初釜や大寄せ茶会におすすめ|大人のための着物と帯の選び方

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初釜・お正月・大寄せ茶会|1〜2月のお茶事にふさわしい着物と帯
【年代問わず/小紋・名古屋帯・袋帯】

年末年始から初釜に着るべき着物の種類
年末年始はウールのアンサンブルというイメージがしますが、今は紬にポンチョや
ショールでも良いのではと思います。ポンチョもウール100%ですので結構暖かいです。ショールも良いです。

総柄小紋


年末年始はこんな感じにしてショールやポンチョを着られても良いかと思います。
帯は
加賀友禅染名古屋帯(正絹)【お太鼓柄】

正統派の帯が多い中こちらは、染帯とは言え銀糸を含んだ生地で加賀友禅染柄付けをしてある帯です。生地に腰があり、ちょっとしたお茶会でも結ぶことができるので仕入れたお品です。気軽に、おしゃれに、普段にお召いただける帯です。特別に加賀友禅で染めた柄です。生地は丹後ちりめん。ですのでお値段は当初は¥165000で出しておりました。それを特別価格といたしましたので、気兼ねなく着付けの練習にもお使いいただけますしお稽古にもどうぞ。普段着にも是非どうぞ

※生地のみみの部分が多少変色?しているようです
ただ、お仕立をしたらかくれる部分ですので着用には問題はないです。

きものむらたやでは、年末年始〜初春にかけての装いとして、
季節感・格・お茶席のしきたり を大切にした着物選びをご提案しています。

本記事では、


AIで画像を作ってもらったのですがやはりどこか違っています。
あくまでイメージとしてご覧くださいませ。帯屋捨松 謹製|九寸名古屋帯|西陣織|ベージュ×忍冬唐草・間道文様|お茶席・観劇・趣味の会・付け下げ・小紋に最適

「帯屋捨松」ならではの、洗練された色彩感覚とモダンさ、そしてクラシック美が絶妙に調和した仕上がりとなっています。

九寸名古屋帯は、お茶席・観劇・お食事会・同窓会・改まったお出かけまで幅広く活躍。特に紬・小紋・色無地・付け下げなどに合わせやすく、季節を問わずコーディネートできるため、一年を通して重宝します。

こちらもAI画像です。しかし元の反物と帯はございます。
あくまでイメージととらえてください

 

 

帯はこちらを合わせて貰ったつもりだったのですがやはり柄が多少違っている
ようです。

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅
九寸名古屋帯」です。
全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、
唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄です
ので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

  • お茶席ごとにふさわしい帯

    西陣織 名古屋帯「都」謹製|茶系 × 大判雪輪文様|染びった風の彩り
    (グリーン・ピンク・黄)/上品なお茶席・観劇・食事会に

    西陣織物「都」謹製の名古屋帯が入荷いたしました。
    落ち着きある茶系を基調に、大きく描かれた 雪輪文様 が華やかに浮かび
    上がる上質な一本です。

    雪輪の中には、染びったのような柔らかな滲みを感じさせる柄が施され、
    グリーン・ピンク・黄色 といった大人の女性にふさわしいシックな色合
    いが上品に調和しています。

    西陣の確かな織りの技術による立体感と光沢が、着姿全体をすっきりと
    格調高く見せてくれるのも魅力です。派手すぎず、しかし地味に沈まない。
    「都」ならではの気品あるデザインは、年代を問わず長くお締めいただける
    名古屋帯です。

    西陣織 袋帯 藤原織物 謹製 彩王朝菱文 礼装 フォーマル帯 結婚式 結納 お茶席 観劇

    京都・西陣の名門「藤原織物」が誇るフォーマル袋帯です。落ち着いた
    地色を基調に、菱文様の中へ青海波・紗綾型・有職菱を織り込み、さらに
    松竹梅や紅葉、唐華といった吉祥文様を重ねた格調高い意匠。古典的な
    美しさに華やかさを添えたデザインは、結婚式や披露宴、結納、お茶席
    など大切な場にふさわしい品格を備えています。

    お色数が多く織り込まれているため、訪問着や付け下げ、色留袖、無地の
    紋付、江戸小紋(紋付)といった格式のある着物に合わせやすく、晴れの
    日の装いをより一層引き立てます。藤原織物ならではの精緻な織りと優雅
    なデザインは、年代を問わずお使いいただける一生物の袋帯です。

  • 初心者でも分かりやすいTPOの整理

    比較表:用途別のざっくり使い分け

    目的・場面 メイン候補 価格帯 特徴 こんな人に
    おすすめ
    正絹帯
    ①八寸帯
    ②西陣織
    九寸名古屋帯
    2~3万円台 正絹、落ち着き、締めやすい、 コスパと上質感両立派
    初心者・練習用 ③洗える小紋+帯セット 家で洗える東レの着物、名古屋帯 練習に・手軽さ重視・洗濯機で洗えます。
    ※帯は洗濯機で洗えません
    上質・
    華やかさ
    ④西陣織九寸名古屋帯 4〜10万円台 清潔感、繊細柄 少し格上
    格上げ・正式寄り ⑤袋帯 10万円以上 格調高い、長期使用 大切な茶席に向け
    手入れの簡単さ ⑥洗える小紋 2~4万円台 信頼ショップ、洗濯機で洗える手軽さ 長く着る、初心者も安心

    ①博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】
    博多織物の八寸名古屋帯は、献上柄とちがって博多織でありながら雰囲気は
    西陣のような感じです。上品な帯に仕上がっております。「お茶席・ご友人と
    の会食」気軽に又、ちょっとかしこまってと着用範囲は広いと思います。
    芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいという利点もございます。

    ②西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】「唐華・六通

    軽やかな風合いで結びやすい帯となっております。柄は、どちらかというと
    しゃれ感があり市松柄が主でその一つ一つに柄が織り込まれています。
    主張はしておりませんのでお茶席などの控えめなお席には上品にお召いただ
    けます。

    ③東レの小紋 (幾何学模様)
    こちらの八寸帯を合わせてメリハリをつけると良い感じになります。

    東レの生地は最高級ポリエステルきものとして、フォーマルな装いから普段の
    お洒落着まで愛用されている「シルック®きもの」です。洗濯機で洗えるので、
    天候を気にせず着用できます。お稽古にもどうぞ
    帯は 特選博多織紋八寸名古屋帯
    【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】④上質の名古屋帯特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

    こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で織っていますので、しなやかでありながらハリがあり軽い帯地が特徴です。ベージュ系の帯地にブルーの花々を施してございます。おしゃれで粋で都会感覚の名古屋帯です。おとなしそうに見えて帯で主張ができますので、上品で華やかさを求められるパーティーや、お茶席でのご着用をお薦め致します。⑤格調高い袋帯
    特選袋帯【河村織物謹製】「本手織りの逸品 河村つづれ」

    帯の手織り職人さんにより、丁寧に織りあげ等レ他フォーマル向けの袋帯です。
    橫段の中におめでたい正倉院の唐草模様の柄が品良く配置されています。機械
    織りではなく、職人さんの手織りなので、そのしなやかさは抜群です。 黒留袖、
    色留袖、高級訪問着などと合わせて、披露宴などのフォーマルシーンやお出か
    けに末永くお使いいただける逸品の袋帯です。

⑥手入れの簡単な着物
東レの小紋(小ぶりなハート)

東レの生地は最高級ポリエステルきものとして、フォーマルな装いから
普段のお洒落着まで愛用されている「シルック®きもの」です。洗濯機で
洗えるので、天候を気にせず着用できます。

  1. 年代を問わないコーデ術

    • 小紋や江戸小紋は、柄の大小・色の明度で幅広く年齢層に対応。

    • 帯と小物で調整するだけで、若い方から上の年代まで似合うスタイルを


選び方ガイド:何を優先するかで決める

  • 今すぐ着たい、かつ格のある印象重視 → ①

  • 予算少なめで、まずは1セット欲しい → ②

  • 場面を問わず上質感を狙う → ③

  • 特別な茶会、長く使う一品として投資 → ④

  • 手入れの簡単さと安心のショップ実績を重視 → ⑤

上記いずれも、小紋・名古屋帯・袋帯それぞれの用途と雰囲気を整えやすい具体例です。ブログでは、上から順に使い方や組み合わせを解説すると、読者が自分の用途に合わせて選べるナビとして機能します。

着物と季節の決まり事

お正月は“年の始めの格上げコーデ”が喜ばれる

お正月は一年の始まり。
そのため、普段着より少し格のある装いが好まれます。

  • 訪問着

  • 付け下げ

  • 色無地(紋入り/無紋)

  • 上質な小紋(古典柄・吉祥柄)

これらは、お正月の参拝や親族の集まり、初売り、食事会にもほどよい格で、華やかさと品の良さを両立できます。

特に“華やかな古典柄の小紋”は、お正月らしい寿ぎを象徴する柄が多く、
季節感と晴れやかさを演出できます。

なかでも正月の新年会や親戚の食事会などの場にふさわしいのは、華やかさのある小紋。小紋は訪問着とは格式が異なるので礼装には向いていませんが、小さな柄がところどころに散りばめられていてほどよい華やかさがあるので、外出着として適しています。


● 初春は「春待ち」の色を使った装いが美しい

1月〜2月はまだ寒さが残る時期ですが、春を予感させる色使いが好印象です。

  • 若芽色

  • 桜色

  • 若菜色

  • 柔らかな藤色

  • 灰桜色

冬の深い色とは違い、柔らかく“春を迎える喜び”を色で表現できます。

お茶席の場合も、
「季節を一歩先取りしすぎない」
「春をほんのり感じる色」
が最適です。

季節や行事に合わせた色柄提案

  • 初釜:淡い白系・薄い黄系・水色系を主に。清潔感と晴れやかさ。

    ※帯はイメージ

  • 利休忌夜話:少し落ち着いた色+細かな柄。静かに寄り添う華やぎ。

    帯は
    特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】「鉤取辻が花文・六通」
    しなやかながら打ち込みしっかりとした帯地は、錆御納戸色です。
    鉤取辻が花文をあしらっています。芸術性あふれるセンスを感じ取って
    いただけます。きもの通のお客様からも定評があります。 帯あわせの
    むずかしい、加賀友禅のきものや、東京染・江戸小紋などに対応してくれ
    る、まさに上質な一品す。

  • 大寄せ茶会:適度な華やぎのある帯や、格上げの帯で場面に合わせる。

    AI画像です

    小紋は 特選小紋 京染め[型染め・とび柄]

    ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。柄の
    つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方によって雰囲気が多少変わり
    ます。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ茶系と
    一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤みが
    かった黄色のくらい黒茶色に近いお色ではないでしょうか。

    帯は 西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「雲どりに七宝や青海波・六通」

    地色は金茶系で正統派の古典柄の名古屋帯です。お色が濃くても淡くても
    合うお色の帯です。どちらかというと落ち着いた印象を感じます。静かな
    お茶席にはとてもしっくりとくる帯と思います。

など等
「着物をもっと身近に」感じていただける内容をお届けします。


● 初春は「春待ち」の色を使った装いが美しい

1月〜2月はまだ寒さが残る時期ですが、春を予感させる色使いが好印象です。

  • 若芽色

  • 桜色

  • 若菜色

  • 柔らかな藤色

  • 灰桜色

冬の深い色とは違い、柔らかく“春を迎える喜び”を色で表現できます。

お茶席の場合も、
「季節を一歩先取りしすぎない」
「春をほんのり感じる色」
が最適です。

 


初釜(はつがま)|一年で最も改まった茶会

初釜は茶道における新年の大切な儀式。
一年で最も格式が高く、華やかで品のある装いが求められます。

【着物】

  • 訪問着

  • 付け下げ

  • 色無地(紋入り)

  • 付箋のある上質な小紋(吉祥柄)

【帯】

  • 袋帯が基本

  • 金銀糸の控えめな古典柄

  • 吉祥文様(亀甲、七宝、宝尽くし、松竹梅など)

ポイント
初釜は“晴れの儀式”のため、華やかさは必要ですが、光りすぎる帯や大胆すぎる柄は控える方が美しいです。


利休忌|落ち着きと敬意を表す装い

利休忌では、華やかさよりも“清らかな格調高さ”が重んじられます。

【着物】

  • 色無地

  • 付け下げ(控えめ柄)

  • 江戸小紋(鮫・行儀・角通し)

【帯】

  • 名古屋帯(染め・織り)

  • 控えめな袋帯

  • 純古典の格調ある文様

利休忌では「静けさ」「清浄」を意識した装いがとても美しいです。


夜咄(よばなし)|夕方以降の茶席

夜の茶席では、光が落ちる分“落ち着いた色味”や“しっとりした艶”が映えます。

AI画像です。
無地と乱菊の袋を合わせました。

都織物の名古屋帯です。落ち着いた雰囲気のお茶席にも合います。

【着物】

  • シックな付け下げ

  • 渋みのある色無地

  • 大人らしい紬(お茶事の場合)

【帯】

  • 黒地・濃紺・墨色など深い色味の袋帯

  • 上品な金糸銀糸が夜の光に馴染む

    正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 「乱菊、六通」


    黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色
    で外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
    しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。

    西陣織 名古屋帯「都」謹製|茶系 × 大判雪輪文様

    落ち着きある茶系を基調に、大きく描かれた 雪輪文様 が華やかに浮かび上がる上質な一本です。

    雪輪の中には、染びったのような柔らかな滲みを感じさせる柄が施され、
    グリーン・ピンク・黄色 など5色といった大人の女性にふさわしいシックな色合いが上品に調和しています。

夜話では「控えめな華やかさ」が上級者の着こなしです。


◆ 大寄せ茶会|幅広い格の装いが楽しめる

大寄せは参加者も多く、比較的自由な装いができます。
初心者にも参加しやすい茶会のため、以下のように幅広い選択肢があります。

【着物】

  • 小紋

  • 江戸小紋

  • 付け下げ

  • 色無地

  • 紬(会場の格による)

【帯】

  • 名古屋帯

  • 袋帯

  • 型染・友禅・西陣織など幅広くOK

「無理なく・品よく」が一番大切です。


3|専門店だから伝えられる“柄の意味”

— 四季の文様が装いに深みを与える —**

着物や帯の魅力のひとつに、
柄が持つ“意味”や“願い” があります。
ここでは、お茶席で特に人気の高い文様を“専門店目線”で紹介します。


● 七宝(しっぽう)

円が連鎖する文様で、人と人の“ご縁”を象徴します。
お正月や初釜など、新しい年を迎える席にとてもふさわしい吉祥柄。


● 松竹梅

長寿や繁栄、清らかさを意味します。
お正月・初釜・慶びの席で出番の多い文様。


● 梅文様

円が連鎖する文様で、人と人の“ご縁”を象徴します。
お正月や初釜など、新しい年を迎える席にとてもふさわしい吉祥柄。


● 菱文・青海波・亀甲

いずれも吉祥文様で、格式が高くお茶席でよく選ばれます。


● 花鳥風月文様

四季を自然に表現し、茶道の“季節を味わう”精神とよく合います。

着物や帯は、ただの「柄」ではなく
季節・文化・祈りが織り込まれた美術品 といえます。


4|年末年始・初春の着物選びで失敗しないコツ

  1. 季節感の先取りしすぎに注意
     梅はOK、桜は少し早いなど。

  2. 明度と彩度を調整すると上品
     お茶席では“控えめな華やかさ”が美しい。

  3. 帯の主張は強すぎず、引き立てすぎずのバランス
     着物と帯の“役割”を明確に。

  4. 柄の意味を知ると、選ぶ楽しさが倍増する
     専門店で尋ねながら選ぶ方が安心。

  5. 初釜だけは「礼装寄り」が鉄則
     普段の茶会より格を上げて。


5|まとめ|“季節と心を装う”のが着物の魅力

年末年始から春にかけては「和の心」が最も息づく季節。
普段着物を着ない方でも、
新しい年の門出に、初めてのお茶席に、
「せっかくなら着物で…」と考える絶好の機会です。

着物は難しいようで、
“ちょっとしたルール”と“季節の感性”さえ押さえれば、
どなたでも美しく着こなすことができます。

きものむらたやでは、
お茶席にふさわしい着物・帯のご相談をいつでも承っております。
実際の商品写真や、コーディネート例、着姿のご提案も可能です。

年末年始や初釜、大寄せ茶会など、
皆さまの大切な一日がより美しく、心豊かになりますように。


何かお稽古事を・・・・・とお考えの方。特にお若い方で「着物が着たい。」と
思われている方が増えています。

着たいけどどうしよう?と悩まれている方に

❓ よくあるご質問について

Q1. 小紋はどのような場面で着るのが適していますか?

A. 小紋は幅広い場面で活躍しています。最も使い勝手の良い着物の一つです。
趣味の会や気軽なお稽古の茶事、大寄せ茶会などにもぴったり。
季節によって柄を選べば、初春の茶会でも品よくまとまります。
特に1〜2月は、落ち着いた色味や季節を意識した飛び柄小紋が人気です。


Q2. 初釜にはどんな着物がふさわしいですか?

A. 初釜は一年最初の茶事で、最も格式が高い行事とされています。
そのため 訪問着・付け下げ・色無地(紋入り) が基本です。
帯は格のある袋帯を合わせることで全体が整います。
小紋は“趣味の会の初釜”など気軽な場合に限り選ばれることもありますが、正式な初釜では避けた方が無難です。


Q3. 趣味の会や気軽なお茶会にはどんな着物が合いますか?

A. 趣味の会やお稽古の茶事では、小紋・紬・名古屋帯の組み合わせが最も使いやすく喜ばれます。
季節に合わせて色を選び、帯周りは控えめで品の良いものにすると、お茶席全体の雰囲気に馴染みます。
「格式より楽しさ」を大切にできる場なので、初めての方にもおすすめです。


Q4. 名古屋帯と袋帯はどう違いますか?

A.

  • 名古屋帯
    → 軽く結びやすく、趣味の会・大寄せ茶会・お稽古向き。
    → 柄ゆきも柔らかく、着姿がすっきり見えます。

  • 袋帯
    → 格式の高い帯で、初釜や公式のお茶会、改まった場にふさわしい帯。
    → 唐織・錦・吉祥文様など格式ある意匠が多く、着物全体を格上げします。

お茶会では 着物と帯の格をそろえることが最も大切です。
専門店として、TPOにふさわしいバランスをご提案できます。


Q5. お茶事で気をつけるべき着物のルールはありますか?

A. はい、基本的なルールがあります。
1〜2月のお茶事では、以下を意識すると失敗しません。

  • 季節感を取り入れること(松竹梅・雪輪・椿など)

  • 帯や小物は控えめで落ち着いた品の良いものに

  • 光沢の強すぎる素材や派手な柄は避ける

  • 草履やバッグなど小物も「品のあるもの」で統一

お茶席は“調和”が重んじられるため、全体のまとまりが重要です。


Q6. お正月にはどんな着物がふさわしいですか?

