文月のきもの

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文月 夕涼みという夕食後の湯上りに「浴衣」はいかがですか?
浴衣で縁日、花火大会という日本らしい情緒ある風情があるのが良い所で
懐かしいところなんですが、今はなかなか情緒を感じる機会も減ってきて
寂しい気がします。

縁日のそぞろ歩き、浴衣を着て(夜は明るめの浴衣が映えます)足もとは素足
が美しい黒塗りの下駄で。
花火大会での浴衣、盆踊りでの浴衣、納涼大会での浴衣という風に
本来は、色々と着る機会がございます。

社中での朝茶の茶会にも浴衣をお召しになる方もいらっしゃいます。
せっかくですので、朝茶事に「蓮見の会」を催されても情緒があって素敵です。

今時期が良い時期です。こじんまりで宜しいので各社中で催されてみてはいか
がですか

 

源氏物語の浴衣

源氏物語の浴衣

鎌倉彫の下駄

 

◇盛夏(七月、八月)の外出にお薦めのきもの

☆絽、粋紗、薄お召し、薄大島、上布、明石、紅梅などの透けるきものです。
その時の長襦袢には注意を払ってください。絽か麻の白がよく、着丈が短く
足首が透けてみえるない方が良いです。

☆夏の薄物では、逆光に注意
盛夏の薄物のきものは、きものも襦袢も透けるものが多く逆光線に立つと足
形が透けて見えるるものが多いです。
暑いので、気持ちがゆるみがちになります。腰のくずし方や足の休め方に気
を付けましょう。

 

【お中元】
暑い時ですのでお届けにしても電話か葉書での挨拶ですませることが現代的
ですが、敬意を表さねばならない場合、相手先に出向くのは奥様のお役目。
そんな時に、粋紗のきものに紗の袋帯か羅の帯、献上博多なら紗織りの透か
したもので合わせてはいかがですか。

青、納戸系の涼し気なお色のきものに白の帯、帯締めでアクセントをきかせ
草履やバッグも色を揃えたり、白地にして盛夏のおしゃれを楽しんでください。

【お出かけ後】
帰宅後は、脱いだ着物はハンガーに掛けて吊るし、両手にきれいな濡れタオル
を持って、汗ジミの部分を挟んで軽く叩き、汗を吸い取らせる。(あくまで軽く
濡れすぎたタオルですと逆に着物の生地をが縮む可能性があるので注意)

【絽の無地】

 

 

【小千谷ちぢみ・杉山織物謹製】

 

 

汗やシミが気になる方には、東レの絽のきものがお勧めです。

【東レ絽の無地】

【東レ絽の小紋】

 

 

【絽の名古屋帯】

【八寸名古屋帯】

【絽の名古屋帯】

日本の伝統行事~お盆~

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お盆は、日本古来の「信仰」と「仏教」が結びついてできた行事
お盆の正式名称は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)と言います。
先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼びます

多くの地域(一般的には)が8/13の迎え盆~8/16日の送り盆の4日間を言います。

※地域によっては7月一杯をお盆、または旧暦どおり7月15日を中心に行う地域
がございます。

(先祖の魂を迎え、送り出すまでのお盆の儀式を言います)

13日:迎え盆
夕方に仏壇や精霊棚の前に灯りを灯した盆提灯をおき、庭先や門口に皮をはぎ取った麻の茎(麻幹)焚きます

※皮をはぎ取った麻の茎を「おがら」という

この灯りを「迎え火」といい精霊に戻る家の場所を伝えます。

16日:送り火

お盆を一緒に過ごした霊が、無事にあの世に戻れるように願いを込めて焚きます。

 

 

※精霊馬(しょうりょううま)→キュウリとナス
キュウリとなすに割りばしを刺して馬と牛に見立てたもの
「なす牛キュウリ馬」

キュウリは馬のたとえです。お盆の時に少しでも早く現世に戻れるよう
にという願いを表現しています。ナスは牛を表していて、お盆が終わって帰る時にのんびりと。
いわゆる、久々の我が家をかみしめながら帰っているのではないでしょうか。

 

【お盆に向けての準備】

7日:ご先祖様を迎える精霊棚を飾る。

7~12日:墓掃除や仏壇を掃除してご先祖様をお迎えする準備

13日:迎え火を焚く

14~15日:お盆のお供え
16日:朝は御供、夕方は送り火を焚く

その日のうちに片づけをする

簡単にいうとこんな感じです。

一番熱い時期ですが、こんな時に着物でお過ごしになられるのも素敵
ではないでしょうか?

