朝茶事の魅力と夏にふさわしい着物コーディネート|涼やかな装いで味わう日本の美

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夏の朝、まだ空気に涼しさが残る時間に催されるのが「朝茶事」です。
日本の茶道において、夏ならではの清々しいひとときを楽しむ茶事と
して、近年改めてその魅力が注目されています。
この度は、朝茶事の基本的な内容から、季節に合った着物や帯の選び方、
コーディネートのポイントを「きものむらたや」の視点から詳しくご
紹介させていただきます。

朝茶事とは?──涼を感じる夏の茶事

朝茶事とは、主に盛夏(梅雨明け〜8月頃)にかけて、朝のまだ暑さが
本格化する前の時間帯に行われる茶事のことです。開始時間は一般的に
午前7時前後。真夏の暑さを避ける工夫であるとともに、朝の新鮮な空気
の中でお茶を味わうという、なんとも贅沢な時間です。

茶事は、懐石料理・濃茶・薄茶を供する正式な形式を持ちますが、朝茶事
ではやや軽めの構成になることが多く、白粥や季節の小鉢を中心とした
「朝懐石」や、水菓子を添えた涼やかな設えが特徴です。

また、茶室の演出にも夏らしい趣向が凝らされます。すだれ越しの光や、
水指の蓋の代わりにあしらわれた青楓の葉(葉蓋)、水音を感じさせる建水など、
五感で涼を楽しむ工夫が見られます。

以前、出席させていただいた朝茶は、葉蓋が摘んだばかりだったのでしょう。
みずみずしかったのを鮮明に覚えています。亭主の方の装いも絽の付け下げでした。帯が思うようにならず手こずったとざっくばらんにお話をされたことを
覚えています。(新品だったらしく)

朝茶事にふさわしい着物の選び方

朝茶事では、「涼しさ」と「格」を兼ね備えた装いが求められます。時間帯こそ
カジュアルな雰囲気がありますが、茶事は正式なおもてなしの場です。素材や
柄選びにはTPOを踏まえた配慮が必要です。

【単衣から薄物へ──季節の移ろいを感じて】

6月は単衣、7月以降は絽・紗・麻といった「薄物」へと装いを移します。朝茶事の多くは7月〜8月にかけて行われるため、透け感のある絽や紗、上布などの素材が適しています。

特に絽の付け下げや訪問着は、格式を保ちつつ涼やかに見せられるのでおすすめです。お茶事という性質上、柄は控えめに、色味も淡い寒色系や白茶系など、涼を感じさせるトーンが好まれます。

東レの絽の小紋(横絽)

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

こちらは上の着物の反物と帯を使ってイメージを作ってみました
大雑把ではございますが、こんな感じになります。

夏ですので汗が出ます。もし裏方をされるのでしたら東レシルックの着物
という手もございます。

麻や上布で楽しむ軽やかさ

親しい間柄の茶事や略式の集まりであれば、小千谷縮や越後上布などの麻素材
も選択肢に入ります。麻は通気性に優れ、自然素材の持つ清涼感も魅力です。
ただし、お茶の格式により格が足りない場合もあるため、事前に会の雰囲気を
確認するのが安心です。

こちらは麻の着物に麻の帯です。とても涼し気です。

麻の縦筋のきものですが、遠目からですと無地感に見えなくもございません。
気軽な着物でも無地感に見えるならば絽の袋帯を締めたらグッと品よく
お出かけぽくなります。気軽なお茶会でしたらこんな感じでも大丈夫なので
はないでしょうか。

夏の帯選び──涼しさと格の調和

着物に合わせる帯も、季節感とTPOを意識して選びます。夏の帯として代表的なのは、絽の名古屋帯や羅の八寸帯、紗の袋帯などです。透け感のある織りでありながら、地模様や金銀糸が織り込まれたものを選べば、正式な場にもふさわしい印象になります。

柄の選び方──控えめな美しさが鍵

茶室という空間では、あくまで主役はお茶。帯は華やかすぎないよう、植物文様
や幾何学模様など、涼やかで静かな美しさを持つ柄がおすすめです。
例えば、流水文や萩、桔梗、朝顔など、夏を感じさせる植物文様は季節感があり
ながら落ち着いた印象を与えます。

流れるように銀糸で紋を施してある上から菊菱や紗綾型、菊や花菱など
といった唐織があしらわれていて爽やかで涼し気でこれからの季節には
大変重宝する一品です。

こちらは七宝の柄です。全体に柄があるのではなく飛び柄のように
施されていますので、静まりかえっているお茶席などには主役の
茶席を引き立ててくれています。お茶事の程度によりますが、概ね
無地で合わせる方が多いかと思います。それでしたら場を引き立てて
尚且つ「涼」を感じられるので最適です。

夏の袋帯【田中義謹製】「丸に雪輪中に柄・六通」
雪輪の中に桜や流水紋がございます。お色が淡い紫ですのでこちらも
「涼」を感じるお茶席にお勧めのお品です。
夏の研修会などにも重宝する価格です。

コーディネート例

例えば、白地の絽の付け下げに、淡いグレー地の紗の名古屋帯を合わせると、
柔らかく上品な夏の朝の雰囲気が生まれます。帯揚げと帯締めは寒色系や白系
でまとめ、透明感のある小物を添えれば、涼しさと洗練が両立した装いになり
ます。


※お帯はイメージです

装い全体に季節感を反映させるには、小物の工夫も大切です。

  • 帯揚げ・帯締め:夏用の絽や麻の素材を。色は淡く透明感のあるものが理想的。

  • 草履:台が白や薄鼠のエナメル、または布製のもの。鼻緒に絽の素材を選ぶと涼しげです。

扇子や小さめの籠バッグなど、和の小物も朝茶事の雰囲気を壊さない範囲で加えると、全体の完成度が高まります。

今時期のお茶事でしたらこちらをお勧めします。
茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】
お茶席でも社交着としてもお勧めのお品

こちらを合わせて6月のお茶事に是非どうぞ。お勧めです。
イメージで画像を作ってみました
それがこちらです。

あくまでイメージです。合わせるとこんな雰囲気になります。

9月のお茶事には、こんな感じをお勧めいたします。

帯は九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

こんな感じで合わされたら9月の単衣時期もお茶事が楽しく迎えられるのでは
ないでしょうか。

【朝茶事】
朝茶事は、夏の暑さを忘れさせてくれる日本ならではの風雅なひとときです。
その場にふさわしい着物や帯を選ぶことで、茶事の時間がさらに豊かなものに
なります。見た目の涼しさだけでなく、素材感、色、全体の調和を意識するこ         とで、涼感と格式を両立させた美しい装いが完成します。

夏の朝茶事に向けて、着物のご相談や試着をご希望の方は、「きものむらたや」
までお気軽にお越しまたはご連絡ください。豊富な品揃えと専門的な視点から、
皆様のおやくだちにならせていただきます。

【日本工芸会正会員 八田泉央 作】絞り染め名古屋帯「色紙重ね」—伝統とモダンが調和する美しき帯

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着物好きの皆様、こんにちは。
今回は、私たち呉服店に入荷したとっておきの一点ものをご紹介いたします。

日本工芸会正会員・八田泉央 作の絞り染め名古屋帯

◆ 日本工芸会正会員・八田泉央 作の絞り染め名古屋帯

この帯を手がけたのは、日本工芸会正会員として活躍されている染色作家・八田泉央(はった せんおう)氏
長年にわたり伝統技法を研鑽され、現在ではその技術と美意識が高く評価されている作家のひとりです。

本作は、絞り染めによって丹念に染め上げられた名古屋帯で、見る者を惹きつける存在感と、着る人の品格を引き出す美しさが魅力です。


◆ モチーフは「色紙重ね」—知性と品格を感じる構図美

帯の図案は、日本文化の美意識を象徴する「色紙重ね」。
配置や配色に繊細なバランス感覚が活かされ、静かな中にも奥行きを感じるデザインに仕上がっています。

一見シンプルながら、見る角度や距離によって表情を変える絞りの立体感が、着姿に豊かな表情を与えてくれます。


◆ 作家・八田泉央について

八田泉央氏は、日本工芸会正会員の染色作家で、京都を拠点に活動されています。
伝統技法を守りつつ、現代的な感覚も取り入れた作品が評価され、特に絞り染めの分野において高い技術力と表現力を誇ります。

氏の作品は、日常の装いに取り入れやすい上品さと、ひと目で職人の手仕事と分かる緻密さが共存しており、着物愛好家の間でも人気です。


◆ 絞り染めの魅力とは?

