お勧めの袋帯~百の吉祥文~

投稿日:

天気も良く、着物をお召しになられても丁度いい気候です。
そんな時は、着物を着て出かけたくなりますよね。

先日、こんなお客様がいらっしゃいました。
「着物が好きなんです。見せて頂けますか?正絹はそこそこあるので
木綿の着物が見たいです。」

お聞きすると益田が地元の方ではなく、遠方から嫁がれてこられたとの事です。
その日も着物を着ていらしたようですが、汗をかかれて着替えてからこちらの
方にお越しになられたようです。

まず、サマーウールと小千谷の綿の着物をお見せしました。
「かわいい。おしゃれ」と好評でした。お話を続けているうちに、「普段家で
洗いたい」とおっしゃられたので東レシルックの着物をお勧めしてみました。

洗濯機で洗えることに感激をされていました。思われていたよりはるかにお安
かったようで、本気で悩んできます。とおっしゃられお名前とご連絡先を教えて
頂きお帰りになられました。

コロナ禍で人通りが程んどない、SALEの展示会もできない。そんな日々ですが、
突然のご来店大変うれしく思いました。

本日のご紹介の帯は、
問屋さんから絶対にネットに出さないで下さい。といわれた帯です。
ですので、ずっと二階の帯の棚におとなしくお休みになっていた袋帯です。

【改元記念謹上之帯 令和】京藝謹製

元号改元というプレミアな時を寿いで、百の格調高い吉祥文を織りなした
「吉祥百宝図」と長寿を願う寿をかくした「かくれ寿松文」を一本の帯に織
なしました。


こちらの帯は、手先が決まっていなくて、どちらの柄を出されても良い
様になっております。結ぶ方向によってお好きな意匠を結んで頂くことが
できます。(二通りのお太鼓の柄があるという事です)

かくれ寿松図は、子孫繁栄やいつまでもたおやかにの願いを込めた常緑の松に
寿の字をさりげなく配してございます。
(松の下に寿という文字が金色で斜めに施してございます。)


こちらが前の部分です。

分かりにくいかもしれませんが、裏も寿字紋が入った市松文様用となって
おります。

「問屋さんは、TPOに合わせてどちらでも使えて便利ですよ」とおっしゃら
れましたが、私が考えるに、お若い時は派手な柄をお太鼓にされて、歳を重ね
られた時に松の柄をお使いになられたらと思います。
そうして、末永くお使いいただきたいという気持ちで作られた特別な帯と思い
ます。
※勿論その時は解き洗いをして仕立て直した方が宜しいかと思います。
お太鼓の部分に折り目が無い方が綺麗です。

サイトに載っていない、お薦めのお品もこのブログでご紹介していきます。

お問い合わせはこちらよりどうぞ↓
         きものむらたや

電話番号はこちら→ 0856-22-0095代表
0856-22-0098(ネット専用)

むらたやの中で、
“きものむらた”と別事業がこちらk-iwami です。
①            ②
    

③             ④
    

コロナ禍で出鼻をくじかれた感がございますが地道に販売をしております。
こちらのサイト(k-iwami)も近直作り直します。
観て頂きやすく、分かりやすいサイトにするつもりです。

今のところは、こちらでご覧ください
全て江戸小紋の伝統工芸士の方に染めて頂きました。
ターコイズブルー大小あられの江戸小紋柄
昔の桜の柄・鱗文様・大小あられのショルダーポシェット
勾玉の形のショルダーポシェット
石州瓦で作ったチャーム

着物のカビ予防のための企画~単衣の着物と帯

投稿日:

先日、お客様とお話をしていたら、

「どうしても喪服がカビになっちゃうのよね。シミにもなるし。」
「どうしたら良いのかしら。」「やはり虫干し?」「面倒よね」
「でもいざという時出したら着れないなんて嫌だし、せめて喪服ぐらい自分で
着れるようになっておきたいじゃない。」

