初釜・お正月・1〜2月のお茶事にふさわしい着物と帯

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“description”: “初釜・お正月・利休忌・大寄せ茶会・趣味の会など、1〜2月のお茶事にふさわしい着物と帯の選び方を、専門店が詳しく解説します。年代を問わず着られる小紋・名古屋帯・袋帯まで豊富な写真とともに紹介しています。”
}

年代を問わず上品に装える小紋・名古屋帯・袋帯の選び方

こちらはAI画像です。しかし元の反物と帯はございます。
あくまでイメージととらえてください。

以下の着物と帯で合わせて貰ったつもりです。
⇓⇓⇓

古琉球小紋 紅型染 丹後ちりめん 正絹 ―上品で華やかなおしゃれ着
お茶会や趣味の会に

紅型小紋は沖縄の伝統染めとして知られますが、本品は古典文様を用いた
やわらかな色使いのため、お茶会・観劇・お食事会など幅広い場面で活躍
します。「紅型小紋を上品に着たい」「お茶席にも使えるおしゃれ着が欲しい」
という方に特におすすめの一枚です。

帯は特選西陣織九寸名古屋帯【小森織物謹製】
「有職柄七宝に若松菱 六通」お茶席・観劇・お稽古・会食などに

しなやかに織り上げられたチョコレート色をベースにした帯地。その中に
細やかに七宝や若松菱を施し、おめでたいお席に良いお柄となっております。
何処を出されても良いですし、スリーシーズンのお着物で淡いお色でしたら
メリハリが効いて素敵です。軽くてしなやかな風合いですので、重宝する
一本です。

 

年末から新年へと移り変わる季節は、着物で過ごす喜びを感じられる特別な時期です。
大掃除やお正月の準備を終え、穏やかな空気の中で迎える新春は、気持ちも新たに装いを整えたくなるもの。
さらに、お茶を嗜まれる方にとっては、初釜・大寄せ茶会・利休忌・お稽古茶事など、1年の中でも行事が多く、着物で参加する機会がぐっと増える季節です。

年代を問わず上品に着られる
「お正月着物」・「初釜の着物」・「趣味の会での小紋」・「1〜2月のお茶事にふさわしい帯選び」
について、着物専門店ならではの視点で詳しく解説いたします。

特に、着物選びに迷っている方、どんな帯を合わせれば良いのか悩む方に参考になれれば嬉しく思います。


1. 初釜にふさわしい着物と帯の選び方

【② 上品な付け下げ+袋帯コーデ】

初釜は茶道における「一年の稽古始め」であり、格式を大切にする晴れの行事
です。そのため、着物はやや格のある 付け下げ、帯は 袋帯 が宜しいかと思います。ただ、紋付色無地に袋帯を勧める社中もございます。

華やかなのは柄がある方でしょう。

AI画像です。
着物と帯はこちらを使用

日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。歴史ある文化と共に育まれ
た『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質にこだわり続け
末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきました。そんなお着物
の中の付け下げをお探しの方に自身を持ってお薦めします。単衣にも袷にも良
いお色の付け下げです。※帯はイメージ

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」
「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その
雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使
い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。

● 初釜におすすめの着物

  • 付け下げ(格を保ちつつ華やか過ぎない)

  • 飛び柄の小紋(控えめな古典柄なら品格が出る)

  • 上品な色無地(紋を付ければさらに格式が上がる)

    背中に一つ紋を入れてお召しになります。

    帯はこちらを合わせています。

    黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色
    で外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
    しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。
    一つ紋無地に帯はおめでたい感のある帯を合わせています。

    お勧めの袋帯

    特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

    名門帯屋ならではの自信作です。自ら「白眉」と帯に名付けています。お色は
    綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。鳳凰や
    華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄のパーツを
    組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わせても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。お慶びの席などでしたら、この上ない後姿を演出して頂けます。 全てのフォーマルな着物に合わせられる重宝なひと品です。

● 初釜向けカラー

  • 薄桃色、桜色、淡藤色、灰桜

  • 初春を感じる明るい色が好相性

  • 濃い色なら格調がある菫色・鉄紺・千歳茶も◎

    ● 初釜に向く帯

  • 控えめな金銀糸が入った袋帯

  • 吉祥文様(七宝・亀甲・華文・瑞雲など)

  • 色味は白系・金系がもっとも締まりやすい

    袋帯はボリュームがあり、帯回りの所作を美しく見せます。
    特に初釜では「華やぎは欲しいが、主張しすぎてはいけない」ため、
    光沢を抑えつつ品格のある袋帯が最適です。


    2. お正月に“気軽に着られる着物”の選び方

    【③ お正月向けの紬や小紋の軽やかな装い】

    京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]をイメージしてAI作ってもらった画像です。
    多少柄が違っていますがイメージとしてご覧ください。

    帯は特選西陣織袋帯【織悦謹製】 有悦織 ルーマニア立菱縞文様をイメージして
    作って貰いました。実際にみたらかなり違う感じが致しますが雰囲気はにている
    気もします。

    こちらが[橘桐菊文様]の小紋です。

    クリーム色の生地に橘・桐・菊の柄が華やかに描かれています。
    橘は、長寿と幸福の理想国、常世国の象徴としています。高貴な象徴である
    桐との組み合わせは吉祥文様です。パーティーやおめでたい初釜など色々と
    お召いただけます。

    帯地は非常にしなやかで、裏地も表と同じ織機・同じ糸を使って丁寧に織り上げられています。裏まで揃えることは大変手間のかかる工程ですが、「価格が上がっても良いものを作る」という織悦の志が込められています。妥協のないものづくりから生まれる風合いは、身につけるたびに格調の高さを実感いただけることでしょう。

    オシャレに締められる袋帯です。

    お正月でも初釜ほど格式を求められない場——
    家族との食事、お参り、気軽な集まりなどでは、
    紬や小紋が大活躍します。

    ● 気軽な着物として人気の紬

    • 柔らかすぎず、しゃきっと着られる

    • 年齢を問わず長く使える

    • 近年「正月に紬」が定番化しつつある

    紬は自然光の下で映える素材で、
    三が日の晴れやかな空気ととても相性が良い着物です。

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

    八寸名古屋帯などを合わせてみると気軽に締められて遊び心もあって楽しいかと
    思います。
    こちらもイメージとしてAIに作ってもらいました。ただ、完ぺきではないため
    柄が違うので雰囲気も違って見えるかと思います。

    合わせている帯はこちらをイメージしてもらっています。

    特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】
    大倉織物の≪誠之輔≫ブランドです。
    八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、
    数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してござい
    ます。博多織伝統の平織を利用した織物でございます。

    ● 小紋で華やかさを足す

    「気軽だけどお祝い感を出したい」という方には小紋がおすすめ。
    帯を名古屋帯にするだけで、節目らしい装いが整います。

    AIでは表したい画像にはなかなかならないのが歯がゆい所です。

    本来お勧めしたい小紋はこちらです。
    やはり少し違います。雰囲気だけでもご覧になってください。

    地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄を
    絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。
    まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

    合わせている名古屋帯はこちらです。
    桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段を
    作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。目立ちす
    ぎずかといっておとなしめでもなく正統派の方にお勧めです。

    こちらは袋帯を合わせています。
    問屋さんですが生地から仕上がり迄責任を持って作り上げてこられています。
    こだわりがあり、帯地の裏も表地と同じで柄も一目では分からない感じがいた
    します。波打ち際に「鶴」そして「松」が施されています。とても面白い図柄
    と思います。昨今ではあまり見かけないお品です。

    【帯のポイント】

    • 名古屋帯なら気軽さを保ちながら品良くまとまる

    • 金糸入りの帯なら“おめでたさ”を演出できる


    3. 趣味の会・お稽古の茶事にぴったりの小紋

    【④ 小紋+名古屋帯の上品な組み合わせ】

    小紋は、茶道を嗜む方の間で最も出番の多い着物です。
    その理由は「帯合わせによって“格”の調整がしやすい」という便利さ。

                              

    お帯は染帯を合わせています。


    染帯とは言え銀糸を含んだ生地で加賀友禅染柄付けをしてある帯です。生地に
    腰があり、ちょっとしたお茶会でも結ぶことができるので仕入れたお品です。
    気軽に、おしゃれに、普段にお召いただける帯です。特別に加賀友禅で染めた柄
    です。生地は丹後ちりめん。ですのでお値段は当初は¥165000で出しておりま
    した。それを特別価格といたしましたので、気兼ねなく着付けの練習にもお使い
    いただけますしお稽古にもどうぞ。普段着にも是非どうぞ。

    異例の特別価格商品 の中に入ってます

    ● お稽古茶事に合う小紋の特徴

    • 飛び柄小紋(茶席向きで品がある)

    • 細かい古典柄(唐華・更紗・小花文など)

    • 柔らかい地色(淡色〜中間色)

    ● 帯の組み合わせ

    • 名古屋帯が基本

    • すこし格を上げたい時は“洒落袋帯”も可

    • 季節感を出す場合は梅・松・雪輪など控えめな柄を

    特に飛び柄小紋は、着姿がすっきり見え、
    どの年代の方にも上品に馴染むため、専門店として自信を持っておすすめしたいアイテムです。


    4. 1〜2月のお茶事に着る着物と帯

    【⑤ 冬〜初春らしい色合いの付け下げ又は無地+名古屋帯】

    冬から初春にかけてのお茶事では、
    冬色と春色のバランス」が何より大切です。

    AIの作った画像

    帯はこちら
    特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
    【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】


    上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅
    九寸名古屋帯」です。
    全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、
    唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄です
    ので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

    AIで作ってもらった画像です

    イメージしてください。

    特選小紋 京染め[型染め・とび柄]

    ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。
    つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方
    によって雰囲気が多少変わります。唐華の向きも多少違います。落ち着いた
    お色ですので、こげ茶系と一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法
    染め」いわゆる赤みがかった黄色のくらい黒茶色に近いお色と思います。

    帯は、こちらです。
    AI画像と柄が違っていますがイメージをとらえてください

    西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「雲どりに七宝や青海波・六通」


    地色は金茶系で正統派の古典柄の名古屋帯です。お色が濃くても淡くても合う
    お色の帯です。どちらかというと落ち着いた印象を感じます。静かなお茶席に
    はとてもしっくりとくる帯と思います。

    また、
    濃いお色の小紋ですので白っぽい帯を合わせてみたら良いと思います。

    こちらは、帯屋捨松 謹製|九寸名古屋帯|西陣織|ベージュ×忍冬唐草・間道文様

    ベージュ地に上品な間道(かんどう)を描き、その合間に優雅な忍冬唐草文(にんどうからくさもん)をほどこした、格調高い一本です。京都・西陣の老舗織元「帯屋捨松」ならではの、洗練された色彩感覚とモダンさ、そしてクラシック美が絶妙に調和した仕上がりとなっています。

    【冬の雰囲気を感じさせる色】

    • 濃紺

    • 深緑

    • 紫紺

    • 千歳茶

    • 灰梅色

    【春の兆しを感じさせる色】

    • 薄萌葱

    • 桜色

    • 藤色

    • 若松色

    • 白梅文様

    【帯の選び方】

    • 格を保てる名古屋帯(控えめな織柄)

    • 改まった茶事では袋帯

    • 柄は大きすぎず、優しさのある文様が好印象

    冬の茶事は室内の光が柔らかく、
    着物の光沢や織の表情が特に美しく見える季節。
    自店でもこの時期は“しっとりした色味”の着物を探されるお客様が増えます。


    5. 年代を問わない着物選びのコツ

    【⑥ どの年代にも合う淡い地色の付け下げ】

    「年齢を重ねても似合う色や柄がわからない」
    というご相談を日常的にいただきます。

    しかし、実際には年代ではなく“柄の大きさ”と“地色の明るさ”が似合う・似合わないを左右しています。

    ▼ 専門店の視点:似合う着物の見つけ方

    1. 細かい柄ほど年齢を問わず品よく見える

    2. 地色は顔映りで選ぶと失敗しない

    3. 光沢が強すぎる生地は茶席では控えめに

    4. 縦柄や飛び柄は着姿がすっきり見える

    迷ったときは「明るい中間色」「控えめな古典柄」を選ぶことで、
    世代を超えて長くお使いいただけます。


    6. 小紋・名古屋帯・袋帯の使い分け

    【⑦ 小紋/名古屋帯/袋帯の比較写真】

    ● 小紋 × 名古屋帯

    → 趣味の会・お稽古・大寄せ茶会に万能
    → 柄で個性、帯で品格を調整

    ● 付け下げ × 名古屋帯

    → 気軽な茶事・初春のお出かけに上品
    → 落ち着きがあり“きちんと感”も出る

    茶屋辻文様の付下げ

    お帯は
    特選西陣織袋帯【岡文織物謹製】「唐織・藤花草華文文様」を合わせています
    訪問着はろうけつ染め

    ● 訪問着 × 袋帯

    → 初釜・大寄せ茶会など格式の高い場
    → 華やぎが必要な時に最適

    帯   正絹西陣織袋帯 【帯清謹製】「植物や自然の柄文様」
    訪問着 高級訪問着 正絹[絞りと花染め・大㐂百花]

    NHKの大河に衣装提供をしている 青柳 謹製 の品です。それぞれの技術に
    逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱をもって自然の息吹を積み重ね一枚の
    きものに仕上げました。紋意匠に様々な技法の絞りを巧みに使い描いた柄は、
    さすがとしか言いようのないお品です。

    帯は特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

    訪問着はまだアップされていないお品です。むらたやにはそんなお品がまだまだ
    ございます。(手が足らず)棚の箱の中で眠っています

    気になったお品があればお問い合わせくださいませ。

    茶席のTPOを守りながら季節を楽しむためには、
    帯種類の使い分けが非常に重要です。
    これは、着物初心者の方が一番迷いやすい点でもありますので、
    丁寧に解説することで信頼性の高い記事となります。


    7. お茶席にふさわしい柄について——専門店ならではの視点

    お茶席で特に好まれる柄には理由があります。

    ● 茶席で喜ばれる柄

    • 七宝
      円が連鎖する文様で、人と人の“ご縁”を象徴します。
      お正月や初釜など、新しい年を迎える席にとてもふさわしい吉祥柄です。

    • 亀甲・菱文・青海波
      いずれも吉祥文様で、格式が高くお茶席でよく選ばれます。

    • 松・竹・梅
      長寿や繁栄、清らかさを意味します。
      お正月・初釜・慶びの席で出番の多い文様です。

    • 唐華
      中国から伝えられた花形文様で形は様々なものがございます。特定の花を
      さし示すものではございません。
      例えば牡丹のような形の唐風の花などを唐華とよんでいる。

    • 更紗
      もともとはインドで作られ始めたというのが『更紗』です。シルクロードに乗って西へ東へ運ばれてその異国情緒で人々を魅了し、それぞれの国で独自の発展を遂げました。日本も『和更紗』と呼ばれる日本独特の更紗を発展させ現代に伝わっています。
    • 雪輪
      吉祥文でありながら「はかなさ」「謙虚さ」をあわせ持つ文様です。季節や格も問わないのでお稽古事をしている方にもおすすめの文様です。

      雪文様のひとつで、雪の結晶にみられる美しい六角形の輪郭を円形に描いた線文様です。

    • 霞文
      霞がたなびくさまを文様化したものの一種で、直線を何本も横に引いて表す。古くから絵画にも用いられた手法で、染織品でも御所解の風景文様によく使われる。全体を優雅な雰囲気にさせる文様である。

       

    これらは「格」と「控えめな華やかさ」を同時に持つ柄で、
    茶席の空気に自然と馴染みます。

    逆に、

    • 動物柄

    • 大胆な現代柄

    • 極端に大きな柄
      は茶席の静けさと調和しづらい場合があるため、
      専門店としては慎重に選んでいただきたいポイントです。


    8. 自店おすすめ:初春に使える着物と帯

    【 自社商品】

    ここに

    • 古典柄小紋

      京染高級小紋[染着尺・総柄]

      小紋なのですが柄付けが訪問着のように見える小紋です。仕立てると上前はずっと続いて柄も後ろになったときに下向きになるので小紋です。

    • 飛び柄小紋
      北出与三郎監修 小紋 [紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】

      紋意匠は花菱柄です。時に変わり七宝とも思えるいう地柄になっています。
      柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず仕上げ
      ている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせ
      が楽しくなる小紋です。

    • 上品な袋帯

      特選西陣織袋帯【都 謹製】「松華飾文・六通」

      白地に豪華絢爛な吉祥文様で施してある格の高い袋帯です。七宝の部分を
      松で施しその中には色とりどりの華文をあしらっています。お嫁入りの
      お道具にも、お茶席にも、結婚式や披露宴、結納の場にもお締め頂ける
      礼装用袋帯です。華やかに上品にお締め頂けます。

    • 名古屋帯(淡色・古典柄)

      九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

      しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
      段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々により
      菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。
      単色使いですので上品に仕上がっております。

    • 初春向け付け下げ
      などを紹介。

      無難が色無地です。だからお茶をされている方は無地をお持ちの方が多いのでは
      と思います。

      帯は特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】「鉤取辻が花文・六通」
      AIに画像をお願いしたんですが多少違っているようです。イメージだけ
      雰囲気をご覧ください

    柄はAI画像ですのでかなり違っていますが雰囲気は似ています。

    当店では、初釜からお正月、1〜2月のお茶事まで幅広く使える上品な小紋や、
    お茶席で安心して締められる名古屋帯・袋帯を取り揃えております。また、普段の趣味のお着物やこれから着付けを始めたいという方のための一枚からにと色々な観点でご覧いただけるお品です。
    写真の商品は、淡い地色と控えめな古典柄が特徴で、年代を問わず長くお召しになれる一枚です。


    <まとめ>初春は着物が最も美しく見える季節

    初釜・お正月・1〜2月のお茶事は、
    一年の始まりにふさわしく装いを整える特別な時間です。
    着物は季節の移ろいを美しく表現できる日本の文化。

    少しの工夫で、
    「お茶席にふさわしい上品さ」
    「お正月らしい華やぎ」
    「趣味の会での気軽さ」
    を自在に楽しむことができます。

    この記事が、皆さまの“初春の装い”のお役に立てれば幸いです。
    着物の選び方や帯合わせに迷われた際は、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

帯選びで着物姿は決まる ― 袋帯・しゃれ袋・名古屋帯・染名古屋帯・八寸帯まで

投稿日:

呉服屋「きものむらたや」が徹底解説いたします。

着物において、「帯」はただの装飾ではありません。
格(フォーマル度)・季節感・場の雰囲気・着姿のバランスなど、ほぼすべてを左右する大切な存在です。

しかし、お茶席や趣味の会へよく通われる方でも、

  • 袋帯と名古屋帯、どちらを選べば良いの?

