朝茶事の魅力と夏にふさわしい着物コーディネート|涼やかな装いで味わう日本の美

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夏の朝、まだ空気に涼しさが残る時間に催されるのが「朝茶事」です。
日本の茶道において、夏ならではの清々しいひとときを楽しむ茶事と
して、近年改めてその魅力が注目されています。
この度は、朝茶事の基本的な内容から、季節に合った着物や帯の選び方、
コーディネートのポイントを「きものむらたや」の視点から詳しくご
紹介させていただきます。

朝茶事とは?──涼を感じる夏の茶事

朝茶事とは、主に盛夏(梅雨明け〜8月頃)にかけて、朝のまだ暑さが
本格化する前の時間帯に行われる茶事のことです。開始時間は一般的に
午前7時前後。真夏の暑さを避ける工夫であるとともに、朝の新鮮な空気
の中でお茶を味わうという、なんとも贅沢な時間です。

茶事は、懐石料理・濃茶・薄茶を供する正式な形式を持ちますが、朝茶事
ではやや軽めの構成になることが多く、白粥や季節の小鉢を中心とした
「朝懐石」や、水菓子を添えた涼やかな設えが特徴です。

また、茶室の演出にも夏らしい趣向が凝らされます。すだれ越しの光や、
水指の蓋の代わりにあしらわれた青楓の葉(葉蓋)、水音を感じさせる建水など、
五感で涼を楽しむ工夫が見られます。

以前、出席させていただいた朝茶は、葉蓋が摘んだばかりだったのでしょう。
みずみずしかったのを鮮明に覚えています。亭主の方の装いも絽の付け下げでした。帯が思うようにならず手こずったとざっくばらんにお話をされたことを
覚えています。(新品だったらしく)

朝茶事にふさわしい着物の選び方

朝茶事では、「涼しさ」と「格」を兼ね備えた装いが求められます。時間帯こそ
カジュアルな雰囲気がありますが、茶事は正式なおもてなしの場です。素材や
柄選びにはTPOを踏まえた配慮が必要です。

【単衣から薄物へ──季節の移ろいを感じて】

6月は単衣、7月以降は絽・紗・麻といった「薄物」へと装いを移します。朝茶事の多くは7月〜8月にかけて行われるため、透け感のある絽や紗、上布などの素材が適しています。

特に絽の付け下げや訪問着は、格式を保ちつつ涼やかに見せられるのでおすすめです。お茶事という性質上、柄は控えめに、色味も淡い寒色系や白茶系など、涼を感じさせるトーンが好まれます。

東レの絽の小紋(横絽)

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

こちらは上の着物の反物と帯を使ってイメージを作ってみました
大雑把ではございますが、こんな感じになります。

夏ですので汗が出ます。もし裏方をされるのでしたら東レシルックの着物
という手もございます。

麻や上布で楽しむ軽やかさ

親しい間柄の茶事や略式の集まりであれば、小千谷縮や越後上布などの麻素材
も選択肢に入ります。麻は通気性に優れ、自然素材の持つ清涼感も魅力です。
ただし、お茶の格式により格が足りない場合もあるため、事前に会の雰囲気を
確認するのが安心です。

こちらは麻の着物に麻の帯です。とても涼し気です。

麻の縦筋のきものですが、遠目からですと無地感に見えなくもございません。
気軽な着物でも無地感に見えるならば絽の袋帯を締めたらグッと品よく
お出かけぽくなります。気軽なお茶会でしたらこんな感じでも大丈夫なので
はないでしょうか。

夏の帯選び──涼しさと格の調和

着物に合わせる帯も、季節感とTPOを意識して選びます。夏の帯として代表的なのは、絽の名古屋帯や羅の八寸帯、紗の袋帯などです。透け感のある織りでありながら、地模様や金銀糸が織り込まれたものを選べば、正式な場にもふさわしい印象になります。

柄の選び方──控えめな美しさが鍵

茶室という空間では、あくまで主役はお茶。帯は華やかすぎないよう、植物文様
や幾何学模様など、涼やかで静かな美しさを持つ柄がおすすめです。
例えば、流水文や萩、桔梗、朝顔など、夏を感じさせる植物文様は季節感があり
ながら落ち着いた印象を与えます。

流れるように銀糸で紋を施してある上から菊菱や紗綾型、菊や花菱など
といった唐織があしらわれていて爽やかで涼し気でこれからの季節には
大変重宝する一品です。

こちらは七宝の柄です。全体に柄があるのではなく飛び柄のように
施されていますので、静まりかえっているお茶席などには主役の
茶席を引き立ててくれています。お茶事の程度によりますが、概ね
無地で合わせる方が多いかと思います。それでしたら場を引き立てて
尚且つ「涼」を感じられるので最適です。

