これからのお薦め名古屋帯

投稿日:

先日、問屋さんが来られて京都の諸事情を聞かせて頂きました。

お茶関係では定評のある「藤原織物」さんが廃業されるということ。・・・・

前回も安藤織物の職人さんがご高齢のため織るのを辞められたとお話をしたばかり

なんだか寂しい話が多いです。

藤原織物さんは、確実に廃業ですので、各問屋さん、小売り屋さんがお手元に
お持ちでない限り手には入らないお品となります。

そこで、むらたやが今持っている藤原織物の帯を探してみることにしました。

【名古屋帯】
「紹巴 ぶどう笹蔓文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地に優雅なムードのあるぶどう笹蔓文で、
唐草と共に松・竹・梅・桜を感じさせるおめでたい柄を施してございます。

「紹巴 正倉院草花文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地がチョコレート色の濃さで、華やかなムードで
立湧きの唐草の中に華文を施してございますので結ぶ時期を考えずに
重宝する一品となっております。

【袋帯】
「彩王朝菱文」

落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱
などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯
です。勿論、結婚式の披露宴や結納のお席で結んで頂ける礼装用袋帯です。
おめでたい柄行ですし様々なお色が使われていますので着物にも合わせや
すく華やかに上品にお締め頂けます。

今のところこれくらいですか。
もう少ししたら棚卸をしますのでわかると思いますが、多分これくらい
かと思います。

藤原織物のしょうはの帯はホントに定評があり支持層も広く私共としても
こちらの帯がないと、それに代わる主力商品を探さないといけないと思ってます。

今私共の所にある帯でいいな。と思う帯をご紹介しましょう。

前回お薦めした「織成袋なごや帯」
こちらは、お茶会にも良いですし、着物生活をされている方にも評判がいいです。
しかし、こちらも数が少なくなっていて、むらたやでも今あるのがすべてです。

気軽に結ぶ帯として八寸の帯
大倉織物(博多織八寸)

 

黒地にブルーの模様が映えています。八寸ですので、気軽におしゃれに
結んでいただきたいお品です。

こちらは、近々サイトに載せます。まだ載せていません。(入荷したばかりで)

同じ黒地でも雰囲気が変わります。
西陣織【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

お月見の時などにちょっとした時に結ばれるとおしゃれです。
こちらはサイトにございます。

 

となみ織物の
九百佐賀錦と名うっている九寸名古屋帯こちらもお薦めです。

名古屋帯ですので、小紋は勿論ですが、江戸小紋、無地、付下げくらいまでなら
結べる価値のある帯です。

光沢のある帯です


染びった柄を織り込んだ枠の中に丸い輪があり、形は菊や梅の雰囲気で施
されている、スリーシーズンの名古屋帯です


扇面型の松が幾重にも描かれております。スリーシーズンお召いただ
ける、大変重宝する帯

綺麗な黄色のお色に唐華・華文を施してあり、格高い名古屋帯となって
おります。無地などに上品に合わせられるとおしゃれです。

色々とございます。
お聞きになりたいことがあれば、遠慮なくお問い合わせくださいませ

新作名古屋帯

投稿日:

昨日と本日と二日続けて問屋さん、帯のメーカーさんがお越しでした。

初日は、月一で京都から通ってこられるところです。若い頃は何ともなかった
道のりですが、さすがに年とともにきつくなっているようです。
でも、今回は、「どうしても“むらたやさん”に見せたくて京都から直行しました」とお顔が自身に満ちておっしゃられるのです。

タイシルクで織られた塩瀬の帯、染は栗山吉三郎です。

確かに凄い。
染帯の不得意な地域だから染帯の仕入れをしない私どもですら心が躍るような
お品でした。
簡単ですが写真を撮りましたのでご覧ください。サイトにはまだ載せていません。
これから写真を撮って載せます。もう少しお時間がかかります。<(_ _)>

