着物の寸法と仕立ての基本|黒羽織・たたみ方・保管方法

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着物の寸法はなぜ大切か

着物は「寸法」からはじまる

 

着物を美しく着こなすために、「生地」も「柄」も大切ですが、実は寸法
(サイズ)があってないと着心地が悪いというか見た目にどうかしらと思い始
めます。
いくら高価な反物であっても、体に合っていなければ着姿はどこかちぐはぐに
見えてしまいます。

現代では既製品やプレタ着物も増えましたが、やはり一人ひとりの体に合わせ
て仕立てた着物こそが、本来の着物の魅力を最大限に引き出します。

※プレタの襦袢は洗濯機で洗えて(半衿も外さずに)便利です。
正絹のお襦袢は裾さばきや着心地が良いとされています。
が洗濯機では洗えません。
どちらも一兆一旦です

正絹の着物には正絹のお襦袢がそぐうのは当たり前です。
ただ、度々着用される方は東レのプレタの長襦袢を愛用されています。半衿を付けたまま洗えるのが喜ばれています。それも洗濯機で。

お話を寸法に戻します。
特にお茶会や改まった場では、裾の長さ・おはしょり・袖の位置・衿元など、わずか1cmの違いが印象を左右します。

勿論、柄も大切ですが肩幅の長さが着物と襦袢と違っていたら着物と合っていないことになります。着物を作るにあたって三大重要性は
着物をきれいに着こなすには、①「身丈」②「裄」③「身幅」の3つの主要な寸法を自分に合わせることが大切です。

①肩より身丈
②裄  背中心から袖口まで
③身幅 前幅と後幅がございます
④衽幅 これは大抵4寸の方が多いです。ふくよかな方で4尺0寸1分(2分)
⑤袖丈 身長にもよりますが、一般的には1尺3寸の方が多いです。
(身長の高い方は1尺4寸にされる方も)
⑥袖付け 人によりますが 5寸5分か6寸の方が多いです。
⑦肩幅袖幅 肩幅と袖幅を足したものが裄となります。
後ろ幅と肩幅が1尺以上違うと仕立て屋さんは縫いにくく仕上がりが違います。
⑧衿下 褄下とも言います。衿先が腰紐にしっかりと沿っていると、
着崩れしにくくなります。腰紐の位置にもよるので衿下はその方の加減
がございます。
もしなければ規定通りお仕立てをいたします。

繰り越しが一番測るのが難しい部分です。
概ね5分から8分くらいのかたがおおいです


着物寸法の基本:なぜ「自分サイズ」が重要なのか

着物は、洋服のように伸縮性がありません。
そのため、身長・肩幅・腕の長さ・腰の位置などを正確に採寸し、体型に沿って仕立てることが求められます。

特に注意したい寸法は次の通りです:

  • 身丈(みたけ):着物の全体の長さ。背の高さに合っていないと、おはしょりの量や裾のバランスが崩れます。

  • 裄(ゆき):背中心から手首までの長さ。短いと手首が見え、長すぎると袖口がだらりと見えてしまいます。

  • 袖丈(そでたけ):着物の印象を左右する部分。訪問着・小紋・付け下げなどによって適正丈が異なります。

  • 前幅・後幅:腰回りの寸法。特にお茶席では着崩れしにくく、美しい腰回りを作る重要なポイントです。

寸法が合っている着物は、着る人をすっきりと見せ、自然と姿勢まで整います。
つまり、仕立ての精度が「着物の格」を決めるといっても過言ではありません。


仕立ての種類と、その違いを知る

仕立てには「手縫い仕立て」「ミシン仕立て」「ハイブリッド仕立て」があります。
それぞれに特徴がありますが、やはり高級反物や長く愛用したい着物には、熟練職人による手縫い仕立てがおすすめです。

  • 手縫い仕立て:糸の柔軟性があり、体に沿いやすい。お直しや洗い張りにも強い。

  • ミシン仕立て:短期間で仕上がり、価格も抑えめ。プレタ着物などに多く用いられます。

  • ハイブリッド仕立て:主要部分を手縫い、その他をミシンで仕上げた合理的な仕立て。

着物は“解いて洗って縫い直す”ことができる衣服。
だからこそ、正しい寸法と丁寧な仕立てが、将来のメンテナンス性にも直結します。

きものむらたやは、手縫い仕立てです。
以前着物をミシンで縫われた方の直しを請け負ったとき糸を解くのに一苦労でした。また、一つ身も手縫いが基本なのですが、初めて見ましたミシンで縫った揚げを。解くのに一苦労でした。

島根の仕立て屋さんは平静14年から最低賃金が上がっていないといつも言われています。だからといって都会のようにはできませんが少しずつアップさせることを考えています。
もちろんお客さんにもそれをお伝えしつつ・・・・・
半衿一つ付けるのにアイロンを付け自宅の電気もつけ半衿の縫う位置めたらアイロンでアイロンであとをつけて綺麗に縫います。

さぁいくらお支払いすればいいでしょうか
あなたならおいくらお支払いいたしますか?

仕立て屋さんはかなり前から無理をしていたようです。(お直しは)
反省です。(手縫いだから時間もかかるんですよね)だから最近は解く手間は私どもが手伝っています。だからこそ大変さが分かりました。「解く手間もあるんだと」


たたみ方の基本:型崩れを防ぐために

どんなに高価な着物でも、たたみ方が乱雑だとすぐに折り癖やしわがつきます。
正しいたたみ方を覚えることは、着物を長持ちさせる第一歩です。

  1. 着物を裏返しにして、袖を揃える

  2. 身頃を折りたたみ、衿先を整える

  3. 折り目通りに折っていくときちんとたためます。
    初めは難しいですが、慣れれば大丈夫です。

    ※着物を脱いだ後はハンガーにかけて風を通してシミが無いかを確認します。
    風を通してシミもなければ裾を右に置きしわを伸ばすように畳みます。



シワができにくい方向に折り、上から軽く手のひらで空気を抜くように整えると、より美しく仕上がります。保管の際は「たとう紙」に包み、湿気の少ない場所へ。
季節ごとに風を通す「虫干し」も忘れずに行うのが理想です。がなかなか虫干し
までは昨今できません。
そこで私どもは着物に風を通すことだけでもとお勧めしております。