夏の袋帯【田中義謹製】「丸に雪輪中に柄・六通」
雪輪の中に桜や流水紋がございます。お色が淡い紫ですのでこちらも
「涼」を感じるお茶席にお勧めのお品です。
夏の研修会などにも重宝する価格です。

コーディネート例

例えば、白地の絽の付け下げに、淡いグレー地の紗の名古屋帯を合わせると、
柔らかく上品な夏の朝の雰囲気が生まれます。帯揚げと帯締めは寒色系や白系
でまとめ、透明感のある小物を添えれば、涼しさと洗練が両立した装いになり
ます。


※お帯はイメージです

装い全体に季節感を反映させるには、小物の工夫も大切です。

  • 帯揚げ・帯締め:夏用の絽や麻の素材を。色は淡く透明感のあるものが理想的。

  • 草履:台が白や薄鼠のエナメル、または布製のもの。鼻緒に絽の素材を選ぶと涼しげです。

扇子や小さめの籠バッグなど、和の小物も朝茶事の雰囲気を壊さない範囲で加えると、全体の完成度が高まります。

今時期のお茶事でしたらこちらをお勧めします。
茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】
お茶席でも社交着としてもお勧めのお品

こちらを合わせて6月のお茶事に是非どうぞ。お勧めです。
イメージで画像を作ってみました
それがこちらです。

あくまでイメージです。合わせるとこんな雰囲気になります。

9月のお茶事には、こんな感じをお勧めいたします。

帯は九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

こんな感じで合わされたら9月の単衣時期もお茶事が楽しく迎えられるのでは
ないでしょうか。

【朝茶事】
朝茶事は、夏の暑さを忘れさせてくれる日本ならではの風雅なひとときです。
その場にふさわしい着物や帯を選ぶことで、茶事の時間がさらに豊かなものに
なります。見た目の涼しさだけでなく、素材感、色、全体の調和を意識するこ         とで、涼感と格式を両立させた美しい装いが完成します。

夏の朝茶事に向けて、着物のご相談や試着をご希望の方は、「きものむらたや」
までお気軽にお越しまたはご連絡ください。豊富な品揃えと専門的な視点から、
皆様のおやくだちにならせていただきます。

夏のお茶会に向けて大切なこと 〜涼やかに、そして美しく〜

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皆さまこんにちは。「きものむらたや」の若女将でございます。
(もう若くはございませんが・・・・・)
季節はすっかり夏の気配を帯び、日中の陽射しもぐっと強くなってまいり
ましたね。今日は、夏に向けてのお茶会の装いや心得、そして暑さ対策
ついて、私なりに大切だと思うことを綴らせていただきます。

特に、お茶会にお召しになる着物や帯、小物の選び方については、お客様
からもよくご相談をいただきます。この記事が、皆さまのご準備の一助と
なれば幸いです。


1. 夏のお茶会は「涼感」と「格式」の両立を

夏のお茶会では、見た目の涼しさと季節感の演出が何よりも大切です。
ですが、お茶席は格式や礼儀が重んじられる場。あまりにもカジュアル
すぎる装いでは、お席にそぐわない場合もあります。

例えば、絽や紗の小紋や付下げ、絽の訪問着などは、格式を保ちながらも
涼やかでおすすめです。帯は羅の名古屋帯や絽綴れ、絽の袋帯など、透け
感のあるものを選ぶとよいでしょう。帯締め・帯揚げも、夏用の絽や紗の
ものを選ぶことで、統一感が出ます。

特選西陣織袋帯【京都イシハラ謹製】「道長吹き寄せ」

帯地は、ブルーグレー地に松や紅葉、波などを施しています。吹き寄せと
名がありますが、絽の帯ゆえ松も松葉ではなく「松」本体を施してござい
ます。上品に結ぶことができる一品です。正式なお茶席、夏の結婚式など
と格の高い着物に合わせて下さい。

6月になれば結べるお品です。
単衣の色無地、付け下げにどうぞ。

6月ともなれば帯は先取りですので絽はもちろんですが、最近はスリーシー
ズンの帯をよく見ます。私どもの所でも扱っています。

軽くて結びやすくそれでいてしっかりしています。

正絹西陣織袋帯 【高島織物 謹製】鎖美織全通

「きものむらたや」では、夏の茶席にふさわしい絽や紗の着物、そして夏帯
を数多く取り揃えております。実店舗はもちろん、オンラインショップや楽
天市場店
でもご覧いただけますので、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。


