炉開きの着物

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炉開きのお茶会は、茶人にとって大切な行事です。
風炉から炉へと切り変わり、その炉を使って「口切」茶壷の口封を切り
初夏に摘んで寝かせておいた新茶でお茶を点てる。
そして新しい年が始まるというお茶の世界にとってのお正月なのです。
だからこそ大切な行事となっています。

そんな時のきもの・・・・迷いますよね。

少し華やかにしたい所ですが、かといって訪問着は行き過ぎで小紋と
名古屋帯ではくだけすぎ?
社中のお稽古を兼ねた炉開きなら紋付の無地や江戸小紋が無難です。
又は、とび柄小紋に格のある名古屋帯という合わせ方も良いのではない
でしょうか。

小紋  →蛍ぼかしとび柄 

名古屋帯→院蔵特殊織裂・ベージュ色・総柄

小紋  →高級京友禅染 [とび柄七宝・ライトブルーグレー色]

名古屋帯→【河合美術織物謹製】「納経唐花文・クリーム色・お太鼓柄」

名古屋帯→【山田織物謹製】「校倉裂 さがら段文・ライトパープル色・六通」

京友禅染高級小紋[花の夢舞・友禅]
こげ茶のようなあずき色のようなチョコレート色のようなお色が混ざった
ような品のあるお色で、友禅染で桜をモチーフに変形させた桜の花が流れ
るように施してあります。
桜は日本(国家)の花として広く知られていますので、いつの時期にもお召
いただける着物となります。お茶席でしたら、これからの炉開きに是非どうぞ。

帯を合わせるならば、しゃれ袋帯もしくは、格の高い名古屋帯で合わせて
見てはいかがですか。

こちらは、【洛陽織物 謹製】 「輪(リン)・粋の極み」の袋帯です。
お茶席向きの帯です。
白地にグレーでおめでたい松竹梅をお洒落に粋に変形させて施して
あり、菱の形を基本に松・竹・梅や他の柄を菱の形になるように描き
落ち着いた雰囲気を持つ帯となっています。

 

【吉村織物謹製 】 全通 《袷・単衣のスリーシーズン袋帯》
シンプルでいて、デザイン性の高い創作袋帯です。こちらは、「綾羅織」
と題された独特なよろけ模様を織り上げた帯。透け感すら感じさせる程に
軽やかな風合いは単衣の時期にも重宝します。
意匠は銀色の地に淡い桃色の横段柄。その中は細かい市松模様になってい
ます。 シンプルでモダンな表情の意匠なので、飽きのこないオシャレな袋帯
です。着物とメリハリも付き全体にまとまりやすくなります。

【高島織物謹製】「九寸唐織 蜀江華文 白地 お太鼓柄」

白地に八角形の中に唐織で「松」や七宝柄の中は、淡いピンク色に一見花
に姿を変えた十字架の紋章にみえる華をデザインして配置しています。
花びらは金糸、銀糸、などを使い、見て美しく華やかになる帯に仕上げて
ございます。小槌や羊歯等おめでたい柄も織り込まれておりますので
紋付の無地や付け下げに合わせても大丈夫です。

お太鼓柄ですが、色々な着物に合わせられて重宝する名古屋帯です。

お太鼓の部分は縦幅が広くなっています。

これから、まだまだお茶会が増えます。社中だけのお茶会や大寄せ茶会、
格式のあるお茶席など色々と着物を着る機会も増えます。
そんな時は、こちらまで→「きものむらたや」迄ご相談ください。