六月のお茶会、着物はどうする?

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梅雨の装いと単衣のおすすめコーディネート

六月に入ると、いよいよ単衣の季節。茶道をたしなむ方にとっては、お稽古や小さなお茶会など、装いに気を遣う時期でもありますね。
特に梅雨の時期は、雨対策や湿度への配慮も必要で、「何を着たらいいのか迷ってしまう…」という声もよく耳にします。

そこで今回は、「六月 お茶会 着物」「梅雨 茶会 装い」「単衣 着物 おすすめ」「初夏 茶道 準備」など、実際に多く検索されているキーワードに沿って、この季節にぴったりの着物と帯の組み合わせをご紹介いたします。

写真付きで、雨の日でも安心な工夫や、涼やかに見せる色使い、単衣の選び方のポイントなどもお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】

こちらは涼しい感じが出ています。

着物は正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]をイメージして着せて
帯を結びましたが着物のお色が少し濃くなってしまいました。しかしそれは
それであっているかと思います。こんな感じの合わせ方にもお勧めです。

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】

お茶席向きの小紋です。

先月、6月のお茶会で単衣の小紋を着るんだけど一枚はあるけど
あまり小紋は持ってなくて・・・・・というお問い合わせが
ございました。その日は絽の名古屋帯が気に入り
お仕立て上がりの西陣織の名古屋帯でお値段もお手頃でしたので
お買い求めいただきました。

違うタイプのお仕立て上がりの絽の名古屋帯はこちらです

夏・西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

「夏・八寸名古屋帯」仕立ては、おそめ仕立てとなっておりますのでご自由
に前の帯幅を作ることができます。
柄は、お太鼓柄です。季節を問うような柄は使用していません。帯地はアイ
ボリーに淡い紫とブルーの模様が施されていて涼しさを感じさせる柄となっ
ております。お稽古や夏のお茶事のお手伝い、研修会などに結んでください。

☆梅雨のお茶会、雨対策は万全に:草履カバーとお着物の扱い方

六月のお茶会で一番気になるのは、やはり雨。
せっかくの着物を濡らしてしまうのは避けたいものですね。

まずおすすめしたいのが草履カバー。履いたまま簡単に装着できるタイプが多く、急な雨にも対応できます。ビニール製のものはコンパクトに畳めるので、バッグに常備しておくと安心です。

また、替え足袋と着物用の大きめビニール袋(もしくは風呂敷)を持っておくと、移動時の安心感が違います。
足袋カバーはこはぜ付きとつかないタイプがございます。
きねや足袋と口ゴムタイプです

口ゴムはこはぜがないので脱ぐのが楽でお茶の方には重宝されています。
やはりお茶をされている方は足袋カバーを履かれて家を出ます。それから到着して
上がる際にカバーを脱ぐのでこはぜが無い方が楽なようです。

しかしきちんとされたい方はこはぜ付きを選びます。

要は人それぞれです。が足袋カバーは必要ということです。

さらに、帰宅後に濡れた場合を想定して、着物の正しいたたみ方(裾を外に出す・湿気を逃がす)を覚えておくと、型崩れを防げます。

ただ、雨にぬれたりすると縮むのできれいにたたむというより取り敢えず
着物ハンガーにかけることを優先してください。そこで汚れがないかを確認
して汚れていたらシミ落としで呉服屋さんに持っていって落としてもらってく
ださい。ご自身で落とせるのであるならばその方が一番です。

ベンジンを使って落とせます。こするのではなく軽くたたくように一度で終
わらせようと思わず、何度も丁寧にたたいてドライヤーで乾かしたたいて乾かし
と根気よくすれば取れます。

その際に生地の下にタオルを敷いて行ってください。

☆蒸し暑さに負けない工夫:汗対策と涼感を演出する小物使い

六月は梅雨の湿気と気温の上昇で、着物姿でも汗が気になります。特にお点前
やお運びで動くことが多い方は、肌着選びが重要です。

おすすめは、吸湿性と速乾性に優れた和装肌着や、麻混の長襦袢。絽や楊柳の
素材を選ぶと、肌に貼りつきにくく快適です。

また、背中と胸元に汗取りパッドを入れるのも効果的。見た目は変わらず、汗
じみを防いでくれます。

さらに、お茶会では扇子を持ち歩くことが許されている場面もあります。移動
中や待ち時間にそっと使う扇子
は、見た目にも涼やかで粋。夏らしい色柄の
扇子を添えることで、装いのアクセントにもなります。