絞り染めとは、布地を縛る・たたむ・巻くなどして防染し、模様を作り出す日本の伝統染色技法のひとつです。
工程数が多く、手間のかかる作業を経てようやく完成するため、量産品にはない個性と温もりが宿ります。

八田泉央氏の絞り染めは、やわらかな濃淡と立体的な質感が特徴。
色の重なりやぼかし加減に繊細な美意識が感じられ、まるで水彩画のような優雅な仕上がりです。


◆ 正絹の名古屋帯として、さまざまな場面に活躍

こちらの帯は**正絹製の九寸名古屋帯(お太鼓柄)**で、一重太鼓の仕立て。

▼ 着用シーンの一例:

  • 🍵 茶道のお稽古・薄茶の茶席に上品さを添えて
  • 🎭 観劇・美術館めぐりなどの文化的なお出かけに
  • 👘 着物友達とのランチ・カジュアルなパーティーに
  • ✨ 単衣や袷に合わせた季節のコーディネートに

シンプルな無地系の紬、小紋、江戸小紋、付け下げなど、幅広い着物と相性が良く、装いに知的なアクセントを加えてくれる帯です。


◆ コーディネート例と季節感

「色紙重ね」の図案は、落ち着きと洗練を感じさせるため、春・秋はもちろん、初夏の単衣着物にも好相性です。

色数を抑えた控えめな印象の中にも奥行きがあり、帯を主役にも脇役にもできる汎用性の高さが魅力です。
同系色でまとめてシックに、または差し色の帯揚げや帯締めで華やかさを加えるのもおすすめです。


◆ 商品スペック(概要)

  • 作家名:八田泉央(日本工芸会正会員)
  • 帯種:九寸名古屋帯(お太鼓柄)
  • 技法:絞り染め
  • 図案:色紙重ね
  • 素材:正絹100%
  • 状態:新品
  • 着用シーズン:春・秋(袷〜単衣)
  • 用途:カジュアル〜準礼装

◆ ⚠️ご注意:こちらの商品は一点限りのご用意です。

職人の手によって丁寧に作り上げられた絞り染めの名古屋帯は、同じものは二つとありません。
気になられた方は、お早めにご検討くださいませ。


◆ ご購入・ご相談について

当店では、着物初心者の方やコーディネートに迷われる方へ、帯合わせアドバイスも承っております。

📷 実物写真はInstagramでも随時公開中!

また、商品はすべて一点もののため、再入荷はございません。
オンラインショップ・実店舗の両方で販売しておりますので、売り切れの際はご容赦ください。


東レシルック

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

9月の単衣にあわせたらいかがでしょう。
お月見の会などにお勧めです

色々と結ぶ場所が広がる楽しめる染帯です。

お勧めです。

「夏 茶事」「茶道 夏」「お茶会」|茶道の季節行事 |お勧めの着物と帯

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茶道における「夏の茶事」の魅力とは?

夏は、茶事のなかでも特に風情ある季節です。暑さを避けるため、
早朝や夕暮れ、夜に行われることが多く、静けさのなかに涼やかさ
を感じられる趣向が凝らされます。風炉の季節ならではのしつらえ、
夏らしい茶道具、そして何より季節感あふれる設えが、参加者に心
地よいひとときを提供します。

今回の企画では「夏 茶事 種類」「茶道 夏 お茶会」などの検索ニーズ
に応える形で、夏に行われる代表的なお茶事の種類と特徴、設えの
工夫、懐石やお菓子について、実例を交えながらご紹介いたします。


【夏に行われる主なお茶事の種類と特徴】


☆暁の茶事|夏の早朝に味わう一服

夜明け前から始まり、日の出とともに進行する暁の茶事は、夏なら
ではの涼やかな時間帯に行われます。朝露に濡れる草木の香り、夜
明けの静寂、徐々に明るくなる空の下でいただく一服は、格別の趣
があります。夜明けの光を活かすため、灯りは控えめにし、草花や
虫の音を楽しめる設えが好まれます。

※私のお手伝いの経験ですが、若かかりし頃の盛夏、午前4時半に
お客様を迎えて行った暁の茶事では、草の匂いや小鳥のさえずりが
空間を包み、灯りを最小限にした席が幻想的な趣を生んでくれました。
主菓子には朝露をイメージした葛饅頭を用い、初夏の山野草を活け
た花入が涼感を引き立てていました。

その時は絽の無地や裏のお手伝いは絽の小紋で対処致しました。
汗もかきます。(自然の風で涼を感じるので)

東レシルックという手もございます。
社中でお客様をお招きするのでしたらこれもあり?と思います。

東レの絽の小紋(横絽)

東レの絽の無地の着物(横絽)

帯はこちら

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】

夏<絽>・特選西陣織袋帯【京都イシハラ謹製】

☆朝の茶事|軽やかな装いと朝食懐石が魅力

朝の涼しいうちに行われる軽めの茶事で、正午の茶事よりも準備が
簡略化されることが多く、近年では夏に人気の高い形式です。
朝食代わりに出される軽懐石や、季節の果物を使った涼しげな菓子
がよく用いられます。浴衣や単衣など、涼しげな装いも魅力のひとつ
です。

☆正午の茶事|夏でも基本を押さえて行う正式な茶事

茶事の基本形ともいえる正午の茶事ですが、夏場は暑さとの兼ね合い
から、時間をずらしたり、風通しの良い空間で行ったりといった工夫
が必要です。簾や葦戸、氷柱などを活用し、参加者が涼を感じられる
よう配慮します。懐石もあっさりとした味付けのものや冷製料理を中心
とされた方がより涼を感じるかと思います。

☆飯後の茶事|午後の静けさを楽しむ夏の茶会

昼食後の落ち着いた時間帯に行う茶事です。軽めの懐石とともに、午後の
静けさを楽しむ形式です。夏は特に、日差しが和らぐ午後遅くの時間帯が
好まれ、冷たいお茶や冷菓などの工夫が凝らされます。

☆夜咄の茶事|灯りと風情を楽しむ夜の茶会

日没後、灯りのもとで行われる夜咄の茶事は、夏の夜の風情を存分に味わ
えるひとときです。蝋燭のゆらめく灯り、虫の音、夜風の涼しさが、五感
を通して季節を感じさせます。設えには風鈴や団扇、竹の器などが用いら
れ、幽玄な空間が演出されます。

☆不時の茶事|気軽に楽しむ夏のお茶時間

正式な予定を立てず、急な来客や思い立って行う茶事を「不時の茶事」と
呼びます。夏は、ふとした涼しい朝や夕方に、「一服どうぞ」と気軽に始
める不時の茶事が映える季節です。形式にとらわれすぎず、涼やかな茶碗
や簡素な設えでおもてなしをする心が大切です。

☆跡見の会(あとみのかい)|夏に偲ぶ故人の面影

故人を偲び、記念日などに開催される茶事です。静けさと慎ましさが重視
され、設えも落ち着いた雰囲気が基本です。夏の跡見の会では、青楓や水
の表現を用いた意匠が多く、涼やかで清らかな空間づくりが意識されます

☆夏のお茶事にふさわしい装いと涼感ある設えの工夫

夏は、視覚と聴覚で涼を演出する工夫が重視されます。竹や籠、透け感の
ある布、簾や葦戸、風鈴などを用いると、暑さをやわらげる効果があります。
また、茶碗や茶入れなどの道具も、夏らしい涼感ある意匠のものを選ぶと良
いでしょう。

参加者の装いも、麻や絽、紗の着物など、通気性と見た目の涼しさを兼ね備
えた素材が重宝されます。色も、白や淡い水色、薄緑など、清涼感を感じさ
せるものが好まれます。

 ☆もしお客として招かれた時の楽しみ方
  • 夏の茶事に招かれた際は、うちわや扇子、汗拭きなどを控えめな色合いで
    用意されておくと安心です。

  • 熱中症対策も兼ねて、到着前に十分な水分補給を摂取しておかれた方が
    宜しいかと思われます。

  • 季節感を楽しむ心構えで臨めば、設えや一服の茶からより深く涼を感じられ
    ます。亭主のお心遣いを感じましょう

 

よく、夏の茶事は何時ごろに行われるのが一般的ですか?と問われることが
多いです。
結構、曖昧になっていることが多いのです。色々なお茶事があるからだと思
います。

①暁の茶事は夜明け前の4〜5時ごろから始まります。
②朝の茶事は7〜9時台です
③夜咄は日没後の18時以降が多いです。

気温が下がる時間帯に設定されるのが特徴です。
③のお茶事をして①のお茶事を続けてした記憶がございます
勿論お手伝いでしたが。寝ずによく頑張ってできたと今思えば
若かったのだなと懐かしく思えます。

今は絶対無理ですが・・・・・・

裏方は黙って音をたてずにをよく覚えています。
お茶事はお客様の前より裏方の方をよく覚えているものですね。

主菓子をお運びしたりは覚えていますがそんなに鮮明に覚えていません。
不思議です塗りのお道具の扱い方、後片付けが勉強になりました。

どちらも経験するときっとお気持ちが豊かになると思います

 

 

 

 

 

六月のお茶会、着物はどうする?