やはり夏のきものは、
麻の生地が一番涼しいかと思います。

小千谷ちぢみ【杉山織物謹製】

紺色です。お色が濃いと暑そうに思えますが、透け感がありますので
逆に涼し気に感じます。

 

【佐々木染織謹製】「夏の花文様」

【京都イシハラ謹製】「幾何学文様」

別のお色の小千谷ちぢみにされると雰囲気がガラリと変わります。

小千谷ちぢみ」【杉山織物謹製】

【品 質】

100%使用 緯糸に強撚糸使用
生地産地 新潟県越後小千谷市 杉山織物
小千谷織物の証紙 有り
無地
淡いレモンイエロー
長さ 12.5m
生地幅 約40.0㎝

【京都イシハラ謹製】「雪輪文様」

帯地は、涼しさを感じさせる紺色です。横絽なんですが、幾何学文様の
紋意匠と雪の結晶紋を施した帯地になっております。雪輪もぼかしてある
ように施されていて雪輪自体のお色も白とほのかにピンク色が入った感じ
になっております。

絽の小紋などに合わせて気軽に結んで頂けます

お仕立て上がりの名古屋帯もございます。
こちらは、仕立て上がりのお品ですので今すぐ必要な方にお勧めです。

 

「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

こちらは、暑い夏でも気軽に着れるきものです。綿でできていますので家で
着物生活をされる方、お茶を習っている方がお稽古に、納涼会、夕涼みなど
にお召いただけます。夏に着物を着る場合汗が気になります。お家で手洗い
ができるタイプですと安心して着れます。

 

 

 

 

 

夏のきものとコート生地

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蒸し暑く、風のない日などにお薦めはやはり
“小千谷ちぢみ”でしょう。盛夏のおしゃれ着として最高です。
涼しくて肌触りが良く、麻繊維ですので汗を吸収しやすく、肌に
べとつかないという利点がございます。
ただ、麻なのでシワになりやすいのが難点です。

しかしながら、麻の風合いは最高です。
ですので、朝の茶会や昼下がりのお出かけに是非お召いただきたいお品です。

「縮」と言えば小千谷の名が浮かぶほどその歴史は古く、また広く世に知ら
れています。苧麻(ちょま)の手紡ぎ糸を使って一面にシボのある夏向きの
きものです。記録によると1000年以上前から生産されていたと言われています。

モスグリーンの「小千谷ちぢみ」と麻の名古屋帯

小千谷ちぢみと絽の帯

夏のきものと麻の帯

 

こんな感じで気軽にあわせて、夏の行事にご出席されてはいかがですか?

夏のコートもお薦めです。

☆紗のコート・スリーシーズン用(真冬以外)

【品 質】

  • しおりべ®紋紗コート生地
  • 生地・素材   正絹100%
  • 平織と絡み織り
  • 長さ    :         約12.8m
  • 生地幅 :   約38.5cm
  • 真冬以外のスリーシーズンにお召し頂けます。
  • 防水加工済み

お洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋や織のおきものまで、幅広くご活用
頂けます。お急ぎで時帯なく思うように結べなかった時にもお太鼓の形を
隠せて便利です。

☆スリーシーズンのコート(真冬以外)
奄美大島本泥染技法と最高峰の染技術の融合

 

【品 質】

  • 女性用 奄美大島 本泥染 コート
  • 生地・素材   正絹
  • 本場奄美大島本泥染めの証紙 有
  • 奄美伝統染色家 赤塚次男
  • 長さ    :         約10.1m
  • 生地幅 :   約38.5cm
  • 真冬以外のスリーシーズンにお召し頂けます。

【着用時期】
まだ花冷えする季節から初夏、夏、初秋の涼やかな日にどうぞ。塵よけとしてもお役立ちいただけます。

【奄美大島本泥染め】
本泥染めは、テーチキの木を煎じて染め上げ、奄美地方に大古より湧出する泥を用い、自然に発色させており、独自の色合い、深味、落ち着き、渋さ等を備え持つ、正に日本風土を染め上げたて言っても過言ではない、最高級の染技法です。
又、何度も繰り返し染色を行うため、生地質も強くなり、母から娘へ、娘から孫へと親子三代、二百年以上もその美しさを失くことなく本当の意味での家宝ととしていつまででもお召しになれる着物です。

2022年の成人式の方まにあいます

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そろそろ成人式の方の為の振袖展の企画を考えています。

私どもの地域は、来年に2021年にできなかった子と
一週間遅れで、2022年の子の成人式を執り行うようです。

流石に来年の子たちは振袖をご用意していることと思います。
が、まだ全くという方、今なら間に合います。
7月の終わりごろに振袖展を開催する予定です。

販売、レンタルどちらも承っております。
今回ご紹介するのはほんの一部です。
気になるお振袖があれば、遠慮なくお問い合わせください。

完全予約となっておりますのでご連絡いただけるとお時間を調整して
ご覧いただけます。

入荷したて(かぶせ袖)

