玄関の上がり方の「真」「行」「草」

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玄関の上がり方にも色々とございます。正式な「真」から簡略な「草」まで。
まさか、玄関の上がり方にまで所作があるのかと思われる方が多いと思います。
実は私もその中の一人です。子供のころ履物は揃えなさいと躾けられました。
ただそれだけで、真行草があるなんて驚きでした。
長い間、茶道に通じている方は当たり前のことかと存じますが、概ねご存知で
ない方が多いようです。

簡単にお話をします。

【真】

⒈ 玄関に入る前には、コートやショールは脱いで手で持っておきます。

⒉ 向きを変えずまっすぐ上がります。

⒊ 体の向きを変え膝をついて草履の向きを反対にします。
(帰る時すんなりと履けるように)
⒋ 履物は、正面を避て、主人の履物と反対側、もしくは先客の履物に並べて
置きます。

【行】

⒈ 玄関に入る前には、コートやショールは脱いで手で持っておきます。

⒉ 玄関にお入り横向きに上がります。

⒊ 草履の向きを変えて真の⒋と同様に置きます。

【草】

⒈ 玄関に入る前には、コートやショールは脱いで手で持っておきます。

⒉ まっすぐ上がります。

⒊ 履物は次の客が揃えます。

それぞれ、場に応じて使い分けをされます。
「真」は、個人宅を訪ねた時・少人数のお茶席
「行」は、自宅など
「草」は、お店や大寄せの茶会などです。

大寄せの茶会は、多くのお客様がいらっしゃいますので、お待たせしないため
には「草」が宜しいかと思います。

簡単なようで覚えていないことです。これは、覚えるというより
身体で覚えていて自然と出るのが美しい所作ではないでしょうか。

“きものむらたや”では、只今、SALE中です。このご時世購買意欲が薄れて
いる中、夏の着物と言われてもピンとこない方も多いかと思います。
それでも夏には夏の着物と帯です。一部ですがご覧ください

こちらの着物は、小千谷ちぢみです。
写真に撮って色補正はしたのですが、なかなか難しく思うように色が
出せませんでした。一枚目と二枚目は同じ着物ですが色が違って見えます。
この二つを足して二で割ったようなお色とも言えます。
薄柿色を少しピンクを足したかのようなお色です。


こちらは、女郎花色に近いでしょうか?
どちらも良いお色です。


お仕立て上がりの絽の名古屋帯もお安くしております。この機に是非どうぞ。

茶席に入るまで「寄付」

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今、自粛で大変窮屈な生活をされている中、皆様にどうやって楽しんで
貰えるかを考えました。

「目の保養で着物と帯の画像をアップする」
今は自粛でお茶席はないですが、そんな時だからこそお茶席マナーについて
改めて勉強するために「お茶席の心得のまとめ」などをブログに書いて
いづれ訪れる収束の日、のちのお茶会に向けて準備する。等々
私どもができることを考えてブログを書きたいと思います。

緊急事態宣言の都府県だけでなく、それ以外の県の方々も被害はあると思い
ます。だからみんなが協力するのも大切です。
他人事ではなくなりますので、今できることをさせて頂きます。

自粛ですので、なるべく外に出るのは控える。だから、こうやってブログを
書いてご覧頂きお客様と繋がる方に専念したいと思います。
勿論、セールは続いてさせて頂きます。
少しでもお気持ちに余裕が出たら是非お考え下さい。

今日は、【初心者の為のお茶会出席について】です
[寄付]
玄関を入って受付を済ませてから通されるのが寄付です。
そこでお客様はコートを脱ぎ、懐紙などの用意をしたら身支度を整えます。


◆部屋に通されたら、かかとを立てたまま座り、コートを脱ぎます


◆コートをその場で袖たたみにします


◆コートを小さく折りたたみます


◆足袋カバーを履いている場合はここで脱ぎます


◆バッグから数寄屋袋や懐紙などを出し、風呂敷の一番下にコートを置いて
からバッグをのせ、持ち手を通して結びます


◆風呂敷の左右を結びます


◆風呂敷を部屋の隅において数寄屋袋を持って、畳の縁を踏まないように
座ります。(場所によっては別の所に置くこともございます)


◆座る時は右足を引き、右膝が先にたたみに付くように座ります。
この時右裾を引くようにして一気に座ります

その後、その場所で、茶席に入る準備をします


◆扇子は片手で出し入れができるよう、着物と帯揚げの間に入れます


◆懐紙は輪の方を下にして胸に入れます


◆懐紙を胸に入れる時の注意点は、着物の衿と帯の接点に懐紙の端を合わせ
きれいな三角形になるようにします


◆懐紙の手前に輪を下にして出し袱紗を入れます


◆正客の場合は、道具の拝見に必要な使い袱紗を出します。
袱紗は、八折にして輪を下にして、懐紙の手前に入れます


◆数寄屋袋は、バッグと同様で茶席には持ち込めません。
必要なものを出したら邪魔にならないように帯の中へしまいます


◆お客様同士扇子を置いて挨拶を交わします。
茶道では、その日初めて会った方に、また始まりと終わりに扇子を置いて
一礼をします

これが、寄付に案内されて茶室に入るまでの行動です

【茶会で使う名称について】
「亭主」 茶事茶会を主催された方の表します
「正客」 主賓
「次客」 二番目の客
「三客」 三番目に座られた客、・・・・・・・・・・つづきます
「詰客」「お詰」「末客」 は最後に座っているお客様をいいます

「点法」「点前」 お茶を点てること
「半東」「伴頭」 お点前をする方が点てたお茶をお運びする方
「仕服」「仕覆」 茶入れや茶碗などの道具を入れる袋
※流派によって異なります

初心者の為のお茶会手帳より引用

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