10月から始まるお茶会シーズン|格式・目的に合わせた装いの基本

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秋も深まり、10月から12月にかけてはお茶会が目白押しの季節です。
炭手前(初炭)や名月の茶会、炉開き、歳暮のおもてなしなど、茶道の世界では季節の趣向を映す催しが続きます。お茶席では、主客(お茶会を主催する亭主と招かれてお茶を楽しむ客)ともに季節を感じる心を装いに託すことが何より大切です。10月はまだ昼間に温もりが残り、11月には冷え込みが深まる時期です。季節の移ろいに合わせて、着物や帯の素材・色・文様を選びたいものです。

お茶会と一口に言っても、正式な茶会から野点、立礼式まで多彩です。格式や目的にふさわしい着物を選ぶことが、第一歩の心得といえるでしょう。

お茶会には大きく分けて「正式茶会」「小寄せ」「野点」などがあります。正式な茶会や濃茶席では、付け下げや訪問着、色無地に袋帯を合わせるのが基本。格式と格調を意識し、控えめながらも上品な色柄を選ぶと印象がよくなります。

一方で、薄茶席やお稽古、お招き客としての参加であれば、小紋や江戸小紋、紬もおすすめです。地模様のある正絹の小紋は、お茶席らしい落ち着きを感じさせながら、柔らかい華やかさも添えてくれます。

お召や型染め小紋など、質のよい生地で仕立てられたものは、茶席の明るさや上品さを調和を取って引き立ててくださいます。


客と亭主、それぞれの装いの心

亭主と客が着るべき着物は、亭主(主催者)より格が上にならないように、客は品の良い控え目な着物を選ぶべきです。亭主は品の良い準礼装が基本で、訪問着や付け下げ、一つ紋の色無地などが用いられ、

客は亭主の着物の格や会のお茶会の趣旨に合わせて、色無地や江戸小紋など、控えめな色柄のものを選ぶのがマナーす。
季節感を重んじた小紋や名古屋帯の組み合わせなども好ましいと言えます。


秋の風情を映す柄と色合わせ

秋のお茶会では、季節を象徴する柄を装いに取り入れるのも楽しみのひとつです。
萩・菊・紅葉・すすき・流水・月など、秋の自然を描いた文様は、季節感をやわらかく伝えます。
色は、こっくりとした茶系や渋みのある灰桜、深い藍色や紅葉を思わせる橙系が人気です。

10月の単衣から11月以降の袷へと変わる時期には、素材選びにも気を配ります。丹後ちりめんや紋意匠の生地は光の加減で表情を変え、茶席の明るさに調和します。


仲秋の名月と十三夜の由来と茶会の趣

秋といえば、月を愛でるお茶会も多く催されます。十五夜(中秋の名月)は中国から伝わった行事で、里芋を供えることから「芋名月」と呼ばれます。これに対して、十三夜は日本独自の風習で「後の月(のちのつき)」といわれます。旧暦9月13日の夜にあたり、2025年は11月2日が十三夜です。

十三夜は「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、秋の収穫に感謝する意味があります。
十五夜と十三夜の両方を眺めるのが縁起が良く、一方だけを祝うことを「片見月」と呼び、忌み嫌う風習がありました。すすきや栗、豆を供え、月の美しさを眺めながら一服を楽しむ——それが十三夜の風情です。

月を愛でるお茶会では、月や兎、秋草の文様が好まれます。控えめながらも情緒のある意匠が、秋の夜の趣をより深めてくれます。


おすすめの着物と帯

【1】西陣織 袋帯 藤原織物 謹製「彩王朝菱文」

格調の高さと華やぎを兼ね備えた西陣の名門・藤原織物の袋帯です。
細やかな織りの中に菱文様を王朝風に配し、柔らかな光沢が上品な
印象を与えます。
炭手前(
初炭や後炭)や濃茶席など、正式なお茶会にふさわ後炭一本で、付け下げや色無地はもちろん、正絹小紋[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]のグレー地と合わせても品格が際立ちます。お茶席の落ち着いた空気の中で、控えめな美を感じさせる帯です。

[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]

 

紋意匠生地にプラチナ箔使用で松文を品良く飛び柄にあしらっています。

柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず上品に仕上
げている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせが
楽しくなる小紋です。

西陣織 袋帯 藤原織物 謹製 彩王朝菱文

京都・西陣の名門「藤原織物」が誇るフォーマル袋帯です。落ち着いた地色を
基調に、菱文様の中へ青海波・紗綾型・有職菱を織り込み、さらに松竹梅や紅葉、唐華といった吉祥文様を重ねた格調高い意匠。古典的な美しさに華やかさを添え
たデザインです。

 

 

西陣織九寸名古屋帯 佐々木染織謹製「黒地に菱の中にウサギや菊」

お月見や十三夜の茶会にぴったりの名古屋帯。黒地に浮かぶ菱の中に、兎と菊が織り込まれた愛らしいデザインで、秋の風情をそのまま表しています。
月と兎は古来より長寿・豊穣を象徴し、菊は邪気を払い延命を願う花とされます。飛び柄小紋や型染め小紋など、控えめな柄の着物と合わせると、季節の趣がぐっと深まります。
十三夜の茶会や月見の集いに、おすすめの一本です。

お値段もお手頃ですのでお稽古にもお勧めです。

正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]しゃらん

遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召いただける
お品です。こんな感じの着物に黒地の帯を締めてオシャレに十三夜のお月見を祝う。というどなたでも参加できる会に気軽に着られるのも良いのでは?

 

ろうけつ染め小紋(正絹)[ろうけつ吹雪染] 

 

こちらの着物はろうけつ染めです。
ペーズリーの地紋の紋意匠の生地。蝋を吹雪加工で全体を和らげ上品に仕上げて
います。気軽にお茶席や会食などにお召いただけるお品です。配色は4色でお色の
持っていき方で雰囲気が変わります。京紫色、葡萄染(えびぞめ)、白菫色、山吹
茶の系統のお色の配色です。

黒地の帯も良いですが配色的に色々と使っていますのでほかのお色の帯を持って
こられても合います。お茶席向きの小紋です。

 

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた柄です。
茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。また、帯の柄
などにも使われていてとても茶道と深いつながりのある柄です。しかし、合わせ
方によって粋にもオシャレにもなります。

 

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】

 

桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段を
作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。目立ちす
ぎずかといっておとなしめでもなく正統派の方にお勧めです。正式なお茶席に
は名古屋帯ですので締めるのはお勧めできませんが、気軽なお茶会や、社中や
研修会などでは十分結べるお品です。

 

 


