梅雨を味方に!お着物の賢い保管術と、夏の着物・茶の湯の楽しみ方

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はじめに|梅雨こそ着物と向き合う絶好の季節

じめじめとした梅雨の空が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年の梅雨明けは、全国的に平年並みか、やや早めと予想されています。7月中旬〜下旬には夏の青空が戻ってくる見込みとのこと。気象情報に耳を傾けながら、「梅雨が明けたら夏の着物を思いっきり楽しもう!」と、今から心を弾ませている方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、梅雨の時期は着物にとって最大の難敵でもあります。湿気・カビ・虫食い……大切なお着物を守るためにも、この季節の正しい保管が何より重要です。

今回のブログでは、

  • ①梅雨時期の着物保管に役立つ便利グッズのご紹介
  • ②夏の着物の楽しみ方(素材・コーディネート・お出かけ術)
  • ③7月の朝茶(あさちゃ)茶事について
  • ④初夏の風物詩・若鮎(わかあゆ)と高津川の天然鮎のお話

の4つのテーマでお届けします。どうぞ最後までお読みいただければ幸いです。


① 梅雨の湿気から大切なお着物を守る!「長期保管袋」のご紹介

梅雨の時期、着物ダンスの中が気になりませんか?

カビや虫食い、黄ばみの原因のほとんどは湿気と空気の流れにあります。着物を美しく、長く使い続けるためには、保管環境を整えることがとても大切です。

そこで今回ご紹介したいのが、「長期保管袋」です。

長期保管袋とは?

この保管袋は、着物専用に開発された防湿・防虫機能付きの収納袋です。通常のたとう紙や風呂敷での保管とは異なり、袋の内側に特殊加工が施されており、湿気や害虫から着物をしっかり守ってくれます。

長期保管袋の主な特徴

● 優れた防湿性能 袋の素材が余分な湿気を遮断し、着物が湿気を吸収してカビや黄ばみが発生するのを防ぎます。梅雨の時期でも安心してタンスや押し入れに収納できます。

● 防虫効果 虫食いの被害は、大切な絹の着物にとって取り返しのつかないダメージになります。長期保管袋は防虫成分を含まない安全な素材でありながら、虫が入り込みにくい密閉構造を備えています。

● 着物の形を崩さない適切なサイズ設計 畳んだ着物がきちんと収まる縦950mm×横130mm前後のサイズ設計(商品によって異なります)で、余計なしわや型崩れを防ぎます。

● 繰り返し使えてエコ・経済的 使い捨てではなく、洗って繰り返し使える素材のものも多く、長い目で見るとコスパに優れた選択です。

きもの安心 長期保管袋

国際特許取得

国際特許取得済商品です。

たとう紙に綺麗にしたお着物や帯を入れて保管します。5年は保管できるという
特許商品です。

箪笥に乾燥剤を入れて完璧にしても絶対とは言えません。そんな方を沢山見て
きました。すべてのお品にこのきもの安心をお使いくださいと言う訳ではござい
ません。これだけは(高いお品だったから)とか(思い入れがある)とか。
これからずっと着るときが無いけど大切に保管したい方(お振袖や留袖や喪服)

こんな方におすすめ

  • 夏物を片付けて秋冬物を出す「衣替え」のシーズンに
  • しばらく着用しない礼装・訪問着を保管したい方
  • 実家から譲り受けた着物をきれいな状態で保管したい方
  • カビや虫食いで着物を傷めた経験がある方

梅雨の時期に一度、タンスの中を見直して、長期保管袋で大切なお着物を整理してみてはいかがでしょうか。着物の「虫干し」ができない季節だからこそ、保管方法を見直す絶好のタイミングです。

※お値段 一枚¥3740(税込み)今のところはこの価格でご提供できます。
ナフサの影響により今後お値段の安定はまだ見込めません。いわゆる値上がりする
可能性もあるかと言われました。

今までは、こちらの乾燥剤をお勧めしていました。
ひと箱に4シート入って、箪笥の引き出しに1シート入れて半年が期限とされて
います。お値段は¥979(税込み)です。

  • 乾燥剤  そうび

これらは使い方と思います。
防虫・防カビ調湿・防カビ臭・効果のある保存剤です。着物だけでなく
毛皮・セーター・スーツなどを保管するのにお役立ちいただけます。

すべてのお着物にきもの安心 長期保管袋を使用されなくても良いと思います。
良く着用されるお着物なら尚更必要はないです。お着物もてお通してもらえて
カビは防げます。シミは着用時に気を付けられたら問題はございません。気になられたら、その部分だけを早くシミ落としされる方がお安く仕上がるかと思います。


② 夏の着物の楽しみ方|素材選びと着こなしの工夫で、驚くほど涼やかに

梅雨が明けたら、いよいよ夏の着物シーズンの到来です。

「夏に着物なんて暑くないの?」とよく聞かれますが、実は素材選びと着付けの工夫次第で、驚くほど涼しく快適に楽しめます。夏ならではの透け感や涼やかな風情は、洋服では決して味わえない和の魅力です。

