春にお勧めの織成袋なごや帯と小紋

そろそろ春のお彼岸です。

私たちの世界を「此岸」といい生と死の境界を越えた世界を
「彼岸」と呼びます。昼と夜の長さが同じになる日。すなわち
「彼岸」と「此岸」が一番近づく日であります。

今年も忙しい最中墓掃除に出掛けねばと思案しているところです。

最近ブログもご無沙汰でしたので何を書いていいのかこれまた
思案中です。

あえて言うなら、昨年に引退された「織成袋なごや帯」の職人
さんの帯が偶然手に入ったということです。

織成(しょくせい)とは綴織の一つで、古くは正倉院に伝わる
「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い
技法です。軽くてしなやかで、綴織に準ずる格式をそなえてい
ますので、「お茶席向きの装い」と言って間違いないです。
芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいという利点があ
り一般的な袋帯に劣らない格もございます。
二重太鼓の帯結びが苦手という方や、柄の位置を気にせずに
結べるという利点があります。八寸名古屋帯の中では、お値段が
かなり高めでございますが、自信をもってお薦めできる逸品です。

 

【能衣流水文様】

※今回、この技術で織れる唯一の方が引退されました。
ここらクラスの帯を織れる職人さんが辞められたのは寂しい限りです。
でも、素晴らしい帯を今まで織り続けて下さり感謝です。その織り続け
てくださった帯が縁あって「むらたや」にどなたか良いご縁を見つけて
欲しいと言ってやってきました。

こちらのお品は、見れば見るほど飽きないお品です。また、合わせやすい
帯です。これからの時期に重宝する一品です。

おひとつお持ちになっていても損はないお品です。

 

合わせる小紋にお勧めはこちらなどはいかがですか?

【車輪梅染・紅藍舎(東京・京都・鹿児島)】

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]

特選無地付下げ [鎌倉友禅作家/坂井教人・八掛付き]

網代のきもの(伝統工芸品)西陣着尺

【特別価格商品】

こちらは、普段使いにもできる着物です。西陣のお召地を組織化
した反物です。こちらのお品はもともと税抜きで¥198000
お売りしていたお品です。品物は良くても時代が少し前になりますので
異例の特価価格商品」という形としてお出しすることにいたしました。

 

【織楽浅野織物謹製】
屏風のような何の変哲もない帯ですがただ一本の筋が生きている
そんな名古屋帯です。落ち着いたお色のお着物に合わせて頂くと
映えるのではないでしょうか。帯締めや帯揚げで楽しめる一品です。

 

京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]
これからの季節に丁度いい小紋です。お茶会やご友人との会食に
お召し頂けます。

 

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】

淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に段々で表した地をベースに、
菊を施した帯となっております。段々によって、菊の表情が変化して
お太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。単色使いですので
上品に仕上がっております。

同系ではございますが、上の小紋と合わせて帯締めでぐっと全体を
締めても素敵になると思います。

これからにお勧めのお着物と帯です。