※一番いいのは虫干しですが、それが出来ないのですから、①箪笥から着物を出して並べて風を通す(たとう紙を開いて)②次は箪笥の中のままで良いので引き出しを開けて風を通す。できれば扇風機をタイマーを掛けて箪笥の中の空気を換える。
③それもできなかったらせめて引き出しを開けっぱなしにしておく。(ただしカラっとした天気の時に)

いつもは、乾燥剤を入れて保管しておけばいいかと思います。
良かったらこちらを参考にしてください→着物ワンポイント


箪笥収納のコツ:着物の入れ方と順番

箪笥に収納する際は、着物を種類・用途別に並べると出し入れがしやすくなります。

おすすめの順番は次の通りです:

  1. 最上段:黒留袖一式、頻度の少ない礼装用

  2. 次の段:振袖一式

  3. 三段目:訪問着や付け下げ紋付色無地など

    高級付け下げ [正絹未仕立て・松波]

    日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。そのような歴史ある文化
    と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質
    にこだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきまし
    た。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自信を持ってお薦めしま
    す。単衣・袷に良い柄や色合いの付け下げをご紹介いたします。

     

    高級訪問着 正絹[橘に絞り・美の花の世界]


    紋意匠に橘を描き上品に絞りを使っている図柄は、優しい雰囲気に仕上がり
    ました。肩にブルーグレーのお色が使ってあり、肩から流れるように橘が描
    かれている所は、さすが「美の花」と感心させられます。空間も上手に使っ
    てますので、落ち着いた感じにもなります。橘の時期限らずにお召いただけ
    ます。長寿という意味合いと子宝に恵まれると言う意味合いがございますの
    で、初めてお作りになる晴れ着には大変縁起が宜しいのではないでしょうか。

  4. 四段目:小紋や無地京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]
    クリーム色の生地に橘・桐・菊の柄が華やかに描かれています。橘は、長寿
    と幸福の理想国、常世国の象徴としています。高貴な象徴である桐との組み
    合わせは吉祥文様です。パーティーやおめでたい初釜など色々とお召いただ
    けます。茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】丹後ちりめんんの生地に茶屋辻文様柄を板場で友禅染をしたお品です。総柄で
    質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席には難しいで
    すが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄えのするお品かと思
    います。また、趣味の会やご友人とのお食事会、これからですと忘年会、柄か
    らいうと新年会も宜しいかと思います。正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]
    遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召い
    ただけるお品です。また、生地の具合からコートにしても面白いと面白い
    と思います。縦縞ですので光沢があるように感じられます。生地の柄は
    下の方がよく分かります。正絹小紋 京友禅|国産丹後ちりめん 紋意匠生地
    京友禅による染めの正絹小紋です。生地には「国産丹後ちりめん 紋意匠
    (紗矢型と桜の地紋)」を使用。しなやかで高級感のある絹の風合いに、光
    の加減で浮かび上がる地紋が上品な華やかさを添えます。地色は落ち着きのあるライトグレーパープル。柄には橘・菊・紅葉を配し、
    四季を通じて楽しめるデザインとなっています。染め疋田を施すことで、京
    染めらしい繊細な美しさを表現。日常のお出かけからお茶席まで幅広く活用
    できる一枚です。
  5. 五段目:喪服一式(夏・冬)
  6. 最上段の浅い引き出し:小物
    開きのない引き出し
  7. 一段目:織・紬(大島や結城)

  8. 二段目:帯類

  9. 三段目:羽織やコート

  10. 一番下:ウールやゆかた

    一応、和ダンスはこれが基本の入れ方ではございますが、人それぞれです。
    使う方によって入れる場所が違っても何ら問題はございません。

    入れたときに乾燥剤を入れておくことをお勧めいたします。

    お勧めの乾燥剤 そうび


  11. ひと箱に4シート入ってます。それが箪笥に一枚入れておいてください。
    決して他の乾燥剤と一緒に入れないでください。箪笥ヤケのもとになります。箪笥にしまう時
    ☆ウールやゆかたなどの普段着を入れ上段に行くほど高級な着物にしましょう。
    着物を入れた文庫紙(たとう紙)も注意された方が良いです。初めにたとう紙を
    湿気が吸います。吸いきると今度は着物に移ります。だから、たとう紙もたまに変えてあげられた方が良いと思います。絞りの着物は重ねるときには一番上に置くようにします。
    刺繍、箔はあて紙をされた方が宜しいかと思います。
    ビニールは袋は湿気がを含むので使わない方が良いと思います。

特に夏場と冬場で湿度の違いがあるため、除湿剤を活用し、定期的に位置を変えることも大切です。
箪笥を開けた瞬間に心が落ち着くような「着物の整理整頓」こそ、着物生活の楽しみでもあります。


黒羽織の重要性:時代が変わっても価値は変わらない

近年、街中で羽織姿を見かける機会は少なくなりました。
しかし、黒羽織(くろばおり)は今も昔も、着物愛好家にとって一枚あると非常に重宝する品です。

黒羽織は、略礼装としても活躍する万能な一枚。
お茶会・お稽古・法要・お食事会など、どんな場にも自然に溶け込みます。

特に法要では「控えめでありながら品格を感じさせる装い」として、黒羽織は
非常に好まれます。
紋入りの黒羽織は正装にも使え、羽織るだけで一段上の落ち着きを演出できます。

今は黒羽織を着られる方が少なくなったとはいえオシャレ羽織は色々と楽しめる
ので帯付けだけより好まれます。

お仕立て上がりもございますが、小紋の反物を羽織にされる方も増えてきています。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます

小紋で着られるのも良いですが目線を替えて羽織や道行道中着にされても良いのか思います。

ろうけつ染め小紋(正絹)[ろうけつ吹雪染]

ペーズリーの地紋の紋意匠の生地。蝋を吹雪加工で全体を和らげ上品に仕上げ
ています。気軽にお茶席や会食などにお召いただけるお品です。配色は4色でお
色の持っていき方で雰囲気が変わります。京紫色、葡萄染(えびぞめ)、白菫色、
山吹茶の系統のお色の配色です。全体に温かみのある色合いで施されています。