  • 八寸名古屋帯と九寸名古屋帯の違いって?

  • 帯芯って種類があるの?

  • 染め帯と織り帯はどちらが良い?

  • 仕立て方で締め心地は変わるの?

など、意外と知られていないポイントは数多くあります。

そこで本記事では、呉服屋として長年帯に触れてきた視点から、
お茶席での帯選び・帯の種類と格・帯芯・仕立て方・おすすめの帯まで、専門的に解説いたします。

また途中で、むらたやの人気商品の**「袋帯」「名古屋帯」「染名古屋帯」「八寸帯」**もご紹介します。

内部リンクとして以下の記事も最適な位置に挿入できます:


1.帯の種類と選び方 ―
まずは「格」を理解する

■ 袋帯(フォーマル)

格式が最も高く、訪問着・付下げ・色無地(紋付)の礼装に合わせます。
特にお茶席では、亭主側がもてなすお茶事(お濃茶とお薄と懐石料理の
フルコース)など格の高い場面で欠かせません。

・袋帯の特徴

  • 表地と裏地を縫い合わせた「縫袋帯」が一般的

  • 柄が全通・六通などパターンが多い

  • 存在感があり、場を華やかにする

(袋帯とは→ https://www.kimono-murataya.com/blog/fukuroobi)


■ 名古屋帯(略礼装〜普段着)

名古屋帯は、お茶席の「気軽な会」に最もよく選ばれる帯です。
小紋・紬・軽めの付下げまで幅広く合わせられるため、1本あると非常に便利。

(名古屋帯とは→ https://www.kimono-murataya.com/blog/nagoyaobi)

名古屋帯には3種類があります:

● 九寸名古屋帯

仕立ての際、帯芯を入れる一般的な名古屋帯。
訪問着には不向きですが、上質な柄なら略礼装として十分使えます。

● 八寸名古屋帯

芯を入れないのが大きな特徴。
博多帯や洒落八寸など、締めやすさ・軽さで人気。

● 染名古屋帯

柔らかい風合いで、お茶席の「気軽なお出かけ」に最適。
柄の自由度が高く、季節感を取り入れやすい。


2.帯芯の違いで締め心地が変わる ― 呉服屋が教える“芯選びのコツ”

実は、帯の締め心地は 帯芯の種類で大きく変わります

むらたやでは、帯の種類に応じて最適な芯を選んでいます。

■ 袋帯用 = 薄めの三河芯

カチッと帯でしたら仕上がりが厚くなりすぎず締めやすくするために最適です。
礼装用の袋帯に最適。

■ 染め帯・柔らかい帯用 = 厚めの芯

染帯は布が柔らかいため、厚めの芯を入れてハリを持たせることで
美しい結び目・形がキープできます。

■ 名古屋帯も例外ではない

九寸名古屋帯には、基本的に芯を入れます。
締めやすさ・シワになりにくさが変わるため、芯選びは非常に重要です。

■ 絹芯

絹芯はしなやかで柔らかく、
「締め心地の優しい帯が好き」という方におすすめ。
ただし綿芯より高価です。

※お仕立て代に変わりはありませんが、
芯の種類で総額は大きく変わります。


3.前柄の位置合わせ ― 実は“好みが分かれる”ポイント

名古屋帯・染帯など前柄が決まっている帯では、
柄を中央に置く/左右どちらかにずらすなど好みがあります。

  • 中央に置く → 正統派

  • 少し左(または右)へ → 帯締めと柄が重なりにくい

  • 六通柄なら位置合わせの自由度が高い

帯の仕立てで最も多い相談のため、
ブログでもしっかり説明しておくと喜ばれます。


4.八寸帯と九寸帯の本質的な違い

多くの方が誤解していますが、
「八寸と九寸は幅の違いだけではありません」。

むらたやとして伝えたい大切なポイントは以下です。

■ 九寸帯 → 芯を入れて仕立てる

■ 八寸帯 → 芯を入れないものが多い

これが締め心地や用途を大きく左右しています。

■ 八寸にも“格の高い帯”がある

むらたやでも扱っていた「織成(しょくせい)八寸名古屋帯」は、
綴織の技法を使った非常に格の高い帯。職人が廃業され希少価値が高い逸品でした。


5.博多帯が茶道の先生に好まれる理由

最近特に人気なのが博多帯。
一年中締められて、軽くて締めやすく、
柄が洗練されているため「気軽なお茶会」向きとして注目されています。

  • 締まりが良い

  • 美しい結び目をキープ

  • 八寸帯なので帯芯が不要で軽い

と、まさに “実用と美しさを兼ね備えた帯” です。


6.実際の商品紹介

ここに商品リンクを自然に挿入しやすい形で構成を作ります。

■【袋帯】加納幸・西陣織など

● キャッチコピー

格式高く、お茶席・式典に安心して使える本格袋帯。

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」

百の格調高い吉祥紋を織りなした「吉祥百宝図」と長寿を願う寿をかくした
「かくれ寿松文」を一本の帯に織りあげました。全く雰囲気の違う吉祥文
ですので一本の帯で二タイプ楽しめます。

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。

特選西陣織袋帯【となみ織物謹製】「織宝華柄」

地色はどんな色にも調和する、品格あるシルバーグレー色。その上に
名門「となみ織物」ならではの独特な花の柄をあしらっています。
その柄に使ってあるお色は様々な色合いの中にも落ち着いた色目をつかって
全体をまとめていますので、他では見ない独特な存在感のある袋帯に仕上が
っています。
着用年齢も幅広く、また観劇やパーティーなどいろいろな場所に合わせて使っていただける最適な帯です。

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

名門帯屋ならではの自信作です。自ら「白眉」と帯に名付けています。
お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。
鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄の
パーツを組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を
使っていますので無地でも色々なお色が選べます。

● こだわりポイント

  • 上質な西陣織

  • 控えめ〜華やかまで柄が絶妙

  • ハリのある三河芯仕立て


■【九寸名古屋帯】

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によ
って、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わり
ます。単色使いですので上品に仕上がっております。又、軽くてしなや
かな風合いですので、重宝する一本です。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

帯自体とても軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な
黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。小紋
は勿論、無地、江戸小紋、柄の少なめの付け下げ等に合わせて頂けます。
スリーシーズンお召しいただける、大変重宝する逸品です。

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「有職文様段・六通」

色は白地を八ツ藤や小葵の柄でその合間にミントグリーンやグレー色の
七宝や市松が施してあります。全体的に有職文様で織り上げられています
ので、古典的で流行のない柄ですので、お茶席などには重宝します。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

しなやかに織り上げられたチョコレート色をベースにした帯地。その中に
細やかに七宝や若松菱を施し、おめでたいお席に良いお柄となっております。
何処を出されても良いですし、スリーシーズンのお着物で淡いお色でしたら
メリハリが効いて素敵です。

● キャッチコピー

小紋・紬・気軽なお茶会に一番使える❝万能帯❞。

お勧め小紋

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。
その柄を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてく
ださいました。まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

例えばAIでイメージ化してもらいました。
まだまだ伝わりず楽柄も絞りの感じも出ていませんが腑に気だけは伝わって
いるかと思います。

こちらに合わせている帯が

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段
を作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。目立ち
すぎずかといっておとなしめでもなく正統派の方にお勧めです。正式なお茶席
には名古屋帯ですので締めるのはお勧めできませんが、気軽なお茶会や、社中
や研修会などでは十分結べるお品です。

● こだわりポイント

  • 九寸のため帯芯を入れられ、形が美しく決まる

  • お茶席向けの落ち着いた色柄が中心


■【染名古屋帯】

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅
九寸名古屋帯」です。
全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

こちらもAIで作ってもらいました。無地感のおきものでしたらある程度
あうのではないでしょうか

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で縁取っ
ております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人でお召しに
なる時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄小紋、江戸小紋
などに合わせられても宜しいかと思います。「織のものには染のもの」と昔から
言われているように紬であわされて普段におしゃれとしてお召しになるのも
粋です。

● キャッチコピー

“季節を映す一条の布” ― しなやかで柔らかい染め帯。

● こだわりポイント

  • 季節柄・洒落ものとして人気

  • 厚め芯で美しく仕上がる

  • 気軽なお茶会向き


■【八寸名古屋帯】

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

雑誌「美しいキモノ」の日本のきものブランド50に選ばれたことのある
大倉織物の≪誠之輔≫ブランド。博多織の名門処で、真の良い洒落帯
を作っておられます。しなやかなハリと締め心地の良さを持つ上質な
博多織の帯です。小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお
着物におすすめです。

こちらの八寸名古屋帯は、シックなっ黒を基調とした帯地です。
白茶系や鼠白の滝縞の模様を織りなして統一感と粋な感じを表現して
ございます。博多織伝統の平織を利用した織物で、甲冑をモチーフと
した柄です。

 

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多琥珀織 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

幾何学模様が全体に織り出されています。小さな菱重ねの模様がびっしりと
並び、菱の中には十字の形が織り込まれ、とても立体的に見える不思議な織
りです。本絹の糸だけで織られとてもしっかりとした打ち込みで、手に触れ
ていても心地良く独特の美しさがございます。
銀色寄りの白の色でそれがまた上品に映ります。実際にお着物と合わせられ
るとお綺麗ですし合わせやすいと思います。
パールのような光沢が大変魅力的帯となっております。

● キャッチコピー

芯がないのに美しい ― 軽さと締めやすさなら八寸。

● こだわりポイント

  • 博多帯なら一年中活躍

  • 締めた時の形が崩れにくい

  • お茶の先生方から支持が高い


7.お茶席での帯選び ―
どの帯がふさわしい?

■ 格の高いお茶会(濃茶・正式な茶事)

→ 訪問着または付下げ × 袋帯(上質なもの)
上のお勧めの付下げと加納幸の袋帯です
AIに作ってもらいました。あくまでイメージとして雰囲気をお楽しみください。

特選西陣織袋帯【西陣まいづる謹製】「裂取花樹獅子文」

変化に富んださまざまなベースの断片の中に、吉祥文様のがらや、獅子の柄
などをさりげなく配置し、古典柄の中にもモダンな雰囲気を表現り、個性的
で、かつ織りの豊かさをダイナミックな柄に仕上がっています。 結婚式から
パーティー、またお食事会など、買うノある場所での着用シーンに幅広くお
すすめできる袋帯です。

■ 気軽な茶会・町のお稽古

→ 小紋 × 名古屋帯・染め帯

世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用の名古屋帯と
正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる
高級小紋です。合わせる帯も幅広く、袋帯や九寸名古屋帯で着用のシーン
が広がる重宝な一品です。

■ 亭主側

→ ゲストより一段格の高いコーディネート
 (付下げ・色無地 × 袋帯)

色無地×袋帯
AIで画像を作ってもらいました。
色無地は紫系統に袋帯

正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 「乱菊、六通」の帯を使いました


8.コーディネート実例(写真挿入予定)

例)

  • 付下げ × 袋帯

    特選西陣織袋帯【鈴木謹製】「名物裂名錦宝彩文」

    スッキリとした白地をベースに、細やかな双鳥唐草文や宝づくし文
    など、切り羽目様式で柄が配置されています。お柄は正倉院文や名物
    裂文様ですが、重厚すぎず、品良くもオシャレな印象も兼ね合わせて
    います。ハイセンスな中にもこだわりを感じさせる帯姿をお楽しみ
    いただけます。「さすが鈴木織物」さんです。

    こちらもAIで画像を作ってもらいました。
    無地に袋帯という感じはお茶席には一番定番の装いです。
    帯がお願いした柄とは程遠い感じになっています。本来は藤原織物の
    袋帯をお勧めしようと思っていました。

    西陣織 袋帯 藤原織物 謹製 彩王朝菱文

    京都・西陣の名門「藤原織物」が誇るフォーマル袋帯です。落ち着いた地色を
    基調に、菱文様の中へ青海波・紗綾型・有職菱を織り込み、さらに松竹梅や紅葉、唐華といった吉祥文様を重ねた格調高い意匠。古典的な美しさに華やかさを添えたデザインは、結婚式や披露宴、結納、お茶席など大切な場にふさわしい品格を備えています。お色数が多く織り込まれているため、訪問着や付け下げ、色留袖、無地の紋付、江戸小紋(紋付)といった格式のある着物に合わせられます。
    晴れの日の装いをより一層引き立ててくれます。

  • 小紋×九寸名古屋帯
    【小紋】
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=66&products_id=891
    こちらもAIに作ってもらった画像です。
    多少小紋の柄が何となくですが似ているので、雰囲気を見てください。
    帯はイメージと違います。
    【名古屋帯】
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=67&products_id=983
    西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「雲どりに七宝や青海波・六通」八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた柄です。
茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。また、帯の
柄などにも使われていてとても茶道と深いつながりのある柄です。しかし、合
わせ方によって粋にもオシャレにもなります。

  • 小紋 × 染名古屋帯

    加賀友禅染名古屋帯(正絹)【お太鼓柄】

    正統派の帯が多い中こちらは、染帯とは言え銀糸を含んだ生地で加賀友禅
    染柄付けをしてある帯です。生地に腰があり、ちょっとしたお茶会でも結
    ぶことができるので仕入れたお品です。気軽に、おしゃれに、普段にお召
    いただける帯です。特別に加賀友禅で染めた柄です。生地は丹後ちりめんです。

  • 紬 × 八寸名古屋帯
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=72&products_id=905

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物
    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭から
    引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染め」
    がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかった
    お品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だ
    ったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。


9.まとめ ―
帯を知れば着物はもっと楽しくなる

帯は、見た目だけでなく締め心地・用途・格が深く関わる、実はとても奥深い世界です。

  • 帯芯の選び方

  • 八寸・九寸の違い

  • お茶席にふさわしい帯

  • 仕立てで変わる前柄の位置

これらを知ることで、「着物は難しい」という不安が減り、
お客様は着物をもっと自由に楽しめるようになります。

むらたやでは、帯の仕立てや長さについて不安なことがあれば
ご相談にも丁寧にお応えしております。


着物のの色々❙格やお茶席向きの着物と帯について

投稿日:

季節・帯・柄で楽しむ着物の世界とTPO

 

気軽なお茶会にふさわしい装い|季節を感じる着物と帯の選び方

気軽なお茶会に参加する際、どのような着物や帯を選べばよいか迷ったことはありませんか?本記事では、実際のお茶会で使用されたお菓子や茶道具の写真を交えながら、これからの季節にぴったりの着物と帯をご紹介いたします。

これからのお茶席にお勧めの袋帯です。
伝統のある加納幸の帯です

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その
雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使
い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。

 

特選正絹西陣織袋帯 【大庄謹製】 灰紫色・モザイク文様

しなやかな帯地は灰紫色で光沢感があります。金や銀、またブロンズ色
などの落ち着いた華やかさのある色目の糸で、モザイク文様が織り上げら
れています。 上品で華やかさを求められるパーティーや色無地や訪問着と
合わせてお茶席に是非どうぞ。

 

気軽なお茶会でした。

「きものむらたや」で催した時の飾りです

簡単に盆点前で楽しんでいただきました。お茶もですが器も楽しみで、それ以上に
お話に花が咲きました。
お抹茶も高くなりましたがたまにはこんな会も良いのかも・・・・・

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]


紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉
を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使
って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます。

 

特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの
帯地に、伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあし
らわれた特選九寸名古屋帯【都 謹製】です。
西陣織の伝統技術を駆使し、上品で格式高いデザインに仕上げられてい
ます。この名古屋帯は、お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、
上質な和装コーディネートを実現します。特に「松竹梅」という縁起の
良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適です。メリハリのある色合わせ
ですが上品にお召しいただけます。雪輪の小紋にも合います。
重宝する帯です。

 

正絹 博多織 八寸名古屋帯【誠之輔】大倉織物 謹製 竹細工柄 黒白 モダンな粋帯

柄は竹細工文様で、黒と白の濃淡が絶妙に織り成され、モダンで粋な印象を
与える一本です。
こちらの帯は、博多織ならではの縦糸を多く使用した織で、しっかりとした
張り感と締めやすさが特徴です。身体に程よくフィットして、長時間の着用
でも崩れにくいため、お稽古からお出かけまで安心してお使いいただけます。

単衣にも袷にも対応しており、季節を問わず着用可能です。
特に、カジュアルなお茶会や趣味の集まり、ちょっとしたお出かけなどにも
ピッタリの帯です。洗練された意匠と色合いがシンプルな小紋や無地のお着物
に粋なアクセントとして添えてくれます。そんな帯です。着物の地色が紺です
と、どうかしら?と思いましたが、結構粋になるのかしらと思っています。
この場合は帯締めと帯揚げに工夫を凝らした方が良いかと思います。

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄

伝統技法を今に伝える重要無形文化財「伊勢型紙」彫型写で仕上げた、小粋で上品な雪輪文様(全体柄)の正絹小紋反物です。雪輪が重なり合う落ち着いた文様は華美になりすぎず、着姿に静かな品格を添えます。

色味はときがら茶に近い茶系。温かみのある茶色が基調で、年齢を問わず合わせやすいのが特長です。名古屋帯、洒落袋帯、染め帯など幅広い帯と相性が良く、コーディネートの自由度が高い一枚です。

帯を合わせるならこちらはいかがでしょう

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅 九寸名古屋帯」です。全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

お色は爽やかなブルー系を基調とし、エスニック調の雰囲気を感じさせながらも、古典的な気品を併せ持つオシャレなデザイン。とび柄小紋や江戸小紋などのシンプルなお着物に合わせていただくと、帯の存在感が一層際立ちます。

少しお着物のお色が違いますが、だいたいこんなイメージです。
AIに画像を作ってもらいました。

季節を感じる茶席のしつらえ

先日参加したお茶会では。秋を感じさせる庭園そしてこれから寒くなるからと工夫された設え。お道具で季節を感じさせる工夫。それぞれが好印象で楽しませていただきました。お茶会の魅力を引き立てていました。気軽なお茶会でしたが心がこもっていました。

気軽なお茶会におすすめの着物

  • 着物:淡い色合いの小紋や江戸小紋
    秋から冬そして春へと季節を意識し、濃いめのお色の小紋や中間色のお色そして
    淡いお色と色々と楽しめます。ピンクや若草色など、柔らかな色調の着物も素敵ですしこげ茶系も良いかと思います。最近濃いブルー系が入りました。夜空を連想します。おしゃれで小花模様や幾何学模様など、控えめで品のあるデザインが好まれます。