色合いがさわやかです

猫好きにはたまりません

和柄でプレゼントにも良いです。

雨の日のお茶会におすすめ|東レシルックの小紋で安心&きれいに

雨の日のお茶会やお稽古、何を着たらいいか迷うことはありませんか?
そんなときに心強い味方になるのが、東レシルックの小紋です。
驚くなかれ。最近の東レの小紋の反物はちょっとした正絹小紋と変わらないお値段
です。それだけ需要と価値が上がったのでしょうか?

梅雨の時期は着物愛好家にとって悩みどころです。
ですが、東レシルックなら、撥水性・速乾性に優れた素材なので、多少の雨や湿気も気にならず、
しかも見た目は絹と変わらない上品な風合い
で、茶席にもふさわしい装いが叶います。

絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の
水屋仕事にどうぞ。控えめで品のある色柄です。
帯次第でお稽古からちょっとしたお茶会まで幅広くお使いいただけます。

東レの小紋 (市松文様) 雨の日のおでかけやお茶のお稽古やお茶会の
水屋仕事にどうぞ

さらに、東レシルックはご自宅でお手入れができるのも魅力の一つ。
お家の洗濯機で丸洗い。雨にぬれても洗濯機に入れて丸洗い。
衿の汚れは中性洗剤を軽くつけて軽く歯ブラシのようなもので軽くこすり
洗い落します。他が気にならなければ濡れた部分をドライヤーで乾かす。
全体的に濡れてしまったら軽く脱水して陰干しです。
クリーニング要らずで、忙しい日々にもぴったりです。

着物の選び方に「正解」はありません。
だからこそ、あなたと一緒に考えます。

「正絹の着物こそ本物」と思われる方もいれば、
「雨の日には東レシルックのような洗える着物が安心」と割り切って選ばれる
方もいらっしゃいます。

どちらが正しい、ということはなく、
着る場面や目的、そしてその人の美意識に合った一枚を選ぶことが何より大切
です。

たとえば、梅雨時期の茶会には雨に強くてお手入れも簡単な東レシルックの
小紋
がとても重宝しますし、
格式ある席や特別な場面では正絹の持つ気品と風合いが引き立ちます。

「雨の日 着物」「洗える着物 東レシルック」「正絹 小紋 比較」など、
着物選びに悩まれる方が多い今だからこそ、
私たちはそれぞれの選択を尊重し、お一人おひとりに合った装いを一緒に考える呉服屋でありたいと願っています。

お気軽にご相談ください

どんな些細なことでも構いません。
「雨の日の茶会に何を着ればいい?」「東レシルックってどう?」そんな疑問が浮かんだときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたらしい一枚を、一緒に見つけていきましょう。

東レシルックのページ

正絹小紋のページ

気軽なお茶会にふさわしい装い|季節を感じる着物と帯の選び方

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気軽なお茶会に参加する際、どのような着物や帯を選べばよいか
迷ったことはありませんか?
この度は、先日のお茶会に寄らせていただいた際の「おもてなし」の
お菓子や茶道具の写真を交えながら、これからの季節にぴったりの
着物と帯をご紹介いたします。

季節を感じる茶席のしつらえ

先日参加したお茶会では、春を思わせる淡い紫ピンクの入った練り切
りの菖蒲の花が形作られています。黒文字は手作りだそうです

素朴で趣のある木彫りの香合が印象的でした。(筏に船頭)

初夏の紫陽花が描かれたお抹茶碗

【鮎の掛け軸】鮎の解禁は6がつで少し早いですが、お茶の世界も先取り
すがすがしい掛け軸で素敵です

気軽なお茶会におすすめの着物

  • 着物:淡い色合いの小紋や江戸小紋
    春から初夏にかけての季節を意識し、淡いピンクや若草色やブル―系など
    柔らかな色調の着物が最適です。小花模様や唐華や幾何学模様など、控え
    めで品のあるデザインが好まれます。飛び柄小紋で無地感覚にお召しにな
    られると宜しいかもしれません。
  • 帯:軽やかな名古屋帯
    紫陽花の花をモチーフにした帯や、自然素材を感じさせるシンプルな帯も
    素敵です。お茶会の落ち着いた雰囲気に調和し、季節感を引き立てます。
    逆に季節に全く関係のない柄で幾何学文様ならばいつの時期でも大丈夫です

