涼やかにもてなす夏 ― 茶会のしつらえと着物、九月への支度

投稿日:

こんにちは。きものむらたやの(もう若くない)若女将です。

今日は七夕ですね。空を見上げると、今年もあの淡い天の川が見えるでしょうか。本当は今日のうちにアップしたかったのですが、少し欲張って内容を詰め込みたくなり、まずは下書きとして7月・8月の茶会や着物、そして大切な一枚を守る保管袋のお話まで、まとめて綴っておきたいと思います。

夏の茶会は「涼しさの演出」がすべて

7月・8月の茶会でいちばん大切にされるのは、なんといっても「涼しさの演出」です。暑い盛りに炭火を焚くことは避け、早朝から始める「朝茶事」を行ったり、目にも涼やかな設えを整えたりと、この季節ならではの亭主の工夫が光ります。
真夏だからこそ、お客様に少しでも涼やかな時間を過ごしていただきたい――
そんな心遣いが、道具ひとつ、花一輪にまで表れるのが夏のお茶会の醍醐味だと
私は思っています。

お召と野口の名古屋帯
イメージ画像
オフホワイトの夏お召と野口の夏名古屋帯

夏お召 オフホワイト色 野口の名古屋帯

7月(七夕・文月) 旧暦の七夕にちなみ、短冊や天の川、織姫・彦星をモチーフにした趣向やお菓子が数多く登場します。星合いの伝説になぞらえた意匠は、見ているだけで涼やかな気持ちにさせてくれますね。

夏・工芸キモノ野口 / 名古屋帯 【野口】麻地 手描き友禅 名古屋帯 流水疋田に菊・鉄線文様

水色の上質な麻地に、京友禅の職人が丁寧に手描きした菊と鉄線(クレマチス)を、流水疋田の格調高い文様と組み合わせた名古屋帯です。白菊の清楚な美しさと、紫の鉄線の艶やかさが、夏の装いに品格と涼感を添えます。

流水文の部分には細かな疋田絞り風が施され、光の当たり方によって表情が変化する奥行きのある意匠が魅力です。麻ならではのシャリ感が着用時の快適さを高め、見た目にも肌触りにも涼しさを感じさせます。

8月(お盆・葉月) 暑さがいよいよピークを迎えるこの時期は、あえて「知足」の精神で、手元にあるものを活かした涼しげな趣向を凝らしたり、水辺の景色を茶室に再現したりと、亭主の腕の見せどころでもあります。お盆という季節柄、静かにご先祖を偲ぶ心も添えられます。

きゅうり馬 なす牛

お盆にきゅうりとナスで作る飾りは「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれ、
ご先祖様があの世とこの世を行き来するための乗り物を表します。
きゅうりの馬(迎え馬):足の速い馬に乗って、一刻も早くこの世(家)に帰ってきてほしいという願い。
ナスの牛(送り牛):歩みの遅い牛に乗って、景色を楽しみながらゆっくりとあの世へ戻ってほしい、あるいはたくさんのお供え物を運んでほしいという願いからです。

設えと道具の工夫

  • 時間帯:猛暑を避け、朝6〜7時頃から始める「朝茶事」が定番です。涼しい空気の中でいただくお茶は、また格別の趣があります。
  • 設え:葦戸(よしど)や御簾(みす)を用いて涼感を演出し、床の間には青々とした竹や朝顔などの茶花を。風が通る音まで演出の一部になります。
  • お道具:お茶が早く冷めるよう、浅く口の広い「平茶碗(なつちゃわん)」を用いるのが定番です。
  • お着物:7月・8月は「薄物(うすもの)」と呼ばれる透け感のある夏用のお着物を着用するのが茶席のマナーです。絽(ろ)や紗(しゃ)、上布などが代表的な生地で、見た目にも涼しげな織り目が夏の装いにふさわしいとされています。夏の付下げと夏の袋帯高級正絹付け下げ≪夏物≫
    日本の四季は、きものを通じて季節を感じることができるます。夏のきものは
    特にです。四季を思い感受性豊かに育んだ感情とセンスを磨くのは、夏のきもの
    が一番です。こちらの付け下げは、社長自ら京都に出向き一目見て惚れ込んだ
    ほどのお品です。むらたやが自信を持ってお薦めできる付け下げです。

涼を呼ぶ「平茶碗」の選び方

  • 時期の目安:5月から10月頃まで使われますが、特に7月・8月は主役として大活躍します。
  • 形状と意匠:口が大きく開いており、水面(お茶)が広々と見えるため、見るからに涼やかな印象を与えます。波、流水、滝、金魚、朝顔、葦(よし)などの文様が描かれたものや、ガラスや青磁、京焼・九谷焼の涼しげな絵付けが好まれます。同じお茶でも、器ひとつで体感温度が変わるように感じられるから不思議です。夏 楽茶碗萩焼 夏茶碗

涼を呼ぶ「茶花」の選び方

  • 7月の花:七夕も近いため、朝顔や撫子(なでしこ)、桔梗(ききょう)、オミナエシなど、夏の七草を中心に合わせます。
  • 8月の花:むくげ(木槿)や、水引草、吾亦紅(われもこう)、秋海棠(しゅうかいどう)など、少し秋の気配を感じさせるものを添えると、立秋を控えたこの時期ならではの風情が深まります。
  • 生け方のポイント:暑さで花が傷みやすいため、水揚げをしっかり行い、投げ入れで風通しよく、すっきりと生けるのが鉄則です。ほんの一輪でも、涼やかに見せる工夫がおもてなしの心につながります。

そのほかの季節の取り合わせ

  • 水指:ガラス製の「切子」や「南蛮」、または涼しげな青磁が定番です。青竹などを用いることもあり、見た目にもひんやりとした印象を添えます。
  • 茶器・棗:蒔絵も、流水や波、葦などの涼やかな意匠を選びます。
  • 掛物:「清流無間断」といった涼やかな禅語や、水辺の風景、朝顔の画賛などを掛けることで、部屋全体に涼風が吹き抜けるような趣向になります。

9月は「単衣」の季節へ

9月の着物は裏地のない「単衣(ひとえ)」が基本となります。暑さがまだ厳しい上旬は夏物の帯を合わせつつ、下旬に向けては少しずつ秋らしい帯や小物へと移していくのが、この時期ならではの装いの楽しみです。萩や桔梗などの「秋草文様」、トンボや葡萄といった秋のモチーフを一足先に取り入れることで、季節の先取りを楽しむのが粋とされています。夏の名残と秋の気配、その両方を纏うことができるのも単衣ならではの魅力ですね。

東京友禅にスリーシーズンの袋帯イメージ画像 東京友禅です。かなりお勧めです。

東京友禅 雪輪の柄のスリーシーズンの袋帯
お茶をされる方にも絶大な人気を誇る「名門ふくい」の袋帯です。しなやかで、
ハリ感のある帯地に、雪輪の柄を施しています。こちらの帯は、軽く、どちらか
というと単衣向きです。帯地が薄くて軽いのでこれからの季節にはちょうど良い
です。お色はこげ茶系枯茶色ですので淡いお色の着物と合わせるとメリハリが効
いて素敵になります。9月の単衣時期にも適しています。今は季節があってない
ようなものですので、薄い袋帯をお持ちですと重宝します。雪輪の中に染びった
や七宝、唐華、花菱の柄が施されていますので上品です。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会や入学式・卒業式や観劇

9月のお茶席用のイメージ付け下げです

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会や入学式・卒業式や観劇

日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。歴史ある文化と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質にこだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきました。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自身を持ってお薦めします。単衣にも袷にも良いお色の付け下げです。

合わせている帯はスリーシーズンの袋帯です

玄人好みの上質なお品を作る帯屋さんとして有名な『吉村織物』さんの袋帯です。。備長炭を細かく砕き混合液として先染めいたしました。柔らかさと“こく”のある色彩がひと味違う『上質』を漂わせています。羅織物に見られる独特の「よろけ模様」を二重だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げました。総通しの全通ですので、お太鼓の部分を気にしなくてすむ安心なお品で、軽くて、しなやかな締め心地です。 カジュアルな訪問着、付下げ、格のある小紋などにどうぞ

付下げ単衣向きでも袷でもどちらでもどうぞ。

高級付け下げ [正絹未仕立て] 四季を纏う 丹後ちりめん -市松に吉祥の調べ

日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。歴史ある文化と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質にこだわり続け末永
くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきました。そんなおきものの中
の付け下げをお探しの方に自身を持ってお薦めします。

地色は、都会的で品格のある「小町鼠(こまちねず)」。グレーの中にほんのりと
パープルが溶け込んだ温かみのあるお色で、日本人の肌を明るく、美しく引き立
てます。

上前(うわまえ)に施された**「市松模様」の構図**です。伝統的な市松の中に、松や桐といった吉祥文様と、菊、萩、桔梗などの四季の草花が、繊細に描き込まれています。

大切な着物を守る保管袋のご紹介

季節の着物やお茶会のお話に加えて、もうひとつ。着物の「お手入れ・保管」についても少し触れておきたいと思います。

梅雨から夏にかけては、何より湿気が気になる季節です。せっかくの大切なお着物も、しまい方ひとつでその先の状態が大きく変わってきます。

長期保管袋「きもの安心」は、機能性フィルム「プロガード®」製で作られた保管用の袋です。たとう紙で包んだ着物をそのまま「きもの安心」に入れ、チャックを閉めるだけという手軽さが何よりの魅力。特別な作業は必要なく、どなたでも簡単に取り入れられるのがうれしいところです。

  • 梅雨時期の特別なお手入れが不要に
  • 湿気やカビへの不安が減り、気持ちの面でも安心
  • 貼って使える「スマートポケット」で、収納物を書き込んでおけるので、何をどこにしまったか一目瞭然

成人式のお振袖、小紋、色無地――大切な一枚一枚を、次にお召しになるその日までしっかりと守っておきたいですね。お手入れに悩まれている方には、ぜひ一度お試しいただきたいアイテムです。

また、こちらの着物ワンポイントもご活用下さい。

きものむらたやの長年の知恵が詰まっております。


七夕から立秋へ。暑さの中にも季節の移ろいを感じながら、夏の茶会や着物を楽しんでいただけたら嬉しく思います。来月は、実際にお稽古で使った道具や、朝茶事の設えの様子もご紹介できればと思っております。

9月のお茶席着物コーディネート|単衣の選び方から麻の名古屋帯・着物保管術まで

投稿日:

■ はじめに

残暑が続く8月の終わりから、9月へ。
着物好きにとって、この季節の移り変わりは
悩ましくも、とても楽しみな時期です。

「まだ暑いけれど、もう秋の装いがしたい」
「お茶席に向けて、何を合わせようか」
「大切な着物、ちゃんと保管できているだろうか」

そんなさまざまな思いが重なるこの季節に
きものむらたやからいくつかのご提案をお届けします。


■ 第1章:近江縮み麻の着物と、
工芸キモノ野口の帯

〈近江縮み麻の着物〉

黒地に細い縞が走る、凛とした一枚。

素材は近江縮み麻です。
滋賀県近江地方で長く作り続けられてきた麻織物で、
独特のシボ(縮み)が生み出す、あのシャリ感と清涼感は
他の素材では得られない、麻ならではの魅力です。

近江縮み麻の黒地着物と工芸キモノ野口の秘色名古屋帯のコーディネート

肌に触れるたびに感じるひんやりとした感覚、
そして通り抜ける風の心地よさ——
残暑の厳しい時期に、これほど頼もしい着物はありません。

黒地のすっきりとした色みは
カジュアルになりすぎず、上品な存在感を放ちます。
浴衣感覚では終わらせたくない、
夏の終わりの「きちんと感」を求める方にぴったりの一枚です。


〈工芸キモノ野口とは〉

この着物に合わせた帯は
工芸キモノ野口の名古屋帯(夏物・麻)です。

工芸キモノ野口は、享保18年(1733年)に初代金谷安兵衛が京・油小路四条上ルにて呉服商を創業して以来、染めの技術を磨き続けてきた京友禅の老舗です。現在は8代目を迎え、290年を超える歴史を持ちます。

古典だけに縛られず、絶えず新しいデザインに挑戦し続けながら、柄の持つ本質や良さを見極めた上で現代の感覚と培ってきた感性を加えて表現する——それが野口の染めに「一目でそれとわかるらしさ」を生み出しています。

「美しいキモノ」や「きものサロン」などのメディアで度々紹介され、着物ファンの間では「いつかは野口さん」と憧れを持って語られる存在です。

きものむらたやでは、この度初めて野口の帯をお取り扱いすることになりました。
ぜひ実際にご覧いただきたい一品です。


〈秘色・手描き京友禅・流水疋田〉

帯の地色は秘色(ひそく)
青とも緑ともつかない、静かで奥深いその色は
見る角度によって表情を変えます。

この色は、かつて皇室や貴族だけが使うことを許された
格調高い色として知られています。
その名の通り、「秘めた色」——
控えめでありながら、確かな存在感を放つ色です。

そこに描かれているのは
菊・鉄線(クレマチス)・流水疋田の文様。

技法は手描き京友禅
職人が一筆一筆、丁寧に手で描き上げた模様は
同じものが二つとない、一点ものの美しさを持ちます。

流水疋田は絞りの模様を染で表現したもので、筆で直接描く「描き疋田」など、職人の手仕事によって生み出される繊細な技法です。

工芸キモノ野口 手描き京友禅 麻の名古屋帯 秘色 菊鉄線文様 お太鼓柄 工芸キモノ野口 手描き京友禅 麻の名古屋帯 秘色 菊鉄線文様
麻の帯にこれほどの京の技——
夏の終わりから単衣の季節へ、この一本が
季節の移ろいをより豊かにしてくれます。

8月で忘れてはいけないのがお盆です。旧暦(7月)のお盆は、現在のカレンダー(新暦)に当てはめると7月中旬から8月中旬を言います。

7月盆(新暦のお盆)
日程: 7月13日〜16日
地域: 東京など一部の都市部や、一部の地方

8月盆(月遅れのお盆)
日程: 8月13日〜16日
地域: 全国的に最も主流(日本のお盆休みの多くはこの期間)

旧暦盆
日程: 毎年日付が変わる(2026年は8月25日〜8月27日)
地域: 沖縄県や奄美地方など

3つのパターンに分かれます。


 第2章:9月のお茶席にふさわしい装い

涼やかに格調高く、初秋のお茶席に。

9月に入ると、暦の上ではいよいよ秋。
お茶席の装いも、夏物から単衣へと移り変わる
大切な節目の季節です。

とはいえ残暑が続くこの時期、
「何を着ればよいのか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。

きものむらたやでは、9月のお茶席に向けて
格式あるお席向け気軽なお稽古・お茶会向け
2つのスタイルをご提案します。


〈格式あるお茶席には—
東京友禅の付け下げ×西陣織袋帯〉

おすすめしたいのが
東京友禅の付け下げ(単衣)×西陣織袋帯【ふくい謹製】雪輪文様の組み合わせです。

白地に流れるような唐草文様が描かれたこちらの着物は
東京友禅ならではの凛とした品格と
すっきりとした清潔感が魅力です。

付け下げは訪問着に次ぐ略礼装。
お茶席やお稽古の場にふさわしい格を持ちながら
単衣仕立てで9月の残暑の中でも軽やかにお召しいただけます。

東京友禅付け下げ単衣と西陣織雪輪文様袋帯 9月お茶席コーディネート

東京友禅付け下げ単衣と西陣織雪輪文様袋帯 9月お茶席コーディネート

東京友禅付け下げ単衣と西陣織雪輪文様袋帯 9月お茶席コーディネートの着姿

お茶席では「場を乱さない」装いが大切とされています。
白地に落ち着いたトーンの文様は
亭主・客どちらの立場でも安心してお召しいただける一枚です。

合わせたのは、西陣織のふくい謹製による袋帯。
西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」お茶会、スリーシーズン用

雪輪文様は、雪の結晶を輪のかたちで表した吉祥文様です。
めでたさの中に、雪のようなはかなさと謙虚さを併せ持つこの文様は
季節や格を選ばないのが大きな魅力。

お茶の心——「侘び・寂び」の精神とも深く通じるものがある
お茶をされる方にこそ、ぜひお手に取っていただきたい文様です。

スリーシーズン対応ですから
9月の単衣時期から袷の季節まで長くお使いいただけます。


〈気軽なお茶会・お稽古には——
伊勢型小紋×大光織物の名古屋帯〉

格式あるお茶席には付け下げを。
では、気軽なお稽古やカジュアルなお茶会には——

そんな時に活躍するのが小紋です。

こちらは重要無形文化財「彫型写」伊勢型小紋・雪輪柄の正絹反物。
地色はときがら茶——
時の経過とともに変わりゆく茶の色を表した
奥行きのある落ち着いたローズ系の色みです。

