6月の装いは「単衣」で風情よく
六月といえば、暦の上では「衣替え」の季節です。
着物の世界では、袷(あわせ)から単衣(ひとえ)へと衣替えをする時期が
まさにこの6月。裏地のない単衣は、見た目にも清涼感があり、初夏のお茶席
にぴったりの装いです。
ただし、「単衣なら何でもいい」というわけではありません。お茶の席では、
季節感と格のバランスがとても大切です。お茶会の格や場の雰囲気、亭主側の
趣向に合わせて、きちんとコーディネートを整えることが、客としての礼儀で
もあります。

AIに着つけた感じをイメージして画像を作って貰いました
![高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心] 色は青丹色 柄は松の絞り、亀甲、菊菱、桜、菊、青海波でお茶席や観劇に松名古屋帯を合わせて](https://www.kimono-murataya.com/blog/wp-content/uploads/2026/06/kimono-murataya.natu6-208-e1780632622501.jpg)
☆高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]
お茶席や観劇、同窓会、趣味の会に
☆夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】
「唐織・吉祥文様」夏のお茶事・パーティー

きもの:江戸小紋(正絹・未仕立て)【竹垣根に松竹梅・金茶】
帯:西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」スリーシーズン用

AIに着姿を作って貰いました。イメージです。
6月上旬はまだ比較的すごしやすい気温の日もありますが、中旬以降は梅雨の湿気とともに気温が上がります。着物の素材選びも、正絹の単衣はもちろん、洗える素材のものを上手に取り入れることで、雨の日でも安心してお出かけができます。
帯は夏を先取り—6月の帯選びのポイント
着物の世界には「帯は着物より季節を先取りする」という大切な考え方がござい
ます。
6月の単衣の時期には、帯はすでに夏物、あるいはスリーシーズン対応の帯を締
めるのが基本です。
夏の帯とは? 夏の帯には、絽(ろ)や紗(しゃ)、羅(ら)など透け感のある素材が使われます。見た目の涼しさが特徴で、6月から8月にかけて活躍します。

絽の名古屋帯:夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」

夏・西陣織八寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】
西陣八寸名古屋ですので本来は帯芯は入れないのですが、とても柔らかいので
帯芯を入れることをお勧めします。

夏の袋帯【田中義謹製】「丸に雪輪中に柄・六通」夏のお茶事にお勧め
スリーシーズンの帯とは? 一方で、袷の時期(10月〜5月)と単衣・夏(6月〜9月)に両方使えるスリーシーズン対応の帯というものもあります。博多織の帯や、シンプルなざっくりした素材感の帯がこれにあたります。
特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通 《袷・単衣のスリーシーズン袋帯》

AIにイメージ画像を作って貰いました。注文が多いとなかなか思うように
言うことを聞いてくれなくてこの一枚にかなり時間がかかりました。
初めてのお茶会や、まだ帯を何本もそろえられていない方には、
このスリーシーズン対応の帯から始めるのがおすすめです。一本持っていると、
季節の変わり目に重宝します。6月9月また、それから10月11月12月と
真夏以外は締めれますので大丈夫です。
こちらの付下げを単衣に仕立てて帯を合わせています。
6月の帯コーディネートのポイント
- 帯の素材は絽・紗・博多織など涼しげなものを
- 帯締め・帯揚げも夏向きのものを合わせると統一感が出る
- お茶席では派手すぎず、品のある色柄を選ぶ
帯の柄は、あじさい・柳・流水・波といった梅雨〜夏の自然をモチーフにしたものが季節感を演出します。ただし、個性が強すぎる柄よりも、すっきりとした古典柄や幾何学柄の方が、茶席では場を選ばず使いやすいでしょう。
付け下げ・小紋で格を整える—お茶会にふさわしい単衣の選び方
6月のお茶会に参加する場合、どんな着物を選べばいいのでしょうか?
付け下げ(つけさげ) 付け下げは、訪問着よりも控えめな柄行きながら、略礼装として使える一枚です。格の高いお茶会や、少し改まった席に向いています。
単衣の付け下げは、正絹のほか、洗える素材で仕立てられたものもあります。6月の雨の日が多い季節には、洗えるポリエステル素材の付け下げも実用的な選択肢です。
色は、淡いグリーン・水色・藤色・白地に刺繍など、涼やかな色合いが梅雨の季節に映えます。
小紋(こもん) 小紋はカジュアルな着物の代表格ですが、お稽古やお茶会の種類によっては小紋で参加することも多くあります。

