「梅雨から夏へ―きものむらたや女将がすすめる季節のお着物選び」

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梅雨の雨音が心地よく響く季節となりました。皆さま、いかがお過ごし
でしょうか。
「きものむらたや」の女将でございます。

この時期は、湿度が高く蒸し暑さも感じられますが、きものの世界では
季節の変化を身に纏い、さりげなく楽しむ工夫が詰まっています。
本日は、「梅雨から夏にかけてのお着物選び」について、女将の目線で
ご紹介いたします。

梅雨時は、正絹のきものよりもお手入れしやすい洗える着物(ポリエステル素材)
がおすすめです。

きものむらたやでは、この季節に活躍する「東レシルック」の洗えるきもの
を取り扱っております。洗濯機で洗えるのが楽と評判です。

AIで着物の反物と絽綴れの帯を写真を見せて着せた感じを映像化して
貰いました。これは、近い感じにできていると思います。そのお品が
こちらです↓↓↓

東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事にどうぞ

【品 質】
・生地        東レシルック
・夏のきもの     横絽の小紋
・色         白縹色(しろはなだ)
・生地幅       約38.0㎝

帯の方は↓↓↓

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

【品 質】
・証紙無
・正絹
・お太鼓柄
・アイボリー
・幾何学文様
・生地幅 :約30.0㎝

また、雨の日には足元の汚れが気になるものです。そんな時は着物の丈を
やや短めに着付けたり、雨コートや草履カバーを合わせたりと、昔な
がらの知恵が役立ちます。

右はこはぜ付き 左はこはぜ無しです


最近のお茶をされている方はこはぜが無い方を好まれます。
その方が何でもテキパキとできるからでしょう。

【雨コート】

雨コートは一生で最低でも2度作ると言われていました。

若いころに一枚、ご年配になられてから一枚という感じです。時代も変わり
雨コートを着ることがなくなってきたのですから雨コートの生地を見なく
なったのももうなずきます。

「きものむらたや」にはサイトにすらお出ししておりませんが、もちろん
雨コートの生地はございます。

最近は雨コートより道行や道中着の方が多いかもしれません。
それはそれでオシャレです。

羽織も最近流行っているようで素晴らし箏と思います。

極上品質・未使用仕立て上がり 長羽織 正絹紋紗 変わり市松柄 塵除け
春・夏・秋のスリーシーズン対応 逸品

身丈 :肩より約112cm(2尺9寸5分)
裄  :   約 70cm(1尺8寸4分)
袖丈 :   約 48.5cm(1尺2寸8分)
肩幅 :   約 35cm(9寸2分)
袖幅 :   約 35cm(9寸2分)
前幅 :   約 24cm(6寸3分)
後幅 :   約 33cm(8寸7分)

袖付け:   約 23.5cm(6寸2分)

そもそもが大きくできています。お直し可能です。

秋や春の単衣のお着物の上に防寒用として、盛夏には、帯隠しや塵除け
として幅広くお役立ていただけます。
また、しっとりとした上質な手触りのふわっと軽やかな正絹生地ですの
で、 着心地も満足して頂けます。ただ一つミシン仕立てを除いては・・・・・

      

塵除けのコートにお勧め

ただし、雨を防止するなら雨コートが良いでしょう。

6月に入り、衣替えの季節を迎えると、裏地のない「単衣(ひとえ)」の
お着物が活躍していました。最近の気候では5月から単衣を着られても大丈夫
という場所もあったかと思います。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶会や観劇、改まった場所に
趣味の会などにもどうぞ



真夏ほどの透け感はありませんが、軽やかで涼しげな印象を演出できます。

夏物でしたら

特におすすめなのは、五泉の横絽生地を使用した付け下げや、お茶席にも使える
落ち着いた付け下げです。

こちらでしたら帯は合わせやすいかと思います。

帯地は、ブルーグレー地に松や紅葉、波などを施しています。吹き寄せ
と名がありますが、絽の帯ゆえ松も松葉ではなく「松」本体を施して
ございます。上品に結ぶことができる一品です。正式なお茶席、夏の結
婚式などにも締めれます。

夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」お茶席・お出かけ
趣味の会にどうぞ。

アイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。
松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。
上品にまとまっていますので夏のお茶席、六月や九月のお茶席にも結ぶ
ことができます。単彩ですのでお召し物にも合わせていただきやすいで
す。きもの愛好家におすすめのおしゃれな帯です。
※帯は先取りですので夏物を9月に結ぶのはお茶の世界ではないのかも
しれませんがこの暑さです。着物を絽と言う訳にはいかないにしても
完璧な絽と分かりにくい帯ならば結ばれても大丈夫な気も致します。

もしくはスリーシーズン用の帯などを持ってくると宜しいかもしれません

「きものむらたや」では、京都イシハラ謹製の絽袋帯や、名古屋帯と夏の着物
とのコーディネート提案もしております。
「帯合わせが難しい…」というお声もよく頂戴しますが、透け感のバランスや涼しげな色合いを意識することで、より洗練された印象になります。

普段使いと改まったお席では全く違ってきます。
今日は普段使いやお稽古や気軽なお茶会でのお着物の合わせ方と
新しく入ったお勧めの夏帯のご紹介をさせて頂きます。

普段使いに綿麻の着物

夏の着物「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】

夏・西陣織八寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】「シンプルに縦に線」

オフホワイトの帯地に黒系の縦に筋模様という本当にシンプルの帯です。
八寸名古屋おびですので本来はかがりだけでいいのですが、何度か結ん
でいくとシナっとなり結びにくくなる可能性も出てくるかと思います。
その時は帯芯を入れられても良いですし、初めから帯芯を入れておかれて
も宜しいかも知れません。

半幅で気軽にというのも良いですね。
上の綿麻の着物とは合いませんが・・・・・・・・

東レの絽の無地の着物(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事の時にどうぞ

東レの絽の小紋(横絽)雨の日、雨が降りそうな時のおでかけや
お茶の水屋仕事にどうぞ

帯はこちらはいかがでしょう
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事
夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」夏のお茶事

「きものは季節を先取りするもの」とよく言われます。
まさにこの時期は、夏に向けたお仕立てやコーディネートのご相談が多く
なる時期です。

きものむらたやでは、お客様お一人おひとりの用途や好みに応じて、
単衣や夏着物のオーダー・お仕立て直しも承っております。

特に、以下のようなお客様に喜ばれております:

  • お茶席や同窓会用に「人と被らない一枚」が欲しい

  • 毎年暑さで悩まされるので「涼しくて楽な着物」を探している

  • お母様の絽のきものを「自分サイズに仕立て直したい」

長く大切に着られるきものこそ、季節に応じた手入れと準備が必要です。
お仕立てには少しお時間をいただきますので、7月・8月のご予定に間に合うよう、ぜひ6月中のご相談をおすすめしております。

※帯よりお着物の方がお時間を頂きます。
サイズを教えて頂きそれを精査してからとなります。その間に「湯のし」や
加工が必要でしたら並行して行います。戻ってきましたらお仕立てを始めます。
お仕立てする者が大勢はおりません。地元の裁縫士の学校を出て資格を持った
方に縫って頂いております。ご安心くださいませ。
(一度きものむらたやで作られているお客様は寸法がございます)

朝茶事の魅力と夏にふさわしい着物コーディネート|涼やかな装いで味わう日本の美

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夏の朝、まだ空気に涼しさが残る時間に催されるのが「朝茶事」です。
日本の茶道において、夏ならではの清々しいひとときを楽しむ茶事と
して、近年改めてその魅力が注目されています。
この度は、朝茶事の基本的な内容から、季節に合った着物や帯の選び方、
コーディネートのポイントを「きものむらたや」の視点から詳しくご
紹介させていただきます。

朝茶事とは?──涼を感じる夏の茶事

朝茶事とは、主に盛夏(梅雨明け〜8月頃)にかけて、朝のまだ暑さが
本格化する前の時間帯に行われる茶事のことです。開始時間は一般的に
午前7時前後。真夏の暑さを避ける工夫であるとともに、朝の新鮮な空気
の中でお茶を味わうという、なんとも贅沢な時間です。

茶事は、懐石料理・濃茶・薄茶を供する正式な形式を持ちますが、朝茶事
ではやや軽めの構成になることが多く、白粥や季節の小鉢を中心とした
「朝懐石」や、水菓子を添えた涼やかな設えが特徴です。