秋のお茶会にふさわしい小紋の魅力

お茶席における小紋は、日常と非日常をつなぐ着物。柄行きや色合わせで印象が変わり、茶会の趣向に応じて幅広く活躍します。
特におすすめなのが、正絹小紋[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]のグレー地。上品で控えめながらも光の加減で地模様が浮かび上がり、茶室の灯りの下でしっとりとした風情を見せます。

また、茶系の特選小紋(京染め・型染め・とび柄)は、これからの季節に最適です。問屋で厳選された質の高い生地で、肌触りの柔らかさと染めの深みが格別。どちらもお稽古から小寄せ、立礼式まで幅広くお召しいただけます。

 

特選小紋 京染め[型染め・とび柄]

ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。
つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方によって雰囲気が多少変わ
ります。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ茶系
と一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤み
がかった黄色のくらい黒茶色に近いお色ではないでしょうか。

9月の単衣時期から10月の袷に向けて11月、12月とお茶席にどうぞ

飛び柄小紋ですので野点などにも最適です。

11月のお茶会では

「炉開き(口切りの茶事)」があるため、 格が高く、深みのある落ち着いたいおものを比着いた色合いの袷の着物を選びます。紋付きの色無地、訪問着、付下げが適しており、帯は格の高い織りの袋帯を合わせましょう。帯揚げや帯締めも冬物を選び、秋の柄(紅葉、菊、葡萄など)や、金茶色などの深みのある色で季節感を出すと洗練された装いになります。

  • 炉開きと口切り(「茶人の正月」)
    :冬が近づく11月には、風炉から炉へと道具が切り替わる「炉開き」が行われます。この時期は、夏の間大切に保存されてきた新茶の詰まった茶壺の封を切る
    「口切りの茶事」が行われ、茶道の世界ではお正月のような特別な意味を持つ月
    とされています。とても重用な行事です。

  • 新茶の味わい
    :口切りで初めて封を切られた新茶は、その年の味わいを祝うものとして振る
    舞われます。
    一夏越したお茶が、石臼で挽かれ、初めて客人に供されるのです。

    口切りの茶事のような正式な茶会では、一つ紋の色無地や訪問着・付下げなど
    落ち着いた色柄の品格の高い着物を選ぶと間違いはないかと思います。

    高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶席

季節の花や風景をモチーフにした柄や、伝統色で「季節をまとう」感覚を
表現し、自然への敬意と日本人の美意識が込められています。
具体的な季節
の柄を選ぶのはもちろん、帯や小物との組み合わせも季節感にとってとても
大切です。着物や帯の柄は実際の季節より1ヶ月ほど先取りするのが「粋」
とされています。
お茶会などなら、先取りせずとも時期に合っているならそれでもかまわない
でしょう。

大切なのは、「おもてなし」の心と「それをお受けする心」です。
もてなす側は、お道具から設えから工夫を凝らします。ならば、御呼ばれの方
お客様は丁寧に拝見させていただき褒めることが大切と思います。

私がお勧めした付下げは
桜ネズ色…桜色がかった鼠色です。見られる方によっては、藤色が入ったネズのようとか、薄梅ネズのような感じに見えるます。それほど日本の色に対する感性があり日本独特の素晴らしい色彩を表しているのが“きもの”と思います。江戸時代「四十八茶百鼠」といわれるほど茶や鼠の色が愛好され、茶や鼠のつく色名も流行したので、何々鼠と呼ばれる色が多くなってます。桜鼠は鼠のつく色の中では、明るい部類に属し、わずかに紅の色身を含む色名です。お茶をされている方は、グレーを好みます。また、派手すぎず且つ控えめ過ぎない柄行で上品に仕上げた京友禅の付け下げです。

このようなお品でしたら帯を替えれば長く着用できるかと思います。

 


おもてなしの心と演出

  • 季節感を大切にする

お茶を飲む空間、特に床の間に飾る掛け軸や花の選択には、招く相手への配慮と季節の移ろいを取り入れます。

  • 空間の心地よさを演出する

お茶席の花は、そのものの美しさや香りを愛でるのではなく、茶の湯の雰囲気を邪魔せず、相手の心を楽しませるものであることが大切です。

  • 客への細やかな配慮

お茶をいただく相手への感謝の気持ちを、お茶会での挨拶や気遣いを通して表現します。

歳暮のおもてなしは、茶道に込められた「一期一会」の精神を形にし、相手への敬意と感謝を伝える大切な機会となります

特選袋帯【老舗問屋の特別企画】

地から仕上がり迄責任を持って作り上げてこられています。こだわりがあり、帯地の裏も表地と同じで柄も一目では分からない感じがいたします。波打ち際に「鶴」そして「松」が施されています。とても面白い図柄と思います。昨今ではあまり見かけないお品です。こちらは着物を作るのが主で帯は珍しいと言われています。

気軽なお茶会に寄った時です。

そんな時の装いにお勧めは
正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

「松竹梅」という縁起の良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適。
おいろ(地色)からいってとても合わせやすい帯です。

茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】

総柄で質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席には
難しいですが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄えのする
お品かと思います。また、趣味の会やご友人とのお食事会、これからですと
忘年会、柄からいうと新年会も宜しいかと思います。

 

七五三の季節に思う|母の装いと専門店からのご提案

先日、「七五三のお着物を見てほしい」とお問い合わせをいただきました。 お母さまは「自分の着物を着たい」とのことで、お持ちくださったのは楓の柄が全体に配された総柄の小紋。 とても思い出深いお着物で、「この着物を着て娘の成長を祝いたいんです」とおっしゃる姿が印象的でした。

お着物を拝見すると、柄行きもお色味も秋らしく大変素敵でしたが、七五三はやはり「お子さまが主役の行事」。
お母さまの装いは、華やかさの中にも控えめな上品さが求められます。
そのため、お手持ちの小紋をそのまま活かす場合は、帯や小物で格を上げる方法もありますし、もう一歩フォーマルにされたい場合は、無地や付け下げ、訪問着をおすすめしています。

お茶席と同じように、行事の目的と場所(神社・写真館・会食など)を考慮しながらTPOに合わせた装いをご提案するのが、私どもの役目です。
「この着物で大丈夫かしら」「帯はどんなものが合うのか」など、実際にご相談いただきながら、お一人おひとりに合った組み合わせをご提案しています。
当店では、帯締めや帯揚げのお色合わせまで丁寧にアドバイスさせていただいております。

