二月の気軽なお茶会~小紋と名古屋帯としゃれ袋

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【大寒】
外は雪
本当に寒さが身に凍みる時期です。これを過ぎれば
立春で「春」と呑気にインスタに書きはしましたが
寒さに弱い私には、本当の「春」はまだ遠い気がします。

先日、初釜を終えられたお客様が仰っていらっしゃいました。

「やはりコートは必要です。寒かったです」と・・・・・・

年末にお伺いしていた「アップルコート」塵除け雨除け?には
なるかと思いますが、生地が薄いかもしれませんねぇ~裏もつ
いてなさそうですし。と色々とお話をしていました所
出来上がり品ですのでお値段はこれからお仕立するよりはるかに
お安いので、お客様にとっては有難いお話でしたが、裏がないことと
薄くて防寒には程遠いとお感じになられたようです。

洗えて気軽にお召しになられる反物をご用意する予定です。

大寒を過ぎれば「立春」節分ですね。そんなお茶会もされるところも
あるのでは?

春らしいお召し物とはいえ2月です。「梅・蝋梅・椿・水仙」などが
施されていると尚素敵でおしゃれになることでしょう。

型染小紋(正絹)[油滴天目茶碗のイメージで作られた]

こちらは、特別、花が施されているわけではございません。
どちらかというと油滴天目茶碗をイメージしてして作られた反物です

お茶をされている方にもお勧めですし、おしゃれな方にもお勧めです

油滴天目茶碗をイメージして、茶碗の黒い釉中に油の点滴に似た小さな
丸い斑点を型染で縦ストライプの紋意匠白生地に色々なお色で施してご
ざいます。ここで4色以上のお色を使っていますので、型紙も4枚以上使っ
ていることになります。全体にちりばめてから、上から一色お色を重ねま
す。そうすると深みのある素敵なお色になります。正に油滴天目茶碗の様
に趣のあるお品となっています。

袷にしても単衣にされても宜しいです。

お単衣にされた場合
こちらの八寸名古屋帯をお勧めいたします。
本来は夏帯ですが、5月6月はこちらの帯が重宝すると思います。

 

特選博多織紋八寸「夏・名古屋帯」
【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

 

大倉織物の≪誠之輔≫ブランド。博多織の名門処の夏帯です。こちらのタイプ
の織は特別で社長しか織れないとお聞きしました。しなやかなハリと締め心地
の良さを持つ上質な博多織の帯です。小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段
使いのお着物にもおすすめです。

こちらの、八寸名古屋帯は、アイボリー系のベージュお色一色です。しかし織柄
で帯の良さを表現してございます。

 

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

1854年の創業以来、実に150年。その妥協を許さない物作りは大勢
のキモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。 優し
くて気品のある神秘的な紫を地色にお柄は「忍冬唐草文」で お柄は
上品にまとめてございます。お着物に対して邪魔をせず尚且つ趣味
性を漂う、洗練された表情をしていますので、ひと味違う着物姿を
演出してくれる逸品の帯です。着用年齢や着用する場所も広い帯で
すので、親子代々引き継いで頂きたい逸品の九寸名古屋帯です。

 

紬 【板場友禅】 社交着としてお勧めのお着物です

紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭か
ら引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。その手法には「先染め」と「後染
め」がありこちらは後者の後染めです。このお品は黒地に四季折々の花柄模様
(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間
のかかったお品です。おしゃれに、粋にとお召しになる方の雰囲気に合わせて
帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと色々と楽しめます。

 

正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通
《袷・単衣のスリーシーズン袋帯特集》

西陣織証紙番号NO.286番。【吉村織物】謹製の袋帯です。玄人好みの
上質なお品を作る帯屋さんとして有名です。山桃の樹皮を煮出した染色
液を化学染料に配合して染め上げた糸を使用して、「よろけ模様」を二重
だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げた、まさに独創的な袋帯
です。しかも総通しの全通ですので、お太鼓の部分をあまり気にしなくて
すむ安心な品。軽くて、しなやかな締め心地は、どのようなお方にもお薦
めできます。 カジュアルな訪問着、付下げ、小紋など、幅広いコーディネ
ートでお楽しみいただけます。 お茶席などにもぴったりなひと品です。

こんな感じで合わされて、帯締めで遊ばれても楽しいかと思います。
粋にお召しになられる時は、帯揚げを濃いお色にされるのも宜しい
かと思います。

帯合わせでTPOが変わってきます。小物を一つとっても変わりますので
楽しいです。

特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

西陣老舗機屋【秦生織物】謹製のしゃれ感のある名古屋帯です。
こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で織っていますので、しなやか
でありながらハリがあり軽い帯地が特徴です。ベージュ系の帯地にブルーの
花々を施してございます。おしゃれで粋で都会感覚の名古屋帯です。おとな
しそうに見えて帯で主張ができますので、上品で華やかさを求められるパー
ティーや、お茶席でのご着用をお薦め致します。又、普段使いされると粋に
着こなしができるのではないでしょうか。