等々。

そこで、「着物のカビ予防のための着方教室」を考えました。
普通の教室は、何処もされていることと思います。
(以前はむらたやでも行っていました。)
今回は、着方を習いたいのではなく、
「着れるけどわざわざ家で着物を出して着ないわ。」
「帯が少し不安。ちょっとアドバイスが欲しいわ。」
などと各々が教えあって談笑して気分を変え、着物のお手入れの代わりに
着物を着てみましょう。という会です。着物は何を持ってこられてもOKです。

とにかく、箪笥から着物を出してみることから始めてみましょう。
そして、ご自身で着る勇気が出ればその時に皆様で「ランチ」というのも
良いですよね。

「着物を着る機会もない。」「せめて喪服ぐらいは自分で着たい」
「我流だから、みんなの着方を見てみたい」というご意見の元
お教室ではなく着物を着て風を通しカビ予防をしましょう。
先生は各々が先生です。場所だけ提供しますという企画です。
勿論、経験のない方でも大丈夫です。

(やはり、ソーシャルディスタンスを考え1日5名まで、と考えております。)

箪笥に仕舞ってある着物をカビ予防のために着てみませんか。

 


ここからは、お薦めの着物と帯です。
夏物にはちょっと早いかもしれませんが、絽の無地と夏の袋帯のご紹介です。

【夏用の色無地と袋帯】

【夏の付け下げと袋帯】

合わせている帯は
夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」 

アイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。
松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。
上品にまとまっていますので夏のお茶席、六月や九月のお茶席にも結ぶこと
ができます。こちらですと、無地から上のお着物に合わせられます。
また、合わせやすいという事です。ご覧の通り色合いの違うお着物ですが
結構しっくりきています。

 

【単衣向き小紋と名古屋帯】

京染め[唐織紋意匠に葵文様・薄クリーム色]
特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】「小花色紙紋・六通」

京染め[江戸五嶋紐監修・ライトパープル色]

合わせている帯は
西陣織袋帯【弥栄織物謹製】「更紗丸華文・スリーシーズン袋帯」

 

※喪服について

私どもの地域は、嫁ぐときに家の家紋をいれるのが主流です。
地域によっては、おんな紋を入れられる方、嫁ぎ先の紋を入れる方
諸事情で、家紋が嫌だからご自身が作られる方色々です。

お客様が、おっしゃられる言葉は、「喪服着ないから」「その日は忙しい
から着ると大変でしょ。」「娘は全く興味がないから。」等々
正直、寂しい気がします。

実際、喪服はお道具ですが、ご自身の御守りなのです。「五つの紋」は、
ご先祖様やご両親をあらわしていて、いつまでもお嬢様を御守りするという
意味がございます。
だからこそ、女性が紋付の着物を作るとしたら「喪服」が一番といわれています。

よき風習は残していきたいです。それも我々の務めと思います。

 

 

コロナ禍の呉服屋

投稿日:

私どもの地域では、コロナ禍のためか、「新しく着物を買って仕立てて欲しい」
そんなお客様が減ってきています。

代わりにネット注文が増えてきています。

ネットですとお顔が拝見できないのでお勧めはこのブログで書いてお伝えする
その方法もしくは、他のSNSを利用してお勧めするくらいでした。

でも、私共のサイトを気に入って頂き、色々な相談をお受けしたり、サイトに
載っていない商品をお勧めして写真を撮り画像を送ったり、
facetime(お客様から教えて頂きました)を使って直にお話をしたり、ブログ
からご注文を頂いたりという事が増えていきますと、遠い方ですが、身近な方
に感じられ、大変うれしく思っております。

お客様にご覧いただき、気に入って頂ければ、それからはご連絡を取り合って
八掛のお色や寸法、帯の仕立てや加工など色々とお決め頂く際に身近に感じる
ことができます。

展示会、催事が執り行うことができない状況で、どうしたら良いのかを考えて
いました。そんな「不便な世の中だな。」と思っていましたが、逆に全国の方
にお勧めができるのは、人口が少ない私共の地域では大変ありがたいことと思
っております。