A. お正月は一年の始まりとして、晴れやかで華のある装いが好まれます。
お勧めは 訪問着・付け下げ・色無地
気軽に過ごす場であれば、小紋に格調ある名古屋帯を合わせても大丈夫です。

特に人気の柄は:

  • 松竹梅

  • 亀甲

  • 宝尽くし

  • 春の花文様

などの吉祥文様です。
帯も明るめの色味を選ぶと、よりお正月らしい雰囲気になります。


🌿頼れる呉服屋に

先日、急に亡くなられた方の葬儀がございました。まだお若いでしたのに・・・・
家族がみんな(女性)きもの(喪服)を着用されていました。その喪服は奥様のお母さま、お子様から言うとお婆様がこしらえてくださったお品でした。
見事にお孫様たちも着用されていました。奥様(お嬢様)お子様(お孫様)皆様
揃われると、涙もそそられますし圧巻でした。

葬儀は結婚式と違い慌てます。

「揃っているはずなのに探しても探してもないのよ・・・・」と
取り敢えず必要なものをお聞きして揃えました。

帯も一本見つからない。とおっしゃられるので欲しいと言われ悩んだ挙句、
お仕立てが必要で間に合わないのでどうしてもなければお貸しします。

でもお客様(お名前を伏せるため)のお母さまでしたら間違いなくお買い求めていますし、実際にお召しになっていらっしゃいます。焦らず探してください。

それでもなければおっしゃってください。焦っている時は見つからないので
お貸しいたします。・・・・・・と

先代からの長年のお付き合いさせていただいているので頼って下さいます。
ならばそれに応えたいと思いました。

そんな呉服屋にネットの世界でも成長をさせていきたいと思っております。

初釜・お正月・1〜2月のお茶事にふさわしい着物と帯

投稿日:

“description”: “初釜・お正月・利休忌・大寄せ茶会・趣味の会など、1〜2月のお茶事にふさわしい着物と帯の選び方を、専門店が詳しく解説します。年代を問わず着られる小紋・名古屋帯・袋帯まで豊富な写真とともに紹介しています。”
}

年代を問わず上品に装える小紋・名古屋帯・袋帯の選び方

こちらはAI画像です。しかし元の反物と帯はございます。
あくまでイメージととらえてください。

以下の着物と帯で合わせて貰ったつもりです。
⇓⇓⇓

古琉球小紋 紅型染 丹後ちりめん 正絹 ―上品で華やかなおしゃれ着
お茶会や趣味の会に

紅型小紋は沖縄の伝統染めとして知られますが、本品は古典文様を用いた
やわらかな色使いのため、お茶会・観劇・お食事会など幅広い場面で活躍
します。「紅型小紋を上品に着たい」「お茶席にも使えるおしゃれ着が欲しい」
という方に特におすすめの一枚です。

帯は特選西陣織九寸名古屋帯【小森織物謹製】
「有職柄七宝に若松菱 六通」お茶席・観劇・お稽古・会食などに

しなやかに織り上げられたチョコレート色をベースにした帯地。その中に
細やかに七宝や若松菱を施し、おめでたいお席に良いお柄となっております。
何処を出されても良いですし、スリーシーズンのお着物で淡いお色でしたら
メリハリが効いて素敵です。軽くてしなやかな風合いですので、重宝する
一本です。

 

年末から新年へと移り変わる季節は、着物で過ごす喜びを感じられる特別な時期です。
大掃除やお正月の準備を終え、穏やかな空気の中で迎える新春は、気持ちも新たに装いを整えたくなるもの。
さらに、お茶を嗜まれる方にとっては、初釜・大寄せ茶会・利休忌・お稽古茶事など、1年の中でも行事が多く、着物で参加する機会がぐっと増える季節です。

年代を問わず上品に着られる
「お正月着物」・「初釜の着物」・「趣味の会での小紋」・「1〜2月のお茶事にふさわしい帯選び」
について、着物専門店ならではの視点で詳しく解説いたします。

特に、着物選びに迷っている方、どんな帯を合わせれば良いのか悩む方に参考になれれば嬉しく思います。


1. 初釜にふさわしい着物と帯の選び方

【② 上品な付け下げ+袋帯コーデ】

初釜は茶道における「一年の稽古始め」であり、格式を大切にする晴れの行事
です。そのため、着物はやや格のある 付け下げ、帯は 袋帯 が宜しいかと思います。ただ、紋付色無地に袋帯を勧める社中もございます。

華やかなのは柄がある方でしょう。

AI画像です。
着物と帯はこちらを使用

日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。歴史ある文化と共に育まれ
た『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質にこだわり続け
末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきました。そんなお着物
の中の付け下げをお探しの方に自身を持ってお薦めします。単衣にも袷にも良
いお色の付け下げです。※帯はイメージ

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」
「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その
雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使
い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。

● 初釜におすすめの着物

  • 付け下げ(格を保ちつつ華やか過ぎない)

  • 飛び柄の小紋(控えめな古典柄なら品格が出る)

  • 上品な色無地(紋を付ければさらに格式が上がる)

    背中に一つ紋を入れてお召しになります。

    帯はこちらを合わせています。

    黒地に三色の菊が施されています。菊の中央が、水柿色・金糸雀色・藍白色
    で外側の色とメリハリがあり菊の動いた感が感じられる柄となっております。
    しゃれ袋として粋な雰囲気で結んで頂けます。
    一つ紋無地に帯はおめでたい感のある帯を合わせています。

    お勧めの袋帯

    特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

    名門帯屋ならではの自信作です。自ら「白眉」と帯に名付けています。お色は
    綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。鳳凰や
    華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄のパーツを
    組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わせても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。お慶びの席などでしたら、この上ない後姿を演出して頂けます。 全てのフォーマルな着物に合わせられる重宝なひと品です。

● 初釜向けカラー

  • 薄桃色、桜色、淡藤色、灰桜

  • 初春を感じる明るい色が好相性

  • 濃い色なら格調がある菫色・鉄紺・千歳茶も◎

    ● 初釜に向く帯

  • 控えめな金銀糸が入った袋帯

  • 吉祥文様(七宝・亀甲・華文・瑞雲など)

  • 色味は白系・金系がもっとも締まりやすい

    袋帯はボリュームがあり、帯回りの所作を美しく見せます。
    特に初釜では「華やぎは欲しいが、主張しすぎてはいけない」ため、
    光沢を抑えつつ品格のある袋帯が最適です。


    2. お正月に“気軽に着られる着物”の選び方

    【③ お正月向けの紬や小紋の軽やかな装い】

    京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]をイメージしてAI作ってもらった画像です。
    多少柄が違っていますがイメージとしてご覧ください。

    帯は特選西陣織袋帯【織悦謹製】 有悦織 ルーマニア立菱縞文様をイメージして
    作って貰いました。実際にみたらかなり違う感じが致しますが雰囲気はにている
    気もします。

    こちらが[橘桐菊文様]の小紋です。

    クリーム色の生地に橘・桐・菊の柄が華やかに描かれています。
    橘は、長寿と幸福の理想国、常世国の象徴としています。高貴な象徴である
    桐との組み合わせは吉祥文様です。パーティーやおめでたい初釜など色々と
    お召いただけます。

    帯地は非常にしなやかで、裏地も表と同じ織機・同じ糸を使って丁寧に織り上げられています。裏まで揃えることは大変手間のかかる工程ですが、「価格が上がっても良いものを作る」という織悦の志が込められています。妥協のないものづくりから生まれる風合いは、身につけるたびに格調の高さを実感いただけることでしょう。

    オシャレに締められる袋帯です。

    お正月でも初釜ほど格式を求められない場——
    家族との食事、お参り、気軽な集まりなどでは、
    紬や小紋が大活躍します。

    ● 気軽な着物として人気の紬

    • 柔らかすぎず、しゃきっと着られる

    • 年齢を問わず長く使える

    • 近年「正月に紬」が定番化しつつある

    紬は自然光の下で映える素材で、
    三が日の晴れやかな空気ととても相性が良い着物です。

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

    八寸名古屋帯などを合わせてみると気軽に締められて遊び心もあって楽しいかと
    思います。
    こちらもイメージとしてAIに作ってもらいました。ただ、完ぺきではないため
    柄が違うので雰囲気も違って見えるかと思います。

    合わせている帯はこちらをイメージしてもらっています。

    特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】
    大倉織物の≪誠之輔≫ブランドです。
    八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、
    数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してござい
    ます。博多織伝統の平織を利用した織物でございます。

    ● 小紋で華やかさを足す

    「気軽だけどお祝い感を出したい」という方には小紋がおすすめ。
    帯を名古屋帯にするだけで、節目らしい装いが整います。

    AIでは表したい画像にはなかなかならないのが歯がゆい所です。

    本来お勧めしたい小紋はこちらです。
    やはり少し違います。雰囲気だけでもご覧になってください。

    地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄を
    絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。
    まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

    合わせている名古屋帯はこちらです。
    桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段を
    作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。目立ちす
    ぎずかといっておとなしめでもなく正統派の方にお勧めです。

    こちらは袋帯を合わせています。
    問屋さんですが生地から仕上がり迄責任を持って作り上げてこられています。
    こだわりがあり、帯地の裏も表地と同じで柄も一目では分からない感じがいた
    します。波打ち際に「鶴」そして「松」が施されています。とても面白い図柄
    と思います。昨今ではあまり見かけないお品です。

    【帯のポイント】

    • 名古屋帯なら気軽さを保ちながら品良くまとまる

    • 金糸入りの帯なら“おめでたさ”を演出できる


    3. 趣味の会・お稽古の茶事にぴったりの小紋

    【④ 小紋+名古屋帯の上品な組み合わせ】

    小紋は、茶道を嗜む方の間で最も出番の多い着物です。
    その理由は「帯合わせによって“格”の調整がしやすい」という便利さ。

                              

    お帯は染帯を合わせています。


    染帯とは言え銀糸を含んだ生地で加賀友禅染柄付けをしてある帯です。生地に
    腰があり、ちょっとしたお茶会でも結ぶことができるので仕入れたお品です。
    気軽に、おしゃれに、普段にお召いただける帯です。特別に加賀友禅で染めた柄
    です。生地は丹後ちりめん。ですのでお値段は当初は¥165000で出しておりま
    した。それを特別価格といたしましたので、気兼ねなく着付けの練習にもお使い
    いただけますしお稽古にもどうぞ。普段着にも是非どうぞ。

    異例の特別価格商品 の中に入ってます

    ● お稽古茶事に合う小紋の特徴

    • 飛び柄小紋(茶席向きで品がある)

    • 細かい古典柄(唐華・更紗・小花文など)

    • 柔らかい地色(淡色〜中間色)

    ● 帯の組み合わせ

    • 名古屋帯が基本

    • すこし格を上げたい時は“洒落袋帯”も可

    • 季節感を出す場合は梅・松・雪輪など控えめな柄を

    特に飛び柄小紋は、着姿がすっきり見え、
    どの年代の方にも上品に馴染むため、専門店として自信を持っておすすめしたいアイテムです。


    4. 1〜2月のお茶事に着る着物と帯

    【⑤ 冬〜初春らしい色合いの付け下げ又は無地+名古屋帯】

    冬から初春にかけてのお茶事では、
    冬色と春色のバランス」が何より大切です。

    AIの作った画像

    帯はこちら
    特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
    【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】


    上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅
    九寸名古屋帯」です。
    全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、
    唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄です
    ので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

    AIで作ってもらった画像です

    イメージしてください。

    特選小紋 京染め[型染め・とび柄]

    ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。
    つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方
    によって雰囲気が多少変わります。唐華の向きも多少違います。落ち着いた
    お色ですので、こげ茶系と一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法
    染め」いわゆる赤みがかった黄色のくらい黒茶色に近いお色と思います。

    帯は、こちらです。
    AI画像と柄が違っていますがイメージをとらえてください

    西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「雲どりに七宝や青海波・六通」


    地色は金茶系で正統派の古典柄の名古屋帯です。お色が濃くても淡くても合う
    お色の帯です。どちらかというと落ち着いた印象を感じます。静かなお茶席に
    はとてもしっくりとくる帯と思います。

    また、
    濃いお色の小紋ですので白っぽい帯を合わせてみたら良いと思います。

    こちらは、帯屋捨松 謹製|九寸名古屋帯|西陣織|ベージュ×忍冬唐草・間道文様

    ベージュ地に上品な間道(かんどう)を描き、その合間に優雅な忍冬唐草文(にんどうからくさもん)をほどこした、格調高い一本です。京都・西陣の老舗織元「帯屋捨松」ならではの、洗練された色彩感覚とモダンさ、そしてクラシック美が絶妙に調和した仕上がりとなっています。

    【冬の雰囲気を感じさせる色】

    • 濃紺

    • 深緑

    • 紫紺

    • 千歳茶

    • 灰梅色

    【春の兆しを感じさせる色】

    • 薄萌葱

    • 桜色

    • 藤色

    • 若松色

    • 白梅文様

    【帯の選び方】

    • 格を保てる名古屋帯(控えめな織柄)

    • 改まった茶事では袋帯

    • 柄は大きすぎず、優しさのある文様が好印象

    冬の茶事は室内の光が柔らかく、
    着物の光沢や織の表情が特に美しく見える季節。
    自店でもこの時期は“しっとりした色味”の着物を探されるお客様が増えます。


    5. 年代を問わない着物選びのコツ

    【⑥ どの年代にも合う淡い地色の付け下げ】

    「年齢を重ねても似合う色や柄がわからない」
    というご相談を日常的にいただきます。

    しかし、実際には年代ではなく“柄の大きさ”と“地色の明るさ”が似合う・似合わないを左右しています。

    ▼ 専門店の視点:似合う着物の見つけ方

    1. 細かい柄ほど年齢を問わず品よく見える

    2. 地色は顔映りで選ぶと失敗しない

    3. 光沢が強すぎる生地は茶席では控えめに

    4. 縦柄や飛び柄は着姿がすっきり見える

    迷ったときは「明るい中間色」「控えめな古典柄」を選ぶことで、
    世代を超えて長くお使いいただけます。


    6. 小紋・名古屋帯・袋帯の使い分け

    【⑦ 小紋/名古屋帯/袋帯の比較写真】

    ● 小紋 × 名古屋帯

    → 趣味の会・お稽古・大寄せ茶会に万能
    → 柄で個性、帯で品格を調整

    ● 付け下げ × 名古屋帯

    → 気軽な茶事・初春のお出かけに上品
    → 落ち着きがあり“きちんと感”も出る

    茶屋辻文様の付下げ

    お帯は
    特選西陣織袋帯【岡文織物謹製】「唐織・藤花草華文文様」を合わせています
    訪問着はろうけつ染め

    ● 訪問着 × 袋帯

    → 初釜・大寄せ茶会など格式の高い場
    → 華やぎが必要な時に最適

    帯   正絹西陣織袋帯 【帯清謹製】「植物や自然の柄文様」
    訪問着 高級訪問着 正絹[絞りと花染め・大㐂百花]

    NHKの大河に衣装提供をしている 青柳 謹製 の品です。それぞれの技術に
    逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱をもって自然の息吹を積み重ね一枚の
    きものに仕上げました。紋意匠に様々な技法の絞りを巧みに使い描いた柄は、
    さすがとしか言いようのないお品です。

    帯は特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

    訪問着はまだアップされていないお品です。むらたやにはそんなお品がまだまだ
    ございます。(手が足らず)棚の箱の中で眠っています

    気になったお品があればお問い合わせくださいませ。

    茶席のTPOを守りながら季節を楽しむためには、
    帯種類の使い分けが非常に重要です。
    これは、着物初心者の方が一番迷いやすい点でもありますので、
    丁寧に解説することで信頼性の高い記事となります。


    7. お茶席にふさわしい柄について——専門店ならではの視点

    お茶席で特に好まれる柄には理由があります。

    ● 茶席で喜ばれる柄

    • 七宝
      円が連鎖する文様で、人と人の“ご縁”を象徴します。
      お正月や初釜など、新しい年を迎える席にとてもふさわしい吉祥柄です。

    • 亀甲・菱文・青海波
      いずれも吉祥文様で、格式が高くお茶席でよく選ばれます。

    • 松・竹・梅
      長寿や繁栄、清らかさを意味します。
      お正月・初釜・慶びの席で出番の多い文様です。

    • 唐華
      中国から伝えられた花形文様で形は様々なものがございます。特定の花を
      さし示すものではございません。
      例えば牡丹のような形の唐風の花などを唐華とよんでいる。

    • 更紗
      もともとはインドで作られ始めたというのが『更紗』です。シルクロードに乗って西へ東へ運ばれてその異国情緒で人々を魅了し、それぞれの国で独自の発展を遂げました。日本も『和更紗』と呼ばれる日本独特の更紗を発展させ現代に伝わっています。
    • 雪輪
      吉祥文でありながら「はかなさ」「謙虚さ」をあわせ持つ文様です。季節や格も問わないのでお稽古事をしている方にもおすすめの文様です。

      雪文様のひとつで、雪の結晶にみられる美しい六角形の輪郭を円形に描いた線文様です。

    • 霞文
      霞がたなびくさまを文様化したものの一種で、直線を何本も横に引いて表す。古くから絵画にも用いられた手法で、染織品でも御所解の風景文様によく使われる。全体を優雅な雰囲気にさせる文様である。

       

    これらは「格」と「控えめな華やかさ」を同時に持つ柄で、
    茶席の空気に自然と馴染みます。

    逆に、

    • 動物柄

    • 大胆な現代柄

    • 極端に大きな柄
      は茶席の静けさと調和しづらい場合があるため、
      専門店としては慎重に選んでいただきたいポイントです。


    8. 自店おすすめ:初春に使える着物と帯

    【 自社商品】

    ここに

    • 古典柄小紋

      京染高級小紋[染着尺・総柄]

      小紋なのですが柄付けが訪問着のように見える小紋です。仕立てると上前はずっと続いて柄も後ろになったときに下向きになるので小紋です。

    • 飛び柄小紋
      北出与三郎監修 小紋 [紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】

      紋意匠は花菱柄です。時に変わり七宝とも思えるいう地柄になっています。
      柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず仕上げ
      ている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせ
      が楽しくなる小紋です。

    • 上品な袋帯

      特選西陣織袋帯【都 謹製】「松華飾文・六通」

      白地に豪華絢爛な吉祥文様で施してある格の高い袋帯です。七宝の部分を
      松で施しその中には色とりどりの華文をあしらっています。お嫁入りの
      お道具にも、お茶席にも、結婚式や披露宴、結納の場にもお締め頂ける
      礼装用袋帯です。華やかに上品にお締め頂けます。

    • 名古屋帯(淡色・古典柄)

      九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

      しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
      段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々により
      菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。
      単色使いですので上品に仕上がっております。

    • 初春向け付け下げ
      などを紹介。

      無難が色無地です。だからお茶をされている方は無地をお持ちの方が多いのでは
      と思います。

      帯は特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】「鉤取辻が花文・六通」
      AIに画像をお願いしたんですが多少違っているようです。イメージだけ
      雰囲気をご覧ください

    柄はAI画像ですのでかなり違っていますが雰囲気は似ています。

    当店では、初釜からお正月、1〜2月のお茶事まで幅広く使える上品な小紋や、
    お茶席で安心して締められる名古屋帯・袋帯を取り揃えております。また、普段の趣味のお着物やこれから着付けを始めたいという方のための一枚からにと色々な観点でご覧いただけるお品です。
    写真の商品は、淡い地色と控えめな古典柄が特徴で、年代を問わず長くお召しになれる一枚です。


    <まとめ>初春は着物が最も美しく見える季節

    初釜・お正月・1〜2月のお茶事は、
    一年の始まりにふさわしく装いを整える特別な時間です。
    着物は季節の移ろいを美しく表現できる日本の文化。

    少しの工夫で、
    「お茶席にふさわしい上品さ」
    「お正月らしい華やぎ」
    「趣味の会での気軽さ」
    を自在に楽しむことができます。

    この記事が、皆さまの“初春の装い”のお役に立てれば幸いです。
    着物の選び方や帯合わせに迷われた際は、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

帯選びで着物姿は決まる ― 袋帯・しゃれ袋・名古屋帯・染名古屋帯・八寸帯まで

投稿日:

呉服屋「きものむらたや」が徹底解説いたします。

着物において、「帯」はただの装飾ではありません。
格(フォーマル度)・季節感・場の雰囲気・着姿のバランスなど、ほぼすべてを左右する大切な存在です。

しかし、お茶席や趣味の会へよく通われる方でも、

  • 袋帯と名古屋帯、どちらを選べば良いの?