    板場型友禅染 小紋 正絹【幾何学模様】紋意匠生地

    本品は、板場型友禅染の技法で全体を丁寧に染め上げた正絹小紋です。
    型染めによって均一に連続する幾何学模様が、すっきりとした印象を与
    えます。一つひとつの四角文様を銀で縁取り、紋意匠の変わり七宝地紋
    に映えるデザインとなっています。

    地色は深みのある濃紺色で、しっとりとした光沢感があり、帯合わせに
    よって印象を変えられる万能なお色味です。

    帯はメリハリを持たせるタイプが良いか、粋にいくタイプが良いかで柄
    が変わってきます。柄が変わると雰囲気も変わります。

    特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

    全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で
    縁取っております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人
    でお召しになる時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄
    小紋、江戸小紋などに合わせられても宜しいかと思います。「織のものには
    染のもの」と昔から言われているように紬であわされて普段におしゃれと
    してお召しになるのも粋です。
    上の濃紺の着尺と同じ染め方で柄行も同じ感じです。合わせたら面白いかも
    と思いました。

  • 帯:軽やかな名古屋帯
    紫陽花の花をモチーフにした帯や、自然素材を感じさせるシンプルな帯も
    素敵です。お茶会の落ち着いた雰囲気に調和し、季節感を引き立てます。

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

大倉織物の≪誠之輔≫ブランド。博多織の名門処の新柄です。真の良い洒落帯
を作っておられ、しなやかなハリと締め心地の良さを持つ上質な博多織の帯
です。小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお着物にもおすすめです。

こちらの、八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配し
てあり、数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してご
ざいます。

 

TPOに合わせた装いの考え方

お茶席やお出かけの場では、季節に加えて「場の格」にふさわしい装いを選ぶことが大切です。たとえば、初釜や月釜などの正式なお茶会には、落ち着いた色合いの色無地や付け下げに格のある袋帯を合わせると、品格が感じられます。唐織や箔を控えめに織り込んだ帯は、華やかさを添えながらも上品で、お茶席にぴったりです。

お勧めの付下げや訪問着はこちらです。

訪問着はサイトに載せていませんが帯は載っています

正絹西陣織袋帯 【帯清謹製】「植物や自然の柄文様」

西陣老舗機屋【帯清謹製】の最高級袋帯です。カチッとした帯地は、お締め
頂いている間に馴染んで大変締めやすくなります。金銀糸箔ですので光沢感
があり華やかです。柄も、松・梅・桜や四季折々の草花、そして風景を思わ
せるように水辺に船や橋の一部分を入れ込んでいて、何時お締め頂いても対
応できるような柄行となっています。見た目に華やかで格のある帯ですので
留袖から色留袖、華やかな訪問着や付下げ、色無地紋入りのお着物に合わせ
て下さい。

付下げです。地色は黄色?ベージュ、レモンイエロー
とにかく綺麗なお色です。それに古典柄です。

西陣織袋帯【京藝謹製】「美粧・正倉院華文様」


名門帯屋ならではの洗練された柄。また帯の地色は、どのようなお着物
にも合わせやすい白地の帯。 とくにお慶びの席などに、この上ない後姿
を演出してくれます。柄には優美な花柄を華文のように織り成しています。
上品で、それでいて女性らしいやわらかさを感じさせる袋帯です。
付け下げにも下の訪問着にも合うと思います。

こちらの訪問着はサイトに載せていません

一方、稽古場や気軽な茶会やお仲間との気軽な集まりには、小紋江戸小紋
よく似合います。名古屋帯や染帯を合わせることで、ほどよい抜け感と洒落味
が生まれます。模様も大胆すぎず、柔らかい曲線を描くものや、季節の草花を
小紋風に散らした柄が上品です。

正絹 小紋 京染め【紋意匠 蔦唐草文様】丹後ちりめん使用

京都の染匠が手掛けた京染め小紋。上質な丹後ちりめん地に織り込ま
れた紋意匠生地
に、優雅な蔦唐草文様が流れるように染め上げられた
一反です。蔦には染びったが施され、唐草がつたって伸びる姿は、上品
で控えめすぎず、華やかさと落ち着きを兼ね備えています。

おすすめの着用シーン

落ち着きと上品さを兼ね備えた小紋ですので、以下のような場面に最適です。

  • お茶席・お稽古・(気軽な茶会に)・研修会

  • 観劇・コンサート・美術館巡りなど文化的なお出かけに

  • 同窓会・お食事会・ご挨拶など改まった集まりに

  • カジュアルフォーマルな装いとして通年に活躍

また、お茶席に限らず観劇やお食事会などにも、同じ装いを活かすことができます。たとえば、江戸小紋に染めの名古屋帯を合わせれば、控えめながらも洗練された印象に。お茶の心を感じさせる「しとやかさ」は、どんな場面にも通じる日本の美意識といえるでしょう。

京染高級小紋[染着尺・総柄]

小紋なのですが柄付けが訪問着のように見える小紋です。仕立てると
上前はずっと続いて柄も後ろになったときに下向きになるので小紋ですが、
金も使用されていて華やかになっています。格の高い名古屋帯を結ばれるの
が良いかと思います。

帯屋捨松の帯です

1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢のキモノ通
の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。 優しくて気品のある神秘的
な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着
物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、
ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。


季節を映す文様とその意味

着物の魅力のひとつに、文様で季節を映す楽しみがあります。日本の文様にはそれぞれ意味があり、古くから人々の願いや祈りが込められてきました。

は、桜や藤、蝶、若葉など、生命の息吹を感じさせる柄が多く見られます。桜は「豊かさ」や「はかなさ」を象徴し、藤は「優雅」や「長寿」を意味します。柔らかな春の光を思わせる色合いに合わせると、晴れやかで心弾む印象に。

になると、涼を感じさせる文様が主役です。流水や萩、朝顔、雪輪などが代表的。特に雪輪文様は、冬の雪を夏に取り入れる「見立ての美」で、涼しさを感じさせる日本ならではの感性です。絽や紗の素材にこれらの柄をのせると、軽やかで風が通るような着姿に。

は、紅葉、菊、葡萄唐草など「実り」や「長寿」を象徴する柄が好まれます。秋草文様はその代表で、秋の野に咲く草花をさりげなく取り入れると、落ち着いた大人の装いに。深みのある地色に金茶や朱を添えた帯を合わせると、秋らしさが際立ちます。

は、雪、南天、松竹梅など、清らかさや慶びを表す文様が多く使われます。南天は「難を転ずる」に通じ、縁起柄としてお正月の装いにも人気です。寒色系に金銀を少しだけ効かせると、凛とした華やかさを演出できます。

文様を通して四季を感じ取ることは、まさに着物の醍醐味です。自然と共に生きる日本人の感性が、柄の一つひとつに息づいているのです。


帯合わせの奥深さ

帯は、着物の印象を決める最も大切な要素のひとつです。袋帯ひとつとっても、織りの種類や柄の配置によって格や雰囲気が大きく変わります。

名古屋帯は、日常の茶会やお稽古に最適。九寸名古屋帯は軽やかで締めやすく、染帯なら柄で季節を楽しめます。
洒落袋帯は、袋帯の形ながらも金銀糸を控えめにしたタイプで、やや格のある茶会や観劇にも対応できる便利な帯です。
正式な袋帯は、礼装にふさわしい織りや箔使いが特徴で、初釜・式典などの晴れの場に向きます。

素材にも季節感があります。春秋には塩瀬や唐織、夏には羅や絽綴れなど、織りや透け感で季節を表現します。
また、柄の配置にも意味があり、「全通」はどこを出しても柄が見えるため一人で着る際に便利、「六通」は太鼓部分を中心に柄が出るため格調高く見えます。

お茶席では、金銀の光沢を抑え、糸の質感で奥行きを出す帯が好まれます。藤原織物や服部織物など、名門西陣織の帯はしなやかで締めやすく、見る人に上品な印象を与えます。帯の地色を着物の一色とリンクさせると、全体が美しくまとまります。


季節のコーディネート例

ここで、季節ごとのおすすめの組み合わせを少しご紹介いたします。

:淡い藤色の付け下げに、藤原織物謹製の袋帯「彩王朝菱文」を。桜や藤の季節にふさわしい柔らかな光沢が、春の茶会や観劇にぴったりです。帯揚げは白みを帯びたピンク、帯締めは藤鼠など、優しい色合わせでまとめると品よく映えます。

:絽の小紋に、西陣織九寸名古屋帯【沢本織物謹製】「幾何学文様」。透け感のある帯地が涼しげで、夏のお稽古や夕涼みの茶会にも最適です。小物は白や水色を基調にして、涼やかに。

:江戸小紋(紅葉柄)に、正絹西陣織袋帯 【秦生織物 謹製】全通しゃれ袋。をさりげなく配した帯が、秋の実りを感じさせます。帯締めに深緑を差し色として使うと、季節感がより引き立ちます。

:紬地の付け下げに、特選西陣織袋帯【岡文織物謹製】「唐織・藤花草華文文様」。新年のご挨拶や初釜にもおすすめです。帯揚げに淡いブルーグレーを合わせると、清々しい印象になります。

このように、同じ着物でも帯を変えるだけで印象は大きく変わります。季節の移ろいを感じながら、帯で遊ぶ——そんな楽しみこそ、着物の奥深さといえるでしょう。


まとめ:着物で季節をまとう喜び

着物は、単なる衣服ではなく「季節をまとう文化」です。
茶の湯の世界で「その日、その時、その一服を大切にする」ように、着物もまたその瞬間の季節や空気を映し出します。文様や色、帯の質感で季節を感じ取ることは、現代の忙しい日常の中で、心を整えるひとときでもあります。

お茶会の装いを通じて、自然や四季と向き合い、心豊かに過ごす。
それが、着物のある暮らしの本当の魅力ではないでしょうか。
きものむらたやでは、季節に寄り添う着物や帯を通して、そんな“和の心”をお届けしています。どうぞ、次の季節の装い選びの参考になさってください。

 

 

茶道を楽しむための着物と帯|初心者にもおすすめのコーディネート
宜しかったら参考にしてください。以前書いた記事です。

 

着物の寸法と仕立ての基本|黒羽織・たたみ方・保管方法

投稿日:

着物の寸法はなぜ大切か

着物は「寸法」からはじまる

 

着物を美しく着こなすために、「生地」も「柄」も大切ですが、実は寸法
(サイズ)があってないと着心地が悪いというか見た目にどうかしらと思い始
めます。
いくら高価な反物であっても、体に合っていなければ着姿はどこかちぐはぐに
見えてしまいます。

現代では既製品やプレタ着物も増えましたが、やはり一人ひとりの体に合わせ
て仕立てた着物こそが、本来の着物の魅力を最大限に引き出します。

※プレタの襦袢は洗濯機で洗えて(半衿も外さずに)便利です。
正絹のお襦袢は裾さばきや着心地が良いとされています。
が洗濯機では洗えません。
どちらも一兆一旦です

正絹の着物には正絹のお襦袢がそぐうのは当たり前です。
ただ、度々着用される方は東レのプレタの長襦袢を愛用されています。半衿を付けたまま洗えるのが喜ばれています。それも洗濯機で。

お話を寸法に戻します。
特にお茶会や改まった場では、裾の長さ・おはしょり・袖の位置・衿元など、わずか1cmの違いが印象を左右します。

勿論、柄も大切ですが肩幅の長さが着物と襦袢と違っていたら着物と合っていないことになります。着物を作るにあたって三大重要性は
着物をきれいに着こなすには、①「身丈」②「裄」③「身幅」の3つの主要な寸法を自分に合わせることが大切です。

①肩より身丈
②裄  背中心から袖口まで
③身幅 前幅と後幅がございます
④衽幅 これは大抵4寸の方が多いです。ふくよかな方で4尺0寸1分(2分)
⑤袖丈 身長にもよりますが、一般的には1尺3寸の方が多いです。
(身長の高い方は1尺4寸にされる方も)
⑥袖付け 人によりますが 5寸5分か6寸の方が多いです。
⑦肩幅袖幅 肩幅と袖幅を足したものが裄となります。
後ろ幅と肩幅が1尺以上違うと仕立て屋さんは縫いにくく仕上がりが違います。
⑧衿下 褄下とも言います。衿先が腰紐にしっかりと沿っていると、
着崩れしにくくなります。腰紐の位置にもよるので衿下はその方の加減
がございます。
もしなければ規定通りお仕立てをいたします。

繰り越しが一番測るのが難しい部分です。
概ね5分から8分くらいのかたがおおいです


着物寸法の基本:なぜ「自分サイズ」が重要なのか

着物は、洋服のように伸縮性がありません。
そのため、身長・肩幅・腕の長さ・腰の位置などを正確に採寸し、体型に沿って仕立てることが求められます。

特に注意したい寸法は次の通りです:

  • 身丈(みたけ):着物の全体の長さ。背の高さに合っていないと、おはしょりの量や裾のバランスが崩れます。

  • 裄(ゆき):背中心から手首までの長さ。短いと手首が見え、長すぎると袖口がだらりと見えてしまいます。

  • 袖丈(そでたけ):着物の印象を左右する部分。訪問着・小紋・付け下げなどによって適正丈が異なります。

  • 前幅・後幅:腰回りの寸法。特にお茶席では着崩れしにくく、美しい腰回りを作る重要なポイントです。

寸法が合っている着物は、着る人をすっきりと見せ、自然と姿勢まで整います。
つまり、仕立ての精度が「着物の格」を決めるといっても過言ではありません。


仕立ての種類と、その違いを知る

仕立てには「手縫い仕立て」「ミシン仕立て」「ハイブリッド仕立て」があります。
それぞれに特徴がありますが、やはり高級反物や長く愛用したい着物には、熟練職人による手縫い仕立てがおすすめです。

  • 手縫い仕立て:糸の柔軟性があり、体に沿いやすい。お直しや洗い張りにも強い。

  • ミシン仕立て:短期間で仕上がり、価格も抑えめ。プレタ着物などに多く用いられます。

  • ハイブリッド仕立て:主要部分を手縫い、その他をミシンで仕上げた合理的な仕立て。

着物は“解いて洗って縫い直す”ことができる衣服。
だからこそ、正しい寸法と丁寧な仕立てが、将来のメンテナンス性にも直結します。

きものむらたやは、手縫い仕立てです。
以前着物をミシンで縫われた方の直しを請け負ったとき糸を解くのに一苦労でした。また、一つ身も手縫いが基本なのですが、初めて見ましたミシンで縫った揚げを。解くのに一苦労でした。

島根の仕立て屋さんは平静14年から最低賃金が上がっていないといつも言われています。だからといって都会のようにはできませんが少しずつアップさせることを考えています。
もちろんお客さんにもそれをお伝えしつつ・・・・・
半衿一つ付けるのにアイロンを付け自宅の電気もつけ半衿の縫う位置めたらアイロンでアイロンであとをつけて綺麗に縫います。

さぁいくらお支払いすればいいでしょうか
あなたならおいくらお支払いいたしますか?

仕立て屋さんはかなり前から無理をしていたようです。(お直しは)
反省です。(手縫いだから時間もかかるんですよね)だから最近は解く手間は私どもが手伝っています。だからこそ大変さが分かりました。「解く手間もあるんだと」


たたみ方の基本:型崩れを防ぐために

どんなに高価な着物でも、たたみ方が乱雑だとすぐに折り癖やしわがつきます。
正しいたたみ方を覚えることは、着物を長持ちさせる第一歩です。

  1. 着物を裏返しにして、袖を揃える

  2. 身頃を折りたたみ、衿先を整える

  3. 折り目通りに折っていくときちんとたためます。
    初めは難しいですが、慣れれば大丈夫です。

    ※着物を脱いだ後はハンガーにかけて風を通してシミが無いかを確認します。
    風を通してシミもなければ裾を右に置きしわを伸ばすように畳みます。



シワができにくい方向に折り、上から軽く手のひらで空気を抜くように整えると、より美しく仕上がります。保管の際は「たとう紙」に包み、湿気の少ない場所へ。
季節ごとに風を通す「虫干し」も忘れずに行うのが理想です。がなかなか虫干し
までは昨今できません。
そこで私どもは着物に風を通すことだけでもとお勧めしております。

※一番いいのは虫干しですが、それが出来ないのですから、①箪笥から着物を出して並べて風を通す(たとう紙を開いて)②次は箪笥の中のままで良いので引き出しを開けて風を通す。できれば扇風機をタイマーを掛けて箪笥の中の空気を換える。
③それもできなかったらせめて引き出しを開けっぱなしにしておく。(ただしカラっとした天気の時に)

いつもは、乾燥剤を入れて保管しておけばいいかと思います。
良かったらこちらを参考にしてください→着物ワンポイント


箪笥収納のコツ:着物の入れ方と順番

箪笥に収納する際は、着物を種類・用途別に並べると出し入れがしやすくなります。

おすすめの順番は次の通りです:

  1. 最上段:黒留袖一式、頻度の少ない礼装用

  2. 次の段:振袖一式

  3. 三段目:訪問着や付け下げ紋付色無地など

    高級付け下げ [正絹未仕立て・松波]

    日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。そのような歴史ある文化
    と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質
    にこだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきまし
    た。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自信を持ってお薦めしま
    す。単衣・袷に良い柄や色合いの付け下げをご紹介いたします。

     

    高級訪問着 正絹[橘に絞り・美の花の世界]


    紋意匠に橘を描き上品に絞りを使っている図柄は、優しい雰囲気に仕上がり
    ました。肩にブルーグレーのお色が使ってあり、肩から流れるように橘が描
    かれている所は、さすが「美の花」と感心させられます。空間も上手に使っ
    てますので、落ち着いた感じにもなります。橘の時期限らずにお召いただけ
    ます。長寿という意味合いと子宝に恵まれると言う意味合いがございますの
    で、初めてお作りになる晴れ着には大変縁起が宜しいのではないでしょうか。