秋の神社は紅葉に包まれ、七五三詣りのご家族で賑わいます。
楓や菊、紅葉の柄は季節にぴったりですが、総柄の小紋の場合は模様が全体に広がるため、フォーマル度がやや控えめになります。
無地や付け下げのように、柄が肩や裾に流れる構図のほうが、七五三という行事にはより相応しい装いです。
お母さまの着物が淡いグレーや藤色、ベージュ系の落ち着いた色合いでしたら、お子さまの祝い着との調和もとりやすく、写真映えもします。

また、帯締めや帯揚げに山吹色や銀ねずなど、秋の深まりを感じさせるお色を添えると、季節感がより一層引き立ちます。
お母さまも「そういう考え方があるんですね」と驚かれながらも嬉しそうに聞いてくださいました。
思い出のお着物を大切に受け継ぎながら、今のご自身に合った形で生かす——
そのお手伝いができることに、着物専門店としての喜びを感じました。

着物は単なる衣ではなく、家族の歴史や思い出が重なる“時の布”のようなもの。
七五三もお茶会も、装いを通じて心を整えるという点では共通しています。
季節を感じ、主役を引き立て、相手を思う——その心こそが日本の美意識であり、着物文化の原点だと感じます。

まとめ:月を愛で、季節を纏うお茶会の装い

お茶席の装いは、単なる服装ではなく、季節と心を映すもの。秋は実りと感謝の季節であり、自然を敬い、相手を思う心を着物に託す時期でもあります。

十五夜と十三夜、二度の月を愛でるように、秋のお茶会もそれぞれの趣を楽しみながら装いを変える。
10月から12月にかけて、月を眺め、紅葉を愛で、そして年の終わりに向けて感謝を伝える——。
そんなひとときを、美しい着物と帯がそっと彩ってくれることでしょう。

茶席に寄り添う上品な着物選びで、季節の風情と心を伝えてみてはいかがでしょうか。

10月・11月のお茶会と袷の着物選び|名残の茶会から炉開き・口切まで

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10月からの袷のきもの ― 秋のお茶会にふさわしい装いとは?

夏が過ぎ、9月の単衣を終えると、いよいよ10月からは「袷(あわせ)のきもの」の季節になります。
袷のきものとは、裏地のついた一般的な正絹の着物のことで、10月から翌年5月までの長い期間にわたって着用されます。特に茶道をたしなむ方にとっては、この時期は大切な茶会や行事が目白押しです。

ただ。昨今暑いのでこの10月が一番汗をかいてしまう時期かと思います。ですが
茶道の世界はしきたりを重んじるので表から見ると袷を着用されています。
ただ、工夫はされているようです。

10月は「名残の茶会」「野点の茶会」「秋の大寄せ茶会」、そして11月に入ると「炉開き」「口切」など、茶道における大切な節目が続きます。季節の移ろいを感じながら、場にふさわしい着物を選ぶことは、主催者にもお客様にも大切な心得です。

→【特集ページ:「秋冬のお茶会にふさわしい袷のきもの特集はこちら」】


10月 ― 名残の茶会と野点の茶会にふさわしい装い

10月は、まだ紅葉には早い時期ですが、夏の名残を惜しみつつ秋を迎える「名残の茶会」が開かれます。特に今年は暑かったので紅葉の紅葉がまだまだ見られません。また、屋外で自然を楽しむ「野点の茶会」も多く、季節の彩りを取り入れた装いが喜ばれます。空気もよく、風景が一つのおもてなしとなります。

そんな亭主の粋な計らいのお気持ちをお察し楽しみながらお茶を頂く。最高の贅沢ではないでしょうか。

10月~12月の行事、趣、それに対するお着物の種類や格、お勧めのお色など
まとめてみました。図にしてございますので見にくいですがご勘弁下さいませ。

【月 行事 趣向・意味合い 着物の種類 格 色文様のおすすめ 帯 小物のポイント】

 

行事 趣向・意味合い 着物の種類・格 色・文様のおすすめ 帯・小物のポイント
10月 名残りの茶事・野点・後の月など 夏の終わりを惜しみ、秋の深まりを感じる。屋外に茶席を設ける野点もあり風情重視 袷の色無地・訪問着・付け下げ。野点なら小紋も可 紅葉・女郎花・芒などの草花文様。色は錆色(さびいろ)・深緑・オリーブなど深みのあるトーンが良い 野点では裾の長さ・柄の汚れに注意。帯は軽やかな名古屋帯でも格上のものを選ぶ。足袋は厚手で温かいもの、小物で防寒を忘れずに。
11月 炉開き・口切・菊見・紅葉狩り 茶道では炉が入る時期。新茶を味わう口切など、年中行事のなかでも格式が高いものが多い 袷の訪問着・紋入り色無地が定番。未婚女性なら振袖の可能性も(初釜などほどではないが選択肢) 色は濃茶・深紺・焦げ茶・松葉色などの重厚な地色。文様は松竹梅・菊・蔦など古典的なものが合う 帯は袋帯。帯締め・帯揚げは格式ある素材(金銀糸・織物)を用いる。羽織・裏地つきコートで保温を。控えめな装飾で落ち着いた華やかさを。
12月 年忘れ・除夜窯・事始めなど年末行事 年の終わり・新年への準備の時期。おめでたさや厳かさの両方を感じさせる装いが好まれる 訪問着・付け下げ・色無地が主流。格式によって振袖も検討。 松・竹・梅・鶴亀など吉祥文様。地色には臙脂・紫・紺・深緑など。部分に華やかさを入れて節目を感じさせる 帯に光沢や金銀の織を含むもの。帯揚げ・帯締めでアクセントを。足袋の裏地・厚さを意識する。夜に行われる茶会は特に寒さ対策を。髪飾り・草履なども慎重に。

※絶対ではございません。

 

着物の選び方

  • 付下げや訪問着 … 菊や紅葉、流水文様など秋の柄を取り入れたものは華やかさもあり、茶席にもふさわしい。

    【袋帯】

    特選西陣織袋帯【藤原謹製】「彩王朝菱文」


    落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯です。

     

  • 小紋や江戸小紋 … 気軽な野点や練習会におすすめ。格は抑えめながら季節感を表現できる。

    【お勧め江戸小紋】

    生地はもちろん高級浜ちりめんを使用しています。
    型彫り、染め付け、全ての工程を手作業で行っているため、
    着物になってお召し頂いたとき、色の濃淡が微妙にあらわれ
    深みを感じます。シンプルな柄行きゆえに、帯のとりあわせも
    幅広く、合わせる帯によってお茶席からお祝い事、また観劇や
    お友達とのお遊びにとTPOの広さでは大変便利なお着物です。
    また
    柄の中に細かく「家内安全」という文字が美術的にアレンジされたお品で
    ございます