 

特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

 

こちらも西陣老舗機屋【秦生織物】謹製のしゃれ感のある名古屋帯です。
同様に裏地も同じ機で織っていますので、しなやかでありながらハリが
あり軽い帯地が特徴です。白地の帯地に市松に石垣柄を施してございます。
所々ラメ風に施してありモダン風な作風に仕上げてあり、おしゃれで粋で
都会感覚の名古屋帯です。お茶席でのご着用も良いですが、ご友人との
食事会などちょっとしたミニパーティーなどの会にも是非どうぞ。

 

お茶事の装い~社中~とび柄小紋と名古屋帯、しゃれ袋

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【夜咄(よばなし)の茶事】

初釜も終わり、成人式も済みました。
今は「小雪」もうじき「大寒」になります。

ならば、炉の季節、夜の長い時期 お茶事をお考えではないでしょうか。
勿論、夜咄の茶事
夕暮れ時から夜にかけて行われるお茶事で、夜会ともわれます。
夜咄には手燭や行燈など、昔ながらの灯火具が用いられ、上級者向き
の非常に趣のある茶事です。 点前や拝見にも手燭が伴い、他の茶事に
はない風情を醸し出します。

そんな時の装いは、やはり無地(紋付)が無難です。

TPOによっては、とび柄小紋も大丈夫です。勿論、江戸小紋も宜しいか
と思います。

無地も素無地と紋意匠がございます。地域性もございますし、その方の
お考えもあるかとは思いますが、薄暗い場所にひっそりと座っている事
を想像すると地紋があった方が少しは華やかになるような気も致します。

とび柄小紋でも大丈夫なお席ですと

こちらをお勧めいたします。

正絹小紋 京染め[四海波・雪輪ぼかし・グレー色]

四海波とは、祝儀用に謡う、謡曲「高砂」の一節に出てくる、日本を
取り巻く四つの海の波の通称で、国の内外が平和である事の願いを込
めて模様化したものです。 その中に「雪輪の模様」を手作業で柄付け
をして、波が天の方向に向いて、着姿の美しい高級小紋になりました。
着用年齢を問わず、着用シーンも幅の広いひと品です。 どんなシーン
でも対応しますが、特にお茶席の着物として最高のお品です。

雪輪ぼかしも目立たず品も良いのでまた、グレーはお茶をされる方に
は好まれるお色です。

帯は、しゃれ袋か名古屋帯でしょう。

九寸名古屋帯【橋本テル織物謹製】「紹巴名物裂・全通」
生地のベースは淡いパープルでいちご紋様柄で少しずつ段お色の変化
がございます。 色無地や江戸小紋、とび柄小紋などに合わせてお締め
頂けます。

特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

こちらの帯は、とてもスッキリ感がございます。菊菱文様を変化させて
見方が変れば七宝にも感じられお太鼓部分は色糸を替えているだけです
ので結ぶ際に気にしすぎなくても大丈夫かと思われます。
(あくまで個人的な意見ですが)
前にくる部分もお太鼓と同じお色の糸が使われていますがそれも少しです。

こちらは、お着物に対して明るい方ですのでメリハリはございます。

 

ろうけつ染め小紋(正絹)[ろうけつ吹雪染]

ペーズリーの地紋の紋意匠の生地。蝋を吹雪加工で全体を和らげ上品に
仕上げています。気軽にお茶席や会食などにお召いただけるお品です。
配色は4色でお色の持っていき方で雰囲気が変わります。京紫色、葡萄染
(えびぞめ)、白菫色、山吹茶の系統のお色の配色です。全体に温かみの
ある色合いで施されています。名古屋帯でおしゃれに粋に合わせてお召し
になってください。

 

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」

「忍冬唐草文」で お柄は上品にまとめてございます。お着物に対して
邪魔をせず尚且つ趣味性を漂う、洗練された表情をしていますので、ひと
味違う着物姿を演出してくれる逸品の帯です。着用年齢や着用する場所も
広い帯ですので、親子代々引き継いで頂きたい逸品の九寸名古屋帯です。

特選西陣織袋帯【織悦謹製】「ルーマニア立菱縞文、有悦織」

帯地はとてもしなやかで、裏地も表と同じ織機で織られたものです。
表と裏が同じ糸、織機を使っているということは手間がかかっているという
ことです。価格が上がっても良いものを作ると言う志がある織悦さん。さすが
です。良いものを妥協せず作られています。
こちらは、ルーマニア立菱縞文の有悦織りです。そして全通です。ほのかに
ピンク系のお色でまとめてあり、優しい雰囲気の帯に仕上がっています。
おしゃれに、粋に結ぶことができます。