こんな小紋を羽織や道行に仕立てても面白いかもしれません。

今回のお勧めの帯

格式あるお茶席から華やかなパーティーまで、幅広いシーンでご愛用いただ
ける特選名古屋帯のご紹介です。
本品は、インドネシア共和国ジョグジャカルタ王室 グスディン・カンジュン・
タトゥーヘイマス王女
の文化活動の証として、王女の紋章が正式に使用された
特別仕様
の帯となっております。

この絹糸は「世界最高峰の天然シルク」とも称され、上品な光沢としっとりとした質感が特長です。
西陣織の高度な技術により、気品ある風合いと締めやすさを両立させています。

文様には、ウロコ・青海波・椿・菊・桜・楓・稲穂・橘・桔梗・唐草・葡萄・竹垣・雪輪など、四季折々の吉祥柄をふんだんに織り込みました。
ひとつの帯の中に多彩な文様が調和し、季節を問わず一年を通して締められる意匠となっています。
伝統美とモダンな華やかさを兼ね備え、観る人の目を惹く華やかさです。

帯地はしなやかで扱いやすく、締め心地も抜群。
フォーマルから準礼装まで幅広く対応でき、お茶会・お稽古・お祝いの席・観劇・同窓会などにも最適です。
特にお茶席では、控えめな華やぎと格式の高さが上品に映えます。

※先日入荷した全体が雪輪の柄の無地感のお着物に合うのではと思っています。

小紋をボディーに着せた江戸小紋はグリーンですので悪くはないのですができれば暖色系の方が良いかしらと思いました。

朱赤の様なオレンジの様な何とも言えない合わせやすい着物です。

次回ご紹介いたします。その前にInstagramやXに投稿すかもです。

 

お勧めの小紋と名古屋帯~羽織やコートにも

投稿日:

段々と寒くなってきました。

着物も帯付けだけでは寒さもしのげなくなる時期となります。

先日入荷したお品ですが、こちらお召の小紋なのですが、

羽織やコートにされたら面白いのではと思いブログに載せて

みることと致しました。

お柄は、立湧文様です。

勿論、小紋としてお召いただくのも良いのですが羽織にされるとお着物が紬であろうが、総柄小紋、とび柄小紋、紋意匠生地の無地にもお召しになられて重宝していただけると思います。ベージュ系ですので合わせやすい地色です。

お着物とされるのであるならば、
お勧めの帯は

特選 八寸名古屋帯 【帯屋捨松 謹製】「トルキー花、唐華文様・六通」

「帯屋捨松」さんらしい重みのある帯です。上の小紋とは濃淡は違っても系統は
同じ色合いですので合うこと間違いございません。後は小物の使い方で雰囲気が
変わります。

 

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「有職文様段・六通」

色は白地を八ツ藤や小葵の柄でその合間にミントグリーンやグレー色
の七宝や市松が施してあります。全体的に有職文様で織り上げられて
いますので、古典的で流行のない柄ですので、お茶席などには重宝します。

ベージュと黒地ですのでメリハリはございます。また、お茶席向きになります。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】「鉤取辻が花文・六通」

シンプルなお着物に、しなやかながら打ち込みしっかりとした帯地を
合わせてみました。錆御納戸色で鉤取辻が花文をあしらっています。

正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]

遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召いただ
けるお品です。また、生地の具合からコートにしても面白いと面白いと思い
ます。紋意匠生地に縦縞ですので光沢があるように感じられます。

地味目のお色と柄行ですが、見方によっては粋です。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【川島織物謹製】「お太鼓柄・ペルーの民族文様風」

西陣の名門「川島織物謹製」のお太鼓柄の名古屋帯です。
柄は、ペルーの民族柄に近寄った柄行です。帯地がベージュと生成りの
中間どころで、どんな着物のお色にも合わせやすい帯です。しゃれ系の
お着物だからこそ変わった柄行が映えます。

 

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

オフホワイトをベースにした帯地。その中に細やかに七宝や若松菱を
施し、おめでたいお席に良いお柄の帯を合わせてもシンプルなのでしゃれ感
は、保てて小物で楽しめます。

 

九寸名古屋帯(正絹)【大光織物謹製】「伊勢型紙浪漫・全通」

こちらのお着物を単衣にされるならこの帯は最適です。
グレーをベースにした帯地です。透け感のある薄い織り地ですので4月頃
より秋頃まで締めていただけます。

 

西陣織袋帯【弥栄織物謹製】「更紗華裂文・スリーシーズンの袋帯」

品のよい淡いライトグレーの色目の値に、唐草花の文様がバランス
よく配置されています。ふんわりと軽やかに織り成された帯地です。

しゃれ袋帯として気軽に結んで頂ければと思います。
お着物と同系色となりますので帯締め帯揚げで全体を締めてください。

黒をベースにしたパターンの帯

市松模様に古典柄を優美に織りこみ、上品な袋帯に仕上がりました。
このお着物に黒地を合わせると粋になります。

合わせる帯によって雰囲気が変わります。
楽しめて、自分自身で考えるということが良いのではと思います。

 

勿論、新しいものを・・・・と言いたいのですが、もしお手元にお着物が
あるならば、「そのお着物がどうにかならないか?」ということを呉服屋さん
に相談してみてください。

私共の所には、そんなご依頼が多いです。

昨日もいらっしゃいました。帯が何とかならないかしら?これは本当に仕立
ててあるのかしら?と心配されていたご様子でしたので色々とご説明させて
頂き「多分仕立ててはあるのですが、普通の名古屋帯のお仕立ではないようです」
から始まり、色々とお話をしました結果、文化帯(切断あり)でお仕立することに
決定しました。お日にちがないので大至急でお仕立をお願いいたしました。

 

数か月前ほど立て込んではないようですが、結ぶお日にちが決まっていますので
本日発送、明日の午前中に確実に着くようにとお願いして出しました。

何せ、帯に限っては京都に出さないとお仕立ができる方がいらっしゃらないので。
文化帯仕立ては尚更です。

 

