初釜や大寄せ茶会におすすめ|大人のための着物と帯の選び方

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初釜・お正月・大寄せ茶会|1〜2月のお茶事にふさわしい着物と帯
【年代問わず/小紋・名古屋帯・袋帯】

年末年始から初釜に着るべき着物の種類
年末年始はウールのアンサンブルというイメージがしますが、今は紬にポンチョや
ショールでも良いのではと思います。ポンチョもウール100%ですので結構暖かいです。ショールも良いです。

総柄小紋


年末年始はこんな感じにしてショールやポンチョを着られても良いかと思います。
帯は
加賀友禅染名古屋帯(正絹)【お太鼓柄】

正統派の帯が多い中こちらは、染帯とは言え銀糸を含んだ生地で加賀友禅染柄付けをしてある帯です。生地に腰があり、ちょっとしたお茶会でも結ぶことができるので仕入れたお品です。気軽に、おしゃれに、普段にお召いただける帯です。特別に加賀友禅で染めた柄です。生地は丹後ちりめん。ですのでお値段は当初は¥165000で出しておりました。それを特別価格といたしましたので、気兼ねなく着付けの練習にもお使いいただけますしお稽古にもどうぞ。普段着にも是非どうぞ

※生地のみみの部分が多少変色?しているようです
ただ、お仕立をしたらかくれる部分ですので着用には問題はないです。

きものむらたやでは、年末年始〜初春にかけての装いとして、
季節感・格・お茶席のしきたり を大切にした着物選びをご提案しています。

本記事では、


AIで画像を作ってもらったのですがやはりどこか違っています。
あくまでイメージとしてご覧くださいませ。帯屋捨松 謹製|九寸名古屋帯|西陣織|ベージュ×忍冬唐草・間道文様|お茶席・観劇・趣味の会・付け下げ・小紋に最適

「帯屋捨松」ならではの、洗練された色彩感覚とモダンさ、そしてクラシック美が絶妙に調和した仕上がりとなっています。

九寸名古屋帯は、お茶席・観劇・お食事会・同窓会・改まったお出かけまで幅広く活躍。特に紬・小紋・色無地・付け下げなどに合わせやすく、季節を問わずコーディネートできるため、一年を通して重宝します。

こちらもAI画像です。しかし元の反物と帯はございます。
あくまでイメージととらえてください

 

 

帯はこちらを合わせて貰ったつもりだったのですがやはり柄が多少違っている
ようです。

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅
九寸名古屋帯」です。
全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、
唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄です
ので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

  • お茶席ごとにふさわしい帯

    西陣織 名古屋帯「都」謹製|茶系 × 大判雪輪文様|染びった風の彩り
    (グリーン・ピンク・黄)/上品なお茶席・観劇・食事会に

    西陣織物「都」謹製の名古屋帯が入荷いたしました。
    落ち着きある茶系を基調に、大きく描かれた 雪輪文様 が華やかに浮かび
    上がる上質な一本です。

    雪輪の中には、染びったのような柔らかな滲みを感じさせる柄が施され、
    グリーン・ピンク・黄色 といった大人の女性にふさわしいシックな色合
    いが上品に調和しています。

    西陣の確かな織りの技術による立体感と光沢が、着姿全体をすっきりと
    格調高く見せてくれるのも魅力です。派手すぎず、しかし地味に沈まない。
    「都」ならではの気品あるデザインは、年代を問わず長くお締めいただける
    名古屋帯です。

    西陣織 袋帯 藤原織物 謹製 彩王朝菱文 礼装 フォーマル帯 結婚式 結納 お茶席 観劇

    京都・西陣の名門「藤原織物」が誇るフォーマル袋帯です。落ち着いた
    地色を基調に、菱文様の中へ青海波・紗綾型・有職菱を織り込み、さらに
    松竹梅や紅葉、唐華といった吉祥文様を重ねた格調高い意匠。古典的な
    美しさに華やかさを添えたデザインは、結婚式や披露宴、結納、お茶席
    など大切な場にふさわしい品格を備えています。

    お色数が多く織り込まれているため、訪問着や付け下げ、色留袖、無地の
    紋付、江戸小紋(紋付)といった格式のある着物に合わせやすく、晴れの
    日の装いをより一層引き立てます。藤原織物ならではの精緻な織りと優雅
    なデザインは、年代を問わずお使いいただける一生物の袋帯です。

  • 初心者でも分かりやすいTPOの整理

    比較表:用途別のざっくり使い分け

    目的・場面 メイン候補 価格帯 特徴 こんな人に
    おすすめ
    正絹帯
    ①八寸帯
    ②西陣織
    九寸名古屋帯
    2~3万円台 正絹、落ち着き、締めやすい、 コスパと上質感両立派
    初心者・練習用 ③洗える小紋+帯セット 家で洗える東レの着物、名古屋帯 練習に・手軽さ重視・洗濯機で洗えます。
    ※帯は洗濯機で洗えません
    上質・
    華やかさ
    ④西陣織九寸名古屋帯 4〜10万円台 清潔感、繊細柄 少し格上
    格上げ・正式寄り ⑤袋帯 10万円以上 格調高い、長期使用 大切な茶席に向け
    手入れの簡単さ ⑥洗える小紋 2~4万円台 信頼ショップ、洗濯機で洗える手軽さ 長く着る、初心者も安心

    ①博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】
    博多織物の八寸名古屋帯は、献上柄とちがって博多織でありながら雰囲気は
    西陣のような感じです。上品な帯に仕上がっております。「お茶席・ご友人と
    の会食」気軽に又、ちょっとかしこまってと着用範囲は広いと思います。
    芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいという利点もございます。

    ②西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】「唐華・六通

    軽やかな風合いで結びやすい帯となっております。柄は、どちらかというと
    しゃれ感があり市松柄が主でその一つ一つに柄が織り込まれています。
    主張はしておりませんのでお茶席などの控えめなお席には上品にお召いただ
    けます。

    ③東レの小紋 (幾何学模様)
    こちらの八寸帯を合わせてメリハリをつけると良い感じになります。

    東レの生地は最高級ポリエステルきものとして、フォーマルな装いから普段の
    お洒落着まで愛用されている「シルック®きもの」です。洗濯機で洗えるので、
    天候を気にせず着用できます。お稽古にもどうぞ
    帯は 特選博多織紋八寸名古屋帯
    【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】④上質の名古屋帯特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

    こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で織っていますので、しなやかでありながらハリがあり軽い帯地が特徴です。ベージュ系の帯地にブルーの花々を施してございます。おしゃれで粋で都会感覚の名古屋帯です。おとなしそうに見えて帯で主張ができますので、上品で華やかさを求められるパーティーや、お茶席でのご着用をお薦め致します。⑤格調高い袋帯
    特選袋帯【河村織物謹製】「本手織りの逸品 河村つづれ」

    帯の手織り職人さんにより、丁寧に織りあげ等レ他フォーマル向けの袋帯です。
    橫段の中におめでたい正倉院の唐草模様の柄が品良く配置されています。機械
    織りではなく、職人さんの手織りなので、そのしなやかさは抜群です。 黒留袖、
    色留袖、高級訪問着などと合わせて、披露宴などのフォーマルシーンやお出か
    けに末永くお使いいただける逸品の袋帯です。

⑥手入れの簡単な着物
東レの小紋(小ぶりなハート)

東レの生地は最高級ポリエステルきものとして、フォーマルな装いから
普段のお洒落着まで愛用されている「シルック®きもの」です。洗濯機で
洗えるので、天候を気にせず着用できます。

  1. 年代を問わないコーデ術

    • 小紋や江戸小紋は、柄の大小・色の明度で幅広く年齢層に対応。

    • 帯と小物で調整するだけで、若い方から上の年代まで似合うスタイルを


選び方ガイド:何を優先するかで決める

  • 今すぐ着たい、かつ格のある印象重視 → ①

  • 予算少なめで、まずは1セット欲しい → ②

  • 場面を問わず上質感を狙う → ③

  • 特別な茶会、長く使う一品として投資 → ④

  • 手入れの簡単さと安心のショップ実績を重視 → ⑤

上記いずれも、小紋・名古屋帯・袋帯それぞれの用途と雰囲気を整えやすい具体例です。ブログでは、上から順に使い方や組み合わせを解説すると、読者が自分の用途に合わせて選べるナビとして機能します。

着物と季節の決まり事

お正月は“年の始めの格上げコーデ”が喜ばれる

お正月は一年の始まり。
そのため、普段着より少し格のある装いが好まれます。

  • 訪問着

  • 付け下げ

  • 色無地(紋入り/無紋)

  • 上質な小紋(古典柄・吉祥柄)

これらは、お正月の参拝や親族の集まり、初売り、食事会にもほどよい格で、華やかさと品の良さを両立できます。

特に“華やかな古典柄の小紋”は、お正月らしい寿ぎを象徴する柄が多く、
季節感と晴れやかさを演出できます。

なかでも正月の新年会や親戚の食事会などの場にふさわしいのは、華やかさのある小紋。小紋は訪問着とは格式が異なるので礼装には向いていませんが、小さな柄がところどころに散りばめられていてほどよい華やかさがあるので、外出着として適しています。