【塩瀬(タイシルク)栗山吉三郎染】お太鼓柄

どれも【和染紅型 栗山吉三郎作】です。
塩瀬は、難がでやすいから嫌がる方が多いのですが、この栗山吉三郎さんは、
さすが、自信がおありなだけありお上手です。
ましてや、生地がしっかりとした生地タイシルクです。高級品ですので、
「もしも失敗したら・・・・・・」ということを考えると躊躇する仕事です。

そんな生地で染められるからこそいいお色で染め上がってきたようです。
すでに、市内(京都)の呉服屋さんで数点売られたようです。
県外では、弊社(むらたや)に取り敢えず持ってこられました。

これからは、今までありそうで無かったものをそれも良い商品を売っていこう
とおっしゃっていました。

そこの主力商品であるお品も見せて頂きました。
織り方は企業秘密ですのでお教えはしていただけませんでした。

一層で織ってございます。
本来なら一層ということは、裏は、表の柄の裏側の柄が普通ですが、こちらは
違います。裏は表とは全く違う柄(無地感)となっています。
風通紋紗の帯です。
結ぶ期間は、スリーシーズンとおっしゃっていました。
5月・6月・7月・9月・10月頃でしょうか。紗なので8月も結んでも大丈夫か
と思いますが、おしゃれで結ぶなら8月は羅を選ばれたら尚おしゃれかなと
思います。フォーマルでいくなら絽の帯で結ばれると間違いはないでしょう。

次の日は、個人でされている帯の問屋さんです。この方は年に数回お越しで
良いものを持ってきてくださいます。また、情報も色々とくださいます。

今回も、最新の情報とともにお越しになられました。

ここで私共は、安藤織物の織成袋なごや帯を仕入れています。
数か月前からお話をしているように、この技法ができる方はただお一人で
その方が、入院されたというお話をしました。
その後、無事退院をされたんですが、高齢で悪いのが心臓ということでご家族の
皆様が、もう織るのをやめて欲しい。長生きをしてほしい。という説得があり
退院後数本織って、あと三本織れば糸もなくなるだろうという寸前でやめられたそうです。

その最後の仕事を拝見させていただきました。

配色も柄も「初めてだわ」というものでした。なんだかこれで最後と思いうと
ほんとにもったいないと思わざるおえません。
一つの大切な技術が失われたということです。

最後のお仕事のご紹介です。
【織成袋なごや帯】六通

 

こちらの八寸名古屋帯を広げた時、鱗模様の帯のお色がきれいで目につきました。
柄も鱗模様は知っていますが、こちらの帯で鱗模様は初めて拝見しました。
黄色も、卵色のようなきれいなお色ですので、きれいなお色の小紋に合うのでは
と思います。

問題は、これらがおいくらくらいなのかということです。
「数か月前までは、今後高くなることはあっても安くなることはない」
と言われていました。だから前回で仕入れは最後にしようと決めていました。

しかし、今回、織るのをやめるからこそ、本当にお好きな方、この帯を大切に
してくださる小売店にお安くお分けしたいとのお申し出が弊社にございました
ので、数点仕入れることにいたしました。

これで最後といわれました。
だから、以前に近いお値段でお分けできると思います。

これは、現在サイトに載っている帯です。

秋からの着物と帯~コーディネート

投稿日:

立秋も過ぎましたので秋の装いのご紹介をします。

単衣にも袷にもお勧めの秋の付け下げと袋帯【加納幸謹製】

※付下げは、サイトにアップしていません(#^.^#)

これからの付け下げと袋帯

付下げはご連絡いただければ詳しいことお伝え出来ます。
帯はサイトに載っています。松竹梅の帯です。

こちらは付下げがサイトに載っていて帯はまだ載せていません。

付下げはおお色がきれいでお正月などの初釜にいい着物です。
もちろんパーティーや観劇、入卒などの行事の時にもどうぞ

御所解模様の訪問着(棒霞)

こちらの訪問着は、細かい柄ですので本来なら帯の柄が大きな柄で合わせ
た方がいいのかもしれませんが、こちらの帯が108個の宝尽くしで、大変
縁起のいい柄となっている『令和記念のの帯』として作られたお品です。