  4. 四段目:小紋や無地京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]
    クリーム色の生地に橘・桐・菊の柄が華やかに描かれています。橘は、長寿
    と幸福の理想国、常世国の象徴としています。高貴な象徴である桐との組み
    合わせは吉祥文様です。パーティーやおめでたい初釜など色々とお召いただ
    けます。茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】丹後ちりめんんの生地に茶屋辻文様柄を板場で友禅染をしたお品です。総柄で
    質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席には難しいで
    すが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄えのするお品かと思
    います。また、趣味の会やご友人とのお食事会、これからですと忘年会、柄か
    らいうと新年会も宜しいかと思います。正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]
    遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召い
    ただけるお品です。また、生地の具合からコートにしても面白いと面白い
    と思います。縦縞ですので光沢があるように感じられます。生地の柄は
    下の方がよく分かります。正絹小紋 京友禅|国産丹後ちりめん 紋意匠生地
    京友禅による染めの正絹小紋です。生地には「国産丹後ちりめん 紋意匠
    (紗矢型と桜の地紋)」を使用。しなやかで高級感のある絹の風合いに、光
    の加減で浮かび上がる地紋が上品な華やかさを添えます。地色は落ち着きのあるライトグレーパープル。柄には橘・菊・紅葉を配し、
    四季を通じて楽しめるデザインとなっています。染め疋田を施すことで、京
    染めらしい繊細な美しさを表現。日常のお出かけからお茶席まで幅広く活用
    できる一枚です。
  5. 五段目:喪服一式(夏・冬)
  6. 最上段の浅い引き出し:小物
    開きのない引き出し
  7. 一段目:織・紬(大島や結城)

  8. 二段目:帯類

  9. 三段目:羽織やコート

  10. 一番下:ウールやゆかた

    一応、和ダンスはこれが基本の入れ方ではございますが、人それぞれです。
    使う方によって入れる場所が違っても何ら問題はございません。

    入れたときに乾燥剤を入れておくことをお勧めいたします。

    お勧めの乾燥剤 そうび


  11. ひと箱に4シート入ってます。それが箪笥に一枚入れておいてください。
    決して他の乾燥剤と一緒に入れないでください。箪笥ヤケのもとになります。箪笥にしまう時
    ☆ウールやゆかたなどの普段着を入れ上段に行くほど高級な着物にしましょう。
    着物を入れた文庫紙(たとう紙)も注意された方が良いです。初めにたとう紙を
    湿気が吸います。吸いきると今度は着物に移ります。だから、たとう紙もたまに変えてあげられた方が良いと思います。絞りの着物は重ねるときには一番上に置くようにします。
    刺繍、箔はあて紙をされた方が宜しいかと思います。
    ビニールは袋は湿気がを含むので使わない方が良いと思います。

特に夏場と冬場で湿度の違いがあるため、除湿剤を活用し、定期的に位置を変えることも大切です。
箪笥を開けた瞬間に心が落ち着くような「着物の整理整頓」こそ、着物生活の楽しみでもあります。


黒羽織の重要性:時代が変わっても価値は変わらない

近年、街中で羽織姿を見かける機会は少なくなりました。
しかし、黒羽織(くろばおり)は今も昔も、着物愛好家にとって一枚あると非常に重宝する品です。

黒羽織は、略礼装としても活躍する万能な一枚。
お茶会・お稽古・法要・お食事会など、どんな場にも自然に溶け込みます。

特に法要では「控えめでありながら品格を感じさせる装い」として、黒羽織は
非常に好まれます。
紋入りの黒羽織は正装にも使え、羽織るだけで一段上の落ち着きを演出できます。

今は黒羽織を着られる方が少なくなったとはいえオシャレ羽織は色々と楽しめる
ので帯付けだけより好まれます。

お仕立て上がりもございますが、小紋の反物を羽織にされる方も増えてきています。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます

小紋で着られるのも良いですが目線を替えて羽織や道行道中着にされても良いのか思います。

ろうけつ染め小紋(正絹)[ろうけつ吹雪染]

ペーズリーの地紋の紋意匠の生地。蝋を吹雪加工で全体を和らげ上品に仕上げ
ています。気軽にお茶席や会食などにお召いただけるお品です。配色は4色でお
色の持っていき方で雰囲気が変わります。京紫色、葡萄染(えびぞめ)、白菫色、
山吹茶の系統のお色の配色です。全体に温かみのある色合いで施されています。

こんな小紋を羽織や道行に仕立てても面白いかもしれません。

今回のお勧めの帯

格式あるお茶席から華やかなパーティーまで、幅広いシーンでご愛用いただ
ける特選名古屋帯のご紹介です。
本品は、インドネシア共和国ジョグジャカルタ王室 グスディン・カンジュン・
タトゥーヘイマス王女
の文化活動の証として、王女の紋章が正式に使用された
特別仕様
の帯となっております。

この絹糸は「世界最高峰の天然シルク」とも称され、上品な光沢としっとりとした質感が特長です。
西陣織の高度な技術により、気品ある風合いと締めやすさを両立させています。

文様には、ウロコ・青海波・椿・菊・桜・楓・稲穂・橘・桔梗・唐草・葡萄・竹垣・雪輪など、四季折々の吉祥柄をふんだんに織り込みました。
ひとつの帯の中に多彩な文様が調和し、季節を問わず一年を通して締められる意匠となっています。
伝統美とモダンな華やかさを兼ね備え、観る人の目を惹く華やかさです。

帯地はしなやかで扱いやすく、締め心地も抜群。
フォーマルから準礼装まで幅広く対応でき、お茶会・お稽古・お祝いの席・観劇・同窓会などにも最適です。
特にお茶席では、控えめな華やぎと格式の高さが上品に映えます。

※先日入荷した全体が雪輪の柄の無地感のお着物に合うのではと思っています。

小紋をボディーに着せた江戸小紋はグリーンですので悪くはないのですができれば暖色系の方が良いかしらと思いました。

朱赤の様なオレンジの様な何とも言えない合わせやすい着物です。

次回ご紹介いたします。その前にInstagramやXに投稿すかもです。

 

10月から始まるお茶会シーズン|格式・目的に合わせた装いの基本

投稿日:

秋も深まり、10月から12月にかけてはお茶会が目白押しの季節です。
炭手前(初炭)や名月の茶会、炉開き、歳暮のおもてなしなど、茶道の世界では季節の趣向を映す催しが続きます。お茶席では、主客(お茶会を主催する亭主と招かれてお茶を楽しむ客)ともに季節を感じる心を装いに託すことが何より大切です。10月はまだ昼間に温もりが残り、11月には冷え込みが深まる時期です。季節の移ろいに合わせて、着物や帯の素材・色・文様を選びたいものです。

お茶会と一口に言っても、正式な茶会から野点、立礼式まで多彩です。格式や目的にふさわしい着物を選ぶことが、第一歩の心得といえるでしょう。

お茶会には大きく分けて「正式茶会」「小寄せ」「野点」などがあります。正式な茶会や濃茶席では、付け下げや訪問着、色無地に袋帯を合わせるのが基本。格式と格調を意識し、控えめながらも上品な色柄を選ぶと印象がよくなります。

一方で、薄茶席やお稽古、お招き客としての参加であれば、小紋や江戸小紋、紬もおすすめです。地模様のある正絹の小紋は、お茶席らしい落ち着きを感じさせながら、柔らかい華やかさも添えてくれます。

お召や型染め小紋など、質のよい生地で仕立てられたものは、茶席の明るさや上品さを調和を取って引き立ててくださいます。


客と亭主、それぞれの装いの心

亭主と客が着るべき着物は、亭主(主催者)より格が上にならないように、客は品の良い控え目な着物を選ぶべきです。亭主は品の良い準礼装が基本で、訪問着や付け下げ、一つ紋の色無地などが用いられ、

客は亭主の着物の格や会のお茶会の趣旨に合わせて、色無地や江戸小紋など、控えめな色柄のものを選ぶのがマナーす。
季節感を重んじた小紋や名古屋帯の組み合わせなども好ましいと言えます。


秋の風情を映す柄と色合わせ

秋のお茶会では、季節を象徴する柄を装いに取り入れるのも楽しみのひとつです。
萩・菊・紅葉・すすき・流水・月など、秋の自然を描いた文様は、季節感をやわらかく伝えます。
色は、こっくりとした茶系や渋みのある灰桜、深い藍色や紅葉を思わせる橙系が人気です。

10月の単衣から11月以降の袷へと変わる時期には、素材選びにも気を配ります。丹後ちりめんや紋意匠の生地は光の加減で表情を変え、茶席の明るさに調和します。


仲秋の名月と十三夜の由来と茶会の趣

秋といえば、月を愛でるお茶会も多く催されます。十五夜(中秋の名月)は中国から伝わった行事で、里芋を供えることから「芋名月」と呼ばれます。これに対して、十三夜は日本独自の風習で「後の月(のちのつき)」といわれます。旧暦9月13日の夜にあたり、2025年は11月2日が十三夜です。

十三夜は「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、秋の収穫に感謝する意味があります。
十五夜と十三夜の両方を眺めるのが縁起が良く、一方だけを祝うことを「片見月」と呼び、忌み嫌う風習がありました。すすきや栗、豆を供え、月の美しさを眺めながら一服を楽しむ——それが十三夜の風情です。

月を愛でるお茶会では、月や兎、秋草の文様が好まれます。控えめながらも情緒のある意匠が、秋の夜の趣をより深めてくれます。


おすすめの着物と帯

【1】西陣織 袋帯 藤原織物 謹製「彩王朝菱文」

格調の高さと華やぎを兼ね備えた西陣の名門・藤原織物の袋帯です。
細やかな織りの中に菱文様を王朝風に配し、柔らかな光沢が上品な
印象を与えます。
炭手前(
初炭や後炭)や濃茶席など、正式なお茶会にふさわ後炭一本で、付け下げや色無地はもちろん、正絹小紋[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]のグレー地と合わせても品格が際立ちます。お茶席の落ち着いた空気の中で、控えめな美を感じさせる帯です。

[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]

 

紋意匠生地にプラチナ箔使用で松文を品良く飛び柄にあしらっています。

柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず上品に仕上
げている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせが
楽しくなる小紋です。

西陣織 袋帯 藤原織物 謹製 彩王朝菱文

京都・西陣の名門「藤原織物」が誇るフォーマル袋帯です。落ち着いた地色を
基調に、菱文様の中へ青海波・紗綾型・有職菱を織り込み、さらに松竹梅や紅葉、唐華といった吉祥文様を重ねた格調高い意匠。古典的な美しさに華やかさを添え
たデザインです。

 

 

西陣織九寸名古屋帯 佐々木染織謹製「黒地に菱の中にウサギや菊」

お月見や十三夜の茶会にぴったりの名古屋帯。黒地に浮かぶ菱の中に、兎と菊が織り込まれた愛らしいデザインで、秋の風情をそのまま表しています。
月と兎は古来より長寿・豊穣を象徴し、菊は邪気を払い延命を願う花とされます。飛び柄小紋や型染め小紋など、控えめな柄の着物と合わせると、季節の趣がぐっと深まります。
十三夜の茶会や月見の集いに、おすすめの一本です。

お値段もお手頃ですのでお稽古にもお勧めです。

正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]しゃらん

遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召いただける
お品です。こんな感じの着物に黒地の帯を締めてオシャレに十三夜のお月見を祝う。というどなたでも参加できる会に気軽に着られるのも良いのでは?

 

ろうけつ染め小紋(正絹)[ろうけつ吹雪染] 

 

こちらの着物はろうけつ染めです。
ペーズリーの地紋の紋意匠の生地。蝋を吹雪加工で全体を和らげ上品に仕上げて
います。気軽にお茶席や会食などにお召いただけるお品です。配色は4色でお色の
持っていき方で雰囲気が変わります。京紫色、葡萄染(えびぞめ)、白菫色、山吹
茶の系統のお色の配色です。

黒地の帯も良いですが配色的に色々と使っていますのでほかのお色の帯を持って
こられても合います。お茶席向きの小紋です。

 

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた柄です。
茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。また、帯の柄
などにも使われていてとても茶道と深いつながりのある柄です。しかし、合わせ
方によって粋にもオシャレにもなります。

 

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】

 

桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段を
作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。目立ちす
ぎずかといっておとなしめでもなく正統派の方にお勧めです。正式なお茶席に
は名古屋帯ですので締めるのはお勧めできませんが、気軽なお茶会や、社中や
研修会などでは十分結べるお品です。

 

 


秋のお茶会にふさわしい小紋の魅力

お茶席における小紋は、日常と非日常をつなぐ着物。柄行きや色合わせで印象が変わり、茶会の趣向に応じて幅広く活躍します。
特におすすめなのが、正絹小紋[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]のグレー地。上品で控えめながらも光の加減で地模様が浮かび上がり、茶室の灯りの下でしっとりとした風情を見せます。

また、茶系の特選小紋(京染め・型染め・とび柄)は、これからの季節に最適です。問屋で厳選された質の高い生地で、肌触りの柔らかさと染めの深みが格別。どちらもお稽古から小寄せ、立礼式まで幅広くお召しいただけます。

 

特選小紋 京染め[型染め・とび柄]

ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。
つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方によって雰囲気が多少変わ
ります。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ茶系
と一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤み
がかった黄色のくらい黒茶色に近いお色ではないでしょうか。

9月の単衣時期から10月の袷に向けて11月、12月とお茶席にどうぞ

飛び柄小紋ですので野点などにも最適です。

11月のお茶会では

「炉開き(口切りの茶事)」があるため、 格が高く、深みのある落ち着いたいおものを比着いた色合いの袷の着物を選びます。紋付きの色無地、訪問着、付下げが適しており、帯は格の高い織りの袋帯を合わせましょう。帯揚げや帯締めも冬物を選び、秋の柄(紅葉、菊、葡萄など)や、金茶色などの深みのある色で季節感を出すと洗練された装いになります。

  • 炉開きと口切り(「茶人の正月」)
    :冬が近づく11月には、風炉から炉へと道具が切り替わる「炉開き」が行われます。この時期は、夏の間大切に保存されてきた新茶の詰まった茶壺の封を切る
    「口切りの茶事」が行われ、茶道の世界ではお正月のような特別な意味を持つ月
    とされています。とても重用な行事です。

  • 新茶の味わい
    :口切りで初めて封を切られた新茶は、その年の味わいを祝うものとして振る
    舞われます。
    一夏越したお茶が、石臼で挽かれ、初めて客人に供されるのです。

    口切りの茶事のような正式な茶会では、一つ紋の色無地や訪問着・付下げなど
    落ち着いた色柄の品格の高い着物を選ぶと間違いはないかと思います。

    高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶席

季節の花や風景をモチーフにした柄や、伝統色で「季節をまとう」感覚を
表現し、自然への敬意と日本人の美意識が込められています。
具体的な季節
の柄を選ぶのはもちろん、帯や小物との組み合わせも季節感にとってとても
大切です。着物や帯の柄は実際の季節より1ヶ月ほど先取りするのが「粋」
とされています。
お茶会などなら、先取りせずとも時期に合っているならそれでもかまわない
でしょう。

大切なのは、「おもてなし」の心と「それをお受けする心」です。
もてなす側は、お道具から設えから工夫を凝らします。ならば、御呼ばれの方
お客様は丁寧に拝見させていただき褒めることが大切と思います。

私がお勧めした付下げは
桜ネズ色…桜色がかった鼠色です。見られる方によっては、藤色が入ったネズのようとか、薄梅ネズのような感じに見えるます。それほど日本の色に対する感性があり日本独特の素晴らしい色彩を表しているのが“きもの”と思います。江戸時代「四十八茶百鼠」といわれるほど茶や鼠の色が愛好され、茶や鼠のつく色名も流行したので、何々鼠と呼ばれる色が多くなってます。桜鼠は鼠のつく色の中では、明るい部類に属し、わずかに紅の色身を含む色名です。お茶をされている方は、グレーを好みます。また、派手すぎず且つ控えめ過ぎない柄行で上品に仕上げた京友禅の付け下げです。

このようなお品でしたら帯を替えれば長く着用できるかと思います。

 


おもてなしの心と演出

  • 季節感を大切にする

お茶を飲む空間、特に床の間に飾る掛け軸や花の選択には、招く相手への配慮と季節の移ろいを取り入れます。

  • 空間の心地よさを演出する

お茶席の花は、そのものの美しさや香りを愛でるのではなく、茶の湯の雰囲気を邪魔せず、相手の心を楽しませるものであることが大切です。

  • 客への細やかな配慮

お茶をいただく相手への感謝の気持ちを、お茶会での挨拶や気遣いを通して表現します。

歳暮のおもてなしは、茶道に込められた「一期一会」の精神を形にし、相手への敬意と感謝を伝える大切な機会となります

特選袋帯【老舗問屋の特別企画】

地から仕上がり迄責任を持って作り上げてこられています。こだわりがあり、帯地の裏も表地と同じで柄も一目では分からない感じがいたします。波打ち際に「鶴」そして「松」が施されています。とても面白い図柄と思います。昨今ではあまり見かけないお品です。こちらは着物を作るのが主で帯は珍しいと言われています。

気軽なお茶会に寄った時です。

そんな時の装いにお勧めは
正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

「松竹梅」という縁起の良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適。
おいろ(地色)からいってとても合わせやすい帯です。

茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】

総柄で質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席には
難しいですが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄えのする
お品かと思います。また、趣味の会やご友人とのお食事会、これからですと
忘年会、柄からいうと新年会も宜しいかと思います。

 

七五三の季節に思う|母の装いと専門店からのご提案

先日、「七五三のお着物を見てほしい」とお問い合わせをいただきました。 お母さまは「自分の着物を着たい」とのことで、お持ちくださったのは楓の柄が全体に配された総柄の小紋。 とても思い出深いお着物で、「この着物を着て娘の成長を祝いたいんです」とおっしゃる姿が印象的でした。

お着物を拝見すると、柄行きもお色味も秋らしく大変素敵でしたが、七五三はやはり「お子さまが主役の行事」。
お母さまの装いは、華やかさの中にも控えめな上品さが求められます。
そのため、お手持ちの小紋をそのまま活かす場合は、帯や小物で格を上げる方法もありますし、もう一歩フォーマルにされたい場合は、無地や付け下げ、訪問着をおすすめしています。

お茶席と同じように、行事の目的と場所(神社・写真館・会食など)を考慮しながらTPOに合わせた装いをご提案するのが、私どもの役目です。
「この着物で大丈夫かしら」「帯はどんなものが合うのか」など、実際にご相談いただきながら、お一人おひとりに合った組み合わせをご提案しています。
当店では、帯締めや帯揚げのお色合わせまで丁寧にアドバイスさせていただいております。

秋の神社は紅葉に包まれ、七五三詣りのご家族で賑わいます。
楓や菊、紅葉の柄は季節にぴったりですが、総柄の小紋の場合は模様が全体に広がるため、フォーマル度がやや控えめになります。
無地や付け下げのように、柄が肩や裾に流れる構図のほうが、七五三という行事にはより相応しい装いです。
お母さまの着物が淡いグレーや藤色、ベージュ系の落ち着いた色合いでしたら、お子さまの祝い着との調和もとりやすく、写真映えもします。

また、帯締めや帯揚げに山吹色や銀ねずなど、秋の深まりを感じさせるお色を添えると、季節感がより一層引き立ちます。
お母さまも「そういう考え方があるんですね」と驚かれながらも嬉しそうに聞いてくださいました。
思い出のお着物を大切に受け継ぎながら、今のご自身に合った形で生かす——
そのお手伝いができることに、着物専門店としての喜びを感じました。

着物は単なる衣ではなく、家族の歴史や思い出が重なる“時の布”のようなもの。
七五三もお茶会も、装いを通じて心を整えるという点では共通しています。
季節を感じ、主役を引き立て、相手を思う——その心こそが日本の美意識であり、着物文化の原点だと感じます。

まとめ:月を愛で、季節を纏うお茶会の装い

お茶席の装いは、単なる服装ではなく、季節と心を映すもの。秋は実りと感謝の季節であり、自然を敬い、相手を思う心を着物に託す時期でもあります。

十五夜と十三夜、二度の月を愛でるように、秋のお茶会もそれぞれの趣を楽しみながら装いを変える。
10月から12月にかけて、月を眺め、紅葉を愛で、そして年の終わりに向けて感謝を伝える——。
そんなひとときを、美しい着物と帯がそっと彩ってくれることでしょう。

茶席に寄り添う上品な着物選びで、季節の風情と心を伝えてみてはいかがでしょうか。

10月・11月のお茶会と袷の着物選び|名残の茶会から炉開き・口切まで

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10月からの袷のきもの ― 秋のお茶会にふさわしい装いとは?

