お茶席にお勧めのお色~灰色~

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【色の色々】

灰色・・・・・文字通り灰のお色です。
このお色をじっくりをご覧になられたことがございますか

お茶人さんは、特にこのお色にこだわりがあるといわれています。
じっくりと炉の中の灰に見入るのだそうです。

炉中の灰を筵(むしろ)の上に広げて、真夏の暑い陽光にさらし
幾度も幾度も番茶を煮だした汁をかけては素手でもみあげます。
(手の皮がむける人もいらっしゃるくらいです。)
そして丁寧に保存し、開炉を待つのです。

灰に寄せる茶人の心は深く、彼らは本当の「灰色」の素晴らしさ
をご存じなのです。

お着物のお色でも「利休ねずみ」等ございます。粋なお色です。
少し緑色を帯びた灰色は茶人千利休の好みでもあったのでしょうか。

実際、私共のお客がこのようにされています。

20年前店舗を建て直すとき、大きな朝鮮壺に灰が山のように入っていて
それを捨てたことをお客様にお話をしたら「まぁ勿体ない貴重よ灰は。」
と言われたので、二つの桐の火鉢の中の灰は残しておきました。
しかし、流石に私ではどうすることもできず、お茶をされているお客様に
相談をしましたら、快く引き取ってくださいました。
「50年も前の灰ですが良いですか?」「大丈夫よ。筵に広げてちゃんと
するから・・・・」と言われたのです

きちんとお茶をされている方は違うなと感じました。

当時の写真(昭和36年祖父と祖母)

火鉢や掛け軸、箏、今も私共の家で大切に保管しています。
箏は、娘が習っていました。親子4代、このお箏で練習してきました。
家を建て直したときに、床柱を飾りで使いました。
時代が変わり、家を建て直すときに「先代の気持ちといいものは残す。」
そう決めて・・・・・・
先代の思いを受け継ぐのならば床柱は形を変えても残そうということと
なりましたので三階のエレベーターホールの壁に飾りとして残しました。

これは、写真に載っている火鉢です。
   

こちらは、昔コタツの代わりにしていたのではないでしょか?
多分右のテーブルの下にこちらがあるのではないでしょうか。

 

これからの季節の着物~無地~

こちらは、斉藤三才の無地ぼかしです。お茶会の増える時期にぴったり
のお着物です。
帯は、その会によっていろいろと変えられます。

特選塩瀬 和染紅型 栗山吉三郎の染帯

ぼかしにいろいろなお色が使っていますのでこちらの染帯が上品になります。

特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「鱗模様・織成なごや」

柄は鱗文様厄除けになるといわれています。

【白綾苑大庭の名古屋帯】源氏香と秋草

【洛陽織物 謹製】 「輪(リン)・粋の極み」

お茶席向きの袋帯となっております。
白地にグレーでおめでたい松竹梅をお洒落に粋に変形させて施してございます。
菱の形を基本に松・竹・梅他の柄を菱の形になるように描き落ち着いた雰囲気
を持つ帯です。

【洛陽織物 謹製】 「乱菊、六通」

重陽の節句のあるこの時期に結ぶに適した帯です。

重陽の節句とは
五節句の一つ。菊の節句です。旧暦の9月9日に催す行事です。
菊酒や栗ご飯で「飲んで、食べて、見て楽しみます」

こんな感じにしゃれ袋で合わせてもおしゃれです。

小紋[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]
なごや帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

紋意匠生地にプラチナ箔使用で松文を品良く飛び柄にあしらっています。
柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず上品に
仕上げている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける
帯合わせが楽しくなる小紋です。

秋のお薦め着物と名古屋帯

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【網代のきもの】

網代紋とは桧皮(ひわだ)や竹、葦などを細く薄く削って斜めや縦横に編ん
だものをいう。(お召しの組織化したもの)

