厄年に帯を送る

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女性の厄年に、長いものを贈ると良いといわれてます。

だから、よく帯をお母さまが買って娘に贈られます。

又は、19才の厄落としのために喪服を作って差し上げる方も

いらっしゃいます。

いづれは必要だから早々とお仕立てされるのは、反物のまま置くより

数段良いと思います。

しかし、人は成長をします。他人ごとではありませんが、私も若いころに

作った喪服は、身幅が合わなくなり、洗い張りをして仕立て替えました。

本来、着物は、融通がきくものです。私も着て着れないことはないのですが、

呉服屋に嫁ぎ着物を自分で着れるようになって、身幅が大きくなると

被さる部分が減って大変着づらくなることに気が付きました。

最近の方は裄がございます。ならば、身幅を痩せているときに合わせるのではなく

裄に合わせて無理のない仕立てにしておかれた方が、身幅が合わなくなる可能性

が減ってくるのではないでしょうか。

こちらの袋帯は、私お薦めの帯です。

訪問着、付け下げ、色無地はもちろん黒留、色留袖にも十分対応できるお品です。
着物を着てこちらの帯を締められたらきちんとしたお席には十分対応できるお品
です。柄も流行りがございませんので格高くいつまででもお使いできる優れた袋帯
です。この様なお品を厄除けに送られるのも宜しいかと思います。

まだまだお若い方には、こちらの帯はいかがですか?
華やかで訪問着や付け下げに合う袋帯です。
帯地はグレーで抑え目ですが柄が華やかですので目を引く一品です。
【河合美術織物謹製】「華能衣・六通」

もう一つお薦めの帯をご紹介します。

【山城機業店謹製】「能装束唐織・雪輪取吉祥文」
能装束唐織は、西陣を代表する織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を
使い、 柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、錦地の中で最も高級
とされる織物です。重厚感がありこちらもおめでたいお席で無地から上の
お着物に合わせることができます。一つ持っていたらいざという時に役立ちます。