「梅雨から夏へ―きものむらたや女将がすすめる季節のお着物選び」

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梅雨の雨音が心地よく響く季節となりました。皆さま、いかがお過ごし
でしょうか。
「きものむらたや」の女将でございます。

この時期は、湿度が高く蒸し暑さも感じられますが、きものの世界では
季節の変化を身に纏い、さりげなく楽しむ工夫が詰まっています。
本日は、「梅雨から夏にかけてのお着物選び」について、女将の目線で
ご紹介いたします。

梅雨時は、正絹のきものよりもお手入れしやすい洗える着物(ポリエステル素材)
がおすすめです。

きものむらたやでは、この季節に活躍する「東レシルック」の洗えるきもの
を取り扱っております。洗濯機で洗えるのが楽と評判です。

AIで着物の反物と絽綴れの帯を写真を見せて着せた感じを映像化して
貰いました。これは、近い感じにできていると思います。そのお品が
こちらです↓↓↓

東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事にどうぞ

【品 質】
・生地        東レシルック
・夏のきもの     横絽の小紋
・色         白縹色(しろはなだ)
・生地幅       約38.0㎝

帯の方は↓↓↓

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

【品 質】
・証紙無
・正絹
・お太鼓柄
・アイボリー
・幾何学文様
・生地幅 :約30.0㎝

また、雨の日には足元の汚れが気になるものです。そんな時は着物の丈を
やや短めに着付けたり、雨コートや草履カバーを合わせたりと、昔な
がらの知恵が役立ちます。

右はこはぜ付き 左はこはぜ無しです


最近のお茶をされている方はこはぜが無い方を好まれます。
その方が何でもテキパキとできるからでしょう。

【雨コート】

雨コートは一生で最低でも2度作ると言われていました。

若いころに一枚、ご年配になられてから一枚という感じです。時代も変わり
雨コートを着ることがなくなってきたのですから雨コートの生地を見なく
なったのももうなずきます。

「きものむらたや」にはサイトにすらお出ししておりませんが、もちろん
雨コートの生地はございます。

最近は雨コートより道行や道中着の方が多いかもしれません。
それはそれでオシャレです。

羽織も最近流行っているようで素晴らし箏と思います。

極上品質・未使用仕立て上がり 長羽織 正絹紋紗 変わり市松柄 塵除け
春・夏・秋のスリーシーズン対応 逸品

身丈 :肩より約112cm(2尺9寸5分)
裄  :   約 70cm(1尺8寸4分)
袖丈 :   約 48.5cm(1尺2寸8分)
肩幅 :   約 35cm(9寸2分)
袖幅 :   約 35cm(9寸2分)
前幅 :   約 24cm(6寸3分)
後幅 :   約 33cm(8寸7分)

袖付け:   約 23.5cm(6寸2分)

そもそもが大きくできています。お直し可能です。

秋や春の単衣のお着物の上に防寒用として、盛夏には、帯隠しや塵除け
として幅広くお役立ていただけます。
また、しっとりとした上質な手触りのふわっと軽やかな正絹生地ですの
で、 着心地も満足して頂けます。ただ一つミシン仕立てを除いては・・・・・

      

塵除けのコートにお勧め

ただし、雨を防止するなら雨コートが良いでしょう。

6月に入り、衣替えの季節を迎えると、裏地のない「単衣(ひとえ)」の
お着物が活躍していました。最近の気候では5月から単衣を着られても大丈夫
という場所もあったかと思います。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会や観劇、改まった場所に
趣味の会などにもどうぞ



真夏ほどの透け感はありませんが、軽やかで涼しげな印象を演出できます。

夏物でしたら

特におすすめなのは、五泉の横絽生地を使用した付け下げや、お茶席にも使える
落ち着いた付け下げです。

こちらでしたら帯は合わせやすいかと思います。

帯地は、ブルーグレー地に松や紅葉、波などを施しています。吹き寄せ
と名がありますが、絽の帯ゆえ松も松葉ではなく「松」本体を施して
ございます。上品に結ぶことができる一品です。正式なお茶席、夏の結
婚式などにも締めれます。

夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」お茶席・お出かけ
趣味の会にどうぞ。

アイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。
松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。
上品にまとまっていますので夏のお茶席、六月や九月のお茶席にも結ぶ
ことができます。単彩ですのでお召し物にも合わせていただきやすいで
す。きもの愛好家におすすめのおしゃれな帯です。
※帯は先取りですので夏物を9月に結ぶのはお茶の世界ではないのかも
しれませんがこの暑さです。着物を絽と言う訳にはいかないにしても
完璧な絽と分かりにくい帯ならば結ばれても大丈夫な気も致します。