こちらの訪問着もお勧めです。

こちらの訪問着もお勧めです。合わせる帯のお色は範囲が広いです。

柄も上品ですので50代から着物をお選びになられる方にはこちらのような
訪問着をお勧めいたします。今は地味でも帯によってずっとお召いただけます。

こちらの訪問着と袋帯、特に袋帯がお勧めです。留袖にも色留、訪問着
格の高いお着物にずっと結んでいただけるお品です。

訪問着も流れるような柄付です。

 

ロウケツ染のきものです。おとなしめですが、品があってこちらもずっとお召
いただけます。

どちらかというと50代からのきものです。もちろん60代の方70代の方にも
お勧めです。
帯が派手と心配でも安心してください。「令和の帯は一本で二度おいしい」です↓↓↓こちらが反対側(手先側)の柄です

こちらは大人しめです。

秋からのきものと帯そしてコーディネートも合わせてご紹介いたしました
ほんの一部でしたが参考にしてください。

気になれば遠慮なくお問い合わせくださいませ

付下げと小紋の柄~立秋からの着物

投稿日:

付下げの語源

先日、仕立て屋さんと、小紋の柄合わせについて話し合っていた時のことです。
その小紋は、とび柄で、形が決まっているわけではないので上下がはっきりしない
柄でしたが、どの位置に柄を持ってくるかで雰囲気が変わります。

衿に柄があるのか、ないのか、裾の柄、身幅に柄が並びすぎる?などと、一つ
ずつクリアしながら決めていきました。少しでも不都合あれば柄合わせを一から
やり直し。結構大変な作業です。

その時、「結構、付け下げや訪問着の柄の方が悩まずにいいかもね」という話に
なったのです。仕立てることは難しいかもしれませんが、柄合わせは概ね決まっ
ているので悩むことはないかもね。・・・・・と。

【付け下げ】
着用した時、前から見ても、後から見ても柄が上を向いています。
柄である花や鳥など、上を向くようにあらかじめ計算をして柄付をされています。
☆肩山や袖山などを中心に柄を付け合わせて染めれば仕立てた時に上を向くので、
鋏を入れるところが決まている

【小紋】
一方付けといって、板に張った白生地に端から型紙を送っていくので、染め上
がった一反の着尺地の柄は、一方方向を向きます。それを裁って着物に縫いま
すので、前は上向きならば、後は下向きになります。後を上向きにすれば逆に
なります。

※付下げが広まったのは、昭和40年代の初め頃かと思います。
小紋よりいくらか改まって、訪問着より気軽に着られる、あっさりとした柄付け
のきものでした。

明日から暦の上では「秋」です

まだまだ暑いです。残暑厳しいというべきでしょう。

そんな中ですが、秋は刻々と近づいてきます。
そろそろ秋の単衣、10月からの袷のきものや帯をご用意をされても良い時期
かもしれません。

単衣にも袷にもお勧めの小紋のご紹介です

京友禅[橘桐菊文様]


京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

合わせる帯は
特選袋帯【華陽織物謹製】「牡丹唐草文様」

九寸名古屋帯【藤原織物謹製】「紹巴 正倉院草花文 六通」

こんな感じで合わせても素敵です。

きものと帯の組む合わせで雰囲気も変わります。合わせる楽しみも増えますよ。

この時期お薦めの訪問着

 


蔦の葉と曼珠沙華のような花をモチーフにした訪問着です。
多分「秋」をイメージして作られたのではないでしょうか。
贅沢な一品です。さすが、「菱健」さんです。

【株式会社 菱健】
昭和24年創業。一貫して「自らの感性を磨き、付加価値の高いものづくりに徹し、良品廉価で販売し、もって和文化発展に寄与する。」というポリシーをお持ちの企業です。制作理念は「本流にこだわる」であり、大量生産・大量販売というものづくりではなく京都に在籍する伝統工芸士や職人が持つ「ハンドメイドの味」を活かし、きものに表現するものづくりにこだわっている企業です。

