しきたりと装い~礼装~

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今回は、結婚式の装いについて書きたいと思います。

現在は、結婚式を延期という方、細々でも一区切りされたい方
色々です。
最も、結婚式は時代によって変わってきています。
だから、装いも多少は変わりつつあると思います。

【祝儀の場の礼装】
祝儀の場ですから、おめでたい柄、華やかな装いを心がけている
と思います。
例えば、
☆ホテルの結婚披露宴に列席される場合
紋付の訪問着や色無地がお勧め

☆主賓などの重い立場
色留袖が宜しいかと思います

☆最近増えているレストラン形式のウエディング
基本は同じですが、あまり格式ばらない会ならば、少し軽い装い
例えば、軽めの訪問着や付け下げ、華やかな小紋でも宜しいかと
思います。その場合の帯合わせ、小物合わせは必ず祝儀向きにし
ましょう。
新郎新婦のお母さまでしたら、黒留がお勧めですが、カジュアル
な会場で黒留は少し重いと感じられるならば、色留袖でも宜しいかと
思います。
このような場合、ご両家で話し合われてお決めになられ足踏みを揃え
た方が宜しいです。

黒留袖

訪問着

振袖

色留

色留袖

【礼装の時の祝儀扇】
扇は、末広がりの形から、「末広」ともよばれています。祝儀のお席では
礼装の小物として祝儀扇は必需品です。黒塗りの親骨に金銀の地紙を張った
ものが一般的です。
挨拶をする時は、手に持ちそれ以外の時は前帯のの左側にさしておきます。
黒い骨の祝儀扇はフォーマルな着物全般に使えます。
白い骨の祝儀扇は、色留袖、訪問着などに用いますが、黒留袖には使えません。

格式ばらない披露宴ならば、祝儀扇だけでなく、艶やかな末広をコーディネート
されても宜しいかと思います。
カジュアルな着物には、アクセサリー感覚で自由に合わせて楽しんでみては
いかがですか。

※茶扇や喪服扇は、他の用途には使えません

【伊達衿について】
古くは、きものを重ねてお召しになることで、改まった装いを表現しました。
その名残が、礼装である留袖の比翼仕立てです。さらに簡略化したものが
衿比翼(伊達衿、重ね衿)です。
今は、振袖、訪問着、色無地などの晴着に、華やかさを添えるものとして
使われています。
※一般に紬などの街着には用いません

【礼装用お薦め袋帯】

改元記念謹上之帯 『令和』 京藝謹製

百かくの格調高い吉祥文を織りなした「吉祥百宝図」と長寿を願う寿
をかくした「寿松文」を一本の帯に織なしました。
※こちらはネットには載っておりません

特選西陣織袋帯 『人間国宝・大場松魚の世界』となみ織物謹製

「平文花鳥段重」空想上の鳥とされている鳥が織り込まれていて
段重ね中に金・銀と優しいグリーン色と気品あるパープルの糸で
それぞれの文様を施しています。

特選西陣織袋帯『藤原織物謹製』「正倉院文様尽くし」

クリーム地に優しい色使いの吉祥文様を施してある格の高い袋帯です。
忍冬や立湧くに華文、笹蔓、小葵や波を工夫して施してございます。

特選袋帯『河村織物謹製』「本手織りの逸品 河村つづれ帯」

帯の手織り職人さんにより、丁寧に織りあげ等レ他フォーマル向けの
袋帯です。 橫段の中におめでたい正倉院の唐草模様の柄が品良く配置
されています。機械織りではなく、職人さんの手織りなので、そのしな
やかさは抜群です。

お薦めコーデ~無地付け下げと袋帯

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結婚式 それは女性にとって一大イベントです。勿論親御様にとっても
大切な一日です。
簡単でいいと思われる方、きちんとしたい方。それぞれのお考えがある
ようです。

これは、先日のお客様のお話です。
男性の方から「着物と袴をみてもらいたい。」と連絡を受けましたので、
てっきりお嬢様の着物と袴のクリーニングと思っていましたら、ご本人
様のお着物で寸法が合うだろうか見てもらいたいとの事でした。

大島のアンサンブル、紬のアンサンブル、黒紋付の羽織2枚、袴を2枚を
持ってこられました。
お話をお聞きするうちに、ご子息様の結婚式が10月にあるというので、
箪笥から黒紋付と袴を探していたご様子。黒で紋がついていたので、持
参されたとのことです。