    正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

    丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。
    華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。

    【華 文】
    花を抽象化して丸い形に文様化したもの。特定の花を表すのではなく、なんと
    なく花のような形をした華麗な文様全般をさす。 古くから織物、染物の文様
    として用いられてきた。現代でも重厚な文様として婚礼用の袋帯などに多く
    みられています。

    九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

    1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢のキモノ通
    の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。

    お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしています
    ので、ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。
    着用年齢や着用する場所も広い帯ですので親子代々引き継いで頂きたい逸品の
    九寸名古屋帯です。

     

    他にお勧めの着物はこちら

    茶席に映える上品な着物をお探しの方におすすめしたい、北出与三郎監修
    正絹小紋です。
    使用されているのは、繊細な紋意匠の正絹生地。地紋には伝統的な花菱文様をあしらい、見る角度によっては変わり七宝柄のようにも映る、奥行きのある美しさが魅力です。

    地色は、やわらかく落ち着いた淡藤色(あわふじいろ)。控えめで洗練された色合いは、春の茶会、研修会、観劇、カジュアルなお茶事など、さまざまなシーンで活躍します。
    柄の配置は控えめな飛び柄仕立てで、地紋と同じモチーフを用いることで、統一感がありながらもおしゃれな印象に仕上がっています。

    袷にも単衣にも対応する、季節を問わない一枚

    袷としても単衣としても着用可能な飛び柄小紋は、季節の変わり目に便利な一枚。年代を問わず着こなしやすく、帯次第でフォーマルにもカジュアルにもアレンジできます。

    未仕立てでお届け|お好みの寸法に対応できます

    本商品は、未仕立ての状態でご提供しておりますので、お好みの寸法にお仕立て
    いたします。

    日本製の高品質な正絹小紋は、お稽古着からお出かけ着まで、さまざまな場面で長くご愛用いただける逸品です。

    特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】

    全体を板で張り段ごとに柄が違っています。鳳凰の段、唐華の段、唐草、
    忍冬などの柄と様々です。生地はさらっとした紬の生地です。全通ですの
    でどこを出されても良いですのでお一人でお召しになる時も便利です。

    同系色に近いですが洒落ています。

    【板場友禅】
    友禅染の技法のひとつで、長い一枚板の上に生地を張り、型紙をおいて
    染めるものです。板に載せた生地に刷り込んでいくことから、板場友禅と
    呼ばれます。

    西陣織袋帯【大光織物謹製】「七宝文様に唐華・スリーシーズン」

    しなやかに織り上げられた牡丹鼠色をベースにした帯地です。透け感のある
    薄い織り地ですのでスリーシーズン用にとメーカーさんが作られた帯です。

    盛夏を外した3月終わりから4月~7月始め、9月~11月ごろに結ぶのがお勧め
    です。

    西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】「唐華・六通」


    お買い求めやすく確かな品質、軽やかな風合いで結びやすい帯と
    なっております。
    銀糸を通した帯地に織りだされた唐華文様が上品にあしらわれています。
    紬、小紋に合わせておしゃれに少しドレスアップさせたり、気軽に普段
    使いでお召しになられたりと楽しめる一品です。

    グレーはお茶席にとても似合うお色です。
    お着物か帯に取り入れたらとても上品になるのではないでしょうか?

    もし、時期がずれて6月になるならば
    こちらの帯もお勧めです。

    夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」
    流れるような蔦や葡萄。それぞれに吉祥文様として、七宝、青海波、
    亀甲柄が唐織で施されています。お色も涼しい感じのする夏名古屋帯
    に仕上がっています。夏のお茶事、お茶会に又、ご友人との会食に
    是非どうぞ。葡萄は子孫繁栄ですしおめでたい柄が使われています。

    夏・草履「EVAコルク草履」フリーサイズ 普段にお稽古にと役立ちます

 

 

夏のお茶会やカジュアルなお出かけに最適な、EVAコルク麻混草履のご紹介です。
白地の上品なデザインは、着物の色柄を邪魔せず、清涼感を演出します。麻混の素材を使用しているため、夏用草履として快適にご使用いただけます。