こちらのきものに合わせるお薦めの帯

希少価値の高い「織成袋なごや帯・安藤織物謹製」です

つづれ織りの一種ですので、無地、とび柄小紋、江戸小紋、柄の少ない
付下げに合わせたり、普段使いですと大島や結城などに結ばれてお出か
けされても宜しかと思います。

こちらは塩瀬の帯です。栗山吉三郎の染です。

同系色系統ですが合わせた時、上品な感じになります。
こちらのタイプはパターン1ですたれの部分が無地となっております

パターン2

パターン2の方はたれに柄がございます。どちらでもお仕立は可能ですが、
メーカー推奨は無地です。その方がすっきりしています。それからたれの部分が柄になるとそれだけ帯の長さが短くなります。

こちらの帯に
お手持ちの大島や結城紬に合わせても素敵です。ちょっとした会にご出席
の場合にはおしゃれになると思います。

 

こちらの小紋に塩瀬の染帯を合わせても素敵です。
気軽なお茶会でしたら重宝する合わせ方です。

 

おしゃれにお召しになりたい方にお勧めのきものはこちらです
秋月洋子監修 [格子柄・ダーク・ブラウン色]

着物は勿論ですが、コートとしてもお仕立ができます。
秋ですので濃いめのお色をお薦めしてみました。

特選西陣織九寸名古屋帯【織楽浅野織物謹製】


大変シンプルな柄行ですたった一つの線がポイントです。その線をどの位置
に持ってくるかでお太鼓の雰囲気が変わります。これだけシンプルですので
着物は総柄の小紋など持ってきても粋になるのではないでしょうか。

色合い柄行からいって上の秋月洋子監修格子柄のきものに合わせてもおしゃれです

 

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金彩加工で縁取りされた柄に、白で染めた古典的な華文をとび柄にあしらった
上品な小紋です。

同系色の塩瀬の帯に合わせてもいいですし、
黒地にブルーの菱柄の八寸なごや博多帯【大倉織物】に合わせてもおしゃれです

こちらは、小紋の柄の雰囲気と似た感じですので尚更マッチします。

こちらは袋帯です

お茶をされる方にも絶大な人気を誇る「名門ふくい」の袋帯です。
しなやかで、ハリ感のある帯地で、軽く、スリーシーズン用に作られた帯です。
帯地が薄くて軽いのでこれからの季節にはちょうど良いです。
あえて時期を限定してお勧めするなら、秋の単衣、秋の袷のお着物にどうぞ

 

秋の単衣のきものと帯

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単衣向きのお勧め小紋を選んでみました。
こちらは、単衣でも合わせでもどちらでもお薦めできるお品です

【小紋】


 

 

白綾苑大庭 謹製の名古屋帯
小花色紙紋の六通で、格のある帯となっております。
紫、ブルー、金茶のお色と花々をあしらった感じは、お城の石垣を思わせる
雰囲気で続いています。花も季節を感じさせない抽象的な描き方でですので、
九月から五月まで結んでいただける重宝する名古屋帯です。

織成袋なごや帯
つづれ織りの一種の帯です。こちらは、織られる方が引退されましたので
むらたやには、織成袋なごや帯はこちらの柄を含め三点となってしまいました。
問屋さんにも数点した残っていませんでした。
それも、この度引退されるということで、売れ残っている可能性は低いです。

本来は、一本欲しい柄があったのですが似た色合いがございましたので断念
した次第です。

紋意匠生地に月象紋のとび柄小紋
「月」ですので、お月見など月に関係するお茶会や会食など、普段使い
の着物として活躍してくれる一品です。



白綾苑大庭の名古屋帯で、源氏香に秋草の模様です。

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

東京染め小紋「貞子好みより」


ライトブラウン、お茶席や観劇、ちょっとした会食などいろいろな場面で
重宝されます。

合わせる帯は、名古屋帯やしゃれ袋が宜しいかと思います。


こちらで合わせると全体的に系統がいっしょですのでとても相性がいいです。
帯締めで全体を締めるとなおいいと思います。
八寸帯ですがつづれ織りの一種ですので格がございますので、江戸小紋の技法
で染められた着尺と合わせるとなお良いと思います。