● 初春は「春待ち」の色を使った装いが美しい

1月〜2月はまだ寒さが残る時期ですが、春を予感させる色使いが好印象です。

  • 若芽色

  • 桜色

  • 若菜色

  • 柔らかな藤色

  • 灰桜色

冬の深い色とは違い、柔らかく“春を迎える喜び”を色で表現できます。

お茶席の場合も、
「季節を一歩先取りしすぎない」
「春をほんのり感じる色」
が最適です。

季節や行事に合わせた色柄提案

  • 初釜:淡い白系・薄い黄系・水色系を主に。清潔感と晴れやかさ。

    ※帯はイメージ

  • 利休忌夜話:少し落ち着いた色+細かな柄。静かに寄り添う華やぎ。

    帯は
    特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】「鉤取辻が花文・六通」
    しなやかながら打ち込みしっかりとした帯地は、錆御納戸色です。
    鉤取辻が花文をあしらっています。芸術性あふれるセンスを感じ取って
    いただけます。きもの通のお客様からも定評があります。 帯あわせの
    むずかしい、加賀友禅のきものや、東京染・江戸小紋などに対応してくれ
    る、まさに上質な一品す。

  • 大寄せ茶会:適度な華やぎのある帯や、格上げの帯で場面に合わせる。

    AI画像です

    小紋は 特選小紋 京染め[型染め・とび柄]

    ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。柄の
    つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方によって雰囲気が多少変わり
    ます。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ茶系と
    一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤みが
    かった黄色のくらい黒茶色に近いお色ではないでしょうか。

    帯は 西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「雲どりに七宝や青海波・六通」

    地色は金茶系で正統派の古典柄の名古屋帯です。お色が濃くても淡くても
    合うお色の帯です。どちらかというと落ち着いた印象を感じます。静かな
    お茶席にはとてもしっくりとくる帯と思います。

など等
「着物をもっと身近に」感じていただける内容をお届けします。


● 初春は「春待ち」の色を使った装いが美しい

1月〜2月はまだ寒さが残る時期ですが、春を予感させる色使いが好印象です。

  • 若芽色

  • 桜色

  • 若菜色

  • 柔らかな藤色

  • 灰桜色

冬の深い色とは違い、柔らかく“春を迎える喜び”を色で表現できます。

お茶席の場合も、
「季節を一歩先取りしすぎない」
「春をほんのり感じる色」
が最適です。

 


初釜(はつがま)|一年で最も改まった茶会

初釜は茶道における新年の大切な儀式。
一年で最も格式が高く、華やかで品のある装いが求められます。

【着物】

  • 訪問着

  • 付け下げ

  • 色無地(紋入り)

  • 付箋のある上質な小紋(吉祥柄)

【帯】

  • 袋帯が基本

  • 金銀糸の控えめな古典柄

  • 吉祥文様(亀甲、七宝、宝尽くし、松竹梅など)

ポイント
初釜は“晴れの儀式”のため、華やかさは必要ですが、光りすぎる帯や大胆すぎる柄は控える方が美しいです。


利休忌|落ち着きと敬意を表す装い

利休忌では、華やかさよりも“清らかな格調高さ”が重んじられます。

【着物】

  • 色無地

  • 付け下げ(控えめ柄)

  • 江戸小紋(鮫・行儀・角通し)

【帯】

  • 名古屋帯(染め・織り)

  • 控えめな袋帯

  • 純古典の格調ある文様

利休忌では「静けさ」「清浄」を意識した装いがとても美しいです。


夜咄(よばなし)|夕方以降の茶席

夜の茶席では、光が落ちる分“落ち着いた色味”や“しっとりした艶”が映えます。

AI画像です。
無地と乱菊の袋を合わせました。

都織物の名古屋帯です。落ち着いた雰囲気のお茶席にも合います。

【着物】

  • シックな付け下げ

  • 渋みのある色無地

  • 大人らしい紬(お茶事の場合)

【帯】

  • 黒地・濃紺・墨色など深い色味の袋帯

  • 上品な金糸銀糸が夜の光に馴染む

    正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 「乱菊、六通」


    黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色
    で外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
    しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。

    西陣織 名古屋帯「都」謹製|茶系 × 大判雪輪文様

    落ち着きある茶系を基調に、大きく描かれた 雪輪文様 が華やかに浮かび上がる上質な一本です。

    雪輪の中には、染びったのような柔らかな滲みを感じさせる柄が施され、
    グリーン・ピンク・黄色 など5色といった大人の女性にふさわしいシックな色合いが上品に調和しています。

夜話では「控えめな華やかさ」が上級者の着こなしです。


◆ 大寄せ茶会|幅広い格の装いが楽しめる

大寄せは参加者も多く、比較的自由な装いができます。
初心者にも参加しやすい茶会のため、以下のように幅広い選択肢があります。

【着物】

  • 小紋

  • 江戸小紋

  • 付け下げ

  • 色無地

  • 紬(会場の格による)

【帯】

  • 名古屋帯

  • 袋帯

  • 型染・友禅・西陣織など幅広くOK

「無理なく・品よく」が一番大切です。


3|専門店だから伝えられる“柄の意味”

— 四季の文様が装いに深みを与える —**

着物や帯の魅力のひとつに、
柄が持つ“意味”や“願い” があります。
ここでは、お茶席で特に人気の高い文様を“専門店目線”で紹介します。


● 七宝(しっぽう)

円が連鎖する文様で、人と人の“ご縁”を象徴します。
お正月や初釜など、新しい年を迎える席にとてもふさわしい吉祥柄。


● 松竹梅

長寿や繁栄、清らかさを意味します。
お正月・初釜・慶びの席で出番の多い文様。


● 梅文様

円が連鎖する文様で、人と人の“ご縁”を象徴します。
お正月や初釜など、新しい年を迎える席にとてもふさわしい吉祥柄。


● 菱文・青海波・亀甲

いずれも吉祥文様で、格式が高くお茶席でよく選ばれます。


● 花鳥風月文様

四季を自然に表現し、茶道の“季節を味わう”精神とよく合います。

着物や帯は、ただの「柄」ではなく
季節・文化・祈りが織り込まれた美術品 といえます。


4|年末年始・初春の着物選びで失敗しないコツ

  1. 季節感の先取りしすぎに注意
     梅はOK、桜は少し早いなど。

  2. 明度と彩度を調整すると上品
     お茶席では“控えめな華やかさ”が美しい。

  3. 帯の主張は強すぎず、引き立てすぎずのバランス
     着物と帯の“役割”を明確に。

  4. 柄の意味を知ると、選ぶ楽しさが倍増する
     専門店で尋ねながら選ぶ方が安心。

  5. 初釜だけは「礼装寄り」が鉄則
     普段の茶会より格を上げて。


5|まとめ|“季節と心を装う”のが着物の魅力

年末年始から春にかけては「和の心」が最も息づく季節。
普段着物を着ない方でも、
新しい年の門出に、初めてのお茶席に、
「せっかくなら着物で…」と考える絶好の機会です。

着物は難しいようで、
“ちょっとしたルール”と“季節の感性”さえ押さえれば、
どなたでも美しく着こなすことができます。

きものむらたやでは、
お茶席にふさわしい着物・帯のご相談をいつでも承っております。
実際の商品写真や、コーディネート例、着姿のご提案も可能です。

年末年始や初釜、大寄せ茶会など、
皆さまの大切な一日がより美しく、心豊かになりますように。


何かお稽古事を・・・・・とお考えの方。特にお若い方で「着物が着たい。」と
思われている方が増えています。

着たいけどどうしよう?と悩まれている方に

❓ よくあるご質問について

Q1. 小紋はどのような場面で着るのが適していますか?

A. 小紋は幅広い場面で活躍しています。最も使い勝手の良い着物の一つです。
趣味の会や気軽なお稽古の茶事、大寄せ茶会などにもぴったり。
季節によって柄を選べば、初春の茶会でも品よくまとまります。
特に1〜2月は、落ち着いた色味や季節を意識した飛び柄小紋が人気です。


Q2. 初釜にはどんな着物がふさわしいですか?

A. 初釜は一年最初の茶事で、最も格式が高い行事とされています。
そのため 訪問着・付け下げ・色無地(紋入り) が基本です。
帯は格のある袋帯を合わせることで全体が整います。
小紋は“趣味の会の初釜”など気軽な場合に限り選ばれることもありますが、正式な初釜では避けた方が無難です。


Q3. 趣味の会や気軽なお茶会にはどんな着物が合いますか?

A. 趣味の会やお稽古の茶事では、小紋・紬・名古屋帯の組み合わせが最も使いやすく喜ばれます。
季節に合わせて色を選び、帯周りは控えめで品の良いものにすると、お茶席全体の雰囲気に馴染みます。
「格式より楽しさ」を大切にできる場なので、初めての方にもおすすめです。


Q4. 名古屋帯と袋帯はどう違いますか?