 

文月のきもの

投稿日:

文月 夕涼みという夕食後の湯上りに「浴衣」はいかがですか?
浴衣で縁日、花火大会という日本らしい情緒ある風情があるのが良い所で
懐かしいところなんですが、今はなかなか情緒を感じる機会も減ってきて
寂しい気がします。

縁日のそぞろ歩き、浴衣を着て(夜は明るめの浴衣が映えます)足もとは素足
が美しい黒塗りの下駄で。
花火大会での浴衣、盆踊りでの浴衣、納涼大会での浴衣という風に
本来は、色々と着る機会がございます。

社中での朝茶の茶会にも浴衣をお召しになる方もいらっしゃいます。
せっかくですので、朝茶事に「蓮見の会」を催されても情緒があって素敵です。

今時期が良い時期です。こじんまりで宜しいので各社中で催されてみてはいか
がですか

 

源氏物語の浴衣

源氏物語の浴衣

鎌倉彫の下駄

 

◇盛夏(七月、八月)の外出にお薦めのきもの

☆絽、粋紗、薄お召し、薄大島、上布、明石、紅梅などの透けるきものです。
その時の長襦袢には注意を払ってください。絽か麻の白がよく、着丈が短く
足首が透けてみえるない方が良いです。

☆夏の薄物では、逆光に注意
盛夏の薄物のきものは、きものも襦袢も透けるものが多く逆光線に立つと足
形が透けて見えるるものが多いです。
暑いので、気持ちがゆるみがちになります。腰のくずし方や足の休め方に気
を付けましょう。

 

【お中元】
暑い時ですのでお届けにしても電話か葉書での挨拶ですませることが現代的
ですが、敬意を表さねばならない場合、相手先に出向くのは奥様のお役目。
そんな時に、粋紗のきものに紗の袋帯か羅の帯、献上博多なら紗織りの透か
したもので合わせてはいかがですか。

青、納戸系の涼し気なお色のきものに白の帯、帯締めでアクセントをきかせ
草履やバッグも色を揃えたり、白地にして盛夏のおしゃれを楽しんでください。

【お出かけ後】
帰宅後は、脱いだ着物はハンガーに掛けて吊るし、両手にきれいな濡れタオル
を持って、汗ジミの部分を挟んで軽く叩き、汗を吸い取らせる。(あくまで軽く
濡れすぎたタオルですと逆に着物の生地をが縮む可能性があるので注意)

【絽の無地】

 

 

【小千谷ちぢみ・杉山織物謹製】

 

 

汗やシミが気になる方には、東レの絽のきものがお勧めです。

【東レ絽の無地】

【東レ絽の小紋】

 

 

【絽の名古屋帯】

【八寸名古屋帯】

【絽の名古屋帯】

日本の伝統行事~お盆~

投稿日:

お盆は、日本古来の「信仰」と「仏教」が結びついてできた行事
お盆の正式名称は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)と言います。
先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼びます

多くの地域(一般的には)が8/13の迎え盆~8/16日の送り盆の4日間を言います。

※地域によっては7月一杯をお盆、または旧暦どおり7月15日を中心に行う地域
がございます。

(先祖の魂を迎え、送り出すまでのお盆の儀式を言います)

13日:迎え盆
夕方に仏壇や精霊棚の前に灯りを灯した盆提灯をおき、庭先や門口に皮をはぎ取った麻の茎(麻幹)焚きます

※皮をはぎ取った麻の茎を「おがら」という

この灯りを「迎え火」といい精霊に戻る家の場所を伝えます。

16日:送り火

お盆を一緒に過ごした霊が、無事にあの世に戻れるように願いを込めて焚きます。

 

 

※精霊馬(しょうりょううま)→キュウリとナス
キュウリとなすに割りばしを刺して馬と牛に見立てたもの
「なす牛キュウリ馬」

キュウリは馬のたとえです。お盆の時に少しでも早く現世に戻れるよう
にという願いを表現しています。ナスは牛を表していて、お盆が終わって帰る時にのんびりと。
いわゆる、久々の我が家をかみしめながら帰っているのではないでしょうか。

 

【お盆に向けての準備】

7日:ご先祖様を迎える精霊棚を飾る。

7~12日:墓掃除や仏壇を掃除してご先祖様をお迎えする準備

13日:迎え火を焚く

14~15日:お盆のお供え
16日:朝は御供、夕方は送り火を焚く

その日のうちに片づけをする

簡単にいうとこんな感じです。

一番熱い時期ですが、こんな時に着物でお過ごしになられるのも素敵
ではないでしょうか?