着物のお仕立は、地元の方がキチンと学校を出て教師にならないかという
お誘いを蹴って地元に帰りそれからのお付き合いですので長い方です。
その方に出すと安心して任せられます。

(寸法さえキチンと分かればのはなしですが・・・・・)

 

手間はかかりますが、脇だしも先日お願いしました。身八つ口のしたくらい
から裾迄ほどきましたので大変だったようですが、出した部分がお色が違って
なく筋が分かるか分からないかというくらいまで頑張ってコテをあててくれま
したので何とか着用に不便はないくらいまで直りました。

一応、お客様には、初めに出した部分はお色が違っている可能性があると思い
ますがそれでも良いですか?と念押しをしましたが、折角ですので全力を尽くして
直させて頂きました。

 

売るだけでなく、お客様のご要望にお応えできる呉服屋になって行けるよう
日々の努力をしていきたいと思います。

 

今後とも皆様、宜しくお願い申し上げます。

七五三やお茶会のお勧めの着物

投稿日:

 

お茶会、七五三、と行事が目白押しです。

 

七五三の場合は揚げがに必要となります。
三歳のお子様の場合 肩揚げ、腰揚げ、お袖を丸味つけ、襦袢も共に
半襟を刺繍の半襟を付けられるかは、お好みです。全く付けられない方も
いらっしゃいます。襦袢がピンク地ですので赤や白の一つ身のお子様の場合は
付けられない方もいらっしゃいます。まちまちです。

 

古来の日本では、本来は医療技術も発達していないし、栄養状態も悪かった
ためなのですが、「赤ちゃんの生命が魔物や悪霊に取られる」と恐れられて
いたため生まれて間もないうちに病気などで亡くなることが珍しくありませ
んでした。そんな中、生後一か月を過ごせるというのは大変な喜びで感謝と
いう意味を込めて氏神様に(又は産土神様)に顔見世(ご挨拶)で無事に
一か月を過ごすことができた喜びを感謝しこれからのご加護を祈るために、
普段とは異なる衣装いわゆる「晴れ着」を着せて無事と成長を祈ることが
大切と考えられてきました。

本体のお宮参りのスタイルは、お袖は大名袖といって綴じていないお袖です。

産着は生まれて直ぐの新生児に着せる着物は、縫い目の無い布で包む事が多い。
袖が通せる様になっても、糸結びの無い物を着せる習慣が強かったと言われて
います。
子供は魂が落ち着かず、ひょんな事で抜け出てしまった魂が再び身体に戻る時
魂が入りやすくするために糸結びをしないと云ういわれがあると言われていますが、実の所はっきりとは分かっていません。ただ、幼少期の子は体温調節が上手
にできないためお袖が縫われていないということを聞いたことがございます。

ただ、宮参りの時に大名袖なのは、産まれて初めて神様の前に出てご挨拶する
という事もあり、神社の神主さんや天皇がお召しになる格式のある着物と同じ
形にして最大の礼を尽くすことで愛しいい我が子の無事や成長をだけでなく人
生の幸せをもお願いをする。そのための衣装が初着でお袖が平袖です。是非、
由来に合った着物でお祝いしてあげて下さい。

 

身内のお祝い事だからそこまでのしきたりにこだわっていないとおっしゃ
られる方は、お袖に限っては丸みがあっても何ら問題はないです。
※丸みのある一つ身を使って宮参りをしようとされている方の場合
肩や腰揚げは目立つので外した方が良いでしょう

もし縫いあとが残った場合プレス加工をすればほぼ取れると思います。

 

ご一緒にお参りされる方のお着物について少し控えめで考えてみました

付下げと袋帯です

こちらでしたら、お茶席でも重宝するお品かと思います。

こちらは、無地付下げと袋帯です
色違いは今サイトに載っています。(坂井教人作) 
かたくりの底柄です。
帯はまだサイトに載せてません

帯は 特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体とても
軽く締めやすいく大変重厚感があります。お色を考えると、淡いお着物に
合されるととても素敵になります。染びった柄を織り込んだ枠の中に丸い
輪があり、形は菊のようではありますが、様々な形に施してあります。
スリーシーズンお召いただける、大変重宝する逸品です。

このように気軽に控えめにされると主役はどなたかということが良く
分かります。

また、こちらの帯はお茶席にも重宝いたします。

同じようにこちらの名古屋帯もございます。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

【用  途】
お茶席、パーティー、レセプション、発表会、展覧会、観劇や入園・卒園、入学式・卒業式、又は、謝恩会やコンサート等の改まったお席に重宝するお名古屋帯
です。着物の種類や柄行によって着用シーンは幅広く様々です。
柄の少なめの付け下げ・無地・江戸小紋等に合わせられます。

特別企画商品 

蛤形ポーチ

OMOTENASHI  SELECTION 2023年受賞作品作品はこちらから

和のしきたりとお薦め訪問着

投稿日:

立春も過ぎ、毎年忘れるてる所なのですが、今年は覚えてました。

「お雛様」そろそろ飾らなければ、
(忘れてはいないけどまだ飾ってもいないんです(T_T))

私共の地域では4月3日まで飾ってますので三ヵ月飾ることと
なります。三月がけで縁起が悪いと思われる方もいらっしゃる
かと思いますが、最近はこだわらない方の方が多いようです。

綺麗なお雛様を飾って楽しんだ方が気持ちも晴れやかになります。

だから、私も毎年三月がけをしています。

 

和の「しきたり」について
陰陽の関係で考えれば、日月は(日が陽で月が陰)
上下(上が陽で下が陰)、左右(左が陽で右が陰)
紅白(紅が陽で白が陰)、前後(前が陽で後が陰)となる

これを日常生活の作法や配置に取り入れたら覚えやすくなります。

上座下座で言えば上が陽で左も陽なので、ご主人から見て左、
こちらから見れば向かって右に位置します。

では、
お雛様の男雛と女雛はどちらを右に飾りますか?