2. 帯付きにならない工夫を

夏はどうしても暑さで汗をかきやすく、つい着崩れや帯付き(帯の下が肌に
直接触れる状態)になりがちです。これは見た目にも美しくありませんし、何
より肌にも着物にも負担がかかります。

そこで、涼感肌着や絽の長襦袢をうまく使い、汗取りや補正にも工夫を凝らす
こと
が大切です。

当店「きものむらた」では、夏用肌着や長襦袢のご提案もさせていただいており
ます。特にお茶をされるお客様には、動きやすくて涼しい仕立て方のご相談
承っておりますので、お気軽にお声がけください。


3. 足元と履物にも気を配って

お茶席では足元も見られる大切なポイント。夏には絽の足袋や麻足袋を用いられると、見た目にも清潔感があり、履き心地も快適です。

草履も夏用の素材(籐表や麻)や白地のすっきりしたものを選ぶと、全体のコーディネートが引き締まります。

「きものむらたや」では、夏の茶会にふさわしい履物や足袋も取り揃えております。地元・島根県益田市の店舗でも、直接お手に取ってご覧いただけますし、オンラインショップでも細やかな写真付きでご紹介しております。

夏のお茶会やカジュアル着物におすすめのEVAコルク麻混草履。白地で着物
を引き立て、軽量で歩きやすい仕様。小紋・紬・小千谷縮に最適です。

西陣の帯地を使った草履の台とバッグ(夏用)
古くから大阪は、ぞうりの一大産地として栄えてきました。職人文化の継承を
行いながら古くから履物を通して、きもの文化の一端を担ってこられた日本で
唯一のぞうり協同組合がございます。それゆえ、履きやすい草履をと日々努力
をしてこられたので品質のよりお品となっております。お色からしゃれた感じ
ですので、外出着に合わせられます。


4. 小物で季節感を添えて

帯留や扇子、半衿などの小物は、季節感を出す絶好のポイント。例えば、金魚や朝顔、波模様などの意匠は、涼やかさを演出するのにぴったりです。

また、香りの演出も涼を呼ぶ一つの手段。白檀の扇子や香袋を使えば、暑い中でも上品な佇まいを保てます。

当店では、夏らしいモチーフの帯留や和雑貨も豊富に取り揃えております。贈り物にも人気の商品ですので、ぜひご覧ください。

夏にそっとバックに忍ばせて、暑いな~と思ったらそっとバックから出して
さりげなく扇ぐそんな使い方やご友人にプレゼントをされてもお喜びになる
と思います。


5. 暑さ対策と心配り

お茶席では空調の調整が難しいこともあり、水分補給や扇子の活用、うちわの持参など、ご自身での暑さ対策も欠かせません。

しかし、何よりも大切なのは、自分の身支度が他の方に不快感を与えないかという心配りです。例えば、汗のにおいを防ぐ工夫や、控えめな香りづけなど、周囲への配慮ができてこそ、美しい所作と言えるのではないでしょうか。


最後に 〜「きものむらたや」の夏支度〜

夏のお茶席は、厳しい暑さのなかでも清々しさや季節の移ろいを感じられる、日本ならではの文化です。その中で、きものを通じて季節を楽しむことは、とても豊かで尊いひとときだと感じています。

「きものむらた」「きものむらたや」では、夏のお茶席にふさわしい絽・紗・麻の着物、夏帯、涼やかな小物などをご用意しております。ベテランの方はもちろん、これからお茶を始めたいという方のご相談にも、丁寧に対応させていただきます。

着物の仕立てやコーディネートのご相談、体型やTPOに合わせたアドバイスなど、


涼しさと格式を両立した夏の装いを

夏のお茶会では、「見た目の涼やかさ」と「お茶席にふさわしい格」を兼ね備えた装いが求められます。

おすすめの着物は、
絽や紗の小紋
絽の付下げ・訪問着
など、透け感がありながらも品格のあるもの。

帯は、

羅の名古屋帯

絽綴れ帯

絽の袋帯
などがぴったりです。

こちらは絽綴れの袋帯です。やはり品が良く華やかですが落ち着いています。
お茶席には丁度良いお品です。というか最上級ではないでしょうか。
日本製のつづれは今はなかなか手に入りません。
よってお値段も高くなっています。無地はある程度どのようなお色でも、付け
下げも結構色々と合わせられます。