また、茶室の演出にも夏らしい趣向が凝らされます。すだれ越しの光や、
水指の蓋の代わりにあしらわれた青楓の葉(葉蓋)、水音を感じさせる建水など、
五感で涼を楽しむ工夫が見られます。

以前、出席させていただいた朝茶は、葉蓋が摘んだばかりだったのでしょう。
みずみずしかったのを鮮明に覚えています。亭主の方の装いも絽の付け下げでした。帯が思うようにならず手こずったとざっくばらんにお話をされたことを
覚えています。(新品だったらしく)

朝茶事にふさわしい着物の選び方

朝茶事では、「涼しさ」と「格」を兼ね備えた装いが求められます。時間帯こそ
カジュアルな雰囲気がありますが、茶事は正式なおもてなしの場です。素材や
柄選びにはTPOを踏まえた配慮が必要です。

【単衣から薄物へ──季節の移ろいを感じて】

6月は単衣、7月以降は絽・紗・麻といった「薄物」へと装いを移します。朝茶事の多くは7月〜8月にかけて行われるため、透け感のある絽や紗、上布などの素材が適しています。

特に絽の付け下げや訪問着は、格式を保ちつつ涼やかに見せられるのでおすすめです。お茶事という性質上、柄は控えめに、色味も淡い寒色系や白茶系など、涼を感じさせるトーンが好まれます。

東レの絽の小紋(横絽)

夏・八寸名古屋帯[絽綴れ お仕立て上がり]

こちらは上の着物の反物と帯を使ってイメージを作ってみました
大雑把ではございますが、こんな感じになります。

夏ですので汗が出ます。もし裏方をされるのでしたら東レシルックの着物
という手もございます。

麻や上布で楽しむ軽やかさ

親しい間柄の茶事や略式の集まりであれば、小千谷縮や越後上布などの麻素材
も選択肢に入ります。麻は通気性に優れ、自然素材の持つ清涼感も魅力です。
ただし、お茶の格式により格が足りない場合もあるため、事前に会の雰囲気を
確認するのが安心です。

こちらは麻の着物に麻の帯です。とても涼し気です。

麻の縦筋のきものですが、遠目からですと無地感に見えなくもございません。
気軽な着物でも無地感に見えるならば絽の袋帯を締めたらグッと品よく
お出かけぽくなります。気軽なお茶会でしたらこんな感じでも大丈夫なので
はないでしょうか。

夏の帯選び──涼しさと格の調和

着物に合わせる帯も、季節感とTPOを意識して選びます。夏の帯として代表的なのは、絽の名古屋帯や羅の八寸帯、紗の袋帯などです。透け感のある織りでありながら、地模様や金銀糸が織り込まれたものを選べば、正式な場にもふさわしい印象になります。

柄の選び方──控えめな美しさが鍵

茶室という空間では、あくまで主役はお茶。帯は華やかすぎないよう、植物文様
や幾何学模様など、涼やかで静かな美しさを持つ柄がおすすめです。
例えば、流水文や萩、桔梗、朝顔など、夏を感じさせる植物文様は季節感があり
ながら落ち着いた印象を与えます。

流れるように銀糸で紋を施してある上から菊菱や紗綾型、菊や花菱など
といった唐織があしらわれていて爽やかで涼し気でこれからの季節には
大変重宝する一品です。

こちらは七宝の柄です。全体に柄があるのではなく飛び柄のように
施されていますので、静まりかえっているお茶席などには主役の
茶席を引き立ててくれています。お茶事の程度によりますが、概ね
無地で合わせる方が多いかと思います。それでしたら場を引き立てて
尚且つ「涼」を感じられるので最適です。

夏の袋帯【田中義謹製】「丸に雪輪中に柄・六通」
雪輪の中に桜や流水紋がございます。お色が淡い紫ですのでこちらも
「涼」を感じるお茶席にお勧めのお品です。
夏の研修会などにも重宝する価格です。

コーディネート例

例えば、白地の絽の付け下げに、淡いグレー地の紗の名古屋帯を合わせると、
柔らかく上品な夏の朝の雰囲気が生まれます。帯揚げと帯締めは寒色系や白系
でまとめ、透明感のある小物を添えれば、涼しさと洗練が両立した装いになり
ます。