  • 八寸名古屋帯と九寸名古屋帯の違いって?

  • 帯芯って種類があるの?

  • 染め帯と織り帯はどちらが良い?

  • 仕立て方で締め心地は変わるの?

など、意外と知られていないポイントは数多くあります。

そこで本記事では、呉服屋として長年帯に触れてきた視点から、
お茶席での帯選び・帯の種類と格・帯芯・仕立て方・おすすめの帯まで、専門的に解説いたします。

また途中で、むらたやの人気商品の**「袋帯」「名古屋帯」「染名古屋帯」「八寸帯」**もご紹介します。

内部リンクとして以下の記事も最適な位置に挿入できます:


1.帯の種類と選び方 ―
まずは「格」を理解する

■ 袋帯(フォーマル)

格式が最も高く、訪問着・付下げ・色無地(紋付)の礼装に合わせます。
特にお茶席では、亭主側がもてなすお茶事(お濃茶とお薄と懐石料理の
フルコース)など格の高い場面で欠かせません。

・袋帯の特徴

  • 表地と裏地を縫い合わせた「縫袋帯」が一般的

  • 柄が全通・六通などパターンが多い

  • 存在感があり、場を華やかにする

(袋帯とは→ https://www.kimono-murataya.com/blog/fukuroobi)


■ 名古屋帯(略礼装〜普段着)

名古屋帯は、お茶席の「気軽な会」に最もよく選ばれる帯です。
小紋・紬・軽めの付下げまで幅広く合わせられるため、1本あると非常に便利。

(名古屋帯とは→ https://www.kimono-murataya.com/blog/nagoyaobi)

名古屋帯には3種類があります:

● 九寸名古屋帯

仕立ての際、帯芯を入れる一般的な名古屋帯。
訪問着には不向きですが、上質な柄なら略礼装として十分使えます。

● 八寸名古屋帯

芯を入れないのが大きな特徴。
博多帯や洒落八寸など、締めやすさ・軽さで人気。

● 染名古屋帯

柔らかい風合いで、お茶席の「気軽なお出かけ」に最適。
柄の自由度が高く、季節感を取り入れやすい。


2.帯芯の違いで締め心地が変わる ― 呉服屋が教える“芯選びのコツ”

実は、帯の締め心地は 帯芯の種類で大きく変わります

むらたやでは、帯の種類に応じて最適な芯を選んでいます。

■ 袋帯用 = 薄めの三河芯

カチッと帯でしたら仕上がりが厚くなりすぎず締めやすくするために最適です。
礼装用の袋帯に最適。

■ 染め帯・柔らかい帯用 = 厚めの芯

染帯は布が柔らかいため、厚めの芯を入れてハリを持たせることで
美しい結び目・形がキープできます。

■ 名古屋帯も例外ではない

九寸名古屋帯には、基本的に芯を入れます。
締めやすさ・シワになりにくさが変わるため、芯選びは非常に重要です。

■ 絹芯

絹芯はしなやかで柔らかく、
「締め心地の優しい帯が好き」という方におすすめ。
ただし綿芯より高価です。

※お仕立て代に変わりはありませんが、
芯の種類で総額は大きく変わります。


3.前柄の位置合わせ ― 実は“好みが分かれる”ポイント

名古屋帯・染帯など前柄が決まっている帯では、
柄を中央に置く/左右どちらかにずらすなど好みがあります。

  • 中央に置く → 正統派

  • 少し左(または右)へ → 帯締めと柄が重なりにくい

  • 六通柄なら位置合わせの自由度が高い

帯の仕立てで最も多い相談のため、
ブログでもしっかり説明しておくと喜ばれます。


4.八寸帯と九寸帯の本質的な違い

多くの方が誤解していますが、
「八寸と九寸は幅の違いだけではありません」。

むらたやとして伝えたい大切なポイントは以下です。

■ 九寸帯 → 芯を入れて仕立てる

■ 八寸帯 → 芯を入れないものが多い

これが締め心地や用途を大きく左右しています。

■ 八寸にも“格の高い帯”がある

むらたやでも扱っていた「織成(しょくせい)八寸名古屋帯」は、
綴織の技法を使った非常に格の高い帯。職人が廃業され希少価値が高い逸品でした。


5.博多帯が茶道の先生に好まれる理由

最近特に人気なのが博多帯。
一年中締められて、軽くて締めやすく、
柄が洗練されているため「気軽なお茶会」向きとして注目されています。

  • 締まりが良い

  • 美しい結び目をキープ

  • 八寸帯なので帯芯が不要で軽い

と、まさに “実用と美しさを兼ね備えた帯” です。


6.実際の商品紹介

ここに商品リンクを自然に挿入しやすい形で構成を作ります。

■【袋帯】加納幸・西陣織など

● キャッチコピー

格式高く、お茶席・式典に安心して使える本格袋帯。

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」

百の格調高い吉祥紋を織りなした「吉祥百宝図」と長寿を願う寿をかくした
「かくれ寿松文」を一本の帯に織りあげました。全く雰囲気の違う吉祥文
ですので一本の帯で二タイプ楽しめます。

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。

特選西陣織袋帯【となみ織物謹製】「織宝華柄」

地色はどんな色にも調和する、品格あるシルバーグレー色。その上に
名門「となみ織物」ならではの独特な花の柄をあしらっています。
その柄に使ってあるお色は様々な色合いの中にも落ち着いた色目をつかって
全体をまとめていますので、他では見ない独特な存在感のある袋帯に仕上が
っています。
着用年齢も幅広く、また観劇やパーティーなどいろいろな場所に合わせて使っていただける最適な帯です。

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

名門帯屋ならではの自信作です。自ら「白眉」と帯に名付けています。
お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。
鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄の
パーツを組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を
使っていますので無地でも色々なお色が選べます。

● こだわりポイント

  • 上質な西陣織

  • 控えめ〜華やかまで柄が絶妙

  • ハリのある三河芯仕立て


■【九寸名古屋帯】

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によ
って、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わり
ます。単色使いですので上品に仕上がっております。又、軽くてしなや
かな風合いですので、重宝する一本です。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

帯自体とても軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な
黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。小紋
は勿論、無地、江戸小紋、柄の少なめの付け下げ等に合わせて頂けます。
スリーシーズンお召しいただける、大変重宝する逸品です。

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「有職文様段・六通」

色は白地を八ツ藤や小葵の柄でその合間にミントグリーンやグレー色の
七宝や市松が施してあります。全体的に有職文様で織り上げられています
ので、古典的で流行のない柄ですので、お茶席などには重宝します。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

しなやかに織り上げられたチョコレート色をベースにした帯地。その中に
細やかに七宝や若松菱を施し、おめでたいお席に良いお柄となっております。
何処を出されても良いですし、スリーシーズンのお着物で淡いお色でしたら
メリハリが効いて素敵です。

● キャッチコピー

小紋・紬・気軽なお茶会に一番使える❝万能帯❞。

お勧め小紋

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。
その柄を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてく
ださいました。まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

例えばAIでイメージ化してもらいました。
まだまだ伝わりず楽柄も絞りの感じも出ていませんが腑に気だけは伝わって
いるかと思います。

こちらに合わせている帯が

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

桐・七宝・荒磯・市松・菊菱・青海波など他いろいろな文様を盛り込んで段
を作っています。さりげなく結ばれていても上品に感じられる帯です。目立ち
すぎずかといっておとなしめでもなく正統派の方にお勧めです。正式なお茶席
には名古屋帯ですので締めるのはお勧めできませんが、気軽なお茶会や、社中
や研修会などでは十分結べるお品です。

● こだわりポイント

  • 九寸のため帯芯を入れられ、形が美しく決まる

  • お茶席向けの落ち着いた色柄が中心


■【染名古屋帯】

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅
九寸名古屋帯」です。
全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

こちらもAIで作ってもらいました。無地感のおきものでしたらある程度
あうのではないでしょうか

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で縁取っ
ております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人でお召しに
なる時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄小紋、江戸小紋
などに合わせられても宜しいかと思います。「織のものには染のもの」と昔から
言われているように紬であわされて普段におしゃれとしてお召しになるのも
粋です。

● キャッチコピー

“季節を映す一条の布” ― しなやかで柔らかい染め帯。

● こだわりポイント

  • 季節柄・洒落ものとして人気

  • 厚め芯で美しく仕上がる

  • 気軽なお茶会向き


■【八寸名古屋帯】

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

雑誌「美しいキモノ」の日本のきものブランド50に選ばれたことのある
大倉織物の≪誠之輔≫ブランド。博多織の名門処で、真の良い洒落帯
を作っておられます。しなやかなハリと締め心地の良さを持つ上質な
博多織の帯です。小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお
着物におすすめです。

こちらの八寸名古屋帯は、シックなっ黒を基調とした帯地です。
白茶系や鼠白の滝縞の模様を織りなして統一感と粋な感じを表現して
ございます。博多織伝統の平織を利用した織物で、甲冑をモチーフと
した柄です。

 

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多琥珀織 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

幾何学模様が全体に織り出されています。小さな菱重ねの模様がびっしりと
並び、菱の中には十字の形が織り込まれ、とても立体的に見える不思議な織
りです。本絹の糸だけで織られとてもしっかりとした打ち込みで、手に触れ
ていても心地良く独特の美しさがございます。
銀色寄りの白の色でそれがまた上品に映ります。実際にお着物と合わせられ
るとお綺麗ですし合わせやすいと思います。
パールのような光沢が大変魅力的帯となっております。

● キャッチコピー

芯がないのに美しい ― 軽さと締めやすさなら八寸。

● こだわりポイント

  • 博多帯なら一年中活躍

  • 締めた時の形が崩れにくい

  • お茶の先生方から支持が高い


7.お茶席での帯選び ―
どの帯がふさわしい?

■ 格の高いお茶会(濃茶・正式な茶事)

→ 訪問着または付下げ × 袋帯(上質なもの)
上のお勧めの付下げと加納幸の袋帯です
AIに作ってもらいました。あくまでイメージとして雰囲気をお楽しみください。

特選西陣織袋帯【西陣まいづる謹製】「裂取花樹獅子文」

変化に富んださまざまなベースの断片の中に、吉祥文様のがらや、獅子の柄
などをさりげなく配置し、古典柄の中にもモダンな雰囲気を表現り、個性的
で、かつ織りの豊かさをダイナミックな柄に仕上がっています。 結婚式から
パーティー、またお食事会など、買うノある場所での着用シーンに幅広くお
すすめできる袋帯です。

■ 気軽な茶会・町のお稽古

→ 小紋 × 名古屋帯・染め帯

世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用の名古屋帯と
正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる
高級小紋です。合わせる帯も幅広く、袋帯や九寸名古屋帯で着用のシーン
が広がる重宝な一品です。

■ 亭主側

→ ゲストより一段格の高いコーディネート
 (付下げ・色無地 × 袋帯)

色無地×袋帯
AIで画像を作ってもらいました。
色無地は紫系統に袋帯

正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 「乱菊、六通」の帯を使いました


8.コーディネート実例(写真挿入予定)

例)

  • 付下げ × 袋帯

    特選西陣織袋帯【鈴木謹製】「名物裂名錦宝彩文」

    スッキリとした白地をベースに、細やかな双鳥唐草文や宝づくし文
    など、切り羽目様式で柄が配置されています。お柄は正倉院文や名物
    裂文様ですが、重厚すぎず、品良くもオシャレな印象も兼ね合わせて
    います。ハイセンスな中にもこだわりを感じさせる帯姿をお楽しみ
    いただけます。「さすが鈴木織物」さんです。

    こちらもAIで画像を作ってもらいました。
    無地に袋帯という感じはお茶席には一番定番の装いです。
    帯がお願いした柄とは程遠い感じになっています。本来は藤原織物の
    袋帯をお勧めしようと思っていました。

    西陣織 袋帯 藤原織物 謹製 彩王朝菱文

    京都・西陣の名門「藤原織物」が誇るフォーマル袋帯です。落ち着いた地色を
    基調に、菱文様の中へ青海波・紗綾型・有職菱を織り込み、さらに松竹梅や紅葉、唐華といった吉祥文様を重ねた格調高い意匠。古典的な美しさに華やかさを添えたデザインは、結婚式や披露宴、結納、お茶席など大切な場にふさわしい品格を備えています。お色数が多く織り込まれているため、訪問着や付け下げ、色留袖、無地の紋付、江戸小紋(紋付)といった格式のある着物に合わせられます。
    晴れの日の装いをより一層引き立ててくれます。

  • 小紋×九寸名古屋帯
    【小紋】
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=66&products_id=891
    こちらもAIに作ってもらった画像です。
    多少小紋の柄が何となくですが似ているので、雰囲気を見てください。
    帯はイメージと違います。
    【名古屋帯】
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=67&products_id=983
    西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「雲どりに七宝や青海波・六通」八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた柄です。
茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。また、帯の
柄などにも使われていてとても茶道と深いつながりのある柄です。しかし、合
わせ方によって粋にもオシャレにもなります。

  • 小紋 × 染名古屋帯

    加賀友禅染名古屋帯(正絹)【お太鼓柄】

    正統派の帯が多い中こちらは、染帯とは言え銀糸を含んだ生地で加賀友禅
    染柄付けをしてある帯です。生地に腰があり、ちょっとしたお茶会でも結
    ぶことができるので仕入れたお品です。気軽に、おしゃれに、普段にお召
    いただける帯です。特別に加賀友禅で染めた柄です。生地は丹後ちりめんです。

  • 紬 × 八寸名古屋帯
    https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=product_info&cPath=72&products_id=905

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物
    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭から
    引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染め」
    がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかった
    お品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だ
    ったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。


9.まとめ ―
帯を知れば着物はもっと楽しくなる

帯は、見た目だけでなく締め心地・用途・格が深く関わる、実はとても奥深い世界です。

  • 帯芯の選び方

  • 八寸・九寸の違い

  • お茶席にふさわしい帯

  • 仕立てで変わる前柄の位置

これらを知ることで、「着物は難しい」という不安が減り、
お客様は着物をもっと自由に楽しめるようになります。

むらたやでは、帯の仕立てや長さについて不安なことがあれば
ご相談にも丁寧にお応えしております。


着物のの色々❙格やお茶席向きの着物と帯について

投稿日:

季節・帯・柄で楽しむ着物の世界とTPO

 

気軽なお茶会にふさわしい装い|季節を感じる着物と帯の選び方

気軽なお茶会に参加する際、どのような着物や帯を選べばよいか迷ったことはありませんか?本記事では、実際のお茶会で使用されたお菓子や茶道具の写真を交えながら、これからの季節にぴったりの着物と帯をご紹介いたします。

これからのお茶席にお勧めの袋帯です。
伝統のある加納幸の帯です

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化して、その
雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シックな泥金を使
い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの高級袋帯です。

 

特選正絹西陣織袋帯 【大庄謹製】 灰紫色・モザイク文様

しなやかな帯地は灰紫色で光沢感があります。金や銀、またブロンズ色
などの落ち着いた華やかさのある色目の糸で、モザイク文様が織り上げら
れています。 上品で華やかさを求められるパーティーや色無地や訪問着と
合わせてお茶席に是非どうぞ。

 

気軽なお茶会でした。

「きものむらたや」で催した時の飾りです

簡単に盆点前で楽しんでいただきました。お茶もですが器も楽しみで、それ以上に
お話に花が咲きました。
お抹茶も高くなりましたがたまにはこんな会も良いのかも・・・・・

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]


紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉
を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使
って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます。

 

特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの
帯地に、伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあし
らわれた特選九寸名古屋帯【都 謹製】です。
西陣織の伝統技術を駆使し、上品で格式高いデザインに仕上げられてい
ます。この名古屋帯は、お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、
上質な和装コーディネートを実現します。特に「松竹梅」という縁起の
良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適です。メリハリのある色合わせ
ですが上品にお召しいただけます。雪輪の小紋にも合います。
重宝する帯です。

 

正絹 博多織 八寸名古屋帯【誠之輔】大倉織物 謹製 竹細工柄 黒白 モダンな粋帯

柄は竹細工文様で、黒と白の濃淡が絶妙に織り成され、モダンで粋な印象を
与える一本です。
こちらの帯は、博多織ならではの縦糸を多く使用した織で、しっかりとした
張り感と締めやすさが特徴です。身体に程よくフィットして、長時間の着用
でも崩れにくいため、お稽古からお出かけまで安心してお使いいただけます。

単衣にも袷にも対応しており、季節を問わず着用可能です。
特に、カジュアルなお茶会や趣味の集まり、ちょっとしたお出かけなどにも
ピッタリの帯です。洗練された意匠と色合いがシンプルな小紋や無地のお着物
に粋なアクセントとして添えてくれます。そんな帯です。着物の地色が紺です
と、どうかしら?と思いましたが、結構粋になるのかしらと思っています。
この場合は帯締めと帯揚げに工夫を凝らした方が良いかと思います。

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄

伝統技法を今に伝える重要無形文化財「伊勢型紙」彫型写で仕上げた、小粋で上品な雪輪文様(全体柄)の正絹小紋反物です。雪輪が重なり合う落ち着いた文様は華美になりすぎず、着姿に静かな品格を添えます。