帯締め・帯揚げも、夏用の素材を選んで全体に統一感を持たせるのがポイントです。

🔹「きものむらたや」では、夏のお茶会にふさわしいお着物・帯を多数ご用意しております。楽天市場店でもご紹介中です♪


着崩れ防止と汗対策の工夫を

夏はとくに「帯付き」にならないよう注意が必要です。
通気性の良い長襦袢や、機能性の高い和装インナーを上手に使って、汗をしっかり吸収し、着崩れを防ぎましょう。

おすすめアイテム:

  • 絽の長襦袢

  • メッシュ素材の伊達締め

  • 麻や吸湿速乾素材の肌着

「きものむらた」では、お客様の体型や用途に合わせた仕立てのご相談も承っております。


足元と履物にも季節感を

意外と見落としがちな足元。お茶席では正座をすることが多く、足袋や草履も季節感と清潔感を大切にしたいものです。

おすすめは、

☆お茶会に行かれるときには足袋カバーを履かれてください。
お茶席ではきれいな白足袋で

☆白地の夏草履(籐表や麻表など)

※足元から季節を演出することも、和装の楽しみの一つです。

🔸島根県益田市の実店舗でも夏用の足袋・草履を取り揃えております。オンラインでもお求めいただけます!


小物で夏の涼を演出

半衿や帯留、扇子などの小物で季節感をプラスすると、お席での印象がぐっと華やかになります。

  • 朝顔・金魚・波模様の帯留

  • 白檀の香り扇子

  • 絽の半衿
    などが、見た目も香りも涼やかに演出してくれます。

「きものむらたや」では、茶席にぴったりの上品な和小物も多数取り揃えております。


暑さ対策は「心配り」も忘れずに

暑い時期のお茶席では、自分自身の快適さとともに、周囲の方々への配慮も大切です。

  • 香りの強すぎない扇子やうちわを活用

  • 香水ではなくお香や香袋で控えめに香らせる

  • 汗取りやタオルは目立たないよう工夫

「美しい所作」とは、自分のためだけでなく、相手のための心遣いが表れた行動だと、私は思っております。


夏のお茶会は、心と季節を楽しむ時間

夏の茶会は、ただ暑さに耐える場ではなく、涼やかさを工夫し、季節の風情を味わう時間です。

「きものむらた」「きものむらたや」では、

  • 絽・紗・麻などの夏きもの

  • 涼やかな夏帯

  • 小物や和雑貨
    など、夏のお茶席にぴったりの品々を多数ご用意しております。

楽天市場店やオンラインショップでは、着用イメージが分かりやすい写真も掲載しておりますので、どうぞご覧くださいませ。


最後に:若女将からのご挨拶

この夏も、お茶席にふさわしい装いで、清らかなひとときをお過ごしいただけますように。
装いに不安のある方も、お気軽に「きものむらた」までご相談くださいませ。着物選びから仕立て、コーディネートまで、心を込めてお手伝いいたします。

皆さまのご来店・ご注文を、心よりお待ち申し上げております。

メールでのご対応も可能です



▶ ご相談・お問い合わせは → 公式サイト・お問い合わせフォーム

夏の仕立て上がり名古屋帯と9月のお月見向けの着物と帯

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8月になりました。

蓮の花
仏教の象徴として用いられ、清らかさや悟りを象徴します。
お盆の時期に蓮の花が咲く場所では、蓮の花を観賞しながら
先祖の霊を偲ぶという形の行事や、蓮の花をテーマにした
お盆の祭りが行われます。

日本人にとってお盆はご先祖様がお戻りになるときです。
そして供養するためのお祭りです。

お盆は、仏教に由来し、主に7月中旬から8月中旬にかけて
行われています。地域によって日程が異なりますが
一般的には8月13日から16日が「お盆」として広く認識され
ています。

盂蘭盆会とは

 

  • 迎え火(むかえび): お盆の初日に、先祖の霊を迎えるために灯す火です。
    庭や玄関先で焚かれます。
  • 提灯(ちょうちん): 家の入り口や墓地に提灯を灯して、先祖の霊が迷わず帰って来られるようにします。仏壇の横にも飾ります
  • 盆踊り(ぼんおどり): 地域社会で行われる踊りの祭りで、楽しく踊りながら先祖を供養します。
  • 送り火(おくりび): お盆の最終日に、先祖の霊を送り返すために焚かれる火です。
  • 精霊流し(しょうろうながし): お盆の最終日に、先祖の霊を送り出すための行事で、灯籠や精霊馬などを流すことがあります。最近は盆踊りも昔ほどは少なくなった気も致します。しかしながら本日も浴衣を
    お召しになるからと言って下駄をお求めになる方や、久々に浴衣を出したら
    たとう紙がボロボロだったから買い替えに来られた方がいらっしゃいました。最近は仕立て上がりの浴衣も置いてございます。夏真っ盛りでこれからという時に問屋さんが是非こちらお勧めですと持ってこられました。普段なら正規品しか買わないのですが、見れば質は悪くなくそれ程めだたず、このお値段ならばお客様もお喜びになられるのではと思い購入いたしました。(染料とびや色移りなどです。目立ちにくいので気にならないと思います。)