夏が過ぎ、9月の単衣を終えると、いよいよ10月からは「袷(あわせ)のきもの」の季節になります。
袷のきものとは、裏地のついた一般的な正絹の着物のことで、10月から翌年5月までの長い期間にわたって着用されます。特に茶道をたしなむ方にとっては、この時期は大切な茶会や行事が目白押しです。

ただ。昨今暑いのでこの10月が一番汗をかいてしまう時期かと思います。ですが
茶道の世界はしきたりを重んじるので表から見ると袷を着用されています。
ただ、工夫はされているようです。

10月は「名残の茶会」「野点の茶会」「秋の大寄せ茶会」、そして11月に入ると「炉開き」「口切」など、茶道における大切な節目が続きます。季節の移ろいを感じながら、場にふさわしい着物を選ぶことは、主催者にもお客様にも大切な心得です。

→【特集ページ:「秋冬のお茶会にふさわしい袷のきもの特集はこちら」】


10月 ― 名残の茶会と野点の茶会にふさわしい装い

10月は、まだ紅葉には早い時期ですが、夏の名残を惜しみつつ秋を迎える「名残の茶会」が開かれます。特に今年は暑かったので紅葉の紅葉がまだまだ見られません。また、屋外で自然を楽しむ「野点の茶会」も多く、季節の彩りを取り入れた装いが喜ばれます。空気もよく、風景が一つのおもてなしとなります。

そんな亭主の粋な計らいのお気持ちをお察し楽しみながらお茶を頂く。最高の贅沢ではないでしょうか。

10月~12月の行事、趣、それに対するお着物の種類や格、お勧めのお色など
まとめてみました。図にしてございますので見にくいですがご勘弁下さいませ。

【月 行事 趣向・意味合い 着物の種類 格 色文様のおすすめ 帯 小物のポイント】

 

行事 趣向・意味合い 着物の種類・格 色・文様のおすすめ 帯・小物のポイント
10月 名残りの茶事・野点・後の月など 夏の終わりを惜しみ、秋の深まりを感じる。屋外に茶席を設ける野点もあり風情重視 袷の色無地・訪問着・付け下げ。野点なら小紋も可 紅葉・女郎花・芒などの草花文様。色は錆色(さびいろ)・深緑・オリーブなど深みのあるトーンが良い 野点では裾の長さ・柄の汚れに注意。帯は軽やかな名古屋帯でも格上のものを選ぶ。足袋は厚手で温かいもの、小物で防寒を忘れずに。
11月 炉開き・口切・菊見・紅葉狩り 茶道では炉が入る時期。新茶を味わう口切など、年中行事のなかでも格式が高いものが多い 袷の訪問着・紋入り色無地が定番。未婚女性なら振袖の可能性も(初釜などほどではないが選択肢) 色は濃茶・深紺・焦げ茶・松葉色などの重厚な地色。文様は松竹梅・菊・蔦など古典的なものが合う 帯は袋帯。帯締め・帯揚げは格式ある素材(金銀糸・織物)を用いる。羽織・裏地つきコートで保温を。控えめな装飾で落ち着いた華やかさを。
12月 年忘れ・除夜窯・事始めなど年末行事 年の終わり・新年への準備の時期。おめでたさや厳かさの両方を感じさせる装いが好まれる 訪問着・付け下げ・色無地が主流。格式によって振袖も検討。 松・竹・梅・鶴亀など吉祥文様。地色には臙脂・紫・紺・深緑など。部分に華やかさを入れて節目を感じさせる 帯に光沢や金銀の織を含むもの。帯揚げ・帯締めでアクセントを。足袋の裏地・厚さを意識する。夜に行われる茶会は特に寒さ対策を。髪飾り・草履なども慎重に。

※絶対ではございません。

 

着物の選び方

  • 付下げや訪問着 … 菊や紅葉、流水文様など秋の柄を取り入れたものは華やかさもあり、茶席にもふさわしい。

    【袋帯】

    特選西陣織袋帯【藤原謹製】「彩王朝菱文」


    落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯です。

     

  • 小紋や江戸小紋 … 気軽な野点や練習会におすすめ。格は抑えめながら季節感を表現できる。

    【お勧め江戸小紋】

    生地はもちろん高級浜ちりめんを使用しています。
    型彫り、染め付け、全ての工程を手作業で行っているため、
    着物になってお召し頂いたとき、色の濃淡が微妙にあらわれ
    深みを感じます。シンプルな柄行きゆえに、帯のとりあわせも
    幅広く、合わせる帯によってお茶席からお祝い事、また観劇や
    お友達とのお遊びにとTPOの広さでは大変便利なお着物です。
    また
    柄の中に細かく「家内安全」という文字が美術的にアレンジされたお品で
    ございます

    浜ちりめんを使用。
    お柄は扇子に四季折々の小花柄が配置されております。上品なピンク色です。

     

    江戸小紋(家内安全)
    特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

     

    帯自体とても軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。江戸小紋に締めることにより格調高く品よく上品になっています。江戸小紋の柄は「家内安全」の文字で
    遠目からは無地に見えます。無地感覚でお召しいただけます。

    【小紋】

    高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心] 地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。
    その柄を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいま
    した。まさに、お茶会にふさわしい小紋です。
    あくまでイメージとしてご覧ください。
    AIに小紋と名古屋帯を合わせた画像を作って下さいとお願いしたら
    このようになりました江戸小紋のそこ柄はなく素無地で柄も違っていますが
    お色は似ています。
    帯もまぁまぁ似ています。あくまで雰囲気を感じ取ってください。
    小紋ですので(飛び柄)お袖にも柄はございます。どのようにつくかは
    寸法どりで決まってきます。

手描き 糸目 友禅 着尺 正絹 [紋意匠生地 松の柄]
笹蔓文様の紋意匠に松の柄というおめでたい着物です。松は飛び柄で施され
ています。上品に描かれていますので帯の邪魔も致しません。逆に帯が着物
を引き立てます。秋から冬にかけてのお茶会には重宝する小紋と思います。
「きものむらたや」一押しのお品です。

 

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた柄です。
茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。茶道ととかく
縁の深いお柄です。

エンジ色の小紋と対照的で面白い取り合わせと思います。
普段使いには良い取り合わせかと思います。

正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通

玄人好みの上質なお品を作る帯屋さんとして有名です。山桃の樹皮を煮出した
染色液を化学染料に配合して染め上げた糸を使用して、「よろけ模様」を二重
だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げた、まさに独創的な袋帯です。
しかも総通しの全通ですので、お太鼓の部分をあまり気にしなくてすむ安心な品。

しゃれ袋として飛び柄小紋に合わせてみたらどうでしょう。

 

正絹西陣織袋帯 【高島織物 謹製】 「夢日記・梅桜柄」

 

少しカラシ色をまぜたような独特の金茶色の地に、梅と桜の柄をオシャレにデザインして配置しています。柄が梅や桜をモチーフにしていますので結ぶ期間がご心配でしょうが、こちらの柄ですと気にせず締めれます。
柄的におめでたい場所が良いとは思います。

帯の合わせ方

  • 名残の季節には 薄めの地色に秋の柄を織り込んだ名古屋帯 が品よく映える。

    先程の着物に合わせた帯です。

    九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」
    桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段を作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。

    特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

    上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に、
    伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあしらわれた特選九寸
    名古屋帯【都 謹製】です。
    西陣織の伝統技術を駆使し、上品で格式高いデザインに仕上げられています。
    濃いめの着物にはメリハリがついて、又おめでたい柄ですのでお茶席には良い帯
    です。

  • 格を上げたい場には 西陣織の袋帯 を合わせて格調を演出。

→【「西陣織袋帯 加納幸」
特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化していて
その雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金
を使い、流行に左右されていないのがまさに古典柄ですのでお茶席にお勧めです。

特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】 優彩正倉院華文

バランスのよい品格の中にも、金彩はあくまでも 派手ではなく、品のある薄金
銀で表現をした配色に、優雅に装飾 された「華文唐草文様」のお柄。

(訪問着と合わせてある画像の帯はとても鮮やかに写っています。)

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯

先日のお客様からのご相談です。

秋も深まり、これから冬へと向かう季節は、お茶会の開催も多くなる時期。先日いらしたお客様からは「先生が変わってから、お茶会の進行が少しゆったりしていて、準備やおもてなしの仕方に迷ってしまう」とのお声をいただきました。長く茶道を続けていらっしゃる方でも、流れや雰囲気が変わると「果たしてこれで良いのだろうか」と不安になるものです。

いつ段取りが分かるのかしら?多分お点前じゃないから安心だけどと思っているようでした。

夏の時は単衣の無地で大丈夫よと大先生から言われて安心していたのもつかの間。
やはり単衣の付下げか訪問着でと言われたらしく大至急で作られました。
(お家元がお越しでお側付のお役目だったため)

違うお客様はとにかく先輩に聞かれていたようです。
そうするのが一番間違いがないのですが、急に変わったりもしますので要注意ですね。また、お茶の世界。覗けば色々とあるようです。

気分を戻して

秋冬のお茶会は、お客様をお迎えするおもてなしの心と同時に、季節感のある着物選びも大切になります。「この場には訪問着がふさわしいのか」「控えめな付け下げでもよいのか」「帯は格調高いものを選ぶべきか」など、細やかな判断に迷う方は少なくありません。

そんな時こそ「秋冬のお茶会にふさわしい袷の着物と帯」をしっかり意識すると安心です。紅葉や菊、松竹梅といった文様を取り入れた装いは季節感を演出し、茶席の空気をより豊かに彩ってくれます。また、濃いめの地色の着物に金銀糸を織り込んだ袋帯を合わせると、秋から冬へ移り変わる深みのある風情を表現できます。

お稽古の先生が変わったり、お茶会の雰囲気が変化しても、着物選びとおもてなしの基本を押さえていれば安心して臨むことができます。大切なのは「相手を敬い、心を込めて迎えること」。そしてその思いを、季節にふさわしい着物の装いで表すことではないでしょうか。

当店では、秋冬のお茶会におすすめの袷の訪問着や付け下げ、そして茶席にふさわしい袋帯・名古屋帯を数多くご用意しています。お茶会のTPOに合わせた装い選びに迷われる方は、ぜひ一度「秋冬のお茶会特集ページ」をご覧ください。きっとご自身にしっくり馴染む一枚が見つかるはずです。

11月 ― 炉開きと口切にふさわしい袷のきもの

11月は茶道において特別な月です。
茶室で炉を開く「炉開き」は、茶道の一年の始まりともいえる大切な行事。さらに「口切」は、新茶を収めていた茶壷を開ける儀式であり、茶人にとって大切な節目を祝う場です。

この時期は格式を意識した装いが求められます。

着物の選び方

  • 色無地(紋入り) … 茶席で最も安心感のある装い。炉開きの正式な場にも最適。

  • 付下げ・訪問着 … 由緒あるお席や大寄せ茶会では、華やぎと品格を兼ね備えた付下げや訪問着が映える。

    訪問着です

    柄がおさえ目ですのでので、お茶席に重宝するお品です。
    帯も合わせやすい色目です。

帯の選び方

  • 炉開きには 格調高い袋帯(岡文織物) を合わせるとよい。

    藤の花をモチーフに笹や華文を組み合わせ、蔓の持つ強靭さと咲き乱れる豊稼さはともに吉兆のお柄として多々用いられてきました。藤の花はたわわに集まって咲き強い印象を感じさせます。
    地色はチョコレート色とボルドー色を組み合わせた上品なお色で太い絹糸を用いた唐織で優美な豪華さを表現しております。

    こちらの藤は写実的ではないのでどちらかというと長寿、子孫繁栄の象徴とされていて、「ふじ」は不二、不死に繋がると言うことで縁起の良い柄ということで、年間を通して使うことが出来ます。

  • 口切には 季節感を意識した茶壷文様や松竹梅の帯 が粋。

    西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」
    地色は金彩を含んだ品のある黒地系統です。その中に豪華なムードで織り描
    かれた、正倉院文様の連珠柄が、いっそう、この袋帯に品格を添えてくれます。
    流行もない柄ですので、末永くお使い頂けるひと品です。


ろうけつぞめ訪問着
合わせた帯は特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」


季節の柄を楽しむ ― 秋冬のお茶会の装い

茶道では、季節を感じさせる文様が大切にされます。
10月〜11月にかけておすすめの柄をご紹介します。

黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色で
外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。


帯合わせで格と雰囲気を演出

茶席における「着物の格」は、帯で決まるといっても過言ではありません。
例えば同じ付下げでも、名古屋帯を合わせればやや控えめに、袋帯を合わせれば格式が高くなります。

  • 練習会・気軽な野点 → 名古屋帯

  • 大寄せ茶会・炉開き → 袋帯

    こちらは小紋に名古屋帯で合わせてございますが
    ブルーが色無地だった場合帯締めを帯揚げを替えれば品よく合わせられる
    のではないでしょうか?(AIに作ってもらったがぞうなので)



帯は【帯屋捨松】
1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢のキモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。 優しくて気品のある神秘的な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。

正絹紬【板場友禅】
特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。博多織伝統の平織を利用した織物でございます。帯芯がいらないのでスリーシーズンではなく夏もご愛用頂けると重宝されています。(絽ではないですが張りがございます)

最近、お稽古などでお茶の先生がこちらのメーカーの帯を締められたら楽でやめられないとのこと。それだけ着用も楽でしっかりしているということです。


まとめ ― 秋から冬にかけてのお茶会は袷のきもので

10月から11月にかけては、茶道の大切な節目が集中する時期です。
名残の茶会や野点の茶会では季節感を、炉開きや口切では格式と品格を大切に、場にふさわしい装いを心がけたいものです。

「どんな着物を選べばよいかわからない」という方には、当店がご用意する 秋冬のお茶会特集ページ をぜひご覧ください。具体的な着物や帯のコーディネート例を写真付きで紹介しています。

10月からの袷の着物と帯 ― お茶会にふさわしい装いのすすめ

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袷の季節がもたらすお茶会の楽しみ

10月に入り、空気が澄んで日中は過ごしやすく、朝夕にはひんやりとした風を感じる季節になってきました。着物の世界では、この時期から「袷(あわせ)」を着られる時期となっています。いわゆる裏地付きの仕立ての着物です。(胴裏と八掛付き)その着物をきるのが基本です。春と秋、まさに四季の移ろいを味わえる時期に活躍する袷は、着物に奥行きと風格を与えてくれる存在です。

特に10月からは茶道の世界でも、お茶会が盛んに行われるシーズンに入ります。秋の草花をテーマにした茶席、月見の趣向を凝らした茶事、または社中での研究会など、さまざまな形のお茶会が予定されている方も多いでしょう。その際に悩むのが「お茶会にふさわしい着物と帯の選び方」です。
最近は暑いので悩む方が多いです。「汗をかきながらお点前をされる。」「お運びも
です」お着物を着られる時が増えるのはうれしい響きですが工夫が必要。それが皆様、悩みの種です。そしてお抹茶のお値段の高騰。倍のお値段になっているから貴重といわれています。

特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】

お月見にふさわしい、又、秋に最適な名古屋帯です。
源氏香と秋草で9月の単衣から袷の時期まで長くお締め頂ける名古屋帯です。
しゃれ感もあり流行に左右されない古典柄ですのです。きもの通のお客様
からも定評がございます。

西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

こちらもこれから締めるには丁度いい帯です。柄が物語っています。
上の帯よりお値段は下がりますが、だからこそちょっとした時に使って頂き
たいそんな帯です。

お茶席にふさわしい装いとは、単に礼儀を重んじ、正しさを守るだけでなく
季節感や場の雰囲気を大切にすることが求められます。華美すぎず、地味す
ぎず、適度な格を備えつつも、自分らしさを表現して着物と帯の組み合わせ
が大切です。それはお茶席の格にもよると思いますが、秋の袷の着物(無地
や訪問着、付け下げ)と西陣織袋帯で合わせると格のあるお席で間違いなく
安心してお召しいただけます。
(無地は紋付できれば抜き紋ですと格は上がります)

この記事では、10月からの袷の着物と帯を中心に、お茶会の装いをテーマにした選び方のポイントを詳しく解説しています。今回私どものお勧めの帯「特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】」を例に取り上げ、実際に茶席でどのような着姿になるのかを具体的にご紹介します。お茶会のご予定がある方や、茶道を始めたばかりで装いに迷われている方に、ぜひお役立ていただければ幸いです。

こちらはAIに頼んで無地と服部織物の袋帯を合わせてもらいました。
イメージは湧きます。たまたまむじがブルー系でしたが違うお色でも合うと思います。グリーンでもピンク系でもイエロー系でもパープル系でも
そんな帯です。

ただやはり帯が不鮮明で何となく似ていますがまるっきりそっくりではないようです。

お太鼓の部分を見ればよく分かります。似てますが違います。雰囲気だけイメージを沸かしてください。


【服部織物謹製】こちらの帯を合わせたつもりなのですがAIが認識がうまくされていないようでそのままその通りにはならなかったようですが、雰囲気は似ています。一つ言うならば画像の方が明るすぎます。

この度お勧めの帯は落ち着いた感じの袋帯です。格もあり服部織物ですので
間違いのないお品です。

紋無しの無地や江戸小紋などに合わせてみました。あくまでイメージです。
こちらはAIに作ってもらいました。板場友禅の名古屋帯ですがこんな感じの雰囲気
になります。着物と合わせるとイメージがいやすいですね。