季節柄、黒というお色を持ってこられてもおしゃれです。ブルーのお色が
映えています。こちらの帯ですと、お着物が、淡いグレーやブルーのお着物
にもとても合います。
こちらは、大倉織物の八寸なごや帯です。観劇、お食事会、お稽古に重宝します


こちらは、黒地に菱の中にいろいろな柄をあしらっています。兎や菊などですので
秋というか、これから時期に結ばれると粋ですね。

 

 


こちらは、染帯です。これからアップする予定の商品です。
小紋とあわせて気軽に結んでください。

京染め[紋意匠に縦に唐華文様]

合わせる帯としてこちらの名古屋帯はいかがですか

特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

西陣老舗機屋【秦生織物】謹製のしゃれ感のある名古屋帯です。
こちらの機屋さんは、袋帯でも裏地も同じ機で織っていますので、しなやか
でありながらハリがあり軽い帯地が特徴です。ベージュ系の帯地にブルーの
花々を施してございます。おしゃれで粋で都会感覚の名古屋帯です。

これからのお薦め名古屋帯

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先日、問屋さんが来られて京都の諸事情を聞かせて頂きました。

お茶関係では定評のある「藤原織物」さんが廃業されるということ。・・・・

前回も安藤織物の職人さんがご高齢のため織るのを辞められたとお話をしたばかり

なんだか寂しい話が多いです。

藤原織物さんは、確実に廃業ですので、各問屋さん、小売り屋さんがお手元に
お持ちでない限り手には入らないお品となります。

そこで、むらたやが今持っている藤原織物の帯を探してみることにしました。

【名古屋帯】
「紹巴 ぶどう笹蔓文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地に優雅なムードのあるぶどう笹蔓文で、
唐草と共に松・竹・梅・桜を感じさせるおめでたい柄を施してございます。

「紹巴 正倉院草花文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地がチョコレート色の濃さで、華やかなムードで
立湧きの唐草の中に華文を施してございますので結ぶ時期を考えずに
重宝する一品となっております。

【袋帯】
「彩王朝菱文」

落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱
などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯
です。勿論、結婚式の披露宴や結納のお席で結んで頂ける礼装用袋帯です。
おめでたい柄行ですし様々なお色が使われていますので着物にも合わせや
すく華やかに上品にお締め頂けます。

今のところこれくらいですか。
もう少ししたら棚卸をしますのでわかると思いますが、多分これくらい
かと思います。

藤原織物のしょうはの帯はホントに定評があり支持層も広く私共としても
こちらの帯がないと、それに代わる主力商品を探さないといけないと思ってます。

今私共の所にある帯でいいな。と思う帯をご紹介しましょう。

前回お薦めした「織成袋なごや帯」
こちらは、お茶会にも良いですし、着物生活をされている方にも評判がいいです。
しかし、こちらも数が少なくなっていて、むらたやでも今あるのがすべてです。

気軽に結ぶ帯として八寸の帯
大倉織物(博多織八寸)

 

黒地にブルーの模様が映えています。八寸ですので、気軽におしゃれに
結んでいただきたいお品です。

こちらは、近々サイトに載せます。まだ載せていません。(入荷したばかりで)

同じ黒地でも雰囲気が変わります。
西陣織【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

お月見の時などにちょっとした時に結ばれるとおしゃれです。
こちらはサイトにございます。

 