    通常は¥15,000のお品ですので間違いなくお買い得ではないでしょうか。

     

    ◇すぐ着られる お仕立て上がりの浴衣

    生地はポリエステルなので少々汗をかかれても大丈夫。
    サラっとした着心地
    地のお色は黒で紫とピンクの花以外は殆どが白で施されていますので全体的にモノトーンと感じます。粋でしゃれた感じに仕上がっています。

    ———————–
    ■サイズ
    身丈 肩から167㎝
    袖丈 49.5㎝
    裄丈 68.5㎝

    ■素材
    ポリエステル100%

    他仕立て上がり4点ございます。

    異例の特価価格商品のところにお出ししております

 

浴衣もですが、「夏のお茶会」は今からお仕立ては間に合いませんが
仕立て上がりの名古屋帯でしたら間に合います。

 

来年用に作られる方もいらっしゃいますが、このご時世です。すぐお召しに
なりたい方が殆どです。

今からですと、9月の単衣用のお着物やそれに合わせた帯が出ます。
お月見の会、重陽の節句、秋の七草、虫のお宿などと色々な趣向をこらして
おもてなしができます。

大々的にせずとも気楽に日ごろから気兼ねなしのご友人を招いてお茶と
その会にふさわしい点心やお茶菓子をおだしして楽しむ心、ゆとりを持つ
のは大切なことです。

夏には夏用のお草履が良いですね

こちらEVAコルク麻混草履となっております。パッと見はお茶会にはちょっと
と思えることでしょう。しかし白地で着物にも邪魔にならないお草履です。
生地も麻混ですので「夏用」です。夏用のお草履まで分けてご用意されている
方は私共の地域では少なくそれでも夏には夏のお草履でという方に当時は少し
お高くてもお買い求めいただいてましたが、今はそんな時代でもないので夏用
は仕入れないことにしていたんですが、昨日問屋さんが持ってこられたお草履
が微妙に良く正面から見るとお茶席にはうってつけ。しかし底はEVAコルクです。でも軽くて動きやすいのが利点。
あとは、お客様がどうお捉えになるかということでしょうか。
これもまた地域によってや、お茶会の種類によって違ってきます。

夏物のランクの高いお着物にはお勧めは致しません。
小紋や紬、木綿の着物、小千谷縮などには素敵になるのではないでしょうか。
また、おしゃれに、粋にお召しになりたい方にはとても履きやすく合わせやすい
お草履です。

9月からのおすすめの着物

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

紋意匠に三日月の月象紋をとび柄で施した無地感の小紋です。
ちょっとしたお茶のお稽古や気軽なお茶会などにお召しいただける着物です。
月(三日月)をモチーフにしていますので女性らしい優しい雰囲気になります。
袷にしても単衣でもどちらでもお仕立てが可能です。色合いは、おとなしめで
す。控えめにという点では、「月」という雰囲気にぴったりです。
明るく淡いパープルグレー
おお月見の日にも良いお着物かもしれません。
帯は、

西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

お月見にもってこいの合わせ方です。
さりげなく着こなすおしゃれな名古屋帯です。帯地の織も変わっています。
柄は、菱の中にウサギや菊といった秋の単衣から春先までずっと結べる
重宝するお品となっております。かわいらしさの中にも優しく粋な表情を
持っています。気軽に結んで、おしゃれを楽しんで頂ける帯です。
メリハリのある組み合わせができますので、華やかな感じにもなります。
また、上品にもなります。無地、江戸小紋、とび柄小紋、紬等色々と気軽
にお締め頂けます。

【品 質】

 絹 100%
生 地 丹後ちりめん
日本の絹
スタンプ
有り
 柄 紋意匠生地に三日月のとび柄
 色 白緑 淡いグリーン
製縫地 日本
染色地 日本
量目 700g
長さ 13.2m
生地幅 37.5cm

 

帯でおすすめが

特選八寸名古屋帯【繧繝霞・博多織物・全通】

 

 