色味はときがら茶に近い茶系。温かみのある茶色が基調で、年齢を問わず合わせやすいのが特長です。名古屋帯、洒落袋帯、染め帯など幅広い帯と相性が良く、コーディネートの自由度が高い一枚です。

帯を合わせるならこちらはいかがでしょう

特選 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯
【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

上質な正絹紬地にさらりとした風合いで染め上げられた、特選「板場友禅 九寸名古屋帯」です。全体を板で張り、段ごとに異なる文様が描かれており、鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。

お色は爽やかなブルー系を基調とし、エスニック調の雰囲気を感じさせながらも、古典的な気品を併せ持つオシャレなデザイン。とび柄小紋や江戸小紋などのシンプルなお着物に合わせていただくと、帯の存在感が一層際立ちます。

少しお着物のお色が違いますが、だいたいこんなイメージです。
AIに画像を作ってもらいました。

季節を感じる茶席のしつらえ

先日参加したお茶会では。秋を感じさせる庭園そしてこれから寒くなるからと工夫された設え。お道具で季節を感じさせる工夫。それぞれが好印象で楽しませていただきました。お茶会の魅力を引き立てていました。気軽なお茶会でしたが心がこもっていました。

気軽なお茶会におすすめの着物

  • 着物:淡い色合いの小紋や江戸小紋
    秋から冬そして春へと季節を意識し、濃いめのお色の小紋や中間色のお色そして
    淡いお色と色々と楽しめます。ピンクや若草色など、柔らかな色調の着物も素敵ですしこげ茶系も良いかと思います。最近濃いブルー系が入りました。夜空を連想します。おしゃれで小花模様や幾何学模様など、控えめで品のあるデザインが好まれます。

    板場型友禅染 小紋 正絹【幾何学模様】紋意匠生地

    本品は、板場型友禅染の技法で全体を丁寧に染め上げた正絹小紋です。
    型染めによって均一に連続する幾何学模様が、すっきりとした印象を与
    えます。一つひとつの四角文様を銀で縁取り、紋意匠の変わり七宝地紋
    に映えるデザインとなっています。

    地色は深みのある濃紺色で、しっとりとした光沢感があり、帯合わせに
    よって印象を変えられる万能なお色味です。

    帯はメリハリを持たせるタイプが良いか、粋にいくタイプが良いかで柄
    が変わってきます。柄が変わると雰囲気も変わります。

    特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

    全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で
    縁取っております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人
    でお召しになる時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄
    小紋、江戸小紋などに合わせられても宜しいかと思います。「織のものには
    染のもの」と昔から言われているように紬であわされて普段におしゃれと
    してお召しになるのも粋です。
    上の濃紺の着尺と同じ染め方で柄行も同じ感じです。合わせたら面白いかも
    と思いました。

  • 帯:軽やかな名古屋帯
    紫陽花の花をモチーフにした帯や、自然素材を感じさせるシンプルな帯も
    素敵です。お茶会の落ち着いた雰囲気に調和し、季節感を引き立てます。

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

大倉織物の≪誠之輔≫ブランド。博多織の名門処の新柄です。真の良い洒落帯
を作っておられ、しなやかなハリと締め心地の良さを持つ上質な博多織の帯
です。小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお着物にもおすすめです。

こちらの、八寸名古屋帯は、白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配し
てあり、数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してご
ざいます。

 

TPOに合わせた装いの考え方

お茶席やお出かけの場では、季節に加えて「場の格」にふさわしい装いを選ぶことが大切です。たとえば、初釜や月釜などの正式なお茶会には、落ち着いた色合いの色無地や付け下げに格のある袋帯を合わせると、品格が感じられます。唐織や箔を控えめに織り込んだ帯は、華やかさを添えながらも上品で、お茶席にぴったりです。

お勧めの付下げや訪問着はこちらです。

訪問着はサイトに載せていませんが帯は載っています

正絹西陣織袋帯 【帯清謹製】「植物や自然の柄文様」

西陣老舗機屋【帯清謹製】の最高級袋帯です。カチッとした帯地は、お締め
頂いている間に馴染んで大変締めやすくなります。金銀糸箔ですので光沢感
があり華やかです。柄も、松・梅・桜や四季折々の草花、そして風景を思わ
せるように水辺に船や橋の一部分を入れ込んでいて、何時お締め頂いても対
応できるような柄行となっています。見た目に華やかで格のある帯ですので
留袖から色留袖、華やかな訪問着や付下げ、色無地紋入りのお着物に合わせ
て下さい。

付下げです。地色は黄色?ベージュ、レモンイエロー
とにかく綺麗なお色です。それに古典柄です。

西陣織袋帯【京藝謹製】「美粧・正倉院華文様」


名門帯屋ならではの洗練された柄。また帯の地色は、どのようなお着物
にも合わせやすい白地の帯。 とくにお慶びの席などに、この上ない後姿
を演出してくれます。柄には優美な花柄を華文のように織り成しています。
上品で、それでいて女性らしいやわらかさを感じさせる袋帯です。
付け下げにも下の訪問着にも合うと思います。

こちらの訪問着はサイトに載せていません

一方、稽古場や気軽な茶会やお仲間との気軽な集まりには、小紋江戸小紋
よく似合います。名古屋帯や染帯を合わせることで、ほどよい抜け感と洒落味
が生まれます。模様も大胆すぎず、柔らかい曲線を描くものや、季節の草花を
小紋風に散らした柄が上品です。

正絹 小紋 京染め【紋意匠 蔦唐草文様】丹後ちりめん使用

京都の染匠が手掛けた京染め小紋。上質な丹後ちりめん地に織り込ま
れた紋意匠生地
に、優雅な蔦唐草文様が流れるように染め上げられた
一反です。蔦には染びったが施され、唐草がつたって伸びる姿は、上品
で控えめすぎず、華やかさと落ち着きを兼ね備えています。

おすすめの着用シーン

落ち着きと上品さを兼ね備えた小紋ですので、以下のような場面に最適です。

  • お茶席・お稽古・(気軽な茶会に)・研修会

  • 観劇・コンサート・美術館巡りなど文化的なお出かけに

  • 同窓会・お食事会・ご挨拶など改まった集まりに

  • カジュアルフォーマルな装いとして通年に活躍

また、お茶席に限らず観劇やお食事会などにも、同じ装いを活かすことができます。たとえば、江戸小紋に染めの名古屋帯を合わせれば、控えめながらも洗練された印象に。お茶の心を感じさせる「しとやかさ」は、どんな場面にも通じる日本の美意識といえるでしょう。

京染高級小紋[染着尺・総柄]

小紋なのですが柄付けが訪問着のように見える小紋です。仕立てると
上前はずっと続いて柄も後ろになったときに下向きになるので小紋ですが、
金も使用されていて華やかになっています。格の高い名古屋帯を結ばれるの
が良いかと思います。

帯屋捨松の帯です

1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢のキモノ通
の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。 優しくて気品のある神秘的
な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着
物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、
ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。


季節を映す文様とその意味

着物の魅力のひとつに、文様で季節を映す楽しみがあります。日本の文様にはそれぞれ意味があり、古くから人々の願いや祈りが込められてきました。

は、桜や藤、蝶、若葉など、生命の息吹を感じさせる柄が多く見られます。桜は「豊かさ」や「はかなさ」を象徴し、藤は「優雅」や「長寿」を意味します。柔らかな春の光を思わせる色合いに合わせると、晴れやかで心弾む印象に。

になると、涼を感じさせる文様が主役です。流水や萩、朝顔、雪輪などが代表的。特に雪輪文様は、冬の雪を夏に取り入れる「見立ての美」で、涼しさを感じさせる日本ならではの感性です。絽や紗の素材にこれらの柄をのせると、軽やかで風が通るような着姿に。

は、紅葉、菊、葡萄唐草など「実り」や「長寿」を象徴する柄が好まれます。秋草文様はその代表で、秋の野に咲く草花をさりげなく取り入れると、落ち着いた大人の装いに。深みのある地色に金茶や朱を添えた帯を合わせると、秋らしさが際立ちます。

は、雪、南天、松竹梅など、清らかさや慶びを表す文様が多く使われます。南天は「難を転ずる」に通じ、縁起柄としてお正月の装いにも人気です。寒色系に金銀を少しだけ効かせると、凛とした華やかさを演出できます。

文様を通して四季を感じ取ることは、まさに着物の醍醐味です。自然と共に生きる日本人の感性が、柄の一つひとつに息づいているのです。


帯合わせの奥深さ

帯は、着物の印象を決める最も大切な要素のひとつです。袋帯ひとつとっても、織りの種類や柄の配置によって格や雰囲気が大きく変わります。

名古屋帯は、日常の茶会やお稽古に最適。九寸名古屋帯は軽やかで締めやすく、染帯なら柄で季節を楽しめます。
洒落袋帯は、袋帯の形ながらも金銀糸を控えめにしたタイプで、やや格のある茶会や観劇にも対応できる便利な帯です。
正式な袋帯は、礼装にふさわしい織りや箔使いが特徴で、初釜・式典などの晴れの場に向きます。

素材にも季節感があります。春秋には塩瀬や唐織、夏には羅や絽綴れなど、織りや透け感で季節を表現します。
また、柄の配置にも意味があり、「全通」はどこを出しても柄が見えるため一人で着る際に便利、「六通」は太鼓部分を中心に柄が出るため格調高く見えます。

お茶席では、金銀の光沢を抑え、糸の質感で奥行きを出す帯が好まれます。藤原織物や服部織物など、名門西陣織の帯はしなやかで締めやすく、見る人に上品な印象を与えます。帯の地色を着物の一色とリンクさせると、全体が美しくまとまります。


季節のコーディネート例

ここで、季節ごとのおすすめの組み合わせを少しご紹介いたします。

:淡い藤色の付け下げに、藤原織物謹製の袋帯「彩王朝菱文」を。桜や藤の季節にふさわしい柔らかな光沢が、春の茶会や観劇にぴったりです。帯揚げは白みを帯びたピンク、帯締めは藤鼠など、優しい色合わせでまとめると品よく映えます。

:絽の小紋に、西陣織九寸名古屋帯【沢本織物謹製】「幾何学文様」。透け感のある帯地が涼しげで、夏のお稽古や夕涼みの茶会にも最適です。小物は白や水色を基調にして、涼やかに。

:江戸小紋(紅葉柄)に、正絹西陣織袋帯 【秦生織物 謹製】全通しゃれ袋。をさりげなく配した帯が、秋の実りを感じさせます。帯締めに深緑を差し色として使うと、季節感がより引き立ちます。

:紬地の付け下げに、特選西陣織袋帯【岡文織物謹製】「唐織・藤花草華文文様」。新年のご挨拶や初釜にもおすすめです。帯揚げに淡いブルーグレーを合わせると、清々しい印象になります。

このように、同じ着物でも帯を変えるだけで印象は大きく変わります。季節の移ろいを感じながら、帯で遊ぶ——そんな楽しみこそ、着物の奥深さといえるでしょう。


まとめ:着物で季節をまとう喜び

着物は、単なる衣服ではなく「季節をまとう文化」です。
茶の湯の世界で「その日、その時、その一服を大切にする」ように、着物もまたその瞬間の季節や空気を映し出します。文様や色、帯の質感で季節を感じ取ることは、現代の忙しい日常の中で、心を整えるひとときでもあります。

お茶会の装いを通じて、自然や四季と向き合い、心豊かに過ごす。
それが、着物のある暮らしの本当の魅力ではないでしょうか。
きものむらたやでは、季節に寄り添う着物や帯を通して、そんな“和の心”をお届けしています。どうぞ、次の季節の装い選びの参考になさってください。

 

 

茶道を楽しむための着物と帯|初心者にもおすすめのコーディネート
宜しかったら参考にしてください。以前書いた記事です。

 

着物の寸法と仕立ての基本|黒羽織・たたみ方・保管方法

投稿日:

着物の寸法はなぜ大切か

着物は「寸法」からはじまる

 

着物を美しく着こなすために、「生地」も「柄」も大切ですが、実は寸法
(サイズ)があってないと着心地が悪いというか見た目にどうかしらと思い始
めます。
いくら高価な反物であっても、体に合っていなければ着姿はどこかちぐはぐに
見えてしまいます。

現代では既製品やプレタ着物も増えましたが、やはり一人ひとりの体に合わせ
て仕立てた着物こそが、本来の着物の魅力を最大限に引き出します。

※プレタの襦袢は洗濯機で洗えて(半衿も外さずに)便利です。
正絹のお襦袢は裾さばきや着心地が良いとされています。
が洗濯機では洗えません。
どちらも一兆一旦です

正絹の着物には正絹のお襦袢がそぐうのは当たり前です。
ただ、度々着用される方は東レのプレタの長襦袢を愛用されています。半衿を付けたまま洗えるのが喜ばれています。それも洗濯機で。

お話を寸法に戻します。
特にお茶会や改まった場では、裾の長さ・おはしょり・袖の位置・衿元など、わずか1cmの違いが印象を左右します。

勿論、柄も大切ですが肩幅の長さが着物と襦袢と違っていたら着物と合っていないことになります。着物を作るにあたって三大重要性は
着物をきれいに着こなすには、①「身丈」②「裄」③「身幅」の3つの主要な寸法を自分に合わせることが大切です。

①肩より身丈
②裄  背中心から袖口まで
③身幅 前幅と後幅がございます
④衽幅 これは大抵4寸の方が多いです。ふくよかな方で4尺0寸1分(2分)
⑤袖丈 身長にもよりますが、一般的には1尺3寸の方が多いです。
(身長の高い方は1尺4寸にされる方も)
⑥袖付け 人によりますが 5寸5分か6寸の方が多いです。
⑦肩幅袖幅 肩幅と袖幅を足したものが裄となります。
後ろ幅と肩幅が1尺以上違うと仕立て屋さんは縫いにくく仕上がりが違います。
⑧衿下 褄下とも言います。衿先が腰紐にしっかりと沿っていると、
着崩れしにくくなります。腰紐の位置にもよるので衿下はその方の加減
がございます。
もしなければ規定通りお仕立てをいたします。

繰り越しが一番測るのが難しい部分です。
概ね5分から8分くらいのかたがおおいです


着物寸法の基本:なぜ「自分サイズ」が重要なのか

着物は、洋服のように伸縮性がありません。
そのため、身長・肩幅・腕の長さ・腰の位置などを正確に採寸し、体型に沿って仕立てることが求められます。

特に注意したい寸法は次の通りです:

  • 身丈(みたけ):着物の全体の長さ。背の高さに合っていないと、おはしょりの量や裾のバランスが崩れます。

  • 裄(ゆき):背中心から手首までの長さ。短いと手首が見え、長すぎると袖口がだらりと見えてしまいます。

  • 袖丈(そでたけ):着物の印象を左右する部分。訪問着・小紋・付け下げなどによって適正丈が異なります。

  • 前幅・後幅:腰回りの寸法。特にお茶席では着崩れしにくく、美しい腰回りを作る重要なポイントです。

寸法が合っている着物は、着る人をすっきりと見せ、自然と姿勢まで整います。
つまり、仕立ての精度が「着物の格」を決めるといっても過言ではありません。


仕立ての種類と、その違いを知る

仕立てには「手縫い仕立て」「ミシン仕立て」「ハイブリッド仕立て」があります。
それぞれに特徴がありますが、やはり高級反物や長く愛用したい着物には、熟練職人による手縫い仕立てがおすすめです。

  • 手縫い仕立て:糸の柔軟性があり、体に沿いやすい。お直しや洗い張りにも強い。

  • ミシン仕立て:短期間で仕上がり、価格も抑えめ。プレタ着物などに多く用いられます。

  • ハイブリッド仕立て:主要部分を手縫い、その他をミシンで仕上げた合理的な仕立て。

着物は“解いて洗って縫い直す”ことができる衣服。
だからこそ、正しい寸法と丁寧な仕立てが、将来のメンテナンス性にも直結します。

きものむらたやは、手縫い仕立てです。
以前着物をミシンで縫われた方の直しを請け負ったとき糸を解くのに一苦労でした。また、一つ身も手縫いが基本なのですが、初めて見ましたミシンで縫った揚げを。解くのに一苦労でした。

島根の仕立て屋さんは平静14年から最低賃金が上がっていないといつも言われています。だからといって都会のようにはできませんが少しずつアップさせることを考えています。
もちろんお客さんにもそれをお伝えしつつ・・・・・
半衿一つ付けるのにアイロンを付け自宅の電気もつけ半衿の縫う位置めたらアイロンでアイロンであとをつけて綺麗に縫います。

さぁいくらお支払いすればいいでしょうか
あなたならおいくらお支払いいたしますか?

