お茶席向き名古屋帯

少しずつですが、お客様のご要望が届いています。
一つ身(初めてのお孫様)や忙しくない時期に四つ身を決めておこう等。

3月、4月、5月の初めはさすがに厳しかったです。いまも完璧に戻った
わけではないですが、春のお茶席の時期にすべて自粛は本当に気分が
どよんでいました。

「仕立て屋さんに仕事を出さないと」という課題も残っています。
洗張りでも裄直しや身幅直しでもいいから仕事を取ってこないとと奮闘して
います。まだまだ、持ち直すのに時間がかかりますが、頑張っていきたいと
思います。

今日は、名古屋帯をご紹介いたします

特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】

白綾苑大庭の九寸名古屋帯は、名古屋帯といえど重厚な感じを受けます。
全体は色紙の図柄の一部を切り取ってあるかのようにも見えますしお城の石垣
の部分に柄を施している様にも見受けられます。
合間に波や七宝などを施して上品に仕上げています。

特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「市松に梅松柄・織成なごや」

織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる
「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。
軽くてしなやかで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席
向きの装い」と言えます。

※現在西陣でこの技法で織れる方はただ一人で尚且つその方はご高齢の為、
いつの日か生産が途絶えてしまうこととなります。だから今現在希少価値の
高い織物になっています。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・市松に四季の花」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。
帯自体とても軽く締めやすいですが柄は、大変重厚感があります。
お色を考えると、透けない単衣のお着物に合わせてはいかがですか?

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。
綺麗な黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。

特選西陣織九寸名古屋帯【藤原織物謹製】「紹巴 ぶどう笹蔓文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地に優雅なムードのあるぶどう笹蔓文で、
唐草と共に松・竹・梅・桜を感じさせるおめでたい柄を施してござい
ます。帯のお色がきれいですので今からの時期にはぴったりです。