 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

特選「板場友禅 九寸名古屋帯」
鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。上品なピンクのお着物に合わせてみました
※上の女性が着用している画像はAIが作ってくれました。

こちらは私が合わせたのですが両方紬に合わせています。染帯ですので紬のお色と合っているので結構いいコーデと思っています。こちらの紬は紬らしくない節のない紬です黄八丈の織り方で織られた紬です。

気軽に研修会やコンサートなどにどうぞ。


お茶会と袷の着物

袷とは何か

「袷(あわせ)」とは、表地と裏地を合わせて仕立てた着物のことです。単衣(ひとえ)の軽やかさに比べて、袷はしっかりとした重みと格式を感じさせる仕立てとなります。季節の区切りとしては、10月から5月までが袷の時期とされており、秋から春にかけて最も着用の機会が多い着物です。

お茶会は「おもてなしの場」であると同時に、主客が一体となって季節を楽しむ行事です。そのため、袷の着物は秋の茶席にふさわしい存在感を持ち、相手に礼を尽くす姿勢を表現できます。特にお茶をされている方は季節やしきたりに厳しいです。今更でしょうが、なぜか合わせと単衣のお着物のご質問や袋帯と名古屋帯のご質問が多いのです。

考えてみれば普段から接している私どもは当たり前と思っていても当たり前が当たり前ではなくなっているのだなぁ~。と でも聞いてくださるのは嬉しいことです。着物に興味があるということなのですから。

どんどん質問してほしい所です。一応サイトの方に簡単に袋帯と名古屋帯どう違うのかを書いてございます。
袋帯について

名古屋帯について

茶席にふさわしい袷の着物の種類

お茶会で着用される袷の着物にはいくつかの代表的な種類があります。

  • 色無地
    無地染めでありながら一つ紋や三つ紋を付けることで格式が上がります。格を求められる正式なお茶会に最も安心して着られる一枚です。紋でも抜き紋と縫い紋がございます。抜き紋が格がございます。
    (黒留や喪服は白抜き紋です)

  • 付け下げ
    柄が控えめに配された付け下げは、華やかすぎず、落ち着いた雰囲気を演出できます。改まったお茶会から少しカジュアルなお席まで幅広く対応可能です。

  • 訪問着
    柄付けが豪華で格も高いため、大寄せのお茶会や華やかな場にふさわしい着物です。季節の柄を取り入れることで、茶席全体に華を添えられます。

  • 江戸小紋
    細かな柄が一面に施された江戸小紋も、お茶席で人気のある選択肢です。遠目には無地に見えつつ、近くで見ると趣のある文様が広がるため、控えめながら上品さを表現できます。

季節の柄とTPO

お茶会における袷の着物選びでは、柄の季節感も重要です。秋の代表的な文様には、菊、紅葉、秋草、流水文様などがあります。これらの柄を取り入れることで、茶席に調和した装いとなります。全く関係のない柄を使ったお着物でも問題ございません。

きものむらたやでは「家内安全」という文字を施してある江戸小紋がございます。
しゃれっ気があって流石江戸っ子てな感じでしょうか。

生地はもちろん高級浜ちりめんを使用しています。型彫り、染め付け、全ての工程を手作業で行っているため、着物になってお召し頂いたとき、色の濃淡が微妙にあらわれ深みを感じます。シンプルな柄行きゆえに、帯のとりあわせも幅広く、合わせる帯によってお茶席からお祝い事、また観劇やお友達とのお遊びにとTPOの広さでは大変便利なお着物です。

また柄の中に細かく「家内安全」という文字が美術的にアレンジされたお品でございます。

本来は、10月であれば菊柄や秋草模様、11月には紅葉文様や流水文様を選ぶと季節に合うでしょう。お茶会は、時間・場所・場面(TPO)に応じて装いを整えることが大切ですので、柄の選び方一つで印象が大きく変わります。先ほどお勧めしました江戸小紋はまた一つのしゃれっ気のある着物で無地感と思い帯で季節を表現されると宜しいかと思います。


袋帯の魅力と格

袋帯と名古屋帯の違い

お茶会で「帯をどうするか」に迷う方は多いのではないでしょうか。袋帯と名古屋帯はどちらも茶席で用いられますが、その役割には違いがあります。

  • 袋帯:二重太鼓を結ぶことができ、格が高い帯。正式なお茶会や格式ある席での装いに最適。

  • 名古屋帯:一重太鼓が基本。軽やかで扱いやすく、稽古や気軽なお茶会におすすめ。

名古屋帯でも格のある帯もございます。その場合は付け下げには結べるのではと思います。ただ、さすがに訪問着は難しいと思います。対して名古屋帯が軽すぎるかと思うのです。

このように、袋帯は「格」を意識したお茶会において頼れる存在です。

西陣織の伝統と価値

袋帯の中でも、西陣織は特に高く評価されています。京都・西陣で織られる帯は、緻密で美しい文様、豊かな色彩、そして格式ある織の技術によって、長く愛されてきました。

西陣織の袋帯は、ただ身に着けるだけで「きちんとした装い」という安心感を与えてくれます。特にお茶会では、主催者や他の参加者に対しても礼を尽くす表現となり、安心して身につけられるのが魅力です。

最近楽で結びやすく芯も入れなくていいから博多帯が流行っています。
お稽古やお遊びには良いでしょう。ですが正式な場には流石に軽すぎるかも。
良い帯が揃っているんです。大倉織物謹製の誠之輔の帯はハリがあり昔の博多帯の感覚を一掃してくれる存在です。

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多琥珀織 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

小さな菱重ねの模様がびっしりと並び、菱の中には十字の形が織り込まれて
います。とても立体的に見える不思議な織りです。本絹の糸だけで織られ
とてもしっかりとした打ち込みで、手に触れていても心地良く独特の美しさ
がございます。銀色寄りの白の色でそれがまた上品に映ります。
パールのような光沢が大変魅力的帯となっております。


特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】

服部織物の歴史と格

服部織物は、西陣の中でも歴史ある機屋のひとつです。精緻な織りと品格ある意匠を得意とし、多くの茶人や着物愛好家に支持されてきました。その帯は、格式と芸術性を兼ね備えており、茶席という特別な場に最適です。

意匠や織りの特徴

特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】は、精緻な文様と上品な色彩が特徴です。唐花文様や鳳凰などの意匠は、荘厳でありながら華やかすぎず、お茶席での品位を保ちながら装いを引き立てます。織りの細やかさは、職人の技の結晶であり、長く愛用できる価値ある一本です。

茶席での着姿イメージ

例えば、淡い色合いの付け下げや江戸小紋に、この袋帯を合わせれば、すっきりと上品な印象にまとまります。格式のある茶会や、お正月の初釜などにもふさわしい組み合わせです。帯そのものが格を備えているため、着物が控えめでも全体の格を引き上げてくれるのが大きな魅力です。

京都・西陣の老舗として名高い 服部織物 謹製の袋帯 が入荷いたしました。
今回ご紹介するのは、格調高い 特選 西陣織 袋帯「手織 こはく錦 立浪四季花丸文様」 です。

西陣織の中でも「こはく錦」は、細やかな織りと深みのある光沢が特徴で、礼装用として非常に高い評価を得ています。
四季折々の花々を丸文に配し、立浪文様とともに織り込んだ意匠は、優雅さと華やぎを兼ね備え、どの場面でも気品ある装いを演出します。

訪問着、付け下げ、色無地はもちろん、黒留袖や色留袖にも合わせていただける万能な一本。
フォーマルなお茶会、結婚式、パーティー、各種式典など、格式あるシーンに最適な袋帯です。

正統派の美しさを大切にされる方にぜひおすすめしたい逸品。
長くご愛用いただける「一生ものの帯」として、ご自分用にはもちろん、お祝いの贈り物にもふさわしい帯です。


(※特選 西陣織 袋帯 【服部織物 謹製】


気軽なお茶会におすすめの着物と帯

茶道には格式高いお茶事だけでなく、稽古や研究会、気軽な茶会など、さまざまな場があります。そうした場では、もう少し軽やかな装いも選択できます。

  • 紬と名古屋帯
    カジュアル寄りの紬に名古屋帯を合わせることで、稽古や気軽な茶会にぴったりのスタイルになります。

     

  • 小紋と染め帯
    季節の柄を取り入れた小紋に染め帯を合わせると、親しみやすさと季節感を表現できます。

    江戸小紋 草木染 正絹 着物 濃藍色 流水短冊万筋

万筋に短冊の柄又その短冊の中に江戸小紋柄がいっぱい施されています。
着物に仕立てるとオシャレで粋ですがおしとやかな感じのするお着物に
なると思います。

寿光織の飛び柄小紋
無地感としてもお召しいただけるので便利なお品です。
お茶を習い始めの方で気軽なお茶会がデビューの方などには最適ではないで
しょうか。

霞に月紋の小紋

霞とつくので春をイメージされる方が多いかと思います。
だからこそ月と一緒に施されているのかと思います。お色は秋からの
イメージですですが霞だけでは春を印象付けてしまいます。だから作者は
月も施しスリーシーズン合わせられるように柄を付けたのだと思います。

長く着用できるお着物です。

茶道を学び始めた方や、お茶席に慣れていない方にとっても、気軽なお茶会は良い実践の場です。その際に無理をして袋帯を締める必要はなく、自分の段階に合わせた装いを楽しむことが大切です。


袷の季節に押さえたいコーディネートの工夫

色合わせのポイント

秋は深みのある色彩が似合う季節です。臙脂(えんじ)、深緑、紺、紫といった落ち着いた色合いをベースにすると、季節感が際立ちます。

帯揚げ・帯締めで季節感を出す

着物と帯が控えめな組み合わせであっても、小物で季節感を演出できます。紅葉色の帯揚げや、渋みのある金茶色の帯締めなどを合わせると、全体が引き締まります。

羽織や道行とのバランス

秋が深まると、防寒のために羽織や道行を重ねる機会も増えます。全体の調和を意識しつつ、季節に合った素材感や色味を選ぶと、より洗練された印象になります。

スリーシーズン・シルクリボンコート(真冬以外)奄美大島本泥染技法

オシャレな感じのコートになると思います。真冬はさすがに難しいでしょうが
それ以外でしたら着用できます。帯付けで出かけるのはと気が引ける方には
最高なお品ではないでしょうか。


まとめとご案内

10月から始まる袷の季節は、茶席に最もふさわしい着物の時期です。格式ある
お茶会には「袷の着物+西陣織の袋帯」、稽古や気軽なお茶会には「紬や小紋
+名古屋帯」といったように、TPOに応じて選ぶことで安心してお茶席を楽し
むことができます。

特に、特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】は、茶席にふさわしい格と品格を備
えた逸品です。秋の袷の着物に合わせていただければ、最高に素晴らしい合わ
せ方となりお茶会にはこれ上ない合わせ方となると思います。

当店の商品ページでは、実際の写真や詳細をご覧いただけますと他にもお茶席向きの袋帯が多数載っております。ぜひチェックしてみてください。

→ 【袋帯のページリンク

袷の季節です。
そしてお茶会のひとときを、お着物と帯で合わせてお楽しみくださいませ。

9月の単衣から10月の袷へ ― 茶席にふさわしい着物と帯の選び方

投稿日:

はじめに

9月から10月にかけては、季節が大きく移ろう大切な時期です。茶道の世界では「その時期にふさわしい装い」を心がけることが、亭主や同席者への礼を尽くす第一歩とされています。夏の暑さが残る9月は「単衣(ひとえ)」を、そして秋が深まる10月からは「袷(あわせ)」を着るのが基本的な決まりです。

着物専門店「きものむらたや」では、茶道のお稽古や正式な茶会にふさわしい着物と帯を数多く取り揃えております。本記事では、9月の単衣から10月の袷への移り変わりに合わせた装いの工夫、素材や柄選び、帯や小物の合わせ方まで詳しくご紹介いたします。


9月のお茶席 ― 単衣で涼やかに過ごす

単衣着物の役割

単衣は、裏地のない仕立ての着物で、盛夏を除く「端境期」に着用します。9月はまだ蒸し暑さが残りますが、茶席は涼やかに整えたいもの。単衣は軽やかで通気性がよく、見た目も爽やかに映るため、お茶席に最適です。

単衣でおすすめなのは、色無地や付下げ。色無地は控えめながらも格調があり、帯合わせで幅広く対応できます。付下げは模様が程よく入り、改まった茶会にも十分です。お稽古や気軽な茶会であれば、小紋や紬の単衣も好まれます。

単衣に適した素材

  • 縮緬単衣:しっとりとした質感で、上品な雰囲気を演出。

    京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

    花菱文様の紋意匠生地にグレーが入った淡いブルーのお色に『葡萄文様』
    をとび柄で施してあり一部に染びったで描いています。葡萄の実と葉と蔓を文様化したものです。

    北出与三郎監修 小紋 [紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】

    紋意匠は花菱柄です。時に変わり七宝とも思えるいう地柄になっています。
    柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず仕上げ
    ている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせ
    が楽しくなる小紋です。着る方の年代層の幅も広く、まさにお薦めのお品です。
    地紋と飛び柄を同じ柄にしている所がオシャレです。

  • 紬単衣:お稽古や気軽な茶会におすすめ。自然な風合いが魅力。

    正絹紬【板場友禅】

    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。
    蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」
    と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の
    花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。
    とても手間のかかったお品です。

茶席では透けすぎない素材を選ぶことが大切です。あまりに夏物らしい透け感の
強い生地は、9月のお茶席では避けるのが無難です。

単衣に合わせる帯

単衣に合わせる帯は「軽やかさ」がポイントです。

  • 名古屋帯:格を保ちながら軽快。お稽古から大寄せ茶会まで幅広く使える。

    九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」


    淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によって、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。単色使いですので上品に仕上がっております。

    上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に、
    伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあしらわれた特選九寸
    名古屋帯です。お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、上質な和装コー
    ディネートを実現します。
    特に「松竹梅」という縁起の良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適です。

  • 袋帯(軽めのもの):改まった茶席に。金銀を抑えた上品な織りが好まれる。

    西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通

    「よろけ模様」を二重だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げていま
    す。まさに独創的な袋帯です。しかも総通しの全通ですので、お太鼓の部分を
    あまり気にしなくてすむ安心な品。軽くて、しなやかな締め心地は、どのよう
    なお方にもお薦めできます。 カジュアルな訪問着、付下げ、小紋など、幅広い
    コーディネートでお楽しみいただける私一押しのお品です。(スリーシーズン)

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。
鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄の
パーツを組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を
使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わ
せても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。お慶びの席な
どでしたら、この上ない後姿を演出できます。正式なお茶席にはこれくらいのボリュームのある帯が必要かと思います

秋の帯地の柄は、萩・桔梗・撫子といった秋草がぴったり。帯揚げや帯締めも淡い色を合わせ、爽やかさを残すのもコツです。


10月のお茶席 ― 袷で秋の深まりを表現

袷着物の特徴

10月に入ると「袷」の出番です。袷は裏地がつくため重厚感が増し、秋から冬の茶席にふさわしい格式を備えています。特に茶道の場では、10月から袷を着ることが「季節を大切にする心」を表します。

格式のある茶席には訪問着・付下げ・色無地がおすすめです。大寄せ茶会では訪問着や付下げが華やかさを添え、懐石を伴う正式な茶事では色無地が最も安心です。

手描き 糸目 友禅 着尺 正絹 [紋意匠生地 松の柄]

笹蔓文様の紋意匠に松の柄というおめでたい着物です。松は飛び柄で施され
ています。上品に描かれていますので帯の邪魔も致しません。逆に帯が着物
を引き立ててくれます。

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄を
絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。
まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

 

袷の素材と裏地

袷には「胴裏」と呼ばれる裏地が付きます。白い正絹胴裏が一般的ですが、近年は軽量で通気性の良い交織素材も登場しています。裏地によって着心地やシルエットが変わるため、仕立ての段階で相談することをおすすめします。

「きものむらたや」では、裏地選びや仕立ての細かいご相談も承っております。

袷に似合う柄と色

秋の深まりを表す紅葉・菊・葡萄などの柄は、10月の茶席にふさわしい選択です。色は臙脂(えんじ)・栗色・柿色といった温かみのあるトーンが映えます。

例えば、薄グレーの色無地に臙脂色の帯を合わせれば、秋らしい落ち着きと華やぎを同時に表現できます。

胴抜き仕立てで快適に

10月は「単から袷への衣替え」の時期です。そこで重宝するのが胴抜き仕立てです。見た目は袷ですが、上半身は裏地がなく涼しいため、長時間のお茶席でも
快適に過ごせます。また、10月でも暑い時にお稽古するときやお出かけするとき
に汗がポトポトとお顔から汗がしたたり落ちてその場所が輪地味になる。そんな
経験ございませんか?汗ばむ時期は仕方がないと諦めていませんか?