となみ織物の
九百佐賀錦と名うっている九寸名古屋帯こちらもお薦めです。

名古屋帯ですので、小紋は勿論ですが、江戸小紋、無地、付下げくらいまでなら
結べる価値のある帯です。

光沢のある帯です


染びった柄を織り込んだ枠の中に丸い輪があり、形は菊や梅の雰囲気で施
されている、スリーシーズンの名古屋帯です


扇面型の松が幾重にも描かれております。スリーシーズンお召いただ
ける、大変重宝する帯

綺麗な黄色のお色に唐華・華文を施してあり、格高い名古屋帯となって
おります。無地などに上品に合わせられるとおしゃれです。

色々とございます。
お聞きになりたいことがあれば、遠慮なくお問い合わせくださいませ

新作名古屋帯

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昨日と本日と二日続けて問屋さん、帯のメーカーさんがお越しでした。

初日は、月一で京都から通ってこられるところです。若い頃は何ともなかった
道のりですが、さすがに年とともにきつくなっているようです。
でも、今回は、「どうしても“むらたやさん”に見せたくて京都から直行しました」とお顔が自身に満ちておっしゃられるのです。

タイシルクで織られた塩瀬の帯、染は栗山吉三郎です。

確かに凄い。
染帯の不得意な地域だから染帯の仕入れをしない私どもですら心が躍るような
お品でした。
簡単ですが写真を撮りましたのでご覧ください。サイトにはまだ載せていません。
これから写真を撮って載せます。もう少しお時間がかかります。<(_ _)>

【塩瀬(タイシルク)栗山吉三郎染】お太鼓柄

どれも【和染紅型 栗山吉三郎作】です。
塩瀬は、難がでやすいから嫌がる方が多いのですが、この栗山吉三郎さんは、
さすが、自信がおありなだけありお上手です。
ましてや、生地がしっかりとした生地タイシルクです。高級品ですので、
「もしも失敗したら・・・・・・」ということを考えると躊躇する仕事です。

そんな生地で染められるからこそいいお色で染め上がってきたようです。
すでに、市内(京都)の呉服屋さんで数点売られたようです。
県外では、弊社(むらたや)に取り敢えず持ってこられました。

これからは、今までありそうで無かったものをそれも良い商品を売っていこう
とおっしゃっていました。

そこの主力商品であるお品も見せて頂きました。
織り方は企業秘密ですのでお教えはしていただけませんでした。

一層で織ってございます。
本来なら一層ということは、裏は、表の柄の裏側の柄が普通ですが、こちらは
違います。裏は表とは全く違う柄(無地感)となっています。
風通紋紗の帯です。
結ぶ期間は、スリーシーズンとおっしゃっていました。
5月・6月・7月・9月・10月頃でしょうか。紗なので8月も結んでも大丈夫か
と思いますが、おしゃれで結ぶなら8月は羅を選ばれたら尚おしゃれかなと
思います。フォーマルでいくなら絽の帯で結ばれると間違いはないでしょう。

次の日は、個人でされている帯の問屋さんです。この方は年に数回お越しで
良いものを持ってきてくださいます。また、情報も色々とくださいます。

今回も、最新の情報とともにお越しになられました。

ここで私共は、安藤織物の織成袋なごや帯を仕入れています。
数か月前からお話をしているように、この技法ができる方はただお一人で
その方が、入院されたというお話をしました。
その後、無事退院をされたんですが、高齢で悪いのが心臓ということでご家族の
皆様が、もう織るのをやめて欲しい。長生きをしてほしい。という説得があり
退院後数本織って、あと三本織れば糸もなくなるだろうという寸前でやめられたそうです。

その最後の仕事を拝見させていただきました。

配色も柄も「初めてだわ」というものでした。なんだかこれで最後と思いうと
ほんとにもったいないと思わざるおえません。
一つの大切な技術が失われたということです。

最後のお仕事のご紹介です。
【織成袋なごや帯】六通

 

こちらの八寸名古屋帯を広げた時、鱗模様の帯のお色がきれいで目につきました。
柄も鱗模様は知っていますが、こちらの帯で鱗模様は初めて拝見しました。
黄色も、卵色のようなきれいなお色ですので、きれいなお色の小紋に合うのでは
と思います。