伊勢型小紋は、三重県伊勢・白子地方に伝わる伝統的な型染め技法。
細かく精緻な彫型から生まれる文様は
一見シンプルに見えながら、近づくとその奥深さに息をのみます。

全体に広がる雪輪文様
吉祥でありながら主張しすぎない
お茶の心にも通じる、慎み深い柄です。

合わせたのは大光織物謹製・九寸名古屋帯
忍冬(にんどう)文様・青白磁色・六通柄です。
伊勢型小紋ときがら茶と大光織物忍冬文様名古屋帯 お茶会コーディネート

九寸名古屋帯 忍冬文様|青白磁色 六通柄|茶道・お茶会にふさわしい上品な帯【大光織物謹製】

伊勢型小紋ときがら茶と大光織物忍冬文様名古屋帯 お茶会コーディネートの着姿
小紋と名古屋帯を合わせた着姿を画像化しました。イメージです。

忍冬とは、古来より愛されてきた蔓草文様のひとつ。
途切れることなく伸び続ける蔓の姿から
長寿・繁栄の象徴とされる縁起の良い文様です。

青白磁色——白磁に青みを帯びたような
清らかで涼やかなその色は
ときがら茶の着物と合わさることで
秋の澄んだ空気をそのまま纏ったような
上品な装いが生まれます。

帯締めはピンク系とグレー系の2本をご用意。
気分やその日の雰囲気に合わせてお選びいただけます。


9月のお茶席、装いのポイントまとめ

  • 格式あるお席には付け下げ、気軽なお稽古・お茶会には小紋
  • 単衣は9月いっぱいが目安
  • 雪輪文様は格・季節を問わずお茶席に映える
  • 忍冬文様の帯は縁起良く・通年活躍する万能な一本
  • 帯締めの色でその日の気分を変えて楽しんで

涼やかに、格調高く。
9月のお茶席を、美しく彩る装いをぜひお手元に。
詳しくはきものむらたやのオンラインショップをご覧ください。


■ 第3章:今だから知っておきたい!
湿気と着物、そして保管の新習慣

梅雨が明けても、油断は禁物です。
8月の蒸し暑さ、そして9月の残暑——この時期の湿気は、着物にとって静かな大敵です。

湿気が着物に与えるダメージ

着物はとてもデリケートな衣です。
絹・麻・木綿、どの素材も湿気を含みやすく
適切に保管しないと取り返しのつかないことになりかねません。

  • カビ:湿気を含んだまま保管すると、わずか数週間でカビ菌が繁殖することも
  • 虫害:湿度が高いほど虫が活発になり、食害の危険が高まります
  • 変色・黄ばみ:酸素や紫外線にさらされると、美しい色が少しずつ失われていきます
  • におい移り:タンスや収納ケース内のにおいが、繊維に染みついてしまうことも

「少しくらい大丈夫」と思っていても、気づいた時にはシミやカビが——
というお声をお客様からもよくお聞きします。

着用後のお手入れで気をつけること

着物を脱いだ後、すぐにたたんでしまうのは禁物です。
まず陰干しをして、体温と湿気をしっかり飛ばしてから収納しましょう。
直射日光は色あせの原因になりますので、必ず日陰で。
汗をかいた日は特に念入りに。

また、汚れや汗がついたままの収納は絶対に避けてください。
見えない汚れが後からシミとなって浮き出てくることがあります。
心配な場合はクリーニングに出してから保管されることをおすすめします。

保管の新習慣——「きもの安心」のご紹介

そんな着物の保管に、頼もしい味方が登場しました。
長期保管袋「きもの安心」。

きもの安心保管シート 国際特許あり

機能性フィルム「プロガード®」の三層構造でできたこの保管袋は
国際特許を取得した技術で大切なきものをしっかりと守ります。

使い方はとても簡単です。
たとう紙に包んだ着物を袋に入れて、チャックを閉めるだけ。
それだけでです。

✅ カビ菌の繁殖を抑える
✅ 虫害から守る
✅ 酸素・紫外線をほぼ遮断し変色を防ぐ
✅ 外部からのにおいを完全にシャットアウト
虫干しが不要に

実際に試験機関での実証データもあり
市販のポリエチレン袋と比較しても、その効果は歴然です。

貼って使えるスマートポケットで収納内容の管理もできるので
「どの袋に何を入れたか」が一目でわかります。

大切な着物を、手軽に、確実に守れる。
これが、これからの着物保管の新習慣です。

すべてのお着物を入れる必要はございません。
当分着用されないお着物や帯、特別なお着物を大切に保管されておきたい方に
お勧めです。※必ず綺麗にしてからお入れください。たとう紙もお取替えして
お入れください。(綺麗なたとう紙でしたら変える必要はございません)

きものむらたやでもお取り扱いを始めました。
ぜひオンラインショップをご覧ください

普段に使いやすい「そうび」もございます。
乾燥剤 そうび

水質日本一の清流・高津川の鮎、夏の付け下げ、そして朝茶へ|きものむらたや

投稿日:

夏の楽しみが、少しずつ近づいてきました

梅雨の雨音を聞きながら、夏の訪れをそっと待つこの季節。

今年の梅雨明けは全国的に平年並みか、やや早めと予想されており、7月中旬〜
下旬には夏の青空が戻ってくる見込みです。

「梅雨が明けたら何をしよう」「夏のお茶席には何を着ていこう」と、心の中で
ひそかに夏支度を始めている方も多いのではないでしょうか。

今回は、私どもきものむらたやの近況も交えながら、この季節ならではの4つの
話題をお届けします。

水質日本一の清流・高津川と、天然鮎の塩焼き

先日、地元のお店で天然鮎の塩焼きをいただきました。

シンプルな塩焼きなのに、香ばしくて、さっぱりして、絶品。思わず目を細めて
しまいました。

この鮎が育った川が、「高津川(たかつがわ)」です。
(2022年に高津川という映画になりました。余談ですが・・・・・)

国土交通省が毎年発表する一級河川の水質調査において、「水質が最も良好な河川」として度々「水質日本一」に選ばれている清流です。本流にダムが一切ないため
透明度が高く、島根県益田市などを流れて日本海へと注いでいます。

今年は昨年より大きめの鮎が育っているというお話も聞きました。

毎年、東京の親戚にお中元として送っています。
(送るばかりで、自分たちの口には滅多に入りませんが…)

「こんな貴重なものを」と叔母様がいつもおっしゃってくださいます。

亡くなった義母から「喜ぶものを選んでね」と言われていたので、お口のこえている叔父様・叔母様に何が喜ばれるかと考えたとき、「これしかない」と思った次第
です。

嬉しかったのは「良いお嫁さん貰ったわね」と言っていただけたこと。
何よりの誉れの言葉です。

天然鮎と和菓子「若鮎」

初夏の川を泳ぐ鮎の姿を模した和菓子「若鮎(わかあゆ)」は、夏のお茶席を彩る代表的な主菓子です。

カステラ生地で求肥(ぎゅうひ)を包み、魚の形に折って目やヒレの焼き印を押したその愛らしい姿は、見ているだけで涼しい気持ちになります。

本物の天然鮎がおいしく育つ清流は限られています。水質日本一の高津川で育った天然鮎と、全国どこでも見かける和菓子の若鮎。どちらも初夏にしか出会えない、この季節だけの贈り物です。

夏の付け下げ×絽の袋帯|涼やかな準礼装のご提案

夏のお茶席や改まったお席に、何を着ようか迷ったとき。この一枚がきっと答えになります。

変わり絽の付け下げ

横絽に縦絹を混ぜた「変わり絽」の付け下げです。

淡い紫をベースに、草花が静かに、品よく描かれています。絽ならではの透け感が、見た目にも、まとった瞬間にも自然な涼しさをもたらしてくれます。

付け下げは訪問着よりも気軽でありながら、よそゆきから準礼装まで幅広く対応できるのが魅力です。一枚持っていると、夏の装いがぐっと広がります。

七宝柄の絽の袋帯

合わせた帯は七宝柄の絽の袋帯です。

グレーの地にパステルカラーの花々と金糸が品よく輝きます。着物の淡い紫と帯のやわらかな多色使いが、不思議と自然に溶け合います。

夏の袋帯ならではの涼しさと格調が両立した、お茶席にぴったりの一本です。

ご興味のある方は、お気軽にお声がけください。

夏のしつらえ、整いました|夏茶碗を飾って

店頭のウィンドウを夏仕様に入れ替えました。

主役は夏茶碗たちです。

ぽってりとした赤みがかった茶碗、すっきりとした白い茶碗、味わい深い小ぶりの茶碗。三者三様の表情が並ぶだけで、もう夏のお茶席が始まりそうです。

  

茶碗は使う季節、お点前の種類、そしてその日の気分で選びます。同じお抹茶でも、茶碗が変わると味わいまで変わる気がします。

通りがかりにふと目に留まって「夏が来たな」と感じていただけたら嬉しいです。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

お抹茶の高騰について

近頃、お抹茶が手に入りにくくなっています。海外の方にも茶道・日本茶の魅力が伝わっている証拠ですね。嬉しいことでもありますが、なかなか大変でもあります。何とか今は残りがございますので、お稽古やお茶席にぜひご活用ください。

④ 7月の「朝茶(あさちゃ)」|夏の茶の湯の最高峰

7月は、茶道において特別な趣向の茶事が行われる季節です。それが「朝茶(あさちゃ)」です。

朝茶とは

暑さが本格化する前の早朝(午前6〜7時頃)に客を招き、清涼感と非日常的な時間を楽しむ趣向の茶事です。「水」と「涼」を主役としたもてなしが特徴で、夏の茶の湯において非常に格式が高く、人気のあるスタイルです。

まだ涼しい朝の空気の中で、水打ちされた露地を歩き、一杯のお茶をいただく時間は、何より贅沢なひとときです。

朝茶のこだわりポイント

打ち水と露地の準備 亭主は前夜から入念に打ち水を行い、露地(庭)を清めます。翌朝、客が踏みしめる石畳に残る水の気配が、涼を呼び込む大切な演出です。

懐石料理 盛夏という季節柄、生魚を避け、焼き物を省いた「一汁二菜」が基本です。冷たい素麺や酢の物、さっぱりとした献立で涼を誘います。

目にも涼しい設え ガラスの器・青竹の花入れ・朝顔や撫子など夏の花。すべてが「涼」を表現するための選択です。

朝茶の席には、絽の付け下げや紗の着物に涼やかな帯を合わせると、装いも場の雰囲気にぴったり馴染みます。


絽の付下げと絽の袋帯でAIに着姿を作って貰いました。イメージ画像です

 

⑤ お茶席の着物、何を着ればいい?|
呉服屋が教える選び方とマナー

「お茶席に招かれたけれど、何を着ていけばいいか分からない」というご相談をよくいただきます。茶道には独自のルールがあり、着物選びに迷われる方は多いです。ここで呉服屋の立場から、分かりやすくお伝えします。

迷ったらこの2択|どんなお茶席でも失礼になりません

● 色無地(いろむじ)+一つ紋(ひとつもん)

柄のない一色染めの着物です。背中に一つ家紋を入れるだけで、お茶席に最適な格になります。主役であるお道具や主催者を引き立てるため、お茶の世界で最も愛される着物です。色は落ち着いた上品な色合いのものを選ぶと間違いがありません。

● 訪問着(ほうもんぎ)/付け下げ(つけさげ)

模様がつながっている華やかな着物です。初釜(新年最初のお茶会)や大きなお茶会にゲストとして招かれた際にぴったりです。ただし、あまり派手すぎない、古典的で優しい柄行きが好まれます。今回ご紹介した変わり絽の付け下げのような、品のある色柄のものが重宝します。

お稽古やカジュアルなお茶会には

● 江戸小紋(えどこもん)+一つ紋

遠目には色無地に見えるほど細かい職人技の柄が入った着物です。特に「鮫(さめ)」「通し(とおし)」「行儀(ぎょうぎ)」という柄は格が高く、お茶席に最適です。一つ紋を入れることで、準礼装としても通用します。

● 小紋(こもん)

紋のない一般的な小紋は、普段のお稽古着として重宝します。気軽に動けて、洗いやすいものを選ぶと日常使いにも便利です。

絽ではございませんが、一番困単衣時期にお勧め
帯はスリーシーズンなので真夏以外はかなり長く締めれます。
着物は単衣にされると6月9月(お茶席では)それ以外の方は
気温に応じて着用されたら良いかと思います。(温暖化のため)


お茶席で絶対にNGな着物・マナー

お茶席には独特の厳しいルールがあります。初めて参加される方は特にご注意ください。

❌ 「紬(つむぎ)」はNG 大島紬や結城紬など、どれだけ高級な紬であっても、織りの着物は「普段着」とみなされるため、お茶席(お稽古以外)には着ていけません。これは着物の価格とは関係なく、あくまでも「格」の問題です。

❌ 光る帯留め・指輪・時計は外す 高価なお茶碗や道具を傷つける恐れがあるため、アクセサリー類はすべて外すのが鉄則です。帯留めも控えるか、柔らかい素材のものを選びましょう。

✅ 白い足袋(たび)が必須 畳を汚さないよう、お茶室に入る前に新品または清潔な「白足袋」に履き替えるのがマナーです。足袋カバーをお使いの方は、席入り前に必ず外しましょう。

 

夏の着物ライフを、もっと豊かに

今回は4つの話題をお届けしました。

テーマ ポイント
高津川・天然鮎 水質日本一の清流が生む極上の味
夏の付け下げ×袋帯 変わり絽×七宝柄で涼やかな準礼装
夏のしつらえ 夏茶碗で店頭も夏仕様に
朝茶 早朝の涼と非日常を楽しむ茶事
お茶席の着物選び 色無地・付け下げ・NGマナーまで

梅雨明けを心待ちにしながら、夏の着物や茶の湯の楽しみを少しずつ準備していく時間は、なんとも豊かなひとときです。

お稽古やお茶席、夏のお出かけに向けて、ぜひお気軽にご相談ください。皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

 


桔梗柄ぼかし絽の着物に夏の帯の着姿 イメージ画像

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事

流れるような蔦や葡萄。それぞれに吉祥文様として、七宝、青海波、亀甲柄が唐織で施されています。お色も涼しい感じのする夏名古屋帯に仕上がっています。夏のお茶事、お茶会にご友人との会食に是非どうぞ。


お稽古の着物と帯に東レの絽の小紋と夏の帯の着姿を作って貰いました

東レの着物と夏の八寸名古屋帯

お稽古やお茶席、夏のお出かけに向けて、ぜひお気軽にご相談ください。皆さまのご来店も心よりお待ちしております。

https://www.kimono-murataya.com/

きものむらたや 島根県益田市

タグ:#夏の着物 #付け下げ #変わり絽 #絽 #夏の袋帯 #七宝柄 #朝茶 #夏の茶の湯 #夏茶碗 #高津川 #天然鮎 #若鮎 #島根 #益田 #茶道 #お茶席コーデ #きものむらたや

梅雨を味方に!お着物の賢い保管術と、夏の着物・茶の湯の楽しみ方

投稿日:

はじめに|梅雨こそ着物と向き合う絶好の季節

じめじめとした梅雨の空が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年の梅雨明けは、全国的に平年並みか、やや早めと予想されています。7月中旬〜下旬には夏の青空が戻ってくる見込みとのこと。気象情報に耳を傾けながら、「梅雨が明けたら夏の着物を思いっきり楽しもう!」と、今から心を弾ませている方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、梅雨の時期は着物にとって最大の難敵でもあります。湿気・カビ・虫食い……大切なお着物を守るためにも、この季節の正しい保管が何より重要です。

今回のブログでは、

  • ①梅雨時期の着物保管に役立つ便利グッズのご紹介
  • ②夏の着物の楽しみ方(素材・コーディネート・お出かけ術)
  • ③7月の朝茶(あさちゃ)茶事について
  • ④初夏の風物詩・若鮎(わかあゆ)と高津川の天然鮎のお話

の4つのテーマでお届けします。どうぞ最後までお読みいただければ幸いです。


① 梅雨の湿気から大切なお着物を守る!「長期保管袋」のご紹介

梅雨の時期、着物ダンスの中が気になりませんか?