仕立て屋さんはかなり前から無理をしていたようです。(お直しは)
反省です。(手縫いだから時間もかかるんですよね)だから最近は解く手間は私どもが手伝っています。だからこそ大変さが分かりました。「解く手間もあるんだと」


たたみ方の基本:型崩れを防ぐために

どんなに高価な着物でも、たたみ方が乱雑だとすぐに折り癖やしわがつきます。
正しいたたみ方を覚えることは、着物を長持ちさせる第一歩です。

  1. 着物を裏返しにして、袖を揃える

  2. 身頃を折りたたみ、衿先を整える

  3. 折り目通りに折っていくときちんとたためます。
    初めは難しいですが、慣れれば大丈夫です。

    ※着物を脱いだ後はハンガーにかけて風を通してシミが無いかを確認します。
    風を通してシミもなければ裾を右に置きしわを伸ばすように畳みます。



シワができにくい方向に折り、上から軽く手のひらで空気を抜くように整えると、より美しく仕上がります。保管の際は「たとう紙」に包み、湿気の少ない場所へ。
季節ごとに風を通す「虫干し」も忘れずに行うのが理想です。がなかなか虫干し
までは昨今できません。
そこで私どもは着物に風を通すことだけでもとお勧めしております。

※一番いいのは虫干しですが、それが出来ないのですから、①箪笥から着物を出して並べて風を通す(たとう紙を開いて)②次は箪笥の中のままで良いので引き出しを開けて風を通す。できれば扇風機をタイマーを掛けて箪笥の中の空気を換える。
③それもできなかったらせめて引き出しを開けっぱなしにしておく。(ただしカラっとした天気の時に)

いつもは、乾燥剤を入れて保管しておけばいいかと思います。
良かったらこちらを参考にしてください→着物ワンポイント


箪笥収納のコツ:着物の入れ方と順番

箪笥に収納する際は、着物を種類・用途別に並べると出し入れがしやすくなります。

おすすめの順番は次の通りです:

  1. 最上段:黒留袖一式、頻度の少ない礼装用

  2. 次の段:振袖一式

  3. 三段目:訪問着や付け下げ紋付色無地など

    高級付け下げ [正絹未仕立て・松波]

    日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。そのような歴史ある文化
    と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質
    にこだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきまし
    た。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自信を持ってお薦めしま
    す。単衣・袷に良い柄や色合いの付け下げをご紹介いたします。

     

    高級訪問着 正絹[橘に絞り・美の花の世界]


    紋意匠に橘を描き上品に絞りを使っている図柄は、優しい雰囲気に仕上がり
    ました。肩にブルーグレーのお色が使ってあり、肩から流れるように橘が描
    かれている所は、さすが「美の花」と感心させられます。空間も上手に使っ
    てますので、落ち着いた感じにもなります。橘の時期限らずにお召いただけ
    ます。長寿という意味合いと子宝に恵まれると言う意味合いがございますの
    で、初めてお作りになる晴れ着には大変縁起が宜しいのではないでしょうか。

  4. 四段目:小紋や無地京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]
    クリーム色の生地に橘・桐・菊の柄が華やかに描かれています。橘は、長寿
    と幸福の理想国、常世国の象徴としています。高貴な象徴である桐との組み
    合わせは吉祥文様です。パーティーやおめでたい初釜など色々とお召いただ
    けます。茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】丹後ちりめんんの生地に茶屋辻文様柄を板場で友禅染をしたお品です。総柄で
    質感もございます。地色が黒でまたおしゃれです。正式なお茶席には難しいで
    すが、気軽なお茶会、大寄せの茶会などでしたら大変見栄えのするお品かと思
    います。また、趣味の会やご友人とのお食事会、これからですと忘年会、柄か
    らいうと新年会も宜しいかと思います。正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]
    遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召い
    ただけるお品です。また、生地の具合からコートにしても面白いと面白い
    と思います。縦縞ですので光沢があるように感じられます。生地の柄は
    下の方がよく分かります。正絹小紋 京友禅|国産丹後ちりめん 紋意匠生地
    京友禅による染めの正絹小紋です。生地には「国産丹後ちりめん 紋意匠
    (紗矢型と桜の地紋)」を使用。しなやかで高級感のある絹の風合いに、光
    の加減で浮かび上がる地紋が上品な華やかさを添えます。地色は落ち着きのあるライトグレーパープル。柄には橘・菊・紅葉を配し、
    四季を通じて楽しめるデザインとなっています。染め疋田を施すことで、京
    染めらしい繊細な美しさを表現。日常のお出かけからお茶席まで幅広く活用
    できる一枚です。
  5. 五段目:喪服一式(夏・冬)
  6. 最上段の浅い引き出し:小物
    開きのない引き出し
  7. 一段目:織・紬(大島や結城)

  8. 二段目:帯類

  9. 三段目:羽織やコート

  10. 一番下:ウールやゆかた

    一応、和ダンスはこれが基本の入れ方ではございますが、人それぞれです。
    使う方によって入れる場所が違っても何ら問題はございません。

    入れたときに乾燥剤を入れておくことをお勧めいたします。

    お勧めの乾燥剤 そうび


  11. ひと箱に4シート入ってます。それが箪笥に一枚入れておいてください。
    決して他の乾燥剤と一緒に入れないでください。箪笥ヤケのもとになります。箪笥にしまう時
    ☆ウールやゆかたなどの普段着を入れ上段に行くほど高級な着物にしましょう。
    着物を入れた文庫紙(たとう紙)も注意された方が良いです。初めにたとう紙を
    湿気が吸います。吸いきると今度は着物に移ります。だから、たとう紙もたまに変えてあげられた方が良いと思います。絞りの着物は重ねるときには一番上に置くようにします。
    刺繍、箔はあて紙をされた方が宜しいかと思います。
    ビニールは袋は湿気がを含むので使わない方が良いと思います。

特に夏場と冬場で湿度の違いがあるため、除湿剤を活用し、定期的に位置を変えることも大切です。
箪笥を開けた瞬間に心が落ち着くような「着物の整理整頓」こそ、着物生活の楽しみでもあります。


黒羽織の重要性:時代が変わっても価値は変わらない

近年、街中で羽織姿を見かける機会は少なくなりました。
しかし、黒羽織(くろばおり)は今も昔も、着物愛好家にとって一枚あると非常に重宝する品です。

黒羽織は、略礼装としても活躍する万能な一枚。
お茶会・お稽古・法要・お食事会など、どんな場にも自然に溶け込みます。

特に法要では「控えめでありながら品格を感じさせる装い」として、黒羽織は
非常に好まれます。
紋入りの黒羽織は正装にも使え、羽織るだけで一段上の落ち着きを演出できます。

今は黒羽織を着られる方が少なくなったとはいえオシャレ羽織は色々と楽しめる
ので帯付けだけより好まれます。

お仕立て上がりもございますが、小紋の反物を羽織にされる方も増えてきています。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます

小紋で着られるのも良いですが目線を替えて羽織や道行道中着にされても良いのか思います。

ろうけつ染め小紋(正絹)[ろうけつ吹雪染]

ペーズリーの地紋の紋意匠の生地。蝋を吹雪加工で全体を和らげ上品に仕上げ
ています。気軽にお茶席や会食などにお召いただけるお品です。配色は4色でお
色の持っていき方で雰囲気が変わります。京紫色、葡萄染(えびぞめ)、白菫色、
山吹茶の系統のお色の配色です。全体に温かみのある色合いで施されています。

こんな小紋を羽織や道行に仕立てても面白いかもしれません。

今回のお勧めの帯

格式あるお茶席から華やかなパーティーまで、幅広いシーンでご愛用いただ
ける特選名古屋帯のご紹介です。
本品は、インドネシア共和国ジョグジャカルタ王室 グスディン・カンジュン・
タトゥーヘイマス王女
の文化活動の証として、王女の紋章が正式に使用された
特別仕様
の帯となっております。

この絹糸は「世界最高峰の天然シルク」とも称され、上品な光沢としっとりとした質感が特長です。
西陣織の高度な技術により、気品ある風合いと締めやすさを両立させています。

文様には、ウロコ・青海波・椿・菊・桜・楓・稲穂・橘・桔梗・唐草・葡萄・竹垣・雪輪など、四季折々の吉祥柄をふんだんに織り込みました。
ひとつの帯の中に多彩な文様が調和し、季節を問わず一年を通して締められる意匠となっています。
伝統美とモダンな華やかさを兼ね備え、観る人の目を惹く華やかさです。

帯地はしなやかで扱いやすく、締め心地も抜群。
フォーマルから準礼装まで幅広く対応でき、お茶会・お稽古・お祝いの席・観劇・同窓会などにも最適です。
特にお茶席では、控えめな華やぎと格式の高さが上品に映えます。

※先日入荷した全体が雪輪の柄の無地感のお着物に合うのではと思っています。

小紋をボディーに着せた江戸小紋はグリーンですので悪くはないのですができれば暖色系の方が良いかしらと思いました。

朱赤の様なオレンジの様な何とも言えない合わせやすい着物です。

次回ご紹介いたします。その前にInstagramやXに投稿すかもです。

 

10月からの袷の着物と帯 ― お茶会にふさわしい装いのすすめ

投稿日:

袷の季節がもたらすお茶会の楽しみ

10月に入り、空気が澄んで日中は過ごしやすく、朝夕にはひんやりとした風を感じる季節になってきました。着物の世界では、この時期から「袷(あわせ)」を着られる時期となっています。いわゆる裏地付きの仕立ての着物です。(胴裏と八掛付き)その着物をきるのが基本です。春と秋、まさに四季の移ろいを味わえる時期に活躍する袷は、着物に奥行きと風格を与えてくれる存在です。

特に10月からは茶道の世界でも、お茶会が盛んに行われるシーズンに入ります。秋の草花をテーマにした茶席、月見の趣向を凝らした茶事、または社中での研究会など、さまざまな形のお茶会が予定されている方も多いでしょう。その際に悩むのが「お茶会にふさわしい着物と帯の選び方」です。
最近は暑いので悩む方が多いです。「汗をかきながらお点前をされる。」「お運びも
です」お着物を着られる時が増えるのはうれしい響きですが工夫が必要。それが皆様、悩みの種です。そしてお抹茶のお値段の高騰。倍のお値段になっているから貴重といわれています。

特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】

お月見にふさわしい、又、秋に最適な名古屋帯です。
源氏香と秋草で9月の単衣から袷の時期まで長くお締め頂ける名古屋帯です。
しゃれ感もあり流行に左右されない古典柄ですのです。きもの通のお客様
からも定評がございます。

西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

こちらもこれから締めるには丁度いい帯です。柄が物語っています。
上の帯よりお値段は下がりますが、だからこそちょっとした時に使って頂き
たいそんな帯です。

お茶席にふさわしい装いとは、単に礼儀を重んじ、正しさを守るだけでなく
季節感や場の雰囲気を大切にすることが求められます。華美すぎず、地味す
ぎず、適度な格を備えつつも、自分らしさを表現して着物と帯の組み合わせ
が大切です。それはお茶席の格にもよると思いますが、秋の袷の着物(無地
や訪問着、付け下げ)と西陣織袋帯で合わせると格のあるお席で間違いなく
安心してお召しいただけます。
(無地は紋付できれば抜き紋ですと格は上がります)

この記事では、10月からの袷の着物と帯を中心に、お茶会の装いをテーマにした選び方のポイントを詳しく解説しています。今回私どものお勧めの帯「特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】」を例に取り上げ、実際に茶席でどのような着姿になるのかを具体的にご紹介します。お茶会のご予定がある方や、茶道を始めたばかりで装いに迷われている方に、ぜひお役立ていただければ幸いです。

こちらはAIに頼んで無地と服部織物の袋帯を合わせてもらいました。
イメージは湧きます。たまたまむじがブルー系でしたが違うお色でも合うと思います。グリーンでもピンク系でもイエロー系でもパープル系でも
そんな帯です。

ただやはり帯が不鮮明で何となく似ていますがまるっきりそっくりではないようです。

お太鼓の部分を見ればよく分かります。似てますが違います。雰囲気だけイメージを沸かしてください。


【服部織物謹製】こちらの帯を合わせたつもりなのですがAIが認識がうまくされていないようでそのままその通りにはならなかったようですが、雰囲気は似ています。一つ言うならば画像の方が明るすぎます。

この度お勧めの帯は落ち着いた感じの袋帯です。格もあり服部織物ですので
間違いのないお品です。

紋無しの無地や江戸小紋などに合わせてみました。あくまでイメージです。
こちらはAIに作ってもらいました。板場友禅の名古屋帯ですがこんな感じの雰囲気
になります。着物と合わせるとイメージがいやすいですね。

 板場友禅 九寸名古屋帯 正絹 染帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス糸・与那国蚕使用】

特選「板場友禅 九寸名古屋帯」
鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬など、格式のある古典柄をふんだんに配しています。全通柄ですので、どの部分を出しても美しく結べ、お一人でのお着付けにも大変便利です。上品なピンクのお着物に合わせてみました
※上の女性が着用している画像はAIが作ってくれました。

こちらは私が合わせたのですが両方紬に合わせています。染帯ですので紬のお色と合っているので結構いいコーデと思っています。こちらの紬は紬らしくない節のない紬です黄八丈の織り方で織られた紬です。

気軽に研修会やコンサートなどにどうぞ。


お茶会と袷の着物

袷とは何か

「袷(あわせ)」とは、表地と裏地を合わせて仕立てた着物のことです。単衣(ひとえ)の軽やかさに比べて、袷はしっかりとした重みと格式を感じさせる仕立てとなります。季節の区切りとしては、10月から5月までが袷の時期とされており、秋から春にかけて最も着用の機会が多い着物です。

お茶会は「おもてなしの場」であると同時に、主客が一体となって季節を楽しむ行事です。そのため、袷の着物は秋の茶席にふさわしい存在感を持ち、相手に礼を尽くす姿勢を表現できます。特にお茶をされている方は季節やしきたりに厳しいです。今更でしょうが、なぜか合わせと単衣のお着物のご質問や袋帯と名古屋帯のご質問が多いのです。

考えてみれば普段から接している私どもは当たり前と思っていても当たり前が当たり前ではなくなっているのだなぁ~。と でも聞いてくださるのは嬉しいことです。着物に興味があるということなのですから。

どんどん質問してほしい所です。一応サイトの方に簡単に袋帯と名古屋帯どう違うのかを書いてございます。
袋帯について

名古屋帯について

茶席にふさわしい袷の着物の種類

お茶会で着用される袷の着物にはいくつかの代表的な種類があります。

  • 色無地
    無地染めでありながら一つ紋や三つ紋を付けることで格式が上がります。格を求められる正式なお茶会に最も安心して着られる一枚です。紋でも抜き紋と縫い紋がございます。抜き紋が格がございます。
    (黒留や喪服は白抜き紋です)

  • 付け下げ
    柄が控えめに配された付け下げは、華やかすぎず、落ち着いた雰囲気を演出できます。改まったお茶会から少しカジュアルなお席まで幅広く対応可能です。

  • 訪問着
    柄付けが豪華で格も高いため、大寄せのお茶会や華やかな場にふさわしい着物です。季節の柄を取り入れることで、茶席全体に華を添えられます。

  • 江戸小紋
    細かな柄が一面に施された江戸小紋も、お茶席で人気のある選択肢です。遠目には無地に見えつつ、近くで見ると趣のある文様が広がるため、控えめながら上品さを表現できます。

季節の柄とTPO

お茶会における袷の着物選びでは、柄の季節感も重要です。秋の代表的な文様には、菊、紅葉、秋草、流水文様などがあります。これらの柄を取り入れることで、茶席に調和した装いとなります。全く関係のない柄を使ったお着物でも問題ございません。

きものむらたやでは「家内安全」という文字を施してある江戸小紋がございます。
しゃれっ気があって流石江戸っ子てな感じでしょうか。

生地はもちろん高級浜ちりめんを使用しています。型彫り、染め付け、全ての工程を手作業で行っているため、着物になってお召し頂いたとき、色の濃淡が微妙にあらわれ深みを感じます。シンプルな柄行きゆえに、帯のとりあわせも幅広く、合わせる帯によってお茶席からお祝い事、また観劇やお友達とのお遊びにとTPOの広さでは大変便利なお着物です。

また柄の中に細かく「家内安全」という文字が美術的にアレンジされたお品でございます。

本来は、10月であれば菊柄や秋草模様、11月には紅葉文様や流水文様を選ぶと季節に合うでしょう。お茶会は、時間・場所・場面(TPO)に応じて装いを整えることが大切ですので、柄の選び方一つで印象が大きく変わります。先ほどお勧めしました江戸小紋はまた一つのしゃれっ気のある着物で無地感と思い帯で季節を表現されると宜しいかと思います。


袋帯の魅力と格

袋帯と名古屋帯の違い

お茶会で「帯をどうするか」に迷う方は多いのではないでしょうか。袋帯と名古屋帯はどちらも茶席で用いられますが、その役割には違いがあります。

  • 袋帯:二重太鼓を結ぶことができ、格が高い帯。正式なお茶会や格式ある席での装いに最適。

  • 名古屋帯:一重太鼓が基本。軽やかで扱いやすく、稽古や気軽なお茶会におすすめ。

名古屋帯でも格のある帯もございます。その場合は付け下げには結べるのではと思います。ただ、さすがに訪問着は難しいと思います。対して名古屋帯が軽すぎるかと思うのです。

このように、袋帯は「格」を意識したお茶会において頼れる存在です。

西陣織の伝統と価値

袋帯の中でも、西陣織は特に高く評価されています。京都・西陣で織られる帯は、緻密で美しい文様、豊かな色彩、そして格式ある織の技術によって、長く愛されてきました。

西陣織の袋帯は、ただ身に着けるだけで「きちんとした装い」という安心感を与えてくれます。特にお茶会では、主催者や他の参加者に対しても礼を尽くす表現となり、安心して身につけられるのが魅力です。

最近楽で結びやすく芯も入れなくていいから博多帯が流行っています。
お稽古やお遊びには良いでしょう。ですが正式な場には流石に軽すぎるかも。
良い帯が揃っているんです。大倉織物謹製の誠之輔の帯はハリがあり昔の博多帯の感覚を一掃してくれる存在です。

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多琥珀織 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

小さな菱重ねの模様がびっしりと並び、菱の中には十字の形が織り込まれて
います。とても立体的に見える不思議な織りです。本絹の糸だけで織られ
とてもしっかりとした打ち込みで、手に触れていても心地良く独特の美しさ
がございます。銀色寄りの白の色でそれがまた上品に映ります。
パールのような光沢が大変魅力的帯となっております。


特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】

服部織物の歴史と格

服部織物は、西陣の中でも歴史ある機屋のひとつです。精緻な織りと品格ある意匠を得意とし、多くの茶人や着物愛好家に支持されてきました。その帯は、格式と芸術性を兼ね備えており、茶席という特別な場に最適です。

意匠や織りの特徴

特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】は、精緻な文様と上品な色彩が特徴です。唐花文様や鳳凰などの意匠は、荘厳でありながら華やかすぎず、お茶席での品位を保ちながら装いを引き立てます。織りの細やかさは、職人の技の結晶であり、長く愛用できる価値ある一本です。

茶席での着姿イメージ

例えば、淡い色合いの付け下げや江戸小紋に、この袋帯を合わせれば、すっきりと上品な印象にまとまります。格式のある茶会や、お正月の初釜などにもふさわしい組み合わせです。帯そのものが格を備えているため、着物が控えめでも全体の格を引き上げてくれるのが大きな魅力です。

京都・西陣の老舗として名高い 服部織物 謹製の袋帯 が入荷いたしました。
今回ご紹介するのは、格調高い 特選 西陣織 袋帯「手織 こはく錦 立浪四季花丸文様」 です。

西陣織の中でも「こはく錦」は、細やかな織りと深みのある光沢が特徴で、礼装用として非常に高い評価を得ています。
四季折々の花々を丸文に配し、立浪文様とともに織り込んだ意匠は、優雅さと華やぎを兼ね備え、どの場面でも気品ある装いを演出します。

訪問着、付け下げ、色無地はもちろん、黒留袖や色留袖にも合わせていただける万能な一本。
フォーマルなお茶会、結婚式、パーティー、各種式典など、格式あるシーンに最適な袋帯です。

正統派の美しさを大切にされる方にぜひおすすめしたい逸品。
長くご愛用いただける「一生ものの帯」として、ご自分用にはもちろん、お祝いの贈り物にもふさわしい帯です。


(※特選 西陣織 袋帯 【服部織物 謹製】


気軽なお茶会におすすめの着物と帯

茶道には格式高いお茶事だけでなく、稽古や研究会、気軽な茶会など、さまざまな場があります。そうした場では、もう少し軽やかな装いも選択できます。

  • 紬と名古屋帯
    カジュアル寄りの紬に名古屋帯を合わせることで、稽古や気軽な茶会にぴったりのスタイルになります。

     