    浜ちりめんを使用。
    お柄は扇子に四季折々の小花柄が配置されております。上品なピンク色です。

     

    江戸小紋(家内安全)
    特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

     

    帯自体とても軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。江戸小紋に締めることにより格調高く品よく上品になっています。江戸小紋の柄は「家内安全」の文字で
    遠目からは無地に見えます。無地感覚でお召しいただけます。

    【小紋】

    高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心] 地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。
    その柄を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいま
    した。まさに、お茶会にふさわしい小紋です。
    あくまでイメージとしてご覧ください。
    AIに小紋と名古屋帯を合わせた画像を作って下さいとお願いしたら
    このようになりました江戸小紋のそこ柄はなく素無地で柄も違っていますが
    お色は似ています。
    帯もまぁまぁ似ています。あくまで雰囲気を感じ取ってください。
    小紋ですので(飛び柄)お袖にも柄はございます。どのようにつくかは
    寸法どりで決まってきます。

手描き 糸目 友禅 着尺 正絹 [紋意匠生地 松の柄]
笹蔓文様の紋意匠に松の柄というおめでたい着物です。松は飛び柄で施され
ています。上品に描かれていますので帯の邪魔も致しません。逆に帯が着物
を引き立てます。秋から冬にかけてのお茶会には重宝する小紋と思います。
「きものむらたや」一押しのお品です。

 

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた柄です。
茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。茶道ととかく
縁の深いお柄です。

エンジ色の小紋と対照的で面白い取り合わせと思います。
普段使いには良い取り合わせかと思います。

正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通

玄人好みの上質なお品を作る帯屋さんとして有名です。山桃の樹皮を煮出した
染色液を化学染料に配合して染め上げた糸を使用して、「よろけ模様」を二重
だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げた、まさに独創的な袋帯です。
しかも総通しの全通ですので、お太鼓の部分をあまり気にしなくてすむ安心な品。

しゃれ袋として飛び柄小紋に合わせてみたらどうでしょう。

 

正絹西陣織袋帯 【高島織物 謹製】 「夢日記・梅桜柄」

 

少しカラシ色をまぜたような独特の金茶色の地に、梅と桜の柄をオシャレにデザインして配置しています。柄が梅や桜をモチーフにしていますので結ぶ期間がご心配でしょうが、こちらの柄ですと気にせず締めれます。
柄的におめでたい場所が良いとは思います。

帯の合わせ方

  • 名残の季節には 薄めの地色に秋の柄を織り込んだ名古屋帯 が品よく映える。

    先程の着物に合わせた帯です。

    九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」
    桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段を作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。

    特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

    上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に、
    伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあしらわれた特選九寸
    名古屋帯【都 謹製】です。
    西陣織の伝統技術を駆使し、上品で格式高いデザインに仕上げられています。
    濃いめの着物にはメリハリがついて、又おめでたい柄ですのでお茶席には良い帯
    です。

  • 格を上げたい場には 西陣織の袋帯 を合わせて格調を演出。

→【「西陣織袋帯 加納幸」
特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化していて
その雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金
を使い、流行に左右されていないのがまさに古典柄ですのでお茶席にお勧めです。

特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】 優彩正倉院華文

バランスのよい品格の中にも、金彩はあくまでも 派手ではなく、品のある薄金
銀で表現をした配色に、優雅に装飾 された「華文唐草文様」のお柄。

(訪問着と合わせてある画像の帯はとても鮮やかに写っています。)

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯

先日のお客様からのご相談です。

秋も深まり、これから冬へと向かう季節は、お茶会の開催も多くなる時期。先日いらしたお客様からは「先生が変わってから、お茶会の進行が少しゆったりしていて、準備やおもてなしの仕方に迷ってしまう」とのお声をいただきました。長く茶道を続けていらっしゃる方でも、流れや雰囲気が変わると「果たしてこれで良いのだろうか」と不安になるものです。

いつ段取りが分かるのかしら?多分お点前じゃないから安心だけどと思っているようでした。

夏の時は単衣の無地で大丈夫よと大先生から言われて安心していたのもつかの間。
やはり単衣の付下げか訪問着でと言われたらしく大至急で作られました。
(お家元がお越しでお側付のお役目だったため)

違うお客様はとにかく先輩に聞かれていたようです。
そうするのが一番間違いがないのですが、急に変わったりもしますので要注意ですね。また、お茶の世界。覗けば色々とあるようです。

気分を戻して

秋冬のお茶会は、お客様をお迎えするおもてなしの心と同時に、季節感のある着物選びも大切になります。「この場には訪問着がふさわしいのか」「控えめな付け下げでもよいのか」「帯は格調高いものを選ぶべきか」など、細やかな判断に迷う方は少なくありません。

そんな時こそ「秋冬のお茶会にふさわしい袷の着物と帯」をしっかり意識すると安心です。紅葉や菊、松竹梅といった文様を取り入れた装いは季節感を演出し、茶席の空気をより豊かに彩ってくれます。また、濃いめの地色の着物に金銀糸を織り込んだ袋帯を合わせると、秋から冬へ移り変わる深みのある風情を表現できます。

お稽古の先生が変わったり、お茶会の雰囲気が変化しても、着物選びとおもてなしの基本を押さえていれば安心して臨むことができます。大切なのは「相手を敬い、心を込めて迎えること」。そしてその思いを、季節にふさわしい着物の装いで表すことではないでしょうか。

当店では、秋冬のお茶会におすすめの袷の訪問着や付け下げ、そして茶席にふさわしい袋帯・名古屋帯を数多くご用意しています。お茶会のTPOに合わせた装い選びに迷われる方は、ぜひ一度「秋冬のお茶会特集ページ」をご覧ください。きっとご自身にしっくり馴染む一枚が見つかるはずです。

11月 ― 炉開きと口切にふさわしい袷のきもの

11月は茶道において特別な月です。
茶室で炉を開く「炉開き」は、茶道の一年の始まりともいえる大切な行事。さらに「口切」は、新茶を収めていた茶壷を開ける儀式であり、茶人にとって大切な節目を祝う場です。

この時期は格式を意識した装いが求められます。

着物の選び方

  • 色無地(紋入り) … 茶席で最も安心感のある装い。炉開きの正式な場にも最適。

  • 付下げ・訪問着 … 由緒あるお席や大寄せ茶会では、華やぎと品格を兼ね備えた付下げや訪問着が映える。

    訪問着です

    柄がおさえ目ですのでので、お茶席に重宝するお品です。
    帯も合わせやすい色目です。

帯の選び方

  • 炉開きには 格調高い袋帯(岡文織物) を合わせるとよい。

    藤の花をモチーフに笹や華文を組み合わせ、蔓の持つ強靭さと咲き乱れる豊稼さはともに吉兆のお柄として多々用いられてきました。藤の花はたわわに集まって咲き強い印象を感じさせます。
    地色はチョコレート色とボルドー色を組み合わせた上品なお色で太い絹糸を用いた唐織で優美な豪華さを表現しております。

