厄年に袋帯をどうぞ

厄年に長いものを送る意味

なぜ、厄年には「長いもの」なのでしょうか。

その意味には長寿を願う気持ちが多く含まれています。

昔の権力者たちは、不老不死を望んでいたとされています。
その多くの人の願いは長寿でした。長く生きられるようにという願いを
込めて厄年の時に長いものを贈るという習わしは昔からなのです。

贈りものに限らず昔から日本人は長い物に長寿の願いをかけてきました

例えば大みそかに食べる年越しそばです。
細く長くと言うことから延命や長寿を願ったものであると言われています。
このそばを噛み切らないように食べることで長く生きられるようにと長寿を
願ったのです。

昔の人々は今と比べれば大変短命で幼児のうちに亡くなられる方が大変多く
そのため今とは比べ物にならないくらい長寿への憧れがあったのだと思います。

長いものを送る習わしによく帯が使われます。
むらたやでも厄年に帯をお作りになる親御さんが多くいらっしゃいます。

[鈴木謹製]


こちらは、表が短冊に吉祥文様でおめでたい柄続きで、裏がウロコ文様で
厄除けとされている柄が使われています。全体を見てもベージュのような
アイボリーのお色ですので比較的着物に合わせやすい袋帯です。

ウロコ文様は、魚などの鱗に似ているところから「鱗(うろこ)柄」と名前が
ついたと言われていて、鱗は蛇の脱皮を連想されるので
「厄を落として再生する」という意味でウロコ文様の袋帯や名古屋帯、紋意匠の
無地や訪問着や付け下げ等にウロコ文様が使われています。

厄年を迎えると鱗柄の帯や柄にウロコ柄のある着物をお召しになってそして
厄落としをする風習があります。

[大庄謹製]

又、厄除けに『青海波』の文様も用いられています。こちらは、帯地の中
の柄や着物の柄の中に多く入っています。

青海波は「能」の演目にもありますし、江戸時代の武士の裃(かみしも)や、
江戸小紋の「小紋三役」の中の「鮫小紋」の原点とも言われています。

[加納幸謹製]


きもの むらたや 

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