春夏秋冬オールシーズン使える八寸名古屋帯です。「繧繝霞」その名の通り
まるで霞がかかているように色がやんわりと水平に変わっていくのが特徴です。
この帯の場合裏地を付けなくても仕立てられるほど強度がありながら透け感が
ございます。その上とても軽い帯です。帯地自体には「柄」と呼べるものはなく
玉虫色調のボカシのみで表現されています。発色もよく、見る角度によって色あいが異なり様々な表情を楽しめます。横糸の束を織る前にグラデーションになるように染め分けてあります。よってより動きが均一ではありませんが色糸が変化する
美しい織に仕上がります。
1年中使えるので持っておくと非常に便利で重宝していただけています。

小紋の上から高級な浴衣帯としても締められます。

9月になれば重陽の節句がございます。
毎年9月9日に祝われる日本の伝統的な行事のことです。
この日は「九」の数字が重なることから、「長寿」を願うお祭りとなっております。

五節句の一つです。

夏のお茶事~仕立て上がりの名古屋帯~

投稿日:
〖夏の朝茶の特徴と流れ〗

夏のお茶事、特に朝茶については、涼しげで爽やかな雰囲気を楽しみます。
早朝に行われ、日中の暑さを避けることができます。

  • 寄付き(よりつき)夏の朝茶では、寄付きの際に冷たい飲み物や軽い朝食(例えば、冷やしお茶漬けや涼しげな果物など)が提供されることがあります。

茶室入り

ゲストは茶室に入る前に手水鉢で手と口を清めます。夏の朝茶では、手水鉢に浮かべる花や葉が涼しさを演出します。

  • 床の間のしつらえ

床の間には夏らしい掛け軸や花が飾られます。涼しげな草花や涼感を感じる画題の掛け軸が選ばれます。

  • 炭点前(すみてまえ)

主人は炭をくべて茶室を温めます。夏場は炭の量を控えめにし、涼しさを保つように配慮します。

  • 懐石料理(かいせきりょうり)

朝茶の懐石料理は、軽めで涼しげなものが中心です。冷たいそうめんや鱧(はも)料理、夏野菜を使った一品が提供されることがあります。

  • 点前(てまえ)

抹茶を点てる際には、夏らしい道具が使われます。例えば、ガラスの茶碗や青竹を使った茶杓などが用いられることがあります。

  • 薄茶(うすちゃ)点前が終わると、薄茶が提供されます。薄茶をいただく際には、夏らしい和菓子が添えられます。寒天や水羊羹など、涼感のある和菓子が人気です。
  
夏の朝茶のポイント
  • 道具の選び方: 夏にふさわしい道具を選び、涼しさを感じられるように工夫
    ガラスや青竹、涼しげな柄の風炉先屏風などを使用します。
  • 花の選び方: 夏の花や葉を使った生け花が床の間を飾ります。朝顔や蓮の葉
    などがございます。
  • お茶の温度: 抹茶の温度も工夫されることがあり、少し冷やして提供すること
    もございます。

 

急なお誘いの場合きものや帯はお仕立を伴います。なかなか明日、明後日には難しいですが、帯でしたらお仕立て上がりのお品がございます。

西陣織の名古屋帯です。お着物は、小紋、とび柄小紋でしたら大丈夫です。

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

「夏・八寸名古屋帯」仕立ては、おそめ仕立てとなっておりますので
ご自由に前の帯幅を作ることができます。
柄は、お太鼓柄です。季節を問うような柄は使用していません。帯地は
アイボリーに淡い紫とブルーの模様が施されていて涼しさを感じさせる柄
となっております。お稽古や夏のお茶事のお手伝い、研修会などに結んで
ください。

夏・西陣織名古屋お仕立て上がり【京都イシハラ謹製】

帯地は、オフホワイトで、唐華が施されています。おとなし目の帯ですが
夏の小紋や小千谷ちぢみなどの着物に合わせて涼感を出してお召しになって
ください。社中のお茶事や夏のお稽古に重宝する一品です。

【品 質】
・京都イシハラ謹製
・西陣織工業組合産地証明証紙№2392
・正絹
・オフホワイトの地色に淡いグレーの段と淡いパープルの中に唐華文様
・生地幅 :約31.0cm

夏・西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

こちらは、夏の名古屋帯でお仕立て上がり品です。ご購入と同時に発送し
到着次第結ぶことができるお品です。西陣織物ですので、お仕立て上がり
とはいえ確かなお品です。帯の地色は白っぽい絽の帯で柄が施してある段
には、花菱や唐華文様が使われています。淡いピンク、パープル・グリーン
とそれぞれ柄が違っていますのでお太鼓で出す部分によっては表情が変わ
ります。

品 質】
・佐々木染織 謹製
・西陣織工業組合品質表示証紙No.2219
・絹:95% ポリエステル・レーヨン金属糸風:5%
・日本製
・六通
・生地幅   : 約31.5㎝