    こちらの藤は写実的ではないのでどちらかというと長寿、子孫繁栄の象徴とされていて、「ふじ」は不二、不死に繋がると言うことで縁起の良い柄ということで、年間を通して使うことが出来ます。

  • 口切には 季節感を意識した茶壷文様や松竹梅の帯 が粋。

    西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」
    地色は金彩を含んだ品のある黒地系統です。その中に豪華なムードで織り描
    かれた、正倉院文様の連珠柄が、いっそう、この袋帯に品格を添えてくれます。
    流行もない柄ですので、末永くお使い頂けるひと品です。


ろうけつぞめ訪問着
合わせた帯は特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」


季節の柄を楽しむ ― 秋冬のお茶会の装い

茶道では、季節を感じさせる文様が大切にされます。
10月〜11月にかけておすすめの柄をご紹介します。

黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色で
外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。


帯合わせで格と雰囲気を演出

茶席における「着物の格」は、帯で決まるといっても過言ではありません。
例えば同じ付下げでも、名古屋帯を合わせればやや控えめに、袋帯を合わせれば格式が高くなります。

  • 練習会・気軽な野点 → 名古屋帯

  • 大寄せ茶会・炉開き → 袋帯

    こちらは小紋に名古屋帯で合わせてございますが
    ブルーが色無地だった場合帯締めを帯揚げを替えれば品よく合わせられる
    のではないでしょうか?(AIに作ってもらったがぞうなので)



帯は【帯屋捨松】
1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢のキモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。 優しくて気品のある神秘的な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。

正絹紬【板場友禅】
特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。博多織伝統の平織を利用した織物でございます。帯芯がいらないのでスリーシーズンではなく夏もご愛用頂けると重宝されています。(絽ではないですが張りがございます)

最近、お稽古などでお茶の先生がこちらのメーカーの帯を締められたら楽でやめられないとのこと。それだけ着用も楽でしっかりしているということです。


まとめ ― 秋から冬にかけてのお茶会は袷のきもので

10月から11月にかけては、茶道の大切な節目が集中する時期です。
名残の茶会や野点の茶会では季節感を、炉開きや口切では格式と品格を大切に、場にふさわしい装いを心がけたいものです。

「どんな着物を選べばよいかわからない」という方には、当店がご用意する 秋冬のお茶会特集ページ をぜひご覧ください。具体的な着物や帯のコーディネート例を写真付きで紹介しています。

11月のお茶会の付け下げと袋帯

投稿日:

 

先日、気軽なお茶会に行って参りました。おもてなしのお心遣いが感じられ楽しい
時間んを過ごすことができました。

外の景色を活かして坪庭を待合の所に作られたようです。

お着物は、無地、付下げ、とび柄小紋と色々でした。気楽にということでしたので
お点前をされる方、半東の方は無地から上のお着物でした。

 

紅葉の季節。大寄せ茶会なども催されることでしょう。

11月は、風炉から炉に替わり、新茶の封を切る月です。
いわゆる炉開きをし、「口切の茶事」これが一番重要視されるお茶事です。

茶人のお正月ともいえる特別な月ですでお茶事です。
お道具もおめでたいものが使われます。

そんな神聖なお茶事を各社中で催されていると思います。
一年の無事を願い、11月始めの亥の日(いのひ、いのししのひ)に炉を
開きます。この日は、火事がおこり難いという言い伝えからきています。

やはり「炉開き」「口切の茶事」ともなれば、無地から上のお着物が宜しいかと
思います。また、お茶の世界でのお正月ともなれば明るく少し華やかなお色が
お勧めです。社中だけでの会ならばとび柄小紋ということもありなのかなぁとも
思いますが、そこはやはり上の方のご意見をお聞きしてください。

【付下げ】


※帯はイメージです

日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。歴史ある文化と共に
育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質に
こだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきま
した。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自身を持ってお薦
めします。単衣にも袷にも良いお色の付け下げです。

 

合わせる帯で末永くお召頂けます

【京藝謹製】袋帯

名門帯屋ならではの洗練された柄で、流れるように菊柄の毬や華文様の
毬、桔梗や椿や桐などを施し、図柄の区切に七宝を連ねたりして手の込
んだ柄行となっております。帯の地色は、黒系統ですが金色やブルーグ
リーンを散りばめている様な生地ですので高級感がございます。

上の付け下げに合わせると、おめでたいお柄ですので、華やかに感じ
30代~50代と結ぶことができます。

 

こちらも【京藝謹製】「美粧・正倉院華文様」

地色が白です。上の袋帯とは雰囲気が違っていて上品に結べます。
素敵に着物とマッチしてくれます。帯締めで全体を締めると尚良いです。

留袖にも結べる一品です。

桜ネズ色…桜色がかった鼠色です。見られる方によっては、藤色が入った
ネズのようとか、薄梅ネズのような感じに見えるます。それほど日本の色
に対する感性があり日本独特の素晴らしい色彩を表しているのが“きもの”
と思います。江戸時代「四十八茶百鼠」といわれるほど茶や鼠の色が愛好
され、茶や鼠のつく色名も流行したので、何々鼠と呼ばれる色が多くなっ
てます。桜鼠は鼠のつく色の中では、明るい部類に属し、わずかに紅の色身
を含む色名です。お茶をされている方は、グレーを好みます。また、派手
すぎず且つ控えめ過ぎない柄行で上品に仕上げた京友禅の付け下げです
お勧めの帯は

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。 結婚式での黒留袖用に、また正式なお茶席での訪問着や色無地、また江戸小紋に合わせられます。

特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】 ≪優彩正倉院華文・金色≫
金彩はあくまでも 派手ではなく、その控えめな色彩です。雰囲気が洋風ですが
和系のお柄の付け下げにも合うように、 品のある薄金、銀で表現をした配色に
優雅に装飾 された「華文唐草文様」としてございます。 見る人に重たい印象を
感じさせない女性ならではの、 気品豊かな袋帯です。
神在月SALEの時だけの特別商品です

K-iwami 化粧ポーチ

超軽量な新素材「神ノ糸®」を含有した布を伝統技法「江戸小紋®」の技法で染め上げた逸品。
ファスナーが大きく開き出し入れスムーズ。プレゼントにもオススメのひと品です。コロンとした貝殻形が魅力なポーチです。手元やバッグの中をフェミニンに演出してくれます。ファスナーが大きく開くので、小物の出し入れもスムーズにできます。 内側には貴重品などの収納に便利なポケットが付いています。