この草履は、EVAコルクの軽量ソールを採用。柔らかく軽やかで、長時間の着用でも疲れにくいのが特徴です。見た目はお茶会向きの上品さを保ちながら、実用性も兼ね備えています。

☆ おすすめポイント

  • 夏用草履:麻混素材で涼やか

  • 白地:お茶会・お稽古・お出かけに最適

  • EVAコルクソール:軽量で歩きやすい

  • カジュアルな小紋・紬・木綿着物・小千谷縮におすすめ

  • 地域やお茶会の種類に合わせた柔軟な選択が可能

ランクの高い夏物の着物(訪問着・高級付け下げ)には不向きです。気軽なお茶会やお稽古着、普段着感覚の小紋・紬・木綿着物に最適です。特に小千谷縮などの夏着物との相性は抜群です。

お客様のお好みや、お茶会の雰囲気に合わせてご検討ください。

5月のお茶会におすすめ着物のコーディネート|新緑の季節に映える小紋×名古屋帯・洒落袋帯

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5月は、新緑が美しく、茶の湯の世界でも「風炉開き」や「初風炉のお茶事」
など、節目の行事が多い季節。そんな5月のお茶会には、軽やかで上品な単衣
の小紋に、名古屋帯や洒落袋帯を合わせた着物コーディネートがおすすめです

その前に今はまだ4月ですので寒くはないものの暑いわけではないです。

春風が心地よく吹き抜ける4月は、野に咲く花々が茶室を彩る、美しい季節
です。お茶席にふさわしい着物としておすすめしたいのが、「春の茶花をモ
チーフにした正絹小紋」です。
この時期の茶会では、「利休梅、山吹、花水木」といった春の名残を感じさ
せる花々がよく生けられます。そうした季節の花をあしらった小紋は、自然
な趣があり、さりげなく季節感を表現できます。特に総柄や飛び柄の小紋は、
格式を抑えつつもきちんとした印象があり、カジュアルな茶会や稽古の場、
気軽なお茶事に最適です。

地色はやさしい藤色や若草色、灰桜(はいざくら)などが春らしく、柄の色
使いも控えめなものを選ぶと、お席の雰囲気を損なわず品よくまとまります。
帯は、同じく季節の草花をあしらった名古屋帯や、織りの軽やかな洒落袋帯
などを合わせて、春らしい柔らかなコーディネートをどうぞ。

4月のお茶会は、「春の終わり」と「初夏の気配」が交差する特別な時間です。
季節の茶花を写し取ったような一枚の小紋で、お席の空気にやさしくとけこむ
装いを楽しんでください。

【北出与三郎監修 正絹小紋|紋意匠・花菱文様×変わり七宝柄】淡藤色の上品
な一枚|日本製・未仕立て|お茶席・観劇・気軽な茶会に

茶席に映える上品な着物をお探しの方におすすめしたい、北出与三郎監修による
正絹小紋です。
使用されているのは、繊細な紋意匠の正絹生地。地紋には伝統的な花菱文様を
あしらい、見る角度によっては変わり七宝柄のようにも映る、奥行きのある美
しさが魅力です。

色合いは、やわらかく落ち着いた淡藤色(あわふじいろ)。春の茶会や研修会、
観劇、カジュアルなお茶事など、幅広いTPOに対応できる一枚です。
柄の配置は控えめな飛び柄仕立てで、地紋と同じモチーフを用いているため、
統一感がありつつもオシャレな印象に。年代問わず着こなしやすく、コーディ
ネートする帯次第で表情が変わる楽しさも。

未仕立ての状態でご提供いたしますので、お好みに合わせて寸法をお仕立てく
ださい。
日本製の高品質な正絹小紋は、お稽古着からお出かけ着まで、さまざまな場面
で長くご愛用いただけます。

 

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]お茶席や観劇など
お席に洒落袋や格高い名古屋帯でどうぞ

 

「正絹小紋 秋月洋子監修【格子柄・ライトピンク】|お稽古・お食事会
羽織やコートにもおすすめ

 

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]お茶席や観劇や趣味の会に

小紋×名古屋帯

爽やかなグリーンやブルー、白茶、若竹色など、新緑を思わせる色合いの
小紋に、季節の花や植物をモチーフにした柄や唐華、幾何学模様などの
九寸名古屋帯を合わせてみてください。初夏らしい落ち着いた印象を感じ
させてくれます。帯の素材は塩瀬や博多、軽やかな織の帯などが5月に
ぴったりです。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」
お茶席・観劇など