取り敢えず羽織って頂きました。小々裄が短いようでした。
体型も変わらたご様子。まして、昔の生地の幅は今より短かったので
尚更です。
ただ、長年箪笥で眠っていた割に状態が良かったので、クリーニング
だけで済みました。

「羽織と袴があるという事は、着物と襦袢も必ずあるはずです。探し
てください。その方が金額も安く済みますので・・・・・・」とお伝えした
ところ
次の日、「来たよ。」といいながらニコニコしながら持ってこられました。

黒紋付の羽織と着物はクリーニングに出し、襦袢はクリーニングから戻って
半襟を白に替えます。羽織ひもはさすがに黄ばんでいましたので新品を注文。
足袋もお求めになられました。

他のものはこまごまと直しがいりますが取り敢えずは、結婚式に出席する
きもののご用意ができて安心されたご様子でした。

お一人様の対応でもお時間が掛かってしまいますが、喜んで頂けるのが何より
と思っております。

【今日のお薦めコーデ】

東京友禅 坂井教人作 「かたくり」 グリーン

東京友禅 坂井教人作 「かたくり」 ベージュ

西陣織の袋帯を合わせてみました。

東京友禅の無地付け下げの「坂井教人作・かたくり」

違うタイプの帯を合わせてみました。

東京友禅のこちらの反物は、裾、袖の裾に「かたくり」の柄を施してあり
全体的にはすっきりと見える上品なきものです。
お茶席などや入卒などにお召しになられても宜しいと思います。

東京友禅作家の坂井教人さんは、具象的なデザインが多く糸目友禅が主体です。
モチーフは「かたくりの花」「水芭蕉の花」などです。
合わせた帯はどちらも西陣織物です。

まだサイトには載せておりません。

着物(無地付け下げ)198,000(税抜)⇒99,000(税抜)です。

伝統工芸士 蔦屋久兵衛の「蔦」シリーズの帯

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本日は、袋帯のご紹介です。
こちらの帯も前回同様、「ネットには出さないで下さい」との条件で
仕入れをしました。

せめて、ブログ等でのご紹介をと思い昨日写真を撮りました。

伝統工芸士 蔦屋九兵衛 4代目 作「蔦」
西陣織物証紙番号  №.979 小倉織物(蔦屋久兵衛)

明治25年に小倉捨吉さんが初代蔦屋久兵衛に襲名されました。
こちらの作品は4代目蔦屋久兵衛の作品です。

昭和初期、三代目蔦屋久兵衛は、龍村平蔵氏の仕入れ機として様々な織物の
研究に関わっておられました。その当時の資料や紋図を元に復元させた織物が
四代目蔦屋久兵衛の代表作「蔦」シリーズです。

その中の数点を仕入れさせて頂きました。その中の残りお一つの柄の袋帯です。

こちらですと、江戸小紋、とび柄小紋、無地や付け下げに合わせることが
できます。
斉藤三才のぼかしの無地で合わせてみました。

絹の風合いを生かし、落ち着いた色彩をしっとりと上品に染め上げ、慶弔どちら
でもお召いただける着物となっております。
こちらの無地ぼかしはあと二タイプございます。引きぞめ手ぼかしですので
同じ配色であっても位置が変わりますので世の中に二つと無いお品となります。

少し地味目なお着物でも粋な感じになる袋帯です。

蔦屋久兵衛の袋帯は、お電話もしくは、こちらよりお問い合わせください。
初代斉藤三才の無地ぼかしは、まだネットには出しておりません。
詳しいことがお知りになりたい方もこちらよりお問合せ下さいませ。
お返事、ご対応させて頂きます。

こちらは、帯を(旧)高島屋呉服店、現在の高島屋百貨店が依頼して作った
という証拠のようです。

これからは、コロナ禍で今からどのような時代になるか、私どもの選んだ
着物をお客様がどれだけ好んで頂けるかが試されているのだと肝に銘じて
精進させて頂きます。
よって、まだまだSALE続きますのでよろしくお願い申し上げます。

着物のカビ予防のための企画~単衣の着物と帯

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先日、お客様とお話をしていたら、

「どうしても喪服がカビになっちゃうのよね。シミにもなるし。」
「どうしたら良いのかしら。」「やはり虫干し?」「面倒よね」
「でもいざという時出したら着れないなんて嫌だし、せめて喪服ぐらい自分で
着れるようになっておきたいじゃない。」