A.

  • 名古屋帯
    → 軽く結びやすく、趣味の会・大寄せ茶会・お稽古向き。
    → 柄ゆきも柔らかく、着姿がすっきり見えます。

  • 袋帯
    → 格式の高い帯で、初釜や公式のお茶会、改まった場にふさわしい帯。
    → 唐織・錦・吉祥文様など格式ある意匠が多く、着物全体を格上げします。

お茶会では 着物と帯の格をそろえることが最も大切です。
専門店として、TPOにふさわしいバランスをご提案できます。


Q5. お茶事で気をつけるべき着物のルールはありますか?

A. はい、基本的なルールがあります。
1〜2月のお茶事では、以下を意識すると失敗しません。

  • 季節感を取り入れること(松竹梅・雪輪・椿など)

  • 帯や小物は控えめで落ち着いた品の良いものに

  • 光沢の強すぎる素材や派手な柄は避ける

  • 草履やバッグなど小物も「品のあるもの」で統一

お茶席は“調和”が重んじられるため、全体のまとまりが重要です。


Q6. お正月にはどんな着物がふさわしいですか?

A. お正月は一年の始まりとして、晴れやかで華のある装いが好まれます。
お勧めは 訪問着・付け下げ・色無地
気軽に過ごす場であれば、小紋に格調ある名古屋帯を合わせても大丈夫です。

特に人気の柄は:

  • 松竹梅

  • 亀甲

  • 宝尽くし

  • 春の花文様

などの吉祥文様です。
帯も明るめの色味を選ぶと、よりお正月らしい雰囲気になります。


🌿頼れる呉服屋に

先日、急に亡くなられた方の葬儀がございました。まだお若いでしたのに・・・・
家族がみんな(女性)きもの(喪服)を着用されていました。その喪服は奥様のお母さま、お子様から言うとお婆様がこしらえてくださったお品でした。
見事にお孫様たちも着用されていました。奥様(お嬢様)お子様(お孫様)皆様
揃われると、涙もそそられますし圧巻でした。

葬儀は結婚式と違い慌てます。

「揃っているはずなのに探しても探してもないのよ・・・・」と
取り敢えず必要なものをお聞きして揃えました。

帯も一本見つからない。とおっしゃられるので欲しいと言われ悩んだ挙句、
お仕立てが必要で間に合わないのでどうしてもなければお貸しします。

でもお客様(お名前を伏せるため)のお母さまでしたら間違いなくお買い求めていますし、実際にお召しになっていらっしゃいます。焦らず探してください。

それでもなければおっしゃってください。焦っている時は見つからないので
お貸しいたします。・・・・・・と

先代からの長年のお付き合いさせていただいているので頼って下さいます。
ならばそれに応えたいと思いました。

そんな呉服屋にネットの世界でも成長をさせていきたいと思っております。

着物と帯の季節・TPO・柄選び ― きものむらたやが伝える和の装いの楽しみ方

投稿日:
四季とともに生きる着物の魅力

日本の文化には、四季を大切にする感覚があります。桜が咲く春、涼を求める夏、紅葉が美しい秋、そして厳かな冬。その移ろいを衣服の中で表現できるのが「着物」です。

「着物を着たいけれど、どんな柄を選べば良いの?」「お茶会や式典にふさわしい帯ってどんなもの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、着物と帯の選び方・TPO・柄の意味を、呉服の専門店「きものむらたや」の視点で丁寧にご紹介します。
読んでいただければ、着物の世界がぐっと身近になり、「和の装い」をより楽しんでいただけるはずです。


着物と季節 ― 四季に寄り添う装い

【春の着物と帯】

春は花々が咲き誇る季節。桜や梅、桃などの花柄が描かれた小紋や付け下げは、春らしい華やかさを演出します。色合いは淡いピンクや若草色が人気。帯も花や蝶の意匠を選ぶと、春の訪れを感じられます。

お稽古や気軽なお出かけには小紋+名古屋帯、改まった場には付け下げや訪問着+袋帯を選ぶと安心です。

春は「始まり」の季節。入学式や卒業式、花見や春の茶会など、さまざまな行事がございます。桜、梅、藤などの花柄はもちろんの事、若葉や流水文様を取り入れると、爽やかな印象になります。

  • おすすめの着物:色無地、付け下げ、訪問着

  • 帯合わせ:春の花柄の染め帯、柔らかいトーンの名古屋帯

👉 季節に合わせた「春の訪問着一覧はこちら」をご覧ください。

【夏の着物と帯】
夏は涼しさを意識した装いが求められます。透け感のある「絽」「紗」「羅」、麻素材の着物などは、見る人にも爽やかさを与えます。帯も紗献上や紋紗、羅織などの夏帯を合わせるのが基本。
柄は流水、扇、朝顔などの夏意匠がよく映えます。夏はお祭りや夕涼み会など、浴衣姿で楽しめる行事も多いため、季節感に応じて選びましょう。

麻のきもの(縦筋柄)

【夏帯 博多織 八寸名古屋帯】誠之輔 謹製 紋紗織 八寸帯

単衣や夏の着物と合わせて、6月〜9月の盛夏はもちろん、春の陽気が感じられる4月末頃〜初夏(5月)や、残暑の残る9月〜10月上旬までもご使用いただけます。気温次第では11月までお楽しみいただける可能性も。まさに「長く使える夏帯」です。

【秋の着物と帯】
秋は「単衣」から始まり、徐々に袷へと移る季節。紅葉や菊、ススキなど、秋の自然を映した柄が映える時期です。単衣のきものは軽やかさを保ちながらも落ち着いた色合いを選ぶと大人らしい印象になります。

帯には、実りの季節を感じさせる稲穂や葡萄柄などもおすすめです。

【冬の着物と帯】
冬は袷の着物が中心となります。格の高い場には訪問着や留袖に格調高い袋帯を合わせ、厳かな雰囲気を表現します。柄では松竹梅、鶴亀など吉祥文様が人気。寒さを和らげる温かみのある色合いが好まれます。


帯とコーディネート ― 名古屋帯・袋帯・半幅帯の違い

着物姿を完成させる上で、帯は欠かせない要素です。帯の種類を知っておくと、シーンや季節に合わせて最適なコーディネートができるようになります。ここでは、代表的な「名古屋帯」「袋帯」「半幅帯」の特徴と活用方法をご紹介します。

☆名古屋帯  (普段着からセミフォーマルまで)

名古屋帯は、普段のお出かけやお稽古、お茶会など幅広い場面で使える便利な帯
です。八寸と九寸の2種類がございます。特に八寸は芯を入れずに仕立てることが
多く、軽くて締めやすいのが特徴です。(八寸は通常お仕立ては松葉仕立てです)

  • 用途:小紋、紬、色無地に合わせやすい。お茶会やお稽古着として最適。

  • 季節感:夏は紗や羅など透け感のある名古屋帯、春秋冬は博多織や染め帯など。

  • 魅力:華美すぎず、知的で上品な印象を与える。おしゃれと実用性を兼ね備えた帯。
    特に茶道をたしなむ方には名古屋帯が重宝されます。柄や素材を変えるだけで一年を通して楽しめるのも魅力です。

    👉 当店おすすめの「名古屋帯一覧はこちら」から、季節に合わせた帯をご覧いただけます。

    この時期にお茶会が催されるのですが、その時のお話を色々とお聞きします。
    私どもの地域では紋付の色無地が無難とされています。ですから色無地を2枚持っていれば安心と思っていらっしゃいます。ですが役付きとなればまた別で付け下げ
    以上をお召しになっていらっしゃいます。やはりTPOはお茶の世界は厳しいのでしょう。
    他県も勿論私どもの地域以上に厳しいとお聞きしていますが、その分発展的とも
    お聞きしています。暑さに合わせて袷・単衣を選ぶそうです(ギリギリの場合)
    ただ、帯に限って今まで二重太鼓だったのを博多帯を選ぶ先生もいらっしゃるとか
    お太鼓の部分がハリがありしっかりしていて一重ですので重たくなく芯が無い分暑く無いとのこと春先から夏に向けて結べる帯です。この帯を持っていると便利のようです。昔の博多帯とは違う趣のある柄の様なので素敵です。

    博多帯大倉織物謹製【誠之輔ブランド】

袋帯 ( 格調高い場面にふさわしい帯)

袋帯は、改まった席やフォーマルな場に欠かせない帯です。長さが4m以上あり、二重太鼓に結ぶのが基本。金銀糸を使った華やかなものから、格を抑えた洒落袋帯まで幅広く揃います。