お内裏様はどちらがどちら?迷いませんか?
でも最近は、平均的に向かって左に男雛、右に女雛です。
しかし、昔ののお内裏様はその逆でした。
上座がの位置が雛段から見て左(向かって右)が上席とされて
いたからです。

明治になり国際習慣に従い天皇皇后両陛下がお写真を撮られるときに
向かって左を上座として天皇が立たれました。

それ以降東京の雛人形組合が男雛を向かって左にすると決めたそうです。
(雛人形の国際化?)

ただ、京雛は従来通り向かて右に男雛を飾っています。

【3月4月のお茶会やこれからの茶会やパーティーに】

紋意匠に橘を描き上品に絞りを使っている図柄は、優しい雰囲気に
仕上がりました。肩にブルーグレーのお色が使ってあり、肩から流れ
るように橘が描かれている所は、さすが「美の花」と感心させられます。
空間も上手に使ってますので、落ち着いた感じにもなります。橘の時期に
限らずにお召いただけます。長寿という意味合いと子宝に恵まれると言う
意味合いがございますので、初めてお作りになる晴れ着には大変縁起が
宜しいのではないでしょうか。

 

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」

西陣織袋帯【京藝謹製】「美粧・正倉院華文様」

名門帯屋ならではの洗練された柄。また帯の地色は、どのような
お着物にも合わせやすい白地の帯。 とくにお慶びの席などに、この上
ない後姿を演出してくれます。柄には優美な花柄を華文のように織り成
して、上品で、それでいて女性らしいやわらかさを感じさせる袋帯です。

 

 

神在月SALE特別企画

投稿日:

 

クーポン付き特別企画について

今は神無月ですが、10月は神在月(かみありづき)
そう神様が一斉にここ「しまね」に集まる月なんです。°˖✧◝(⁰▿⁰)◜だから、私共は10月を特別な月と考えております。

「ご縁の国しまね」にちなんで皆様とのご縁を大切に考え

クーポン券付きSALEとしました。

こちらのクーポンは、今年いっぱいは使えます。

ご利用期間:令和4年12月31日

迄ございます。ゆっくりとお考え頂お買い物するお時間は

ございます。(*^-^*)

※クーポン券の発行は10月いっぱいです

それまでに会員登録だけでも済まされるとお得にお買い物が

できるかと思います。

 

地元での催事もまだ開催しておりません(-_-;)
少しずつ、お客様の不安のない人数と無理のないお日にち
で執り行おうかと思っています。3年ぶりです(^o^)丿

 

 

商品は、色々とございます。

これからですと、お勧めはお茶席に良い無地系ですか?
こちらは、とび柄小紋です

紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄で施されて
ございます。

とび柄小紋ですのであまり、全体的にあまり重たくならなければ
袋帯を結ばれても十分大丈夫と思います。逆におめでたいお席な
らば二重太鼓の方が宜しいかもしれません。重なるで・・・・・

そこでお勧めなのがこちらです
↓↓↓
服部織物の袋帯です

 

無地に合わせてみました。

 

江戸小紋で合わせても素敵です

これからのお茶席シーズンには欠かせないお着物となるのでしょう。

 

先日お客様がいらっしゃって、着物をご覧になりたいと・・・・

小紋?無地?悩まれていらっしゃていて、結局・・・・・・・・

一番よく着るものは何かしらというお話になったんです。

勿論、TOPとその方によるんですが、誰もが口を揃えて言うのは
無地とおっしゃいます。後は、紋を入れるか入れないかです。

お茶をされている方でしたら紋は必須ですが、おしゃれに着物を
着たいとお考えの方は紋は不要かも。でも冠婚葬祭の時は紋は
必要です。格が上がりますので紋を入れてください。

 

こちらに簡単に豆知識としてまとめたものがございます。
ご覧ください。

こちらの帯もお勧めです。
正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】


白地にグレーでおめでたい松竹梅をお洒落に粋に変形させてあり
菱の形を基本に松・竹・梅他の柄を菱の形になるように描き落ち
着いた雰囲気を持つ帯です。上品に仕上がっている袋帯で色の取
り合わせがおしゃれでお茶席には好まれる袋帯です。

九寸名古屋帯

特選西陣織九寸名古屋帯【藤原織物謹製】

紹巴という、しなやかな帯地に優雅な菱や華を施してございます。
ワンランク上の帯姿を楽しみたいお方にぴったりです。
濃い目の帯地のお色に品格ある柄。洒落感がありお茶席や
お稽古事、観劇、など…またパーティーなど様々なお席に重宝
いたします。

 

特選八寸名古屋帯【繧繝霞・博多織物・全通】

春夏秋冬オールシーズン使える八寸名古屋帯のご紹介です。
「繧繝霞」その名の通りまるで霞がかかているように色が
やんわりと水平に変わっていくのが特徴。この帯の場合裏地を
付けなくても仕立てられるほど強度がありながら透け感があり
とても軽い帯です。こちらの帯地には「柄」と呼べるものはな
く玉虫色調のボカシのみで表現されていて発色もよく見る角度
によって色あいが異なり様々な表情を楽しめます。

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お勧め秋の小紋のお色や柄と名古屋帯

投稿日:

秋には、もみじが赤く染まり木の実が実ります。温かみのあるお色や柄を
お召しになると季節感がでます。紅葉は春の楓が赤くなりそれが紅葉とな
ったものです。「紅葉」は、平安時代から夏の癒やしや秋の収穫を願いた
い時観賞するようになったそうです。温かみのあるお色を選ぶと秋らしさ
を増します。

眺めて楽しむのが「秋の七草」です。

1月7日は五節句のひとつ「人日(じんじつ)の節句」で、人を大切にする
という節句。お正月のご馳走で胃腸を休めると同時に寒い季節に薬効のあ
る七草を食べることで邪気を祓って人を病気から守り、その年を健康で過
ごせるようにという想いが込められた大切な風習なのです。

 

 

9月はまだ暑いです。上旬と下旬でもまた気候も違います。ならばどんな
お色?どんな柄の着物を着たらいいのかしら?と悩んでしまいますよね
9月の着物は、秋を感じさせるような深みのあるお色や柄を選んでみては
どうでしょうか?秋晴れのすんだ空の下でなら濃い(くすんだお色)お色
も素敵に見えるということです。
柄で悩まれているときは、秋の七草をヒントに選ばれると良いですよ。
こちらは、紋意匠に月象紋のとび柄です。9月のお月見の時の単衣の
着物にいかがですか?
【藤原織物謹製】
「松葉木瓜華文」