カビや虫食い、黄ばみの原因のほとんどは湿気と空気の流れにあります。着物を美しく、長く使い続けるためには、保管環境を整えることがとても大切です。

そこで今回ご紹介したいのが、「長期保管袋」です。

長期保管袋とは?

この保管袋は、着物専用に開発された防湿・防虫機能付きの収納袋です。通常のたとう紙や風呂敷での保管とは異なり、袋の内側に特殊加工が施されており、湿気や害虫から着物をしっかり守ってくれます。

長期保管袋の主な特徴

● 優れた防湿性能 袋の素材が余分な湿気を遮断し、着物が湿気を吸収してカビや黄ばみが発生するのを防ぎます。梅雨の時期でも安心してタンスや押し入れに収納できます。

● 防虫効果 虫食いの被害は、大切な絹の着物にとって取り返しのつかないダメージになります。長期保管袋は防虫成分を含まない安全な素材でありながら、虫が入り込みにくい密閉構造を備えています。

● 着物の形を崩さない適切なサイズ設計 畳んだ着物がきちんと収まる縦950mm×横130mm前後のサイズ設計(商品によって異なります)で、余計なしわや型崩れを防ぎます。

● 繰り返し使えてエコ・経済的 使い捨てではなく、洗って繰り返し使える素材のものも多く、長い目で見るとコスパに優れた選択です。

きもの安心 長期保管袋

国際特許取得

国際特許取得済商品です。

たとう紙に綺麗にしたお着物や帯を入れて保管します。5年は保管できるという
特許商品です。

箪笥に乾燥剤を入れて完璧にしても絶対とは言えません。そんな方を沢山見て
きました。すべてのお品にこのきもの安心をお使いくださいと言う訳ではござい
ません。これだけは(高いお品だったから)とか(思い入れがある)とか。
これからずっと着るときが無いけど大切に保管したい方(お振袖や留袖や喪服)

こんな方におすすめ

  • 夏物を片付けて秋冬物を出す「衣替え」のシーズンに
  • しばらく着用しない礼装・訪問着を保管したい方
  • 実家から譲り受けた着物をきれいな状態で保管したい方
  • カビや虫食いで着物を傷めた経験がある方

梅雨の時期に一度、タンスの中を見直して、長期保管袋で大切なお着物を整理してみてはいかがでしょうか。着物の「虫干し」ができない季節だからこそ、保管方法を見直す絶好のタイミングです。

※お値段 一枚¥3740(税込み)今のところはこの価格でご提供できます。
ナフサの影響により今後お値段の安定はまだ見込めません。いわゆる値上がりする
可能性もあるかと言われました。

今までは、こちらの乾燥剤をお勧めしていました。
ひと箱に4シート入って、箪笥の引き出しに1シート入れて半年が期限とされて
います。お値段は¥979(税込み)です。

  • 乾燥剤  そうび

これらは使い方と思います。
防虫・防カビ調湿・防カビ臭・効果のある保存剤です。着物だけでなく
毛皮・セーター・スーツなどを保管するのにお役立ちいただけます。

すべてのお着物にきもの安心 長期保管袋を使用されなくても良いと思います。
良く着用されるお着物なら尚更必要はないです。お着物もてお通してもらえて
カビは防げます。シミは着用時に気を付けられたら問題はございません。気になられたら、その部分だけを早くシミ落としされる方がお安く仕上がるかと思います。


② 夏の着物の楽しみ方|素材選びと着こなしの工夫で、驚くほど涼やかに

梅雨が明けたら、いよいよ夏の着物シーズンの到来です。

「夏に着物なんて暑くないの?」とよく聞かれますが、実は素材選びと着付けの工夫次第で、驚くほど涼しく快適に楽しめます。夏ならではの透け感や涼やかな風情は、洋服では決して味わえない和の魅力です。

夏の着物の素材ガイド

🌿 絹の薄物(うすもの):格調高い涼しさ

夏の正装・準礼装に用いられるのが、絹の薄物です。

  • 絽(ろ):絽目(ろめ)と呼ばれる透かし織りが特徴で、フォーマルな場面でも活躍します。横絽・経絽などの種類があり、盛夏(7〜8月)に最もふさわしい生地です。訪問着・付け下げ・小紋など、幅広いシーンで使えます。着物と帯でイメージ画像を作って貰いました。(AI作)


    横絽に縦絹混ざり織り変わり絽の生地に淡い紫がベースになって付け下げの柄が描かれています。訪問着より気軽にお召しいただき、よそゆきから準礼装まで対応ができる着用範囲の広いおきものです。訪問着に近い柄の付け下げとなっておりますので袋帯や格の高い織りの名古屋帯を合わせてください。

    帯地は、淡いグレーパープルです。金糸・銀糸で雪輪や波、観世水、抽象化した花などを施しています。夏の暑い時期に涼しそうなお色と柄行です

  • 紗(しゃ):絽よりもさらに透け感が強く、風通しの良い生地です。カジュアルからセミフォーマルまで対応でき、紗の訪問着は夏の茶会にも重宝されます。絽と紗を重ねた「絽紗(ろしゃ)」も人気です。

🌿 自然素材(麻・木綿):普段着のシャリ感が心地よい

  • 麻・上布(じょうふ):シャリっとした独特の感触が特徴で、肌離れが良く速乾性にも優れています。宮古上布・越後上布など、産地によって風合いが異なり、夏の着物愛好家の間でも特に人気の高い素材です。汗をかいても風を通してくれるので、お出かけにも最適。近江ちぢみの麻の着物と絽の名古屋帯 縦の筋、黒地の麻 透け感がさわやか。夏・西陣織九寸名古屋帯【沢本織物謹製】「幾何学文様」
    イメージ画像
    近江ちぢみこちらはまだ写真を撮っていません。きものむらたやの店内
    にございます。
    帯は 夏・西陣織九寸名古屋帯【沢本織物謹製】「幾何学文様」です
  • 夏の木綿:浴衣よりも少し格上の着物として、近年注目を集めています。肌触りがやわらかく、初心者の方にも扱いやすい素材です。

    夏の着物「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

九寸名古屋帯(正絹)【手織り・お太鼓柄】

🌿 東レ(化繊)の夏着物:洗えて便利、現代ライフに最適

夏の着物で見逃せないのが、東レなどの化繊素材の夏着物です。汗をかいても洗濯機でそのまま洗えるのが最大の利点。旅行や気軽なお出かけにも安心して着られます。見た目も絹に近い美しさで、忙しい現代生活にぴったりの選択肢です。


夏のお稽古や水屋のお手伝いに
東レの夏のきもの

夏の帯八寸
東レの絽の小紋と八寸名古屋帯夏物です。気軽にお稽古や水屋仕事に、雨の日のお出かけ暑い日ににも汗を書いたらその日に洗濯機で丸洗い着物はです。帯はできません
イメージ画像です


夏着物のコーディネートを楽しむ上級テクニック

長襦袢の色で遊ぶ

透け感のある絽や紗の着物の醍醐味のひとつが、下に着た長襦袢が透けて見える美しさです。あえてカラーの長襦袢を合わせることで、着物の透け感がより一層引き立ち、独自のコーディネートが生まれます。たとえば、白地の絽の着物に薄いブルーや淡いピンクの長襦袢を重ねると、涼しげで品のある印象になります。これは中・上級者に人気の着こなし術です。


お出かけ時の便利アイテム

夏の着物でお出かけする際に、ぜひ取り入れてほしいアイテムがあります。

☀ 日傘 着物に直射日光は大敵です。色焼けや着物の劣化を防ぐためにも、日傘は必携アイテム。和装に合う和傘や、レースの日傘はコーディネートのアクセントにもなります。

🪭 扇子(せんす) 手軽に涼をとれる扇子は、夏の着物姿に欠かせないアクセサリーのひとつです。涼む目的ではなく、茶会や改まった席での礼儀作法として使われる扇子はお茶の時のご挨拶用の扇子です。普段暑い時涼む扇子とは意味合いや大きさが違います。
夏の必需品扇子


③ 7月の「朝茶(あさちゃ)」茶事|夏の茶の湯の最高峰

7月は、茶道において特別な趣向の茶事が行われる季節です。それが「朝茶(あさちゃ)」です。

朝茶とはどんな茶事?

朝茶は、暑さが本格化する前の早朝(午前6〜7時頃)に客を招き、清涼感と非日常的な時間を楽しむ趣向の茶事です。日中の暑さを避け、「水」と「涼」を主役としたもてなしが特徴で、夏の茶の湯において非常に格式が高く、人気のあるスタイルです。

夏の朝、まだ日が昇りきらない時間に静かな露地を歩き、水打ちされた庭の涼気の中でいただくお茶は、日常を忘れるほどの豊かな体験です。

朝茶の見どころ・こだわりポイント

🕕 時間の工夫 席入りは日が昇り切らない早朝に行います。熱がこもりやすいお茶室でも、朝のうちなら自然の涼しさを感じることができます。この「時間を味方にする」という発想こそ、朝茶の真髄です。

💧 水屋の準備と打ち水 亭主(ていしゅ)は前夜から入念に準備を行い、露地(庭)に打ち水をして清めます。翌朝、客が踏みしめる石畳に残る水の気配が、涼を呼び込む大切な演出のひとつです。

🍽 懐石料理 盛夏という季節柄、生魚を避け、焼き物を省いた「一汁二菜」が基本となります。冷たい素麺、酢の物、さっぱりとした献立で涼を誘います。器にも工夫があり、ガラスの器や青竹の箸など、目にも涼やかな設えが喜ばれます。

🎋 設え(しつらえ)の美 ガラスの器・青竹の花入れ・朝顔や撫子など夏の花。
すべてが「涼」を表現するための選択です。茶道の美学が最も凝縮された形で表
れるのが、朝茶の設えともいえます。

7月に朝茶の茶事をご予定の方は、ぜひ着物の選び方にもこだわってみてください。絽の訪問着や紗の着物に、涼やかな帯を合わせると、朝茶の席にぴったりの装いになります。


④ 初夏の風物詩「若鮎」と、水質日本一の清流・高津川の天然鮎

お菓子の「若鮎」について

「若鮎(わかあゆ)」は、初夏の川を泳ぐ鮎の姿を模した、代表的な夏の和菓子です。

小麦粉・卵・砂糖を焼いたカステラ生地で求肥(ぎゅうひ)を包み、魚の形に折って目やヒレの焼き印を押しているのが特徴です。やわらかいカステラ生地と、もちもちした求肥の組み合わせが絶妙で、夏の訪れを告げる風物詩として全国の和菓子屋で親しまれています。

茶事の主菓子(おもがし)としても広く用いられますが、朝茶には「涼」が感じられないため使いません。(時期もずれているため)
そちらかと言えば見た目が涼しそうな感じのお菓子を使います。以前竹から水ようかんを押し出してお客様にお出しした経験がございます。青竹でした。最近はプラスチックの竹もどきで作られているお品をよく見ますが、やはり青竹が良いですね。これは京都のお菓子屋さんでした。当時は物珍しかったですが、最近はその手法も結構見ますね。ちなみに、仙太郎の竹の水は青竹使用でした。
仙太郎のくず桜は今時期ですと涼しそうで良いですね。朝茶に良いお菓子かと思います。


天然鮎といえば「高津川」|水質日本一の清流が生む極上の味

お菓子の若鮎のお話から少し脱線しますが、私どもの地元・島根県にある高津川(たかつがわ)について、ぜひご紹介させてください。

高津川は、国土交通省が毎年発表する一級河川の水質調査において、「水質が最も良好な河川」として度々「水質日本一」に選ばれている清流です。本流にダムが一切ないため透明度が高く、島根県益田市などを流れて日本海へと注いでいます。

その澄んだ水の中で育つ天然鮎は、格別の美味しさを誇ります。今年は昨年よりも大きめの鮎が育っているというお話も聞きました。

先日のゆかた祭りでは、昨年の鮎の塩焼きが出店で販売されており、いただいてきましたが、やはり絶品でした。炭火でじっくり焼かれた塩焼きの香ばしさと、川魚ならではの淡白でさっぱりとした旨みは、夏の風物詩そのものです。

天然鮎の漁法と希少価値

高津川の天然鮎の漁には、「竿釣(友釣り)」「網漁」の二種類があります。特に竿の一本釣り(友釣り)で丁寧に釣り上げた鮎は、魚体を傷つけずに取り出せるため、品質が最も高く、高値で取引されます。

竿釣りで揚がった上質な鮎は、まず業者さんに出荷されます。それがお中元として各地の先方に届くのは、おおよそ7月頃とのことです。

お菓子の「若鮎」は全国どこでも見かけますが、本物の天然鮎がおいしく育つ清流は限られています。水質日本一の高津川で育った天然鮎は、まさにこの土地ならではの贈り物。私どもの地域に暮らす誇りのひとつです。


まとめ|梅雨を越えて、夏の着物ライフをより豊かに

今回は4つのテーマでお届けしました。

テーマ ポイント
長期保管袋 梅雨の湿気から着物を守る専用保管グッズ
夏の着物 絽・紗・麻・化繊、素材を知れば夏も快適
朝茶 早朝の涼と非日常を楽しむ夏の茶の湯の最高峰
若鮎・高津川 初夏の和菓子と水質日本一の清流が生む天然鮎の味

梅雨明けを心待ちにしながら、大切なお着物の保管を見直したり、夏のコーディネートを考えたりする時間は、なんとも豊かなひとときです。

7月の朝茶や夏のお茶会に向けて、ぜひ今から薄物のお着物や帯を広げて、夏支度を楽しんでみてください。

またお稽古やイベントでお会いできるのを楽しみにしております。どうぞ素敵な夏をお迎えください。


ご質問・お問い合わせはお気軽にどうぞ。 次回のブログもお楽しみに。


LINE公式アカウントも開設してございます。
今までは、不具合も多くあまり使用してなかったですが徐々にお客様からのお声を
色々と聞けるようにと作り直しました。

宜しければご利用くださいませ。

【春のおもてなしSALE】お茶席・趣味の装い「早めの単衣」準備フェア

投稿日:

1. 季節の移ろいと、最近の「悩み」

皆様、こんにちは。島根県益田市の「きものむらたや」です。 桜の便りが届き、日差しに春の力強さを感じる季節になりましたね。

最近、お客様からこのようなご相談をよくいただきます。 「お茶のお稽古があるけれど、4月・5月でも袷(あわせ)だと汗ばんでしまって…」 「ルールは大切にしたいけれど、温暖化で昔よりずっと暑い気がするわ」とか

ちょっと遠出するけど帯付けだけじゃダメよね。道行は持ってるけど派手で、裏もついてるから暑いのよ。

帯はこの時期軽い方が良いわよね~。
帯の位置の汗が凄いんですもの。

雨が降って大変だったのよ。寒くはない代わりに雨ゴートで暑くて汗をかいたのよ。衿と裾が心配。

買ったときちょっと派手かしらと思ったんだけど、京都で着てたら地味に思えたのよ。もう少し派手目でも良かったかもと思ったわ

季節も良い時期だから箪笥の底を確認したらこんなにも絽の喪服にカビがショックだわ。でも綺麗にしておかないと・・・・・・・

着物を愛する皆様だからこそ、季節の「格」と「体感温度」「カビやシミや汚れ」の間で悩まれることが多いのではないでしょうか。

2. 「きものむらたや」からのご提案

そこで今回、私共は『春のおもてなしSALE』を企画いたしました。

本来、単衣(ひとえ)は6月からとされていますが、近年の気候の変化に合わせ、お出かけ着としては早めに取り入れる方が増えています。 「無理をして着物を敬遠するよりも、季節を先取りして涼やかに、軽やかに楽しんでいただきたい」 そんな想いを込めたラインナップです。

3. 今すぐ活躍する「単衣コーディネート」のご紹介


京染高級小紋[染着尺・総柄]
特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」


それぞれを合わせた感じです。小紋をきものの形にして帯を乗せてみました。
帯揚げ、帯締めも合わせてみました。

着姿はこちらです。イメージです。AIに作って貰いました。

【品 質】

100%使用
生地 丹後ちりめん
メーカー名 菱健
日本の絹
スタンプ
有り
扇に梅、紅葉
暁ネズ・淡いグレー
染色地 日本
製織地 日本
量目 740g
長さ 13.0m
生地幅 約37.5㎝