※お帯はイメージです

装い全体に季節感を反映させるには、小物の工夫も大切です。

  • 帯揚げ・帯締め:夏用の絽や麻の素材を。色は淡く透明感のあるものが理想的。

  • 草履:台が白や薄鼠のエナメル、または布製のもの。鼻緒に絽の素材を選ぶと涼しげです。

扇子や小さめの籠バッグなど、和の小物も朝茶事の雰囲気を壊さない範囲で加えると、全体の完成度が高まります。

今時期のお茶事でしたらこちらをお勧めします。
茶屋辻文様柄小紋 【板場友禅染】
お茶席でも社交着としてもお勧めのお品

こちらを合わせて6月のお茶事に是非どうぞ。お勧めです。
イメージで画像を作ってみました
それがこちらです。

あくまでイメージです。合わせるとこんな雰囲気になります。

9月のお茶事には、こんな感じをお勧めいたします。

帯は九寸名古屋帯【しおみ織物謹製・西陣織九寸名古屋帯】「吉祥柄段揃い」

こんな感じで合わされたら9月の単衣時期もお茶事が楽しく迎えられるのでは
ないでしょうか。

【朝茶事】
朝茶事は、夏の暑さを忘れさせてくれる日本ならではの風雅なひとときです。
その場にふさわしい着物や帯を選ぶことで、茶事の時間がさらに豊かなものに
なります。見た目の涼しさだけでなく、素材感、色、全体の調和を意識するこ         とで、涼感と格式を両立させた美しい装いが完成します。

夏の朝茶事に向けて、着物のご相談や試着をご希望の方は、「きものむらたや」
までお気軽にお越しまたはご連絡ください。豊富な品揃えと専門的な視点から、
皆様のおやくだちにならせていただきます。

【日本工芸会正会員 八田泉央 作】絞り染め名古屋帯「色紙重ね」—伝統とモダンが調和する美しき帯

投稿日:

着物好きの皆様、こんにちは。
今回は、私たち呉服店に入荷したとっておきの一点ものをご紹介いたします。

日本工芸会正会員・八田泉央 作の絞り染め名古屋帯

◆ 日本工芸会正会員・八田泉央 作の絞り染め名古屋帯

この帯を手がけたのは、日本工芸会正会員として活躍されている染色作家・八田泉央(はった せんおう)氏
長年にわたり伝統技法を研鑽され、現在ではその技術と美意識が高く評価されている作家のひとりです。

本作は、絞り染めによって丹念に染め上げられた名古屋帯で、見る者を惹きつける存在感と、着る人の品格を引き出す美しさが魅力です。


◆ モチーフは「色紙重ね」—知性と品格を感じる構図美

帯の図案は、日本文化の美意識を象徴する「色紙重ね」。
配置や配色に繊細なバランス感覚が活かされ、静かな中にも奥行きを感じるデザインに仕上がっています。

一見シンプルながら、見る角度や距離によって表情を変える絞りの立体感が、着姿に豊かな表情を与えてくれます。


◆ 作家・八田泉央について

八田泉央氏は、日本工芸会正会員の染色作家で、京都を拠点に活動されています。
伝統技法を守りつつ、現代的な感覚も取り入れた作品が評価され、特に絞り染めの分野において高い技術力と表現力を誇ります。

氏の作品は、日常の装いに取り入れやすい上品さと、ひと目で職人の手仕事と分かる緻密さが共存しており、着物愛好家の間でも人気です。


◆ 絞り染めの魅力とは?

絞り染めとは、布地を縛る・たたむ・巻くなどして防染し、模様を作り出す日本の伝統染色技法のひとつです。
工程数が多く、手間のかかる作業を経てようやく完成するため、量産品にはない個性と温もりが宿ります。

八田泉央氏の絞り染めは、やわらかな濃淡と立体的な質感が特徴。
色の重なりやぼかし加減に繊細な美意識が感じられ、まるで水彩画のような優雅な仕上がりです。


◆ 正絹の名古屋帯として、さまざまな場面に活躍

こちらの帯は**正絹製の九寸名古屋帯(お太鼓柄)**で、一重太鼓の仕立て。

▼ 着用シーンの一例:

  • 🍵 茶道のお稽古・薄茶の茶席に上品さを添えて
  • 🎭 観劇・美術館めぐりなどの文化的なお出かけに
  • 👘 着物友達とのランチ・カジュアルなパーティーに
  • ✨ 単衣や袷に合わせた季節のコーディネートに

シンプルな無地系の紬、小紋、江戸小紋、付け下げなど、幅広い着物と相性が良く、装いに知的なアクセントを加えてくれる帯です。


◆ コーディネート例と季節感

「色紙重ね」の図案は、落ち着きと洗練を感じさせるため、春・秋はもちろん、初夏の単衣着物にも好相性です。

色数を抑えた控えめな印象の中にも奥行きがあり、帯を主役にも脇役にもできる汎用性の高さが魅力です。
同系色でまとめてシックに、または差し色の帯揚げや帯締めで華やかさを加えるのもおすすめです。


◆ 商品スペック(概要)

  • 作家名:八田泉央(日本工芸会正会員)
  • 帯種:九寸名古屋帯(お太鼓柄)
  • 技法:絞り染め
  • 図案:色紙重ね
  • 素材:正絹100%
  • 状態:新品
  • 着用シーズン:春・秋(袷〜単衣)
  • 用途:カジュアル〜準礼装

◆ ⚠️ご注意:こちらの商品は一点限りのご用意です。

職人の手によって丁寧に作り上げられた絞り染めの名古屋帯は、同じものは二つとありません。
気になられた方は、お早めにご検討くださいませ。


◆ ご購入・ご相談について

当店では、着物初心者の方やコーディネートに迷われる方へ、帯合わせアドバイスも承っております。

📷 実物写真はInstagramでも随時公開中!

また、商品はすべて一点もののため、再入荷はございません。
オンラインショップ・実店舗の両方で販売しておりますので、売り切れの際はご容赦ください。


東レシルック

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

9月の単衣にあわせたらいかがでしょう。
お月見の会などにお勧めです

色々と結ぶ場所が広がる楽しめる染帯です。

お勧めです。

「夏 茶事」「茶道 夏」「お茶会」|茶道の季節行事 |お勧めの着物と帯

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茶道における「夏の茶事」の魅力とは?

夏は、茶事のなかでも特に風情ある季節です。暑さを避けるため、
早朝や夕暮れ、夜に行われることが多く、静けさのなかに涼やかさ
を感じられる趣向が凝らされます。風炉の季節ならではのしつらえ、
夏らしい茶道具、そして何より季節感あふれる設えが、参加者に心
地よいひとときを提供します。

今回の企画では「夏 茶事 種類」「茶道 夏 お茶会」などの検索ニーズ
に応える形で、夏に行われる代表的なお茶事の種類と特徴、設えの
工夫、懐石やお菓子について、実例を交えながらご紹介いたします。


【夏に行われる主なお茶事の種類と特徴】


☆暁の茶事|夏の早朝に味わう一服

夜明け前から始まり、日の出とともに進行する暁の茶事は、夏なら
ではの涼やかな時間帯に行われます。朝露に濡れる草木の香り、夜
明けの静寂、徐々に明るくなる空の下でいただく一服は、格別の趣
があります。夜明けの光を活かすため、灯りは控えめにし、草花や
虫の音を楽しめる設えが好まれます。

※私のお手伝いの経験ですが、若かかりし頃の盛夏、午前4時半に
お客様を迎えて行った暁の茶事では、草の匂いや小鳥のさえずりが
空間を包み、灯りを最小限にした席が幻想的な趣を生んでくれました。
主菓子には朝露をイメージした葛饅頭を用い、初夏の山野草を活け
た花入が涼感を引き立てていました。

その時は絽の無地や裏のお手伝いは絽の小紋で対処致しました。
汗もかきます。(自然の風で涼を感じるので)

東レシルックという手もございます。
社中でお客様をお招きするのでしたらこれもあり?と思います。

東レの絽の小紋(横絽)

東レの絽の無地の着物(横絽)

帯はこちら

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】

夏<絽>・特選西陣織袋帯【京都イシハラ謹製】

☆朝の茶事|軽やかな装いと朝食懐石が魅力

朝の涼しいうちに行われる軽めの茶事で、正午の茶事よりも準備が
簡略化されることが多く、近年では夏に人気の高い形式です。
朝食代わりに出される軽懐石や、季節の果物を使った涼しげな菓子
がよく用いられます。浴衣や単衣など、涼しげな装いも魅力のひとつ
です。