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梅雨の装いと単衣のおすすめコーディネート

六月に入ると、いよいよ単衣の季節。茶道をたしなむ方にとっては、お稽古や小さなお茶会など、装いに気を遣う時期でもありますね。
特に梅雨の時期は、雨対策や湿度への配慮も必要で、「何を着たらいいのか迷ってしまう…」という声もよく耳にします。

そこで今回は、「六月 お茶会 着物」「梅雨 茶会 装い」「単衣 着物 おすすめ」「初夏 茶道 準備」など、実際に多く検索されているキーワードに沿って、この季節にぴったりの着物と帯の組み合わせをご紹介いたします。

写真付きで、雨の日でも安心な工夫や、涼やかに見せる色使い、単衣の選び方のポイントなどもお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】

こちらは涼しい感じが出ています。

着物は正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]をイメージして着せて
帯を結びましたが着物のお色が少し濃くなってしまいました。しかしそれは
それであっているかと思います。こんな感じの合わせ方にもお勧めです。

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】

お茶席向きの小紋です。

先月、6月のお茶会で単衣の小紋を着るんだけど一枚はあるけど
あまり小紋は持ってなくて・・・・・というお問い合わせが
ございました。その日は絽の名古屋帯が気に入り
お仕立て上がりの西陣織の名古屋帯でお値段もお手頃でしたので
お買い求めいただきました。

違うタイプのお仕立て上がりの絽の名古屋帯はこちらです

夏・西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

「夏・八寸名古屋帯」仕立ては、おそめ仕立てとなっておりますのでご自由
に前の帯幅を作ることができます。
柄は、お太鼓柄です。季節を問うような柄は使用していません。帯地はアイ
ボリーに淡い紫とブルーの模様が施されていて涼しさを感じさせる柄となっ
ております。お稽古や夏のお茶事のお手伝い、研修会などに結んでください。

☆梅雨のお茶会、雨対策は万全に:草履カバーとお着物の扱い方

六月のお茶会で一番気になるのは、やはり雨。
せっかくの着物を濡らしてしまうのは避けたいものですね。

まずおすすめしたいのが草履カバー。履いたまま簡単に装着できるタイプが多く、急な雨にも対応できます。ビニール製のものはコンパクトに畳めるので、バッグに常備しておくと安心です。

また、替え足袋と着物用の大きめビニール袋(もしくは風呂敷)を持っておくと、移動時の安心感が違います。
足袋カバーはこはぜ付きとつかないタイプがございます。
きねや足袋と口ゴムタイプです

口ゴムはこはぜがないので脱ぐのが楽でお茶の方には重宝されています。
やはりお茶をされている方は足袋カバーを履かれて家を出ます。それから到着して
上がる際にカバーを脱ぐのでこはぜが無い方が楽なようです。

しかしきちんとされたい方はこはぜ付きを選びます。

要は人それぞれです。が足袋カバーは必要ということです。

さらに、帰宅後に濡れた場合を想定して、着物の正しいたたみ方(裾を外に出す・湿気を逃がす)を覚えておくと、型崩れを防げます。

ただ、雨にぬれたりすると縮むのできれいにたたむというより取り敢えず
着物ハンガーにかけることを優先してください。そこで汚れがないかを確認
して汚れていたらシミ落としで呉服屋さんに持っていって落としてもらってく
ださい。ご自身で落とせるのであるならばその方が一番です。

ベンジンを使って落とせます。こするのではなく軽くたたくように一度で終
わらせようと思わず、何度も丁寧にたたいてドライヤーで乾かしたたいて乾かし
と根気よくすれば取れます。

その際に生地の下にタオルを敷いて行ってください。

☆蒸し暑さに負けない工夫:汗対策と涼感を演出する小物使い

六月は梅雨の湿気と気温の上昇で、着物姿でも汗が気になります。特にお点前
やお運びで動くことが多い方は、肌着選びが重要です。

おすすめは、吸湿性と速乾性に優れた和装肌着や、麻混の長襦袢。絽や楊柳の
素材を選ぶと、肌に貼りつきにくく快適です。

また、背中と胸元に汗取りパッドを入れるのも効果的。見た目は変わらず、汗
じみを防いでくれます。

さらに、お茶会では扇子を持ち歩くことが許されている場面もあります。移動
中や待ち時間にそっと使う扇子
は、見た目にも涼やかで粋。夏らしい色柄の
扇子を添えることで、装いのアクセントにもなります。

色合いがさわやかです

猫好きにはたまりません

和柄でプレゼントにも良いです。

雨の日のお茶会におすすめ|東レシルックの小紋で安心&きれいに

雨の日のお茶会やお稽古、何を着たらいいか迷うことはありませんか?
そんなときに心強い味方になるのが、東レシルックの小紋です。
驚くなかれ。最近の東レの小紋の反物はちょっとした正絹小紋と変わらないお値段
です。それだけ需要と価値が上がったのでしょうか?

梅雨の時期は着物愛好家にとって悩みどころです。
ですが、東レシルックなら、撥水性・速乾性に優れた素材なので、多少の雨や湿気も気にならず、
しかも見た目は絹と変わらない上品な風合い
で、茶席にもふさわしい装いが叶います。

絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の
水屋仕事にどうぞ。控えめで品のある色柄です。
帯次第でお稽古からちょっとしたお茶会まで幅広くお使いいただけます。

東レの小紋 (市松文様) 雨の日のおでかけやお茶のお稽古やお茶会の
水屋仕事にどうぞ

さらに、東レシルックはご自宅でお手入れができるのも魅力の一つ。
お家の洗濯機で丸洗い。雨にぬれても洗濯機に入れて丸洗い。
衿の汚れは中性洗剤を軽くつけて軽く歯ブラシのようなもので軽くこすり
洗い落します。他が気にならなければ濡れた部分をドライヤーで乾かす。
全体的に濡れてしまったら軽く脱水して陰干しです。
クリーニング要らずで、忙しい日々にもぴったりです。

着物の選び方に「正解」はありません。
だからこそ、あなたと一緒に考えます。

「正絹の着物こそ本物」と思われる方もいれば、
「雨の日には東レシルックのような洗える着物が安心」と割り切って選ばれる
方もいらっしゃいます。

どちらが正しい、ということはなく、
着る場面や目的、そしてその人の美意識に合った一枚を選ぶことが何より大切
です。

たとえば、梅雨時期の茶会には雨に強くてお手入れも簡単な東レシルックの
小紋
がとても重宝しますし、
格式ある席や特別な場面では正絹の持つ気品と風合いが引き立ちます。

「雨の日 着物」「洗える着物 東レシルック」「正絹 小紋 比較」など、
着物選びに悩まれる方が多い今だからこそ、
私たちはそれぞれの選択を尊重し、お一人おひとりに合った装いを一緒に考える呉服屋でありたいと願っています。

お気軽にご相談ください

どんな些細なことでも構いません。
「雨の日の茶会に何を着ればいい?」「東レシルックってどう?」そんな疑問が浮かんだときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたらしい一枚を、一緒に見つけていきましょう。

東レシルックのページ

正絹小紋のページ

夏のお茶会に向けて大切なこと 〜涼やかに、そして美しく〜

投稿日:

皆さまこんにちは。「きものむらたや」の若女将でございます。
(もう若くはございませんが・・・・・)
季節はすっかり夏の気配を帯び、日中の陽射しもぐっと強くなってまいり
ましたね。今日は、夏に向けてのお茶会の装いや心得、そして暑さ対策
ついて、私なりに大切だと思うことを綴らせていただきます。

特に、お茶会にお召しになる着物や帯、小物の選び方については、お客様
からもよくご相談をいただきます。この記事が、皆さまのご準備の一助と
なれば幸いです。


1. 夏のお茶会は「涼感」と「格式」の両立を

夏のお茶会では、見た目の涼しさと季節感の演出が何よりも大切です。
ですが、お茶席は格式や礼儀が重んじられる場。あまりにもカジュアル
すぎる装いでは、お席にそぐわない場合もあります。