 

 

西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」
こちらの帯は、軽く、どちらかというと単衣向きです。帯地が薄くて軽いので
これからの季節にはちょうど良いです。お色はこげ茶系枯茶色ですので淡いお色
の着物と合わせるとメリハリが効いて素敵になります。

  • お茶席におすすめ: 落ち着いた色味の江戸小紋に、爽やかな名古屋帯を合わせて。小物は少しずつ夏を感じさせる淡い色を取り入れると、ぐっと洗練された印象になります。

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物
    「観劇や美術館巡りに」


    正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通
    《袷・単衣のスリーシーズン袋帯特集》

  • 趣味の装いに: 軽やかな紬の単衣なら、観劇やお食事会でも気負わず楽しめます。

4. オンラインショップ&実店舗で同時開催

今回のセールは、オンラインショップはもちろん、益田市の店舗でも同時に開催しております。 「実際に生地の感触を確かめたい」「帯との合わせ方を相談したい」という方は、ぜひ店舗へもお運びください。創業130年の歴史の中で培った知恵で、お一人おひとりに最適な一枚をご提案いたします。

5. 詳細はこちら

まずは、オンラインショップの特設ページで対象の商品をご覧ください。 遠方の方も、コーディネートのご相談はLINEやメールで承っております。

[▶ 春のおもてなしSALE 会場はこちら]

~「この記事を読んだ方へのメッセージ」~として、

「どの着物にどの帯を合わせれば良いか迷われたら、お手持ちのお着物の写真を送ってください。私共と一緒に考えましょう」
画像については、スマホで撮影したものでも十分ですが、「明るい自然光」の下で撮ると、着物の色が綺麗に出て上品に仕上がりますよ。

ひな祭り・十三参り・利休忌にふさわしい着物とは ― 春の節目にまとう日本文化のこころ ―

投稿日:

三月は、日本の文化と行事が静かに重なる月です。
桃の節句であるひな祭り、子どもの成長を祝う十三参り、そして
茶道の祖・千利休を偲ぶ利休忌。それぞれに深い意味があり、装
いにも心を配りたい季節でもあります。

どれも子どもや先人を思う行事でありながら、そこには必ず「家族」
「師弟」「受け継ぐ心」があります。
着物という衣装は、そうした“受け継ぐ文化”と非常に深い関わりを持
っています。

「どのような着物を選べばよいのでしょうか」
「親は何を着ればよいのでしょうか」
「茶席ではどのような装いがふさわしいのでしょうか」

こうしたご相談を、この時期は多くいただきます。
本記事では、ひな祭り・十三参り・利休忌それぞれの由来とともに、ふさわしい
着物の選び方を丁寧に解説いたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ひな祭り ―
桃の節句と子どもの健やかな成長を願う装い

ひな祭りの由来と意味

ひな祭りは、古くは「上巳(じょうし)の節句」と呼ばれ、平安時代の厄払い
の風習に由来します。
人形(ひとがた)に穢れを移し、川へ流すことで無病息災を願いました。

やがて宮中の「ひいな遊び」と結びつき、そして現在の雛人形を飾る形へと発展
しました。
単なる行事ではなく、子どもの健やかな成長を祈る日本文化の象徴的な節句とな
っていったのです

雛人形は、立春から2月の中旬にかけて飾るのが最も良いとされています。

節分(2月3日頃)で厄払いをした後、春の訪れとともに飾るのがベストなタイ
ミングです。遅くとも3月3日の1週間前までには飾り付けを完了させるのが目安
です。特にお勧めは、大安や友引、または2月19日頃の「雨水(うすい)」の日に
飾ると縁起が良いとされます。

逆に3月3日の直前に慌てて飾る「一夜飾り」は縁起が悪いとされています。だから2月24日頃までには飾り終えたほうが良いでしょう。

※所によっては4月3日がひな祭りとされています。

ひな祭りにふさわしい子どもの着物


「こちらは京雛です」

お子様はかわいいお着物で親御さまはそうですねえ。家族だけのひな祭り
ならば気張らずに紬に名古屋、もしくは半幅でも良いでしょう。

たれ物の小紋などで名古屋帯と合わせても良いです。
思い出写真を撮られておくといいですね。

「ひな祭り茶会」「桃の節句の茶事」などとして、雛人形や桃の花を飾り、
春らしい趣向を凝らしたお茶会が楽しめるのもこの時期です。
気軽に楽しめるお茶会かと思います。

着付けを習い始めた方や、お茶をなり始めた方にお勧めです。
場慣れには緊張せず良い茶席かと思います。

こういう場合は大抵立礼が多いです。尚更気軽にいただけます。


チャットGPTにイメージで作って貰いました

更紗柄 小紋 着尺 京友禅 伝統工芸証紙付き ― 鳳凰と異国文様が映える上質な一反

都会的な感覚の着物です。趣味の会などにも重宝するお品です。
更紗ですので雰囲気がとても面白いです。
明るめの帯を合わせたら良いと思います。

八寸名古屋帯|国指定阿波藍染・天然灰汁建て 西陣織 弥栄織物謹製

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄 正絹反物 ときがら茶|伝統工芸の
上品な着物

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶席や宮参りや七五三の付き添い、
観劇やお食事会やパーティーに

メーカー名 菱健

特選西陣織袋帯【西陣まいづる謹製】「裂取花樹獅子文」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

十三参り ― 大人への節目を祝う晴れの日

十三参りとは何か

十三参りは、数え年十三歳になった男女が虚空蔵菩薩に参詣し、知恵と福徳を
授かることを願う行事です。

関西では特に盛んで、京都・嵐山の法輪寺が有名です。

子どもから大人への移ろい。
その象徴が「本裁ちの着物」を初めて着ることでもあります。

詳しいことはこちらから

十三参りの着物選び

女の子は小振袖や中振袖が一般的です
華やかでありながら、まだあどけなさを残す柄行きが美しくもありかわいくも
あり映えます。最近では親御様の小紋をお召しになられるお子様も多いです。

男の子は羽織袴が一般的です。
それでは、お母さまはどうでしょう。

イメージを沸かせてもらうためにチャットGPTに画像を作って貰いました

着物のお色は良いのですが柄が多少違っています。

主役であるお子様を引き立てつつも、上品でセミフォーマルな装いが適して
います。子供が華やかな振袖や羽織袴を着るため、親は派手すぎず、かつお祝い
の場にふさわしい落ち着いた色柄
を選ぶと宜しいかと思います。

付け下げ、色無地あたりでしたら間違いはないかと思います。
色目や柄も大切となってきます。

最近ではお母さまのお着物をお子様に着せられて十三参りをされる方も増えて
ます。
実際に私どものお客様のお孫様もそのようにされました。
派手目なお色の華やかな小紋だったと思います。
お子さまが「お母さまの小紋」を主役の衣装として着用されて、お母さまが
「無地感の小紋」や「紬」を着用して全体の格を合わせられるのは、家族の
思い出作りを感じさせる素敵な選択肢になると思います。

お茶席ではなかなかお召しになれない紬をこのような時にお召しいただくのも
楽しいかと思います。

イメージを湧かせてもらうためにAIに作って貰いました

正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

おしゃれ用の気軽に結べる袋帯です。小紋や紬を気軽にお召しになって
頂きたいと思い仕入れた帯です。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

利休忌 ― 茶道と装いの心得

利休忌とは

利休忌は、茶道を大成した千利休の遺徳を偲ぶ法要・茶事です。
三月下旬に各地で執り行われます。
茶の湯(茶道)を大成した千利休の道徳を偲ぶ追善茶会です。
旧暦の命日(2月28日)にちなみ、新暦の3月下旬
(表千家:27日、裏千家:28日など)に京都・大徳寺などで開催されます。
利休を祀る供茶(くちゃ)が行われ、菜の花を供えるのが特徴です。

「菜の花忌」とも呼ばれ
「供茶」の儀式    利休画像(肖像画)を掛け、お茶を供えます。

茶道において装いは、
単なる衣服ではなく“礼”の一部です。

利休忌にふさわしい着物

格式のある茶事では、色無地や江戸小紋が適します。
派手な柄は控え、落ち着きのある色調が望ましいでしょう。

供養の場であるため、華美を避け、地味な色無地紋付やグレーや藤鼠色
などの帯を着用されると宜しいかと思います。

以前利休忌に出席されるということで織成(しょくせい)という綴織の
織成袋なごや帯を買われて無地に合わせて出席された方がいらっしゃいます。

利休忌は「追善(供養)」の行事であるため、金銀が豪華に輝く袋帯よりも、
技術の粋を尽くしながらも光沢を抑えた「織成」や「綴」の帯が、茶人の
美意識に深く合致していてとてもよかったのではと思います。

 

利休忌にふさわしい帯の考え方

先程も述べましたように利休忌は、茶の湯を大成した 千利休 の遺徳を偲ぶ、
茶道において非常に大切な法要・茶事です。

この場における装いは、「華やかさ」ではなく控えめでありながら、確かな格
と品を備えていること
が何よりも重んじられます。

帯も同様で、目立つことを目的としたものではなく、着物を引き立て、席全体
の調和を保つ存在
であることが理想です。


利休忌に適した帯の種類

名古屋帯 ― 最も選びやすく、茶席向きの一本

利休忌において、もっとも多く用いられるのが名古屋帯です。

特に以下のようなものが適しています。

  • 染め帯(付け帯ではなく、きちんとした九寸名古屋帯)

  • 織りであれば、地紋が控えめなもの

  • お太鼓柄で、柄の位置が明確なもの

    板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
    【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

    西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】「唐華・六通」

特選西陣織九寸名古屋帯【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

柄は、草花でも季節感を強く出しすぎないもの
抽象文様、吉祥文様などが好まれます。

金銀糸は「使ってはいけない」と言うわけではありませんが、
控えめに、静かに使われていること が大切です。

付け帯とは何を指すのか

付け帯と文化帯仕立ての違いとは

まず、「付け帯」と「文化帯仕立て」は混同されがちです。
厳密には意味の範囲が異なります。

付け帯とは総称です。

付け帯とは、あらかじめ形が作られており、結ばずに装着できる
帯全般を指す総称
です。

  • 胴に巻く部分と、お太鼓(または文庫など)が分かれている

  • 紐・金具・面ファスナーなどで固定する

  • 着付けの簡略化を目的としている

という特徴があります。

つまり、
「付け帯」という言葉は仕立て方の“総称” であり、
その中にいくつかの種類が含まれます。


文化帯仕立てとは(付け帯の一種)

文化帯仕立ては、付け帯の中でも特に、

  • 名古屋帯や袋帯をお太鼓結びの形に固定し胴部分とお太鼓部分を
    分けて仕立てたものを指します。
    「文化式」「文化帯」と呼ばれることもあり、お太鼓結びを美しく、
    安定して見せること
    を目的とした仕立てです。

整理すると、

  • 付け帯は広い意味での名称(総称)

  • 文化帯仕立て:付け帯の中の一つの具体的な仕立て方法

という関係になります。

※利休忌などの改まった茶席では、
簡易的な文化帯仕立てではなく、
通常仕立ての名古屋帯や袋帯が望ましいとされています。

近年では、帯を切断せず、
一本の帯のままお太鼓の形を美しく保てる仕立ても見られます。

外見や格を損なわず、所作を大切にした装いであれば、
場に応じた選択として受け入れられることもあります。

私どものお客様で今までは平気で帯を結んでいた方が年齢とともに
手が上がらなくなったと言われ文化帯を勧めました。
それで(切断無しの文化帯仕立て)ご出席されるようになられました。
それは、他の方に迷惑を掛けてはいけないという思いからだそうです。
トロトロしていたら他の方に悪いからとのこと

このように、
ご高齢や体の事情により、帯を結ぶことが難しい方もおられます。

そのような場合、文化帯仕立てを選ばれることは、決して略式ではなく、
周囲への配慮と茶の湯の精神にかなった選択と言えるではないでしょうか。


袋帯 ― 格のある茶事・役割のある立場の場合

利休忌でも、
・献茶式
・格の高い茶事
・亭主側や役割のある立場

このような場合には、袋帯が選ばれることもあります。

ただし注意すべき点は、
礼装用の華やかな袋帯は適さない ということです。

選ぶべきは、

  • 古典文様で構成されたもの

  • 色数を抑えた織り帯

  • 光沢が強すぎないもの

    特選西陣織袋帯【織悦謹製】「名物裂有悦織、太子間道柄」
    正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通

正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】備長炭染 全通

「格式はあるが、主張しない」
これが利休忌における袋帯選びです。


避けたい帯の特徴

利休忌では、以下のような帯は避けた方が無難です。

  • 季節を強く主張する柄(満開の桜、秋草が多すぎるものなど)

  • 大柄で遠目にも目立つ意匠

  • カジュアルすぎる八寸名古屋帯

  • 派手な配色やコントラストの強いもの

茶席では、
「目に入る」こと自体が、時に無作法と受け取られることがあります。

帯は「記憶に残らないくらいがちょうど良い」
それほどの慎ましさが、利休忌には求められます。


着物との格合わせ ― 帯が主役にならないこと

利休忌に多く用いられる着物は、

  • 色無地

  • 江戸小紋

  • 控えめな付下げ

これらはいずれも、帯が強く出すぎると全体の調和が崩れます。

そのため、

  • 着物より帯が目立たない

  • 帯が着物を支える役に回る

この関係性が重要です。

茶道における装いは、
「引き算の美意識」で成り立っています。


帯を通して表れる、茶の湯のこころ

利休忌の装いにおいて、帯は単なる装飾品ではありません。

控えめで、静かで、しかし確かな存在感を持つ帯は、
その人の茶の湯に対する姿勢を自然と表します。

「何を選ぶか」以上に、「なぜそれを選んだのか」。

その背景にある理解と心遣いこそが、
利休忌という場に最もふさわしい装いなのかもしれません。

※各地域の追善供養でも同じことが言えるのではないでしょうか。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

春の節目に着物をまとう意味

三月の行事は、いずれも「節目」を表しています。

成長、祈り、追慕――
それぞれに心を整える時間があります。

着物は単なる衣服ではありません。
場に対する敬意を形にするものです。

だからこそ、
節目には着物を選ぶ意味があるのです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まとめ ― 行事とともに受け継ぐ日本のこころ

ひな祭り、十三参り、利休忌。
三月は、日本文化の奥深さを改めて感じる月です。

行事の意味を知り、
それにふさわしい装いを整えること。

それは単なる形式ではなく、
次の世代へと受け継ぐ大切な文化です。

春の節目に、
ぜひ着物で心を整えてみてはいかがでしょうか。

立春のお茶会と着物選び|袷の装い・寸法の整え方・名古屋帯と袋帯の違いまで解説

投稿日:

まだ吐く息は白く、朝の水は冷たい。
けれど暦の上では、春が始まります。

2月4日、立春もすぎました。

冬の名残を抱えながら、それでも春を迎えます。
この“気配の移ろい”を大切にするのが、茶の湯の世界です。

本来の意味と由来

掛物に選ばれるのは「春来草自生」のような一句。
花入には、凛とした白梅や紅梅。
主菓子には、ほころび始めた蕾の意匠。

まだ寒い。けれど、春は確かに来ている。

立春のお茶会とは、季節を先取りするのではなく、
季節の“兆し”をいただくひとときなのです。

その場に身を置く私たちの装いもまた、ほんの少しだけ春を含ませ
ることで、茶席の空気と静かに響き合います。

「三寒四温」今はそんな時期です。寒い日が続いたかと思うと暖か
い日が来ます。

日本では、本来の冬ではなく冬の終わりから春先にかけての、寒暖差
が大きい時期に冬から春への周期的な気候を指し使われることが多く、
春の訪れを感じさせる気候を表す言葉として定着しています。
「寒の戻り」や「花冷え」なども使われます。あいさつ文によく見ます。