本日は、は気軽に結べる名古屋帯のご紹介です。

博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】

私が調度仕立て屋さんと柄合わせの相談をしていました時に、この商品を
問屋の出張員の方が社長に見せていました。横目で見ていた私は、心の中で
「あっこれいい。」「合わせやすそう。」そう思い購入することとなりました。

かくゆう「一目ぼれ。」でしょうか。

これから、この帯をどんな方に結んで頂けるのか楽しみです。
お稽古や気軽なお茶席には最適です。

八寸名古屋帯と合わせるお着物のお薦めはこちらはいかがですか?

正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様]

 

柄に格も有り、社中でのこじんまりとしたお茶席にこちらの名古屋帯は
いかがですか
九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」

柄は正倉院の御物にある唐花模様の間に七宝模様の柄が施されています。
全通であるためどこを出しても大丈夫なため重宝されています。

院蔵特殊織裂の名古屋帯にお薦めの着物はこちらです↓↓↓
正絹小紋 京染め[唐花文・パステルグレー色]

こちらの小紋は単衣にされても宜しいかと思います。

これからの季節にお薦めの帯は、こちらです。
西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」

お色は濃い目ですが、軽くて、単衣向きの袋帯です。
とび柄小紋や江戸小紋、無地、柄の少なめの付け下げにどうぞ。

しゃれた感じの小紋でお薦めはこちらです。
正絹小紋 秋月洋子監修 [格子柄・ライトピンク色]


単衣にされても、羽織にされても、道行にもお薦めです。

新緑の季節のお薦め小紋と名古屋帯

投稿日:

年度が替わってから初めてのブログです。

お花見の時期は過ぎましたが、新緑の季節。目にも優しくほのぼのさせて
くれる時季です。
本来なら、お茶会があちらこちらで執り行われて、お話も色々お聞きする
はずなんですが、こじんまりと、密かにと皆様気を付けていらっしゃいます。

これからの時期に良いお着物と帯のご紹介です。

東京染め小紋
こちらは、富田染工場のオリジナルの小紋です。江戸小紋と同じ技法と工程
型紙を使っています。

正絹小紋【東京染め】[往年の名女優・沢村貞子好み・ライトブラウン色]

こちらは、合わせる帯によって30代から上はずっとお召し頂ける商品です。

お薦めの帯は、
気軽にお召いただくにはこちらはいかがですか。同系色でまとめてみました。
帯締めで全体を締められたら宜しいかと思います。

【特選西陣織九寸名古屋帯 川島織物謹製】

 

特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

しゃれ感のある名古屋帯です。こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で
織っていますので、しなやかでありながらハリがあるのが特徴です。
上の東京染め小紋と同系の帯地にブルー系の華が施してございますので、食事会
同窓会、ちょっとしたお茶席や観劇などにお薦めです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に捺染染め総柄小紋]

こちらは、単衣にされて気軽にお稽古や気軽な会食にもお召いただけます。
野点で立礼のお点前の時にお客様として気軽に出席できるお茶席などにも
お召し頂けます。

西陣織九寸名古屋帯【ふくい謹製】「唐華文様・六通」

お茶をされる方にも絶大な人気を誇る「名門ふくい」の九寸名古屋帯です。
しなやかで、ハリ感のある帯地に、忍冬唐草文様が施されています。
こちらは、ベージュの地色の着物にも合いますし、ここらクラスの帯と合
わせられるとの捺染染めのお着物も良く見えます。

帯の格を上げると、着物も活きてきて全体がよく見えます。
だからこそ、帯って重要ですよね。

 

スリーシーズンのコート

投稿日:

これからの季節に「着物と帯だけはちょっと不安だし気恥ずかしいわ。」とか
「着物と帯が汚れたりするから羽織るものがいるわ」とおっしゃる方が
いらっしゃいます。

そんな方の為に、また、オシャレに羽織りたい方の為にお薦めコートを
ご紹介いたします。

【奄美大島本泥染め技法のスリーシーズンコート】

【奄美大島本泥染めスリーシーズン・リボンコート】

シルク100%の貴重なシルクリボン(約3.5mm幅)で編み上げた、スリー
シーズンのコートは、軽くて絹本来の優雅で光沢のある税多雨な織物です。
また、こちらのシルクリボンは裁断による解けや毛羽立ちの心配のない糸
です。

こちらのコートは道中着衿がお薦めです。

衿合わせが着物と同じ形のコートです。前に紐がついていますので、それを
結んで留めます。無地やぼかし・江戸小紋・小紋などに羽織ってください。

道中着の良さは、衿が着物の衿に沿っていて衿周りがすっきりしています。
又、裾のラインが綺麗です。

道中着は概ねカジュアルな用途としてお召しになられる方が多いですが、
素材を選べば、色無地、付け下げ、軽い訪問着に合わせることも可能かと
思います。(私の勝手な意見ですので絶対とは言い難いです。)

コートはお色、柄、素材の他に衿の形で格が決まります。正装でそれに
合わせて初めてコートをお作りになられる方は、「道行衿」をお勧めしま
す。カジュアルシーンが多い方、気軽なお茶席などにご出席の方に道中着
をお薦め致します。

【道行衿】

 

【紗のコートです】

防水加工済となっております。また、こちらは道行衿でも可能です。
これからの季節には最適なおしゃれなコートとなります。

こちらはまだ、サイトにアップしておりませんが近直アップします。
なかなか思うようなお色が出ません。

気になる方は、こちらよりご連絡してください。
直にご覧いただきたいと思っております。

又は、下記のお問い合わせフォームからでも構いません。

 

お茶会の着物と帯

投稿日:

「お茶会、何を着て行こうかしら?」「この帯でいいかしら」などと悩む方も
多いと思います。地域にもよると思いますが、基本的ルールは変わりないと思
います。

着物を着る上でのルールをあまり堅苦しくお考えになるとお稽古の度に
着物選びが大変で嫌気がさしてしまいます。
出来れば、着物と帯と小物は楽しんで選んでほしいものです。

取り敢えず、一枚持っておきたい着物は「色無地」でしょう。
華美を避ける茶道の精神に通じています。
ただ、地味というだけではございません。綸子や緞子の色無地は地紋が
織り出されていて、美しい光沢で地紋が浮き立って見えて華やかな印象に
なります。

そして、帯の合わせ方により格を上げたり華やかさを出されたりと色々と
お使いいただけます。
格の高い袋帯にされますと、お茶席はもちろんですが、
結婚式のお呼ばれ(若い時は振袖、若い既婚者は訪問着が華やかです)や式典など。
名古屋帯でも格のある柄行やつづれでしたら無地や付け下げに合わせてお茶会に
ご出席できます。

こちらは、無地のお着物ですが、地紋に柄合わせがございます。
ですから、無地付け下げという感じです。こちらに紋を入れられると
格も上がり、お茶席、式典と正式な場所にお召いただけます。

こちらのお着物は、鎌倉友禅作家の坂井教人作
かたくりの地紋です。

帯は、服部織物の袋帯です

こちらは、上の無地の色違いです。

(かたくりの地紋の無地はネットにはまだアップできていません。)

お茶席で無地をお召しになられる場合、準礼装としてお召いただくには
染め抜き紋一つ入っていれば宜しいかと思います。
刺繍による縫い紋一つにされると着物の着用範囲が広がり、カジュアル
なお出かけにもお召いただけます。
三つ紋になると着物の格がグッと上がりますので、献茶式などの格の高い
お茶会となりお召しになる機会が限られてきます。又、紋の数が目上の
方よりも格が高くならないように心掛ける必要がございます。
よって、活用範囲を考えると三つ紋より一つ紋の方が宜しいかと思います。