例えば、絽や紗の小紋や付下げ、絽の訪問着などは、格式を保ちながらも
涼やかでおすすめです。帯は羅の名古屋帯や絽綴れ、絽の袋帯など、透け
感のあるものを選ぶとよいでしょう。帯締め・帯揚げも、夏用の絽や紗の
ものを選ぶことで、統一感が出ます。

特選西陣織袋帯【京都イシハラ謹製】「道長吹き寄せ」

帯地は、ブルーグレー地に松や紅葉、波などを施しています。吹き寄せと
名がありますが、絽の帯ゆえ松も松葉ではなく「松」本体を施してござい
ます。上品に結ぶことができる一品です。正式なお茶席、夏の結婚式など
と格の高い着物に合わせて下さい。

6月になれば結べるお品です。
単衣の色無地、付け下げにどうぞ。

6月ともなれば帯は先取りですので絽はもちろんですが、最近はスリーシー
ズンの帯をよく見ます。私どもの所でも扱っています。

軽くて結びやすくそれでいてしっかりしています。

正絹西陣織袋帯 【高島織物 謹製】鎖美織全通

「きものむらたや」では、夏の茶席にふさわしい絽や紗の着物、そして夏帯
を数多く取り揃えております。実店舗はもちろん、オンラインショップや楽
天市場店
でもご覧いただけますので、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。


2. 帯付きにならない工夫を

夏はどうしても暑さで汗をかきやすく、つい着崩れや帯付き(帯の下が肌に
直接触れる状態)になりがちです。これは見た目にも美しくありませんし、何
より肌にも着物にも負担がかかります。

そこで、涼感肌着や絽の長襦袢をうまく使い、汗取りや補正にも工夫を凝らす
こと
が大切です。

当店「きものむらた」では、夏用肌着や長襦袢のご提案もさせていただいており
ます。特にお茶をされるお客様には、動きやすくて涼しい仕立て方のご相談
承っておりますので、お気軽にお声がけください。


3. 足元と履物にも気を配って

お茶席では足元も見られる大切なポイント。夏には絽の足袋や麻足袋を用いられると、見た目にも清潔感があり、履き心地も快適です。

草履も夏用の素材(籐表や麻)や白地のすっきりしたものを選ぶと、全体のコーディネートが引き締まります。

「きものむらたや」では、夏の茶会にふさわしい履物や足袋も取り揃えております。地元・島根県益田市の店舗でも、直接お手に取ってご覧いただけますし、オンラインショップでも細やかな写真付きでご紹介しております。

夏のお茶会やカジュアル着物におすすめのEVAコルク麻混草履。白地で着物
を引き立て、軽量で歩きやすい仕様。小紋・紬・小千谷縮に最適です。

西陣の帯地を使った草履の台とバッグ(夏用)
古くから大阪は、ぞうりの一大産地として栄えてきました。職人文化の継承を
行いながら古くから履物を通して、きもの文化の一端を担ってこられた日本で
唯一のぞうり協同組合がございます。それゆえ、履きやすい草履をと日々努力
をしてこられたので品質のよりお品となっております。お色からしゃれた感じ
ですので、外出着に合わせられます。


4. 小物で季節感を添えて

帯留や扇子、半衿などの小物は、季節感を出す絶好のポイント。例えば、金魚や朝顔、波模様などの意匠は、涼やかさを演出するのにぴったりです。

また、香りの演出も涼を呼ぶ一つの手段。白檀の扇子や香袋を使えば、暑い中でも上品な佇まいを保てます。

当店では、夏らしいモチーフの帯留や和雑貨も豊富に取り揃えております。贈り物にも人気の商品ですので、ぜひご覧ください。

夏にそっとバックに忍ばせて、暑いな~と思ったらそっとバックから出して
さりげなく扇ぐそんな使い方やご友人にプレゼントをされてもお喜びになる
と思います。


5. 暑さ対策と心配り

お茶席では空調の調整が難しいこともあり、水分補給や扇子の活用、うちわの持参など、ご自身での暑さ対策も欠かせません。

しかし、何よりも大切なのは、自分の身支度が他の方に不快感を与えないかという心配りです。例えば、汗のにおいを防ぐ工夫や、控えめな香りづけなど、周囲への配慮ができてこそ、美しい所作と言えるのではないでしょうか。


最後に 〜「きものむらたや」の夏支度〜

夏のお茶席は、厳しい暑さのなかでも清々しさや季節の移ろいを感じられる、日本ならではの文化です。その中で、きものを通じて季節を楽しむことは、とても豊かで尊いひとときだと感じています。

「きものむらた」「きものむらたや」では、夏のお茶席にふさわしい絽・紗・麻の着物、夏帯、涼やかな小物などをご用意しております。ベテランの方はもちろん、これからお茶を始めたいという方のご相談にも、丁寧に対応させていただきます。

着物の仕立てやコーディネートのご相談、体型やTPOに合わせたアドバイスなど、


涼しさと格式を両立した夏の装いを

夏のお茶会では、「見た目の涼やかさ」と「お茶席にふさわしい格」を兼ね備えた装いが求められます。

おすすめの着物は、
絽や紗の小紋
絽の付下げ・訪問着
など、透け感がありながらも品格のあるもの。

帯は、

羅の名古屋帯

絽綴れ帯

絽の袋帯
などがぴったりです。

こちらは絽綴れの袋帯です。やはり品が良く華やかですが落ち着いています。
お茶席には丁度良いお品です。というか最上級ではないでしょうか。
日本製のつづれは今はなかなか手に入りません。
よってお値段も高くなっています。無地はある程度どのようなお色でも、付け
下げも結構色々と合わせられます。

帯締め・帯揚げも、夏用の素材を選んで全体に統一感を持たせるのがポイントです。

🔹「きものむらたや」では、夏のお茶会にふさわしいお着物・帯を多数ご用意しております。楽天市場店でもご紹介中です♪


着崩れ防止と汗対策の工夫を

夏はとくに「帯付き」にならないよう注意が必要です。
通気性の良い長襦袢や、機能性の高い和装インナーを上手に使って、汗をしっかり吸収し、着崩れを防ぎましょう。

おすすめアイテム:

  • 絽の長襦袢

  • メッシュ素材の伊達締め

  • 麻や吸湿速乾素材の肌着

「きものむらた」では、お客様の体型や用途に合わせた仕立てのご相談も承っております。


足元と履物にも季節感を

意外と見落としがちな足元。お茶席では正座をすることが多く、足袋や草履も季節感と清潔感を大切にしたいものです。

おすすめは、

☆お茶会に行かれるときには足袋カバーを履かれてください。
お茶席ではきれいな白足袋で

☆白地の夏草履(籐表や麻表など)

※足元から季節を演出することも、和装の楽しみの一つです。

🔸島根県益田市の実店舗でも夏用の足袋・草履を取り揃えております。オンラインでもお求めいただけます!


小物で夏の涼を演出

半衿や帯留、扇子などの小物で季節感をプラスすると、お席での印象がぐっと華やかになります。

  • 朝顔・金魚・波模様の帯留

  • 白檀の香り扇子

  • 絽の半衿
    などが、見た目も香りも涼やかに演出してくれます。

「きものむらたや」では、茶席にぴったりの上品な和小物も多数取り揃えております。


暑さ対策は「心配り」も忘れずに

暑い時期のお茶席では、自分自身の快適さとともに、周囲の方々への配慮も大切です。

  • 香りの強すぎない扇子やうちわを活用

  • 香水ではなくお香や香袋で控えめに香らせる

  • 汗取りやタオルは目立たないよう工夫

「美しい所作」とは、自分のためだけでなく、相手のための心遣いが表れた行動だと、私は思っております。


夏のお茶会は、心と季節を楽しむ時間

夏の茶会は、ただ暑さに耐える場ではなく、涼やかさを工夫し、季節の風情を味わう時間です。

「きものむらた」「きものむらたや」では、

  • 絽・紗・麻などの夏きもの

  • 涼やかな夏帯

  • 小物や和雑貨
    など、夏のお茶席にぴったりの品々を多数ご用意しております。

楽天市場店やオンラインショップでは、着用イメージが分かりやすい写真も掲載しておりますので、どうぞご覧くださいませ。


最後に:若女将からのご挨拶

この夏も、お茶席にふさわしい装いで、清らかなひとときをお過ごしいただけますように。
装いに不安のある方も、お気軽に「きものむらた」までご相談くださいませ。着物選びから仕立て、コーディネートまで、心を込めてお手伝いいたします。

皆さまのご来店・ご注文を、心よりお待ち申し上げております。

メールでのご対応も可能です



▶ ご相談・お問い合わせは → 公式サイト・お問い合わせフォーム

気軽なお茶会にふさわしい装い|季節を感じる着物と帯の選び方

投稿日:

気軽なお茶会に参加する際、どのような着物や帯を選べばよいか
迷ったことはありませんか?
この度は、先日のお茶会に寄らせていただいた際の「おもてなし」の
お菓子や茶道具の写真を交えながら、これからの季節にぴったりの
着物と帯をご紹介いたします。

季節を感じる茶席のしつらえ

先日参加したお茶会では、春を思わせる淡い紫ピンクの入った練り切
りの菖蒲の花が形作られています。黒文字は手作りだそうです

素朴で趣のある木彫りの香合が印象的でした。(筏に船頭)

初夏の紫陽花が描かれたお抹茶碗

【鮎の掛け軸】鮎の解禁は6がつで少し早いですが、お茶の世界も先取り
すがすがしい掛け軸で素敵です

気軽なお茶会におすすめの着物

  • 着物:淡い色合いの小紋や江戸小紋
    春から初夏にかけての季節を意識し、淡いピンクや若草色やブル―系など
    柔らかな色調の着物が最適です。小花模様や唐華や幾何学模様など、控え
    めで品のあるデザインが好まれます。飛び柄小紋で無地感覚にお召しにな
    られると宜しいかもしれません。
  • 帯:軽やかな名古屋帯
    紫陽花の花をモチーフにした帯や、自然素材を感じさせるシンプルな帯も
    素敵です。お茶会の落ち着いた雰囲気に調和し、季節感を引き立てます。
    逆に季節に全く関係のない柄で幾何学文様ならばいつの時期でも大丈夫です

    正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

    丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。
    華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。

    【華 文】
    花を抽象化して丸い形に文様化したもの。特定の花を表すのではなく、なんと
    なく花のような形をした華麗な文様全般をさす。 古くから織物、染物の文様
    として用いられてきた。現代でも重厚な文様として婚礼用の袋帯などに多く
    みられています。

    九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

    1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢のキモノ通
    の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。

    お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしています
    ので、ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。
    着用年齢や着用する場所も広い帯ですので親子代々引き継いで頂きたい逸品の
    九寸名古屋帯です。

     

    他にお勧めの着物はこちら

    茶席に映える上品な着物をお探しの方におすすめしたい、北出与三郎監修
    正絹小紋です。
    使用されているのは、繊細な紋意匠の正絹生地。地紋には伝統的な花菱文様をあしらい、見る角度によっては変わり七宝柄のようにも映る、奥行きのある美しさが魅力です。

    地色は、やわらかく落ち着いた淡藤色(あわふじいろ)。控えめで洗練された色合いは、春の茶会、研修会、観劇、カジュアルなお茶事など、さまざまなシーンで活躍します。
    柄の配置は控えめな飛び柄仕立てで、地紋と同じモチーフを用いることで、統一感がありながらもおしゃれな印象に仕上がっています。

    袷にも単衣にも対応する、季節を問わない一枚

    袷としても単衣としても着用可能な飛び柄小紋は、季節の変わり目に便利な一枚。年代を問わず着こなしやすく、帯次第でフォーマルにもカジュアルにもアレンジできます。

    未仕立てでお届け|お好みの寸法に対応できます

    本商品は、未仕立ての状態でご提供しておりますので、お好みの寸法にお仕立て
    いたします。

    日本製の高品質な正絹小紋は、お稽古着からお出かけ着まで、さまざまな場面で長くご愛用いただける逸品です。

    特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】

    全体を板で張り段ごとに柄が違っています。鳳凰の段、唐華の段、唐草、
    忍冬などの柄と様々です。生地はさらっとした紬の生地です。全通ですの
    でどこを出されても良いですのでお一人でお召しになる時も便利です。

    同系色に近いですが洒落ています。

    【板場友禅】
    友禅染の技法のひとつで、長い一枚板の上に生地を張り、型紙をおいて
    染めるものです。板に載せた生地に刷り込んでいくことから、板場友禅と
    呼ばれます。

    西陣織袋帯【大光織物謹製】「七宝文様に唐華・スリーシーズン」

    しなやかに織り上げられた牡丹鼠色をベースにした帯地です。透け感のある
    薄い織り地ですのでスリーシーズン用にとメーカーさんが作られた帯です。

    盛夏を外した3月終わりから4月~7月始め、9月~11月ごろに結ぶのがお勧め
    です。

    西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】「唐華・六通」


    お買い求めやすく確かな品質、軽やかな風合いで結びやすい帯と
    なっております。
    銀糸を通した帯地に織りだされた唐華文様が上品にあしらわれています。
    紬、小紋に合わせておしゃれに少しドレスアップさせたり、気軽に普段
    使いでお召しになられたりと楽しめる一品です。

    グレーはお茶席にとても似合うお色です。
    お着物か帯に取り入れたらとても上品になるのではないでしょうか?

    もし、時期がずれて6月になるならば
    こちらの帯もお勧めです。

    夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」
    流れるような蔦や葡萄。それぞれに吉祥文様として、七宝、青海波、
    亀甲柄が唐織で施されています。お色も涼しい感じのする夏名古屋帯
    に仕上がっています。夏のお茶事、お茶会に又、ご友人との会食に
    是非どうぞ。葡萄は子孫繁栄ですしおめでたい柄が使われています。

    夏・草履「EVAコルク草履」フリーサイズ 普段にお稽古にと役立ちます

 

 

夏のお茶会やカジュアルなお出かけに最適な、EVAコルク麻混草履のご紹介です。
白地の上品なデザインは、着物の色柄を邪魔せず、清涼感を演出します。麻混の素材を使用しているため、夏用草履として快適にご使用いただけます。

この草履は、EVAコルクの軽量ソールを採用。柔らかく軽やかで、長時間の着用でも疲れにくいのが特徴です。見た目はお茶会向きの上品さを保ちながら、実用性も兼ね備えています。

☆ おすすめポイント

  • 夏用草履:麻混素材で涼やか

  • 白地:お茶会・お稽古・お出かけに最適

  • EVAコルクソール:軽量で歩きやすい

  • カジュアルな小紋・紬・木綿着物・小千谷縮におすすめ

  • 地域やお茶会の種類に合わせた柔軟な選択が可能

ランクの高い夏物の着物(訪問着・高級付け下げ)には不向きです。気軽なお茶会やお稽古着、普段着感覚の小紋・紬・木綿着物に最適です。特に小千谷縮などの夏着物との相性は抜群です。

お客様のお好みや、お茶会の雰囲気に合わせてご検討ください。

6月の茶道にふさわしい単衣の着物コーディネート|小紋×名古屋帯・洒落袋帯で涼やかに

投稿日:

今は5月に入ったばかり。とても過ごしやすい月です。
お茶会も増えてきています。それに併せて研修会も増えてます。まだ良いのですが
段々と汗ばんでお着物で丸一日過ごしているとお着物が汗シワが出来たりします。

帯も普段通りですと暑く感じてしまいます。かといって夏物は早いのでスリー
シーズンの帯を結ぶという手もございます。スリーシーズンですので6月も結べ
ますが、帯は先取りなので夏物が6月には良いでしょう。9月にはお勧めです。

まだ暑い日が続いてますので・・・・・・

お茶席にも街着にもおすすめ|灰桜色の小紋×牡丹鼠色の
スリーシーズン帯 コーディネート
例)

西陣織袋帯【大光織物謹製】「七宝文様に唐華・スリーシーズン」

しなやかに織り上げられた牡丹鼠色(ぼたんねずいろ)を基調とした、
おしゃれな透け感のある帯地です。薄手の織り素材で作られており、春・初夏・秋のスリーシーズン(3月下旬~7月初め、9月~11月)にお使いいただけるよう、メーカーが工夫を凝らして仕立てた逸品です。特に単衣(ひとえ)着物との相性がよく、季節の変わり目のおしゃれを楽しみたい方におすすめです。

デザインは、上品な単色(単彩)で七宝文に唐華文様をあしらっており、クラシックながらモダンな印象も漂います。フォーマルすぎず、かといってカジュアルにもなりすぎない絶妙なデザインで、茶道のお稽古や観劇、お食事会など幅広いシーンに活躍します。

気候や気温に合わせて、ぜひお洒落に結んでいただきたい一本です。単衣帯・春帯・秋帯・透け感のある帯をお探しの方に最適なアイテムです。

飛び柄小紋などにも合わせて頂けると思います。

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]

やわらかな光沢が美しい寿光織の丹後ちりめん生地に、格式ある桐竹鳳凰文をあしらった小紋です。柄は控えめなとび柄で、お茶席などの改まった場でも安心してお召しいただける一着です。