等々。

そこで、「着物のカビ予防のための着方教室」を考えました。
普通の教室は、何処もされていることと思います。
(以前はむらたやでも行っていました。)
今回は、着方を習いたいのではなく、
「着れるけどわざわざ家で着物を出して着ないわ。」
「帯が少し不安。ちょっとアドバイスが欲しいわ。」
などと各々が教えあって談笑して気分を変え、着物のお手入れの代わりに
着物を着てみましょう。という会です。着物は何を持ってこられてもOKです。

とにかく、箪笥から着物を出してみることから始めてみましょう。
そして、ご自身で着る勇気が出ればその時に皆様で「ランチ」というのも
良いですよね。

「着物を着る機会もない。」「せめて喪服ぐらいは自分で着たい」
「我流だから、みんなの着方を見てみたい」というご意見の元
お教室ではなく着物を着て風を通しカビ予防をしましょう。
先生は各々が先生です。場所だけ提供しますという企画です。
勿論、経験のない方でも大丈夫です。

(やはり、ソーシャルディスタンスを考え1日5名まで、と考えております。)

箪笥に仕舞ってある着物をカビ予防のために着てみませんか。

 


ここからは、お薦めの着物と帯です。
夏物にはちょっと早いかもしれませんが、絽の無地と夏の袋帯のご紹介です。

【夏用の色無地と袋帯】

【夏の付け下げと袋帯】

合わせている帯は
夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」 

アイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。
松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。
上品にまとまっていますので夏のお茶席、六月や九月のお茶席にも結ぶこと
ができます。こちらですと、無地から上のお着物に合わせられます。
また、合わせやすいという事です。ご覧の通り色合いの違うお着物ですが
結構しっくりきています。

 

【単衣向き小紋と名古屋帯】

京染め[唐織紋意匠に葵文様・薄クリーム色]
特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】「小花色紙紋・六通」

京染め[江戸五嶋紐監修・ライトパープル色]

合わせている帯は
西陣織袋帯【弥栄織物謹製】「更紗丸華文・スリーシーズン袋帯」

 

※喪服について

私どもの地域は、嫁ぐときに家の家紋をいれるのが主流です。
地域によっては、おんな紋を入れられる方、嫁ぎ先の紋を入れる方
諸事情で、家紋が嫌だからご自身が作られる方色々です。

お客様が、おっしゃられる言葉は、「喪服着ないから」「その日は忙しい
から着ると大変でしょ。」「娘は全く興味がないから。」等々
正直、寂しい気がします。

実際、喪服はお道具ですが、ご自身の御守りなのです。「五つの紋」は、
ご先祖様やご両親をあらわしていて、いつまでもお嬢様を御守りするという
意味がございます。
だからこそ、女性が紋付の着物を作るとしたら「喪服」が一番といわれています。

よき風習は残していきたいです。それも我々の務めと思います。

 

 

綴れの一種「織成袋なごや帯」について

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今回はある帯に注目して書きたいと思います。

【織成袋名古屋帯】
平織組織の紋織で綴れ織りの一種です。
本来、綴れ織りは緯畝の平織で、地を表す地緯糸を用いず、色緯糸を折り
返して織るためにハツリ孔を生じますが、織成は地緯糸と文様を表す色緯糸
の2種の緯糸を用いて交互に折るため緯畝やハツリ孔が見られません。
正倉院裂にもみられる技法です。

只今、サイトに載っている「織成袋なごや帯」は一点しかございません。
こちらは、新柄で落ち着いた感じの「桧垣柄」です。
私どもも今まで見た柄とは違っていましたので前回仕入れました。

こちらの問屋さんは、帯専門店で、良いものを買いやすいお値段にして
頂いていますので、今回も何かしら良い名古屋帯がないかと期待を込め
てお待ちしておりました。

色々とございましたが、やはり目についたのは「織成袋なごや帯」でした。

私どもの地域では難しい白地の市松文様ですが、かなり価値があるので是非
皆様にご覧いただきたくて仕入れました。
これからの季節を考えると結びやすい帯ではないかと思います。