1854年創業、150年以上にわたり妥協のないものづくりを貫いてきた
京都・帯屋捨松謹製の逸品です。
こちらの九寸名古屋帯は、伝統柄「忍冬唐草文(にんどうからくさもん)」を
気品高く織り上げた一枚です。
地色は、落ち着きと神秘性を感じさせる優美なパープル(紫系)です。派手す
ぎず、上品な存在感があり、お着物の地色を邪魔することなく、しっとりと引
き立ててくれます。お茶席や式典、観劇、お稽古事、親しい方とのお食事会な
ど、幅広い場面でお使いいただけるデザインで、年齢を問わず長く愛用できる
のも大きな魅力です。柄は六通柄となっていて、着姿に華やかさと洗練された
趣を添えます。帯としての格も高く、付け下げ・色無地・上品な小紋などに幅
広く合わせられる正絹帯です。親子代々引き継いでいただけるような、品質・
意匠ともに優れた一本です。

小紋×洒落袋帯

格式をほんの少し高めたいお茶事や、おもてなし側として出席する場合は、
洒落袋帯が最適の場合がございます。名古屋帯よりも格調があり、控えめ
ながらも華やかさを演出してくれます。落ち着いた金糸や銀糸の入った織り
帯なら、茶席にもなじみます。勿論名古屋帯も格の高い帯もございます。
(ただ、単重太鼓と二重太鼓と意味合いが変わってきます。)

西陣織袋帯【山田織物謹製・全通】お茶席や、観劇、趣味の時に

地色はオフホワイト色の地色にブルーグレー色の円状の柄の輪を施しています。
秋から冬、春先にかけてずっと結んでいられる帯です。特に春には素敵に合わ
せられる帯です。全通ですのでお急ぎの時に便利ですし、 着用年齢も幅広いで
す。また観劇やパーティーなどいろいろな場所に合わせて使っていただける最
適な帯です。小紋に合わせて気軽なお茶会にもどうぞ。

西陣織袋帯【大光織物謹製】「七宝文様に唐華・スリーシーズン」
お茶席・パーティーや趣味の会に

西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」
お茶席・パーティーや趣味の会に

春から初夏、そして秋にかけての装いにぴったりな、スリーシーズン対応の
正絹帯です。やわらかくしなやかに織り上げられた帯地は、上品なブルーグ
レーを基調にしており、控えめながらも洗練された印象を演出します。

透け感のある薄手の生地は、3月末〜7月初旬、そして9月〜11月頃の単衣や
薄物の季節におすすめ。盛夏を避けた涼やかな季節のコーディネートに、軽や
かさと季節感を添えてくれます。

柄は変わり市松文に、唐華(からはな)と菱文様を単彩で上品に配したデザ
イン。過度な華やかさを避けつつ、モダンさと古典の美しさを併せ持った意
匠は、茶席や観劇、気軽なお食事会、同窓会などにも最適です。

帯合わせ次第で、訪問着や付け下げ、小紋、色無地まで幅広い着物に対応。
季節の変わり目を快適に、美しく過ごすための一枚として、ぜひ取り入れて
みてください。

帯まわりの小物で季節感を

帯揚げ・帯締めには、薄緑、水色、白など、爽やかで柔らかい色を取り入れて。5月の茶室にふさわしい、涼やかで清らかな印象をつくりましょう。

 

初心者向けの着物と帯の選び方~お茶会やお稽古

投稿日:

お茶席では、格式やTPO(時間・場所・目的)に合った着物を選ばれる
それが大切です。

初心者の方にお勧めの注意点

☆ 季節に合った素材や柄を選ぶ
☆ 動きやすく着崩れしにくいものを選ぶ
格式に(その場に)合ったものを選ぶ(普段稽古用・茶会用で異なる)

簡単に述べますとこの三点です。

では、もっと深堀してしていきましょう。

普段のお稽古のお着物を選ぶなら

★お稽古では、汚れても気にならないお着物ですとお稽古にも
集中できるかと思います。
★お茶席では着用不可のお着物でお稽古をされるとお道具から
着物の所作も集中できて宜しいかもしれません。