お色味は、ほんのり赤みを帯びたやさしい灰桜色(はいざくらいろ)。お顔映りも良く、上品で若々しい印象を演出します。

合わせた帯は、牡丹鼠色(ぼたんねずいろ)をベースにした、しなやかで透け感のあるスリーシーズン帯。春・初夏・秋に対応できる薄手の織り帯で、単衣のお着物にぴったりです。
七宝に唐華文様が単彩で施され、落ち着きと華やかさをあわせ持ったデザインが魅力です。

灰桜色の小紋と牡丹鼠色の帯は、色のトーンや格のバランスが絶妙に合い、
控えめながら印象に残る着姿を演出してくれます。お茶席、観劇、お食事会、街歩きなど、様々なシーンでお楽しみいただけます。

6月の茶道のお稽古や気軽なお茶事には、単衣の小紋に名古屋帯や洒落袋帯を
合わせた涼やかなコーディネートがおすすめです。

梅雨に入り湿度も高くなるこの季節、着物選びに悩まれる方も多いのではない
でしょうか。そんな方に6月ならではの爽やかな着こなしをご提案します。

例えば、やわらかな色味の小紋(淡い水色、利休白茶、藤色など)に、花や
草木、幾何学模様の名古屋帯を合わせることで、品格を保ちながらも季節感の
ある装いを演出できます。
帯は軽やかな博多織や絽綴れや透け感のある素材ですと6月らしくお勧めです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

日本の伝統美をモダンに昇華させた「JAPAN蒼blue」の企画による
美しいブルーが印象的なとび柄小紋です。
生地には上質な丹後ちりめん紋意匠織を使用し、しなやかで艶やか
な質感。そこに三種類の唐華文(からはなもん)を控えめにと言い
ながらもしっかりと主張するよう絶妙な間隔で配しています。

デザイン性と品格を両立させたこの一枚は、お茶席や観劇、食事会
などのお出かけ着としても活躍します。
華やかすぎず地味すぎずという絶妙なバランスを求める方にぴったりです。

ブルーの地色は濁りがなく、透明感のある明るさを含み、
着る方の印象をすっきり若々しく、明るく引き立ててくれます。

少し格式を高めたい茶事や、目上の方が同席される席では、洒落袋帯を使った
コーディネートが宜しいかと思います。洒落袋帯は名古屋帯より格がございます。正式な袋帯ほど堅苦しくないので小紋にも結べるものもございます。
また、茶席の雰囲気にもよくなじみます。付け下げや無地に合わせると型ぐるし
くなく出掛けられます。

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】

蔦や葡萄。それぞれに吉祥文様として、七宝、青海波、亀甲柄が唐織で
施されています。お色も涼しい感じのする夏名古屋帯に仕上がっています。
夏のお茶事、お茶会にご友人との会食に是非どうぞ。

夏物 九寸名古屋帯 西陣織 横絽 【京都イシハラ謹製】

ブルー系の着物との同系配色を楽しみたい方には、濃い藍系の名古屋帯が
おすすめ。柄は雪輪と波の夏帯です。さりげない金銀糸や刺繍入りで、程よい
華やかさをプラスして統一感が生まれています。帯締め帯揚げで全体を締めると
まとまりがより一層よくなります。

帯まわりは、白や生成り、薄浅葱色などの帯揚げや帯締めで清涼感をプラスする
のも宜しいかと。

6月ならではの軽やかなコーディネートで、お茶室の季節の移ろいを装いでも表現してみませんか?

夏の袋帯【田中義謹製】「丸に雪輪中に柄・六通」

帯地は、淡いグレーパープルです。金糸・銀糸で雪輪や波、観世水に
抽象化した花などを施しています。夏の暑い時期に涼しそうなお色と
柄行です。

ブルーの小紋にどうかしらと考えましたがグレーが入っていますので
また、柄も強調してませんので小紋には適していると思います。

こんな感じで夏を乗り切ってオシャレにお着物を着て楽しみましょう。

五月のお茶会・研修会におすすめの上品な装い

投稿日:

 

初夏のきもの選びに迷ったら―光沢感が美しい小紋と西陣織帯のご提案

5月に入り、爽やかな風が心地よい季節となりました。お茶会や研修会、
趣味の集まりなどで「どんな着物を選べばいいのかしら?」とお悩みの方
も多いのではないでしょうか。季節感を大切にしつつ、場にふさわしい品
のあるコーディネートを楽しみたい。そんな思いに寄り添う、小紋と帯の
おすすめコーディネートをご紹介いたします。

板場型友禅染の正絹小紋―変わり七宝柄で品よく華やかに

今回ご紹介するのは、板場型友禅染による正絹小紋【幾何学模様・変わり七宝柄】です。紋意匠の上質な生地に、やわらかく光を反射する上品な光沢感があり
見る角度によって表情を変える美しさが魅力です。

薄青、薄緑、薄色の3色展開は、初夏の光の中で爽やかに映え、気負わず着
こなせるのが嬉しいポイント。未仕立ての状態ですので、お好みの寸法でお
仕立ていただけます。お茶会や観劇、お食事会など、幅広い場面にふさわし
い一着です。

 

合わせたいのは、品格を添える西陣織の名古屋帯・袋帯

この小紋にぴったり合う帯として、きものむらたや厳選の西陣織帯をいくつか
ご紹介します。

この小紋にぜひ合わせていただきたいのが、山田織物謹製の九寸名古屋帯
「院蔵特殊織裂」
。やや淡いグレーを基調に、縦に濃淡のあるストライプを配し、
奥行きある表情を演出。柄は、正倉院の唐花文様七宝文様が美しく織り込まれ
た全通柄。贅沢な織りでありながら、主張しすぎず、むしろ小紋の繊細な模様を
引き立ててくれます。

落ち着いた色味と品格あるデザインで、お茶席やお稽古事、観劇などに安心して
着用できる帯です。

【コーディネートの魅力】控えめで洗練された美しさ

この小紋と帯を合わせることで、

  • 小紋のやさしい色味と柄の動きが生きる

  • 帯のストライプと院蔵裂の文様が奥行きを添える

  • 全体が軽やかで、春から初夏にかけての季節感を演出

という、上品で知的な着姿が完成します。色無地や江戸小紋とも合わせら
れる帯ですが、今回のように「柄のある小紋」との組み合わせでも調和が
取れ、柄on柄ながらも静かな華やぎを感じさせてくれます。

【こんな方におすすめです】

  • 5月のお茶席に何を着て行こうか悩んでいる方

  • 上質な小紋と帯をコーディネートしたい方

  • 習い事や観劇にも使いまわせる、万能な帯を探している方

  • 落ち着いた印象の中にセンスが光る着こなしをしたい方

小紋と帯、どちらも「主役級」でありながら、お互いの良さを引き立て合う
絶妙な組み合わせです。お茶席での印象を良くしたり、利いたおしゃれを楽
しみたいと言うそんな方にぴったりのコーディネートです。

 

【正絹 ろうけつ染め小紋】吹雪染のやさしい表情で魅せる、品よく華やぐ装い

お茶席・会食・忘年会・新年会・同窓会におすすめの着物

季節を問わず、さまざまな集いの場に着ていける、品よく華やかな小紋をお探し
の方へ。こちらは、正絹の紋意匠生地に「ろうけつ吹雪染」を施した小紋です。
柔らかさと気品を兼ね備えた一枚です。

 

【素材と技法】

生地には、上質な正絹の紋意匠織りを使用。ペーズリー柄の地紋がほんのりと浮
かび上がる、贅沢な生地感です。
全体には、蝋(ろう)を吹雪のように飛ばす独自の染め技法「ろうけつ吹雪染」
が施され、模様の硬さを和らげるように、しっとりとした風合いに仕上げられて
います。この技法により、控えめながら印象的な表情が生まれ、見る角度によっ
て異なる趣を楽しめます。

【色彩】温かみある4色の調和

配色は、京紫色・葡萄染(えびぞめ)・白菫色・山吹茶の4色系統。
いずれも日本の伝統色ならではの深みを感じさせる色合いで、配色のバランスや
着こなし方によって、しっとり落ち着いた雰囲気から華やかな印象まで
、表情に
幅を持たせられるのが魅力です。

お茶席では略礼装としてお召しいただけます

上質な染めの小紋に寄り添う“美しい静けさ

こちらの帯は、神秘的なパープル地に、忍冬(スイカズラ)唐草文が上品に織り
出された六通柄です。地色の紫は柔らかく、主張しすぎず、それでいて確かな
存在感を放ちます。
派手にならず、着物にそっと寄り添うような佇まいは、「ろうけつ吹雪染」の
正絹小紋の繊細で温かみのある雰囲気にぴったりです。