問題は、これらがおいくらくらいなのかということです。
「数か月前までは、今後高くなることはあっても安くなることはない」
と言われていました。だから前回で仕入れは最後にしようと決めていました。

しかし、今回、織るのをやめるからこそ、本当にお好きな方、この帯を大切に
してくださる小売店にお安くお分けしたいとのお申し出が弊社にございました
ので、数点仕入れることにいたしました。

これで最後といわれました。
だから、以前に近いお値段でお分けできると思います。

これは、現在サイトに載っている帯です。

付下げと小紋の柄~立秋からの着物

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付下げの語源

先日、仕立て屋さんと、小紋の柄合わせについて話し合っていた時のことです。
その小紋は、とび柄で、形が決まっているわけではないので上下がはっきりしない
柄でしたが、どの位置に柄を持ってくるかで雰囲気が変わります。

衿に柄があるのか、ないのか、裾の柄、身幅に柄が並びすぎる?などと、一つ
ずつクリアしながら決めていきました。少しでも不都合あれば柄合わせを一から
やり直し。結構大変な作業です。

その時、「結構、付け下げや訪問着の柄の方が悩まずにいいかもね」という話に
なったのです。仕立てることは難しいかもしれませんが、柄合わせは概ね決まっ
ているので悩むことはないかもね。・・・・・と。

【付け下げ】
着用した時、前から見ても、後から見ても柄が上を向いています。
柄である花や鳥など、上を向くようにあらかじめ計算をして柄付をされています。
☆肩山や袖山などを中心に柄を付け合わせて染めれば仕立てた時に上を向くので、
鋏を入れるところが決まている

【小紋】
一方付けといって、板に張った白生地に端から型紙を送っていくので、染め上
がった一反の着尺地の柄は、一方方向を向きます。それを裁って着物に縫いま
すので、前は上向きならば、後は下向きになります。後を上向きにすれば逆に
なります。

※付下げが広まったのは、昭和40年代の初め頃かと思います。
小紋よりいくらか改まって、訪問着より気軽に着られる、あっさりとした柄付け
のきものでした。

明日から暦の上では「秋」です

まだまだ暑いです。残暑厳しいというべきでしょう。

そんな中ですが、秋は刻々と近づいてきます。
そろそろ秋の単衣、10月からの袷のきものや帯をご用意をされても良い時期
かもしれません。

単衣にも袷にもお勧めの小紋のご紹介です

京友禅[橘桐菊文様]


京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]

合わせる帯は
特選袋帯【華陽織物謹製】「牡丹唐草文様」

九寸名古屋帯【藤原織物謹製】「紹巴 正倉院草花文 六通」

こんな感じで合わせても素敵です。

きものと帯の組む合わせで雰囲気も変わります。合わせる楽しみも増えますよ。

この時期お薦めの訪問着

 


蔦の葉と曼珠沙華のような花をモチーフにした訪問着です。
多分「秋」をイメージして作られたのではないでしょうか。
贅沢な一品です。さすが、「菱健」さんです。

【株式会社 菱健】
昭和24年創業。一貫して「自らの感性を磨き、付加価値の高いものづくりに徹し、良品廉価で販売し、もって和文化発展に寄与する。」というポリシーをお持ちの企業です。制作理念は「本流にこだわる」であり、大量生産・大量販売というものづくりではなく京都に在籍する伝統工芸士や職人が持つ「ハンドメイドの味」を活かし、きものに表現するものづくりにこだわっている企業です。

 