そんな時こそ胴抜き仕立てをお勧めいたします。

  • 本は袷の時期着用裏地がついている着物)を着る10月から5月にかけてが主
    な着用時期です。
  • 胴抜き仕立ては、胴の部分に裏地がないため、通気性が良く、汗をかきやすい時
    期でも蒸れを軽減して快適に過ごせるのが最大の魅力です。
暖房が効いた室内で暑さを感じやすい冬の時期に、胴抜き仕立ての着物を着用する人が増えています。胴回りがすっきりしているため、着物との間に余分な膨らみができにくく、着付けが簡単で美しい着姿を保ちやすいとされています
胴抜き仕立てが向いている人
  • 体格が良かったり、胸が大きかったりして、胴周りがもたつきたくない人。
  • 暑がりで、袷の着物を着る時期でも涼しく着たい人。お袖の部分

八掛部分

八掛の上の部分

「きものむらたや」でも、多くのお客様が10月用に胴抜き仕立てを選ばれます。
特にお茶席に参加する方から「涼しいのに見た目はきちんとしていて安心」と好評です。

袷に合わせる帯

10月以降は袋帯が中心となります。西陣織の袋帯や名物裂文様は、茶席における定番です。派手すぎない金銀糸が品格を高め、茶道の静謐な空間に調和します。

また、菊や紅葉を描いた染め帯も、季節感をしっかり表現できるためおすすめです。


茶席ごとのTPOと装い

茶道の世界では、場の格や役割によって着物選びが変わります。

  • 大寄せ茶会:訪問着・付下げ+袋帯。華やかさを意識。

  • 正式な茶事(懐石・濃茶あり):色無地+格のある袋帯。亭主や正客は特に控えめに。

  • お稽古茶会:紬や小紋の単衣・袷でも可。名古屋帯を合わせると程よい改まり感。

  • 立礼式の茶会:ややカジュアルな小紋や紬も許される。

こうしたTPOを押さえることで、安心して茶席に臨むことができます。

【茶道教室にて】

茶道で女性が着るべき服装は?
(習いはじめの頃に何を着て練習すればいいのかしら?)という悩みを
お聞きしたことがございます。社中によって違うと思いますが、毎回お着物で
とおっしゃられない限りは最低限のマナーをお伝えしております。
茶道を嗜む以上は、最低限のマナーとして、スポーツカジュアルや肌の露出の多い服装は避けて 女性であれば、長袖のブラウスに膝下のスカートがお勧めです。 タイトなロングスカートを履く場合、着物に近い感覚を味わえるので、正しい作法が身に付きやすくなります。(タイトすぎると動作が鈍る可能性もあります。また、暑い時は、長袖とは言わないけれどなるべく露出度の少ない上着にされた方が宜しいかと思います。)

小物で季節感を添える

半襟

白地に秋草や菊の刺繍を施した半襟は、茶席に上品さを添えます。9月は薄色、10月はやや深い色合いを加えると自然な移ろいを表現できます。

正式なお茶席には白の無地の半衿を付けられます。重ね衿もなく上品にされるのが殆どです。(刺繍入りの半衿は避け、控えめで上品な装いが好まれます。特に、伊達衿いわゆる重ね衿ですが、懐紙の出し入れで着崩れの原因になるため着用しないのが一般的です。)

帯揚げ・帯締め

  • 9月:水色や薄藤色など軽やかな色。

  • 10月:臙脂や深緑など落ち着いた色。

帯締めの組み方や太さでも印象が変わるため、季節に合わせた選び方が大切です。

草履・バッグ

草履は白系から、徐々にグレーや茶系に移行すると季節感が整います。バッグも、籠バッグから布製や革製に切り替えることで、装い全体が秋らしくなります。


七五三シーズンと着物

9月から11月にかけては、お茶席だけでなく「七五三」のご相談も増える季節です。七五三はお子さまの成長を祝う大切な行事。写真館や神社へのお参りでは、華やかで伝統的な着物姿が選ばれることが多いです。

呉服専門店としては、ただ着物を販売するだけではなく、お子さまにぴったりの寸法に整えてあげる「揚げ」 の加工も大切にしています。

一つ身の着物

生まれた時、お宮参りに産着を掛けてお参りに出かけます。
最近は着回しをされる方が多いです。
それでもきちんとお子様のために宮詣りをされるのはとても良いことと思います。

そのための知識も少しお話をさせて頂こうと思ってます。
三才の時は一つ身を使って宮参りをいたします。

一つ身に揚げをして
・肩揚げ ・腰揚げ ・お袖の丸味 ・紐の位置を変える
襦袢も同様です。
・半衿を付けたかったら半衿付けも必要です。
・お袖の赤い袖の部分があれば取ります。(縫い付けてあるだけですので)

たまに聞かれるのですが、一つ身が7歳の時も使えるのでしょうかと
一つ身は後ろ身頃に縫い目が無くそれだけ身幅が狭いということです。
丈も短いので7歳の時は使えないんです。7歳は四つ身となります。と
ご説明しております。

 


揚げとは?

「揚げ」とは、成長に合わせて着物の寸法を調整するために、あらかじめ肩や腰の部分を縫い上げておくことです。

  • 肩揚げ:肩の部分をつまんで縫い上げ、裄の長さを調整します。

  • 腰揚げ:腰の部分をつまんで縫い上げ、身丈を子どもの身長に合わせます。

  • 袖の丸味:宮参り着の時はお袖は丸味もなく、お袖のふりと袖口以外は縫って有ります。しかし宮参り着は縫ってございません。そして宮参り着のお袖は表生地と襦袢生地に赤の袖が付いてます。七五三の時は赤のお袖は外します。
  • 紐の位置:乳児の宮参りの時はかけて紐を結ぶだけですが、三才の時はその紐を使て七五三の着物を着られます。だから紐の位置が重要になってきますので多少移動
    することがございます。
  • 襦袢に半衿を付けてくださいとおっしゃられる方もいらっしゃいます。これで、まだ体が小さいお子さまでもバランスよく美しく着られます。終わられたら一つ身として保管されておいた方が宜しいかと思います。
    (すぐ着用予定が無ければ)一つ身として保管というのは、揚げをすべて取ります。シワがあればプレス加工
    汚れがあればシミ落としで落とされてから保管された方が宜しいかと思います。
    赤いお袖も一緒にしまわれておいた方が、なくならなくて宜しいかと思います。

七五三と茶席の共通点

一見すると「七五三」と「お茶席」は違う場面のように見えますが、どちらも 「格式を大切にしながら、季節にふさわしい着物を装う」 という点で共通しています。

たとえば:

  • 七五三では「松竹梅」「鶴亀」など吉祥文様が多く使われます。

  • 秋のお茶席では「菊」「紅葉」「流水文様」など、季節感を表す柄が喜ばれます。

つまり、行事や場に合わせた柄や仕立てを提案できることが専門店の役割 なのです。

こちらは一つ身に揚げをして写真館でお写真を撮っていただいたものです。

こちらは一反の生地を着物に仕立て上げたものです。
大人用の生地でしたので子供に直すのは大変でしたが柄が可愛かったので
こちらで作られて普段用にされて海外に持っていかれたようです。


よくあるご質問(Q&A)

Q:9月でも袷を着てもいいですか?
A:気温が高い日には避けたほうがよいですが、正式な茶会では単衣です。袷でよいかもと言われるのは「結婚式、葬式(暑ければ絽でも宜しいかと思います)
本来単衣が良いのですがどちらも透けない単衣をお持ちの方は少ないと思います。
また、結婚式場では冷房が利いてますのでそんなに暑く感じないかと思います。

Q:茶席に紬は不適切ですか?
A:格式ある茶事には向きませんが、お稽古や立礼式のカジュアルな茶会にはお召しいただけます。

Q:帯は必ず袋帯でないといけませんか?
A:格式によります。大寄せ茶会や正式な茶事では袋帯、小規模なお稽古や気軽な茶会では名古屋帯も可能です。


きものむらたやのご提案

島根県益田市駅前町で創業130年、「きものむらたや」は地域のお客様と共に歩んできた呉服専門店です。茶道に適した着物選びは専門知識が必要ですが、当店では経験豊富なスタッフが一人ひとりに合わせてご提案いたします。

実店舗に加え、自社サイト・楽天市場からも全国に向けて商品をご案内しています。茶席やお稽古に向けた一枚をお探しの方は、ぜひ「きものむらたや」にご相談ください。


まとめ

9月から10月にかけては、単衣から袷へと移行する季節。茶席にふさわしい装いは、季節感・礼儀・快適さの三つを意識することが大切です。

  • 9月:単衣仕立てで涼やかに。

  • 10月:袷や胴抜き仕立てで秋の深まりを表現。

  • 帯・小物で季節感を添える。

  • 茶席のTPOに合わせた選択が重要。

  • 気軽に小紋でお稽古や研修会や気がるなお茶会に
  • 七五三のご用意はいかがですか

着物は「着る人の心」と「おもてなしの気持ち」を映すもの。きものむらたやは、着物専門店ならではの知識と経験で、お客様の茶席の装いをサポートいたします。秋の茶会や茶事に向けて、ぜひ当店の着物と帯をご覧ください。

夏から単衣へ ― 季節の移ろいとお茶会の着物選び

投稿日:

1. 季節の変わり目と着物の楽しみ

日本の着物文化は、四季の移ろいを細やかに反映してきました。夏の盛りを過ぎ、少しずつ空気が澄みはじめる9月は、着物にとっても大きな変化の時期です。袷の着物にはまだ早いけれど、盛夏の透けるような絽や紗では少し涼しすぎる―そんな端境期にぴったりなのが「単衣(ひとえ)」の着物です。

単衣とは裏地をつけない仕立ての着物で、見た目は袷に近く、それでいて軽やか。暑さの残る9月から、秋本番を迎える10月上旬頃までを快適に過ごせる装いとして重宝されます。茶道の世界でも、この季節感は大切にされ、茶席の雰囲気を左右します。

夏のきらめくお茶会とはまた違い、単衣の時期は落ち着いた風情が漂います。涼やかさの中にほんのりとした秋の気配を映すことで、お茶会全体の雰囲気も変わってくるのです。

ただ、最近季節の変わり目が暑く着物の楽しみ方も変わってきています。
きものは透ける着物から透けない着物に移り変わって来るでしょうが、帯は軽くて
上品で格のある袋帯がお茶席には好まれます。

逆にお稽古となると八寸の博多帯が重宝されています。
そもそもが博多織の帯はオールシーズン締められるというのが売りで作られていました。裏地もなく芯もございません。かがるだけです。でも縦糸が多いのでしっかりとしていて張りがございます。
だからお茶の先生に好評のようです。

また、オシャレ帯に粋に結ぶことが出来る帯です。シンプルな帯ですので関西、関東とどちらにも好まれる帯に生まれ変わりました。

                         ⇓

イメージ画像です(着用の雰囲気)帯は勝手なイメージです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます。

本来は、お色が淡いので4月から5月くらいが良いのかと思っていましたが、このように暑い日が続きますと秋でも淡いお色をお召しになられても宜しいのかと思います。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

優しくて気品のある神秘的な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。

上の飛び柄小紋と合います。
上品で着こなせます。気軽なお茶会はもちろんですが、ちょっとした会合やお茶会にお勧めです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。JAPAN蒼blueの企画お品ですので品よくまとまっていてきれいなブルーのお色が特徴です。

 

 

2. 夏物から単衣への橋渡し

夏の着物といえば、絽・紗・麻といった透け感のある生地が中心です。帯も羅や絽の織帯、紗献上などが好まれ、風が抜けるような涼やかさを演出します。

しかし9月に入ると、透け感の強い素材は季節外れの印象になります。代わって単衣の紬や小紋、御召、さらには控えめな付け下げなどが登場します。生地感はしっかりしていても裏地がないため、軽やかで快適。帯も夏用から切り替え、博多織や縮緬地の名古屋帯、洒落袋帯へと移行していきます。

また、小物使いも季節を映す大切なポイントです。夏は白や水色といった涼感のある帯揚げや帯締めが中心でしたが、単衣の頃には藤色や浅葱色、薄茶や芥子色など、秋草を連想させる色を取り入れるとぐっと雰囲気が変わります。

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で縁取っております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人でお召しになる時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄小紋、江戸小紋などに合わせられても宜しいかと思います。

特選袋帯【老舗問屋の特別企画】お茶席やおめでたいお席や改まったお席

こだわりがあり、帯地の裏も表地と同じで柄も一目では分からない感じがいたします。波打ち際に「鶴」そして「松」が施されています。とても面白い図柄と思います。昨今ではあまり見かけないお品です。こちらは着物を作るのが主で帯は珍しいと言われています。昔は、映画の撮影で着物を提供していたとお聞きしています。

京染め[型染め・とび柄]
合わせている帯は
西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「能衣流水模様・織成なごや」

ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方
によって雰囲気が多少変わります。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ茶系と一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤みがかった黄色のくらい黒茶色に近いお色ではないでしょうか。
9月の単衣、10月からの袷にはとても良いお品だと思います。

 

 

3. お茶会の種類と装いの目安

お茶会と一口にいっても、その形式や目的によって雰囲気は大きく異なります。格式高いお茶会や茶事では、訪問着や付け下げに袋帯といった正装が基本になりますが、月釜や立礼式、地域で行われる気軽なお茶会では、もう少し柔らかい装いが許されます。

初心者の方が最初から格式高いお茶会に出席するのは緊張するもの。まずは気軽なお茶会で経験を重ねることがおすすめです。この場合、小紋や紬に名古屋帯といった装いでも十分。大切なのは「場にふさわしく」「相手に不快感を与えない」ことです。

特に単衣の時期は、お茶会が増えるシーズンでもあります。夏に浴衣で気軽に参加していた方も、少しずつ単衣の着物に挑戦することで、一歩大人の茶道ファッションへと進むことができます。

先日のゆかた祭りの時の茶会は浴衣の方が殆どでしたがお点前をされて方はきちんと夏のお着物をお召しになられていました。(8月31日のことです)

もう9月ですから今は透けない単衣です。

※帯はイメージ
お色も素敵で優しい感じのする付け下げです。
日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。そのような歴史ある文化と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質にこだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきました。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自信を持ってお薦めできます。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会

瓶覗色…いわゆる水色にグリーンやグレーが混ざった感じの綺麗なお色です。柔和な感じで、おとなしめな雰囲気です。柄行は、松と笹と紅葉という古典調で上品にまとめてございます。流行りに惑わされることなくお召いただけるので重宝いたします。お色からみても単衣向きと言えます。※帯はイメージ

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」正装・略礼装

名門帯屋ならではの自信作です。百の格調高い吉祥紋を織りなした「吉祥百宝図」と長寿を願う寿をかくした「かくれ寿松文」を一本の帯に織りあげました。全く雰囲気の違う吉祥文ですので一本の帯で二タイプ楽しめます。一つは色々な色の糸を使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わせても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。お慶びの席などでしたら、この上ない後姿を演出して頂けます。 全てのフォーマルな着物に合わせられる重宝されるひと品です。

こちらですと、両方の付け下げ下げにあわせられます。重宝する帯です。

4. 気軽なお茶会での着物選び

気軽なお茶会にふさわしいのは、柄のある小紋や紬。秋の草花を描いた飛び柄小紋や、シンプルな幾何学文様の紬などは、おしゃれでありながら控えめで好印象です。

帯は名古屋帯を合わせるのが一般的。単衣の季節には、博多織の張りのある帯や、少し落ち着いた色合いの染め帯がおすすめです。柄合わせに迷ったときは、季節を映す文様を意識すると失敗が少なくなります。例えば、菊や萩、すすきといった秋草文様はこの時期にぴったりです。

帯結びは一重太鼓が基本ですが、少し遊び心を加えて角出し風に結ぶのもおすすめ。茶席での動きやすさを考えながら、ほどよくおしゃれに仕上げることができます。

秋の名古屋帯おすすめページリンク

特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】「源氏香に秋草文様」

白綾苑大庭の九寸名古屋帯は、名古屋帯といえど重厚な感じを受けます。柄は源氏香と秋草で9月の単衣からお締め頂ける名古屋帯です。しゃれ感もあり流行に左右されない古典柄ですので長くお締め頂けるときもの通のお客様からも定評があります。 帯あわせのむずかしい、加賀友禅のきものや、東京染江戸小紋などに対応してくれる、まさに上質な一品です。

今年は暑いですから「秋」はどのくらいあるのか分かりませんが雰囲気だけでも季節を感じるというのはとても大切なことと思います。

そして日本人で良かったと思えるひと時と言えるでしょう。

今日も6月に納めさせていただきました絽の江戸小紋にむらたやでお求めになった麻の名古屋帯を結ばれて家族でランチにお出かけになられたお写真を拝見させていただきました。素敵に着こなされて、とても涼しいとお嬢様はおっしゃっているようです。(さすが正絹の着物)お召しになられた江戸小紋も私どもが扱わせていただいている富田染工場の特注品です。富田社長とお嬢様とがお会いになられて
お嬢様のある程度のコンセプトからお勧めした柄とお色で染めて頂きました。
生地も絽ですので任せました。

お仕立てはこちらで上手な仕立て屋さんに出しました。

かなり気に入って頂きましたのでこういうパターンもありなのかもと考えさせられました。気に入ったものを手に入れたい時代。
幾らお値打ち品でも気に入らなければ欲しくない場合もございます。
すべてがそれでまかり通りませんが、お客様には選択肢を増やしておいた方が
喜ばれるのかと勝手に思った次第です。

こちらは
江戸小紋(正絹・未仕立て)【家内安全柄・薄紫色】

生地はもちろん高級浜ちりめんを使用しています。
型彫り、染め付け、全ての工程を手作業で行っているため、
着物になってお召し頂いたとき、色の濃淡が微妙にあらわれ
深みを感じます。シンプルな柄行きゆえに、帯のとりあわせも
幅広く、合わせる帯によってお茶席からお祝い事、また観劇や
お友達とのお遊びにとTPOの広さでは大変便利なお着物です。
また柄の中に細かく「家内安全」という文字が美術的にアレンジされた
お品でございます。

5. 初心者のための実用アドバイス

お茶会に慣れていない方にとって、一番気になるのは「着物を着て失敗しないかどうか」でしょう。茶道は立ったり座ったりの動作が多いため、着崩れしにくい着付けが大切です。腰ひもをしっかり締める、衣紋を抜きすぎないなど、基本を押さえるだけで安心感が違います。

また、移動や会場での持ち物にも工夫が必要です。草履は履き慣れたものを選び、バッグは小ぶりで品のある和装バッグを。季節によっては羽織や道行も活躍しますが、単衣の時期は薄羽織やストールを合わせると軽やかです。

茶席では「目立ちすぎないおしゃれ」が好まれるため、あえてシンプルにまとめることも大切です。初心者の方は、まずは落ち着いた小紋にシンプルな帯で十分。徐々に柄や色で季節感を取り入れていくと、自然に上級者らしい着こなしになっていきます。

おとなし目の小紋ですが飛び柄小紋で格があり上品です。
帯も格のある帯ですのでさりげなく、

目立ちすぎずに上品にお茶席には適している雰囲気です。

小紋:正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様] 
名古屋帯:特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物
名古屋帯

紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

こちらは名古屋帯を合わせています。
特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」 
都 謹製「唐草に松竹梅 六通」– 上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に、伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあしらわれた特選九寸名古屋帯【都 謹製】です。
西陣織の伝統技術を駆使し、上品で格式高いデザインに仕上げられています。
この名古屋帯は、お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、上質な和装コーディネートを実現します。
特に「松竹梅」という縁起の良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適。
軽くしなやかな風合いで、お召しになる着物に合わせて雰囲気を自在に変えられるのも魅力です。
西陣織の魅力 – 日本伝統の美と職人技 この九寸名古屋帯は、西陣織の伝統技術により、上品でありながら高級感のある風合いを実現。
格式ある場面でも安心してお使いいただける品質で、長く愛用いただける逸品です。
日本伝統の美と職人の技が詰まった名古屋帯を、ぜひお手元にお迎えください。

お出かけの際には羽織や道行コートをお勧めいたします。
こちらはお仕立て上がりの羽織です重宝するお品です
お仕立て上がりですので大きめに仕立ててございますのでお直しが必要に
なりますが、それも可能です。