 

名残の月の着物~口切の茶事の帯

投稿日:

 

10月は名残り月です。
これは、昨年から使ってきた茶壷お茶が底をついて残り少なくなって
きたことを名残惜しむということと、この月で風炉の惜しむ別れの二
通りの意味があります。

 

ゆく秋を惜しむ心、詫び錆の心で情緒を楽しむ。だから、

装いは、箔使いの帯やきものではなく、また派手な付下げや訪問着は
避けた方が宜しいかと思います。

帯のお勧め

 

 

帯地はとてもしなやかで、裏地も表と同じ織機で織られたものです。
表と裏が同じ糸、織機を使っているということは手間がかかってい
るということです。それは、自ずと価格にひびいてくるものです。
しかしながら、さすが織悦さん。
良いものを妥協せず作られています。
こちらは、名物裂の有悦織り太子間道です。そして全通です。
茶系のお色で太子間道を表していておしゃれに、粋に結ぶことが
できます。
上の柄は、同じ織悦さんでもルーマニア立菱縞文の有悦織りです。
そして全通です。ほのかにピンク系のお色でまとめてあり、優しい
雰囲気の帯に仕上がっています。

 

特選正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 「あぜなみ織」

黒地に洛陽織物の誇る、立体感を有するうねり紋様を施しています。
洛陽織物が抱える「伝統工芸師」の資格を持つ最高の職人によって
丹念に手織りで仕上げた袋帯です。織の密度が高く、着物愛好家を
うならせる仕上がりとなっております。
また、「あぜなみ織」という織成特許をとられています。

 

[お勧めの着物]

1.     無地
縫紋一つ/お色は秋を思わせる茶系、緑、紫系統で地紋のある生地より
ちりめんのしっとりしたものが好まれます。
大寄せの場合ですと無地に見えるごく細かな縞でも用いてお召しにな
ります。

2. 付下
派手めな訪問着より落ち着いた付下げ。おくみ中心に柄を施してある
附下が向いていると言えます。秋草、小菊、などの柄、縮緬にろうけ
つで施されているのも良いでしょう。秋草や辻が花の刺繍の付け下げ
いいです。

3.小紋
更紗やロウケツ染め、深みのある地色のとび柄小紋など

<ロウケツ吹雪染め小紋>

 

とにかく、おとなしめに名残惜しく去りゆくものをしみじみと
感慨深く・・・・・・・・

その後は【口切の秋】となります

[口切の茶事]

11月は茶の湯のお正月ともいわれています(*^-^*)

☆茶室の畳、障子、路地の竹垣、枝折戸、筧等青竹に新しくします

☆内口切・・・・茶壷一つに対して一度しか行われずお客も5人以下
の場合が多い。※年に一度の客に選ばれることは光栄なこと

 

[口切のお茶事に形式]

基本・・・正午形式で席入り後、すぐに壺の口切の儀式を行う
雑煮、八寸などの献立はお正月と同じとなります。
懐石の中盤に、先ほど口を切ったばかりの茶壷から
だした茶葉を茶臼で挽く音が水屋から聞こえてきます。
口切ならではの風情で厳かな緊張感の中に、挽きた
てのお茶を頂く格別なもので重要な茶事でです。

 

装い・・・正式な装いはやはり色無地紋付です。
染め抜きの5つ紋が正式ですが、そこまででなくても
3つ紋もあれば大丈夫です。(亭主や正客となれば別)
お色は、深い上品な色あいで季節にふさわしいものを
選びましょう。茶系、紫系、緑系などはいかがですか?

 

華やかなのは紋意匠でしょうが、素無地のちりめん生地は、どっしりと
重みがございます。紋生地の場合軽く感じる場合もございます。
もし紋意匠にされるのであれば、古典調の格のある紋意匠にされた方が
良いでしょう。

紋が3つも5つもつけば勿論帯は礼装用の帯を合わせます。
唐織、亀甲、松や菊、おしどりを織り出してあったりおめでたい感んが
する帯が好まれます。

百の格調高い吉祥紋
「吉祥百宝図」と長寿を願う寿をかくした「かくれ寿松文」です。
全く雰囲気の違う吉祥文ですので一本の帯で二タイプ楽しめます。
一つは色々な色の糸を使っていますので無地でも色々なお色が
選べます。お慶びの席などでしたら、この上ない後姿を演出して
頂けます。 全てのフォーマルな着物に合わせられるます。

こちらは、格が高いです。 人間国宝・大場松魚の世界を描いた
【となみ織物謹製】の「平文花鳥段重」の袋帯です。

 

【藤原謹製】「彩王朝菱文」

落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型
有職菱などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してある
お茶席向きの袋帯となっております。

 

 

 

西陣老舗機屋【帯清謹製】

カチッとした帯地お締め頂いている間に馴染んで大変結びやすく
なります。金銀糸箔ですので光沢感があり華やかです。柄も、松
梅・桜や四季折々の草花、そして風景を思わせるように水辺に船
や橋の一部分を入れ込んでいて、何時お締め頂いても対応できる
ような柄行となっています。

見た目に華やかで格のある帯ですので留袖から色留袖、華やかな
訪問着や付下げ、色無地紋入りのお着物に合わせられます。

 

【秦生織物 謹製】全通

しなやかでありながらハリがあり軽い帯地です。

 

【都 謹製】「松華飾文・六通」

白地に豪華絢爛な吉祥文様で施してある格の高い袋帯です。
七宝の部分を松で施しその中には色とりどりの華文をあしらって
います。お嫁入りのお道具にも、お茶席にも、結婚式や披露のお席
にもどうぞ。

 

 

 

 

 

11月になればもっと茶会も開かれお茶をされている方はお忙しくなるのではないでしょうか?

研修会なども行われ絶えず勉強されていることでしょう。

私共の地域では、今年、追善茶会が行われたそうです。
9月の中途半端な時期なので汗もかき大変だったとの事

丸洗いにお出しいただきましたが、やはり背中がかなり大変な
事になっていました(^^;)

 

来年も供養があるとのこと。今からその対策に頭をかかえます😢

どなたか良いお知恵の方ご存じの方あればご一報ください

 

 

九月からのお勧め着物と帯

投稿日:

まだまだ暑い日が続きますがそろそろ単衣から袷を考える頃?かなとも
いえます。秋はもうすぐ。9月の単衣にお勧めの無地付下げのご紹介です。

鎌倉友禅「坂井教人作・かたくり」です

お茶席向きのお着物です。帯はこちらはいかがですか?