  • 小紋と染め帯
    季節の柄を取り入れた小紋に染め帯を合わせると、親しみやすさと季節感を表現できます。

    江戸小紋 草木染 正絹 着物 濃藍色 流水短冊万筋

万筋に短冊の柄又その短冊の中に江戸小紋柄がいっぱい施されています。
着物に仕立てるとオシャレで粋ですがおしとやかな感じのするお着物に
なると思います。

寿光織の飛び柄小紋
無地感としてもお召しいただけるので便利なお品です。
お茶を習い始めの方で気軽なお茶会がデビューの方などには最適ではないで
しょうか。

霞に月紋の小紋

霞とつくので春をイメージされる方が多いかと思います。
だからこそ月と一緒に施されているのかと思います。お色は秋からの
イメージですですが霞だけでは春を印象付けてしまいます。だから作者は
月も施しスリーシーズン合わせられるように柄を付けたのだと思います。

長く着用できるお着物です。

茶道を学び始めた方や、お茶席に慣れていない方にとっても、気軽なお茶会は良い実践の場です。その際に無理をして袋帯を締める必要はなく、自分の段階に合わせた装いを楽しむことが大切です。


袷の季節に押さえたいコーディネートの工夫

色合わせのポイント

秋は深みのある色彩が似合う季節です。臙脂(えんじ)、深緑、紺、紫といった落ち着いた色合いをベースにすると、季節感が際立ちます。

帯揚げ・帯締めで季節感を出す

着物と帯が控えめな組み合わせであっても、小物で季節感を演出できます。紅葉色の帯揚げや、渋みのある金茶色の帯締めなどを合わせると、全体が引き締まります。

羽織や道行とのバランス

秋が深まると、防寒のために羽織や道行を重ねる機会も増えます。全体の調和を意識しつつ、季節に合った素材感や色味を選ぶと、より洗練された印象になります。

スリーシーズン・シルクリボンコート(真冬以外)奄美大島本泥染技法

オシャレな感じのコートになると思います。真冬はさすがに難しいでしょうが
それ以外でしたら着用できます。帯付けで出かけるのはと気が引ける方には
最高なお品ではないでしょうか。


まとめとご案内

10月から始まる袷の季節は、茶席に最もふさわしい着物の時期です。格式ある
お茶会には「袷の着物+西陣織の袋帯」、稽古や気軽なお茶会には「紬や小紋
+名古屋帯」といったように、TPOに応じて選ぶことで安心してお茶席を楽し
むことができます。

特に、特選西陣織 袋帯【服部織物 謹製】は、茶席にふさわしい格と品格を備
えた逸品です。秋の袷の着物に合わせていただければ、最高に素晴らしい合わ
せ方となりお茶会にはこれ上ない合わせ方となると思います。

当店の商品ページでは、実際の写真や詳細をご覧いただけますと他にもお茶席向きの袋帯が多数載っております。ぜひチェックしてみてください。

→ 【袋帯のページリンク

袷の季節です。
そしてお茶会のひとときを、お着物と帯で合わせてお楽しみくださいませ。

9月の単衣から10月の袷へ ― 茶席にふさわしい着物と帯の選び方

投稿日:

はじめに

9月から10月にかけては、季節が大きく移ろう大切な時期です。茶道の世界では「その時期にふさわしい装い」を心がけることが、亭主や同席者への礼を尽くす第一歩とされています。夏の暑さが残る9月は「単衣(ひとえ)」を、そして秋が深まる10月からは「袷(あわせ)」を着るのが基本的な決まりです。

着物専門店「きものむらたや」では、茶道のお稽古や正式な茶会にふさわしい着物と帯を数多く取り揃えております。本記事では、9月の単衣から10月の袷への移り変わりに合わせた装いの工夫、素材や柄選び、帯や小物の合わせ方まで詳しくご紹介いたします。


9月のお茶席 ― 単衣で涼やかに過ごす

単衣着物の役割

単衣は、裏地のない仕立ての着物で、盛夏を除く「端境期」に着用します。9月はまだ蒸し暑さが残りますが、茶席は涼やかに整えたいもの。単衣は軽やかで通気性がよく、見た目も爽やかに映るため、お茶席に最適です。

単衣でおすすめなのは、色無地や付下げ。色無地は控えめながらも格調があり、帯合わせで幅広く対応できます。付下げは模様が程よく入り、改まった茶会にも十分です。お稽古や気軽な茶会であれば、小紋や紬の単衣も好まれます。

単衣に適した素材

  • 縮緬単衣:しっとりとした質感で、上品な雰囲気を演出。

    京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

    花菱文様の紋意匠生地にグレーが入った淡いブルーのお色に『葡萄文様』
    をとび柄で施してあり一部に染びったで描いています。葡萄の実と葉と蔓を文様化したものです。

    北出与三郎監修 小紋 [紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】

    紋意匠は花菱柄です。時に変わり七宝とも思えるいう地柄になっています。
    柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず仕上げ
    ている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯合わせ
    が楽しくなる小紋です。着る方の年代層の幅も広く、まさにお薦めのお品です。
    地紋と飛び柄を同じ柄にしている所がオシャレです。

  • 紬単衣:お稽古や気軽な茶会におすすめ。自然な風合いが魅力。

    正絹紬【板場友禅】

    紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。
    蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」
    と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の
    花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。
    とても手間のかかったお品です。

茶席では透けすぎない素材を選ぶことが大切です。あまりに夏物らしい透け感の
強い生地は、9月のお茶席では避けるのが無難です。

単衣に合わせる帯

単衣に合わせる帯は「軽やかさ」がポイントです。

  • 名古屋帯:格を保ちながら軽快。お稽古から大寄せ茶会まで幅広く使える。

    九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」


    淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によって、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。単色使いですので上品に仕上がっております。

    上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に、
    伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあしらわれた特選九寸
    名古屋帯です。お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、上質な和装コー
    ディネートを実現します。
    特に「松竹梅」という縁起の良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適です。

  • 袋帯(軽めのもの):改まった茶席に。金銀を抑えた上品な織りが好まれる。

    西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通

    「よろけ模様」を二重だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げていま
    す。まさに独創的な袋帯です。しかも総通しの全通ですので、お太鼓の部分を
    あまり気にしなくてすむ安心な品。軽くて、しなやかな締め心地は、どのよう
    なお方にもお薦めできます。 カジュアルな訪問着、付下げ、小紋など、幅広い
    コーディネートでお楽しみいただける私一押しのお品です。(スリーシーズン)

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的ですので、長くお締め頂けるお品です。
鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランスよく仕上げています。各柄の
パーツを組み合わせてできた洗練された柄行となっており、色々な色の糸を
使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わ
せても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。お慶びの席な
どでしたら、この上ない後姿を演出できます。正式なお茶席にはこれくらいのボリュームのある帯が必要かと思います

秋の帯地の柄は、萩・桔梗・撫子といった秋草がぴったり。帯揚げや帯締めも淡い色を合わせ、爽やかさを残すのもコツです。


10月のお茶席 ― 袷で秋の深まりを表現

袷着物の特徴

10月に入ると「袷」の出番です。袷は裏地がつくため重厚感が増し、秋から冬の茶席にふさわしい格式を備えています。特に茶道の場では、10月から袷を着ることが「季節を大切にする心」を表します。

格式のある茶席には訪問着・付下げ・色無地がおすすめです。大寄せ茶会では訪問着や付下げが華やかさを添え、懐石を伴う正式な茶事では色無地が最も安心です。

手描き 糸目 友禅 着尺 正絹 [紋意匠生地 松の柄]

笹蔓文様の紋意匠に松の柄というおめでたい着物です。松は飛び柄で施され
ています。上品に描かれていますので帯の邪魔も致しません。逆に帯が着物
を引き立ててくれます。

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄を
絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。
まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

 

袷の素材と裏地

袷には「胴裏」と呼ばれる裏地が付きます。白い正絹胴裏が一般的ですが、近年は軽量で通気性の良い交織素材も登場しています。裏地によって着心地やシルエットが変わるため、仕立ての段階で相談することをおすすめします。

「きものむらたや」では、裏地選びや仕立ての細かいご相談も承っております。

袷に似合う柄と色

秋の深まりを表す紅葉・菊・葡萄などの柄は、10月の茶席にふさわしい選択です。色は臙脂(えんじ)・栗色・柿色といった温かみのあるトーンが映えます。

例えば、薄グレーの色無地に臙脂色の帯を合わせれば、秋らしい落ち着きと華やぎを同時に表現できます。

胴抜き仕立てで快適に

10月は「単から袷への衣替え」の時期です。そこで重宝するのが胴抜き仕立てです。見た目は袷ですが、上半身は裏地がなく涼しいため、長時間のお茶席でも
快適に過ごせます。また、10月でも暑い時にお稽古するときやお出かけするとき
に汗がポトポトとお顔から汗がしたたり落ちてその場所が輪地味になる。そんな
経験ございませんか?汗ばむ時期は仕方がないと諦めていませんか?

そんな時こそ胴抜き仕立てをお勧めいたします。

  • 本は袷の時期着用裏地がついている着物)を着る10月から5月にかけてが主
    な着用時期です。
  • 胴抜き仕立ては、胴の部分に裏地がないため、通気性が良く、汗をかきやすい時
    期でも蒸れを軽減して快適に過ごせるのが最大の魅力です。
暖房が効いた室内で暑さを感じやすい冬の時期に、胴抜き仕立ての着物を着用する人が増えています。胴回りがすっきりしているため、着物との間に余分な膨らみができにくく、着付けが簡単で美しい着姿を保ちやすいとされています
胴抜き仕立てが向いている人
  • 体格が良かったり、胸が大きかったりして、胴周りがもたつきたくない人。
  • 暑がりで、袷の着物を着る時期でも涼しく着たい人。お袖の部分

八掛部分

八掛の上の部分

「きものむらたや」でも、多くのお客様が10月用に胴抜き仕立てを選ばれます。
特にお茶席に参加する方から「涼しいのに見た目はきちんとしていて安心」と好評です。

袷に合わせる帯

10月以降は袋帯が中心となります。西陣織の袋帯や名物裂文様は、茶席における定番です。派手すぎない金銀糸が品格を高め、茶道の静謐な空間に調和します。

また、菊や紅葉を描いた染め帯も、季節感をしっかり表現できるためおすすめです。


茶席ごとのTPOと装い

茶道の世界では、場の格や役割によって着物選びが変わります。

  • 大寄せ茶会:訪問着・付下げ+袋帯。華やかさを意識。

  • 正式な茶事(懐石・濃茶あり):色無地+格のある袋帯。亭主や正客は特に控えめに。

  • お稽古茶会:紬や小紋の単衣・袷でも可。名古屋帯を合わせると程よい改まり感。

  • 立礼式の茶会:ややカジュアルな小紋や紬も許される。

こうしたTPOを押さえることで、安心して茶席に臨むことができます。

【茶道教室にて】

茶道で女性が着るべき服装は?
(習いはじめの頃に何を着て練習すればいいのかしら?)という悩みを
お聞きしたことがございます。社中によって違うと思いますが、毎回お着物で
とおっしゃられない限りは最低限のマナーをお伝えしております。
茶道を嗜む以上は、最低限のマナーとして、スポーツカジュアルや肌の露出の多い服装は避けて 女性であれば、長袖のブラウスに膝下のスカートがお勧めです。 タイトなロングスカートを履く場合、着物に近い感覚を味わえるので、正しい作法が身に付きやすくなります。(タイトすぎると動作が鈍る可能性もあります。また、暑い時は、長袖とは言わないけれどなるべく露出度の少ない上着にされた方が宜しいかと思います。)

小物で季節感を添える

半襟

白地に秋草や菊の刺繍を施した半襟は、茶席に上品さを添えます。9月は薄色、10月はやや深い色合いを加えると自然な移ろいを表現できます。

正式なお茶席には白の無地の半衿を付けられます。重ね衿もなく上品にされるのが殆どです。(刺繍入りの半衿は避け、控えめで上品な装いが好まれます。特に、伊達衿いわゆる重ね衿ですが、懐紙の出し入れで着崩れの原因になるため着用しないのが一般的です。)

帯揚げ・帯締め

  • 9月:水色や薄藤色など軽やかな色。

  • 10月:臙脂や深緑など落ち着いた色。

帯締めの組み方や太さでも印象が変わるため、季節に合わせた選び方が大切です。

草履・バッグ

草履は白系から、徐々にグレーや茶系に移行すると季節感が整います。バッグも、籠バッグから布製や革製に切り替えることで、装い全体が秋らしくなります。


七五三シーズンと着物

9月から11月にかけては、お茶席だけでなく「七五三」のご相談も増える季節です。七五三はお子さまの成長を祝う大切な行事。写真館や神社へのお参りでは、華やかで伝統的な着物姿が選ばれることが多いです。

呉服専門店としては、ただ着物を販売するだけではなく、お子さまにぴったりの寸法に整えてあげる「揚げ」 の加工も大切にしています。

一つ身の着物

生まれた時、お宮参りに産着を掛けてお参りに出かけます。
最近は着回しをされる方が多いです。
それでもきちんとお子様のために宮詣りをされるのはとても良いことと思います。

そのための知識も少しお話をさせて頂こうと思ってます。
三才の時は一つ身を使って宮参りをいたします。

一つ身に揚げをして
・肩揚げ ・腰揚げ ・お袖の丸味 ・紐の位置を変える
襦袢も同様です。
・半衿を付けたかったら半衿付けも必要です。
・お袖の赤い袖の部分があれば取ります。(縫い付けてあるだけですので)

たまに聞かれるのですが、一つ身が7歳の時も使えるのでしょうかと
一つ身は後ろ身頃に縫い目が無くそれだけ身幅が狭いということです。
丈も短いので7歳の時は使えないんです。7歳は四つ身となります。と
ご説明しております。

 


揚げとは?

「揚げ」とは、成長に合わせて着物の寸法を調整するために、あらかじめ肩や腰の部分を縫い上げておくことです。

  • 肩揚げ:肩の部分をつまんで縫い上げ、裄の長さを調整します。

  • 腰揚げ:腰の部分をつまんで縫い上げ、身丈を子どもの身長に合わせます。

  • 袖の丸味:宮参り着の時はお袖は丸味もなく、お袖のふりと袖口以外は縫って有ります。しかし宮参り着は縫ってございません。そして宮参り着のお袖は表生地と襦袢生地に赤の袖が付いてます。七五三の時は赤のお袖は外します。
  • 紐の位置:乳児の宮参りの時はかけて紐を結ぶだけですが、三才の時はその紐を使て七五三の着物を着られます。だから紐の位置が重要になってきますので多少移動
    することがございます。
  • 襦袢に半衿を付けてくださいとおっしゃられる方もいらっしゃいます。これで、まだ体が小さいお子さまでもバランスよく美しく着られます。終わられたら一つ身として保管されておいた方が宜しいかと思います。
    (すぐ着用予定が無ければ)一つ身として保管というのは、揚げをすべて取ります。シワがあればプレス加工
    汚れがあればシミ落としで落とされてから保管された方が宜しいかと思います。
    赤いお袖も一緒にしまわれておいた方が、なくならなくて宜しいかと思います。

七五三と茶席の共通点

一見すると「七五三」と「お茶席」は違う場面のように見えますが、どちらも 「格式を大切にしながら、季節にふさわしい着物を装う」 という点で共通しています。

たとえば:

  • 七五三では「松竹梅」「鶴亀」など吉祥文様が多く使われます。

  • 秋のお茶席では「菊」「紅葉」「流水文様」など、季節感を表す柄が喜ばれます。

つまり、行事や場に合わせた柄や仕立てを提案できることが専門店の役割 なのです。

こちらは一つ身に揚げをして写真館でお写真を撮っていただいたものです。

こちらは一反の生地を着物に仕立て上げたものです。
大人用の生地でしたので子供に直すのは大変でしたが柄が可愛かったので
こちらで作られて普段用にされて海外に持っていかれたようです。


よくあるご質問(Q&A)

Q:9月でも袷を着てもいいですか?
A:気温が高い日には避けたほうがよいですが、正式な茶会では単衣です。袷でよいかもと言われるのは「結婚式、葬式(暑ければ絽でも宜しいかと思います)
本来単衣が良いのですがどちらも透けない単衣をお持ちの方は少ないと思います。
また、結婚式場では冷房が利いてますのでそんなに暑く感じないかと思います。

Q:茶席に紬は不適切ですか?
A:格式ある茶事には向きませんが、お稽古や立礼式のカジュアルな茶会にはお召しいただけます。

Q:帯は必ず袋帯でないといけませんか?
A:格式によります。大寄せ茶会や正式な茶事では袋帯、小規模なお稽古や気軽な茶会では名古屋帯も可能です。


きものむらたやのご提案

島根県益田市駅前町で創業130年、「きものむらたや」は地域のお客様と共に歩んできた呉服専門店です。茶道に適した着物選びは専門知識が必要ですが、当店では経験豊富なスタッフが一人ひとりに合わせてご提案いたします。

実店舗に加え、自社サイト・楽天市場からも全国に向けて商品をご案内しています。茶席やお稽古に向けた一枚をお探しの方は、ぜひ「きものむらたや」にご相談ください。


まとめ

9月から10月にかけては、単衣から袷へと移行する季節。茶席にふさわしい装いは、季節感・礼儀・快適さの三つを意識することが大切です。

  • 9月:単衣仕立てで涼やかに。

  • 10月:袷や胴抜き仕立てで秋の深まりを表現。

  • 帯・小物で季節感を添える。

  • 茶席のTPOに合わせた選択が重要。

  • 気軽に小紋でお稽古や研修会や気がるなお茶会に
  • 七五三のご用意はいかがですか

着物は「着る人の心」と「おもてなしの気持ち」を映すもの。きものむらたやは、着物専門店ならではの知識と経験で、お客様の茶席の装いをサポートいたします。秋の茶会や茶事に向けて、ぜひ当店の着物と帯をご覧ください。

夏から単衣へ ― 季節の移ろいとお茶会の着物選び

投稿日:

1. 季節の変わり目と着物の楽しみ

日本の着物文化は、四季の移ろいを細やかに反映してきました。夏の盛りを過ぎ、少しずつ空気が澄みはじめる9月は、着物にとっても大きな変化の時期です。袷の着物にはまだ早いけれど、盛夏の透けるような絽や紗では少し涼しすぎる―そんな端境期にぴったりなのが「単衣(ひとえ)」の着物です。

単衣とは裏地をつけない仕立ての着物で、見た目は袷に近く、それでいて軽やか。暑さの残る9月から、秋本番を迎える10月上旬頃までを快適に過ごせる装いとして重宝されます。茶道の世界でも、この季節感は大切にされ、茶席の雰囲気を左右します。

夏のきらめくお茶会とはまた違い、単衣の時期は落ち着いた風情が漂います。涼やかさの中にほんのりとした秋の気配を映すことで、お茶会全体の雰囲気も変わってくるのです。

ただ、最近季節の変わり目が暑く着物の楽しみ方も変わってきています。
きものは透ける着物から透けない着物に移り変わって来るでしょうが、帯は軽くて
上品で格のある袋帯がお茶席には好まれます。