夏・西陣織名古屋お仕立て上がり【京都イシハラ謹製】

帯地は、ほのかにアイボリー色で織ってあり、柄は幾何学文様ですので
気兼ねなく結ぶことができます。全体的に涼しい感じのする夏名古屋帯
に仕上がりました。社中のお茶事や夏のお稽古に重宝する一品です。

【品 質】
・京都イシハラ謹製
・西陣織工業組合産地証明証紙№2392
・正絹
・アイボリーと淡いパープルの幾何学文様
・生地幅 :約31.0cm

夏用 五嶋紐帯締め 無地感のきものに合わせると上品になります

夏のとび柄小紋でも大丈夫です。

 

夏の着物「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】

こちらは、暑い夏でも気軽に着れるきものです。綿と麻でできています。
家で着物生活をされる方、お茶を習っている方がお稽古に、納涼会、夕涼み
などにお召しいただけます。夏に着物を着る場合汗が気になりますがお家で
手洗いができるタイプですと安心して着れます。そう考えますと、こちらの
お着物は、幅が広いです。
最近の若い方の裄にも対応できます。着物は、日本の四季を感じることが
できる日本ならではのお品です。夏のきものは特にでしょう。
いつからが夏なのかが分からなくなってきています。また、いつまでが夏な
のかも分かりにくくなっています。そんな時は気軽に着れるこちらは便利です。
【品 質】

生地 綿75%、麻25%使用 
生地産地 新潟県越後小千谷市 紺仁工房謹製
小千谷織物の証紙 有り
縦ストライプ
紺地にモスグリーンと白のストライプ
長さ 12.5m
生地幅 約40.0㎝

 

夏の着物「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

こちらは、生地は綿です。

夏の着物「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

こちらは、暑い夏でも気軽に着れるきものです。綿でできていますので
家で着物生活をされる方、お茶を習っている方がお稽古に、納涼会、夕涼み
などにお召しいただけます。夏に着物を着る場合汗が気になります。お家で
手洗いができるタイプですと安心して着れます。こちらの着物は、反物の幅
が広いですので最近の若い方の裄にも対応できます。
着物は、日本の四季を感じることができる日本ならではのお品です。
夏のきものは特にです。こちらはストライプの柄ですので粋にお召いただけます。
【品 質】

生地 綿100% 
生地産地 新潟県越後小千谷市 紺仁工房謹製
小千谷織物の証紙 有り
若苗色の縦ストライプ 
ベースは生成り色に縦縞柄
長さ 12.5m
生地幅 約40.0㎝

 

夏の草履お勧めです
夏用EVAコルク麻混草履

「EVAコルク麻混草履」正式なお茶席には難しいでしょうが、気軽な会でしたら
足元からといいますので、夏には夏用のお草履をどうぞ。

 

博多織紗四寸単帯【井上絹織謹製】
「普段の夏の着物に紗の半幅帯を締めて気楽に気ままにどうぞ」

シャリ感のある博多織の特徴が出ている半幅帯です。淡いパープルと
淡いピンクを合わせたような色に博多らしい柄を施してございます。

【品 質】
・井上絹織謹製
・本場筑前博多織正絹之証 有
・絹:100%
・紗の四寸単帯
・生地幅 :約17.0㎝

【用 途】
夏のきもの 普段のきものや浴衣に合わせて下さい。お稽古で結ばれても
大丈夫です。普段づかいで大いに使えるお品です。

 

 

夏の着物について~お勧め着物と帯~

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夏の着物について
TPOを考えれば話は深く長くなりますので、簡単に夏の着物でお話を
してみたいと思います。

〖素材・生地〗

    • 絽(ろ):透け感があり、涼しげな素材です。
    • 紗(しゃ):薄手で軽やかな素材です。
    • 麻(あさ):通気性が良く、涼しい素材です。
    • 綿(小千谷):柔らかくて肌触りが良いので、快適に着用できます
    • 小千谷綿麻:軽やかで涼しげな風合いがあり、暑い夏にぴったりです。
      また、カジュアルな雰囲気を持ちながらも上品さを兼ね備えているため、
      日常の外出や夏のイベントなど、幅広いシーンで着用できます

羅(ら):羅は非常に透け感があり、軽くて通気性が良い素材です。織り方
が特殊で、まるで網のように透けた状態を作り出します。そのため、真夏の
暑い時期でも風通しが良く、涼しいです。ただ、羅は着物というより、コート
や帯地が多いかもしれません

 

 

 