  • 用途:訪問着、付け下げ、留袖などに合わせる。結婚式、式典、茶会の正客席にもふさわしい。

  • 季節感:冬の礼装には錦織や金銀糸の帯、夏は紗や絽の袋帯で涼しげに。

  • 魅力:帯ひとつで装い全体の格を大きく引き上げる力がある。

フォーマル度が高いぶん、「一生もの」として持つ方も多い帯。冠婚葬祭など人生の節目に寄り添う存在です。

👉 フォーマルから洒落袋帯まで揃う「袋帯のページはこちら」をご参考ください。

西陣老舗機屋【帯清謹製】の最高級袋帯です。カチッとした帯地は、お締め頂いている間に馴染んで大変締めやすくなります。金銀糸箔ですので光沢感があり華やかです。柄も、松・梅・桜や四季折々の草花、そして風景を思わせるように水辺に船や橋の一部分を入れ込んでいて、何時お締め頂いても対応できるような柄行となっています。見た目に華やかで格のある帯ですので留袖から色留袖、華やかな訪問着や付下げ、色無地紋入りのお着物に合わせていただけます。

特選西陣織袋帯【山城機業店謹製】「寿宝尽くし段文」

能装束唐織は、西陣を代表する織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を使い、
柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、錦地の中で最も高級とされる織物
です。将軍など限られた人の装束や能衣装として用いられていた技法です。
黒地に色とりどりでおめでたい柄、吉祥文を施しています。

半幅帯 (気軽なおしゃれと遊び心)

半幅帯は、浴衣や木綿着物、紬などに合わせるカジュアルな帯です。軽く、結び方のバリエーションが豊富なため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

  • 用途:普段のお出かけ、浴衣、街歩きに。

  • 魅力:文庫結びやリボン結びなど多彩なアレンジが可能。若々しい印象から大人の落ち着いた装いまで幅広く演出できる。

近年ではおしゃれなデザインの半幅帯も増え、「普段着着物を楽しむ」入り口として人気があります。
👉 夏祭りや普段着にぴったりの「半幅帯のラインナップ」もぜひご覧ください。

上の浴衣は下の半幅を結んでいます。

夏の東レシルック

東レシルックイメージをAI画像で作ってみました。こんな雰囲気となります。
帯はイメージです。


呉服のTPO ( シーンごとの着物と帯選び)

着物には、洋服以上に「TPO(Time・Place・Occasion)」が重んじられます。どんな場で、誰と会い、どのように過ごすか。その状況に応じて着物と帯を選ぶことが、日本文化における礼儀でもあります。

お稽古やカジュアルなお出かけ

着物:小紋、紬、木綿着物など

  • :名古屋帯や半幅帯

  • 場面:お茶やお花のお稽古、気軽な食事会、街歩き

紬のざっくりとした風合いに染め帯を合わせると粋な雰囲気に。小紋に博多織の名古屋帯を合わせると、落ち着いた知的な印象に仕上がります。

お茶会や改まった場

  • 着物:付け下げ、訪問着、色無地(紋入り)

  • :格のある名古屋帯または袋帯

  • 場面:茶事、茶会、式典、季節行事

茶道の世界では「季節感を大切にすること」が何より重視されます。春は桜や藤、夏は流水や扇、秋は菊や紅葉、冬は松竹梅などの柄を選ぶと、場に調和する装いとなります。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

この小紋をAIで着物の形にして貰いイメージしやすく作ってもらいました。
帯は私のイメージではございません。
春先でしたら明るめの淡いお色の帯を結んで帯揚げも淡いお色で上品に帯締めで
全体を締めると宜しいかと思います。アイボリーのお色ですので帯は合わせやすいかと思います。(帯でイメージが変わります)

西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「三色段に桜・全通」

淡黄色と青磁鼠色と薄青色の三色段の続きに桜が施してございます。帯は、軽く何処を出されても良い全通となっておりますので締めやすいです。国の象徴の桜が施されていることによりスリーシーズン(夏以外)お召し頂けます。特に春やおめでたい時にお締め頂くと尚宜しいかと思います。上の小紋に合うのではと思います。
もう少しメリハリのある雰囲気がお好きな方はもう少しお色が濃い色をお勧めいたします。こちらですと優しい感じになるかと思います。

 

こちらは特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】
AI画像で作ってもらいました。イメージしやすいかと思います。

特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】

こちらの帯を結んでいます。AIでピンクの着物と合わせて貰って着姿を作って
貰いました。雰囲気は使わるかと思います。ピンクでなくとも同系が良ければ
ブルーの小紋でも良いですし、飛び柄小紋で蛍ぼかしで優しい感じの小紋がご
ざいます。そんな合わせ方も宜しいかとも思います。

正絹小紋 京染め[紋意匠生地に蛍ぼかし]

凹凸のある立体的な紋意匠の生地が、一色のはずなのに平面的でなく霞やさざ波のように見える軽い濃淡があるように見えてしまう素敵な生地に、どこからとも分からず現れたホタルが飛んでいるような配置。全体が優しく柔らかい雰囲気に見えます。女性らしい大変品の良いお着物です。

晴れの日や慶事
  • 着物:訪問着、留袖、振袖

  • :格調高い袋帯

  • 場面:結婚式、入学式・卒業式、成人式、公式行事

慶事には金銀糸を織り込んだ袋帯や格調高い文様が映えます。松竹梅や鶴亀など吉祥文様は、長寿や繁栄を象徴し、お祝いの席にふさわしい帯柄です。

弔事や法事
  • 着物:喪服(黒無地に五つ紋)、色無地(法事の場合)

  • :黒の帯、控えめな織帯

  • 場面:葬儀、法要

お祝い事とは対照的に、弔事では華美さを避け、故人を偲ぶ気持ちを表す装いが
基本です。


呉服のTPO ― シーンごとの着物と帯選び

着物には、洋服以上に「TPO(Time・Place・Occasion)」が重んじられます。どんな場で、誰と会い、どのように過ごすか。その状況に応じて着物と帯を選ぶことが、日本文化における礼儀でもあります。

お稽古やカジュアルなお出かけ

  • 着物:小紋、紬、木綿着物など

  • :名古屋帯や半幅帯

  • 場面:お茶やお花のお稽古、気軽な食事会、街歩き

👉 普段使いにおすすめの「小紋一覧」や「紬のページ」も参考にしてください。

お茶会や改まった場
  • 着物:付け下げ、訪問着、色無地(紋入り)

  • :格のある名古屋帯または袋帯

  • 場面:茶事、茶会、式典、季節行事

茶道の世界では「季節感を大切にすること」が何より重視されます。春は桜や藤、夏は流水や扇、秋は菊や紅葉、冬は松竹梅などの柄を選ぶと、場に調和する装いとなります。

👉 茶席におすすめの「付け下げ一覧」や「訪問着のページ」をご覧ください。

晴れの日や慶事

  • 着物:訪問着、留袖、振袖

    振袖(レンタル用)

    振袖(販売用)
    十日町友禅絞り工房の名門「滝泰」。熟練された職人の技術によって生み出された上質で繊細な業のお振袖。(成人式の晴れの日)お嬢様の成長を祝うお振袖としてお召いただくに相応しいお品です。豪華で神秘的な雰囲気の絞りでデザインされた振袖のお柄は雲取りです。

    振袖(販売用)

    十日町友禅の名門「吉澤の友禅」。格調高き雅の古典ブランド 文楽・人間国宝・吉田簑助の世界のご紹介です。熟練された職人の技術によって生み出された上質で繊細な業のお振袖。(成人式の晴れの日)お嬢様の成長を祝うお振袖としてお召いただくに相応しい振袖です。

  • :格調高い袋帯

  • 場面:結婚式、入学式・卒業式、成人式、公式行事

👉 特別な日のために揃えておきたい「訪問着」「袋帯」「留袖」を当店でも取り扱っております。

黒留袖

色留袖(店舗にございます)袋帯はサイトにも載せております。

訪問着と袋帯(店舗とサイトにも載せています)

弔事や法事

  • 着物:喪服(黒無地に五つ紋)、色無地(法事の場合)
    白生地からお染することが出来ます。お色は色々です

    生地は素無地もございますが、こちらの紋意匠もございます

  • :黒の帯、控えめな織帯
    帯は名古屋帯となります。柄は色々とございますが、目立つほどではござい
    ません。もし、単品でもご要望があればお売りいたします。
    夏用、袷用と別れています。

  • 場面:葬儀、法要
    一周忌くらいまでは黒の喪服をお召しになられる方もいらっしゃいますが
    年数が経つにつれて色無地にされる方が多いようです。

👉 法事や弔事にふさわしい「喪服用着物や帯」もございます。

私どもの身内の葬儀の時に地味な小紋に黒共帯に黒羽織を羽織られていらっ
しゃった方がおいでです。逆に義母も同じで小紋に黒共帯黒羽織の姿で葬儀
に出かけられました。(身内でなかったため)やはり着物を着られていくのは
礼を尽くすという面では最高の礼ではないでしょうか。