☆正午の茶事|夏でも基本を押さえて行う正式な茶事

茶事の基本形ともいえる正午の茶事ですが、夏場は暑さとの兼ね合い
から、時間をずらしたり、風通しの良い空間で行ったりといった工夫
が必要です。簾や葦戸、氷柱などを活用し、参加者が涼を感じられる
よう配慮します。懐石もあっさりとした味付けのものや冷製料理を中心
とされた方がより涼を感じるかと思います。

☆飯後の茶事|午後の静けさを楽しむ夏の茶会

昼食後の落ち着いた時間帯に行う茶事です。軽めの懐石とともに、午後の
静けさを楽しむ形式です。夏は特に、日差しが和らぐ午後遅くの時間帯が
好まれ、冷たいお茶や冷菓などの工夫が凝らされます。

☆夜咄の茶事|灯りと風情を楽しむ夜の茶会

日没後、灯りのもとで行われる夜咄の茶事は、夏の夜の風情を存分に味わ
えるひとときです。蝋燭のゆらめく灯り、虫の音、夜風の涼しさが、五感
を通して季節を感じさせます。設えには風鈴や団扇、竹の器などが用いら
れ、幽玄な空間が演出されます。

☆不時の茶事|気軽に楽しむ夏のお茶時間

正式な予定を立てず、急な来客や思い立って行う茶事を「不時の茶事」と
呼びます。夏は、ふとした涼しい朝や夕方に、「一服どうぞ」と気軽に始
める不時の茶事が映える季節です。形式にとらわれすぎず、涼やかな茶碗
や簡素な設えでおもてなしをする心が大切です。

☆跡見の会(あとみのかい)|夏に偲ぶ故人の面影

故人を偲び、記念日などに開催される茶事です。静けさと慎ましさが重視
され、設えも落ち着いた雰囲気が基本です。夏の跡見の会では、青楓や水
の表現を用いた意匠が多く、涼やかで清らかな空間づくりが意識されます

☆夏のお茶事にふさわしい装いと涼感ある設えの工夫

夏は、視覚と聴覚で涼を演出する工夫が重視されます。竹や籠、透け感の
ある布、簾や葦戸、風鈴などを用いると、暑さをやわらげる効果があります。
また、茶碗や茶入れなどの道具も、夏らしい涼感ある意匠のものを選ぶと良
いでしょう。

参加者の装いも、麻や絽、紗の着物など、通気性と見た目の涼しさを兼ね備
えた素材が重宝されます。色も、白や淡い水色、薄緑など、清涼感を感じさ
せるものが好まれます。

 ☆もしお客として招かれた時の楽しみ方
  • 夏の茶事に招かれた際は、うちわや扇子、汗拭きなどを控えめな色合いで
    用意されておくと安心です。

  • 熱中症対策も兼ねて、到着前に十分な水分補給を摂取しておかれた方が
    宜しいかと思われます。

  • 季節感を楽しむ心構えで臨めば、設えや一服の茶からより深く涼を感じられ
    ます。亭主のお心遣いを感じましょう

 

よく、夏の茶事は何時ごろに行われるのが一般的ですか?と問われることが
多いです。
結構、曖昧になっていることが多いのです。色々なお茶事があるからだと思
います。

①暁の茶事は夜明け前の4〜5時ごろから始まります。
②朝の茶事は7〜9時台です
③夜咄は日没後の18時以降が多いです。

気温が下がる時間帯に設定されるのが特徴です。
③のお茶事をして①のお茶事を続けてした記憶がございます
勿論お手伝いでしたが。寝ずによく頑張ってできたと今思えば
若かったのだなと懐かしく思えます。

今は絶対無理ですが・・・・・・

裏方は黙って音をたてずにをよく覚えています。
お茶事はお客様の前より裏方の方をよく覚えているものですね。

主菓子をお運びしたりは覚えていますがそんなに鮮明に覚えていません。
不思議です塗りのお道具の扱い方、後片付けが勉強になりました。

どちらも経験するときっとお気持ちが豊かになると思います