 

藤原織物の袋帯「正倉院文様尽くし」

 

 

陰山織物謹製・箔屋清兵衛「悠久の美・茶の心青褐色(あおかちいろ)」


全通とはいえ柄にメリハリがございますので結んでいて色々な表情が
伺えて楽しく品よくお召いただけます。上の藤原の帯よりご年配向きです。

 

名古屋帯を合わせるとしたら

こちらの藤原の帯はいかがですか?
ブルーのお色が品よくまとまっていてベージュのお色に映えます

「紹巴 天平菱華文 六通」

【紹巴織】
「紹巴・しょうは」という名の由来に明確な史実はないのですが、
一説では千利休の弟子の「里村紹巴」から名をとった説があります。

高級品として代表的な「つづれ織」に似ていて、緯糸(ぬきいと)が
経糸(たていと)を包み覆うような織り方であり、緯糸によってのみ、
柄デザインや配色を織り上げています。
「絹鳴り」がして、ゆるみにくく、締めやすいのが特徴です。

最高級の国産絹糸のみが持つ、しなやかさと柔軟性、伸縮性に優れています。

 

濡羽色の帯地に上品に有職文様が施されています。
ベージュの無地付下げに合わせるとメリハリが利いて素敵です。

「紹巴 松葉木瓜華文 六通」

 

【小 紋】

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。
華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっており
JAPAN蒼blueの企画お品ですので品よくまとまっていてきれいな
ブルーのお色が特徴です。

こちらも9月の単衣にお勧めです。勿論袷にもどうぞ。
藤原織物の紹巴の「天平菱華文 六通」と合わせるととてもおしゃれです。

 

【おおばの帯】

しなやかながら打ち込みしっかりとした帯地は、錆御納戸色です。
鉤取辻が花文をあしらっています。ブルーのとび柄小紋に大変合う
名古屋帯です。

 

 

こちらは柄からいって袷向きでしょう。少し気が早いですが正月の初稽古などに
気分を変えて新しいお着物はいかがですか?

 

 

 

 

こちらは一本で二度お徳の帯です
【謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし】

百のおめでたい柄が織り込まれている帯です。裏は松のみの柄です。

若いころは派手なお柄で、ご年配になられたら松だけのシックな柄で結ばれると
粋です。長く結んでいただける帯です

上品にこんなこんな感じの訪問着と合わされても格があり素敵です

夏のお茶事と着物と帯

投稿日:

茶事には、季節や時間や趣向によって様々な茶事があります。
基本は正午の茶事(昼の会)です。

今回は、夏の暑い時の茶事についてです
【朝茶事】
日中の暑さを避けて、午前6時頃の涼しい時間に開く茶会のことを言います。

席入り、初炭、懐石、中立、濃茶、薄茶の順に行われます。

〇流れが色々と省略されている短い茶事
〇暑い盛りなので、普段は刺身が入る向付に生魚は出しません。代わりに
事前に作っておいたものや、魚ではないものを出します。
〇夏なので献立は、さっぱりしたもの。そしてお濃とお薄のお茶を頂きます。

【蓮見の茶会】
朝早く、花が開くのを待つ間、持参の茶箱で一服頂き、美しく開いた花を見な
がら点心をご馳走になる。
必ずしも蓮池のある広い庭園でなくとも、蓮池のある寺院や個人のお宅で
朝茶事を兼ねた「蓮見の茶会」でも宜しいかと思います。

 

【暑い時の茶会の心得】~亭主~
夏の茶会では涼しさを工夫するのが、亭主の心入れです。
路地には、たっぷり打ち水をします。
茶室の障子は外して簾にして風通しを良くし、お道具の取り合わせや点心の
献立で涼感を盛り上げます。

~お薦めのきもの~

【小千谷縮】

夏には涼感のある麻のきものはいかがですか。
透け感も涼し気で気軽にお召いただけて堅苦しくなくお召いただけます

紺のお色は濃いですが、白の襦袢をお召しになられると透け感が見た目に
も涼しそうです。

 

汗が気になる方には、東レの絽の無地や小紋をお勧めします

【東レ絽の無地】

 

【夏の東レの小紋】

 

 

【絽の名古屋帯】

西陣織九寸名古屋帯【佐々木染織謹製】「夏の花文様」

西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】「幾何学文様」

お仕立て上がりの名古屋帯もございます。
急に絽の名古屋帯をご入用の方にはお薦めです

西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

西陣織名古屋お仕立て上がり【京都イシハラ謹製】

 

 

お薦めの小紋と帯

投稿日:

「お茶会がないから寂しいわね」とお客様とそんな話をしていました。
「いつになったら皆でお稽古できるのかしらね(T_T)」

せめて、コロナが流行る前のように楽しんでお茶会がしたいという願望が
多いと思います。でも、我慢、我慢と自身に言い聞かせているようです。

お稽古はされているようですが、大勢ででなく、一人か二人でされている
ようです。
本来は、炉開きが有り、初釜、年末はチャリティーのお茶会等々あるはず
なんですが、「何か初釜は、しない気がする」とおっしゃっていました。
それが何とも言えず「寂しさを」物語っていました。

でもいつの日かの為に“きものむらたや”はむらたやが選んだ品を今こんな時期
だからこそSALEを致しております。

高級京友禅染め [シダ唐草柄・ブラウン色]


小紋にされても宜しいですし、コートにされても素敵です。
年齢関係なくお召し頂けます。

普段使いということでしたら江戸小紋染め風の生地がございます。

葡萄唐草文様の紋意匠生地に極萬筋文様を施しています。
あくまで江戸小紋風柄と言う意味でお安くなっております。
こんな感じのものを気軽にお召しになられてお過ごしになるか
お稽古着にされても宜しいかと思います。

 

こちらは、先日入荷したばかりのとび柄小紋です

地色は画像よりもう少しきれいです。💧

特選八寸名古屋帯【斎藤織物工房】「手織・ぜんまい裂織帯・伝統工芸織元」


気軽に、普段使いにされたらおしゃれです。

こちらは、藤原織物の袋帯です。

名古屋帯と比べると格は上がります。色留、訪問着にあわされたり、無地ですと
ある程度のお色でも合わせられて便利です。

普段使いにお薦めの袋帯はこちらです。
【織の弘彩 謹製】「籠目」

柔らかい帯です。気軽に結んで頂きたいおしなです。

正絹西陣織袋帯 【秦生織物 謹製】全通

こちらは、濃いめですのでこれからの季節には重宝します。上品に結んで頂ける
お品です。西陣織物の老舗の機屋さんですので質を第一にお考えですので一本は
持っていたい帯ですね。