2月の茶会、着物は袷で・・・・・

立春の茶会は袷です。

暦は春でも、気候はまだ冬。
無理に軽やかさを求める必要はありません。

けれど色や意匠で、ほんの少し春を感じさせる。

例えば、

・灰桜や薄柳などのやわらかな地色

・梅や早春草花の控えめな文様

・帯締めに淡い藤色や若草色を一点

“春を語りすぎない”ことが、二月の美しさです。

春らしいお色や柄、小物を使われた時、帯は少し四季を感じさせない
ものを持ってこられると宜しいかと思います。全体が春らしくなると
まだ、寒いと感じる日には先取りすぎるかと・・・・も思えます。


イメージをチャットGPTに作って貰いました。
着物のお色が少し濃いですがそして小紋の柄が見えませんがイメージは
こんな感じです。

合わせた帯は
特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられています。
全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段
唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄です
ので、どの部分を出しても美しく結べます。

お色は爽やかなブルー系を基調としグレーやグリーンが入ったエスニック調
の雰囲気を感じさせるそして、古典的な気品を併せ持つオシャレなデザイン
となっています。


イメージが分かるようにとチャットGPTに画像を作って貰いました。
合わせた帯は

上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの
帯地に、伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあし
らわれた特選九寸名古屋帯です。上品で格式高いデザインに仕上げられ
ています。お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、上質な和装
コーディネートでしあげます。。

立春の茶席で避けたい装い例

立春は春の始まりとはいえ、まだ二月上旬。
季節の“境目”にあたる時期です。

だからこそ、少しだけ気をつけたい装いもあります。


■ あまりに軽すぎる装い

暦が春だからといって、袷でも単衣のような軽やかな印象の装いは、季節感と
して少し先取りになってしまいます。

寒さの中に春を感じることが、立春の本質です。地色も大切です。生地の重みを
感じさせる柄行きもよいお着物には欲しい所です。


■ 金銀が前面に出すぎる帯

改まった席で袋帯を締める場合でも、全面に金糸銀糸が強く出る豪華な意匠は、
やや華やかすぎることがあります。
(出席するお茶席によります)

二月の茶席は、まだ空気が澄み、静けさの残る季節です。

光沢は抑えめに、落ち着きのある配色を選ぶと全体が整います。


■ 季節を急ぎすぎる色選び

明るい菜の花色や若草色は春らしく美しい色です。

けれど全体を一気に春色にしてしまうと、少し浮いてしまうこともあります。

地色は落ち着きを残し、小物で春を添える。

それが立春らしい上品な装いです。


立春は「変わる瞬間」の季節です。冬でもなく、春でもない。

一年の始まりです。正解は一つではありません。

冬でも春でもない、その曖昧さを楽しむことができれば、装いは自然と

整います。季節をほんの少し意識するだけで、茶席での佇まいは大きく

変わります。


着物を作りたいけど不安 ― 寸法が・・・・・

帯は比較的気軽に選ばれます。(寸法を気にせず)

しかし着物となると、多くの方が足を止められます。

「寸法があるからです。」

これは本当によくあるご相談です。

・測るのが難しそう
・一度決めたら変えられないのでは
・失敗したらどうしよう
・センチでいいの?
・何処を測ったらいいのか分からない
・一枚も持っていないからどうすればいいのか分からない。

などなどと色々なご相談もいただきます。

寸法が決まるまでが(わかるまで)とても重要で何度かメールでやり取りを
させて頂きます。その上でこちらがある程度の寸法をご提示し、ご相談の上
で決めて頂きます。(最終結論を出して頂くという意味です)
それから、袷ですとお色を決めたりも致します。(これは同時にできます)

確かに、最初は少し手間です。

ですが一度きちんと寸法を整えれば、その後は何度でも同じ寸法でお仕立
てが可能です。

寸法は“面倒な作業”ではなく、“ご自身の財産”(少し大げさですが)。
体型さえ変わらなければ寸法が決まればずっとその寸法のままで大丈夫です。

数キロ太っても着物は融通がききますので少々は大丈夫です。
ただ、長襦袢と着物が合わなければ問題がございます。肩幅は同寸が常識
です。

測るのが面倒な方は一番着やすいお着物を送ってこられます。
それと同じ寸法で縫って欲しいと言われて・・・・・
ただ、年数が経っていると袖丈が一分や二分縮んでいたりする場合がご
ざいます。その場合は一応メールでお伺いをいたします。袖丈と裄は取り
返しがつかなくなるので一応念押しでお聞きします。身丈の一分や二分は
着用にはほぼ問題は無いかと思います。

 

茶席では、

・衿の抜け具合
・裾さばき
・座ったときの安定感

これらは寸法で大きく変わります。

実際に「襦袢から縫い直しました」という方もいらっしゃいます。
長襦袢が整うと、着姿全体が落ち着きます。

立春という節目は、寸法を整えるにも良い時期です。

着物の寸法・お仕立てについて詳しくはこちら

繰り越しも必要です。

実際測るのに一番難しいのが繰り越しと思います。
次に裄かと・・・・・

繰り越しについては概ね5分~8分の方が多いです。たまに1寸という
方もいらっしゃいます。

裄は肩幅と袖幅を足した長さが裄となります。
ご心配の方は袖幅と肩幅を分けて測り、もう一度裄全体の長さを測って
みられたら宜しいかと思います。(㎝で構いません)
肩幅+袖幅=裄 となれば間違いはないと思います。


名古屋帯と袋帯の違い|

  • 名古屋帯 : 約3.6m前後と袋帯に比べて短いです。お太鼓が一つですので
    その分だけは短いといえます。「一重太鼓」といいます。小紋や気軽な着物

立春の茶会ではどう選ぶ?

名古屋帯 ― 春の兆しをやわらかく

大寄せ茶会やお稽古には名古屋帯が最適です。

例えば

【染帯 白地 雪月花文様 お太鼓柄 名古屋帯】

白地に描かれた雪月花文様。
冬の名残と春の気配を併せ持つ意匠は、まさに立春の茶会に相応しい一本です。

着物姿において、後ろ姿はその方の美意識を語ります。

特にお茶会や趣味の集まりでは、華美すぎず、しかし格を失わない装いが求められます。
そのような場にふさわしい一本が、この白地の染帯「雪月花文様」のお太鼓柄です。

地色は清らかな白。
しかし素無地ではなく、織りによる地紋が美しく浮かび上がる紋意匠生地を使用しています。

白地の帯は「合わせやすい」と言われますが、実際には生地選びが重要です。
紋意匠を用いることで、白でありながら奥行きと品格を兼ね備えた仕上がりとなっております。

やわらかな袷小紋や江戸小紋に合わせることで、上品で静かな春の装いになります。

こちらは
草木下染め着尺紬「いぶき」お茶などのお稽古、観劇に【帯屋捨松】西陣織
八寸名古屋帯 ベンガル花文(空色)

イメージが湧きやすいようにチャットGPTに作って貰いました。

草木下染め着尺紬「いぶき」

紬の無地と言えます。地紋は経糸と緯糸で細やかな地紋を織りなしています。
「いぶき」と名を付けています。草木下染めで使用した植物はキク科の「蓬」
です。グレーのように見えますがほのかにグリーンが入った生地となっており
ます。

帯は【帯屋捨松】西陣織 八寸名古屋帯 ベンガル花文(百群色ブルー)


澄み渡る白群色と空色の間の地色に、異国情緒を感じさせる「ベンガル花文」
を織り表しました。ベンガル花文とは、エキゾチックな雰囲気を持つ華やかな            花模様。多彩な色糸を用いながらも、決して華美に走らない絶妙な配色です。
捨松ならではの意匠力の賜物です。

※着物が紬ですので正式なお茶会には不向きかと思いますが、気軽な茶会や
春にある花見に合わせてのどなたでも参加できる茶会などにどうぞ。
趣味の会で是非どうぞ。

立春の茶会におすすめの名古屋帯一覧はこちら
“立春の茶会におすすめ”という文


袋帯 ― 格を整える

改まった席や招待茶事では袋帯を。
袋帯 : 約4.2〜4.5mと長いです。お太鼓が二重結ぶためでもあります。
いわゆる「二重太鼓」です。おめでたいお席や格のある着物に合わせます。

★礼装・フォーマル用。結婚式、披露宴、成人式、卒業式など。金糸・銀糸
の入った華やかな柄が多い。

【西陣織 蒔絵 鳳凰桐菊文 袋帯】

蒔絵の気品を帯に映した逸品。
鳳凰や桐菊の格調高い文様は、春の節目の茶席にもふさわしい存在感です。

チャットGPTに作って貰いました着物の柄が多少違っていますがイメージは
分かってもらえるかと思います。

ぼかし染めされた地が美し訪問着です。落ち着いた綺麗なブルーお色を使っ
てございます。人とは違う雰囲気のおきものをお探しの方にお薦めです。
牡丹を抽象化したような花[唐花]で花・茎・葉を刺繍で施しています。豪華
さもあり上品さも兼ね備えていますので、より一層貴方様をお引き立てでき
るお召し物です。又、白場がございますので、帯も合わせやすくTPOにあっ
たコーディネイトで楽しめます。

意匠について|蒔絵 鳳凰桐菊文の魅力

本作の意匠は、蒔絵を思わせる繊細な輝きと奥行きを、西陣織ならではの多彩な織組織で表現しています。

  • 鳳凰:平和と繁栄を象徴する瑞鳥

  • :高貴さと品格の象徴

  • :長寿・不老不死を意味する吉祥文様

これらを重ね合わせた文様構成は、お慶びの席・改まった茶席・式典などに最適で、時代や流行に左右されない普遍的な美を感じさせます。

付け下げや色無地に合わせることで、格を保ちながらも重くなりすぎない装いになります。

芙蓉帯について|登録商標を持つ名作帯

「芙蓉帯(ふようおび)」は、その名の通り、華やかさの中に気品を宿した意匠で知られ、長年にわたり多くの着物愛好家・茶人から支持されてきた帯のシリーズです。

本品には
登録商標 第2018930号「芙蓉」
が正式に記されており、商標登録を取得した正規のお品であることが明確です。

現在市場に出回る芙蓉帯の多くは後継メーカーによるものですが、
森本織物が自ら製織したオリジナル芙蓉帯は、希少価値の高いコレクターズピースとも言える存在です。

特選正絹西陣織袋帯 【大庄謹製】 灰紫色・モザイク文様

しなやかな帯地は灰紫色で光沢感があります。金や銀、またブロンズ色など
の落ち着いた華やかさのある色目の糸で、モザイク文様が織り上げられてい
ます。柄は季節を選ばない柄です。


商品の特徴

  • 西陣織ならではの格調高い光沢と立体感

  • 蒔絵調の表現による、奥行きのある華やぎ

  • 古典文様でありながら現代の装いにも映えるデザイン

  • フォーマルからセミフォーマルまで幅広く対応

格調ある西陣織袋帯はこちら

西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」

地色は金彩を含んだ品のある黒地です。その中に豪華なムードで織り描かれた
正倉院文様の連珠柄が、いっそう、この袋帯に品格を添えてくれます。 流行も
ない柄ですので、末永くお使い頂けるひと品です。 礼装用として、色留袖、訪
問着、付下げなどと合わせられます。

雰囲気をご覧いただくためにチャットGPTに作って貰いました。

高級訪問着 正絹[絞りと花染め・大㐂百花]

NHKの大河に衣装提供をしている 青柳 謹製 の品です。それぞれの
技術に逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱をもって自然の息吹を積み
重ね一枚のきものに仕上げました。紋意匠に様々な技法の絞りを巧みに
使い描いた柄は、さすがです。染と絞りと手描きと箔と刺繍の技が素晴
らしい訪問着です。

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。
鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄の
パーツを組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を
使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わ
せても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。


袋帯の「オランダ線」とは?歴史の名残

袋帯について語る際、時折耳にするのが「オランダ線」という言葉です。

  

  オランダ線または界切線↗

■ 場所と役割

オランダ線は、界切線(織り出し線)のすぐ上に位置します。
主に袋帯の柄の終わりや、仕立て時の折り返しの目安となる線です。

界切線とオランダ線の間を「たれ先」と呼びます。

■ 名称の由来

江戸時代、オランダ船が運んだ「唐桟縞(とうざんじま)」という細かな縦縞
の木綿布に似ていたことから名付けられたとされています。

■ 仕立てとの関係

通常、界切線とオランダ線の間は折り込まれ、外からは見えません。

現在主流の「関東仕立て」では、特に指定しなければ内側に折り込まれます。

また、現代の袋帯ではこの線自体が存在しないものも多くなっています。

■ 用途

西陣織などでは、この部分にブランドロゴや織元名(落款)が隠されることも
あります。

オランダ線は、帯の歴史的な名残を示す要素。
しかし近年ではほとんど意識されず、仕立ての際に使われない言葉となり
つつあります。

いわば“死語”に近い存在です。

知らなくても困ることはありません。

けれど、こうした言葉を知ることで、帯が持つ時間の重なりを感じることが
できます。


経験者の方へ

長く着物を楽しまれている方は、

・寸法を把握され
・格を理解し
・色の差異も見極められる

そのため、ご相談は具体的です。

「お色は具体的に・・・・・・」
「八掛は〇〇番ですとどうですか?」

画面では分かりにくい部分だけを確認されます。

情報は多すぎなくてよのですが、誠意をもってきちんとした
対応が逆に必要。お着物をご存じというだけあって誤魔化しは
ききません。(するつもりもございませんが)

本当に必要なことだけで十分な代わりにこちらもそれだけ詳しくないと
ダメと思います。


立春は、整える季節

・もう一枚仕立てたい
・寸法を見直したい
・格を整えたい

そう思ったときが、最良の時。

立春は一年のはじまり。

着物を知ることは、自分を知ることでもあります。

寸法は一度整えれば、一生の味方になります。

帯の歴史を知れば、装いはさらに深まります。

春は、目に見える前に、心に訪れます。

立春が過ぎその後の茶会に向けて、
静かに、整えてみませんか。

黒羽織は一枚あると安心 ― 慶弔どちらにも使える羽織の魅力

投稿日:

黒羽織は本当に必要なのでしょうか。
羽織の役割やコートとの違いを正しく理解している方は意外と少ないもの
です。

① 黒羽織の必要性

こちらは何度か書かせていただいているのですが・・・・・
羽織は今まで必要性が無いものとされてきました。
黒羽織なら尚更でしょう。しかしながら、これほど重宝するお品はございません。

一枚持っていると便利です。

― 静かに語る、格と安心感 ―

黒羽織は、着物の中でもとても控えめな存在です。
柄もなく、色も黒一色。
しかしその控えめさこそが、最大の価値とも言えます。

なぜ黒羽織が必要なのか

茶道では帯付けで羽織を羽織っている方は見受けられません。

基本は「着流し」:お茶会では羽織を羽織らない「着流し」いわゆる帯付けが
基本スタイルです。本来は、脱ぐ必要がないため、羽織は洋服でいうジャケット
やカーディガンの役割です。しかしお茶の世界は違っています。特にフォーマル
な場では羽織は脱ぐのがマナーです。

ただ、それ以外はとても役に立ちます。
特に黒羽織一つ紋

あるお客様がおっしゃってました。
仏の時、お寺に行くとき、小紋を着てても黒羽織を羽織ると「さま」になるの
よねぇ~。超便利。

又ある方は、披露宴でご年配の方が無地のお着物をお召しになられていたのですが
それだけでなく黒羽織を羽織られていてとても品が良かった。とのこと

黒羽織はお着物の格をあげます。

  • 式典に出席

  • 法事やお寺さんの仏事など

  • お通夜で小紋の上に羽織る披露宴でご年配の方。帯付けだけより羽織があると品が良くなります。

    どの場面でも、主張せず、しかし着姿を引き締めてくれます。

    色無地に袋帯そして黒羽織

    格のある品質は、細部に宿る

    黒羽織は色がシンプルな分、
    ごまかしがききません。

    • 黒の深さ

    • 生地の艶

    • 仕立ての良し悪し

    これらはすべて、着た瞬間に、そして年月を経て、差となって現れます。

    一つ紋入りの黒羽織は、
    決して派手ではありませんが、
    「きちんとした人」という印象を、自然に相手へ伝えてくれます。


二月は新春。
一年の始まりとしての一月の華やかさが落ち着き、寒さの中にも凛とした
空気が流れる季節です。
茶道の世界においても、初釜を終え、次の稽古やお茶会へと気持ちを整え
ていく大切な時期でもあります。