柄はこちらです⇓⇓⇓


東レのシルックに夏の帯でお稽古を
夏名古屋帯 正絹 未仕立て|黒×グリーン×紫 幾何学模様 盛夏用
の帯であわせて。
上の町の気軽なお茶会でもこちらの帯を合わせてAIに作って貰っています。
着物が変われば雰囲気が変わりますよね。
凛とした黒を軸に、深みのあるグリーンと紫が織りなす、モダンで
ミステリアスな美しさ。 夏の着物姿をぐっと引き締めてくれる、大人
の女性のための夏名古屋帯です。
着物が変われば雰囲気も変わります。
お茶会の形式が「気軽な茶話会」「お稽古の延長上のお茶会」であれば、品のある小紋は気負わず着られて、とても重宝します。初めてお茶会に参加される方、着付けを習い始めたばかりの方にも、扱いやすくて季節感が出しやすい小紋はおすすめです。
格合わせの基本
| お茶会の格 | おすすめの着物 |
|---|---|
| 正式な茶事・口切りなど | 色無地(一つ紋)・付け下げ |
| 一般的なお茶会 | 付け下げ・江戸小紋・上品な小紋 |
| 気軽なお稽古茶会 | 小紋・紬(つむぎ)※先生に確認を |
「どの席にどの着物を着ていけばよいか」は、先生や先輩にひと言確認するのが一番確実です。それも、お茶を学ぶ上での大切なコミュニケーションの一つです。
梅雨どきのお茶会、雨の日対策は万全ですか?
6月といえば梅雨。「今日は晴れていたのに、帰りは土砂降り」ということもしばしばです。
お茶の世界では、雨の日も晴れの日も、茶席での心構えや作法は変わりません。ただし、雨の日には「茶室を汚してしまわないよう」に、事前の準備と会場での振る舞いに一層の注意が必要です。
雨の日の持ち物チェックリスト
- 替えの白足袋(必ず!)
- 足袋カバーを履いて出かけましょう
- 傘を入れる防水袋(ビニール袋を二重にしたもの、または専用の傘カバー)
- 草履カバー(雨下駄・草履用のレインカバー)
- 着物用雨コート(道行きコートの上から羽織るタイプが便利)
- 汗ふきタオル・手ぬぐい
- 風呂敷(着替えや荷物をまとめるのに必須)
足袋カバーは、玄関で脱いだ方が良いと思います。
だからなのでしょう。最近は、こはぜのついていない足袋カバーを求められる
お茶をされている方が増えています。こはぜ無し