シーンを選ばない万能性と、代々受け継ぎたくなる格調

  • お茶席での礼節を大切にした装いに

  • 観劇・美術館・音楽会など、文化的な場にも

  • 会食や趣味の会、ちょっと特別な日常にも

年齢を問わず着用でき、上品で趣味性のあるデザインは、
まさに親子代々、長く愛用していただける名古屋帯です。

「コーディネートの提案」

ろうけつ吹雪染の小紋(京紫・葡萄染・山吹茶・白菫色系など)と合わせる
ことで、帯と着物が互いを引き立て合い、落ち着きの中に品格ある華やかさ
が生まれます。

帯締めや帯揚げを少し明るめのニュアンスカラーで合わせると、春らしい軽やかさもプラスされ、季節の移ろいを上品に表現できる着こなしになります。

【本場筑前博多織】特選博多織紋八寸名古屋帯(正絹)

《大倉織物 謹製・誠之輔ブランド》観劇・お茶席・お食事会におすすめの名門帯

雑誌『美しいキモノ』で「日本のきものブランド50」にも選出された
名門・大倉織物の「誠之輔」ブランドより洗練された印象八寸名古屋帯です

ろうけつ吹雪染の正絹小紋との相性は抜群

繊細なペーズリーの紋意匠地に、ろうを吹雪状に散らしたろうけつ染
小紋の、やわらかで上品な佇まいに対して、誠之輔ブランドの博多織
帯はハリのあるしなやかさと潔さのあるデザインで全体を引き締め、
コーディネートに現代的なメリハリを添えてくれます。

すっきりとした知的な印象と締めやすさが魅力

この帯は、菊菱文様を変化させた幾何学柄が特徴。
見る角度によっては七宝文様のようにも映る意匠は、モダンな印象を与えつつも、
和の伝統をしっかりと感じさせてくれます。

  • お太鼓柄の色糸を変えることで、結び方の自由度も高く、
    帯の扱いに慣れていない方でも安心してお使いいただけます。

  • 全通柄の一部が太鼓柄になっており、帯結びのたびに柄の出方を気にする必要が少なく、実用性にも優れた一本です。

「おすすめの着用シーン」

  • 観劇やコンサートなど文化的な外出着に

  • お茶席や趣味の会、ランチ会などの集まりに

  • 御召・江戸小紋・小紋・紬とのコーディネートに最適

コーディネート例:ろうけつ吹雪染小紋×誠之輔名古屋帯

ろうけつ染小紋(京紫・葡萄染・山吹茶・白菫色など)の
温かみのある配色と柔らかな光沢感に、誠之輔の帯のシャープな幾何学柄が
調和し、優美な中にも都会的で知的な装いになります。

帯揚げや帯締めにニュアンスカラーを効かせれば、
より一層洗練された季節感のある着姿が完成します

 

 

【着物の衣替え】単衣(ひとえ)はいつから?気温と季節感で選ぶ賢いタイミング

投稿日:

4月も中旬を迎え、暖かい日が増えてきましたね。着物好きな皆さまの
中には「そろそろ単衣(ひとえ)に衣替えしてもいいのでは?」と感じ
ている方も多いのではないでしょうか。

今回は、「単衣を着始める時期」について、伝統的なルールと、今の気候
に合わせた現実的な着こなしのバランスをご紹介いたします。

単衣とは?本来の着用時期

単衣とは、裏地のついていない一枚仕立ての着物のこと。
本来、着物の季節ルールでは「単衣は6月と9月の2か月間だけ」とされて
きました。
これは、長年の季節感に基づいたしきたりですが、近年の気温上昇により、
特に5月には真夏のような日差しが感じられる日も少なくありません。
だから皆様工夫をされます。趣味でお着物を着られる方は単衣をまといま
すが、お茶をされる方はしきたりを重視される方が多く5月に単衣をとは
厳しいと考えられるので、せめてお襦袢だけでも縦絽か柄の絽を使って襟元
だけを普通にする。などなど

単衣を着始めるおすすめのタイミングは?

最近では、「体感温度」や「天気」を見ながら柔軟に衣替えをする方が増えています。

目安となる気温は

☆最高気温が25℃を超える日が続くようになったら単衣がおすすめ
☆5月の連休明け頃から、気候や行き先に応じて単衣に切り替える方も多いです

屋外のイベントや日中の移動が多い日は、袷ですと暑さを感じることが多いです。そんな時は、見た目が袷に近い落ち着いた色柄の単衣を選ぶと、違和感がありま
せん。

単衣を早めに着るときの注意点【TPOに合わせて】

伝統や格式を大切にするお茶席や公式な場では、「季節を先取りしすぎない」と
いう心配りも求められます。

4月下旬~5月上旬の単衣は、あくまでも「気候に応じた例外的な対応」として、
以下のような配慮をすると安心です。

  • 光沢のある薄手の絹素材など、見た目が袷に近い単衣を選ぶ

  • 帯や小物は春の名残を意識したコーディネートにする

  • 季節先取りになりすぎないよう、明るすぎる色や夏素材は


    【小紋 京染め|型染め・飛び柄】お茶会・入学式・観劇にも品よく映える一枚

    こちらは、京染めの伝統技法で染められた型染めの飛び柄小紋

    こちらは、京染めの伝統技法で染められた型染めの飛び柄小紋です。
    落ち着いたこげ茶系の地色に、ひし形の中に唐華(からはな)文様を配した、
    上品で洗練されたデザインが特徴です。

    菱の文様には、さらに細やかな柄が施されており、近くで見るとその緻密な美
    しさに思わず目を奪われます。
    同じ型紙で染めていても、飛び柄の配置や仕立て方によって雰囲気が少しずつ
    異なるのも、この着物の魅力のひとつです。
    唐華の向きもランダムに配置されており、全体に動きと表情を感じさせてくれます。

    【正絹小紋|紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用】
    お茶席や観劇にふさわしい上品な一枚

    落ち着きと格調を兼ね備えたこちらの正絹小紋は、
    紋意匠の地紋入り生地に、品よく配された飛び柄の松文(まつもん)が印象的
    な一着です。
    柄には繊細なプラチナ箔が用いられており、控えめな光沢が着物全体に上品な
    華やかさを添えています。松は「歳寒の友」とも呼ばれるおめでたい吉祥文様。
    本品ではその松文を大胆すぎない飛び柄で散らしており、茶道の席にふさわし
    い控えめで凛とした印象に仕上がっています。
    色柄のバランスがよく、派手になりすぎず、それでいて寂しさを感じさせない
    絶妙な設計です。

    飛び柄の間隔や柄の控えめな華やかさから、20代〜60代以上まで、年齢を問
    わず着ていただける汎用性の高いデザインです。
    フォーマルすぎず、カジュアルすぎないこのバランス感は、1枚持っておくと
    重宝します。

    これらのお着物に対してのお勧めの帯はTPOによります。

    気軽なお茶席・・・・しゃれ袋や格の高い名古屋帯がいいですね

    【西陣織 名古屋帯|秦生織物 謹製・市松石垣柄・白地・ラメ入り】

    お茶席や街のおしゃれ着に映える、粋でモダンな一本です。
    京都・西陣の老舗機屋【秦生織物(はたおりおりもの)】による、上質な
    しゃれ名古屋帯です。袋帯で定評のある同織元は、裏地も含めて同じ機で
    織り上げる独自の製法を持ち、そのため帯全体がしなやかで軽く、ほどよい
    ハリと高い締め心地を実現しています。
    【デザインの特徴として】
    白地を基調に、市松に石垣柄を織り出したすっきりとしたデザイン。
    部分的にラメ調の糸を織り込み、さりげなく輝きを添えることで、
    現代的でモダンな印象に仕上げられています。
    洗練された都会的なセンスが光る一本で、
    着物初心者から上級者まで、幅広い方におすすめできる帯です。

    【西陣織 袋帯|秦生織物 謹製・暈し横段にペルシャ小花紋】

    お茶席や華やかなパーティーシーンにふさわしい、気品ある一帯です。
    京都・西陣の老舗機屋【秦生織物】謹製による、しゃれ感漂う高級袋帯です。

    上の小紋とは同系にはなりますが帯締めや帯揚げで全体をまとめることが出来ます

    しなやかでありながらしっかりとしたハリがあり、非常に軽やかな帯地は、
    まるで能装束の「水衣(みずごろも)」のようなふんわりとした風合いを持ち、締
    め心地の良さと優雅さを兼ね備えています。
    地色は、深みのある枯茶色(かれちゃいろ)と、
    グレーを帯びた胡桃染め(くるみぞめ)が交互に織り出された横段の暈し織り。
    その上を、流れるように美しく配置されたペルシャ調の小花紋様が優雅に彩り
    ます。織りの立体感と繊細な配色が、控えめながらも華やかな印象を与え、
    格式と洒落感を絶妙に両立させた袋帯です。淡いお色の小紋にはとても
    合う帯かと思います。