全く違うお話なのですが、娘が習ているピアノ教室の先生繋がりから小ホールでの
コンサートに是非と言われましたので着物で出席しましたら、
「是非私のピアノ教室のコンサートにもお着物で」とおっしゃられました。
小紋のおとなし目な感じの着物でしたが、着物を着ている方がその会場にいるだけで格が上がるのではないでしょうか。

最近特にそんなことを思ってしまいます。

そうなると、今まで黒羽織を避けてこられた皆様に是非あえてご提案です。

黒羽織は重宝いたします。外でも着用できますし中(部屋の中)でも脱がなくていいのが羽織の醍醐味です。最近はオシャレな羽織の紐も出ています。個性を出せます。仏の時の使用は仏用でおとなし目でオシャレな時は格をあげながらオシャレに
と色々と使えます。是非お試しください。

※黒羽織用を最近はおられていませので喪服用の着尺を使うことになりますが、それでも今の価格からすればお安いかと思います。

夏、冬と両方作れます。

持っていて使えるお品かと思います。

お茶席向きのお勧め小紋です

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

AI画像で下のしおみ織物の名古屋帯を合わせて着姿を作ってもらったものです。
絞りの部分が画像では出ていません。
あくまで色イメージで雰囲気を見てください。
また、帯も完ぺきではございません。こちらも雰囲気を見てください。

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

抹茶色の小紋は格もあり私もどなたかが気に入って素敵に着こなしてくださることを願っています。

お盆と着物――今こそ見直したい、日本人の装いとこころ

投稿日:

日本には、四季折々の行事や風習があります。その中でも「お盆」は、家族や故郷、ご先祖様との絆を深く感じる大切な行事です。
そんなお盆に、着物を纏ってみるという選択肢は、単なる衣服を超えた「こころの装い」になるかもしれません。

今回は、お盆と着物の繋がりについて、昔ながらの風景や現在のスタイル、自店のおすすめ商品も交えながらご紹介してまいります。

お盆の季節になると、ふと祖母の姿を思い出します。夏の暑い日差しの中、白い絽の着物をさらりと着こなし、汗ひとつかかずに出迎えてくれた祖母。昔はお盆に着物でお客様を迎えるのが当たり前でした。

今では、そんな風景もすっかり見かけなくなりました。クーラーの効いた洋服でのお出迎えが主流となり、着物姿は写真や思い出の中だけ。けれども、だからこそ今、着物という日本の装いが持つ「心を整える力」を見直したいと感じるのです。

 

お盆とは何か―心を整える季節― ご先祖様を迎える夏の行事

「お盆」は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、仏教に由来する日本の伝統行事です。ご先祖様の霊が年に一度帰ってくるとされ、その魂をお迎えし、供養する風習が日本各地に残っています。とても大切な行事です。

その仏教行事とは、ご先祖様の霊を家に迎え、供養をする期間です。
一般的には8月13日〜16日までの4日間(新暦7月に行う地域もあり)で、迎え火を焚き、ご先祖様をお迎えし、送り火でお見送りします。

形式は地域によってさまざまですが、共通しているのは「感謝の気持ち」と「つながりを大切にする心」。その心を表すひとつの手段として、かつては”装い”が大きな役割を果たしていました。

「お盆」は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、仏教に由来する日本の伝統行事です。ご先祖様の霊が年に一度帰ってくるとされ、その魂をお迎えし、供養する風習が日本各地に残っています。とても大切な行事です。

現在は、一般的に8月13日から16日までの4日間を指しますが、東京など一部の地域では7月盆(新盆)を行うこともあります。

  • 迎え火・送り火

  • 精霊馬や精霊棚
    きゅうり馬になす牛(主に関東)

  • お墓参り

  • 盆踊り
    などがあり、地域によっても風景は様々です。
    ご先祖様の霊を慰めるための踊りです。特にその年に亡くなられた方(新盆)の
    方の写真を祀って踊ります。

    その時は浴衣や絽の着物、綿麻のきものに名古屋帯や半幅帯色々な方がいらっしゃいますが、着物の方が多かったと思います。

    子供の頃は浴衣を着せてもらい出掛けて行った覚えがございます。
    娘が生まれてからやはり同じことをしないとという気持ちになり出掛けた記憶がございます。

    形式は地域によってさまざまですが、共通しているのは「感謝の気持ち」と「つながりを大切にする心」。その心を表すひとつの手段として、かつては”装い”が大きな役割を果たしていました。いずれにしても、年に一度、家族や親戚が集まり、ご先祖様に想いを馳せるのです。そんな時間が、お盆なのです。


お盆と「装い」の関係

古くから日本では、冠婚葬祭や年中行事には「正装」が求められてきました。
特にお盆の時期は、親戚が一堂に会することも多く、「きちんとした装いで臨む」
ことが、ご先祖様への敬意を表す手段でもあったのです。

※こちらは単衣となっています。雰囲気でお考え下さい。

絽の着物に絽綴れの帯です。帯はお仕立て上がりです。

夏はすぐ洗える東レの着物が良いかもしれません。
東レの生地は最高級ポリエステルきものとして、フォーマルな装いから普段のお洒落着まで愛用されている「シルック®きもの」です。洗濯機で洗えるので、天候を気にせず着用できます。

東レの絽の無地の着物(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の水屋仕事にもどうぞ。お盆の時(特に新盆の時には重宝すると思います)

 

 


 

昭和の中頃までは、女性たちはお盆のお墓参りや法要に、絽や紗、麻の着物を身にまとい、涼やかに過ごしていました。
夏らしい透け感のある着物は、見た目にも涼しく、見る人の目を楽しませてくれるものでした。

夏物単衣お召し白地

【夏帯 博多織 八寸名古屋帯】誠之輔 謹製 紋紗織 八寸帯 白地に幾何学文様|大倉織物 夏の着物・単衣に 正絹 日本製

雑誌「美しいキモノ」の日本のきものブランド50に選ばれたことのある大倉織物の≪誠之輔≫ブランドです。

博多織の名門・大倉織物の「誠之輔」ブランドより、夏用の八寸名古屋帯(紋紗織)をご紹介します。透け感のある紋紗は、風を通しやすく、涼しげで軽やかな印象。白地に織り出された幾何学模様がモダンで上品です。シンプルなお着物とも相性抜群です。

博多帯ならではの張りとしなやかさを併せ持ち、締め心地の良さも魅力です。単衣や夏の着物と合わせて、6月〜9月の盛夏はもちろん、春の陽気が感じられる4月末頃〜初夏(5月)や、残暑の残る9月〜10月上旬までもご使用いただけます。気温次第では11月までお楽しみいただける可能性も。まさに「長く使える夏帯」です。

お茶会・観劇・お稽古・街着としてもおすすめ。夏の装いに、上質な博多織の一品をぜひお試しください。そんな帯をお盆に締めておられたらきっと礼をつくしていらっしゃるとよく分かります。


祖母と過ごしたお盆の思い出

私が子どもの頃、夏になると父方、母方両方の祖父母の家に帰省していました。
お盆の朝、祖母はきまって絽の小紋に、博多織の帯を締めて台所に立っていました。

「お仏壇にお茶とお花をお供えしておいてね」と言われ、着物姿の祖母が提灯に火を灯している姿が目に焼きついています。そして迎え火を炊きます。

「私たちはここですよ。間違わんと帰ってきてね」と語りかけていました。

あの凛とした後ろ姿と、蝉時雨。
着物は単なる衣服ではなく、「心のあり方」だったのではないでしょうか。

昔は何でも博多織の博多帯を結んでいました。
一年中博多帯で過ごしていました。張りがあり、芯を入れませんのでそれだけは
暑く無いのが博多帯です。最近見直されてきたようです。柄も昔と違って斬新なものもあれば、柔らかい柄行もございます。

お茶席向きのお品も多数ございます。暑い最中は博多帯が良いかもしれませんね。

正絹 博多織 八寸名古屋帯【誠之輔】大倉織物 謹製

柄は竹細工文様で、黒と白の濃淡が絶妙に織り成され、モダンで粋な印象を与える一本です。こちらの帯は、博多織ならではの縦糸を多く使用した織で、しっかりとした張り感と締めやすさが特徴です。身体に程よくフィットして、長時間の着用でも崩れにくいため、お稽古からお出かけまで安心してお使いいただけます。

単衣にも袷にも対応しており、季節を問わず着用可能です。

特に、カジュアルなお茶会や趣味の集まり、ちょっとしたお出かけなどにもピッタリの帯です。洗練された意匠と色合いがシンプルな小紋や無地のお着物に粋なアクセントとして添えてくれます。
 お茶席での控え目ながらも上質な装いを目指す方や、普段の装いにひと味違った帯をお探しの方にお勧めです。誠之輔ならではの上質な仕上がりを是非ご体感くださいませ。

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。博多織伝統の平織を利用した織物でございます。


お盆の期間中、その年になくなった方を祭る行事は「初盆(はつぼん)」または「新盆(にいぼん)」と呼ばれます。これは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことで、通常のお盆よりも手厚く供養するのが一般的です。