こはぜ付き

☆道中で履いていた足袋カバーは、靴や草履を脱ぐ玄関の上がり框(あがりかまち)や式台で外します。カバーを外した状態で、真っ白で綺麗な足袋で席入りするのが作法です。
雨の日などで足袋が濡れたり汚れたりしてしまった場合は、カバーを脱いでも綺麗な状態とは言えません。
その場合は寄付きで「替え足袋」に履き替えるのが最適です。
道中何がおこるか分からないので、替えの足袋は毎回ご用意された方が良いかと
思います。
これらを前日のうちに準備しておくと、当日の朝のバタバタを防げます。
「雨の日だから」と家を出るのが遅くなりがちですが、雨の日こそ、いつもより少し早めに出発することをお勧めします。傘をたたんだり、コートを脱いだり、足袋を履き替えたりと、晴れの日よりも時間がかかることを見越して行動しましょう。
玄関での正しい振る舞い—
意外と知らないマナーの落とし穴
お茶会の会場に到着したとき、実は玄関周りでの振る舞いがとても重要です。
玄関に入る「前」にすること
建物の玄関をくぐる前に、まず軒下や建物の外でコートを脱ぎましょう。
なぜかというと、コートについた雨なら水滴が、雨でなくても塵汚れをまねかれた先の玄関の中や廊下に飛び散って汚すのは以ての外なのです。
(これは、茶道に限っての作法ではございません。)
雨の日は特に、コートに思いのほか多くの雨水が含まれています。玄関の中でバタバタとコートを脱ぐ行為は、周囲への配慮が欠けた印象を与えてしまいます。
脱いだコートは、濡れた面を内側にして小さく畳むのが正解です。ただたたむだけでなく、濡れた外側が他のものに触れないよう工夫しましょう。
傘は、傘立てがあれば必ずそちらへ。傘立てがない場合は、持参した防水袋(ビニール袋を二重にしたもの)にしっかり入れ、水が垂れない状態にして持ち込みます。水滴がポタポタと垂れたまま寄付や廊下を歩くことは、厳禁です。
「玄関で足袋を履き替える」は大きなマナー違反
特に雨の日によく見かけるのが、「足袋が濡れてしまったから、早く履き替えたい」という焦りから、玄関で靴を脱いだその場で足袋を履き替えようとする方です。
しかし、これはお茶席では大きなマナー違反となってしまいます。
理由は二つあります。
一つ目は、玄関は次々と他のお客様が入ってこられる動線(通り道)だからです。そこで立ち止まって足袋の履き替えをすると、後から来たお客様の入場を妨げてしまいます。
二つ目は、玄関の土間に近い場所は外からの泥や雨水が跳ねやすく、せっかく持参した真っ白な替え足袋を、その場で再び汚してしまうリスクがあるからです。
玄関ですることは、「靴を脱いで上がること」と「大きな雨具(傘など)の処置」だけに絞りましょう。足袋の履き替えは、次のステップである「寄付(よりつき)」に移動してからが正解です。
寄付(よりつき)での過ごし方—
お茶会の第一印象を決める控室作法
玄関を上がったら、まず「寄付(よりつき)」と呼ばれる控室に案内されます。
寄付は、単なる待合室ではありません。お茶会が始まる前に心を整え、お客様同士がご挨拶を交わす、大切な場所です。ここでの立ち居振る舞いが、その日のお茶会全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。
簡単に香煎の頂き方をまとめてみました
寄付きでの過ごし方
寄付での「足袋の履き替え」
足袋の履き替えは、この寄付で行います。
正しい足袋の替え方の手順
- 荷物を落ち着けられるスペースに移動する
- 風呂敷を広げ、その上に荷物を整理しながら置く
- 濡れた足袋を脱ぎ、用意してきた白い替え足袋に履き替える
- 脱いだ足袋は風呂敷の中にまとめてしまう
風呂敷は、この場面でとても重宝します。広げてその上で作業をすれば、床を汚す心配もありません。替え足袋・扇子・懐紙・菓子切り(ようじ)などを一式まとめて入れておくと、寄付での準備がスムーズです。
荷物の置き方
寄付に入ったら、荷物はできるだけコンパクトにまとめ、邪魔にならない場所に置かせてもらいます。
風呂敷包みに必要なものをすべて入れ、使うものだけを取り出して、きちんと整頓しておくことが大切です。ボストンバッグや大きなトートバッグをそのまま広げっぱなしにするのは、他のお客様の邪魔になります。
寄付でのチェックポイントまとめ
- 白足袋に履き替える(これが最重要!)
- 扇子・懐紙・菓子切りを帯や懐に収める
- コートや雨具は風呂敷にまとめる
- 貴重品以外の荷物は風呂敷にまとめて隅に置く
- 携帯電話はマナーモードに
- 香水は控える(お茶の香りを妨げるため)
寄付でのご挨拶も忘れずに。はじめてお会いする方にも、軽く会釈をしてご挨拶するのがお茶の世界の作法です。
着付け・お茶の初心者さんへ—
7月に向けた小紋のお勧め
「着付けを習い始めたばかり」「お茶を習い始めたけれど、着物のことがよくわからない」という方に向けて、7月のお茶席に向けた小紋のお勧めをご紹介します。