「しょうは」の帯です。お茶席にも合いますしこれからの帯ですので
冬にかけてずっと結んでいただけます。勿論、春にかけても結べる逸品
となっていますので重宝していただけます。
【藤原織物】
「天平菱華文 六通」

これらの九寸名古屋帯を合わせられても素敵です。

 

秋月洋子監修 [格子柄・ダーク・ブラウン色]

気軽にお召しになる小紋やコート、道行などにいかがですか?
おしゃれに粋に着られます。お色が秋らしく柄は、特別感はなく
いつでも大丈夫です。だから逆にコートなど作っても面白いかも(*^-^*)

 

 

 

帯を合わせるとしたら好き好きがあります。
半幅で気軽に結ばれるのもよし。メリハリを取るのもよし。グレーの名古屋帯
を持ってきてみました。とても地味になりますが、帯締めを明るめにされると

特選天然草木染江戸小紋【車輪梅染・紅藍舎(東京・京都・鹿児島)】
江戸小紋の染料に鹿児島・奄美大島・沖縄に自生してタンニン酸と褐色系
の色素を含む染料(車輪梅のエキス)を混入させることで一層のコクとキレ
のある染を実現。それを、濵ちりめんに草木染で全体には江戸小紋の万筋、
その上からいろいろな柄を短冊の中にあしらっています

色々な柄を施してあるところにおしゃれなところ粋なところがございます。

お色もいい加減です。ですから帯も合わせるのに楽しめることでしょう。

私でしたら【泰生織物】

こちらでモダンに結んでみたいと思います。
こんな感じでされても楽しめます【川島織物】
柄は、ペルーの民族柄に近寄った柄行です。帯地がベージュと生成りの
中間どころで、どんな着物のお色にも合わせやすい帯となっております。
所々にふっくらとした柔らかな質感のモール織が施されていて、表情が
豊かでオシャレな名古屋帯となっています。
夏が過ぎ絽などの夏物をクリーニングされたい時は呉服やさんにご相談
ください。染め替え仕立て直しなどもきっと色々と相談に乗ってくださ
います。勿論、私共も同じです。お近くならば是非お寄りくださいませ。
「きものむらたや」にない商品でも探させていただきます。
もっと気軽にお問い合わせはこちらからどうぞ

十三参りについて

投稿日:

十三参りという言葉聞いたことはある方は多いかと思います。
実際何をするのどうするのと聞かれわかる方は、実際に経験された方
がほとんどではないでしょうか?

わたしも実際の所よくわかっていませんでした。
なぜ???十三歳の時にお参りする???のかな???

てな感じでした。

改めて調べてみると素敵な行事ではないですか(#^.^#)

これは絶対に広まって欲しい行事です。

では、十三参りについて簡単に書いていきご説明します。

 

【由来】

清和天皇が13歳のとき、京都の嵐山の法輪寺で成人の儀を行ったこと
が由来。
そこから、虚空蔵菩薩にお参りして知恵を授かるという風習
が生まれました。
また、13歳は生まれて初めて干支が一周し厄年となります

※以前は京都大阪と関西を中心とした行事でしたが最近では、東京等の関東圏域の方もお参りをされます。できれば全国での行事となればいいなと思います。

 

【いつ頃???するの】

4月13日を中心に3月13日~5月13日頃。ご本尊の虚空蔵菩薩さまは13日が
縁日なので虚空蔵菩薩さまの一番大きなお参りの日は旧暦の3月13日となっ
ています。

【十三参りとは何】

☆13歳まで無事に成長したことを感謝して、立派な大人になれるように祈念する

☆13歳の厄を祓うという意味。
※これは、生まれてから干支が一周する、昔でいうと元服の年齢になることから
人生の節目を祝う成人式のような役目でもある

☆無限の知恵と慈悲を持つという虚空蔵菩薩を詣でることで知恵を授かる
※「知恵詣り」「知恵もらい」ともよばれている

 

【具体的に何をする???】

本人が、好きな文字を一文字写経とし奉納して祈祷していただきます。
それからお札やお守りを頂きます
※これは一生に一度しか貰えないものです。

 

嵐山の法輪寺では十三参りの時にやってはいけないことがあるそうです
それは、本殿を出て渡月橋を渡りきるまでは振り返ってはいけないということです。
もし振り返ったら、せっかく授かった知恵を返すこととなると言われています。

※ただ、この言い伝えは、大人になってから初めて禁止事項を守って
自覚を促すということで、それを破れば覚えていることで戒めになると
言われているのではないでしょうか

 

【どんな服装で?】

男の子は、紋付き袴

女の子は、大人の着物を仕立てて肩あげをした振袖を着ます

※十三参りの日を境に子供の用の四つ身仕立ての着物から大人の本裁ち
の長い袂の着物に肩揚げをしてお参りが終わると肩揚げを外す。
そこまでが儀式とされています

 

 

【十三参りをされた方の実話】

・7歳の時に着られる着物を十三参りに使えるように予め生地から四つ身を縫って
十三参りの時に縫いかえる

・お母様、おばあ様の振袖や訪問着や付下げや小紋を使用

・小柄だから四つ身をそのまま使われた方

・十三参り用に振袖をレンタルされた方

等など

十三参りは、七五三や成人式のお祝いと違ってお着物の種類は問いません。
大切なのはお子様の成長をお祝いする気持ちです。お母様の小紋をお召しになる
とお袖の長さは一尺三寸(約49㎝)になりす。あくまでお祝いですのでお袖の
長さは気にせずお召しになってください。

もちろん、ご相談には乗らせていただきます。
振袖のレンタルのさせて頂きます。

以上は、お値打ち品のお振袖です。⤴
レンタルでお勧めなのはこちらです⤵

  

 

 