七夕と夏のお薦めきもの

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「七夕」「棚機」「たなばた」

七夕は、古く中国から伝わり、星祭とも言い我が国の年中行事となっています。

【七夕の伝説】

天亭(神様)の娘である織女(しょくじょ)は機織りが大変上手な働き者の女性。
天亭は、同じく働き者の牛飼いの牽牛(牽牛)と引き合わせます。二人は一目
で恋に落ち結婚。しかし、結婚すると遊んでばかりで働かなくなった牽牛。
怒った天亭は、二人を天の川の両岸に引き離します。すると織女が泣いて悲
しんだため、年に一度七夕の夜にだけ合うこと会うことを許すようになった
というあらすじがございます。
年に一度、七夕の夜に限って、牽牛(けんぎゅう)星(鷲座のアルタイ)
との逢瀬を許された織女(琴座のベガ)は、この夜天の川を渡るのですが、
もしこの夜、雨となって川を渡れないときは、鵲(かささぎ)が羽を広げて
橋とし、織女を渡してあげるという伝説がございます。

「棚機」・・・・・
古い日本の「禊」の行事で、乙女が着物を織って棚に供え神様を迎えて秋の
豊作を祈った人々のけがれ払うというものでした。
選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、川などの清い水辺にある
機屋にこもって神様のために心を込めて着物を織ります。その時に使われたも
のが「棚機(たなばた)」という織り機です。
それから仏教が伝わりますと、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に
行われるようになりました。

中国では、二人の逢瀬を祝い「乞巧奠」というという行事が催されるように
なり、織姫にあやかり機織りが上達するようにとか様々な手習いごとの上達を
願う行事となりました。
※「乞」は、願う。「巧」は、巧鬼に上達する。「奠」はまつるという意味

遣唐使によってこの行事が日本に伝わり、合い混じって現在の形になりました。

7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが棚機(たなばた)
にちなんで「七夕」を「たなばた」というう読みに変化しました。

 

源氏物語浴衣・紅型調
夕涼み、お祭り、お盆の日など日本ならではの行事にどうぞ

【七夕飾り】
笹に願い事を書いた短冊や色んな形の飾りを笹竹に吊るすのを七夕飾りといい
ます。高ければ高いほど星に願いが届くと考えられていて、笹は、邪気を祓う
役目があると考えられていました。
折り紙で作る七夕飾りには、いくつかの種類があり「七つ飾」と呼ばれています
それぞれに意味が込められています。

☆吹き流し
機織りやお裁縫の上達を願う飾です。かつての宮中儀式で五色の糸を長い針に
通してお供えしたものを紙で表現したもの。
☆屑籠
清潔・倹約を意味しています。
☆網飾
漁業のあみから生まれた飾です。大漁を祈願
☆折鶴
家内安全や長寿を願う飾
☆巾着
金運の上昇や、貯蓄を願って飾る
☆紙衣
折り紙で作った人形や着物の形のもののことで、裁縫上達祈願や病気や災い
の身代わりになってもらうという意味もある
☆短冊
「五色の短冊」に願い事を書いてかざる。
五色とは赤・黒(紫)・青・白・黄色のこと

 

左 「小千谷織物 片貝綿麻紅梅」【紺仁工房謹製】
右 「小千谷織物 越後片貝・紺仁綿紬」【紺仁工房謹製】

半幅で気軽にお召しになって夏の夕涼みなどにお出かけください

【小千谷ちぢみ】

麻のきもの。透け感が涼し気です。

麻の半幅と合わせて気軽にお召し頂けます

夏のお茶事などには、
なごや帯と合わせていかがですか?

【小千谷ちぢみ】

こちらの麻のきものにこちらの名古屋帯いかがですか?