 

茶道では、季節感を大事にされます。その時期あった植物、鳥などをモチーフ
にされた柄をお召しになるとおしゃれです。
一般的なルールとして、季節に遅れるのは避けられた方が宜しいかと思います。
よく帯は先取りと言います。(6月には絽の帯、9月は袷用の帯という感じ)
しかしながら9月にのしっかりした袷用の帯にされると暑いです。
だからここ最近は軽いスリーシーズン用の帯が出ています。

こちらは、西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」

抑えめのきれいなお色で軽い帯です。

しなやかに織り上げられたブルーグレーをベースにした帯地です。
透け感のある薄い織り地ですのでスリーシーズン用にとメーカーさんが
作られた帯です。できれば盛夏を外した3月終わりから4月~7月始め、
9月、10月、11月初めごろでしょうか。気候を考えて結んで頂きたい商品です。

お茶会でお茶道具の柄のお着物をお召しになる時は注意されてください。
使われるお道具とかぶると亭主に失礼にあたります。できれば着用を避けら
れた方が無難です。

こちらは、東京染め小紋
≪貞子好みより≫秋のお茶会や七五三の付き添いや忘年会、新年会や同窓会に

秋にも良いですが、単衣にされても上品になります。
生地の感じからいてどちらかといえば私は単衣でお召し頂きたいです。
6月の単衣にお薦めです。

画像が悪いので良さが伝わりにくいですが、光沢があり綺麗なんですよ。

単衣向きの襦袢(正絹)が入りましたので近々アップします。

 

 

目上の方へのご訪問の着物と帯

投稿日:

先日、むらたやとお取引して頂いいる小物の問屋さんに注文いたしました。
そちらは、少しお高いですが、品物もしっかりしています。

届いて箱を開けて商品を出すときに一冊のカタログを見つけました。
それは、「ふろしき」のカタログでした。
私が幼いころの風呂敷の感覚を覆すようなカラフルなふろしきのカタログ
でした。
よくよく考えれば、スーパーでレジ袋はお金がかかる時代。
何度も使えテンションが上がるような色合いや柄の買い物袋が欲しいと
あるお客様がおっしゃった言葉を思い出しました。

今回のカタログは「ふろしき」ですが、風呂敷って色々な結び方もでき
お着物をお召しになって紙袋を持つより、「ふろしき」それもきれいなお色や
カラフルな柄で包んで行かれると、ご自身もテンションが上がるし、オシャレで
見た感じも素敵です。

今更ながらですが、「ふろしき」良い所を突いてるなと感心しました。

今日は、「ちょっとよそ行き」という感じできものと帯を選んでみたい
と思います。

まず「きもの」ですが、

これからの季節を考えて明るめのお色の付け下げです。


合わせる帯として
着物が古典ですので、洒落た感じの帯ではなくきちんとした袋帯がお薦めです

特選西陣織袋帯【藤原謹製】「正倉院文様尽くし」

こちらで合わせられると、華やかさもあり品と格がございます。
目上の方へのご訪問の時などのちょっとしたお出かけの時などにどうぞ。

勿論、入学式などでも宜しいかと思います。
年代は、30代40代50代とお召いただけます。

少し地味目にされたい場合は、こちらの帯はいかがですか

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」


色々な場面で活用できますので重宝します。

こちらの付け下げのお色もこれからの季節に良いです。

 

上の袋帯もあいますが、お茶席などにご出席の場合のお薦めの帯は
こちらです。

正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 「輪(リン)・粋の極み」
お茶席にお薦めの袋帯です。⇓こちらの画像よりもう少し明るい地色です。