7月はいよいよ薄物(うすもの)の季節
7月になると、着物は単衣から「薄物(うすもの)」へと移ります。絽(ろ)・紗(しゃ)などの透け感のある素材の着物です。
ただし、お稽古レベルのお茶会であれば、単衣の小紋でも7月初旬までは着用できることもあります。先生のお考えや、その地域の慣習によっても違いますので、まずは先生に確認しましょう。
。

こちらの着物と帯を合わせてAIにお稽古の前を作って貰った画像です。

正絹小紋 京染め[紋意匠に捺染染め総柄小紋]お稽古や観劇に
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事
これらを合わせています。
初心者さんに夏の着物をお勧めするなら
① 絽の小紋(ろのこもん) 最もオーソドックスな夏の小紋です。絽は横段に透け目が入った素材で、上品な透け感が涼しげ。白地や淡い色地に型染めされたものは、お茶席でも使いやすいです


柄のおすすめは、花丸・七宝・青海波・縞など。シンプルな柄行きの方が、帯を合わせやすく使い回しがきくので、最初の一枚に向いています。
② 洗える素材の絽小紋 近年は、洗濯機で洗えるポリエステルの絽小紋も品質が上がっています。梅雨から夏にかけての時期は汗をかきやすいため、お稽古用の一枚として洗える着物は大変便利です。
「着物は洗えないから大変」と思っている方にこそ、洗える夏の小紋をおすすめします。

洗濯機で洗えるので便利な着物です。汗をかくときはすぐ洗いたいですよね。
お稽古にもピッタリです
③ 紗の小紋(しゃのこもん) 絽よりもさらに透け感が強い紗の小紋は、見た目の涼しさが格別です。帯も透け感のある夏帯を合わせると、統一感が出ます。お茶席向きの控えめな色柄を選ぶのがポイントです。
帯合わせのポイント(再確認)
夏の小紋には、絽の名古屋帯・紗の名古屋帯・博多帯などを合わせます。帯締め・帯揚げも夏用のものに変えると、一気に夏らしいコーディネートが完成します。
初心者の方は、まず「着物・帯・帯締め・帯揚げ」の素材感をそろえることを意識してみてください。素材感がそろうと、自然とすっきりとした着こなしになります。
6月7月と言えばお中元の時期ですね。直にご挨拶された方が良い方のお宅へご訪問などの装いに。
気を遣わせないようにかといってくだけすぎない。
難しいですよね。
こんな感じはいかがでしょう?

先程お勧めした小紋と名古屋帯です。
涼しそうですよね。

こちらは東レの小紋に先程の夏の帯を合わせています。
重宝する帯です。黒を合わせるのとベージュでは雰囲気が違ってきます。
AIを使って合わせてみました。比べるのにはとても便利な道具です。
雰囲気も何となくわかります。
いかがでしょうか。
まとめ
六月は、着物の世界でも茶道の世界でも、季節の変わり目を丁寧に感じながら過ごす大切な時期です。
単衣に夏の帯、梅雨どきの雨支度、お茶会での作法——どれも「相手への配慮」と「季節への敬意」が根底にあります。
雨の日も晴れの日も、お茶の席での心構えは変わりません。ただ、雨の日はひと手間多くかかるからこそ、前日から丁寧に準備をする習慣が、自然と茶道の精神を育ててくれるのだと思います。
着付けを習い始めた方、お茶を習い始めた方も、まずは「今の季節に合った一枚を丁寧に着る」ことから始めてみてください。その一歩が、着物とお茶の世界への確かな入り口になるはずです。
七月の薄物の季節に向けて、今から少しずつ準備を整えてみませんか?






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お仕立て上がりの浴衣には商品に限りがございます。















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