    小紋はどちらも飛び柄となっております。

    飛び柄小紋の柄合わせについて ~掛け衿や仕立ての工夫~

    飛び柄小紋のお仕立てにあたっては、仕立て屋さんと綿密に相談し、柄の持っていき方にこだわっております。特に柄合わせは、仕立ての完成度や着姿の印象を左右する大切なポイントです。

    飛び柄小紋は、付け下げのような厳密な柄合わせは不要とされていますが、それでも柄の位置や配置によって全体の雰囲気が大きく変わります。だからこそ、私どもと仕立て屋さんでできる限り美しく仕上がるよう、柄合わせに細心の注意を払っております。

    なかでも「掛け衿(かけえり)」の柄合わせは難所です。掛け衿の中心部分で柄が不自然に途切れてしまうと、せっかくの飛び柄が不自然に見えてしまいます。そのため、柄がすっきりと見えるよう、柄を隠すか・つなげるかといった判断も慎重に行います。最終的には、柄が自然につながって見えるような配置にすることで、より美しく仕立て上がることを目指します。不自然に途切れるなら隠すように入れ込むとか色々と苦心致します。

    飛び柄小紋をお選びの際には、こうした「柄合わせによる印象の違い」にもぜひご注目ください。仕立て次第で、着姿が格段に洗練されます。

5月のお茶会におすすめ着物のコーディネート|新緑の季節に映える小紋×名古屋帯・洒落袋帯

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5月は、新緑が美しく、茶の湯の世界でも「風炉開き」や「初風炉のお茶事」
など、節目の行事が多い季節。そんな5月のお茶会には、軽やかで上品な単衣
の小紋に、名古屋帯や洒落袋帯を合わせた着物コーディネートがおすすめです

その前に今はまだ4月ですので寒くはないものの暑いわけではないです。

春風が心地よく吹き抜ける4月は、野に咲く花々が茶室を彩る、美しい季節
です。お茶席にふさわしい着物としておすすめしたいのが、「春の茶花をモ
チーフにした正絹小紋」です。
この時期の茶会では、「利休梅、山吹、花水木」といった春の名残を感じさ
せる花々がよく生けられます。そうした季節の花をあしらった小紋は、自然
な趣があり、さりげなく季節感を表現できます。特に総柄や飛び柄の小紋は、
格式を抑えつつもきちんとした印象があり、カジュアルな茶会や稽古の場、
気軽なお茶事に最適です。

地色はやさしい藤色や若草色、灰桜(はいざくら)などが春らしく、柄の色
使いも控えめなものを選ぶと、お席の雰囲気を損なわず品よくまとまります。
帯は、同じく季節の草花をあしらった名古屋帯や、織りの軽やかな洒落袋帯
などを合わせて、春らしい柔らかなコーディネートをどうぞ。

4月のお茶会は、「春の終わり」と「初夏の気配」が交差する特別な時間です。
季節の茶花を写し取ったような一枚の小紋で、お席の空気にやさしくとけこむ
装いを楽しんでください。

【北出与三郎監修 正絹小紋|紋意匠・花菱文様×変わり七宝柄】淡藤色の上品
な一枚|日本製・未仕立て|お茶席・観劇・気軽な茶会に

茶席に映える上品な着物をお探しの方におすすめしたい、北出与三郎監修による
正絹小紋です。
使用されているのは、繊細な紋意匠の正絹生地。地紋には伝統的な花菱文様を
あしらい、見る角度によっては変わり七宝柄のようにも映る、奥行きのある美
しさが魅力です。

色合いは、やわらかく落ち着いた淡藤色(あわふじいろ)。春の茶会や研修会、
観劇、カジュアルなお茶事など、幅広いTPOに対応できる一枚です。
柄の配置は控えめな飛び柄仕立てで、地紋と同じモチーフを用いているため、
統一感がありつつもオシャレな印象に。年代問わず着こなしやすく、コーディ
ネートする帯次第で表情が変わる楽しさも。

未仕立ての状態でご提供いたしますので、お好みに合わせて寸法をお仕立てく
ださい。
日本製の高品質な正絹小紋は、お稽古着からお出かけ着まで、さまざまな場面
で長くご愛用いただけます。

 

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]お茶席や観劇など
お席に洒落袋や格高い名古屋帯でどうぞ

 

「正絹小紋 秋月洋子監修【格子柄・ライトピンク】|お稽古・お食事会
羽織やコートにもおすすめ

 

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]お茶席や観劇や趣味の会に

小紋×名古屋帯

爽やかなグリーンやブルー、白茶、若竹色など、新緑を思わせる色合いの
小紋に、季節の花や植物をモチーフにした柄や唐華、幾何学模様などの
九寸名古屋帯を合わせてみてください。初夏らしい落ち着いた印象を感じ
させてくれます。帯の素材は塩瀬や博多、軽やかな織の帯などが5月に
ぴったりです。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」
お茶席・観劇など

1854年創業、150年以上にわたり妥協のないものづくりを貫いてきた
京都・帯屋捨松謹製の逸品です。
こちらの九寸名古屋帯は、伝統柄「忍冬唐草文(にんどうからくさもん)」を
気品高く織り上げた一枚です。
地色は、落ち着きと神秘性を感じさせる優美なパープル(紫系)です。派手す
ぎず、上品な存在感があり、お着物の地色を邪魔することなく、しっとりと引
き立ててくれます。お茶席や式典、観劇、お稽古事、親しい方とのお食事会な
ど、幅広い場面でお使いいただけるデザインで、年齢を問わず長く愛用できる
のも大きな魅力です。柄は六通柄となっていて、着姿に華やかさと洗練された
趣を添えます。帯としての格も高く、付け下げ・色無地・上品な小紋などに幅
広く合わせられる正絹帯です。親子代々引き継いでいただけるような、品質・
意匠ともに優れた一本です。

小紋×洒落袋帯

格式をほんの少し高めたいお茶事や、おもてなし側として出席する場合は、
洒落袋帯が最適の場合がございます。名古屋帯よりも格調があり、控えめ
ながらも華やかさを演出してくれます。落ち着いた金糸や銀糸の入った織り
帯なら、茶席にもなじみます。勿論名古屋帯も格の高い帯もございます。
(ただ、単重太鼓と二重太鼓と意味合いが変わってきます。)

西陣織袋帯【山田織物謹製・全通】お茶席や、観劇、趣味の時に

地色はオフホワイト色の地色にブルーグレー色の円状の柄の輪を施しています。
秋から冬、春先にかけてずっと結んでいられる帯です。特に春には素敵に合わ
せられる帯です。全通ですのでお急ぎの時に便利ですし、 着用年齢も幅広いで
す。また観劇やパーティーなどいろいろな場所に合わせて使っていただける最
適な帯です。小紋に合わせて気軽なお茶会にもどうぞ。

西陣織袋帯【大光織物謹製】「七宝文様に唐華・スリーシーズン」
お茶席・パーティーや趣味の会に

西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」
お茶席・パーティーや趣味の会に

春から初夏、そして秋にかけての装いにぴったりな、スリーシーズン対応の
正絹帯です。やわらかくしなやかに織り上げられた帯地は、上品なブルーグ
レーを基調にしており、控えめながらも洗練された印象を演出します。

透け感のある薄手の生地は、3月末〜7月初旬、そして9月〜11月頃の単衣や
薄物の季節におすすめ。盛夏を避けた涼やかな季節のコーディネートに、軽や
かさと季節感を添えてくれます。

柄は変わり市松文に、唐華(からはな)と菱文様を単彩で上品に配したデザ
イン。過度な華やかさを避けつつ、モダンさと古典の美しさを併せ持った意
匠は、茶席や観劇、気軽なお食事会、同窓会などにも最適です。

帯合わせ次第で、訪問着や付け下げ、小紋、色無地まで幅広い着物に対応。
季節の変わり目を快適に、美しく過ごすための一枚として、ぜひ取り入れて
みてください。

帯まわりの小物で季節感を

帯揚げ・帯締めには、薄緑、水色、白など、爽やかで柔らかい色を取り入れて。5月の茶室にふさわしい、涼やかで清らかな印象をつくりましょう。