お薦めの年代は、せめて40代から上の方をお勧めします。若い方には
地味に感じかわいそうです。40代から上の方ですと落ち着きもあり品格も感じられ
と思います。

正絹西陣織袋帯【織匠小平謹製】「変り七宝菊牡丹唐草」

どちらも光沢のある帯です。
雰囲気を変えたい場合こちらはいかがですか。

特選西陣織袋帯【山口美術織物謹製】「桃山葡萄文」

紺にブルーグレーがかった地色。葡萄唐草の文様が刺繍で描かれていて
日本が誇得る貴重な文化遺産である染・織・繍の最高峰の技術を千二百年に
も及ぶ歴史のなかで禁裏の厚い庇護のもと、技を継承、『紫雲会』同人の
監修の許に駆使し創作した逸品です。

二枚目の付け下げは、お色もですが、柄もおとなし目ですので、格のある
名古屋帯を合されても宜しいかと思います。

お薦めは、
特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

菊や梅を文様化した柄です。柄の色合いも少しずつ変えています。
こちらの画像では、この帯の良さが伝わりにくいと思いますが、
光沢を感じられる帯です。軽くて、結びやすい素敵な名古屋帯です。

こちらは、特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

西陣老舗機屋【秦生織物】謹製のしゃれ感のある名古屋帯です。
こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で織っていますので、しなやかで
ありながらハリがあり軽い帯地が特徴です。

いかがでしたでしょうか?
ご質問、お問合せされたい方はこちらから、もしくはお電話でどうぞ。
お問い合わせフォームからでも構いません。遠慮なくどうぞ。

 

綴れの一種「織成袋なごや帯」について

投稿日:

今回はある帯に注目して書きたいと思います。

【織成袋名古屋帯】
平織組織の紋織で綴れ織りの一種です。
本来、綴れ織りは緯畝の平織で、地を表す地緯糸を用いず、色緯糸を折り
返して織るためにハツリ孔を生じますが、織成は地緯糸と文様を表す色緯糸
の2種の緯糸を用いて交互に折るため緯畝やハツリ孔が見られません。
正倉院裂にもみられる技法です。

只今、サイトに載っている「織成袋なごや帯」は一点しかございません。
こちらは、新柄で落ち着いた感じの「桧垣柄」です。
私どもも今まで見た柄とは違っていましたので前回仕入れました。

こちらの問屋さんは、帯専門店で、良いものを買いやすいお値段にして
頂いていますので、今回も何かしら良い名古屋帯がないかと期待を込め
てお待ちしておりました。

色々とございましたが、やはり目についたのは「織成袋なごや帯」でした。

私どもの地域では難しい白地の市松文様ですが、かなり価値があるので是非
皆様にご覧いただきたくて仕入れました。
これからの季節を考えると結びやすい帯ではないかと思います。

検品をして送って下さるということですので、まだ手元にはございませんが、
写真は、撮らせて頂きましたのでご覧くださいませ。

きれいなお色ですのでこれからの季節に合う名古屋帯です。
綴れの一種で、八寸名古屋帯ですので仕立ては「かがり」のみです。

このタイプの黒地は配色を変えて二度ほど仕入れましたがかなり早い段階で
売れてしまいました。今は、こちらの技法で作られる方は、お一人で、それも
ご高齢ですので、「黒地は見えにくいから織れない」との事で最近は中間色が
多いようです。白地にきれいなお色を織り込んだ市松模様も本来なら織りにくい
でしょうが今のところは、何とか織って頂いているようです。
ただ、先ほども申しました通りご高齢のため数多く織ることができません。
だからこそ希少価値のあるお品です。

三月、四月、五月、六月にお召しになるお着物と合わせて結んで頂きたい
帯です。小紋はもちろんですが、色無地やしゃれた付け下げ、紬等に合わせ
てください。もちろん。九月の単衣時期も結ぶことができます。

本来ですと、七月、八月を除いた時期ですと結ぶことができるんですが、お色
から考えると十一月や十二月、一月、二月は少し寒そうな気も致します。
ただ、濃いお色のお着物ですとメリハリがつき、洒落た感じにされたいお着物
ならば、帯締め帯揚げを濃いお色にされて粋にも、上品な感じにも結べます。