【例えば】
おすすめの着物の種類
☆ 小紋(江戸小紋、飛び柄小紋、総柄小紋)
☆ 紬(大島紬、結城紬などの上質なものもお稽古に)
☆ 無地の着物(一つ紋なしなら普段のお稽古に)

素材:お手入れが楽で扱いやすい生地
洗えるポリエステル
木綿   等もお勧めです。

東レの小紋(洗濯機で洗えます)

単衣にも袷にもできる東レの着物です。

左の小紋は東レ幾何学文様

右の輪繋ぎ文様も東レです

東レの小紋 (市松文様)無地感に近い反物です

これから暖かくなると袷では暑いと感じられる時期にお稽古には
綿麻の生地で単衣でお仕立てされるこちらがお勧めです

ちょっとかしこまった感じでお稽古されるなら
小紋でも飛び柄小紋が良いかと思います。こちらはちょっとしたお茶会には
お召しになれます。そのための予行練習と思ってお召しになられても宜しい
かと思います。

今ですと
手描き 糸目 友禅 着尺 正絹 [紋意匠生地 松の柄]

柄が笹蔓文様の紋意匠に松の柄というおめでたい着物です。松は飛び柄
で施されています。上品に描かれていますので帯の邪魔も致しません。
逆に帯が着物を引き立てます。お色も今の時期、これからの時期には丁度
宜しいかと思います。気軽なお茶会にもお召しになることが出来ます。
春の大寄せ茶会には宜しいのでは?

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれ
る高級小紋です。

お色が優しいですので春のお茶会向きです。

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。 地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる高級小紋です。

東京染小紋(正絹)≪貞子好みより

光沢のある生地に季節を問わない柄付で帯によって表情が変わるので、華やか
な場所にも落ち着いた場所にもお召いただける小紋です。この生地にこの柄で
とこだわり『むらたや』のオリジナルの一品を染めて頂きました。江戸小紋染め
のおしゃれ美です。こちらですと単衣にされると爽やかに感じます。

☆ 
半幅帯、名古屋帯(九寸・八寸)が一般的です。楽に結べる半幅帯がお稽古に
は人気です。しかし名古屋帯を結ぶといざという時にはフォーマル感がでてお
役には立つかと思います。

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた
柄です。茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。
また、帯の柄などにも使われていてとても茶道と深いつながりのある柄です。

九寸名古屋帯(正絹)【佐々木染織謹製】
「市松に陽と陰の唐華文様・グレーが入った青蘭色」

唐華を施して華やかに織り上げています。帯地は黒。裏は黒地に御召御納戸色
で立湧柄に菊菱が施されています。おとなしめな小紋、総柄でも江戸小紋や
飛び柄小紋のシンプルな柄行ですと着物も帯も映えると思います。

西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】

確かな品質、軽やかな風合いで結びやすい帯となっております。柄は、どち
らかというと、しゃれ感があり市松柄が主でその一つ一つに柄が織り込まれ
ています。全体的に主張はしておりませんのでお茶席などの控えめなお席に
お締めいただけます。着物が濃いお色ですとメリハリが出て素敵でしょう。

博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお着物にもおすすめです。

こちらの帯はとにかくよく締まります。お着物を着られても着物がたるんで
くることはないかと思います。(結ぶ腕も関係するかとは存じますが)

茶会・正式なお席向けの着物

茶会では、会の趣旨や場所によって着物の格が変わります。

格式の高い場所の着物について

☆ 色無地(一つ紋あり) 通常のお茶会や初釜向け
☆ 付下げ  格を少し上げたい場合
☆ 訪問着  正式なお席

一般的に紋付色無地は付け下げより格が上とされています。
お茶席などでは「紋」を重要とされます。

色無地(一つ紋)が重宝されるのが分かる気が致します。
どんな場でも対応できるということでしょう。

ただ、少し寂しい気も致します。無地さえ持っていれば「安心」も良いのですが
やはりTPOを考えて着物合わせも楽しんでいただきたいです。

【季節のポイント】

春夏秋冬で素材や柄を意識しましょう。

  • :桜や若草などの優しい柄、淡い色合い
  • :絽や紗などの透け感のある生地(6~9月)
  • :紅葉や菊などの落ち着いた柄
  • :椿や南天、寒色系の着物