やはり夏のきものは、
麻の生地が一番涼しいかと思います。

小千谷ちぢみ【杉山織物謹製】

紺色です。お色が濃いと暑そうに思えますが、透け感がありますので
逆に涼し気に感じます。

 

【佐々木染織謹製】「夏の花文様」

【京都イシハラ謹製】「幾何学文様」

別のお色の小千谷ちぢみにされると雰囲気がガラリと変わります。

小千谷ちぢみ」【杉山織物謹製】

【品 質】

100%使用 緯糸に強撚糸使用
生地産地 新潟県越後小千谷市 杉山織物
小千谷織物の証紙 有り
無地
淡いレモンイエロー
長さ 12.5m
生地幅 約40.0㎝

【京都イシハラ謹製】「雪輪文様」

帯地は、涼しさを感じさせる紺色です。横絽なんですが、幾何学文様の
紋意匠と雪の結晶紋を施した帯地になっております。雪輪もぼかしてある
ように施されていて雪輪自体のお色も白とほのかにピンク色が入った感じ
になっております。

絽の小紋などに合わせて気軽に結んで頂けます

お仕立て上がりの名古屋帯もございます。
こちらは、仕立て上がりのお品ですので今すぐ必要な方にお勧めです。

 

「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

こちらは、暑い夏でも気軽に着れるきものです。綿でできていますので家で
着物生活をされる方、お茶を習っている方がお稽古に、納涼会、夕涼みなど
にお召いただけます。夏に着物を着る場合汗が気になります。お家で手洗い
ができるタイプですと安心して着れます。

 

 

 

 

 

夏のきものとコート生地

投稿日:

蒸し暑く、風のない日などにお薦めはやはり
“小千谷ちぢみ”でしょう。盛夏のおしゃれ着として最高です。
涼しくて肌触りが良く、麻繊維ですので汗を吸収しやすく、肌に
べとつかないという利点がございます。
ただ、麻なのでシワになりやすいのが難点です。

しかしながら、麻の風合いは最高です。
ですので、朝の茶会や昼下がりのお出かけに是非お召いただきたいお品です。

「縮」と言えば小千谷の名が浮かぶほどその歴史は古く、また広く世に知ら
れています。苧麻(ちょま)の手紡ぎ糸を使って一面にシボのある夏向きの
きものです。記録によると1000年以上前から生産されていたと言われています。

モスグリーンの「小千谷ちぢみ」と麻の名古屋帯

小千谷ちぢみと絽の帯

夏のきものと麻の帯

 

こんな感じで気軽にあわせて、夏の行事にご出席されてはいかがですか?

夏のコートもお薦めです。

☆紗のコート・スリーシーズン用(真冬以外)

【品 質】

  • しおりべ®紋紗コート生地
  • 生地・素材   正絹100%
  • 平織と絡み織り
  • 長さ    :         約12.8m
  • 生地幅 :   約38.5cm
  • 真冬以外のスリーシーズンにお召し頂けます。
  • 防水加工済み

お洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋や織のおきものまで、幅広くご活用
頂けます。お急ぎで時帯なく思うように結べなかった時にもお太鼓の形を
隠せて便利です。

☆スリーシーズンのコート(真冬以外)
奄美大島本泥染技法と最高峰の染技術の融合

 