泰正織物のお薦めの名古屋帯も入荷しております。こちらも素敵な名古屋帯ですので是非ご覧くださいませ→こちらより

着物や帯の柄について

投稿日:

本日は、着物や帯の柄についてお話をしましょう。

【椿の柄について】
椿の柄は縁起が悪いとおっしゃられる方がたまにいらっしゃいます。
椿の花が落ちる時ポロッと首が落ちるようで、着物には合わないと
勘違いされている方がいらっしゃるのです。
その昔、中国に「荘子」という学者が
『樹齢八千年の大椿あり、八千歳をもって春となす、即ち椿は長寿長命の
シンボルであり、椿寿(ちんじゅ)という意味の由縁もそこにある』そうおっ
しゃられています。だから、縁起の良い柄ですので着物や帯に用いられてい
ます。

【有栖川文様】
有栖川錦は名物裂の一つです。もともと有栖川宮家の所蔵品だったことから
この名で呼ばれています。
文様の特徴は、直線文様の中に鹿や馬、飛竜などの動物が織り出してあり、特に
鹿を織り出した文様は有名です。よって、有栖川鹿の文とよばれています。

こちらは、名古屋帯になります

【ウロコ文様】
「厄年の女性は、鱗文様の持ち物を身に着けると良い。」
そういわれています。この場合の鱗は、魚ではなく蛇のウロコのことです。
家紋にもウロコ文様が使われています。この場合「三つ鱗紋」「九鱗紋」
「北条鱗紋」などの種類がございます。
細長いフォルムで荷物の出し入れがしやすく、大人の女性が上品に使えて、コンパクトさと使いやすさを両立。 内側には貴重品などの収納に便利なポケットが付いています。 ベルトを外してクラッチバッグにもなるため、ちょっとしたお出かけから、パーティシーンまで、ライフスタイルを豊かにしてくれます。

上記のbagは、「(株)むらたや“きものむらたや”」がオリジナルbagとして
作り上げた品です。「k-iwami」オリジナルバッグです。

帯などの裏地にうろこ模様が使われている場合がございます。

こちらは、博多織の袋帯です。両面使えるようになっておりますが、表は
こちらです。三角形の柄がウロコ文様です。

~お薦めの帯~

秋には丁度良いお色です。合わせている小紋は単衣にも向きます。

袋帯:西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」

小紋:正絹小紋 京染め[紋意匠に葵唐草文様]

自粛でも楽しもう~着物生活~

投稿日:

田舎の人は、とてもまじめに自粛をしています。
お年寄りも多いせいなのか、自分自身にもお相手の方にも気を
使って外出は控える方が多いです。

だからこそ、私共のような呉服屋は大変です。毎年している6月の
売り出し催事も取りやめ。7月になると暑いので着物を着られる方も少なくなっています。この辺りでは、お茶をされている方が、絽の
小紋や無地を着られてお稽古やお茶会に出掛けるくらいです。

おしゃれと気安さ、そして涼感が感じられる「小千谷ちぢみ」を
定番で置いているんですが、お茶をされている方が買われるくら
いで、趣味で着られる方はなかなかこの田舎にはいらっしゃいません。寂しいものです。

最近、サイトにアップした夏物の着物と帯をご紹介します。

【小千谷ちぢみ】



画像では、お色の加減が分かりにくいですが、シャリ感があり
素敵です。これからの時期に重宝する一品です。

むらたやお薦めの夏の袋帯です

オフホワイトの地色の帯地に各菱の中に「松・唐華」が金糸銀糸が互い違いに施されています。格のあるお着物に合わせて下さい。

夏の結婚式や夏の正式なお茶席に無地から上のお着物に合わせて下さい。

普段使いの着物はこちらです。⇓

綿のきものです。仕立ては単衣で仕立てます。
着用時期は、6月・7月・8月・9月のお月見の会にも宜しいと思います。普段使いでお召しになられるのであれば、5月にも着用可能です。
是非、着物ライフを楽しんでください。

お勧めの帯は、
気軽に締められるお仕立て上がりの名古屋帯がございます。


お薦めの年代は20代・30代から50代でしょうか。


その方にもよりますが、40代からかなり上まで結べます。


こちらも40代からずっと結べるタイプでしょう。


こちらは、八寸つづれ帯です。
一つ、西陣織ではないと思います。(証紙が無いので)
でも、普段使いには最適です。
年齢は30代から上ですと大丈夫でしょう。若すぎるとお色が寂しいのでかわいそうかと思います。

只今決算SALE実施中ですので是非ご覧くださいませ

夏の茶事~夏の着物と帯

投稿日:

夏の茶事と言えば、朝茶が一番思い出に残っております。
若いころお手伝いで毎年先生のお宅に行ってました。そこで
色々と学ばせて頂きました。「おもてなし」がいかに大変か
ということと、その教えがいざという時に役に立つということを。
もの音をたてず粗相なく、流れよく運ばせることがいかに難しいか
ということを。
夏の早朝、午前6時ころからはじめられます。
席入り、初炭、懐石、中立、濃茶、薄茶の順に行われます。

亭主はもちろんですが、お手伝いの方も大変です。物音をさ
せずにことを運ぶ。静かな朝、床の間、掛け軸と花、お道具。
お客様を“おもてなし”する姿勢が素晴らしいと思います。

多くは、正午の茶事(昼会)です。こちらは一年を通して行われ
る茶事です。茶会の招きを受けますと、招かれた先に挨拶をし
ます。当日は、「寄付」に集まり、お客が揃いますと案内を受
けます。「外待合」で亭主の迎付を受け蹲で手や口を清めて席入
りをします。風炉の正午の茶事は、懐石、初炭、菓子、中立、濃茶
後炭、薄茶となります。

茶事に招かれるとなるとやはり絽の無地が無難でしょう。
勿論、絽の付け下げもありと思います。
暑い夏の日の茶事ですので、見た目も涼しそうな着物が好まれます。

お手伝いの方にお薦めの着物はこちらです。

【小千谷ちぢみ】

【小千谷ちぢみ】

【麻の名古屋帯】

 

【仕立て上がりの名古屋帯】

【絽つづれ】

【夏の名古屋帯】

こちらは、黒っぽく見えますが、紺です。

【紺仁綿紬】

【紺仁綿麻紅梅】

 

密にならないようにお茶のお稽古も増えてきています。
この夏のお茶事はどうでしょう。される所は十分に気をつけて
茶事をされることと思います。
是非、楽しんでください。