※帯は先取りです。6月には絽の帯を結び、9月には普通の帯を結びます

【初心者におすすめのコーディネート例】

〇お稽古向け

  • 小紋 + 名古屋帯(木綿や正絹)
  • 紬の無地 + 半幅帯

〇茶会向け

  • 色無地(紋付き)+ 名古屋帯(格のある)または袋帯
  • 付下げ + 袋帯(正式な席向け)

※一番は社中の先生や先輩にお聞きして足並みを揃えることも
大切かもしれません。

 

京友禅~茶屋辻文様や飛び柄小紋そして帯~

投稿日:

【京友禅】
京友禅は、手描き友禅と型染友禅の2種類がございます。
手描き友禅は、一つ一つの模様を職人が手作業で描き上
げる技法です。繊細な緻密な作業を要します。筆使いが
美しさを生み出すといっても過言ではないでしょう。

一方、型友禅は、型紙を使って模様を染める技法です。
大量生産が可能とされていますが、一度に何十枚も染
められるという意味ではなく、型紙を使っているので
同じ柄を染められるという意味です。だからと言って
職人さんの手作業の良し悪しを隠せることができると
いうことはございません。むしろその逆かもしれません。

茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】

 

丹後ちりめんんの生地に茶屋辻文様柄を板場で友禅染をしたお品です。
総柄で質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席
には難しいですが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄
えのするお品かと思います。

 

京友禅染小紋[飛び柄小紋]

 

クリーム色の生地に唐華の飛び柄小紋で上品にまとめて御座います。
ちょっとしたお茶席、大寄せの茶会、研修会、ご友人とのお食事会
で重宝されるかと思います。忘年会や新年会、同窓会なども宜しい
のではないでしょうか。

 

 

特徴として、色鮮やかで華やかなデザイン。
花や風景、動物など、さまざまな自然のモチーフ。
それぞれが描かれることが多いです。もしくは、金や銀
の箔を使った装飾や、ぼかし染めなども取り入れられて
立体感のある美しい仕上がりにもなっています。

 

合わせる帯として、茶屋辻文様の方は、全体柄ですのでシンプルに
まとめるという手もございます
例えば

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多琥珀織 ・誠之輔ブランド】

小さな菱重ねの模様がびっしりと並び、菱の中には十字の形が織り
込まれ、とても立体的に見える不思議な織りです。本絹の糸だけで
織られとてもしっかりとした打ち込みで、手に触れていても心地良
く独特の美しさがございます。

黒地にオフホワイトの帯シンプルで帯締めや帯揚げで楽しめそうです。

 

また、古典的な柄ですので

 

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

 

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

 

1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢の
キモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。
優しくて気品のある神秘的な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄
は上品にまとめてございます。お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性
を漂う、洗練された表情をしています。
こちらですとどちらの小紋にも宜しいかと思います。あえてお勧めするなら
クリーム地の方が素敵になるのではと思います。

 

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、数色のお色で
施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。博多織
伝統の平織を利用した織物です。

どちらの小紋に合わせたらと問われたら私でしたらメリハリを考えて
黒の茶屋辻文様に合わせ帯締めと帯揚げを上品にまとめると思います。

クリーム色の小紋でも良いのですがお色がまとまりすぎでおとなしくなって
しまいます。帯締めと帯揚げで主張をするのも一つの手ですね。

 

クリーム地の小紋ですとメリハリを付けようとなりますと

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

博多織の名門処で、真の良い洒落帯を作っておられます。しなやかな
ハリと締め心地の良さを持つ上質な博多織の帯です。小紋や紬の他、
御召や江戸小紋など、普段使いのお着物におすすめです。

 

西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」

お茶をされる方にも絶大な人気を誇る「名門ふくい」の袋帯です。
しなやかで、ハリ感のある帯地に、雪輪の柄を施しています。こちらの帯は、
軽く、どちらかというと単衣向きです。お色はこげ茶系枯茶色ですので淡い
お色の着物と合わせるとメリハリが効いて素敵になります。だからクリーム系
のお色の小紋に合わせたら宜しいかと思います。9月の単衣時期にも適して
いますし、今は季節があってないようなものですので、薄い袋帯をお持ちで
すと重宝します。雪輪の中に染びったや七宝、唐華、花菱の柄が施されてい
ますので上品です。