そしてこの二月は、「きものむらたや」が新店舗へと建て替えオープンした月
でもあります。
長年親しんでいただいた家屋から、新店舗に変わり既に25年の月日が経ち
ました。その間、ネット通販サイトという未知の世界への進出。新しい空間へ。
時代は変化しても、私どもの気持ちは決して大きく変わったわけではありません。
先々代は自分に厳しく、几帳面でお客様には腰が低くいつも
「世の中にあまたのモノがあるなかで、わざわざ私共のお店を選んでお越し頂き
きものや帯、和小物をお買い求め頂くのだから、良い品をお買い求めやすいお値段ご提供する使命がある」 

毎年この頃になると
「これからも着物と真摯に向き合わなければ。」「今のむらたやをどう思って
くださってるかしら」そんな思いが入り混じりながら向き合っています。

着物を取り巻く環境は、年々変化しています。

着る機会が減った、難しそう、敷居が高い―――
そうしたお声を耳にすることも少なくありませんでした。
田舎は特にです。

けれど実際には、
✔ 茶道をきっかけに
✔ 趣味の会や観劇を楽しみながら
✔ 食事会や趣味の集まりの装いとして

心中は、着物を着てみたい・・・・という方がいらっしゃいます。

着物を楽しむ方は、静かに、しかし確実に増えています。

だからこそ今、私たちはあらためて思うのです。

もっと多くの方に、着物の魅力を知っていただきたい。
そして「着られる着物」を、実際に着ていただきたい。

新春、そして新店舗オープン記念という節目に、
その想いを込めて、今回は
着物を楽しむための基本となる装いについて、改めて丁寧にお伝えします。


② お茶席におすすめの小紋

「お茶席には小紋は向かない」
そう思われていた時代もありました。

しかし現代では、
場に合った小紋選びができていれば、
お茶席においても小紋はとても心強い存在です。

江戸小紋を着せています。合わせているのは染帯です。織の帯でしたら
格も上がるのでしょうが、たまたまこの着物にこの帯が合うかもと思い
合わせてみました。

※サイトには載せていません。
棚から見つけて合わせました。帯締めは龍村の帯締めですこちらの色違いは
サイトに載っています こちらの帯締めは先が色ヤケしていますので載せて
いません。 締めたら分からないのですが、売る立場としてはお値段をいくら
にすればいいのか分からず悩んでるうち写真を撮り忘れて今に至っています。

小紋が活躍するお茶の場

  • 稽古
    正絹小紋 秋月洋子監修 [格子柄・ダーク・ブラウン色]

    生地は提携先の機屋で織らせている「丹後ちりめん」を使用。 すぐれた
    技術を持った職人さんと、伝統的な古典の良さの中に、いま着たいという
    感覚をあわせもつ「ふだん着」を作りたいという秋月さんの想いが込めら
    れた一品です。

  • 勉強会

    茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】 お茶席でも社交着としても
    丹後ちりめんんの生地に茶屋辻文様柄を板場で友禅染をしたお品です。
    総柄で質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席には
    難しいですが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄えのする
    お品かと思います。

  • 小規模なお茶会

  • 朝茶事・夜咄の前後

    京染高級小紋[染着尺・総柄]

    上品なお着物です。小紋とはいえ付け下げくらいの格のあるお品ですので袋帯
    を合わせても大丈夫です。ただ、重たすぎる(重厚な)袋帯ではないお品をお
    勧めします。

    最近は暑いのか寒いのかわからない日がございます。帯を結ぶときよくスリー
    シーズンの帯というのもございます。
    そのあたりの袋帯を結ばれたら気兼ねなく締めていられるのではないでしょうか。
    名古屋帯でしたら、格の高い帯を結んでください。

    特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

    帯自体とても軽く締めやすいく大変重厚感があります。お色を考えると
    淡いお着物に合されるととても素敵になります。染びった柄を織り込ん
    だ枠の中に丸い輪があり、形は菊のようではありますが、様々な形に施
    してあります。スリーシーズンお召いただける、大変重宝する逸品です。

     

こうした場では、格式を重ねすぎない装いが、かえって好まれることもあります。

お茶席向き小紋の条件

  • 飛び柄や細かい総柄
    高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

    地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄
    を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。
    まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

  • 古典文様
    正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]


    寿光織の紋意匠生地にとび柄小紋をあしらっています。 柄の雰囲気は、
    お茶席向きと言えます。色目も使い過ぎず上品に仕上げている様は、お
    茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせが楽しくなる
    小紋です。暖色系で明るく感じさせるお色です。着る方を若々しくお見
    せできる素敵なお色です。

  • 地紋入りの上質な生地

    正絹小紋 七宝文様|伊と幸謹製 鉄紺地

老舗白生地メーカー「伊と幸)」の上質な正絹生地を使用した、小紋
です。生地色は落ち着きのある
鉄紺です。深みのある濃紺に近い色合い
で、光の加減により品のある艶を感じさせます。
柄は、日本の伝統文様として親しまれてきた七宝文様です。円が途切れ
ることなく連なっていく様から、円満・ご縁・調和を象徴する吉祥柄と
して、茶道の世界でも好まれる意匠です。本品では、七宝文様を現代的
で軽やかな構成
に仕上げ、格式を保ちながらも堅くなりすぎない印象を
演出しています。

これらの小紋は、
名古屋帯で軽やかに、
袋帯で少し改まった印象に――
帯次第で表情を変えられるのが魅力です。

「今日はどの帯を合わせようか」
そんな楽しみが生まれるのも、小紋ならではです。


③ 趣味の会におすすめの着物と帯

― 着物を楽しむ時間が、日常になる ―

最近は、
観劇やコンサート、着物姿でのお食事会など、
着物を楽しむ場が多様化しています。

「特別な日だけでなく、楽しむために着る」
そんな着物との付き合い方が、広がりつつあります。

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄 正絹反物
西陣織 九寸名古屋帯 六通柄|ふくい謹製を合わせました

趣味の会に向く着物とは

  • 小紋

  • お召し

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。
    蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には
    「先染め」と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は
    黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染
    めされてございます。とても手間のかかったお品です。

    肩肘張らず、それでいて品のある着物が理想です。

帯合わせで広がる楽しみ

  • 名古屋帯で軽快に

    特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

    八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、
    数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。
    博多織伝統の平織を利用した織物です。

  • しゃれ袋帯で少し華やかに

    西陣織袋帯【山田織物謹製・全通】「市松柄」

    地色はモスグリーンとゴールドの市松です。秋から冬、春先にかけて
    ずっと結んでいられる帯です。全通ですのでお急ぎの時に便利です。
    着用年齢も幅広く、また観劇やパーティーなどいろいろな場所に合わ
    せて使っていただける最適な帯です。

    帯地は軽くてしなやかな風合いですので、締めやすく、重さをまったく感じさ
    せません。お柄には更紗の柄を使った創作文様となっています。 袷のお着物
    にも、6月の単衣の着物にも締めていただけます。スリーシーズンの重宝する
    袋帯です。

蔦屋九兵衛の袋帯
※まだサイトに載せていません

本当にオシャレな袋帯です

帯を替えるだけで、同じ着物でも印象は大きく変わります。
着物は「一式」ではなく、組み合わせを楽しむ装いだということを、実感できる場面です。

正絹西陣織袋帯【織の弘彩 謹製】『籠目』


おしゃれ用の気軽に結べる袋帯です。小紋や紬を気軽にお召しになって
頂ける袋帯です。いわゆるしゃれ袋です。格のあるきものですとつり合い
が取れずちぐはぐになりますが、普段にお召しになられているお着物です
と締め易いので好評です。また、こちらこの度特別価格の中に入れてますので
お得となっております。

小紋に上の帯を合わせてみました。

チャットGPTに作って貰ったのであくまで雰囲気をご覧ください。


④ 付け下げ・訪問着と帯

― いざという時に慌てないために ―

お茶席や式典、改まった席では、
やはり 付け下げや訪問着 が安心です。

訪問着をチャットGPTに着姿を作って貰いまいました。あくまでイメージで
雰囲気と思ってください。

帯は
正絹西陣織袋帯 【帯清謹製】「植物や自然の柄文様」

西陣老舗機屋【帯清謹製】の最高級袋帯です。カチッとした帯地は、
お締め頂いている間に馴染んで大変締めやすくなります。金銀糸箔で
すので光沢感があり華やかです。柄も、松・梅・桜や四季折々の草花、
そして風景を思わせるように水辺に船や橋の一部分を入れ込んでいて、
何時お締め頂いても対応できるような柄行となっています。見た目に
華やかで格のある帯ですので留袖から色留袖、華やかな訪問着や付下
げ、色無地紋入りのお着物に合わせられる私一押しの袋帯です。

ちなみに画像で使った帯はこちらです。

西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」


地色は金彩を含んだ品のある黒地です。その中に豪華なムードで織り描か
れた正倉院文様の連珠柄が、いっそう、この袋帯に品格を添えてくれます。
流行もない柄です。

  • 初釜

  • 記念の茶会

  • 式典・お祝いの席

こうした場では、
「控えめでありながら、きちんと格がある」装いが求められます。

柄にも色々とあり「格」が高ければ安心して出席できます。

帯選びが装いの格を決める

付け下げや訪問着は、
合わせる帯によって格が決まると言っても過言ではありません。

  • 西陣織の袋帯

    正絹西陣織袋帯 【陰山織物謹製・箔屋清兵衛】

    お茶をたしなんでいらっしゃる皆様ならばご存じの陰山織物です。
    一般的には『箔屋清兵衛』の名で知られています。こちらは人気
    の「悠久の美・茶の心」のシリーズの袋帯です。

    お茶会には重宝する帯です。お値段もお手頃で嬉しいかと思います。

    こちらは訪問着と袋帯です。


    着物と帯は提供してチャットCPTに作って貰いましたがなかなか思うような画像にならず雰囲気だけイメージしてください。

    高級訪問着 正絹[刺繍唐花柄]

    ぼかし染めされた地が美し訪問着です。落ち着いた綺麗なブルーお色を
    使ってございます。人とは違う雰囲気のおきものをお探しの方にお薦め
    です。牡丹を抽象化したような花[唐花]で花・茎・葉を刺繍で施してい
    ます。刺繍を使用していますのでお茶会におよばれですと気にならない
    かと思いますが、本格的に茶の湯をされている方は刺繍のお着物を避け
    られます。

    パーティーなどでしたら映えるお品です。
    帯も華やかに合わせてみました。

    企画のお品で以前(少し前ですが)美しいきものに掲載されていました。

    こちらはまだサイトにアップしていません。近々アップいたします。

  • 上質な名古屋帯

    こちらの名古屋帯を合わせています。
    九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

    しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に段々
    で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によって、菊
    の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。

    着物はこちらを合わせています
    正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれ
る高級小紋です。

場に応じて選ぶことで、着物の良さが引き立ちます。


新春、新店舗、そしてこれから

着物を「続けられる楽しみ」へ

着物は、一度きりの特別な装いではありません。
少しずつ揃え、少しずつ着て、
年月とともに自分のものになっていく装いです。

新しい店舗、新しい一年の始まり。
この二月が、
着物と向き合う新しいきっかけとなれば幸いです。

「きものむらたや」はこれからも、
着る人に寄り添い、長く楽しめる着物をご提案してまいります。

改めて「きものむらたや」店舗からのご紹介

島根県益田市駅前町で130年以上続く呉服店「きものむらた」では、
着物・帯・和装小物を幅広く取り揃えております。振袖や留袖といった
女性の最高礼装から、訪問着・付下げ・色無地といった準礼装まで、人生
の大切な節目やお祝いの席にふさわしいお着物をご提案いたします。

また、江戸小紋や飛び柄小紋など、お茶席や習い事に最適な着物も人気です。
雨の日に安心して着られる東レのシルックや、羽織・コート用の反物、正絹
や東レの長襦袢も取り扱っております。特に東レの長襦袢は、ご家庭の洗濯機
で半衿をつけたまま洗えるため、夏場の汗対策として多くの方に選ばれていま
す。

一つ身、四つ身のおめでたい晴れ着もご用意しております。
併せて揚げも承っております。(仕立て屋さんへ持っていきます。)

帯は袋帯・名古屋帯(八寸・九寸)・染帯・夏帯と種類豊富。冠婚葬祭に必要な喪服の着物・帯・小物も取り揃えており、現金買取でお求めやすい価格をご提供しています。急なご葬儀の際には喪服レンタルや、丸洗い・シミ抜き・カビ落としといった着物クリーニングも承っておりますので安心です。

さらに、振袖レンタルもご用意しており、振袖・袋帯・帯締め・帯揚げ・重ね衿・長襦袢・草履バッグが一式揃う安心プランをご利用いただけます。帯や小物だけのレンタルも可能で、成人式や結婚式、卒業式などシーンに合わせたコーディネートをご提案いたします。

益田市で「振袖レンタル」「着物購入」「着物クリーニング」「お茶会の着物」をお探しの方は、ぜひ老舗呉服店「きものむらた」にご相談ください。地域に根ざした信頼と実績で、お客様一人ひとりに合った装いをご案内いたします。

最近では地元以外の方からのサイト以外のご注文も増えています。

気になったらこちらからお問い合わせくださいませ

一つ身から小物まで何でもどうぞ。お待ちしております。
※お返事に2日3日かかる場合もございます。お急ぎの場合はお電話でも
構いません。


新年のお茶会に向けて|着物のマナーと選び方【きものむらたや】

投稿日:

新しい年を迎え、茶道の世界では「初釜」をはじめとした新年ならではのお茶会が続きます。凛とした空気の中でいただく一服は、日常とは異なる特別な時間。そんなお茶会に向けて、着物のマナー季節にふさわしい着物・帯の選び方を知っておくことは、茶の湯を楽しむ大切な一歩です。

本記事では、呉服店「きものむらたや」ならではの視点で、お茶会に向けた着物と帯、小物の選び方を、季節行事や1月の夜咄(よばなし)や寒念仏、そして2月の節分・夜咄まで見据えて詳しくご紹介します。
また、趣味の会にもお勧めの着物と帯も合わせてご紹介いたします。

新年最初のブログとして、これからのお茶会シーズンや趣味の会にお役立ちする内容をお届けさせて頂きます。


お茶会に向けた基本マナーと着物の考え方

お茶会の装いで大切なのは、「控えめであること」「主役はお茶であること」
格式ばかりを意識する必要はありませんが、TPO(時間・場所・目的)を踏まえた装いが求められます。

  • 柄は主張しすぎないもの
  • 音の出る小物は避ける
  • 帯結びは簡潔で後ろ姿が美しいもの
  • 香水は控える

こうした基本を押さえた上で、ご自身の立場(亭主・半東・客)やお茶会の規模に合わせて着物を選びます。


気軽なお茶会には「小紋×名古屋帯」

近年増えているのが、勉強会や気軽なお茶会。こうした場では、上質な小紋に名古屋帯という組み合わせがとても重宝します。研修会などでは紬の着物でご出席される方もいらっしゃいます。

普段のお茶会ではたれ物が殆どです。
※たれ物の着物とは、生地が柔らかく体に沿って立ち座りの動作が美しく見えます。紬となりますと織の着物ですので少しカジュアルな感じが否めません。

お茶席にたれ物(染めの着物)が適している理由

  • 所作の美しさ: 柔らかい生地が体に沿い、正座や立ち座りの動作がしっくりきます。
    小紋と名古屋帯(それぞれ格のある着物と帯)

    小紋 と 名古屋帯  チャットGPTが着姿を作ってくれました。
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。
    京染高級小紋[染着尺・総柄]
    小紋なのですが柄付けが訪問着のように見える小紋です。仕立てると上前は
    ずっと続いて柄も後ろになったときに下向きになるので小紋です。
    金も使用されていて華やかに感じます。
  • 特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」
    帯自体とても軽く締めやすいく大変重厚感があります。格のある名古屋帯です。
  • 格の高さ: フォーマルな場に適しており、お茶会にふさわしい「やわらかもの」は
    フォーマル向きとされます。

    訪問着 と 袋帯   チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。
  • 高級訪問着 正絹[絞りと花染め・大㐂百花]NHKの大河に衣装提供をしている
    青柳 謹製 の品です。それぞれの技術に逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱
    をもって自然の息吹を積み重ね一枚のきものに仕上げました。
  • 西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」地色は金彩を含んだ品のある黒地です。その中に豪華なムードで織り描かれた、
    正倉院文様の連珠柄が、いっそう、この袋帯に品格を添えてくれます。 流行も
    ない柄ですので、末永くお使い頂けるひと品です。こちらの帯を合わせて貰いました。雰囲気はとらえていると思います。
  • 音の配慮: 裾が乱れにくく、袖で茶道具を倒すなどの心配も軽減されます。
具体的な着物の例
  • 訪問着・付け下げ: 格の高いお茶会(初釜など)や、亭主(主催者)が着用する場合に選ばれます。

    チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=70&products_id=377
  • 色無地(紋付き): 最も汎用性が高く、一つ紋付きの色無地は、お茶事から気軽なお茶席まで幅広く使えます。

    袋帯 チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色
    で外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
    しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。
  • 季節の着物:
    • 袷(あわせ): 10月~5月(裏地付き)。
    • 単衣(ひとえ): 6月、9月(裏地なし)。
    • : 絽(ろ)、紗(しゃ)などの透ける素材(夏用長襦袢、半襟も夏物に)。 

 

小紋でもお茶会にふさわしく

一見カジュアルに思われがちな小紋ですが、色数を抑えた柄

  • 名古屋帯 チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。

    西陣織物「都謹製」の名古屋帯です。

    落ち着きある茶系を基調に、大きく描かれた 雪輪文様 が華やかに浮かび上がる
    上質な一本です。雪輪の中には、染びったのような柔らかな滲みを感じさせる
    柄が施されています。

     

  • 地色が落ち着いているもの
    小紋 と 名古屋帯 チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。
  • 正絹小紋 七宝文様|伊と幸謹製

    老舗白生地メーカー「伊と幸)」の上質な正絹生地を使用した小紋です。
    生地色は落ち着きのある
    鉄紺です。深みのある濃紺に近い色合いで、光の加減
    により品のある艶を感じさせます。
    柄は、日本の伝統文様として親しまれてきた七宝文様です。円が途切れること
    なく連なっていく様から、円満・ご縁・調和を象徴する吉祥柄として、茶道の
    世界でも好まれる意匠です。本品では、七宝文様を現代的で軽やかな構成に仕
    上げ、格式を保ちながらも堅くなりすぎない印象を演出しています。

     

    西陣織 九寸名古屋帯 白地唐華文様|ふくい謹製

    茶道のお席にふさわしい品格と使いやすさを兼ね備えた九寸名古屋帯です。
    白地を基調に、格調高い唐華文様が織り出された意匠は、主張しすぎること
    なく、着物姿全体を端正にまとめてくれます。白一色ではなく、織りの陰影
    によって文様が浮かび上がるため、控えめながらも奥行きのある表情を感じ
    させてくれます。

     

  • 細かい総柄や飛び柄

  • 小紋 と 名古屋帯 チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました
    画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄

伝統技法を今に伝える重要無形文化財「伊勢型紙」彫型写で仕上げた、小粋
で上品な雪輪文様(全体柄)の正絹小紋反物です。雪輪が重なり合う落ち着
いた文様は華美になりすぎず、着姿に静かな品格を添えます。

西陣織 九寸名古屋帯 六通柄|ふくい謹製|

格調と実用性を兼ね備えた九寸名古屋帯です。
鉄紺を基調に、わずかにグレーを含んだ深みのある地色は、落ち着きの中に
洗練された印象を添え、白く織り出された七宝文様が、鉄紺色の地にくっきり
と浮かび上がり、画像からも分かるように、お太鼓姿に上品な存在感を添えま
す。年齢や季節を問わず幅広くお使いいただけるお品です。

締めやすく、合わせやすいお勧めの名古屋帯です。

 

お茶会にも十分対応できます。特に飛び柄小紋は、無地感覚で着られるため、
お茶席との相性が良い着物です。

北出与三郎監修 小紋

【紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】


チャットGPTに小紋の画像を作って貰いました
画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください

北出与三郎監修による、格調ある花菱文様に変わり七宝を配した上質小紋。
紋意匠生地ならではの奥行きがあり、小紋でありながらお茶会にも安心してお召しいただけます。
名古屋帯合わせで気軽なお茶会から、しゃれ袋帯で改まった席まで対応できる一反です。

▶︎ 北出与三郎監修 小紋[お茶席向け]の商品詳細はこちら

名古屋帯で品よくまとめる

名古屋帯は結びやすく、動きやすい点も魅力。お茶会では、

  • 織りの名古屋帯
  • 金銀糸を控えめに使ったもの
  • 季節感のある文様

を選ぶと、程よい格と落ち着きが生まれます。

きものむらたやでは、「小紋でも気軽に、でも失礼にならない」組み合わせを多数ご提案しています。


飛び柄小紋に格のある「しゃれ袋帯」を合わせて

少し改まったお茶会や、初釜の客として参加する場合には、飛び柄小紋×しゃれ袋帯という選択肢もおすすめです。

しゃれ袋帯は、

  • 袋帯の格式
  • 洒落感のある意匠

を併せ持つ帯。金糸銀糸を抑えつつも、織りの美しさで格を演出できます。

飛び柄小紋と合わせることで、

  • 小紋以上、付下げ未満

という絶妙な立ち位置の装いとなり、幅広いお茶会に対応可能です。


正式なお茶席には「付下げ・訪問着×袋帯」

初釜や大寄せ茶会、亭主側としてのお茶席では、付下げや訪問着が安心です。

付下げと訪問着の違い

  • 付下げ:控えめで上品、茶席向き
  • 訪問着:華やかさがあり、初釜や式典向き

いずれも、柄の配置が計算されており、立ち姿・座り姿ともに美しく見えます。

袋帯で格を整える

袋帯は、お茶席では最も格式の高い帯。

  • 金銀糸は過度でないもの
  • 吉祥文様(七宝、唐花、宝相華など)
  • 季節を問わない意匠

を選ぶと、新年のお茶会にふさわしい装いになります。


夜咄・寒念仏にふさわしい装い

冬ならではのお茶会として欠かせないのが夜咄(よばなし)と寒念仏です。

夜咄は、夕刻から夜にかけて行われるお茶事。照明を落とした幻想的な雰囲気の中で行われます。そのため 夜咄は、冬の時期(炉開きの頃から春先まで)に、日没後、ろうそくや行灯の明かりだけで行われる格の高い茶事とされています。しかしながら格式は比較的高めですが、夜という特別な時間帯なので、少し遊び心や季節感を重視した装いも好まれています。

  • 地色が深みのある着物
  • 光沢を抑えた帯がよく映えるのではないでしょうか

チャットGPTに小紋の画像を作って貰いました
画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください

特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】

しなやかながら打ち込みしっかりとした帯地は、錆御納戸色です。鉤取辻が花文をあしらっています。芸術性あふれるセンスを感じ取っていただけます。きもの通のお客様からも定評があります。 帯あわせのむずかしい着物に合わせることのできる
格のある帯です。
(注意)
おおばの帯を使って画像を作って貰っていますがお色は合っていても柄の持っていき方は合っていないかと思います。

寒念仏は、厳かな空気を大切にしたお茶会。派手さは避けた一般的なお茶事とお考えいただいて良いと思います。
※亭主よりも格が高くならないよう配慮して、季節に合わせた上品な装いをお選び下さいませ。 

 

  • 無地感覚の付下げ
  • 一つ紋の無地は無難
  • 落ち着いた織りの帯

など、静かな美しさを意識した装いがおすすめです。


2月の節分、そして夜咄のお茶会

2月になると節分をテーマにしたお茶会も増えてきます。季節の行事を意識した装いは、茶席での会話のきっかけにもなります。

  • 鬼や豆を直接描いた柄は控えめに
  • 梅や松など、早春を感じさせる意匠

を選ぶと、節分から立春への移ろいを上品に表現できます。

夜咄(よばなし)の茶事は、日が暮れ始める夕方(午後5時~6時頃)ごろから
始まるのが特徴です。寒さの厳しい時期に行われます。
亭主(主人役)は訪れた客への心づかいとして、温かい前茶を先に勧めること
から始まります。

時期: 冬の炉の季節(具体的には、冬至に近い頃から立春までの間)。

雰囲気: 照明は和蝋燭や灯心、行灯といった柔らかな明かりのみで演出され、
非常に幽玄で趣深い雰囲気です。

目的: 冬の夜長を楽しみながら、亭主と客が共に語らい、季節の風情をしみ
じみと味わうことです。

特徴的な設え

通常の正午の茶事とは違って、夜咄ならではの特別な演出がございます。

①照明: 茶室だけでなく、露地(茶庭)にも行灯や灯籠が置かれ、闇夜に柔らかい光を灯します。迎え付けの際には、亭主と客の間で手燭(てしょく)の受け渡しが行われることもあります。

②床の間飾り: 夜咄では、花を生けることはせず、代わりに禅僧が使う払子(ほっす)や如意(にょい)などが飾られることがあります。これは、油煙を払うという意味合いも含まれています。

③始まり: 寒い夕刻にお客様を招き入れるため、通常の茶事の順序とは異なり、まず薄茶を一服差し上げ、体を温めてもらう配慮がございます。

④進行: その後は、初炭点前、懐石料理、中立ち(休憩)、濃茶点前、後炭点前、薄茶と、一般的な茶事の流れに沿って進められます。

 


着物を引き立てる帯小物の選び方

お茶会では、帯締め・帯揚げ・半衿といった小物選びも重要です。

  • 帯締め:上質なものが(着物に合わせた)お勧めです
  • 帯揚げ:色は控えめに
  • 半衿:白を基本に基本帯締めは帯の中のお色の一色を用いて、帯揚げは着物と帯の橋渡しです。
    シャレ感を出すのでなければ、上品に淡いおお色にされるとあまり失敗は無いかと思います。

小物は結構重要です。着物と帯の美しさを際立たせます。


商品写真とともにご紹介|きものむらたやのお茶席向け着物と帯

 

小紋でも安心してお茶会へ|上質小紋と名古屋帯

正絹小紋

【紋意匠に飛び柄 桐竹鳳凰紋・寿光織】

寿光織の紋意匠生地に、飛び柄で桐竹鳳凰紋を配した格調高い正絹小紋。
無地感覚で着られるため、お茶席でも使いやすく、帯合わせで格の調整が可能です。
飛び柄小紋をお探しの方に、特におすすめしたい一反です。

▶︎ 寿光織 飛び柄小紋[桐竹鳳凰紋]の商品詳細はこちら

【商品写真:上質な小紋(総柄・飛び柄)】

一見すると普段着の印象がある小紋ですが、地色・柄行・生地感を選べば、お茶会に十分ふさわしい装いとなります。きものむらたやでは、

  • 色数を抑えた落ち着きのある小紋
  • 飛び柄で無地感覚に着られる小紋
  • 縮緬・紋意匠など質感の良い生地

を中心にセレクト。勉強会や気軽なお茶会はもちろん、「初めてお茶会に参加する方」にもおすすめです。

【商品写真:染の名古屋帯】

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅 九寸名古屋帯」です。
全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

チャットGPTに小紋の画像を作って貰いました
画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください

特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で織っていますので、しなや
かでありながらハリがあり軽い帯地が特徴です。ベージュ系の帯地にブルー
の花々を施してございます。おしゃれで粋で都会感覚の名古屋帯です。おと
なしそうに見えて帯で主張ができますので、上品で華やかさを求められるパ
ーティーや、お茶席でのご着用をお薦め致します。

名古屋帯は、締めやすさと品格のバランスが魅力。金銀糸を控え、織りで格
を出した帯は、小紋を自然に格上げしてくれます。

正絹小紋 京友禅

【国産丹後ちりめん 紋意匠生地】

国産丹後ちりめんの紋意匠生地に、京友禅で丁寧に染め上げた正絹小紋。
上質な生地感と控えめな染めが調和し、茶席でも浮かない落ち着いた印象を与えます。
お稽古から気軽なお茶会まで、長く寄り添ってくれる一枚です。

▶︎ 京友禅 正絹小紋[お茶会向け]を詳しく見る

しなやかで高級感のある絹の風合いに、光の加減で浮かび上がる地紋が上品な華やかさを添えます。地色は落ち着きのあるライトグレーパープル。柄には橘・菊・紅葉を配し、四季を通じて楽しめるデザインとなっています。染め疋田を施すことで、京染めらしい繊細な美しさを表現。日常のお出かけからお茶席まで幅広く活用できる一枚です。

「正絹西陣織袋帯【織の弘彩 謹製】『籠目』

オフホワイトの地に幾何学文様を施しています。幾何学文様には色が使われて
いて着物と合わせやすくなっております。着物が古典調ですがお色が対照的で
しゃれ袋を合わせても着物に格があるので宜しいかと思います。

結構面白い組み合わせかと思います。
こちらの帯はお勧めです

 


飛び柄小紋 × しゃれ袋帯|一段上のお茶会コーディネート

【商品写真:飛び柄小紋】

飛び柄小紋は、お茶席において非常に使い勝手の良い着物です。柄が控えめな分、帯で格を調整できるため、場の雰囲気に合わせた装いが可能になります。

【商品写真:しゃれ袋帯】

しゃれ袋帯は、袋帯の格式を保ちながらも洒落感を持たせた一本。初釜の客として、また少し改まったお茶会にも安心してお使いいただけます。


初釜・大寄せ茶会に|付下げ・訪問着と袋帯

 

付下げは、茶席において最も信頼できる着物のひとつ。柄付けが控えめで、亭主・客いずれの立場にも対応しやすい点が魅力です。

チャットGPTに訪問着の画像を作って貰いました。絞りの訪問着でしたので
イメージが湧きにくいかと思いまして作って貰った次第です。
画像が絶対ではございません。あくまで雰囲気をご覧ください。

高級訪問着 正絹[絞りと花染めの大㐂百花]

NHKの大河に衣装提供をしている 青柳 謹製 の品です。それぞれの技術に
逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱をもって自然の息吹を積み重ね一枚の
きものに仕上げました。染と絞りと手描きと箔と刺繍の技をご堪能下さいませ。

帯は白綾苑大庭の袋帯です


軽くて締めやすく、丈夫で長く愛用して頂けると、きもの通のお客様からも定評があります。 大胆で鮮やかな色使いですが、俗名「彩美色紙文」の名前通り、色紙の中に四季折々の草花の柄を配置した、流行に左右されない古典柄です。その独特の色使いが帯の柄を立体的な表情に表現してくれました。
帯合わせの難しいお着物にどうぞ。

訪問着は、新春や格式ある茶会にふさわしい華やかさを備えています。きものむらたやでは、茶席向きにもお勧めですが、趣味の会での特別な集まりなどにも是非どうぞ。

袋帯は、装い全体の格を決定づける重要な存在。吉祥文様や格調高い唐花文様など、新年のお茶会にふさわしい帯を取り揃えています。

 

 


帯小物で仕上げる|お茶席にふさわしい小物選び

 

お茶会では、小物の主張は控えめに。上質な素材感と色の調和が、装い全体を引き締めます。


きものむらたやならではのご提案

きものむらたやでは、

  • 茶道をたしなむ方の実体験
  • 実際のお茶席でのTPO

を踏まえ、「本当に使える着物と帯」を基準に商品を選んでいます。写真だけでは伝わりにくい格の違いや、お茶席での印象についても、丁寧にご案内いたします。

新年の初釜から、夜咄、節分、2月のお茶会いわゆる新春のお茶会に向かって。
装いに迷った際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

一つ紋黒羽織と小紋の魅力~茶の湯の楽しみ方~

投稿日:

お茶会・式事に寄り添う、
~いま改めて見直したい大人の着物スタイル~

年末が近づくと、初釜や炉開き、新年会、各種式事など、あらためて着物を
着る機会が増えてまいります。
そんな中、近年はあまり語られなくなったものの、実は非常に重宝する存在
として見直していただきたいのが「一つ紋黒羽織」です。

