商品詳細
【商品詳細】
男の子が初めて纏う「紋付」——産着という特別な一着
男の子が一生の中で初めて「紋付(もんつき)」を着るのは、お宮参りの産着です。この一枚に、ご家族の喜びと、健やかな成長への深い祈りを込める——それが日本に古くから伝わる大切な伝統です。
重厚感あふれる黒の地に、総絞り調の緻密な染めを施した摺疋田(すりひった/染びった)、格調高い男の子用初着(のしめ)です。 中央には、お子様の身を守る象徴である「兜(かぶと)」を大胆に配しました。兜の吹き返しや前立てには精緻な刺繍が施されており、さらに兜の頂には昇運の象徴である「龍」が顔を覗かせる、非常に縁起の良い意匠となっております。
【品質】
| 表地 |
正絹 100% |
| 長襦袢 |
ポリエステル 100%(白) |
| 地色 |
黒 |
| 柄 |
兜・松・小槌(吉祥文様) |
| 使用 |
摺疋田(すりひった/染びった)本格手刺繍(兜部分)・金彩加工 |
| 家紋 |
描き紋・すり込み紋で五つ紋をお入れいただけます |
| 製造 |
日本製 |
| 用途 |
お宮参り/百日祝い/初節句/七五三(五歳・袴合わせ) |
※ 家紋入れをご希望の場合は、ご注文時にお知らせください。紋入れにお時間をいただきます。
本絞りと染びったの違い
本絞り(手絞り)
- 糸で括って染めるため、生地に強い凸凹(シボ)が残る
- ポコポコした立体感があり、どっしりとした重みと厚みがある
- 赤ちゃんの肌には少しザラつきを感じる場合も
染びった(摺疋田)
- 型紙を使って平らな生地に染料を摺り込む技法
- さらっとなめらかで、生地本来のフラットな質感
- 軽やかで柔らかく、しなやかに体に沿う
- どこに触れてもつるんとしていて、摩擦が少ない優しい肌当たり
染びったの優れた点
こちらののしめは、実用面で多くの利点がございます
- 赤ちゃんへの優しさ: 凹凸がないため、敏感な肌にスベスベ・しっとりと優しく触れます
- 抱っこのしやすさ: 余分な厚みが出ないため着膨れせず、長時間の抱っこでも扱いやすい
- 軽やかさ: 重厚な本絞りに比べて軽く、お宮参りの最中に赤ちゃんが動いても快適
- 精密な美しさ: 型紙による繊細な柄の表現と、なめらかな質感の両立
- 七五三をするときに軽いのでお子様に負担が少ない。
【 用途】
【宮参り着の「為になるお話」:柄に込められた願い】
宮参り着に描かれた文様は、ただの装飾ではありません。長い歴史の中で受け継がれてきた、親から子への「祈り」そのものです。
男の子の健やかな成長と立身出世を願う、伝統的な文様の意味をご紹介します。
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「兜(かぶと)」:戦国武将が頭を守る大切な防具であったことから、「災厄から身を守る」という意味が込められています。また、豪華な装飾の兜は、着飾ることでその家の威厳を示すものでもあり、お子様の成功と健康を願う象徴です。
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「龍(りゅう)」:天に昇る姿から「運気上昇」の守り神とされています。兜の上に描かれた龍は、困難を跳ね除け、力強く人生を歩んでほしいという願いの表れです。
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「巻物(まきもの)」:古来、知恵の象徴とされる巻物は「知力に恵まれ、賢い子に育つように」という学問成就の願いが込められています。
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「松(まつ)」:一年中緑を絶やさないことから「長寿」と「不変の健康」を象徴する吉祥文様です。
【家紋について】
男の子の初着は、家紋を入れることで初めて完成します。 背中、両胸、両袖の五箇所に紋を入れ、ご家系の歴史と想いをお子様に託します。当店では、伝統的な手描き紋や刷り込み紋など、各種家紋入れのご相談を承っております。
Qどの家紋を入れるのか
一般的には父方の実家の家紋を入れます。ただし地域によって異なり、関西の一部では母方の家紋を用いる習わしもございます。ご主人が養子縁組されている場合は、養家(妻方)の家紋を用いるのが正しい形です。
Q誰が用意するのか
地域の慣習はさまざまです。「男の子が生まれたら父方が用意する」という地域もあれば、「女の子は母方が用意する」という逆の風習の地域もあります。最近は両家でご相談のうえ決めるのが一般的になっています。
一番大切なのは、どの家紋を入れるか・誰が用意するかよりも、お子様の誕生を喜ぶご家族みなさんの気持ちです。迷われた場合は、両家のご両親にご相談のうえ、笑顔でお決めください。
※ 家紋がわからない場合は、お仏壇・お墓・古い着物に入っている家紋をご確認いただくか、ご実家にお尋ねください。
お宮参りから七五三へ——一着を長く受け継ぐ
こちらの初着は、お宮参りだけでなく、五歳の七五三で「羽織」と「袴」と一緒にお召しいただくことができます。
五歳の男の子は、赤ちゃんから少年へと成長する大切な時期です。お宮参りの際に、ご家族で選ばれたこの兜の柄が、五歳の袴姿で再び背中を彩る光景は、ご家族の絆をより一層深めてくれることでしょう。
お宮参りで羽織った初着は、お直しをすることで五歳の七五三でも袴と合わせてお召しいただけます。レンタルのお着物では決して味わえない、「あのときの着物をまた着る」という特別な喜びがあります。
お直しの内容(男の子・五歳)
- 青袖(宮参り着専用の青い袖)を取り外す
- 筒袖の袖口下を縫い合わせ、丸みのある袖に仕立て直す
- 肩揚げ・腰揚げでお子様の体型に合わせる
- 紐の位置を調整する
お子様の体型によっては袴から着物の裾が出ることがあり、その場合は腰揚げが必要です。七五三シーズン前は着物専門店が混み合いますので、早めのご相談をお勧めします。
正絹のお着物は、丁寧にお手入れいただくことで美しさを保ち、将来お子様ご自身のお子様に受け継いでいただくことも可能です。
宮参り着の「為になるお話」:専門店が選ぶ理由
「お宮参りの着物は、背中で語るものです」
お宮参りの初着(掛け着)は、赤ちゃんを抱く方の背を覆うようにして飾るものです。そのため、一番の主役は「背中に広がる大きな紋様」にあります。
一生に一度の大切な行事だからこそ、私たちが大切にしているのは「写真に映える品格」と「正絹の質感」です。
今回の一着は、黒一色ではなく「黄色のポイント使い」があることで、神社などの屋外撮影でも柄が沈まず、お子様のお顔をパッと明るく見せてくれます。手に取った瞬間にわかる正絹の柔らかな光沢と、計算し尽くされた配色の妙。 「本物」を知るご家族にこそ選んでいただきたい、伝統と個性が同居する逸品です。