 

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

しなやかに織り上げられたオフホワイトをベースにした帯地。その中に細
やかに七宝や若松菱を施し、おめでたいお席に良いお柄となっております。
何処を出されても良いですし、どのようなお着物のお色にも合わせやすく
なっております。軽くてしなやかな風合いですので、重宝する一本です。

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

 

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によって
菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。
単色使いですので上品に仕上がっております。又、軽くてしなやかな風合い
ですので、重宝する一本です。

ただ、お茶をされる方には「菊」というと時期をお考えになられます。
菊と言えば仲秋の名月頃を思い浮かべます。重陽の節句がございますように
やはりその時期をお考えになられます。しかしながら、それはその時期が
「菊」が綺麗に咲くということで夏の菊(5月~8月)秋の菊(9月~11月)
寒菊(12月~1月)頃がございます。帯は先取りですのでこちらは、夏の菊
として3月終わりころから結ばれても大丈夫ですし9月からはかなり長く結
べます。だから重宝もするしその時期に結べばおしゃれにもなります。

結構、得するおしゃれな帯です。良かったら、サイトをご覧くださいませ。

一月のお勧めお着物と帯

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2024年が始まり10日が過ぎました。人日節句も過ぎ皆様は「春の七草」を食されたことと存じます。

この七草粥の行事は813年に嵯峨天皇に若菜の御膳を奉ったのが始まりと言われ
宮中の行事としてされていたものが、江戸時代に公式の節句として定められた。

 

明日は、「鏡開き」です。今年一年の一家円満を願いながら、神様に供えた鏡餅を
お下がりとして頂きます。

 

紬は着る人の個性を表現できる普段着であり、とてもお洒落な着物。蚕の繭
から引き出した糸に撚りをかけて織るのが紬。
その手法には「先染め」と「後染め」がありこちらは後者の後染めです。

このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように
型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋に
とお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと
色々と楽しめます。

 

今回合わせた帯は、博多織の大倉織物の誠之輔ブランド新作です。
真の良い洒落帯を作っておられ、しなやかなハリと締め心地の良さを持つ上質
な博多織の帯です。小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお着物に
もおすすめです。
白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、数色のお色で施され
てございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。

 

特選小紋 京染め[型染め・とび柄]
ひし形の中に唐華を配した模様で、その菱にも細かい柄がございます。
つくりは同じですが、模様のとび具合仕立て方によって雰囲気が多少変
わります。唐華の向きも多少違います。落ち着いたお色ですので、こげ
茶系と一般的には言うでしょう。
もっとよく見ると、「憲法染め」いわゆる赤みがかった黄色のくらい
黒茶色に近いお色ではないでしょうか。

お色を答えるのは難しいです。

合わせている帯は
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】
織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる
「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。
軽くてしなやかで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席向き
の装い」と言って間違いないでしょう。芯を入れる必要がないため、軽くて
結びやすいという利点もございます。一般的な袋帯に劣らない格があります
ので、二重太鼓の帯結びが苦手という方や、柄の位置を気にせずに結べると
いう利点がございます。

こちらの帯を織る職人さんがお歳で辞められました。実際この織り方は、その方
しかできなくて、大変貴重とされています。現在残っているのは、むらたやに3本
他の呉服屋さんがお持ちでしたらそれでおしまいとなるということです。

問屋さんが数本持っている可能性があるかもですが、それは可能性が低いです。

名古屋帯 特選西陣織九寸名古屋帯【川島織物謹製】
小紋 型染小紋(正絹)[油滴天目茶碗のイメージで作られた]

西陣の名門「川島織物謹製」のお太鼓柄の名古屋帯のご紹介です。
柄は、ペルーの民族柄に近寄った柄行です。帯地がベージュと生成りの
中間どころで、どんな着物のお色にも合わせやすい帯となっております。
所々にふっくらとした柔らかな質感のモール織が施されていて、表情が
豊かでオシャレな名古屋帯となっております。江戸小紋やとび柄小紋、
総柄小紋でお召し頂き粋におしゃれに結んで頂きたい一品です。

【小紋】
油滴天目茶碗をイメージして、茶碗の黒い釉中に油の点滴に似た小さな
丸い斑点を型染で縦ストライプの紋意匠白生地に色々なお色で施してご
ざいます。ここで4色以上のお色を使っていますので、型紙も4枚以上使
っていることになります。全体にちりばめてから、上から一色お色を重
ねます。そうすると深みのある素敵なお色になります。正に油滴天目茶碗
の様に趣のあるお品となっています。

 

どれもお茶席にも趣味の会にも合うお着物と帯となっております