もしくはスリーシーズン用の帯などを持ってくると宜しいかもしれません

「きものむらたや」では、京都イシハラ謹製の絽袋帯や、名古屋帯と夏の着物
とのコーディネート提案もしております。
「帯合わせが難しい…」というお声もよく頂戴しますが、透け感のバランスや涼しげな色合いを意識することで、より洗練された印象になります。

普段使いと改まったお席では全く違ってきます。
今日は普段使いやお稽古や気軽なお茶会でのお着物の合わせ方と
新しく入ったお勧めの夏帯のご紹介をさせて頂きます。

普段使いに綿麻の着物

夏の着物「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】

夏・西陣織八寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】「シンプルに縦に線」

オフホワイトの帯地に黒系の縦に筋模様という本当にシンプルの帯です。
八寸名古屋おびですので本来はかがりだけでいいのですが、何度か結ん
でいくとシナっとなり結びにくくなる可能性も出てくるかと思います。
その時は帯芯を入れられても良いですし、初めから帯芯を入れておかれて
も宜しいかも知れません。

半幅で気軽にというのも良いですね。
上の綿麻の着物とは合いませんが・・・・・・・・

東レの絽の無地の着物(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事の時にどうぞ

東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事にどうぞ

帯はこちらはいかがでしょう
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事

「きものは季節を先取りするもの」とよく言われます。
まさにこの時期は、夏に向けたお仕立てやコーディネートのご相談が多く
なる時期です。

きものむらたやでは、お客様お一人おひとりの用途や好みに応じて、
単衣や夏着物のオーダー・お仕立て直しも承っております。

特に、以下のようなお客様に喜ばれております:

  • お茶席や同窓会用に「人と被らない一枚」が欲しい

  • 毎年暑さで悩まされるので「涼しくて楽な着物」を探している

  • お母様の絽のきものを「自分サイズに仕立て直したい」

長く大切に着られるきものこそ、季節に応じた手入れと準備が必要です。
お仕立てには少しお時間をいただきますので、7月・8月のご予定に間に合うよう、ぜひ6月中のご相談をおすすめしております。

※帯よりお着物の方がお時間を頂きます。
サイズを教えて頂きそれを精査してからとなります。その間に「湯のし」や
加工が必要でしたら並行して行います。戻ってきましたらお仕立てを始めます。
お仕立てする者が大勢はおりません。地元の裁縫士の学校を出て資格を持った
方に縫って頂いております。ご安心くださいませ。
(一度きものむらたやで作られているお客様は寸法がございます)

六月のお茶会、着物はどうする?

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梅雨の装いと単衣のおすすめコーディネート

六月に入ると、いよいよ単衣の季節。茶道をたしなむ方にとっては、お稽古や小さなお茶会など、装いに気を遣う時期でもありますね。
特に梅雨の時期は、雨対策や湿度への配慮も必要で、「何を着たらいいのか迷ってしまう…」という声もよく耳にします。

そこで今回は、「六月 お茶会 着物」「梅雨 茶会 装い」「単衣 着物 おすすめ」「初夏 茶道 準備」など、実際に多く検索されているキーワードに沿って、この季節にぴったりの着物と帯の組み合わせをご紹介いたします。

写真付きで、雨の日でも安心な工夫や、涼やかに見せる色使い、単衣の選び方のポイントなどもお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】

こちらは涼しい感じが出ています。

着物は正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]をイメージして着せて
帯を結びましたが着物のお色が少し濃くなってしまいました。しかしそれは
それであっているかと思います。こんな感じの合わせ方にもお勧めです。

九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】

お茶席向きの小紋です。

先月、6月のお茶会で単衣の小紋を着るんだけど一枚はあるけど
あまり小紋は持ってなくて・・・・・というお問い合わせが
ございました。その日は絽の名古屋帯が気に入り
お仕立て上がりの西陣織の名古屋帯でお値段もお手頃でしたので
お買い求めいただきました。

違うタイプのお仕立て上がりの絽の名古屋帯はこちらです

夏・西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

「夏・八寸名古屋帯」仕立ては、おそめ仕立てとなっておりますのでご自由
に前の帯幅を作ることができます。
柄は、お太鼓柄です。季節を問うような柄は使用していません。帯地はアイ
ボリーに淡い紫とブルーの模様が施されていて涼しさを感じさせる柄となっ
ております。お稽古や夏のお茶事のお手伝い、研修会などに結んでください。

☆梅雨のお茶会、雨対策は万全に:草履カバーとお着物の扱い方

六月のお茶会で一番気になるのは、やはり雨。
せっかくの着物を濡らしてしまうのは避けたいものですね。

まずおすすめしたいのが草履カバー。履いたまま簡単に装着できるタイプが多く、急な雨にも対応できます。ビニール製のものはコンパクトに畳めるので、バッグに常備しておくと安心です。