【品 質】

  • 女性用 奄美大島 本泥染 コート
  • 生地・素材   正絹
  • 本場奄美大島本泥染めの証紙 有
  • 奄美伝統染色家 赤塚次男
  • 長さ    :         約10.1m
  • 生地幅 :   約38.5cm
  • 真冬以外のスリーシーズンにお召し頂けます。

【着用時期】
まだ花冷えする季節から初夏、夏、初秋の涼やかな日にどうぞ。塵よけとしてもお役立ちいただけます。

【奄美大島本泥染め】
本泥染めは、テーチキの木を煎じて染め上げ、奄美地方に大古より湧出する泥を用い、自然に発色させており、独自の色合い、深味、落ち着き、渋さ等を備え持つ、正に日本風土を染め上げたて言っても過言ではない、最高級の染技法です。
又、何度も繰り返し染色を行うため、生地質も強くなり、母から娘へ、娘から孫へと親子三代、二百年以上もその美しさを失くことなく本当の意味での家宝ととしていつまででもお召しになれる着物です。

2022年の成人式の方まにあいます

投稿日:

そろそろ成人式の方の為の振袖展の企画を考えています。

私どもの地域は、来年に2021年にできなかった子と
一週間遅れで、2022年の子の成人式を執り行うようです。

流石に来年の子たちは振袖をご用意していることと思います。
が、まだ全くという方、今なら間に合います。
7月の終わりごろに振袖展を開催する予定です。

販売、レンタルどちらも承っております。
今回ご紹介するのはほんの一部です。
気になるお振袖があれば、遠慮なくお問い合わせください。

完全予約となっておりますのでご連絡いただけるとお時間を調整して
ご覧いただけます。

入荷したて(かぶせ袖)

入荷したて

これに似たタイプが2022年着用予定(M寸)こちらは未仕立て

2022年着用予定(仕立て済L寸)

お仕立上がり振袖(L寸)未着用

2022年着用予定(L寸)

2022年着用予定(L寸)

未仕立て

未仕立て

2020年着用済(M寸)
   

2020年着用済(M寸)
   

2022年着用予定(M寸・きものは化繊・帯は正絹)

 

ほんの一部ですが、レンタルも可能。お値段は色々です。

2023年成人式の方にお勧めです。
2022年の成人式でまだお決めになっていない方、お仕立て上がりの振袖が
ございますのでまだ、間に合います。

是非お問い合わせください

七夕と夏のお薦めきもの

投稿日:

「七夕」「棚機」「たなばた」

七夕は、古く中国から伝わり、星祭とも言い我が国の年中行事となっています。

【七夕の伝説】

天亭(神様)の娘である織女(しょくじょ)は機織りが大変上手な働き者の女性。
天亭は、同じく働き者の牛飼いの牽牛(牽牛)と引き合わせます。二人は一目
で恋に落ち結婚。しかし、結婚すると遊んでばかりで働かなくなった牽牛。
怒った天亭は、二人を天の川の両岸に引き離します。すると織女が泣いて悲
しんだため、年に一度七夕の夜にだけ合うこと会うことを許すようになった
というあらすじがございます。
年に一度、七夕の夜に限って、牽牛(けんぎゅう)星(鷲座のアルタイ)
との逢瀬を許された織女(琴座のベガ)は、この夜天の川を渡るのですが、
もしこの夜、雨となって川を渡れないときは、鵲(かささぎ)が羽を広げて
橋とし、織女を渡してあげるという伝説がございます。

「棚機」・・・・・
古い日本の「禊」の行事で、乙女が着物を織って棚に供え神様を迎えて秋の
豊作を祈った人々のけがれ払うというものでした。
選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、川などの清い水辺にある
機屋にこもって神様のために心を込めて着物を織ります。その時に使われたも
のが「棚機(たなばた)」という織り機です。
それから仏教が伝わりますと、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に
行われるようになりました。

中国では、二人の逢瀬を祝い「乞巧奠」というという行事が催されるように
なり、織姫にあやかり機織りが上達するようにとか様々な手習いごとの上達を
願う行事となりました。
※「乞」は、願う。「巧」は、巧鬼に上達する。「奠」はまつるという意味