以前、新盆だから絽の着物を作られた方がいらっしゃいます。
故人を重んじるお気持ちが素晴らしいと思いました。

亡くなられた方に対しての最大の手厚い供養ですね。

昔は当たり前の姿、お盆には、夏の暑い日差しの中、白い絽もしくは白っぽい絽の着物をさらりと着こなし出迎えてくれていました。昔はお盆に着物でお客様を迎えるのが当たり前のようだったのです。

それが今では、そんな風景もすっかり見かけなくなりました。
クーラーの効いた部屋。洋服でのお出迎えが主流となりました。暑さが生半可ではないからなのでしょう。着物姿は写真や思い出の中だけとなってしまいました。
けれども、だからこそ今、着物という日本の装いが持つ「心を整える力」を見直したらいいのではと感じます。


昔のお盆は、着物の季節だった

昭和・平成初期まで、お盆は家族の集まりや地域の行事として、ある種の「ハレの日」いわゆる特別な日でした。親戚が集まり、仏壇に手を合わせ、みんなでご先祖様の話をする―そんな場において、大人たちは当たり前のように着物を身にまとって懐かしんでいました。先祖の霊を迎え、日ごろ集まれない家族で集まり、感謝の気持ちを表す大切な行事なのです。そのため、お盆の期間中は、お墓参りに行ったり、特別な食事をしたりと、普段とは異なる特別な時間を過ごします。

麻の上布や絽(ろ)、紗(しゃ)といった、夏ならではの涼やかな素材。帯も羅や絽綴れなど、風を通す軽やかなものが使われていました。着物は決して堅苦しいものではなく、”涼しく、美しく、ご先祖様を迎えるための衣”だったのです。


 

地域に根づいた装いの文化

例えば、京都ではお盆の時期に「五山の送り火」(京都のお盆を締めくくる伝統行事)が行われますが、その場に浴衣や夏着物で足を運ぶのは今でも珍しい光景ではありません。金沢や金沢近郊でも、絽の着物での墓参りをされる方が一定数いらっしゃいます。

その土地の風土や気候、宗教観に寄り添うかたちで、着物はお盆の文化と深く結びついてきました。こうした地域性に目を向けることも、着物文化をより深く楽しむきっかけになります。


 

今だからこそ、着物が意味を持つ

現代では、家族構成や生活スタイルの変化によって、お盆の風景もずいぶんと様変わりしました。実家への帰省が難しい方もいれば、リモートで法要を行う家庭もあるでしょう。

しかし、そんな中でも、お仏壇に手を合わせるほんの数分だけ、着物をまとってみる。あるいは、朝のうちに麻の着物を着て、涼しいうちにお墓参りへ出かけてみる。

それだけでも、気持ちが少し引き締まり、ご先祖様への感謝が深まるように感じられるのではないでしょうか?

着物はただの衣服ではありません。帯を締めることで心が整い、所作が丁寧になり、過ごす時間の質そのものが変わっていく。だからこそ、お盆という心のけじめの季節にこそ、着物はふさわしいと言えると思います。

いかがですか?チャレンジしてみてはどうでしょう。


初心者でも始められる、お盆の着物

「でも着物って、難しそう」「暑そう」そんなお声が聞こえてきそうです。
実際、現代の気候の中で何時間も着物で過ごすのは、暑いですし大変です。初心者の方には酷でしょう。正絹で汗をかくとクリーニングに出さないと┐(´д`)┌ヤレヤレ

やはり無理はダメです。続きません。

そこでおすすめなのが、

  • 涼やかで扱いやすい”洗える着物(ポリエステルや綿麻素材)”
    東レの着物は洗濯機で洗えます。綿麻は手洗い。クリーニング代はいりません。東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の水屋仕事にどうぞ
    東レの絽の無地の着物(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の水屋仕事にどうぞ

    夏の着物「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】
  • 軽くて結びやすい”半幅帯や博多織の帯”
    【夏帯 博多織 八寸名古屋帯】誠之輔 謹製 紋紗織 八寸帯 白地に幾何学文様|
  • 足元は下駄だけでなく、レース足袋と草履などでアレンジ
    本当に暑い時のお茶のお稽古の時、足袋カバーでされても良い気もします。

 

数時間だけ、着物で過ごす。それだけでも非日常感とお盆らしさを十分に味わえます。
十分着物に慣れた方は扇子などで暑さをごまかしています。(雰囲気ですが)

☆先日も半幅をお求めになられて(絞りのハイレベルの浴衣に合わせるのかと思うのですが)浅草での大衆演劇を見に出かけるとのことでした。海外にもお着物を持参して(クルーズの旅)着用されていました。海外でもお着物は映えていました。
(ヨーロッパ)

☆海外にお住まいの方は日本に帰られた時に持って帰られて海外で着用されるそうです。以前お洋服でで掛けられたら、ご友人の方が(スウェーデン)今日はおきものじゃないのねとがっかりされたご様子だったのでそれからの行事は殆ど着物でご出席されているようです。

☆お茶を一生懸命にされている方は、東京に研修会(6月の終わり)何をお召しになるかで悩んでおいででした。帯もです。続いて7月の初旬にもお茶会があるとのことで帯です。その時はお役があったのでこれも悩んで6月と7月の帯を替えました。

色々とご相談に乗らせていただいております。

その上で、問屋さんにもご協力いただいて貰ってます。
だから最新の商品もございますし、お得なお品もございます。

お得なお品は在庫のお品です


おすすめ商品(自店の紹介)

当店では、お盆や夏のご挨拶にふさわしい以下のような着物や帯をご用意しています

  • 【麻の小紋】通気性がよく、見た目も涼しげ。ご自宅用にもお出かけ用にも。
  • 【絽の名古屋帯】夏の礼装にも使える上品さ。初盆や法要にも最適です。

    夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」
  • 【ゆかた】初心者の方でも安心。帯・下駄付きでコーディネートも簡単。◇すぐ着られる お仕立て上がりの浴衣生地はポリエステルなので少々汗をかかれても大丈夫。
    サラっとした着心地。幾何学模様でピンク系のお色が重視
    夜は明るめのお色が映えます。

    ◇すぐ着られる お仕立て上がりの浴衣

    生地はポリエステルなので少々汗をかかれても大丈夫。
    サラっとした着心地。かわいい花柄模様です。着ていて楽しくなる浴衣です。

◇すぐ着られる お仕立て上がりの浴衣

生地はポリエステルなので少々汗をかかれても大丈夫。
サラっとした着心地
地のお色は黒で紫とピンクの花以外は殆どが白で施されていますので全体的にモノトーンと感じます。粋でしゃれた感じに仕上がっています。


最後に―着物で過ごす、お盆という時間

着物を着てお盆を迎える。今では特別なことのように感じるかもしれません。でも、ほんの少し丁寧に過ごすことで、ご先祖様とのつながりや、自分の時間への向き合い方が変わるのを実感できるはずです。

昔ながらの風景をそのまま取り戻すことはできなくても、私たちの世代なりの「装いの形」で、お盆を大切に迎えてみてはいかがでしょうか。


 

8月にしてはいけないこととして、一般的に、
・海や川で遊ぶこと
・裁縫などの針仕事をする事
・お祝い事(結婚式、入籍、納車)を避ける

お盆はご先祖様の霊を供養する期間であるため、お盆期間に賑やかな行事や派手な行動は避けるべきとされています。

「夏本番!涼しく美しく装うきものと帯|七夕や夏のお茶会にもおすすめ」

投稿日:

「七夕」「盛夏」の装い

梅雨が明け、いよいよ本格的な夏の到来を感じる頃となりました。
日中の陽射しはますます強く、涼を感じる装いが一層求められる季節です。

まもなく七夕。短冊に願いを託し、星に祈りを捧げるこの時期には、風情
を感じる涼やかなきもの姿で季節の行事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

「きものむらたや」では、七夕や夏のお茶事にもぴったりな絽や紗の着物、
そして盛夏に適した帯を豊富に取り揃えております。今回は、夏のTPOに
合わせた装いのポイントや、おすすめのお品をご紹介いたします。

単衣から盛夏へ─夏の着物の装い分けって?