夏の着物の素材ガイド

🌿 絹の薄物(うすもの):格調高い涼しさ

夏の正装・準礼装に用いられるのが、絹の薄物です。

  • 絽(ろ):絽目(ろめ)と呼ばれる透かし織りが特徴で、フォーマルな場面でも活躍します。横絽・経絽などの種類があり、盛夏(7〜8月)に最もふさわしい生地です。訪問着・付け下げ・小紋など、幅広いシーンで使えます。着物と帯でイメージ画像を作って貰いました。(AI作)


    横絽に縦絹混ざり織り変わり絽の生地に淡い紫がベースになって付け下げの柄が描かれています。訪問着より気軽にお召しいただき、よそゆきから準礼装まで対応ができる着用範囲の広いおきものです。訪問着に近い柄の付け下げとなっておりますので袋帯や格の高い織りの名古屋帯を合わせてください。

    帯地は、淡いグレーパープルです。金糸・銀糸で雪輪や波、観世水、抽象化した花などを施しています。夏の暑い時期に涼しそうなお色と柄行です

  • 紗(しゃ):絽よりもさらに透け感が強く、風通しの良い生地です。カジュアルからセミフォーマルまで対応でき、紗の訪問着は夏の茶会にも重宝されます。絽と紗を重ねた「絽紗(ろしゃ)」も人気です。

🌿 自然素材(麻・木綿):普段着のシャリ感が心地よい

  • 麻・上布(じょうふ):シャリっとした独特の感触が特徴で、肌離れが良く速乾性にも優れています。宮古上布・越後上布など、産地によって風合いが異なり、夏の着物愛好家の間でも特に人気の高い素材です。汗をかいても風を通してくれるので、お出かけにも最適。近江ちぢみの麻の着物と絽の名古屋帯 縦の筋、黒地の麻 透け感がさわやか。夏・西陣織九寸名古屋帯【沢本織物謹製】「幾何学文様」
    イメージ画像
    近江ちぢみこちらはまだ写真を撮っていません。きものむらたやの店内
    にございます。
    帯は 夏・西陣織九寸名古屋帯【沢本織物謹製】「幾何学文様」です
  • 夏の木綿:浴衣よりも少し格上の着物として、近年注目を集めています。肌触りがやわらかく、初心者の方にも扱いやすい素材です。

    夏の着物「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

九寸名古屋帯(正絹)【手織り・お太鼓柄】

🌿 東レ(化繊)の夏着物:洗えて便利、現代ライフに最適

夏の着物で見逃せないのが、東レなどの化繊素材の夏着物です。汗をかいても洗濯機でそのまま洗えるのが最大の利点。旅行や気軽なお出かけにも安心して着られます。見た目も絹に近い美しさで、忙しい現代生活にぴったりの選択肢です。


夏のお稽古や水屋のお手伝いに
東レの夏のきもの

夏の帯八寸
東レの絽の小紋と八寸名古屋帯夏物です。気軽にお稽古や水屋仕事に、雨の日のお出かけ暑い日ににも汗を書いたらその日に洗濯機で丸洗い着物はです。帯はできません
イメージ画像です


夏着物のコーディネートを楽しむ上級テクニック

長襦袢の色で遊ぶ

透け感のある絽や紗の着物の醍醐味のひとつが、下に着た長襦袢が透けて見える美しさです。あえてカラーの長襦袢を合わせることで、着物の透け感がより一層引き立ち、独自のコーディネートが生まれます。たとえば、白地の絽の着物に薄いブルーや淡いピンクの長襦袢を重ねると、涼しげで品のある印象になります。これは中・上級者に人気の着こなし術です。


お出かけ時の便利アイテム

夏の着物でお出かけする際に、ぜひ取り入れてほしいアイテムがあります。

☀ 日傘 着物に直射日光は大敵です。色焼けや着物の劣化を防ぐためにも、日傘は必携アイテム。和装に合う和傘や、レースの日傘はコーディネートのアクセントにもなります。

🪭 扇子(せんす) 手軽に涼をとれる扇子は、夏の着物姿に欠かせないアクセサリーのひとつです。涼む目的ではなく、茶会や改まった席での礼儀作法として使われる扇子はお茶の時のご挨拶用の扇子です。普段暑い時涼む扇子とは意味合いや大きさが違います。
夏の必需品扇子


③ 7月の「朝茶(あさちゃ)」茶事|夏の茶の湯の最高峰

7月は、茶道において特別な趣向の茶事が行われる季節です。それが「朝茶(あさちゃ)」です。

朝茶とはどんな茶事?