こちらの江戸小紋などに合わせても素敵です。

江戸小紋(正絹・未仕立て)【つづみと束ね熨斗柄・緑色】

[江戸五嶋紐監修の京染めとび柄小紋・ライトパープル色]


こちらですと桧垣柄の八寸名古屋帯でも白地の八寸名古屋帯でもどちらでも
合います。

[紋意匠に葡萄と河骨枝丸文のとび柄の京染め小紋]

 


こちらですと白地の織成袋なごや帯をお勧めいたします。

[紋意匠に縦に唐華文様・京染め]

こちらは、桧垣模様が宜しいかと思いますが、上品にお召しになられるならば
白地の織成袋なごや帯でも素敵になると思います。帯締めを少し全体を締める
感じで少し濃いお色を持ってこられるとバランスが取れます。

色々と楽しめる品がよく、軽くて結びやすい帯です。

白地は近直入荷します。
その時はネットにアップさせて頂きます。
それ以前に色々とお知りになりたい方はこちらからお問合せ下さいませ。

又は、下記からのお問合せフォームからお問い合わせくださいませ。

 

春のお薦めきものと帯

投稿日:

桃は、木へんに兆しを添えられています。
これは、「きざし」であり先見性を表すものです。

春に筍を掘る名人は、地表のほんの少しの節目に「兆し」を感じ
上手に見つけ出します。

桃にも凹になった節目があり、昔は桃を予兆のシンボルとして、
この木でお祓いをして、疫病を早めにみつけ退散させようとしたものです。
桃太郎の由縁はここから来ているのではないでしょうか。

桃の花の明るさが冬の暗さを追い払ってくれる。また、桃の花の香りは、
邪気を追い払ってくれると考えられていました。

日本では、桃の節句といえば「ひな祭り」です。女の子が無事に育つように
願いを込めて家族で祝う行事です。
これは、さかのぼること平安時代、当時の貴族が身体を清め健康を願った
「上巳の節句」に起源を持つといわれています。

最近では、向かって左に男雛、右に女雛が多いようです。
しかしながら、昔の内裏雛はこの逆で向かって右が男雛でした。
日本では、ひな壇の方から見て左側(向かって右側)のお席が
上座とされていたからです。

明治になって、天皇皇后両陛下が写真を撮られる時、国際習慣にに従って
向かって左のに天皇が立たれました。それから、内裏様を飾る時も天皇皇后
両陛下と同じでなければおかしいのではないかということになり、昭和初め、
東京のひな人形卸組合が男雛を向かて左にすると決めたようです。

下の写真は、私の娘の京雛です。
今年もお雛様を出しました。
「お嫁にいけない。結婚ができない。のもかわいそうかな(T_T)」なんて

これからの時期にお薦めの訪問着のご紹介です。

高級訪問着 正絹[橘に絞り・美の花の世界]

「古事記」には、不老不死の理想郷である“常世(とこよ)の国”に自生する植物
と記されているので、橘は長寿を意味するので縁起の良い木とされているいます。
また、元気な子を授かると信じられていました。
文様化されたのは平安時代からで、「つぼみと花、果実」が同時になる植物と
されていますので文様にも花と果実が一緒に描かれています。
又、おめでたい柄である吉祥文様の多くは中国から伝わったものですが、『橘』は
日本で生まれた数少ない吉祥文様の一つです。

こちらの訪問着は、橘を文様化してございますので、通年お召いただけます。
だからこそ、この時期(桃の節句~)にいかがですか?
この時期からののお茶会などにさりげなく上品にお召しくださいませ。


お薦めの袋帯 
こちらはいかがですか

特選西陣織袋帯 奥田小由女の世界【となみ織物謹製】「綾羅織」

奥田小由女さんは、日本を代表する人形作家です。色数をおさえ
抽象的な造形や自然の共生母子の情愛をテーマに華やか且つ安ら
ぎのある作品を作り上げておられます。

正絹西陣織袋帯【織匠小平謹製】「変り七宝菊牡丹唐草」


あまりインパクトのないお色の帯ですが、柔らかく結びやすく、上品な柄で
施されていますので、きものとのバランスは良いのではないでしょうか
お茶席などに結ばれると宜しいかと思います。