6月初旬から中旬にかけては「単衣」、そして7月に入ると「盛夏」の装いへ
と移ります。絽や紗、麻など、透け感のある素材が主役となる季節です。

  • 絽(ろ):透け感があり、フォーマルからカジュアルまで使える万能な素材です。
    特に五泉の横絽などは上質で着心地も良く、きちんと感を出したい場にもお勧
    めです。

  • 紗(しゃ):より透け感があり、涼しげな印象がござ合います。カジュアルな夏
    のお出かけや夕涼みにぴったりです。

  • 麻(あさ):通気性に優れた天然素材で、盛夏に最適です。お稽古やご自宅でのお茶事にも人気です。

七夕や夏のお茶事におすすめの着物と帯

【商品例①】

正絹 五泉絽の付け下げ(淡藤色に笹の地紋入り)
上品な色合いと七夕を感じさせる笹の意匠が、夏の行事にぴったり。涼しげな白地の夏帯と合わせることで、爽やかな印象に。

七夕や夏のお茶事におすすめの着物と帯

【商品例①】

正絹 五泉絽の付け下げ(横絽)
上品な色合いと七夕を感じさせる涼し気な色合いと柄が夏の行事にぴったりです。落ち着いた雰囲気と爽やかさがございます。真っ白ではございませんが夏帯にし
てはしあれ感があり、好印象となるかと思います。

【商品例②】

気軽に普段にお召しになるとしたら綿麻の着物が宜しいかと思います。
東レと違って洗う時は手洗いとなりますが、お家で洗って頂けます。

夏の着物「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」

夏の着物「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」

夏・西陣織八寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】

黒地の帯地に白系の縦に筋模様という本当にシンプルな夏帯です。
八寸名古屋帯ですので本来はかがりだけでいいのですが、何度か結んでいくと
シナっとなり結びにくくなる可能性も出てくるかと思います。その時は帯芯を
入れられても良いですし、初めから帯芯を入れておかれても宜しいかも知れま
せん。

夏・西陣織八寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】 (黒の色違い)

オフホワイトの帯地に黒系の縦に筋模様という本当にシンプルの帯です。
八寸名古屋おびですので本来はかがりだけでいいのですが、何度か結んで
いくとシナっとなり結びにくくなる可能性も出てくるかと思います。その時は
帯芯を入れられても良いですし、初めから帯芯を入れておかれても宜しいかも
知れません。

【商品例③】

伝統工芸 近江ちぢみ麻のきもの
吸湿性が高く、肌離れの良い麻素材は、夏のお稽古着としても優秀。帯次第で
カジュアルにも上品にも着こなせます。

帯を替えるだけで雰囲気も変わります。よそ行きの雰囲気にかわりました。
上は麻の帯でオシャレにまとめてございます。縦筋の朝の着物ですのでしゃれ感が
でていて、ちょっとした会合に着慣れた感じで出席されると粋ですね。

夏のお茶事──装いのポイント

夏には「朝茶事」「夕ざりの茶事」「涼みの茶会」など、趣あるお茶の席が
数多く開かれます。暑さを和らげる趣向が凝らされ、装いにも「見た目の涼」
を意識することが大切です。

    • 色合い:淡い色、寒色系、白地などが涼しげな印象を与えます。

      東レの色無地ですが、暑い時、気軽なお茶会の時には重宝します。

    • 帯合わせ:絽の名古屋帯や、透け感のある博多織・羅・絽綴れなどが上品で涼やか。

    • 無地ですので袋帯を合わせても良いです。
    • 東レの小紋夏の絽
    • こちらと合わせるとしたらすっきりとした感じで合わせたほうが涼感が
      でていいかと思います。
      こちらですと落ち着きすぎかと思いますがすっきりはします。

お仕立て上がりですのですぐ締めれます。

  • 帯締め・帯揚げ:夏用の絽や紗のものを使い、季節感を大切に。

お茶事では、汗をかきにくい早朝や夕方に行われることが多いため、着物の合わせ方や下着の工夫もポイントです。

きものむらたやならではの、こだわりの一枚を

当店「きものむらたや」では、季節ごとのTPOに合ったお品を厳選してご紹介
しております。
特に、夏の素材感・柄ゆき・格合わせにはこだわりを持ち、茶道を嗜まれる
お客様にもご満足いただけるラインナップを取り揃えております。

「どんな帯を合わせたら良いか分からない」「お茶会に適した装いを知りたい」
など、お悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。わたくしが一対一で、お客様
のご要望に寄り添ったご提案をいたします。

涼をまとう美しい夏

七夕、そして本格的な夏の訪れに、涼やかで美しいきものをまとってみませんか。
気温の高いこの季節だからこそ、「見た目の涼しさ」「着心地の軽やかさ」が大切
になります。

きものむらたやでは、夏ならではの上質なきものと帯を通して、日本の美しい
季節を楽しむお手伝いをさせていただきます。
ぜひ店頭やオンラインショップにて、季節の装いをご覧ください。

オンラインショップになければご要望は
こちらよりお問い合わせくださいませ。

問屋さんにも頼みご要望をなるべく叶えております。
概ねの案があればおっしゃってくださいませ。

特に夏物はそうしてご要望をかなえてきました。
是非「きものむらたや」をご利用くださいませ。

「梅雨から夏へ―きものむらたや女将がすすめる季節のお着物選び」

投稿日:

梅雨の雨音が心地よく響く季節となりました。皆さま、いかがお過ごし
でしょうか。
「きものむらたや」の女将でございます。

この時期は、湿度が高く蒸し暑さも感じられますが、きものの世界では
季節の変化を身に纏い、さりげなく楽しむ工夫が詰まっています。
本日は、「梅雨から夏にかけてのお着物選び」について、女将の目線で
ご紹介いたします。

梅雨時は、正絹のきものよりもお手入れしやすい洗える着物(ポリエステル素材)
がおすすめです。

きものむらたやでは、この季節に活躍する「東レシルック」の洗えるきもの
を取り扱っております。洗濯機で洗えるのが楽と評判です。

AIで着物の反物と絽綴れの帯を写真を見せて着せた感じを映像化して
貰いました。これは、近い感じにできていると思います。そのお品が
こちらです↓↓↓

東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事にどうぞ

【品 質】
・生地        東レシルック
・夏のきもの     横絽の小紋
・色         白縹色(しろはなだ)
・生地幅       約38.0㎝

帯の方は↓↓↓

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

【品 質】
・証紙無
・正絹
・お太鼓柄
・アイボリー
・幾何学文様
・生地幅 :約30.0㎝

また、雨の日には足元の汚れが気になるものです。そんな時は着物の丈を
やや短めに着付けたり、雨コートや草履カバーを合わせたりと、昔な
がらの知恵が役立ちます。

右はこはぜ付き 左はこはぜ無しです


最近のお茶をされている方はこはぜが無い方を好まれます。
その方が何でもテキパキとできるからでしょう。

【雨コート】

雨コートは一生で最低でも2度作ると言われていました。

若いころに一枚、ご年配になられてから一枚という感じです。時代も変わり
雨コートを着ることがなくなってきたのですから雨コートの生地を見なく
なったのももうなずきます。

「きものむらたや」にはサイトにすらお出ししておりませんが、もちろん
雨コートの生地はございます。

最近は雨コートより道行や道中着の方が多いかもしれません。
それはそれでオシャレです。

羽織も最近流行っているようで素晴らし箏と思います。

極上品質・未使用仕立て上がり 長羽織 正絹紋紗 変わり市松柄 塵除け
春・夏・秋のスリーシーズン対応 逸品

身丈 :肩より約112cm(2尺9寸5分)
裄  :   約 70cm(1尺8寸4分)
袖丈 :   約 48.5cm(1尺2寸8分)
肩幅 :   約 35cm(9寸2分)
袖幅 :   約 35cm(9寸2分)
前幅 :   約 24cm(6寸3分)
後幅 :   約 33cm(8寸7分)

袖付け:   約 23.5cm(6寸2分)

そもそもが大きくできています。お直し可能です。

秋や春の単衣のお着物の上に防寒用として、盛夏には、帯隠しや塵除け
として幅広くお役立ていただけます。
また、しっとりとした上質な手触りのふわっと軽やかな正絹生地ですの
で、 着心地も満足して頂けます。ただ一つミシン仕立てを除いては・・・・・

      

塵除けのコートにお勧め

ただし、雨を防止するなら雨コートが良いでしょう。

6月に入り、衣替えの季節を迎えると、裏地のない「単衣(ひとえ)」の
お着物が活躍していました。最近の気候では5月から単衣を着られても大丈夫
という場所もあったかと思います。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会や観劇、改まった場所に
趣味の会などにもどうぞ



真夏ほどの透け感はありませんが、軽やかで涼しげな印象を演出できます。

夏物でしたら

特におすすめなのは、五泉の横絽生地を使用した付け下げや、お茶席にも使える
落ち着いた付け下げです。

こちらでしたら帯は合わせやすいかと思います。

帯地は、ブルーグレー地に松や紅葉、波などを施しています。吹き寄せ
と名がありますが、絽の帯ゆえ松も松葉ではなく「松」本体を施して
ございます。上品に結ぶことができる一品です。正式なお茶席、夏の結
婚式などにも締めれます。

夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」お茶席・お出かけ
趣味の会にどうぞ。

アイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。
松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。
上品にまとまっていますので夏のお茶席、六月や九月のお茶席にも結ぶ
ことができます。単彩ですのでお召し物にも合わせていただきやすいで
す。きもの愛好家におすすめのおしゃれな帯です。
※帯は先取りですので夏物を9月に結ぶのはお茶の世界ではないのかも
しれませんがこの暑さです。着物を絽と言う訳にはいかないにしても
完璧な絽と分かりにくい帯ならば結ばれても大丈夫な気も致します。