西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】絽の名古屋帯

夏のお茶事と着物と帯

投稿日:

茶事には、季節や時間や趣向によって様々な茶事があります。
基本は正午の茶事(昼の会)です。

今回は、夏の暑い時の茶事についてです
【朝茶事】
日中の暑さを避けて、午前6時頃の涼しい時間に開く茶会のことを言います。

席入り、初炭、懐石、中立、濃茶、薄茶の順に行われます。

〇流れが色々と省略されている短い茶事
〇暑い盛りなので、普段は刺身が入る向付に生魚は出しません。代わりに
事前に作っておいたものや、魚ではないものを出します。
〇夏なので献立は、さっぱりしたもの。そしてお濃とお薄のお茶を頂きます。

【蓮見の茶会】
朝早く、花が開くのを待つ間、持参の茶箱で一服頂き、美しく開いた花を見な
がら点心をご馳走になる。
必ずしも蓮池のある広い庭園でなくとも、蓮池のある寺院や個人のお宅で
朝茶事を兼ねた「蓮見の茶会」でも宜しいかと思います。

 

【暑い時の茶会の心得】~亭主~
夏の茶会では涼しさを工夫するのが、亭主の心入れです。
路地には、たっぷり打ち水をします。
茶室の障子は外して簾にして風通しを良くし、お道具の取り合わせや点心の
献立で涼感を盛り上げます。

~お薦めのきもの~

【小千谷縮】

夏には涼感のある麻のきものはいかがですか。
透け感も涼し気で気軽にお召いただけて堅苦しくなくお召いただけます

紺のお色は濃いですが、白の襦袢をお召しになられると透け感が見た目に
も涼しそうです。

 

汗が気になる方には、東レの絽の無地や小紋をお勧めします

【東レ絽の無地】

 

【夏の東レの小紋】

 

 

【絽の名古屋帯】

西陣織九寸名古屋帯【佐々木染織謹製】「夏の花文様」

西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】「幾何学文様」

お仕立て上がりの名古屋帯もございます。
急に絽の名古屋帯をご入用の方にはお薦めです

西陣織名古屋お仕立て上がり 【佐々木染織謹製】

西陣織名古屋お仕立て上がり【京都イシハラ謹製】

 

 

着物のカビ予防のための企画~単衣の着物と帯

投稿日:

先日、お客様とお話をしていたら、

「どうしても喪服がカビになっちゃうのよね。シミにもなるし。」
「どうしたら良いのかしら。」「やはり虫干し?」「面倒よね」
「でもいざという時出したら着れないなんて嫌だし、せめて喪服ぐらい自分で
着れるようになっておきたいじゃない。」

等々。

そこで、「着物のカビ予防のための着方教室」を考えました。
普通の教室は、何処もされていることと思います。
(以前はむらたやでも行っていました。)
今回は、着方を習いたいのではなく、
「着れるけどわざわざ家で着物を出して着ないわ。」
「帯が少し不安。ちょっとアドバイスが欲しいわ。」
などと各々が教えあって談笑して気分を変え、着物のお手入れの代わりに
着物を着てみましょう。という会です。着物は何を持ってこられてもOKです。

とにかく、箪笥から着物を出してみることから始めてみましょう。
そして、ご自身で着る勇気が出ればその時に皆様で「ランチ」というのも
良いですよね。

「着物を着る機会もない。」「せめて喪服ぐらいは自分で着たい」
「我流だから、みんなの着方を見てみたい」というご意見の元
お教室ではなく着物を着て風を通しカビ予防をしましょう。
先生は各々が先生です。場所だけ提供しますという企画です。
勿論、経験のない方でも大丈夫です。

(やはり、ソーシャルディスタンスを考え1日5名まで、と考えております。)

箪笥に仕舞ってある着物をカビ予防のために着てみませんか。

 


ここからは、お薦めの着物と帯です。
夏物にはちょっと早いかもしれませんが、絽の無地と夏の袋帯のご紹介です。

【夏用の色無地と袋帯】

【夏の付け下げと袋帯】

合わせている帯は
夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」 

アイボリー色の地が変わり織りで織られていて涼しさを感じさせます。
松・梅・桜・菊の模様化した図柄に垣根と波や七宝が施されています。
上品にまとまっていますので夏のお茶席、六月や九月のお茶席にも結ぶこと
ができます。こちらですと、無地から上のお着物に合わせられます。
また、合わせやすいという事です。ご覧の通り色合いの違うお着物ですが
結構しっくりきています。