遣唐使によってこの行事が日本に伝わり、合い混じって現在の形になりました。

7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが棚機(たなばた)
にちなんで「七夕」を「たなばた」というう読みに変化しました。

 

源氏物語浴衣・紅型調
夕涼み、お祭り、お盆の日など日本ならではの行事にどうぞ

【七夕飾り】
笹に願い事を書いた短冊や色んな形の飾りを笹竹に吊るすのを七夕飾りといい
ます。高ければ高いほど星に願いが届くと考えられていて、笹は、邪気を祓う
役目があると考えられていました。
折り紙で作る七夕飾りには、いくつかの種類があり「七つ飾」と呼ばれています
それぞれに意味が込められています。

☆吹き流し
機織りやお裁縫の上達を願う飾です。かつての宮中儀式で五色の糸を長い針に
通してお供えしたものを紙で表現したもの。
☆屑籠
清潔・倹約を意味しています。
☆網飾
漁業のあみから生まれた飾です。大漁を祈願
☆折鶴
家内安全や長寿を願う飾
☆巾着
金運の上昇や、貯蓄を願って飾る
☆紙衣
折り紙で作った人形や着物の形のもののことで、裁縫上達祈願や病気や災い
の身代わりになってもらうという意味もある
☆短冊
「五色の短冊」に願い事を書いてかざる。
五色とは赤・黒(紫)・青・白・黄色のこと

 

左 「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】
右 「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

半幅で気軽にお召しになって夏の夕涼みなどにお出かけください

【小千谷ちぢみ】

麻のきもの。透け感が涼し気です。

麻の半幅と合わせて気軽にお召し頂けます

夏のお茶事などには、
なごや帯と合わせていかがですか?

【小千谷ちぢみ】

こちらの麻のきものにこちらの名古屋帯いかがですか?

西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】絽の名古屋帯

夏のお茶事と着物と帯

投稿日:

茶事には、季節や時間や趣向によって様々な茶事があります。
基本は正午の茶事(昼の会)です。

今回は、夏の暑い時の茶事についてです
【朝茶事】
日中の暑さを避けて、午前6時頃の涼しい時間に開く茶会のことを言います。

席入り、初炭、懐石、中立、濃茶、薄茶の順に行われます。

〇流れが色々と省略されている短い茶事
〇暑い盛りなので、普段は刺身が入る向付に生魚は出しません。代わりに
事前に作っておいたものや、魚ではないものを出します。
〇夏なので献立は、さっぱりしたもの。そしてお濃とお薄のお茶を頂きます。

【蓮見の茶会】
朝早く、花が開くのを待つ間、持参の茶箱で一服頂き、美しく開いた花を見な
がら点心をご馳走になる。
必ずしも蓮池のある広い庭園でなくとも、蓮池のある寺院や個人のお宅で
朝茶事を兼ねた「蓮見の茶会」でも宜しいかと思います。

 

【暑い時の茶会の心得】~亭主~
夏の茶会では涼しさを工夫するのが、亭主の心入れです。
路地には、たっぷり打ち水をします。
茶室の障子は外して簾にして風通しを良くし、お道具の取り合わせや点心の
献立で涼感を盛り上げます。

~お薦めのきもの~

【小千谷縮】

夏には涼感のある麻のきものはいかがですか。
透け感も涼し気で気軽にお召いただけて堅苦しくなくお召いただけます

紺のお色は濃いですが、白の襦袢をお召しになられると透け感が見た目に
も涼しそうです。

 

汗が気になる方には、東レの絽の無地や小紋をお勧めします

【東レ絽の無地】

 

【夏の東レの小紋】

 

 

【絽の名古屋帯】

西陣織九寸名古屋帯【佐々木染織謹製】「夏の花文様」

西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】「幾何学文様」

お仕立て上がりの名古屋帯もございます。
急に絽の名古屋帯をご入用の方にはお薦めです

西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

西陣織名古屋お仕立て上がり【京都イシハラ謹製】