検品をして送って下さるということですので、まだ手元にはございませんが、
写真は、撮らせて頂きましたのでご覧くださいませ。

きれいなお色ですのでこれからの季節に合う名古屋帯です。
綴れの一種で、八寸名古屋帯ですので仕立ては「かがり」のみです。

このタイプの黒地は配色を変えて二度ほど仕入れましたがかなり早い段階で
売れてしまいました。今は、こちらの技法で作られる方は、お一人で、それも
ご高齢ですので、「黒地は見えにくいから織れない」との事で最近は中間色が
多いようです。白地にきれいなお色を織り込んだ市松模様も本来なら織りにくい
でしょうが今のところは、何とか織って頂いているようです。
ただ、先ほども申しました通りご高齢のため数多く織ることができません。
だからこそ希少価値のあるお品です。

三月、四月、五月、六月にお召しになるお着物と合わせて結んで頂きたい
帯です。小紋はもちろんですが、色無地やしゃれた付け下げ、紬等に合わせ
てください。もちろん。九月の単衣時期も結ぶことができます。

本来ですと、七月、八月を除いた時期ですと結ぶことができるんですが、お色
から考えると十一月や十二月、一月、二月は少し寒そうな気も致します。
ただ、濃いお色のお着物ですとメリハリがつき、洒落た感じにされたいお着物
ならば、帯締め帯揚げを濃いお色にされて粋にも、上品な感じにも結べます。

こちらの江戸小紋などに合わせても素敵です。

江戸小紋(正絹・未仕立て)【つづみと束ね熨斗柄・緑色】

[江戸五嶋紐監修の京染めとび柄小紋・ライトパープル色]


こちらですと桧垣柄の八寸名古屋帯でも白地の八寸名古屋帯でもどちらでも
合います。

[紋意匠に葡萄と河骨枝丸文のとび柄の京染め小紋]

 


こちらですと白地の織成袋なごや帯をお勧めいたします。

[紋意匠に縦に唐華文様・京染め]

こちらは、桧垣模様が宜しいかと思いますが、上品にお召しになられるならば
白地の織成袋なごや帯でも素敵になると思います。帯締めを少し全体を締める
感じで少し濃いお色を持ってこられるとバランスが取れます。

色々と楽しめる品がよく、軽くて結びやすい帯です。

白地は近直入荷します。
その時はネットにアップさせて頂きます。
それ以前に色々とお知りになりたい方はこちらからお問合せ下さいませ。

又は、下記からのお問合せフォームからお問い合わせくださいませ。

 

立春~これからの着物と帯

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~立春~
「春の気配が立ち始める日」
日本には、ご承知のように一年を二十四等分しています。
立春はその中の一つ。

小寒、大寒、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満
芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、零露、霜降
立冬、小雪、大雪、冬至
となります。

日本は、四季を大切されますので、工夫して楽しみましょう。

問屋さんから、風呂敷のカタログが届きました。
「めずらしいなぁ~」と思っていたら、むらたやが仕入れた
風呂敷のような大判のハンカチ(色々とつつめるタイプ)のブランドが
載っていました。

私どもも着物と帯だけでなく小物も少しずつ写真を撮ってアップしようと
昨年末から始めました。
まだまだ、点数は少ないですが、少しずつ写真を撮って載せていきます。
是非ご覧ください。

今現在、帯の写真の修正中です。袋帯なんですが、スリーシーズン用の
帯となっておりますので、大変軽い帯です。
楽しみにしていてください。

今日のお薦めきものと帯です。

春らしく明るい小紋です。

紋意匠生地に葡萄や河骨文と桔梗と唐草文様をバランスよく描き上品に
仕上げました。淡いパープルにグレーが混ざった地色でお茶席などに好
まれる小紋に仕上がっております。


花菱文様の紋意匠生地にグレーが入った淡いブルーのお色に『葡萄文様』
をとび柄で施してあり一部に染びったで描いています。

こちらの着物は小紋ですのでやはり名古屋帯を結ばれた方が宜しいかと
思います。

特選西陣織九寸名古屋帯【川島織物謹製】「お太鼓柄・ペルーの民族文様風」

帯地がベージュと生成りの中間どころで、どんな着物のお色にも合わせ
やすい帯となっております。所々にふっくらとした柔らかな質感の
モール織が施されていて、表情が豊かでオシャレな名古屋帯となってお
ります。江戸小紋やとび柄小紋、総柄小紋でお召し頂き粋におしゃれに
結んで頂きたい一品です。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体とても軽く
締めやすいく大変重厚感があります。お色を考えると、淡いお着物に合され
るととても素敵になります。

 