 

【単衣向き小紋と名古屋帯】

京染め[唐織紋意匠に葵文様・薄クリーム色]
特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】「小花色紙紋・六通」

京染め[江戸五嶋紐監修・ライトパープル色]

合わせている帯は
西陣織袋帯【弥栄織物謹製】「更紗丸華文・スリーシーズン袋帯」

 

※喪服について

私どもの地域は、嫁ぐときに家の家紋をいれるのが主流です。
地域によっては、おんな紋を入れられる方、嫁ぎ先の紋を入れる方
諸事情で、家紋が嫌だからご自身が作られる方色々です。

お客様が、おっしゃられる言葉は、「喪服着ないから」「その日は忙しい
から着ると大変でしょ。」「娘は全く興味がないから。」等々
正直、寂しい気がします。

実際、喪服はお道具ですが、ご自身の御守りなのです。「五つの紋」は、
ご先祖様やご両親をあらわしていて、いつまでもお嬢様を御守りするという
意味がございます。
だからこそ、女性が紋付の着物を作るとしたら「喪服」が一番といわれています。

よき風習は残していきたいです。それも我々の務めと思います。

 

 

コロナ禍の呉服屋

投稿日:

私どもの地域では、コロナ禍のためか、「新しく着物を買って仕立てて欲しい」
そんなお客様が減ってきています。

代わりにネット注文が増えてきています。

ネットですとお顔が拝見できないのでお勧めはこのブログで書いてお伝えする
その方法もしくは、他のSNSを利用してお勧めするくらいでした。

でも、私共のサイトを気に入って頂き、色々な相談をお受けしたり、サイトに
載っていない商品をお勧めして写真を撮り画像を送ったり、
facetime(お客様から教えて頂きました)を使って直にお話をしたり、ブログ
からご注文を頂いたりという事が増えていきますと、遠い方ですが、身近な方
に感じられ、大変うれしく思っております。

お客様にご覧いただき、気に入って頂ければ、それからはご連絡を取り合って
八掛のお色や寸法、帯の仕立てや加工など色々とお決め頂く際に身近に感じる
ことができます。

展示会、催事が執り行うことができない状況で、どうしたら良いのかを考えて
いました。そんな「不便な世の中だな。」と思っていましたが、逆に全国の方
にお勧めができるのは、人口が少ない私共の地域では大変ありがたいことと思
っております。

本日は、は気軽に結べる名古屋帯のご紹介です。

博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】

私が調度仕立て屋さんと柄合わせの相談をしていました時に、この商品を
問屋の出張員の方が社長に見せていました。横目で見ていた私は、心の中で
「あっこれいい。」「合わせやすそう。」そう思い購入することとなりました。

かくゆう「一目ぼれ。」でしょうか。

これから、この帯をどんな方に結んで頂けるのか楽しみです。
お稽古や気軽なお茶席には最適です。

八寸名古屋帯と合わせるお着物のお薦めはこちらはいかがですか?

正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様]

 

柄に格も有り、社中でのこじんまりとしたお茶席にこちらの名古屋帯は
いかがですか
九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」

柄は正倉院の御物にある唐花模様の間に七宝模様の柄が施されています。
全通であるためどこを出しても大丈夫なため重宝されています。

院蔵特殊織裂の名古屋帯にお薦めの着物はこちらです↓↓↓
正絹小紋 京染め[唐花文・パステルグレー色]

こちらの小紋は単衣にされても宜しいかと思います。

これからの季節にお薦めの帯は、こちらです。
西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」

お色は濃い目ですが、軽くて、単衣向きの袋帯です。
とび柄小紋や江戸小紋、無地、柄の少なめの付け下げにどうぞ。

しゃれた感じの小紋でお薦めはこちらです。
正絹小紋 秋月洋子監修 [格子柄・ライトピンク色]


単衣にされても、羽織にされても、道行にもお薦めです。