〖色合い〗

明るくて涼しげな色合いを選ぶと良いです。白や青、薄い緑、淡いピンクなど
がおすすめです。夏ですので明るめのお色優しめのお色が好まれます。
かといって濃いお色が絶対ダメという訳ではございません。綿生地などは紺などの濃いお色もあり、小千谷縮などでしたら紺やモスグリーンもございます。

〖柄〗

★花柄

朝顔: 涼しげで夏の象徴とされる花です。
桔梗: 優雅で夏の風物詩となる花です。
撫子: 可憐で夏らしい花柄です

 

★草木柄:

: 涼しげでしなやかな印象を与えます。
: しなやかで強さを感じさせるデザインです。

★動物柄

金魚: 涼しげで夏祭りの雰囲気を感じさせます。
蜻蛉(とんぼ): 力強さと同時に爽やかな印象を与えます。
千鳥:家内安全の縁起もの柄です

★水紋柄:

  波: 海や川を連想させ、涼しげな印象を与えます。
  流水文様: 流れる水を表現し、清涼感を演出します。

★幾何学模様:

麻の葉: 規則的な模様が涼しげで洗練された印象を与えます。
市松模様: シンプルながらも粋なデザインです。

★風景柄:

花火: 夏祭りや花火大会を連想させ、華やかな印象を与えます。
夏の風物詩: 扇子や風鈴などの夏を象徴するアイテムが描かれています。

これらの柄は、夏の暑さを和らげ、視覚的にも涼しさを感じさせるデザイン
として愛されています。夏の着物選びの際には、これらの柄を取り入れて
季節感を楽しむのも素敵です。

 

しかし、今の気象現象は異常で基本通りにお着物をお召しになられていては
さすがに皆様「暑いから洋服にするわ」といわれても仕方がないかと思わざる
おえない状態ですならば、工夫をする。もしくは衣替えを多少変更してでも着物を
お召いただく方が賢明のように思えてきます

工夫をするとしたら

〖インナー〗

和装下着:吸湿性や通気性に優れた素材を選ぶ
襦袢(じゅばん):夏用の軽い素材や、半襦袢といった短いものを選ぶ
伊達締め:メッシュの伊達締めがございます。多少ですが違いはあります。

〖小物の工夫〗

持ち物で見た目が涼し気に感じられ回りも気分がその気になるという相乗効果
が見受けられます。

扇子:持ち歩くと手軽に涼を取れます。
帯留め:夏用の涼しげなデザインを選ぶと、見た目にも涼しく感じられます

〖外出時の工夫〗

日傘:日差しを避けるために使用します。
帽子:着物に合わせた涼しげな帽子をかぶるれば粋でオシャレになります
そして頭を守れるなんて一石二鳥です

水分補給:こまめに水分を摂ることが大切
冷却グッズ:携帯できる冷却スプレーや冷感シートを利用すると良いです
※冷却スプレーは直接お着物にかかってはいけませんので(正絹の場合)
冷感シートを利用されるのは宜しいかもしれません。(あまり締め付けない所に)

雨の日は、雨の日用の草履を履かれた方が賢明です。

逆に、夏には夏のお草履を是非どうぞ

 

 

むらたやの7月のセールです。

急に帯が必要な方
名古屋帯でしたら仕立て上がりがございます

 

お時間に余裕がございましたらな夏の帯で袋帯も名古屋帯(未仕立て)
ございます。

お着物も帯によって変わってきます。夏は始まったばかり。暑いですので
堅苦しいことを言わないお席なら涼しい雰囲気でお出かけになっても
宜しいかと思います。(例えば、9月に絽目の分かりにくい帯をしめるとか)

今でしたら、お稽古を浴衣でてな具合に臨機応変に使いこなされたら
宜しいと思います。

ちなみに仕立て上がりの浴衣もございます。
こちらは、ちょっと派手でお値段もお安いのでホントお稽古か、若い方が花火大会
等の催し物、着付けを習い始めの方用にどうぞ

■サイズ
身丈 肩から167㎝
袖丈 49.5㎝
裄丈 68.5㎝

■素材
ポリエステル100%

 

明日は七夕です。最近は七夕の日は雨が多かったですが明日は晴れの
ような気がします。

七月七日 七夕(しちせき)といって年に一度、牽牛星(鷲座のアルタイ)と
逢瀬を許された織女(琴座のベガ)は、七夕の夜に川を渡るのですが、雨が降り
川を渡れないときはカササギが羽を広げ橋とし、織女を向こう岸へ渡らせてく
れるという伝説がございます。

七月七日の夕方を表して七夕と書き、棚機(たなはた)にちなんで
七夕を「たなばた」と漢字読みに変化したと言われています。

今年はカササギの羽を使わずに会えると良いですね。