「どんど焼き」とお薦め小紋

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娘の通っていた幼稚園では毎年「どんど焼き」
をしています。
しかし、今年は取りやめなのではないでしょうか。寂しいものです。

日本では、古来大きな火を焚くことは、魔よけや世界を清浄にするための
大切な行事とされていました。それは、お正月やお盆に集中しております。
1月15日のどんど焼きの火にあたれば病気にならない。また、その火で焼いた
団子やお餅を頂くと「無病息災」でその年を過ごすことができると言い伝え
られています。
だから、幼稚園などではどんど焼きをされるのでしょう。
地域のつながりの強い所ではそのような行事を欠かさずされます。
逆に街中ではあまり聞かない話です。

では、「どんど焼き」とはどんな行事なのでしょうか?
それは、、小正月(1月15日)に地域住民が、わらや青竹で小屋ややぐらを
作り、持ち寄った門松やしめ縄などの正月飾りや御守り、お札などを燃や
す火祭りの行事で、地域によっては「とんど」や「左義長」とも呼ばれて
います。満月と神聖な日による浄化の力で集落の人々の一年間の災いを払
い、豊作や商売繁盛、家内安全、無病息災、子孫繁栄を願うものです。
ます。

今年は、少しでも数多くの行事ができることを願って
普段使いできる着物と帯のご紹介をしたいと思います。

京染め[唐花文・パステルグレー色]

モダンな地模様の上に、上品な花の柄が品良く施してある上品な小紋です。
お色は、グレー系ですのでお茶席にはうってつけのお品です。

合わせる帯としてこちらはいかがですか?
【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

こちらは、「若松菱」を施してございますので、おめでたい時に結ばれると
宜しい帯でしょう。とはいえ、今は身内だけの会(社中でとかお祝いの為
の会など)を周囲に気兼ねしながらなるべく簡単にでないと難しい時期ですね。
何とも寂しいです。

おめでたいと言えば、こちらの帯もお薦めです。

こちらは、さすがに小紋で気軽にとは言えませんが、かなりのお品で
お薦めの袋帯です。

【山城機業店謹製】「寿宝尽くし段文」

《能装束唐織》
能装束は、本来能楽を衣護した公家武家僧侶等上流貴顕の人々からの
拝領品を基として作られたものであった。それ故 それ等は有職文様の
金襴 錦を始めとして当時の舶載の一級品でありその中からさらに優れ
たもの相応しいものを採択して舞踊上の効果を上げるという努力がな
された。
また現在見られるような着用、着装の形式化は、能が徳川幕府の式楽
として制定されて以後であり役柄により装束にいくつかの種別化がな
された。その中でも三番髪物の女役が表着に着用する衣装が唐織であ
り能装束中最も華麗な物である。この様な能の幽玄美という価値の
追求の中から生まれたものが能装束唐織でありそれを応仁の乱以来
織技の面から支えてきた西陣の伝統を忠実に踏襲して帯という形で
制作されたものが本品である。~山城機業店記述より~

また色々と発信をさせて頂きますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

カジュアルとフォーマル用マスク

投稿日:

年の瀬も押し迫ってきました。
昨日の夜は、ゴム手袋をして台所の換気扇掃除をしました。
今朝は、エアコンの掃除です。

日中は、仕事があるのでなかなか捗りません。

埃だらけになっていたしますので、鼻炎で鼻がムズムズして
やはりマスクは、離せません。

先日、問屋さんが来られた時に
「奥さん、間違いないからこれ置いとき。すぐ売れるさかいに。」
と言われ、「まぁいいか。(むらたやでもマスクを作って売ってるけど、
柄ではなく白だから・・・・・・)」という思いで置くこととしました。

ウインドウに吊して出していますが、若い子が通らないのか周りを見ながら
歩かないのか分かりませんが気づいてくれません。

だから、ネットで売ることにしました。
とはいえ、「きものむらたや」のサイトではなく、こちらをご覧いただき
ご連絡いただいた方に発送させて頂きます。

市松柄と麻の葉柄二色 古典柄の四点セットで送料込み¥710です

フォーマル用のマスクも販売しております。(正絹100%)
こちらは、ローブデコルテの生地です。
着物や正装用ですね。

こちらはサイトでも販売しております。

お聞きになりたい事あればこちらからご連絡もできます。

きものむらたや のお問合せはこちらより

 

可愛い小物~鼻緒守る、買い物バッグ、帯締め

投稿日:

12月は師走、何かと忙しいです。
私もバタバタとしております。そんな中だからこそ「癒し」が
必要です。

好みのもの、趣味、楽しいと感じること色々とございます。
着物のお好きな方は、着物の画像を見て帯をイメージする方。
お持ちの着物を虫干しがてら出して「やはり良いわ~。」と思われる方
今度はどんな着物を着てみたいかを画像を見て想像する方。
ストレス発散、癒しの方法は色々です。

そんな方の為に着物の画像、最近入荷した小物などをアップしたいと
思います。

こちらは、草履を守るための小物です
五色取り揃えてございます。
着物を着られる方へのお年賀としても喜ばれます。

 

こちらは、江戸組紐です

房がよく見かけるものと違っていてまとまりやすいです。この形は昔から
ございます。私もこのタイプは好きです。

帯締めは江戸組紐がよく締まります。こちらは、どちらかというと
カジュアルでお召しになられる方にお薦めです。


こちらは色違いです。
紬に名古屋帯そしてこちらの帯締めをされると一層おしゃれ感が増します

こちらは、トートバッグ
ちょっとしたお買い物に便利なかわいいバッグです。
今時期は、必ず袋代ががかかります。だからこそちょっとした時に持つ
可愛い買い物バッグがあるとテンションが上がりますよね。

取り敢えず、この二タイプをサイトにあげています。まだ柄や色違いで
3タイプございます。

OrganicCotton
「むす美」の風呂敷 お祝いに最適なギフトです。

OrganicCotton
「むす美」の風呂敷 katakataさんとのコラボ商品

何とも言えない愛くるしさが有ります。

小物って楽しいですね。着物でも小物を替えれば雰囲気も変わります。

 

これからの着物と帯

投稿日:

窓の外からの紅葉が綺麗ですが、今日は特に冷え込む感があり外に出たくないな~
そんな気持ちにさせる一日です。

そんな時は、お家で着物を確認してみるのも一つの過ごし方ではないでしょうか。
普段きている着物ではなく、随分手を通していない着物の確認ということで陰干し
をしてシミやカビを確認してみてはいかがですか。

一度にすると手間ですので、最近着用されたお着物は、確認をして仕舞っておられることでしょうから、是非、数年手を通していない着物からお薦めします。

滅多に着る機会のない着物と言えば「喪服」です。
こちらは、急な出来事ですので、着用しようとして出してみたらシミやカビが凄かったというケースを良くお聞きします。
どうしても箪笥に仕舞ってそのままになっているので、湿気で「カビ」が発生という件をよく聞きます。又、以前一度着用しただけですが、シミが出てきている着物のクリーニングもよく見ます。こちらは、多分着用時に飲食が有り、こぼしたことにその時は気が付かず年月が経ってしまったのではないでしょうか。もしくは、かなり汗をかいてそれがシミとなったという場合。考えたら色々とございます。
しかし、折角作られたお着物ですので、何とか再生されることをお薦め致します。

このケースは結構あり、シミ落としのお見積りをお出しして「その金額で直るなら」とお願いされるケースが多いです。一枚改めて作ると直しの金額の何倍もということとなります。

《これからの時期に作るなら》

段々と寒くなると染が良い感じになるということで「寒染め」の喪服や色無地
(勿論、一から染めるのですが。)が宜しいかと思います。

今年の二月ごろに姉妹一緒に染められたご家族がいらっしゃいます。
発色も良く大変良い感じになりました。白生地は伊と幸さんでした。

色見本

喪服

【お薦め名古屋帯】


「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯は、とても軽く
締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な黄色のお色に唐華を
施してあり、格高い名古屋帯となっております。小紋は勿論、無地、江戸小紋、
柄の少なめの付け下げ等に合わせて頂けます。
これからですと、クリスマスでの会食同窓会、年をこしますとお年賀でお出かけ
初釜、等々と色々とお使いいただけます。
会食にしても、外出しにくい時期ですが、充分気をつけて楽しんで頂きたい。
そう思っております。

正絹小紋 京染め[蔦唐草文・淡いピンク]

気軽に着物生活に是非どうぞ(#^.^#)

正絹小紋 京染め[紋意匠に葡萄と河骨枝丸文のとび柄]

紋意匠生地に葡萄や河骨文と桔梗と唐草文様をバランスよく描き上品に
仕上げました。淡いパープルにグレーが混ざった地色でお茶席などに好
まれる小紋に仕上がっております。