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株式会社むらたや

呉服部(きものむらたや)
村上 紀子
Noriko Murakami

〒698-0024島根県益田市駅前町11-16
11-16 Ekimae-cyo,Masuda-shi,Simane(698-0024)Japan
TEL    0856-22-0095
E-MAIL   haruka.1999murakami@gmail.com

URL    https://www.kimono-murataya.com/

お問合わせhttps://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=contact_us
☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆─────☆
おかげさまで、創業130年を迎えることができました。
新店舗になってから20周年という記念すべき年です。
こらからも、
皆様に和の心を伝えたく精進していきたいと思います
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新作名古屋帯

投稿日:

昨日と本日と二日続けて問屋さん、帯のメーカーさんがお越しでした。

初日は、月一で京都から通ってこられるところです。若い頃は何ともなかった
道のりですが、さすがに年とともにきつくなっているようです。
でも、今回は、「どうしても“むらたやさん”に見せたくて京都から直行しました」とお顔が自身に満ちておっしゃられるのです。

タイシルクで織られた塩瀬の帯、染は栗山吉三郎です。

確かに凄い。
染帯の不得意な地域だから染帯の仕入れをしない私どもですら心が躍るような
お品でした。
簡単ですが写真を撮りましたのでご覧ください。サイトにはまだ載せていません。
これから写真を撮って載せます。もう少しお時間がかかります。<(_ _)>

【塩瀬(タイシルク)栗山吉三郎染】お太鼓柄

どれも【和染紅型 栗山吉三郎作】です。
塩瀬は、難がでやすいから嫌がる方が多いのですが、この栗山吉三郎さんは、
さすが、自信がおありなだけありお上手です。
ましてや、生地がしっかりとした生地タイシルクです。高級品ですので、
「もしも失敗したら・・・・・・」ということを考えると躊躇する仕事です。

そんな生地で染められるからこそいいお色で染め上がってきたようです。
すでに、市内(京都)の呉服屋さんで数点売られたようです。
県外では、弊社(むらたや)に取り敢えず持ってこられました。

これからは、今までありそうで無かったものをそれも良い商品を売っていこう
とおっしゃっていました。

そこの主力商品であるお品も見せて頂きました。
織り方は企業秘密ですのでお教えはしていただけませんでした。

一層で織ってございます。
本来なら一層ということは、裏は、表の柄の裏側の柄が普通ですが、こちらは
違います。裏は表とは全く違う柄(無地感)となっています。
風通紋紗の帯です。
結ぶ期間は、スリーシーズンとおっしゃっていました。
5月・6月・7月・9月・10月頃でしょうか。紗なので8月も結んでも大丈夫か
と思いますが、おしゃれで結ぶなら8月は羅を選ばれたら尚おしゃれかなと
思います。フォーマルでいくなら絽の帯で結ばれると間違いはないでしょう。

次の日は、個人でされている帯の問屋さんです。この方は年に数回お越しで
良いものを持ってきてくださいます。また、情報も色々とくださいます。

今回も、最新の情報とともにお越しになられました。

ここで私共は、安藤織物の織成袋なごや帯を仕入れています。
数か月前からお話をしているように、この技法ができる方はただお一人で
その方が、入院されたというお話をしました。
その後、無事退院をされたんですが、高齢で悪いのが心臓ということでご家族の
皆様が、もう織るのをやめて欲しい。長生きをしてほしい。という説得があり
退院後数本織って、あと三本織れば糸もなくなるだろうという寸前でやめられたそうです。

その最後の仕事を拝見させていただきました。

配色も柄も「初めてだわ」というものでした。なんだかこれで最後と思いうと
ほんとにもったいないと思わざるおえません。
一つの大切な技術が失われたということです。

最後のお仕事のご紹介です。
【織成袋なごや帯】六通

 

こちらの八寸名古屋帯を広げた時、鱗模様の帯のお色がきれいで目につきました。
柄も鱗模様は知っていますが、こちらの帯で鱗模様は初めて拝見しました。
黄色も、卵色のようなきれいなお色ですので、きれいなお色の小紋に合うのでは
と思います。

問題は、これらがおいくらくらいなのかということです。
「数か月前までは、今後高くなることはあっても安くなることはない」
と言われていました。だから前回で仕入れは最後にしようと決めていました。

しかし、今回、織るのをやめるからこそ、本当にお好きな方、この帯を大切に
してくださる小売店にお安くお分けしたいとのお申し出が弊社にございました
ので、数点仕入れることにいたしました。

これで最後といわれました。
だから、以前に近いお値段でお分けできると思います。

これは、現在サイトに載っている帯です。

夏のきものと帯

投稿日:

~梅雨時期からの着物と帯~

梅雨入りをすると夏の始まりを感じます。梅雨は普通1か月~1か月半と言われていますが、梅雨明け(出梅)が過ぎると本格的な夏『盛夏』となります。そんな時期の「きもの」どうしたら良いのかしらと悩まれる方も多いと思います。
本来、六月ですと透けない単衣で帯は先取りですので絽の帯を結びます。

こういった決まりごとがございますのでそれに沿ってお召し頂けると間違いはないのですが
暑くて汗びっしょりになって着られている方も多いですので、無理をせず、工夫をして楽しく着物をお召しになってください。
透けない単衣は、六月と九月に着用します。なので、六月の着物の小物選びは、夏用でも袷用でもどちらでも大丈夫です。
但し、衿元を夏の半衿にされるならば、小物はすべて夏物にしたほうが宜しいです。
逆に九月の単衣ですと着物は季節を先取りで着こなすので、夏が終わっても尚まだ小物や帯が夏物なのは宜しくありません。

 

≪単衣向きのきものと夏のきもの≫

[正絹小紋 京染め唐花文]
[東京染め小紋・貞子好みより]
☆左の小紋は、お茶席に好まれるグレーの地色でモダンな地模様の上に、花の柄が染めてある上品な小紋です。
☆右の小紋は、光沢のある丹後ちりめんの生地を使用して柄を施してございます。サラッとしていますので着心地は宜しいかと思います。
こちらの生地をお勧めして頂いたのはむらたやが江戸小紋を染めて頂いている富田染工場の社長様からです。やはり餅は餅屋ですね。
素敵に染め上がって参りました。画像ではこの小紋の良さをお伝え出来ないことが惜しいです。