スリーシーズンのコート(真冬以外)奄美大島本泥染技法

こちらは、伝統美を保つ奄美大島の泥で彩り、我国古代の染色技法を今日に伝える唯一の民族的文化財であり、染色、風合いは、他の織物に見られない優れた特徴を持って居り、確信を持ってご推薦できるお品です。

(衿の形は道中着がお勧めです)

 

6. 上級者のためのおしゃれコーディネート

着物に慣れてくると、少しずつコーディネートにも工夫を凝らしたくなります。単衣の洒落袋帯や、シンプルな無地に映える染帯などを取り入れると、より洗練された印象に。

たとえば、無地の御召に手描きの染帯を合わせると、茶席らしい上品さの中に個性を演出できます。色合いも、夏の淡いトーンから、紅葉を思わせる朱色や栗色、深緑などに変えていくと、秋の茶席にふさわしい雰囲気が漂います。

茶道は「控えめなおしゃれ」を楽しむ場。派手すぎず、でもさりげなく季節を取り入れる――そのバランスを探ることこそが、着物の醍醐味と言えるでしょう。

高級訪問着 正絹[絞りと花染め・大㐂百花]

NHKの大河に衣装提供をしている 青柳 謹製 の品です。それぞれの技術に逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱をもって自然の息吹を積み重ね一枚のきものに仕上げました。紋意匠に様々な技法の絞りを巧みに使い描いた柄は、さすがとしか言いようのないお品です。染と絞りと手描きと箔と刺繍の技をご堪能下さいませ。

7. まとめ ― 季節を感じながら少しずつ

夏から単衣への移ろいは、着物にとって最も表情豊かな時期のひとつです。涼やかな夏の素材から、しっとりとした単衣の生地へ。帯や小物の色合わせを工夫するだけで、季節を感じるコーディネートが完成します。

お茶会に参加することは、着物に親しむ大きなきっかけになります。最初は気軽なお茶会から始め、少しずつ装いの幅を広げていくことで、茶道と着物の両方を長く楽しむことができます。

「着物は特別な日だけのもの」ではなく、日常の延長として気軽に纏えるもの。単衣の季節は、その第一歩を踏み出すのに最適なタイミングです。ぜひ、自分らしい一着と帯を見つけて、この秋のお茶会に臨んでみてください。

※お抹茶をお客様にお出しした時のお話
インバウンドの関係でいつも買っているお茶屋さんでお抹茶がすぐ手に入らないと
お聞きしました。
事実かどうか?むらたやのお抹茶がなくなりましたら尋ねてお聞きしてみようかと思います。いつも買っているお茶名は京昔。お濃い用ですがそれをお薄にして飲んでます。美味しいです。


着物と帯の季節・TPO・柄選び ― きものむらたやが伝える和の装いの楽しみ方

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四季とともに生きる着物の魅力

日本の文化には、四季を大切にする感覚があります。桜が咲く春、涼を求める夏、紅葉が美しい秋、そして厳かな冬。その移ろいを衣服の中で表現できるのが「着物」です。

「着物を着たいけれど、どんな柄を選べば良いの?」「お茶会や式典にふさわしい帯ってどんなもの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、着物と帯の選び方・TPO・柄の意味を、呉服の専門店「きものむらたや」の視点で丁寧にご紹介します。
読んでいただければ、着物の世界がぐっと身近になり、「和の装い」をより楽しんでいただけるはずです。


着物と季節 ― 四季に寄り添う装い

【春の着物と帯】

春は花々が咲き誇る季節。桜や梅、桃などの花柄が描かれた小紋や付け下げは、春らしい華やかさを演出します。色合いは淡いピンクや若草色が人気。帯も花や蝶の意匠を選ぶと、春の訪れを感じられます。

お稽古や気軽なお出かけには小紋+名古屋帯、改まった場には付け下げや訪問着+袋帯を選ぶと安心です。

春は「始まり」の季節。入学式や卒業式、花見や春の茶会など、さまざまな行事がございます。桜、梅、藤などの花柄はもちろんの事、若葉や流水文様を取り入れると、爽やかな印象になります。

  • おすすめの着物:色無地、付け下げ、訪問着

  • 帯合わせ:春の花柄の染め帯、柔らかいトーンの名古屋帯

👉 季節に合わせた「春の訪問着一覧はこちら」をご覧ください。

【夏の着物と帯】
夏は涼しさを意識した装いが求められます。透け感のある「絽」「紗」「羅」、麻素材の着物などは、見る人にも爽やかさを与えます。帯も紗献上や紋紗、羅織などの夏帯を合わせるのが基本。
柄は流水、扇、朝顔などの夏意匠がよく映えます。夏はお祭りや夕涼み会など、浴衣姿で楽しめる行事も多いため、季節感に応じて選びましょう。

麻のきもの(縦筋柄)

【夏帯 博多織 八寸名古屋帯】誠之輔 謹製 紋紗織 八寸帯

単衣や夏の着物と合わせて、6月〜9月の盛夏はもちろん、春の陽気が感じられる4月末頃〜初夏(5月)や、残暑の残る9月〜10月上旬までもご使用いただけます。気温次第では11月までお楽しみいただける可能性も。まさに「長く使える夏帯」です。

【秋の着物と帯】
秋は「単衣」から始まり、徐々に袷へと移る季節。紅葉や菊、ススキなど、秋の自然を映した柄が映える時期です。単衣のきものは軽やかさを保ちながらも落ち着いた色合いを選ぶと大人らしい印象になります。

帯には、実りの季節を感じさせる稲穂や葡萄柄などもおすすめです。

【冬の着物と帯】
冬は袷の着物が中心となります。格の高い場には訪問着や留袖に格調高い袋帯を合わせ、厳かな雰囲気を表現します。柄では松竹梅、鶴亀など吉祥文様が人気。寒さを和らげる温かみのある色合いが好まれます。


帯とコーディネート ― 名古屋帯・袋帯・半幅帯の違い

着物姿を完成させる上で、帯は欠かせない要素です。帯の種類を知っておくと、シーンや季節に合わせて最適なコーディネートができるようになります。ここでは、代表的な「名古屋帯」「袋帯」「半幅帯」の特徴と活用方法をご紹介します。

☆名古屋帯  (普段着からセミフォーマルまで)

名古屋帯は、普段のお出かけやお稽古、お茶会など幅広い場面で使える便利な帯
です。八寸と九寸の2種類がございます。特に八寸は芯を入れずに仕立てることが
多く、軽くて締めやすいのが特徴です。(八寸は通常お仕立ては松葉仕立てです)

  • 用途:小紋、紬、色無地に合わせやすい。お茶会やお稽古着として最適。

  • 季節感:夏は紗や羅など透け感のある名古屋帯、春秋冬は博多織や染め帯など。

  • 魅力:華美すぎず、知的で上品な印象を与える。おしゃれと実用性を兼ね備えた帯。
    特に茶道をたしなむ方には名古屋帯が重宝されます。柄や素材を変えるだけで一年を通して楽しめるのも魅力です。

    👉 当店おすすめの「名古屋帯一覧はこちら」から、季節に合わせた帯をご覧いただけます。

    この時期にお茶会が催されるのですが、その時のお話を色々とお聞きします。
    私どもの地域では紋付の色無地が無難とされています。ですから色無地を2枚持っていれば安心と思っていらっしゃいます。ですが役付きとなればまた別で付け下げ
    以上をお召しになっていらっしゃいます。やはりTPOはお茶の世界は厳しいのでしょう。
    他県も勿論私どもの地域以上に厳しいとお聞きしていますが、その分発展的とも
    お聞きしています。暑さに合わせて袷・単衣を選ぶそうです(ギリギリの場合)
    ただ、帯に限って今まで二重太鼓だったのを博多帯を選ぶ先生もいらっしゃるとか
    お太鼓の部分がハリがありしっかりしていて一重ですので重たくなく芯が無い分暑く無いとのこと春先から夏に向けて結べる帯です。この帯を持っていると便利のようです。昔の博多帯とは違う趣のある柄の様なので素敵です。

    博多帯大倉織物謹製【誠之輔ブランド】

袋帯 ( 格調高い場面にふさわしい帯)

袋帯は、改まった席やフォーマルな場に欠かせない帯です。長さが4m以上あり、二重太鼓に結ぶのが基本。金銀糸を使った華やかなものから、格を抑えた洒落袋帯まで幅広く揃います。

  • 用途:訪問着、付け下げ、留袖などに合わせる。結婚式、式典、茶会の正客席にもふさわしい。

  • 季節感:冬の礼装には錦織や金銀糸の帯、夏は紗や絽の袋帯で涼しげに。

  • 魅力:帯ひとつで装い全体の格を大きく引き上げる力がある。

フォーマル度が高いぶん、「一生もの」として持つ方も多い帯。冠婚葬祭など人生の節目に寄り添う存在です。

👉 フォーマルから洒落袋帯まで揃う「袋帯のページはこちら」をご参考ください。

西陣老舗機屋【帯清謹製】の最高級袋帯です。カチッとした帯地は、お締め頂いている間に馴染んで大変締めやすくなります。金銀糸箔ですので光沢感があり華やかです。柄も、松・梅・桜や四季折々の草花、そして風景を思わせるように水辺に船や橋の一部分を入れ込んでいて、何時お締め頂いても対応できるような柄行となっています。見た目に華やかで格のある帯ですので留袖から色留袖、華やかな訪問着や付下げ、色無地紋入りのお着物に合わせていただけます。

特選西陣織袋帯【山城機業店謹製】「寿宝尽くし段文」

能装束唐織は、西陣を代表する織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を使い、
柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、錦地の中で最も高級とされる織物
です。将軍など限られた人の装束や能衣装として用いられていた技法です。
黒地に色とりどりでおめでたい柄、吉祥文を施しています。

半幅帯 (気軽なおしゃれと遊び心)

半幅帯は、浴衣や木綿着物、紬などに合わせるカジュアルな帯です。軽く、結び方のバリエーションが豊富なため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

  • 用途:普段のお出かけ、浴衣、街歩きに。

  • 魅力:文庫結びやリボン結びなど多彩なアレンジが可能。若々しい印象から大人の落ち着いた装いまで幅広く演出できる。

近年ではおしゃれなデザインの半幅帯も増え、「普段着着物を楽しむ」入り口として人気があります。
👉 夏祭りや普段着にぴったりの「半幅帯のラインナップ」もぜひご覧ください。

上の浴衣は下の半幅を結んでいます。

夏の東レシルック

東レシルックイメージをAI画像で作ってみました。こんな雰囲気となります。
帯はイメージです。


呉服のTPO ( シーンごとの着物と帯選び)

着物には、洋服以上に「TPO(Time・Place・Occasion)」が重んじられます。どんな場で、誰と会い、どのように過ごすか。その状況に応じて着物と帯を選ぶことが、日本文化における礼儀でもあります。

お稽古やカジュアルなお出かけ

着物:小紋、紬、木綿着物など

  • :名古屋帯や半幅帯

  • 場面:お茶やお花のお稽古、気軽な食事会、街歩き

紬のざっくりとした風合いに染め帯を合わせると粋な雰囲気に。小紋に博多織の名古屋帯を合わせると、落ち着いた知的な印象に仕上がります。

お茶会や改まった場

  • 着物:付け下げ、訪問着、色無地(紋入り)

  • :格のある名古屋帯または袋帯

  • 場面:茶事、茶会、式典、季節行事

茶道の世界では「季節感を大切にすること」が何より重視されます。春は桜や藤、夏は流水や扇、秋は菊や紅葉、冬は松竹梅などの柄を選ぶと、場に調和する装いとなります。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

この小紋をAIで着物の形にして貰いイメージしやすく作ってもらいました。
帯は私のイメージではございません。
春先でしたら明るめの淡いお色の帯を結んで帯揚げも淡いお色で上品に帯締めで
全体を締めると宜しいかと思います。アイボリーのお色ですので帯は合わせやすいかと思います。(帯でイメージが変わります)

西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「三色段に桜・全通」

淡黄色と青磁鼠色と薄青色の三色段の続きに桜が施してございます。帯は、軽く何処を出されても良い全通となっておりますので締めやすいです。国の象徴の桜が施されていることによりスリーシーズン(夏以外)お召し頂けます。特に春やおめでたい時にお締め頂くと尚宜しいかと思います。上の小紋に合うのではと思います。
もう少しメリハリのある雰囲気がお好きな方はもう少しお色が濃い色をお勧めいたします。こちらですと優しい感じになるかと思います。

 

こちらは特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】
AI画像で作ってもらいました。イメージしやすいかと思います。

特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】

こちらの帯を結んでいます。AIでピンクの着物と合わせて貰って着姿を作って
貰いました。雰囲気は使わるかと思います。ピンクでなくとも同系が良ければ
ブルーの小紋でも良いですし、飛び柄小紋で蛍ぼかしで優しい感じの小紋がご
ざいます。そんな合わせ方も宜しいかとも思います。

正絹小紋 京染め[紋意匠生地に蛍ぼかし]

凹凸のある立体的な紋意匠の生地が、一色のはずなのに平面的でなく霞やさざ波のように見える軽い濃淡があるように見えてしまう素敵な生地に、どこからとも分からず現れたホタルが飛んでいるような配置。全体が優しく柔らかい雰囲気に見えます。女性らしい大変品の良いお着物です。

晴れの日や慶事
  • 着物:訪問着、留袖、振袖

  • :格調高い袋帯

  • 場面:結婚式、入学式・卒業式、成人式、公式行事

慶事には金銀糸を織り込んだ袋帯や格調高い文様が映えます。松竹梅や鶴亀など吉祥文様は、長寿や繁栄を象徴し、お祝いの席にふさわしい帯柄です。

弔事や法事
  • 着物:喪服(黒無地に五つ紋)、色無地(法事の場合)

  • :黒の帯、控えめな織帯

  • 場面:葬儀、法要

お祝い事とは対照的に、弔事では華美さを避け、故人を偲ぶ気持ちを表す装いが
基本です。


呉服のTPO ― シーンごとの着物と帯選び

着物には、洋服以上に「TPO(Time・Place・Occasion)」が重んじられます。どんな場で、誰と会い、どのように過ごすか。その状況に応じて着物と帯を選ぶことが、日本文化における礼儀でもあります。

お稽古やカジュアルなお出かけ

  • 着物:小紋、紬、木綿着物など

  • :名古屋帯や半幅帯

  • 場面:お茶やお花のお稽古、気軽な食事会、街歩き

👉 普段使いにおすすめの「小紋一覧」や「紬のページ」も参考にしてください。

お茶会や改まった場
  • 着物:付け下げ、訪問着、色無地(紋入り)

  • :格のある名古屋帯または袋帯

  • 場面:茶事、茶会、式典、季節行事

茶道の世界では「季節感を大切にすること」が何より重視されます。春は桜や藤、夏は流水や扇、秋は菊や紅葉、冬は松竹梅などの柄を選ぶと、場に調和する装いとなります。

👉 茶席におすすめの「付け下げ一覧」や「訪問着のページ」をご覧ください。

晴れの日や慶事

  • 着物:訪問着、留袖、振袖

    振袖(レンタル用)

    振袖(販売用)
    十日町友禅絞り工房の名門「滝泰」。熟練された職人の技術によって生み出された上質で繊細な業のお振袖。(成人式の晴れの日)お嬢様の成長を祝うお振袖としてお召いただくに相応しいお品です。豪華で神秘的な雰囲気の絞りでデザインされた振袖のお柄は雲取りです。

    振袖(販売用)

    十日町友禅の名門「吉澤の友禅」。格調高き雅の古典ブランド 文楽・人間国宝・吉田簑助の世界のご紹介です。熟練された職人の技術によって生み出された上質で繊細な業のお振袖。(成人式の晴れの日)お嬢様の成長を祝うお振袖としてお召いただくに相応しい振袖です。

  • :格調高い袋帯

  • 場面:結婚式、入学式・卒業式、成人式、公式行事

👉 特別な日のために揃えておきたい「訪問着」「袋帯」「留袖」を当店でも取り扱っております。

黒留袖

色留袖(店舗にございます)袋帯はサイトにも載せております。

訪問着と袋帯(店舗とサイトにも載せています)

弔事や法事

  • 着物:喪服(黒無地に五つ紋)、色無地(法事の場合)
    白生地からお染することが出来ます。お色は色々です

    生地は素無地もございますが、こちらの紋意匠もございます

  • :黒の帯、控えめな織帯
    帯は名古屋帯となります。柄は色々とございますが、目立つほどではござい
    ません。もし、単品でもご要望があればお売りいたします。
    夏用、袷用と別れています。

  • 場面:葬儀、法要
    一周忌くらいまでは黒の喪服をお召しになられる方もいらっしゃいますが
    年数が経つにつれて色無地にされる方が多いようです。

👉 法事や弔事にふさわしい「喪服用着物や帯」もございます。

私どもの身内の葬儀の時に地味な小紋に黒共帯に黒羽織を羽織られていらっ
しゃった方がおいでです。逆に義母も同じで小紋に黒共帯黒羽織の姿で葬儀
に出かけられました。(身内でなかったため)やはり着物を着られていくのは
礼を尽くすという面では最高の礼ではないでしょうか。

全く違うお話なのですが、娘が習ているピアノ教室の先生繋がりから小ホールでの
コンサートに是非と言われましたので着物で出席しましたら、
「是非私のピアノ教室のコンサートにもお着物で」とおっしゃられました。
小紋のおとなし目な感じの着物でしたが、着物を着ている方がその会場にいるだけで格が上がるのではないでしょうか。

最近特にそんなことを思ってしまいます。

そうなると、今まで黒羽織を避けてこられた皆様に是非あえてご提案です。

黒羽織は重宝いたします。外でも着用できますし中(部屋の中)でも脱がなくていいのが羽織の醍醐味です。最近はオシャレな羽織の紐も出ています。個性を出せます。仏の時の使用は仏用でおとなし目でオシャレな時は格をあげながらオシャレに
と色々と使えます。是非お試しください。

※黒羽織用を最近はおられていませので喪服用の着尺を使うことになりますが、それでも今の価格からすればお安いかと思います。

夏、冬と両方作れます。

持っていて使えるお品かと思います。

お茶席向きのお勧め小紋です

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

AI画像で下のしおみ織物の名古屋帯を合わせて着姿を作ってもらったものです。
絞りの部分が画像では出ていません。
あくまで色イメージで雰囲気を見てください。
また、帯も完ぺきではございません。こちらも雰囲気を見てください。

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

抹茶色の小紋は格もあり私もどなたかが気に入って素敵に着こなしてくださることを願っています。