逆にお稽古となると八寸の博多帯が重宝されています。
そもそもが博多織の帯はオールシーズン締められるというのが売りで作られていました。裏地もなく芯もございません。かがるだけです。でも縦糸が多いのでしっかりとしていて張りがございます。
だからお茶の先生に好評のようです。

また、オシャレ帯に粋に結ぶことが出来る帯です。シンプルな帯ですので関西、関東とどちらにも好まれる帯に生まれ変わりました。

                         ⇓

イメージ画像です(着用の雰囲気)帯は勝手なイメージです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。葡萄の葉を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、縁取りに金を使って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてございます。

本来は、お色が淡いので4月から5月くらいが良いのかと思っていましたが、このように暑い日が続きますと秋でも淡いお色をお召しになられても宜しいのかと思います。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

優しくて気品のある神秘的な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、ひと味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。

上の飛び柄小紋と合います。
上品で着こなせます。気軽なお茶会はもちろんですが、ちょっとした会合やお茶会にお勧めです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。JAPAN蒼blueの企画お品ですので品よくまとまっていてきれいなブルーのお色が特徴です。

 

 

2. 夏物から単衣への橋渡し

夏の着物といえば、絽・紗・麻といった透け感のある生地が中心です。帯も羅や絽の織帯、紗献上などが好まれ、風が抜けるような涼やかさを演出します。

しかし9月に入ると、透け感の強い素材は季節外れの印象になります。代わって単衣の紬や小紋、御召、さらには控えめな付け下げなどが登場します。生地感はしっかりしていても裏地がないため、軽やかで快適。帯も夏用から切り替え、博多織や縮緬地の名古屋帯、洒落袋帯へと移行していきます。

また、小物使いも季節を映す大切なポイントです。夏は白や水色といった涼感のある帯揚げや帯締めが中心でしたが、単衣の頃には藤色や浅葱色、薄茶や芥子色など、秋草を連想させる色を取り入れるとぐっと雰囲気が変わります。

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で縁取っております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人でお召しになる時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄小紋、江戸小紋などに合わせられても宜しいかと思います。

特選袋帯【老舗問屋の特別企画】お茶席やおめでたいお席や改まったお席

こだわりがあり、帯地の裏も表地と同じで柄も一目では分からない感じがいたします。波打ち際に「鶴」そして「松」が施されています。とても面白い図柄と思います。昨今ではあまり見かけないお品です。こちらは着物を作るのが主で帯は珍しいと言われています。昔は、映画の撮影で着物を提供していたとお聞きしています。

京染め[型染め・とび柄]
合わせている帯は
西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「能衣流水模様・織成なごや」

ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方
によって雰囲気が多少変わります。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ茶系と一般的には言うでしょう。もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤みがかった黄色のくらい黒茶色に近いお色ではないでしょうか。
9月の単衣、10月からの袷にはとても良いお品だと思います。

 

 

3. お茶会の種類と装いの目安

お茶会と一口にいっても、その形式や目的によって雰囲気は大きく異なります。格式高いお茶会や茶事では、訪問着や付け下げに袋帯といった正装が基本になりますが、月釜や立礼式、地域で行われる気軽なお茶会では、もう少し柔らかい装いが許されます。

初心者の方が最初から格式高いお茶会に出席するのは緊張するもの。まずは気軽なお茶会で経験を重ねることがおすすめです。この場合、小紋や紬に名古屋帯といった装いでも十分。大切なのは「場にふさわしく」「相手に不快感を与えない」ことです。

特に単衣の時期は、お茶会が増えるシーズンでもあります。夏に浴衣で気軽に参加していた方も、少しずつ単衣の着物に挑戦することで、一歩大人の茶道ファッションへと進むことができます。

先日のゆかた祭りの時の茶会は浴衣の方が殆どでしたがお点前をされて方はきちんと夏のお着物をお召しになられていました。(8月31日のことです)

もう9月ですから今は透けない単衣です。

※帯はイメージ
お色も素敵で優しい感じのする付け下げです。
日本の四季は、人の感受性を豊かにしてくれます。そのような歴史ある文化と共に育まれた『きもの』は、時代が変わっても形は変わらず、柄行や品質にこだわり続け末永くお召いただける日本の民族衣装として生まれてきました。そんなおきものの中の付け下げをお探しの方に自信を持ってお薦めできます。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会

瓶覗色…いわゆる水色にグリーンやグレーが混ざった感じの綺麗なお色です。柔和な感じで、おとなしめな雰囲気です。柄行は、松と笹と紅葉という古典調で上品にまとめてございます。流行りに惑わされることなくお召いただけるので重宝いたします。お色からみても単衣向きと言えます。※帯はイメージ

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「謹上之帯令和・百の吉祥文様尽くし」正装・略礼装

名門帯屋ならではの自信作です。百の格調高い吉祥紋を織りなした「吉祥百宝図」と長寿を願う寿をかくした「かくれ寿松文」を一本の帯に織りあげました。全く雰囲気の違う吉祥文ですので一本の帯で二タイプ楽しめます。一つは色々な色の糸を使っていますので無地でも色々なお色が選べます。付け下げや訪問着に合わせても、留袖、色留袖に合わせても上品にお召いただけます。お慶びの席などでしたら、この上ない後姿を演出して頂けます。 全てのフォーマルな着物に合わせられる重宝されるひと品です。

こちらですと、両方の付け下げ下げにあわせられます。重宝する帯です。

4. 気軽なお茶会での着物選び

気軽なお茶会にふさわしいのは、柄のある小紋や紬。秋の草花を描いた飛び柄小紋や、シンプルな幾何学文様の紬などは、おしゃれでありながら控えめで好印象です。

帯は名古屋帯を合わせるのが一般的。単衣の季節には、博多織の張りのある帯や、少し落ち着いた色合いの染め帯がおすすめです。柄合わせに迷ったときは、季節を映す文様を意識すると失敗が少なくなります。例えば、菊や萩、すすきといった秋草文様はこの時期にぴったりです。

帯結びは一重太鼓が基本ですが、少し遊び心を加えて角出し風に結ぶのもおすすめ。茶席での動きやすさを考えながら、ほどよくおしゃれに仕上げることができます。

秋の名古屋帯おすすめページリンク

特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】「源氏香に秋草文様」

白綾苑大庭の九寸名古屋帯は、名古屋帯といえど重厚な感じを受けます。柄は源氏香と秋草で9月の単衣からお締め頂ける名古屋帯です。しゃれ感もあり流行に左右されない古典柄ですので長くお締め頂けるときもの通のお客様からも定評があります。 帯あわせのむずかしい、加賀友禅のきものや、東京染江戸小紋などに対応してくれる、まさに上質な一品です。

今年は暑いですから「秋」はどのくらいあるのか分かりませんが雰囲気だけでも季節を感じるというのはとても大切なことと思います。

そして日本人で良かったと思えるひと時と言えるでしょう。

今日も6月に納めさせていただきました絽の江戸小紋にむらたやでお求めになった麻の名古屋帯を結ばれて家族でランチにお出かけになられたお写真を拝見させていただきました。素敵に着こなされて、とても涼しいとお嬢様はおっしゃっているようです。(さすが正絹の着物)お召しになられた江戸小紋も私どもが扱わせていただいている富田染工場の特注品です。富田社長とお嬢様とがお会いになられて
お嬢様のある程度のコンセプトからお勧めした柄とお色で染めて頂きました。
生地も絽ですので任せました。

お仕立てはこちらで上手な仕立て屋さんに出しました。

かなり気に入って頂きましたのでこういうパターンもありなのかもと考えさせられました。気に入ったものを手に入れたい時代。
幾らお値打ち品でも気に入らなければ欲しくない場合もございます。
すべてがそれでまかり通りませんが、お客様には選択肢を増やしておいた方が
喜ばれるのかと勝手に思った次第です。

こちらは
江戸小紋(正絹・未仕立て)【家内安全柄・薄紫色】

生地はもちろん高級浜ちりめんを使用しています。
型彫り、染め付け、全ての工程を手作業で行っているため、
着物になってお召し頂いたとき、色の濃淡が微妙にあらわれ
深みを感じます。シンプルな柄行きゆえに、帯のとりあわせも
幅広く、合わせる帯によってお茶席からお祝い事、また観劇や
お友達とのお遊びにとTPOの広さでは大変便利なお着物です。
また柄の中に細かく「家内安全」という文字が美術的にアレンジされた
お品でございます。

5. 初心者のための実用アドバイス

お茶会に慣れていない方にとって、一番気になるのは「着物を着て失敗しないかどうか」でしょう。茶道は立ったり座ったりの動作が多いため、着崩れしにくい着付けが大切です。腰ひもをしっかり締める、衣紋を抜きすぎないなど、基本を押さえるだけで安心感が違います。

また、移動や会場での持ち物にも工夫が必要です。草履は履き慣れたものを選び、バッグは小ぶりで品のある和装バッグを。季節によっては羽織や道行も活躍しますが、単衣の時期は薄羽織やストールを合わせると軽やかです。

茶席では「目立ちすぎないおしゃれ」が好まれるため、あえてシンプルにまとめることも大切です。初心者の方は、まずは落ち着いた小紋にシンプルな帯で十分。徐々に柄や色で季節感を取り入れていくと、自然に上級者らしい着こなしになっていきます。

おとなし目の小紋ですが飛び柄小紋で格があり上品です。
帯も格のある帯ですのでさりげなく、

目立ちすぎずに上品にお茶席には適している雰囲気です。

小紋:正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様] 
名古屋帯:特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物
名古屋帯

紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

こちらは名古屋帯を合わせています。
特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」 
都 謹製「唐草に松竹梅 六通」– 上品で格式ある和装アイテム しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に、伝統的な「松」「竹」「梅」の図柄が唐草模様の上に美しくあしらわれた特選九寸名古屋帯【都 謹製】です。
西陣織の伝統技術を駆使し、上品で格式高いデザインに仕上げられています。
この名古屋帯は、お茶席、観劇、会食など幅広いシーンで活躍し、上質な和装コーディネートを実現します。
特に「松竹梅」という縁起の良い図柄は、おめでたい席や慶事にも最適。
軽くしなやかな風合いで、お召しになる着物に合わせて雰囲気を自在に変えられるのも魅力です。
西陣織の魅力 – 日本伝統の美と職人技 この九寸名古屋帯は、西陣織の伝統技術により、上品でありながら高級感のある風合いを実現。
格式ある場面でも安心してお使いいただける品質で、長く愛用いただける逸品です。
日本伝統の美と職人の技が詰まった名古屋帯を、ぜひお手元にお迎えください。

お出かけの際には羽織や道行コートをお勧めいたします。
こちらはお仕立て上がりの羽織です重宝するお品です
お仕立て上がりですので大きめに仕立ててございますのでお直しが必要に
なりますが、それも可能です。

スリーシーズンのコート(真冬以外)奄美大島本泥染技法

こちらは、伝統美を保つ奄美大島の泥で彩り、我国古代の染色技法を今日に伝える唯一の民族的文化財であり、染色、風合いは、他の織物に見られない優れた特徴を持って居り、確信を持ってご推薦できるお品です。

(衿の形は道中着がお勧めです)

 

6. 上級者のためのおしゃれコーディネート

着物に慣れてくると、少しずつコーディネートにも工夫を凝らしたくなります。単衣の洒落袋帯や、シンプルな無地に映える染帯などを取り入れると、より洗練された印象に。

たとえば、無地の御召に手描きの染帯を合わせると、茶席らしい上品さの中に個性を演出できます。色合いも、夏の淡いトーンから、紅葉を思わせる朱色や栗色、深緑などに変えていくと、秋の茶席にふさわしい雰囲気が漂います。

茶道は「控えめなおしゃれ」を楽しむ場。派手すぎず、でもさりげなく季節を取り入れる――そのバランスを探ることこそが、着物の醍醐味と言えるでしょう。

高級訪問着 正絹[絞りと花染め・大㐂百花]

NHKの大河に衣装提供をしている 青柳 謹製 の品です。それぞれの技術に逸脱した方々が伝統を受け継ぎ、情熱をもって自然の息吹を積み重ね一枚のきものに仕上げました。紋意匠に様々な技法の絞りを巧みに使い描いた柄は、さすがとしか言いようのないお品です。染と絞りと手描きと箔と刺繍の技をご堪能下さいませ。

7. まとめ ― 季節を感じながら少しずつ

夏から単衣への移ろいは、着物にとって最も表情豊かな時期のひとつです。涼やかな夏の素材から、しっとりとした単衣の生地へ。帯や小物の色合わせを工夫するだけで、季節を感じるコーディネートが完成します。

お茶会に参加することは、着物に親しむ大きなきっかけになります。最初は気軽なお茶会から始め、少しずつ装いの幅を広げていくことで、茶道と着物の両方を長く楽しむことができます。

「着物は特別な日だけのもの」ではなく、日常の延長として気軽に纏えるもの。単衣の季節は、その第一歩を踏み出すのに最適なタイミングです。ぜひ、自分らしい一着と帯を見つけて、この秋のお茶会に臨んでみてください。

※お抹茶をお客様にお出しした時のお話
インバウンドの関係でいつも買っているお茶屋さんでお抹茶がすぐ手に入らないと
お聞きしました。
事実かどうか?むらたやのお抹茶がなくなりましたら尋ねてお聞きしてみようかと思います。いつも買っているお茶名は京昔。お濃い用ですがそれをお薄にして飲んでます。美味しいです。


8月~9月のお茶会にふさわしい単衣着物と帯のコーディネート術|きものむらたやがおすすめする季節の装い

投稿日:

日本の初秋、8月下旬から9月は、暑さと涼しさが入り混じる「端境期」。
お茶会の装いには、裏地のない単衣(ひとえ)きものとなります。
軽やかさと季節感を重視すると、上質な印象を感じさせてくれます。
本記事では、きものむらたやが取り扱う単衣向き小紋・名古屋帯・袋帯
などのコーディネート例
を交え、ご紹介します。

1. 単衣とは? 9月のお茶会向きの着物

・単衣着物は裏地なしの一重仕立て。気温が高くなり始める6月、そして涼
しくなり始める9月にも快適に着用できます。

薄物のお召しに大倉織物誠之輔の夏物八寸名古屋帯です

単衣や夏の着物と合わせて、6月〜9月の盛夏はもちろん、春の陽気が感じ
られる4月末頃〜初夏(5月)や、残暑の残る9月〜10月上旬までも
ご使用
いただけます。気温次第では11月までお楽しみいただける可能性も。まさに
「長く使える夏帯」です。

帯芯がいらないので夏物でない博多帯もかなり長く結べると評判が良く
お茶の先生からも信頼の厚いメーカーさんです。

・8月下旬~9月初旬は、絽や紗の盛夏用着物から透けない単衣へ変わる境目
です
。そのため、生地感いわゆるお色やTPOの柄行きが重視されます

気候も曖昧な時期なので一番何を着たらいいのか迷う時でしょう。

それでもお茶をされている方は9月は単衣(透けない)は変えないと思います。
(絽や紗は着用されないかと思います。)

お茶をされていない方でしたら、多少の面は許されることもあるのかと思います。
ただ。あからさまに透けているというのが分かるのも宜しくないかと思います。

2. 単衣におすすめの着物と帯の組み合わせポイント

単衣小紋とのコーディネート:

丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。JAPAN蒼blueの企画お品ですので品よくまとまっていてきれいなブルーのお色が特徴の小紋です。

左はスリーシーズン結べる「ふくい謹製」の袋帯です。雪輪の柄でその雪輪も色々と凝っていてオシャレです。9月から3月くらいは結べると思います。勿論、4月5月6月も結べますがお色が濃いので春はもっと明るいお色が好みでしたら明るいお色に替えられるという着方もできます。

京染め小紋・飛び柄小紋・紋意匠紋様の小紋は、お茶会のお稽古や観劇にも対応できる品格と華があり、きものむらたやでも人気のアイテムです。

グレーやクリーム系の落ち着いた地色は、単衣時期に着用しても違和感なく季節感を演出できます。きものではなく帯にそれを使用しても良いかとも思います。

花菱文様の紋意匠生地にグレーが入った淡いブルーのお色に『葡萄文様』をとび柄で施してあり一部に染びったで描いています。葡萄の実と葉と蔓を文様化したものです。豊穣の象徴として貴ばれ、西方から中国を経て日本に伝えられました。桃山時代の能装束にも見られます。お茶席などにどうぞ。

帯の選び方:名古屋帯 & 袋帯

  • 博多織 八寸名古屋帯「誠之輔ブランド」は、白黒・濃淡などシャープな色合いで、単衣のきものをキリッと締め、季節を問わず使いやすい一本です

【単衣の着物とお勧めの帯】
9月の茶席にふさわしい着物選びに悩んでいませんか?
この時期は、暑さを感じつつもいつまでこの暑さが続くのかしらと不安になる
時期です。
特に、かしこまらない茶会やお稽古では、9月、10月とだんだんと涼しくな
っても良い時期ですが、「秋」が無いこの頃と言われています。尚更何を着れば
いいのか迷いますよね。

お茶をされている方はやはり型通りにされる方が多いです。
ならばどこで暑さを軽減させるのか?