特選西陣織袋帯【服部織物謹製】
「手織・こはく錦製造織元・立浪四季花丸文様」

≪名門正統派の品格≫ 精緻な織りの品格です。その中でも意匠・色彩の
素晴しい御品です。 [服部織物謹製]こはく錦の袋帯です。
オフホワイト地に朱や草色・紫などの多色と金箔で立浪四季花丸文様が
柄付けされています。豪華で華やかな袋帯です。

 

春にかけてのお薦め小紋はこちらです。
京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]

明るいお色の小紋です。「桐・橘・桜・菊などの文様化柄」ですので、
袷にも単衣にも仕立てられてご着用できます。

お薦めの名古屋帯

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」


梅や菊を文様化したおしゃれで格のある名古屋帯です。
お色の好き嫌いの出るタイプですが、結ぶとしっくりとくるおしゃれな
名古屋帯です。こちらの帯に帯締めは赤系統(着物の柄に使われている
ようなお色の帯締め)などを合わせたら宜しいのでは。
帯揚げは、淡いグリーン系統なんかいかがですか?

雰囲気はガラッと変わりますが
こちらの名古屋帯は貴重で価値がございます。
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「桧垣・織成なごや」


織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる「七条織成
樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。軽くてしなや
かで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席向きの装い」と言
って間違いないでしょう。芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいと
いう利点もございます。一般的な袋帯に劣らない格があります

京友禅染の小紋には少し雰囲気が違うわと感じられる方も多いかと思われ
ますが、お色と邪魔をしない柄ですので結ばれると統一感はございます。
また、こちらの帯は、紬などにも合わせるとしっくりくる帯ですので、普段に
お出かけの時にお召しになる紬などに合されると素敵です。

小物もSALEでお出ししております。
そちらもどうぞ、ご覧くださいませ。
例えば、こちらは浅草仕立ての印伝の鼻緒の草履です

絶えず小物もご紹介いたします。
これからも、何卒、宜しくお願い申し上げます

本日のお薦め小紋と名古屋帯

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最も着用時期が長い着物は、「袷」の着物です。
十月から五月は、裏地の付いた(胴裏・八掛)「袷」となります。
四季を表す柄は、その時期に着られるとおしゃれです。
しかしながら、現代では時期を限らず着られる模様のきものが増えました。
そんな場合は、着られる時期に応じて、季節のモチーフを装いのどこかに
取り入れたり、色合わせを工夫するなどして季節感を表現されると
おしゃれ感の楽しみ方が一層増します。試してみてください。

こちらは、江戸小紋染「貞子好み」です。
どちらかというとおしゃれ着です。

少し勿体ない気も致しますが、こちらの生地でコートを作られてもおしゃれです。

こちらの着物で帯と帯揚げ帯締めを合わせてみました。

帯締めはそれぞれ五嶋紐です。
帯揚げはぼかしになっています。

帯はこちらです。
九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

六通ですが、お太鼓の所の菊の雰囲気が違っていておしゃれです。
時期をお考えならば、10月~1月、5月と6月に結ばれたら宜しいかと思います。

逆にいつでも合わせたいとおっしゃられる方ですと、
こちらはいかがですか?

全体をしゃれた感じにするために帯揚げを少し濃いめにしてみました


光の加減によりお色が違って見えます。(T_T)

帯締め帯揚げは合わせていませんがこんな感じも素敵です
九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「三彩織格子柄・淡いピンク色・総柄」


コーディネートをするのは結構楽しいものです。
帯締め、帯揚げでガラリと変わりますもの。その醍醐味を是非皆様に味わって
頂きたいです。