 

[正絹小紋 京染め紋意匠に捺染染め総柄小紋]
[正絹小紋 京染め紋意匠に葡萄唐草文様]

☆左の小紋は、春から初夏にかけて気軽にお稽古、普段に着物生活をされる時重宝します。 お色から涼し気な印象を受けますのでご友人と
お食事にお出かけされても良いですね。 勿論袷にされても大丈夫です。

☆右は、オフホワイト系のクリーム色の紋意匠生地に葡萄唐草を施しています。私一押しの気軽に着れる小紋です。お色からしてこれからの
季節に適した小紋です。

 

[小千谷ちぢみ・杉山織物謹製]
[小千谷ちぢみ・杉山織物謹製]
☆両方とも夏にぴったりの麻の生地「小千谷ちぢみ」です。気軽にお出かけされたりお稽古や観劇、ご友人とのお食事会にどうぞ

 

[横絽に縦絹混ざり織り変わり絽の付け下げ]
[絽の付け下げ・五泉の生地]

☆訪問着より気軽にお召しいただき、よそゆきから準礼装まで対応ができる着用範囲の広いおきものです。訪問着に近い柄の付け下げとなっておりますので袋帯や格の高い織りの名古屋帯を合わせてください。。

☆右は、ブルーがかった淡いグレーで帯を描いた柄と帯締めを描いた柄が調和している上品な付け下げとなっております。左より柄行がおとなし目となっております。品よく上品にお召いただける付け下げです。これからのお薦めの帯はこちらです。

 

≪夏の雨の日にお薦めの東レの無地≫

[東レシルック・絽の無地]
[東レシルック・絽の無地]
☆東レの生地は最高級ポリエステルきもの「シルック®きもの」です。洗濯機で洗えるので、天候や汗を気にせず着用できます。

≪これからのお薦めの帯≫

 

[大光織物 謹製・スリーシーズン用 ]
[夏・特選西陣織袋帯・大光織物謹製]
☆透け感のあるブルーグレー地に織り上げられた生地に唐華と幾何学文様が施されていますので、盛夏を外した4月~7月初め。9月~11月がお勧めです

☆帯地に各菱の中に「松・唐華」が金糸銀糸が互い違いに施されています。お色からして涼しさを感じさせます。格のある柄行です。夏のお茶事にどうぞ

[西陣織袋帯・ 田中義謹製]

[特選西陣織袋帯・大光織物謹製 ]
☆帯地は、淡いグレーパープルです。金糸・銀糸で雪輪や波、観世水、抽象化した花などを施しています。夏の暑い時期に涼しそうなお色と柄行です
☆右はアイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。

 

[西陣織九寸名古屋帯・京都イシハラ謹製]
[西陣織九寸名古屋帯・佐々木染織謹製]
☆左は段々にありあげられた帯地に幾何学も文様が施されている名古屋帯です。社中の夏のお茶事や研修会にお勧めです
☆右はほのかにピンク色とアイボリー色で織っていてその上に抽象化された花が施されています

着物の部分名称とお薦め夏のきものと帯

投稿日:

きものについての常識語として呉服屋さんや仕立て屋さんが使っている言葉
私共は当たり前のように使っていますが、ご存知でない方が多いのではとの
ご指摘を受けましたので、まとめてみたいと思います。

※すべてを書き記すことはできませんので抜粋しています

 

【寸法を測る時の重要視】
着物を仕立てる時に襦袢と着物の裄が合わないといけません。
裄は、肩幅と袖幅を合わせたものを言います。
襦袢と寸法が同じでないといけないのは、肩幅です。
着物の袖幅は、襦袢の袖幅より2分くらい長いです。

ヒップやバストの寸法で前幅や後幅が決まります。
(若いころの着物で着物の重なる部分が少ないとはだけます。そんな時は幅だし
をされると着用可能となります。)

【着物の部分名称】
裄=袖幅+肩幅(図の通り)
裄(ゆき)    着物の背縫いの最上部から肩先を通り袖口までの寸法
前幅       前身ごろの裾の幅。
後幅       後ろ身ごろの裾の幅
袖丈       袖山から袖下までの長さ
袖付け(袖付き)   袖と身頃が接続する部分のこと
繰越       着物の衿を抜いて着るために必要な部分
身丈       和服の身頃の長さ。測る時肩から又は背からで長さが変わる
衽(おくみ)    身を置くので、置く身が衽になったようです。概ね四寸幅と
決まっていますが、その方の体型によって多少変化します。
ふき       袷の場合、袖口や裾に表から少しのぞいている部分。
「ふきかえし」という意味。袖口や裾が痛まない為にある
         袷の場合の袖口・裾に八掛が少しのぞいていることをさす。身八口      元々発汗作用の多い子供の為にできた脇の口が始まりですが、
八枚に裁ち分かれた身頃と袖をしっかりと繋いでいる場所。

※夏は、この身八つ口から入る風が胸と背中にまわり涼しく、冬はここの空気が
暖まる。身八つ口で身幅の調整をしたり、手を入れて衿元や、脇の始末をします。
若い方は帯を上めに結ぶので袖付きは短め。帯を下目に結ぶ人は袖付けをよくとり
身八口が余りあかないようにすると上品に着こなせます。(5寸5分~6寸くらい)

こちらは、気軽に着れる綿紬です。
これからの季節に絽の帯と合わせてどうぞ

半幅の帯で合わせても宜しいかと思います
博多織紗四寸単帯【井上絹織謹製】

夏の着物 小千谷ちぢみ(麻)

清涼感があります。お色も綺麗ですので夏にはぴったりのお着物です。
お稽古に普段使いにどうぞ。暑い夏でも涼し気に見えますし上品です

こちらはお色が紺です。濃いお色ほど透け感が良く分かり、夏の白い
お襦袢が透けるところが涼しそうに感じさせます。

こちらの絽の名古屋帯と合わせたらいかがですか

夏・西陣織九寸名古屋帯【佐々木染織謹製】

夏・西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】

夏<横絽>・西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】