入荷したて

これに似たタイプが2022年着用予定(M寸)こちらは未仕立て

2022年着用予定(仕立て済L寸)

お仕立上がり振袖(L寸)未着用

2022年着用予定(L寸)

2022年着用予定(L寸)

未仕立て

未仕立て

2020年着用済(M寸)
   

2020年着用済(M寸)
   

2022年着用予定(M寸・きものは化繊・帯は正絹)

 

ほんの一部ですが、レンタルも可能。お値段は色々です。

2023年成人式の方にお勧めです。
2022年の成人式でまだお決めになっていない方、お仕立て上がりの振袖が
ございますのでまだ、間に合います。

是非お問い合わせください

七夕と夏のお薦めきもの

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「七夕」「棚機」「たなばた」

七夕は、古く中国から伝わり、星祭とも言い我が国の年中行事となっています。

【七夕の伝説】

天亭(神様)の娘である織女(しょくじょ)は機織りが大変上手な働き者の女性。
天亭は、同じく働き者の牛飼いの牽牛(牽牛)と引き合わせます。二人は一目
で恋に落ち結婚。しかし、結婚すると遊んでばかりで働かなくなった牽牛。
怒った天亭は、二人を天の川の両岸に引き離します。すると織女が泣いて悲
しんだため、年に一度七夕の夜にだけ合うこと会うことを許すようになった
というあらすじがございます。
年に一度、七夕の夜に限って、牽牛(けんぎゅう)星(鷲座のアルタイ)
との逢瀬を許された織女(琴座のベガ)は、この夜天の川を渡るのですが、
もしこの夜、雨となって川を渡れないときは、鵲(かささぎ)が羽を広げて
橋とし、織女を渡してあげるという伝説がございます。

「棚機」・・・・・
古い日本の「禊」の行事で、乙女が着物を織って棚に供え神様を迎えて秋の
豊作を祈った人々のけがれ払うというものでした。
選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、川などの清い水辺にある
機屋にこもって神様のために心を込めて着物を織ります。その時に使われたも
のが「棚機(たなばた)」という織り機です。
それから仏教が伝わりますと、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に
行われるようになりました。

中国では、二人の逢瀬を祝い「乞巧奠」というという行事が催されるように
なり、織姫にあやかり機織りが上達するようにとか様々な手習いごとの上達を
願う行事となりました。
※「乞」は、願う。「巧」は、巧鬼に上達する。「奠」はまつるという意味

遣唐使によってこの行事が日本に伝わり、合い混じって現在の形になりました。

7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが棚機(たなばた)
にちなんで「七夕」を「たなばた」というう読みに変化しました。

 

源氏物語浴衣・紅型調
夕涼み、お祭り、お盆の日など日本ならではの行事にどうぞ

【七夕飾り】
笹に願い事を書いた短冊や色んな形の飾りを笹竹に吊るすのを七夕飾りといい
ます。高ければ高いほど星に願いが届くと考えられていて、笹は、邪気を祓う
役目があると考えられていました。
折り紙で作る七夕飾りには、いくつかの種類があり「七つ飾」と呼ばれています
それぞれに意味が込められています。

☆吹き流し
機織りやお裁縫の上達を願う飾です。かつての宮中儀式で五色の糸を長い針に
通してお供えしたものを紙で表現したもの。
☆屑籠
清潔・倹約を意味しています。
☆網飾
漁業のあみから生まれた飾です。大漁を祈願
☆折鶴
家内安全や長寿を願う飾
☆巾着
金運の上昇や、貯蓄を願って飾る
☆紙衣
折り紙で作った人形や着物の形のもののことで、裁縫上達祈願や病気や災い
の身代わりになってもらうという意味もある
☆短冊
「五色の短冊」に願い事を書いてかざる。
五色とは赤・黒(紫)・青・白・黄色のこと

 

左 「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】
右 「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

半幅で気軽にお召しになって夏の夕涼みなどにお出かけください

【小千谷ちぢみ】

麻のきもの。透け感が涼し気です。

麻の半幅と合わせて気軽にお召し頂けます

夏のお茶事などには、
なごや帯と合わせていかがですか?

【小千谷ちぢみ】

こちらの麻のきものにこちらの名古屋帯いかがですか?

西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】絽の名古屋帯