また、替え足袋と着物用の大きめビニール袋(もしくは風呂敷)を持っておくと、移動時の安心感が違います。
足袋カバーはこはぜ付きとつかないタイプがございます。
きねや足袋と口ゴムタイプです

口ゴムはこはぜがないので脱ぐのが楽でお茶の方には重宝されています。
やはりお茶をされている方は足袋カバーを履かれて家を出ます。それから到着して
上がる際にカバーを脱ぐのでこはぜが無い方が楽なようです。

しかしきちんとされたい方はこはぜ付きを選びます。

要は人それぞれです。が足袋カバーは必要ということです。

さらに、帰宅後に濡れた場合を想定して、着物の正しいたたみ方(裾を外に出す・湿気を逃がす)を覚えておくと、型崩れを防げます。

ただ、雨にぬれたりすると縮むのできれいにたたむというより取り敢えず
着物ハンガーにかけることを優先してください。そこで汚れがないかを確認
して汚れていたらシミ落としで呉服屋さんに持っていって落としてもらってく
ださい。ご自身で落とせるのであるならばその方が一番です。

ベンジンを使って落とせます。こするのではなく軽くたたくように一度で終
わらせようと思わず、何度も丁寧にたたいてドライヤーで乾かしたたいて乾かし
と根気よくすれば取れます。

その際に生地の下にタオルを敷いて行ってください。

☆蒸し暑さに負けない工夫:汗対策と涼感を演出する小物使い

六月は梅雨の湿気と気温の上昇で、着物姿でも汗が気になります。特にお点前
やお運びで動くことが多い方は、肌着選びが重要です。

おすすめは、吸湿性と速乾性に優れた和装肌着や、麻混の長襦袢。絽や楊柳の
素材を選ぶと、肌に貼りつきにくく快適です。

また、背中と胸元に汗取りパッドを入れるのも効果的。見た目は変わらず、汗
じみを防いでくれます。

さらに、お茶会では扇子を持ち歩くことが許されている場面もあります。移動
中や待ち時間にそっと使う扇子
は、見た目にも涼やかで粋。夏らしい色柄の
扇子を添えることで、装いのアクセントにもなります。

色合いがさわやかです

猫好きにはたまりません

和柄でプレゼントにも良いです。

雨の日のお茶会におすすめ|東レシルックの小紋で安心&きれいに

雨の日のお茶会やお稽古、何を着たらいいか迷うことはありませんか?
そんなときに心強い味方になるのが、東レシルックの小紋です。
驚くなかれ。最近の東レの小紋の反物はちょっとした正絹小紋と変わらないお値段
です。それだけ需要と価値が上がったのでしょうか?

梅雨の時期は着物愛好家にとって悩みどころです。
ですが、東レシルックなら、撥水性・速乾性に優れた素材なので、多少の雨や湿気も気にならず、
しかも見た目は絹と変わらない上品な風合い
で、茶席にもふさわしい装いが叶います。

絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の
水屋仕事にどうぞ。控えめで品のある色柄です。
帯次第でお稽古からちょっとしたお茶会まで幅広くお使いいただけます。

東レの小紋 (市松文様) 雨の日のおでかけやお茶のお稽古やお茶会の
水屋仕事にどうぞ

さらに、東レシルックはご自宅でお手入れができるのも魅力の一つ。
お家の洗濯機で丸洗い。雨にぬれても洗濯機に入れて丸洗い。
衿の汚れは中性洗剤を軽くつけて軽く歯ブラシのようなもので軽くこすり
洗い落します。他が気にならなければ濡れた部分をドライヤーで乾かす。
全体的に濡れてしまったら軽く脱水して陰干しです。
クリーニング要らずで、忙しい日々にもぴったりです。

着物の選び方に「正解」はありません。
だからこそ、あなたと一緒に考えます。

「正絹の着物こそ本物」と思われる方もいれば、
「雨の日には東レシルックのような洗える着物が安心」と割り切って選ばれる
方もいらっしゃいます。

どちらが正しい、ということはなく、
着る場面や目的、そしてその人の美意識に合った一枚を選ぶことが何より大切
です。

たとえば、梅雨時期の茶会には雨に強くてお手入れも簡単な東レシルックの
小紋
がとても重宝しますし、
格式ある席や特別な場面では正絹の持つ気品と風合いが引き立ちます。

「雨の日 着物」「洗える着物 東レシルック」「正絹 小紋 比較」など、
着物選びに悩まれる方が多い今だからこそ、
私たちはそれぞれの選択を尊重し、お一人おひとりに合った装いを一緒に考える呉服屋でありたいと願っています。

お気軽にご相談ください

どんな些細なことでも構いません。
「雨の日の茶会に何を着ればいい?」「東レシルックってどう?」そんな疑問が浮かんだときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたらしい一枚を、一緒に見つけていきましょう。

東レシルックのページ

正絹小紋のページ