もしくはスリーシーズン用の帯などを持ってくると宜しいかもしれません

「きものむらたや」では、京都イシハラ謹製の絽袋帯や、名古屋帯と夏の着物
とのコーディネート提案もしております。
「帯合わせが難しい…」というお声もよく頂戴しますが、透け感のバランスや涼しげな色合いを意識することで、より洗練された印象になります。

普段使いと改まったお席では全く違ってきます。
今日は普段使いやお稽古や気軽なお茶会でのお着物の合わせ方と
新しく入ったお勧めの夏帯のご紹介をさせて頂きます。

普段使いに綿麻の着物

夏の着物「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】

夏・西陣織八寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】「シンプルに縦に線」

オフホワイトの帯地に黒系の縦に筋模様という本当にシンプルの帯です。
八寸名古屋おびですので本来はかがりだけでいいのですが、何度か結ん
でいくとシナっとなり結びにくくなる可能性も出てくるかと思います。
その時は帯芯を入れられても良いですし、初めから帯芯を入れておかれて
も宜しいかも知れません。

半幅で気軽にというのも良いですね。
上の綿麻の着物とは合いませんが・・・・・・・・

東レの絽の無地の着物(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事の時にどうぞ

東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事にどうぞ

帯はこちらはいかがでしょう
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事

「きものは季節を先取りするもの」とよく言われます。
まさにこの時期は、夏に向けたお仕立てやコーディネートのご相談が多く
なる時期です。

きものむらたやでは、お客様お一人おひとりの用途や好みに応じて、
単衣や夏着物のオーダー・お仕立て直しも承っております。

特に、以下のようなお客様に喜ばれております:

  • お茶席や同窓会用に「人と被らない一枚」が欲しい

  • 毎年暑さで悩まされるので「涼しくて楽な着物」を探している

  • お母様の絽のきものを「自分サイズに仕立て直したい」

長く大切に着られるきものこそ、季節に応じた手入れと準備が必要です。
お仕立てには少しお時間をいただきますので、7月・8月のご予定に間に合うよう、ぜひ6月中のご相談をおすすめしております。

※帯よりお着物の方がお時間を頂きます。
サイズを教えて頂きそれを精査してからとなります。その間に「湯のし」や
加工が必要でしたら並行して行います。戻ってきましたらお仕立てを始めます。
お仕立てする者が大勢はおりません。地元の裁縫士の学校を出て資格を持った
方に縫って頂いております。ご安心くださいませ。
(一度きものむらたやで作られているお客様は寸法がございます)

「夏 茶事」「茶道 夏」「お茶会」|茶道の季節行事 |お勧めの着物と帯

投稿日:
茶道における「夏の茶事」の魅力とは?

夏は、茶事のなかでも特に風情ある季節です。暑さを避けるため、
早朝や夕暮れ、夜に行われることが多く、静けさのなかに涼やかさ
を感じられる趣向が凝らされます。風炉の季節ならではのしつらえ、
夏らしい茶道具、そして何より季節感あふれる設えが、参加者に心
地よいひとときを提供します。

今回の企画では「夏 茶事 種類」「茶道 夏 お茶会」などの検索ニーズ
に応える形で、夏に行われる代表的なお茶事の種類と特徴、設えの
工夫、懐石やお菓子について、実例を交えながらご紹介いたします。


【夏に行われる主なお茶事の種類と特徴】


☆暁の茶事|夏の早朝に味わう一服

夜明け前から始まり、日の出とともに進行する暁の茶事は、夏なら
ではの涼やかな時間帯に行われます。朝露に濡れる草木の香り、夜
明けの静寂、徐々に明るくなる空の下でいただく一服は、格別の趣
があります。夜明けの光を活かすため、灯りは控えめにし、草花や
虫の音を楽しめる設えが好まれます。

※私のお手伝いの経験ですが、若かかりし頃の盛夏、午前4時半に
お客様を迎えて行った暁の茶事では、草の匂いや小鳥のさえずりが
空間を包み、灯りを最小限にした席が幻想的な趣を生んでくれました。
主菓子には朝露をイメージした葛饅頭を用い、初夏の山野草を活け
た花入が涼感を引き立てていました。

その時は絽の無地や裏のお手伝いは絽の小紋で対処致しました。
汗もかきます。(自然の風で涼を感じるので)

東レシルックという手もございます。
社中でお客様をお招きするのでしたらこれもあり?と思います。

東レの絽の小紋(横絽)

東レの絽の無地の着物(横絽)

帯はこちら

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】

夏<絽>・特選西陣織袋帯【京都イシハラ謹製】

☆朝の茶事|軽やかな装いと朝食懐石が魅力

朝の涼しいうちに行われる軽めの茶事で、正午の茶事よりも準備が
簡略化されることが多く、近年では夏に人気の高い形式です。
朝食代わりに出される軽懐石や、季節の果物を使った涼しげな菓子
がよく用いられます。浴衣や単衣など、涼しげな装いも魅力のひとつ
です。

☆正午の茶事|夏でも基本を押さえて行う正式な茶事

茶事の基本形ともいえる正午の茶事ですが、夏場は暑さとの兼ね合い
から、時間をずらしたり、風通しの良い空間で行ったりといった工夫
が必要です。簾や葦戸、氷柱などを活用し、参加者が涼を感じられる
よう配慮します。懐石もあっさりとした味付けのものや冷製料理を中心
とされた方がより涼を感じるかと思います。

☆飯後の茶事|午後の静けさを楽しむ夏の茶会

昼食後の落ち着いた時間帯に行う茶事です。軽めの懐石とともに、午後の
静けさを楽しむ形式です。夏は特に、日差しが和らぐ午後遅くの時間帯が
好まれ、冷たいお茶や冷菓などの工夫が凝らされます。

☆夜咄の茶事|灯りと風情を楽しむ夜の茶会

日没後、灯りのもとで行われる夜咄の茶事は、夏の夜の風情を存分に味わ
えるひとときです。蝋燭のゆらめく灯り、虫の音、夜風の涼しさが、五感
を通して季節を感じさせます。設えには風鈴や団扇、竹の器などが用いら
れ、幽玄な空間が演出されます。

☆不時の茶事|気軽に楽しむ夏のお茶時間

正式な予定を立てず、急な来客や思い立って行う茶事を「不時の茶事」と
呼びます。夏は、ふとした涼しい朝や夕方に、「一服どうぞ」と気軽に始
める不時の茶事が映える季節です。形式にとらわれすぎず、涼やかな茶碗
や簡素な設えでおもてなしをする心が大切です。

☆跡見の会(あとみのかい)|夏に偲ぶ故人の面影

故人を偲び、記念日などに開催される茶事です。静けさと慎ましさが重視
され、設えも落ち着いた雰囲気が基本です。夏の跡見の会では、青楓や水
の表現を用いた意匠が多く、涼やかで清らかな空間づくりが意識されます

☆夏のお茶事にふさわしい装いと涼感ある設えの工夫

夏は、視覚と聴覚で涼を演出する工夫が重視されます。竹や籠、透け感の
ある布、簾や葦戸、風鈴などを用いると、暑さをやわらげる効果があります。
また、茶碗や茶入れなどの道具も、夏らしい涼感ある意匠のものを選ぶと良
いでしょう。

参加者の装いも、麻や絽、紗の着物など、通気性と見た目の涼しさを兼ね備
えた素材が重宝されます。色も、白や淡い水色、薄緑など、清涼感を感じさ
せるものが好まれます。

 ☆もしお客として招かれた時の楽しみ方
  • 夏の茶事に招かれた際は、うちわや扇子、汗拭きなどを控えめな色合いで
    用意されておくと安心です。

  • 熱中症対策も兼ねて、到着前に十分な水分補給を摂取しておかれた方が
    宜しいかと思われます。

  • 季節感を楽しむ心構えで臨めば、設えや一服の茶からより深く涼を感じられ
    ます。亭主のお心遣いを感じましょう

 

よく、夏の茶事は何時ごろに行われるのが一般的ですか?と問われることが
多いです。
結構、曖昧になっていることが多いのです。色々なお茶事があるからだと思
います。

①暁の茶事は夜明け前の4〜5時ごろから始まります。
②朝の茶事は7〜9時台です
③夜咄は日没後の18時以降が多いです。

気温が下がる時間帯に設定されるのが特徴です。
③のお茶事をして①のお茶事を続けてした記憶がございます
勿論お手伝いでしたが。寝ずによく頑張ってできたと今思えば
若かったのだなと懐かしく思えます。

今は絶対無理ですが・・・・・・

裏方は黙って音をたてずにをよく覚えています。
お茶事はお客様の前より裏方の方をよく覚えているものですね。

主菓子をお運びしたりは覚えていますがそんなに鮮明に覚えていません。
不思議です塗りのお道具の扱い方、後片付けが勉強になりました。

どちらも経験するときっとお気持ちが豊かになると思います