朝茶は、暑さが本格化する前の早朝(午前6〜7時頃)に客を招き、清涼感と非日常的な時間を楽しむ趣向の茶事です。日中の暑さを避け、「水」と「涼」を主役としたもてなしが特徴で、夏の茶の湯において非常に格式が高く、人気のあるスタイルです。

夏の朝、まだ日が昇りきらない時間に静かな露地を歩き、水打ちされた庭の涼気の中でいただくお茶は、日常を忘れるほどの豊かな体験です。

朝茶の見どころ・こだわりポイント

🕕 時間の工夫 席入りは日が昇り切らない早朝に行います。熱がこもりやすいお茶室でも、朝のうちなら自然の涼しさを感じることができます。この「時間を味方にする」という発想こそ、朝茶の真髄です。

💧 水屋の準備と打ち水 亭主(ていしゅ)は前夜から入念に準備を行い、露地(庭)に打ち水をして清めます。翌朝、客が踏みしめる石畳に残る水の気配が、涼を呼び込む大切な演出のひとつです。

🍽 懐石料理 盛夏という季節柄、生魚を避け、焼き物を省いた「一汁二菜」が基本となります。冷たい素麺、酢の物、さっぱりとした献立で涼を誘います。器にも工夫があり、ガラスの器や青竹の箸など、目にも涼やかな設えが喜ばれます。

🎋 設え(しつらえ)の美 ガラスの器・青竹の花入れ・朝顔や撫子など夏の花。
すべてが「涼」を表現するための選択です。茶道の美学が最も凝縮された形で表
れるのが、朝茶の設えともいえます。

7月に朝茶の茶事をご予定の方は、ぜひ着物の選び方にもこだわってみてください。絽の訪問着や紗の着物に、涼やかな帯を合わせると、朝茶の席にぴったりの装いになります。


④ 初夏の風物詩「若鮎」と、水質日本一の清流・高津川の天然鮎

お菓子の「若鮎」について

「若鮎(わかあゆ)」は、初夏の川を泳ぐ鮎の姿を模した、代表的な夏の和菓子です。

小麦粉・卵・砂糖を焼いたカステラ生地で求肥(ぎゅうひ)を包み、魚の形に折って目やヒレの焼き印を押しているのが特徴です。やわらかいカステラ生地と、もちもちした求肥の組み合わせが絶妙で、夏の訪れを告げる風物詩として全国の和菓子屋で親しまれています。

茶事の主菓子(おもがし)としても広く用いられますが、朝茶には「涼」が感じられないため使いません。(時期もずれているため)
そちらかと言えば見た目が涼しそうな感じのお菓子を使います。以前竹から水ようかんを押し出してお客様にお出しした経験がございます。青竹でした。最近はプラスチックの竹もどきで作られているお品をよく見ますが、やはり青竹が良いですね。これは京都のお菓子屋さんでした。当時は物珍しかったですが、最近はその手法も結構見ますね。ちなみに、仙太郎の竹の水は青竹使用でした。
仙太郎のくず桜は今時期ですと涼しそうで良いですね。朝茶に良いお菓子かと思います。


天然鮎といえば「高津川」|水質日本一の清流が生む極上の味

お菓子の若鮎のお話から少し脱線しますが、私どもの地元・島根県にある高津川(たかつがわ)について、ぜひご紹介させてください。

高津川は、国土交通省が毎年発表する一級河川の水質調査において、「水質が最も良好な河川」として度々「水質日本一」に選ばれている清流です。本流にダムが一切ないため透明度が高く、島根県益田市などを流れて日本海へと注いでいます。

その澄んだ水の中で育つ天然鮎は、格別の美味しさを誇ります。今年は昨年よりも大きめの鮎が育っているというお話も聞きました。

先日のゆかた祭りでは、昨年の鮎の塩焼きが出店で販売されており、いただいてきましたが、やはり絶品でした。炭火でじっくり焼かれた塩焼きの香ばしさと、川魚ならではの淡白でさっぱりとした旨みは、夏の風物詩そのものです。

天然鮎の漁法と希少価値

高津川の天然鮎の漁には、「竿釣(友釣り)」「網漁」の二種類があります。特に竿の一本釣り(友釣り)で丁寧に釣り上げた鮎は、魚体を傷つけずに取り出せるため、品質が最も高く、高値で取引されます。

竿釣りで揚がった上質な鮎は、まず業者さんに出荷されます。それがお中元として各地の先方に届くのは、おおよそ7月頃とのことです。

お菓子の「若鮎」は全国どこでも見かけますが、本物の天然鮎がおいしく育つ清流は限られています。水質日本一の高津川で育った天然鮎は、まさにこの土地ならではの贈り物。私どもの地域に暮らす誇りのひとつです。


まとめ|梅雨を越えて、夏の着物ライフをより豊かに

今回は4つのテーマでお届けしました。

テーマ ポイント
長期保管袋 梅雨の湿気から着物を守る専用保管グッズ
夏の着物 絽・紗・麻・化繊、素材を知れば夏も快適
朝茶 早朝の涼と非日常を楽しむ夏の茶の湯の最高峰
若鮎・高津川 初夏の和菓子と水質日本一の清流が生む天然鮎の味

梅雨明けを心待ちにしながら、大切なお着物の保管を見直したり、夏のコーディネートを考えたりする時間は、なんとも豊かなひとときです。

7月の朝茶や夏のお茶会に向けて、ぜひ今から薄物のお着物や帯を広げて、夏支度を楽しんでみてください。

またお稽古やイベントでお会いできるのを楽しみにしております。どうぞ素敵な夏をお迎えください。


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