単衣の着物に、程よくカジュアルな帯を合わせるのがポイントです。
(あくまで気軽なお茶会に限り)

【単衣の着物と帯】・~何を選べばいいの~

9月の単衣の着物と帯を選ぶとしたら「初秋らしい軽やかさ」と

「少しフォーマルな雰囲気」を意識されますと素敵にまとまるか
と思います。(6月の単衣にも言えます)

今回は、気軽な茶席におすすめの単衣のコーディネートをご紹介します

1. 単衣の紬 × 博多帯|お稽古や気軽な茶会向け

シンプルで粋な印象のコーディネートです。
・着物:単衣の結城紬や大島紬(淡いグレー・水色・藤色など涼しげな色)
・帯:博多織の名古屋帯(白地にブルーや薄紫の帯)
・帯揚げ・帯締め:絽の帯揚げ+細めの三分紐(明るい色合いで軽やかに)

薩摩草木染大島紬【本場縞大島】

 

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】

全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に銀で縁取っ
ております。全通ですのでどこを出されても良いですのでお一人でお召しにな
る時も便利です。また、お色が爽やかですので無地やとび柄小紋、江戸小紋な
どに合わせられても宜しいかと思います。「織のものには染のもの」と昔から
言われているように紬であわされて普段におしゃれとしてお召しになるのも粋
です。(織の物には染の物)

2. 単衣の小紋 × 織りの名古屋帯|ほんのり華やかに
※茶席でも上品さを演出したい方におすすめ

・着物:単衣の小紋(流水や青楓、紫陽花など初夏の柄)
・帯:ざっくりした織りの名古屋帯(ベージュ地に優しい花模様)
・帯揚げ・帯締め:絽縮緬の帯揚げ+夏の組紐(明るめの色合いで涼しげに)

※このコーディネートなら、茶席だけでなく、ちょっとしたお食事会や
お出かけにも重宝するかと思います。

3. 単衣の江戸小紋 × 絽塩瀬の帯|すっきり大人の装い

・着物:単衣の江戸小紋 扇子に小花柄・ピンク色
・帯:特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】
・帯揚げ・帯締め:涼しげな淡色(アイスブルーや藤色の小物)

※目上の方がいる場や、少し改まった茶会にも安心して着られる組み合わせです

9月の単衣は、まだ暑くでも初秋らしくお茶のお席ではふるまう(着こなしも込めて)とても大変かと思います。10月もまだ暑いと言われています。これもまた大変ですね。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

涼しげな色合いや素材選びを意識しながら、茶席にふさわしい上品な着こ
なしを楽しんでみてください。
こちらの帯は少し地味目になってしまいました。もう少しお色を付けても良いかもしれません。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

★~茶席にぴったりな単衣の着物や帯をお探しの方へ~★
9月6月におすすめの着物やコーディネートのご相談も承ります。
お気軽にお問い合わせください。

  • スリーシーズン帯として、8月〜9月にも映える織り柄帯(透け感と素材感が程よい)も「むらたや」では注目されています

    西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」

    西陣織袋帯【弥栄織物謹製】「更紗丸華文・スリーシーズン袋帯」

3. 実際のコーディネート例:8月下旬・9月のお茶会向き

A. 単衣小紋 × 博多八寸名古屋帯(白×濃淡)

  • 地色はグレーや淡クリーム。飛び柄小紋や紋意匠を選ぶことで華やかさと季節感を両立。

  • 帯は白地に薄紫・ブルーの献上柄を博多帯で選び、軽やかにモダンな印象にまとめます Instagram+1kimono-murataya.com+1

    正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

    西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」帯地の織も変わっていて、柄は、菱の中にウサギや菊といった秋の単衣から
    春先までずっと結べる重宝するお品となっております。かわいらしさの中に
    も優しく粋な表情を持っています。気軽に結んで、おしゃれを楽しんで頂け
    る帯です。秋のお月見の会などに気軽に結ぶのはいかがですか?

B. 単衣小紋 × 絽の袋帯「道長吹き寄せ」(京都イシハラ謹製)

  • 淡いブルーグレー地に流水・秋草文様が織り出されており、9月のお茶席にも最適 kimono-murataya.com

    夏<絽>・特選西陣織袋帯【京都イシハラ謹製】「道長吹き寄せ」夏のお茶事

    帯地は、ブルーグレー地に松や紅葉、波などを施しています。吹き寄せ
    と名がありますが、絽の帯ゆえ松も松葉ではなく「松」本体を施してご
    ざいます。上品に結ぶことができる一品です。正式なお茶席、夏の結婚式
    などと格の高い着物に合わせて下さい。

    ただ、昨今の猛暑、いつまで続くのか9月はさて夏の帯ではいけないのか?
    そんな話題が飛び交うようになってくるかと思います。

    正式なお席ならどうなのか?9月は難しい月ですね。

    まだまだ暑いが故こちらの夏帯をかろうじて結ばれる方もいらっしゃいます。
    流石に9月後半は結ぶのを遠慮されるようですが前半はご自身がご納得の上で
    締めてお茶席に臨まれたようです。

  • 絽織の帯ならではの透け感で単衣にもぴったりマッチ。涼しさと品格を両立できます。

    シーン 着物素材 帯素材 小物のポイント
    8月下旬 お茶のお稽古 小千谷織綿麻単衣小紋 博多八寸帯 絽帯揚げ/細三分紐
    9月初旬 お茶席 正絹単衣小紋(京染め・飛び柄) 絽袋帯(流水・秋草) 白系帯揚げ/銀糸入り帯締め
    カジュアルなお出かけ・観劇 紋意匠単衣小紋 博多織八寸帯(濃淡色) 紗素材の帯揚げ/ナチュラル帯締め
    5. よくあるご質問|8月~9月の単衣着物に関するお悩み解決

    お客様からよくいただく「単衣着物」についてのご質問をまとめてみました。
    お茶会の装いやTPOに迷われる方も多く、実際の声にお応えする形でご紹介し
    ていきたいと思います。

    Q1. 単衣はいつから着られますか?8月は早いですか?

    A. 単衣は、基本的には6月と9月が正式な着用時期とされていますが、近年は
    気候の変化により、猛暑酷暑が続きこの暑さがいつまでなのか?秋はいつ来る
    のか?というより秋はあるの?といった方が良いのでしょうか。だからこそ
    お茶をされている方は悩まれています。

    一番は「皆様と足並みを揃える事」これが無難に過ごす方法かと思います。
    それともうお一つ。上の方、先生より同等もしくは格下のお着物をお召しになる。
    生地は(単衣、袷、絽)皆様に合わせるそれが一番無難かと。

    ありふれた意見で申し訳ございません。以上が社中内でのお話です。

    以降は一般的なお茶席でのTPOです。

    9月の気軽なお茶席では、「暑さへの配慮」も大切な要素です。
    透け感のない素材の単衣小紋や、軽やかな博多織の名古屋帯で涼やかさを演出
    すれば、違和感なくご着用いただけます。

    京染高級小紋[染着尺・総柄]

特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】

「源氏香に秋草文様」付け下げや無地、江戸小紋やとび柄小紋にどうぞ

 

Q2. 単衣の着物に合わせる帯は夏帯ですか?それとも袷用?

A. 端境期である8月末~9月初旬は、夏帯から袷用帯への移行期
薄物の帯(絽や紗の袋帯・八寸名古屋帯)は、9月上旬ごろまで着用OK。ただし、中旬以降は透け感の少ないスリーシーズン帯や、袷用の名古屋帯を合わせる方が自然です。

きものむらたやでは、9月に使える「秋柄の博多帯」「軽やかな織り帯」も取り扱っており、組み合わせ次第で幅広い表現が可能です。

博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】

 

 

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

 

 

Q3. 単衣の帯揚げ・帯締めはどんな素材が適していますか?

A. 帯揚げは絽や紗の素材で通気性がありながらも落ち着いた色合いのものが◎。
帯締めは、三分紐・冠組・ゆるぎ組など軽やかな印象のものを選ぶと、全体が
バランス良くまとまります。

特に9月は、色味に秋らしさ(薄紅・芥子色・藤紫など)を添えると、季節を
意識した美しさが伝わります。

丹後ちりめん帯揚「フォーマルやセミフォーマルの着物にどうぞ」

 

 

■ 正絹 単衣小紋「唐草の花の宴」《丹後ちりめん地》

やや落ち着いた薄藤色に、抽象的な四季の草花をあしらった一着。唐草模様には、長寿や繁栄の願いも込められており、9月の敬老の日のお茶会にもぴったりです。

 

【おすすめコーデ】
→ 特選【西陣織 九寸名古屋帯】都 謹製「唐草に松竹梅 六通」

 

→特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

 

→特選西陣織九寸名古屋帯【おおばの帯】「鉤取辻が花文・六通」

 

■ 特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦
唐華・六通」

名古屋帯でも格のある帯です。小紋はもちろんですが、無地や付け下げ
に合わせることが出来る帯です。本式とまではいかなくてもある程度きち
っとされた方が良い場合には重宝する帯です。

【おすすめポイント】
→ 秋〜5月末までのスリーシーズン対応。お茶会・観劇・会食など幅広く
活躍できます。

 

■ 単衣着物 × 紋意匠生地「松柄の飛び柄小紋」

お正月やお祝い事の装いとしても人気のある松文様。飛び柄で控えめに配置されており、9月の節句や初秋の改まったお茶会にもおすすめです。

【合わせたい帯】
→正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】備長炭染 全通 《袷・単衣のスリーシーズ》

→正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通
《袷・単衣のスリーシーズン袋帯》

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

→九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」

7. お客様の声とスタッフのひとことアドバイス

お客様の声

「誠之輔の博多帯を購入しましたが、単衣・袷どちらにも使えてとても重宝しています。締めやすく、柄も上品ですね。」(山口県 50代 女性)

注文の帯、昨日確かに受け取りました。品の良い、素敵なお品でした。
スリーシーズン、活用したいと思います。
丁寧な梱包も、ありがとうございました。(茨木県 50代 女性)

届きました!仰る通りとても素敵です‼︎迷って決めて良かったです。
初釜で結びたいと思います。素敵な帯!と言われること間違いなしですね。
本当に楽しみ♡ありがとうございました。(東京都 50代 女性)

昨日、無事に届きました。お手数をおかけいたしました。
今朝、着物の上に全部載せてみました。帯、写真で拝見した感じより白っぽく
なく着物の色との相性もとても良い感じでした。
とても良いお品を手にした感じで喜んでおります。帯締めは夏物とありましたが、九月でも前半OKですかね。随分とお手数をおかけしてしまいました。
ありがとうございました。(長野県 60代 女性)

「9月初めのお茶事に、むらたやさんの単衣小紋を着て行きました。汗ばむ陽気
でも涼しく過ごせて、着心地も良かったです。」(島根県 60代 女性)

👘 スタッフのひとこと

単衣の季節は、お洒落に“軽やかさと季節感”をどう出すかがポイント。素材の選び方、帯の合わせ方、小物の色遣いにちょっとした工夫を添えることで、お茶会の場にふさわしい着姿が完成します。迷ったときはお気軽にLINEでご相談ください!

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https://lin.ee/AnT4iaQ

 

 

8月〜9月の装いに、単衣の上品さを添えて

8月末から9月にかけては、季節の変わり目ならではの気温や雰囲気があります。
そんな時期に選ぶべきは、軽やかで涼感のある単衣着物と、透け感の少ない帯の組み合わせ

  • 正絹単衣小紋

  • 八寸名古屋帯(博多織)帯芯がないので多少厚さの軽減になる可能性が・・・・・

  • 西陣の名古屋帯も格のある帯でしたら無地や付け下げに結べます。お茶会には重宝すると思います。
  • 絽の袋帯→スリーシーズンの袋帯へ(お茶の世界は厳しいのでずっと絽を締めると言う訳にはいきません。そんな時の強い見方がスリーシーズンの帯です。

  • 季節感ある小物使い

これらを意識することで、お茶会・稽古・お出かけにぴったりのコーディネートが完成します

 

※お稽古に博多帯を使われる方が増えていらっしゃいます。芯を入れずかがるだけですので楽でしっかりしていて重宝すると言われています。
そもそもが博多帯は一年中結べるとされてきていましたので透ける単衣に博多帯を
結ばれても本来はま違ってはいません。ただ、皆様がどう捉えられるかということです。

夏、暑さも厳しいので時代も変わり考え方も変わりつつあります。お稽古から博多帯を取り入れてみてはいかがでしょう。

秋のはじまりに寄せて 〜9月のお茶会と単衣のお着物〜

投稿日:

夏の猛暑が続いておりますが、暦のうえでは立秋を過ぎ、少しずつ秋の気配が
感じられる頃となってまいりました。とはいえ、9月初旬はまだまだ暑さが残
りますので、装いには悩ましい時期かもしれません。

そんな中、お茶をたしなまれる方にとっては「単衣」の季節がやってまいります。単衣(ひとえ)は、裏地のない仕立ての着物で、盛夏を終えた9月から本格的な
袷の季節である10月へとつなぐ、いわば「季節の橋渡し役」です。この時期は、
涼感を意識しながらも秋らしさを少しずつ取り入れる――そんなバランスが大切
になってきます。

9月には、お茶席にふさわしい行事や季節の風物詩も多く、着物でのお出かけに
ぴったりの時期でもあります。今回は、そんな秋のはじまりに寄り添う行事である「重陽の節句」「秋の七草」「お月見」に触れながら、単衣のお着物と帯のおすすめをご紹介いたします。

【重陽の節句】〜長寿を願う菊の節句〜

五節句のひとつである「重陽の節句(ちょうようのせっく)」は、9月9日に行われる行事で、「菊の節句」とも呼ばれています。古来中国では、陽数(奇数)の最大である「九」が重なるこの日は、たいへんおめでたいとされ、菊を浮かべたお酒で無病息災や長寿を願いました。

茶道においてもこの日にちなんだ趣向のお茶会が催されることがあり、床の間に菊の花を飾ったり、菊尽くしの茶道具や主菓子が登場することもございます。

このような趣向に合わせた装いとしては、菊柄や秋草を描いた小紋や付け下げがおすすめです。あからさまな模様よりも、さりげなく秋を忍ばせた染め柄が、茶席にはふさわしく感じられます。

たとえば、淡い藤色に白菊が舞う付け下げや、薄鼠に菊唐草を散らした小紋など。単衣仕立てであれば、見た目も着心地も涼やかで、晩夏から初秋への季節感を美しく表現できます。

帯は、銀糸を織り込んだ名古屋帯や、すっきりとした袋帯が好相性。お太鼓柄に菊や秋草が配されているものなどをお選びになると、より一層趣が引き立ちます。

秋草の名古屋帯もお勧めです。

菊尽くしの袋帯もお勧めです

単衣の小紋に唐華模様の飛び柄で上の帯を合わせると上品にもなり粋にも
なると思います。こちらですと春先にも着用できますので結構重宝するか
と思います。

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる
高級小紋です。

お茶席には好まれるグレーです。

紋意匠生地にプラチナ箔使用で松文を品良く飛び柄にあしらっています。
柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず上品に
仕上げている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯
合わせが楽しくなる小紋です。着る方の年代層の幅も広く、まさにお薦め
のお品です。

【秋の七草】〜目で楽しむ、秋の草花〜

秋の七草とは、万葉集で山上憶良が詠んだ七つの草花のこと。

萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花

これら七草は、春の七草のように食用ではなく、「見て楽しむ」もの。古来、日本人が自然を愛で、季節を感じる心を大切にしてきたことがよく表れています。

秋の七草は、着物や帯の柄としても非常に人気があります。特に、萩・女郎花・藤袴などが織り出された名古屋帯や、秋草模様の紋意匠生地を使った染め小紋などは、お茶会にも最適です。

柄行きが繊細なものをお選びいただくと、見る人の心にもそっと秋を届けてくれるような、やさしい装いが叶います。

単衣でお召しになる場合には、落ち着いた色調を基調に、草花の柄で季節を演出しましょう。地紋が控えめな紋意匠の生地は、茶席にぴったり。透け感がなくとも、色味やモチーフによって涼しさや清々しさを演出することができます。

 

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

 

 

紋意匠生地に葡萄唐草文様をバランスよく描き上品に仕上げました。
葡萄の葉を染め疋田(絞りの模様を染色で表現したもの)で描いたり、
縁取りに金を使って柄を目立たせて全体に流れのある柄ゆきにしてご
ざいます。

 

淡いお色どうしを合わせてちょっと濃い帯締めや帯揚げで全体を締めると
雰囲気も違っていい感じになります。

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]

寿光織の紋意匠生地にとび柄小紋をあしらっています。
柄の雰囲気は、お茶席向きで暖色系で明るく感じさせるお色です。
着る方を若々しくお見せできる素敵なお色です。

西陣織袋帯【大光織物謹製】

しなやかに織り上げられたブルーグレーをベースにした帯地です。透け感
のある薄い織り地ですのでスリーシーズン用にとメーカーさんが作られた
帯です。できれば盛夏を外した3月終わりから4月~7月始め、9月~11月
ごろ。気候を考えて結んで頂きたい商品です。

西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」

お茶をされる方にも絶大な人気を誇る「名門ふくい」の袋帯です。しなやか
で、ハリ感のある帯地に、雪輪の柄を施しています。こちらの帯は、軽くて
どちらかというと単衣向きです。帯地が薄くて軽いのでこれからの季節には
ちょうど良いです。お色はこげ茶系枯茶色ですので淡いお色の着物と合わせ
るとメリハリが効いて素敵になります。9月の単衣時期にも適しています。

 

【お月見】〜中秋の名月を楽しむ〜

旧暦の8月15日(新暦では9月中旬頃)は、「中秋の名月」として知られるお月見の行事がございます。古来より、月の美しさを愛でながら、秋の実りに感謝する文化が根づいており、すすきや月見団子を飾る風習が今でも続いています。

茶道の世界でも「名月の茶会」や「夜咄の茶事」など、月にちなんだ趣向の会が催されることがあります。そんなお茶席では、月や兎、芒(すすき)をあしらった意匠のお着物が大変趣深く、主客ともに季節を感じることができます。

例えば、紺地に銀色の月と芒を配した小紋や、白地に月兎を描いた付け下げなども秋ならではの装いです。帯には、金銀糸で月を表した織帯や、うさぎの文様を施した遊び心のある染め帯を合わせてみるのもおすすめです。

日が短くなり、夕方からの茶会も増える時期ですので、夜の雰囲気に映える少し艶のあるコーディネートも素敵です。

正絹小紋 京染め[四海波・雪輪ぼかし・グレー色]

四海波とは、祝儀用に謡う、謡曲「高砂」の一節に出てくる、日本を取り
巻く四つの海の波の通称で、国の内外が平和である事の願いを込めて模様
化したものです。 その中に「雪輪の模様」を手作業で柄付けをして、波が
天の方向に向いて、着姿の美しい高級小紋になりました。

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

紋意匠に三日月の月象紋をとび柄で施した無地感の小紋です。ちょっと
したお茶のお稽古や気軽なお茶会などにお召しいただける着物です。
月(三日月)をモチーフにしていますので女性らしい優しい雰囲気に
なります。

月見でしたらウサギの柄の帯も良いですね

西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

さりげなく着こなすおしゃれな名古屋帯です。帯地の織も変わっていて
柄は、菱の中にウサギや菊といった秋の単衣から春先までずっと結べる
重宝するお品となっております。かわいらしさの中にも優しく粋な表情
を持っています。気軽に結んで、おしゃれを楽しんで頂ける帯です。
メリハリのある組み合わせができるお品です。

お月見の際には重宝するお品です。

【秋の単衣着物を選ぶポイント】

9月にふさわしい単衣の着物選びには、次のようなポイントを意識してみてください。

  • 色味:淡いグレー、生成り、藤色、薄藍など、残暑を意識した清涼感のある色に、秋らしいポイントカラーを添えると◎。

  • 素材:絹縮や柔らかもの(紋意匠・綸子)など、しなやかで肌に心地よい素材がおすすめ。

  • 柄行き:秋草・菊・月・唐草など、秋の風物をさりげなく織り交ぜたもの。

  • 帯合わせ:名古屋帯や洒落袋帯で、主張しすぎず、お着物の柄を引き立てる帯を。

 

9月のお茶会は、暑さが残る中にも秋の訪れを感じる繊細な季節です。その分、装いで季節感を表す楽しみもひとしおです。季節の行事に寄り添い、着物を通じて自然や文化と繋がる。(そんな時間を大切にされてみてはいかがでしょうか。)

きものむらたやでは、秋の単衣の時期にふさわしい正絹の小紋・付け下げ・名古屋帯など、多数ご用意しております。お茶会・お稽古・観劇など、さまざまなシーンに合わせたご提案も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。