この度は
一つ紋黒羽織・小紋・名古屋帯・洒落袋帯を中心に、
お茶会や改まった場面での着こなしについてご紹介いたします。


一つ紋黒羽織とは|略礼装としての位置づけ

一つ紋黒羽織とは、黒地の羽織に家紋を一つだけ入れた羽織を指します。

この一つ紋黒羽織は、

  • 黒羽織: 黒無地の羽織で、ジャケットのような役割を果たします。
  • 一つ紋: 紋の数で格式が決まり、一つ紋は準礼装(略礼装)の目安と考えます。
  • 黒羽織: 紋が入ることでフォーマル度が増します。☆用途
    防寒や塵除け、略礼装として、普段着の着物(小紋など)を格上げする目的で用
    いられます。特に一つ紋を入れると、格式が高まります。
    ☆種類
     無地(地紋入り含む)や絵羽(縫い目をまたぐ柄)柄、紋付などがあり、着用
    シーンに合わせて選びます。男性は成人式、卒業式、結婚式などで黒紋付を着
    ることが多いです。
    ☆特徴
    洋装でいうジャケットやカーディガンに相当し、訪問先で脱ぐ必要はござい
    ません。
    ここがコートと違う所です。 
★黒羽織は、合わせる着物や小物によって、フォーマルからカジュアルまで
幅広いシーンに対応できます。
  • フォーマル: 紋付の黒羽織は、結婚式での親族の装い、卒業式、葬儀・法事、
    式典などで着用されます。
  • 略礼装: 女性の黒羽織は、かつては入学式や通夜の際の装いとしても一般的
    でした。
  • カジュアル: 紋がない場合や、現代的なデザインのものは、おしゃれ着として
    普段使いも可能です。

    絞りの羽織が流行ったと聞きます。絞りの羽織が良いのは後々四つ身に仕立
    てられるということです。
    特に総絞りの羽織は、生地が柔らかくシワになりにくいため、子供用へのリ
    メイクすることが出来ます。注意点として
    ポイント
    ①洗い張りが必要です。
    かなり前の品物ですので羽織の汚れを落とし、生地をきれいな状態に戻してか
    ら四つ身に仕立て直します。②サイズについて
    羽織の方が丈が短いので長さが足りない場合があります。その場合、マチ(脇の布)を足す技術や、羽織の襟を縦に半分に切って繋ぎ合わせるなどして身丈を伸ばす対応をするようです。あと新しい胴裏や八掛が必要になると思います。確実なのは三才の被布にリメイクされるのですと生地は足りますので四つ身より
    生地の長さを気にせず安心して仕立てられます。
  • 黒羽織に小紋ですとちょっとしたご挨拶など、お寺の行事や観劇やコンサートなどの会・式事に適しています。知り合いのお通夜なども礼を尽くされてとても良いかと思います。

    チャットGPTに小紋に黒共名古屋帯に黒羽織を羽織らせて着姿を作って下さい
    と頼んだら羽織の一つ紋が背中ではなく左に一つ紋が入っていました。
    まぁここは無視してイメージでご覧ください。

    着物はこちらのの小紋で頼みました。柄の位置はイメージです。


    こちらの無地などに一つ紋の黒羽織を羽織たら結婚式にも出席できます。
    お落ち着いた雰囲気で素敵です。

  • 小紋

    黒羽織に小紋ですとちょっとしたご挨拶など、お寺の行事、お通夜、観劇
    コンサートなどにどうぞ。

  • 色無地

    お通夜でも親族側、(帯は黒共名古屋帯に黒羽織)
    帯を華やかな袋帯にして一つ紋の黒羽織にすると結婚式の披露宴に最適です

  • 江戸小紋

    無地感の小紋です。遠目から見たら無地です。ですが小紋には間違いない
    ですので小紋と同様の使い方をされたらいいかと思います

これらと黒羽織は
略礼装(準礼装)として格を一段引き上げてくれる大変便利なアイテムです。

昭和の時代に重宝された理由

訪問着が一般化する以前、一つ紋黒羽織は

  • 入学式・卒業式

  • お茶会

  • 式事

  • 場合によっては弔事の代用

として、幅広く使われてきました。

実際、
「小紋に黒共帯、そして黒羽織」という装いで
葬儀や改まった場へ出かけられた方も少なくありません。


義母様が小紋に黒共帯、黒羽織で葬儀に参列された姿
また知人の方が同様の装いでいらした上品な佇まいは、
まさにこの黒羽織の持つ“静かな格”を物語っているのではないかと
思います。


なぜ今、黒羽織は敬遠されがちなのか

現在、黒羽織は
「古い」「堅い」「喪を連想する」
といった理由から敬遠されがちです。

しかし本来、黒羽織は

  • 場をわきまえた大人の装い

  • 控えめで品のある格式

  • 着物姿全体を引き締める役割

を担う、非常に完成度の高い羽織です。

特にお茶会のように
「派手さよりも品格が求められる場」では、
これほど心強い羽織はありません。

ただ、お茶会の場合は帯付けで出席されます。


羽織は「脱がなくてよい」美しさ

着物の上に着るものとして、

  • コート → 室内では脱ぐ

  • 羽織 → 室内でも着用可能

という違いがあります。

この点において、羽織は

  • 到着後も着姿が完成する

  • 立ち居振る舞いが美しく見える

  • 防寒と装いを両立できる

という利点があります。

羽織るだけで着物姿が一段と洗練される
それが黒羽織の大きな魅力です。


小紋との相性|お茶席にふさわしい小紋とは

黒羽織の下に合わせる着物として、
もっとも活躍するのが小紋です。

おすすめ:京染高級小紋[染着尺・総柄]

総柄の京染小紋は、
京染高級小紋[染着尺・総柄]

金も使用されていて華やかになっています。お稽古にはもったいないお品です。
やはりお茶席にお召しいただきたい上品なお着物です。小紋とはいえ付け下げ
くらいの格のあるお品ですのでしゃれ袋帯を合わせても大丈夫です。ただ、重
たすぎる(重厚な)袋帯ではないお品をお勧めします。

金加工の少ない袋帯、名古屋帯でしたら格の高い帯を結んでください。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

帯自体とても軽く締めやすいく大変重厚感があります。お色を考えると、淡い
お着物に合されるととても素敵になります。染びった柄を織り込んだ枠の中に
丸い輪があり、形は菊のようではありますが、様々な形に施してあります。
スリーシーズンお召いただける、大変重宝する逸品です。
チャットGPTにイメージ画像を作って貰いました。

  • 初釜
    付下げや訪問着が良いかと思います。無難に紋付色無地にされる方も多いです

    この付下げをイメージして作って貰った画像です。お茶席向きにと帯も指定
    したのですが、なかなか思うような帯にならなかったです。
    ただ、先日その帯もセール中でしたので売れたばかりでしたので丁度良かった
    所です。

    高級付け下げ [正絹未仕立て]
    こんな帯もお勧めです
    特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」
    お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。
    鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄の
    パーツを組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を
    使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わ
    せても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。

  • 炉開き

  • 新年会
    どのような新年会なのかにもよりますが、
    同窓生の集まりの新年会や趣味の会や気軽な会の新年会などは小紋や紬が
    宜しいかもしれません。

    京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]の着姿を作って貰ったつもりですが
    多少柄行きがちがっているようです。なんとなくのイメージとして
    捉えてください。

    お帯は特選 西陣織 袋帯 【織悦 謹製】 有悦織 ルーマニア立菱縞文様
    でお願いをしましたが色が濃く柄も少し違っているようです。ここら
    クラスの小紋ですとしゃれ袋でも十分まとまって見えます。

    帯地は非常にしなやかで、裏地も表と同じ織機・同じ糸を使って丁寧に織り
    上げられています。裏まで揃えることは大変手間のかかる工程です。

    正絹小紋 京染め[丹後ちりめん紋意匠地・唐草の花の宴]

    気軽に着れる小紋としてお勧めです。お稽古にも良いですがコートなどにされても
    お面白いかもしれません。

  • お茶席

といったおめでたい場に非常に向いています。

柄が細やかで品があり、
派手すぎず、地味すぎない――
まさに大人のための小紋です。

黒羽織を羽織ることで、
この小紋が略礼装として成立し、
場にふさわしい格を備えます。


名古屋帯・洒落袋帯で格と遊び心を添える

特選西陣織九寸名古屋帯【桝屋高尾謹製】

「針ねん金名古屋帯・彩の冒険」

少し価格は張りますが、
本当に価値のある名古屋帯としてご紹介したい一本です。

針ねん金の魅力

針ねん金は、経糸の浮き沈みによる文様表現「経錦」を軸とし、柄に
よっては緯糸での文様表現「緯錦」と融合させ、新しい織表現の創作です。

  • 経糸の浮き沈みで文様を表す「経錦」

  • 緯糸で文様を描く「緯錦」

これらを融合させた、
従来の織の概念を超えた革新的な技法です。

経糸にねん金糸を多く使うことで、

文様に奥行きが生まれ表情が非常に豊か
しかも軽く、結びやすいという特長があります。

お茶席にも馴染みながら、さりげない洒落感と粋を感じさせる
まさに「大人が選ぶべき名古屋帯」です。

洒落袋帯という選択肢

もう少し格を上げたい場合には、
洒落袋帯もおすすめです。

黒羽織 × 小紋 × 洒落袋帯
という組み合わせは、格式と遊び心のバランスが非常によく、
式典や趣味の会で一目置かれる装いとなります。


来年に向けて|着物を楽しむという希望

年末は、一年を振り返ると同時に
来年への想いを巡らせる時期でもあります。

  • またお茶会に出かけたい

  • 着物で人と会いたい

  • 好きな装いを楽しみたい

そんな気持ちに寄り添う存在として、
一つ紋黒羽織・小紋・良い帯は、
きっと心強い味方になってくれます。

着物は、特別な人だけのものではありません。
少しの工夫と選び方で、
人生を豊かにしてくれる「日常の楽しみ」にもなります。


黒羽織は今こそ見直したい一枚

  • 一つ紋黒羽織は略礼装として非常に優秀

  • 小紋と合わせることで幅広い場面に対応

  • 良い名古屋帯・洒落袋帯で品格と洒落感を演出

  • 式典や趣味の会に自信をもって着られる装い

「黒羽織は古い」ではなく、
「黒羽織は美しい」

そう感じていただけるきっかけになれば幸いです。

年間行事別・特集構成案

① 初釜(1月)|一年のはじまりにふさわしい装い

初釜にふさわしい着物と帯|格と華やぎを大切に

ポイント

  • 社中や席主によって格式に幅がある

  • 新春を物語る小紋や紋付色無地(無難)、付け下げ、訪問着

  • 洒落袋帯や格のある名古屋帯がおすすめ。訪問着ですと正装の袋帯

👉
「新年らしい華やぎ」と
「控えめな品格」の両立が大切、という視点が◎


② 夜咄(冬)|静けさと陰影を楽しむ茶事

夜咄の茶事と着物|控えめで美しい大人の装い

ポイント

  • 夜、灯りを落とした空間

  • きらきらしすぎない素材感

  • 色数を抑えた小紋・紬・名古屋帯

👉
桝屋高尾さんの針ねん金名古屋帯
「光りすぎない奥行き」が夜咄向き、と自然に紹介できます。


利休忌(3月)|侘びと慎みを大切にする席

利休忌の茶席にふさわしい着物とは|慎みと品格

ポイント

👉どのような装いで?

  • 派手すぎるのは控える

  • 色味はやさしく、染め抜き紋色無地に上品で格のある帯

  • 「きちんと感」を

  • 着物: 色無地(染め抜き一つ紋または三つ紋)が最も一般的で適しています。
    お色は、グレー、薄いブルー、地味な紫、茶色などの控えめな色を選んだほうが
    宜しいかと・・・・・。ただ、百回忌以上経っているため、多少華やかさのある
    色目でも問題はないかと思います。
    基本は追悼の意を表す落ち着いた色を好まれる場です。
  • 帯: 地味な色柄の袋帯などを合わせます。格は合った方が良いと思います。
    名古屋帯でもつづれ織の様な格のある帯ですと何ら問題はないかと思います。


④ 花祭り(4月8日)|お釈迦様のお誕生日

花祭り(灌仏会)と着物|宗派を問わず楽しむ春の茶会

ポイント

  • 宗派を問わず行われる行事

  • 春らしい色、小花文様、やわらかな雰囲気

  • 京染小紋・総柄小紋が活躍

👉
「おめでたいが、華美ではない」
という説明が、初心者にも安心感を与えます。

お茶事やお茶会の趣向、装いの考え方は社中によってさまざまです。
その違いを楽しみながらも、「場を大切にする気持ち」が何より大切だと感じ
ています。

茶席における「格」の考え方|
正解が一つではない理由

茶の湯の世界において、着物の「格」は明確な線引きがあるようでいて、実は
とても柔らかなものです。
訪問着だから必ず正解、小紋だから不十分、という単純な話ではありません。

茶事やお茶会の装いは、

  • その日の席の趣向

  • 主客の関係

  • 季節や時間帯

  • そして社中ごとの考え方

こうした要素が重なり合って成り立っています。

だからこそ、「これで大丈夫でしょうか」と迷われる方が多いのも自然なことだと
思います。

その中で大切なのは、目立つことよりも、場に対する敬意が感じられるかどうか
控えめであっても、整っていて、きちんとしている装いは、必ず伝わります。
決まりごとの多い世界です。慣れないとその価値観を理解するのは難しいでしょ
うがあまり深く考えずお茶を楽しめば自ずと身につくと思います。

一つ紋の黒羽織ってすごいんです。私が呉服屋に嫁いで黒羽織が欲しいと
おっしゃってくださった方は数えるだけです。需要が無いんです。
だから生地も生産されなくなってきてます。本来はこれだけ重要な羽織はない
と思います。小紋や色無地と合わせることで、装い全体の格を静かに引き上げ、
「心得ている人の装い」として成立させてくれます。

華やかさで格を示すのではなく、引き算の美しさで整える。ということなんで
すよね。


小紋はどこまで行けるのか|
名古屋帯と洒落袋帯の境界線

「小紋に名古屋帯で、どこまで行って良いのでしょうか」
これは、お客様からよくいただくご質問のひとつです。

小紋は本来、街着としてだけでなく、
よそゆきとしても発展してきた着物です。
そのため、小紋そのものに“幅”があります。

ポイントになるのは、

  • 染めの質

  • 柄の密度や配置

  • 地風(生地の持つ表情)

同じ小紋でも、これらによって印象は大きく変わります。

そしてもう一つ重要なのが、帯の選び方です。

名古屋帯だから格が低い、ということは決してありません。
むしろ、質の良い名古屋帯は、下手な袋帯よりもずっと品格があります。

例えば、桝屋高尾謹製の針ねん金名古屋帯のように、
織の構造そのものに奥行きがあり、
光りすぎず、しかし確かな存在感を持つ帯は、
茶席において非常に使い勝手の良い一本です。

一方で、
「今日はもう一段きちんとした印象にしたい」
「初釜や改まった席に伺う」
そう感じる場合には、洒落袋帯という選択肢が生きてきます。

小紋に洒落袋帯を合わせることで、
訪問着ほど改まりすぎず、
それでいて名古屋帯よりも落ち着いた格を備えた装いになります。

小紋は帯次第で、行ける場所が大きく変わる着物
それが、小紋の最大の魅力でもあります。


「良い帯は高い」のではなく、「長く使える」

良い帯は、決して安いものではありません。
けれども、それは「高いから良い」のではなく、
長い時間を共に過ごせるからこそ価値があるのだと思います。

実際に結んでみると、

  • 驚くほど軽い

  • 身体に負担がかからない

  • 締め心地がやさしい

といった違いは、年齢を重ねるほど実感されます。

お茶会や茶事は、長時間に及ぶことも少なくありません。
そうした場で、帯が苦にならないということは、
装いの美しさだけでなく、所作や心の余裕にもつながります。

また、質の良い帯は、

  • 年齢を重ねても違和感がない

  • 着物を替えても合わせられる

  • 季節や場を選びながら繰り返し使える

という強みがあります。

流行に左右されず、
「今日はこの帯にしよう」と自然に手が伸びる一本。

帯は、場数を踏ませるほど、その良さが育っていきます。
だからこそ、良い帯は“贅沢品”ではなく、
着物の時間を支えてくれる道具なのだと感じています。


今年も最後のブログとなります。一年有難うございました。
来年も皆様にとって良き年になりますように

願っております。

新年のSALEは1月5日~です。
小物(帯締めや帯揚げ)他色々とアップいたします。
勿論、袋帯、小紋もまだまだございます。
付下げや訪問着もあるんです。
特に付け下げは写真に撮りにくくアップしにくいのを何とか
したいと思います。気になったらご連絡下さいませ。詳しいことを
お伝えいたします。

格のある絞りを所々使ってある訪問着 おとなしくもあり上品

  
白地おめでたい柄訪問着
ろうけつぞめ訪問着