女性の厄年に贈る帯~喪服のセット~

女性の厄年に、長いものを贈ると良いといわれてます。だから、よく帯を
お母様がお買い求め頂きお嬢様に贈られます。

又は、19才の厄落としのために喪服を作って差し上げる方もいらっしゃ
います。いづれは必要だから早々とお仕立てされるのは、反物のまま置く
より数段良いと思います。

しかし、人は成長をします。他人ごとではありませんが、私も若いころに
作った喪服は、身幅が合わなくなり、洗い張りをして仕立て替えました。

喪服は、あまり袖を通すお着物ではないので、箪笥に仕舞いっぱなしだから
「箪笥を開けるのが怖い。」とお客様がおっしゃいます。
しかし、いつ必要になるか分からないのでお時間がある時には是非ご確認
下さい。もし余裕があるのならば、カビなどがある場合は是非落としてお
いた方がいいです。急には難しいです。

先日もお客様が「黒の帯揚げはあるかしら。」とお越しになられました。
その時にお話をしたことですが、「喪服がカビになっているか一度ご確認
された方が良いです。」・・・・と
すると翌日お越しになられこれはどうかしら?とご持参された喪服を拝見
したら、やはり白っぽいカビになっていました。
しかしながら、お話を聞いた限りではカビ落としを京都に出す時間がないと
思い苦肉の策として「白いカビの所を軽く洋服用ブラシで軽くすると少しは
白っぽいものが分かりにくくなると思います。式が終わってからお出しにな
られた方が確かです。もし間に合わなかったら大変なことになりますので。」
そうお伝えしてから次の日にお亡くなりになられたという事でした。

着物は、本来融通がきくものです。ですから着物は着て着れないことはない
のです。呉服屋に嫁ぎ着物を自分で着れるようになって、身幅が大きくなっ
て分かったのですが、被さる部分が減って大変着づらくなるのです。

最近の方は裄がございます。ならば、身幅を痩せているときに合わせるの
ではなく裄に合わせて無理のない仕立てにして頂いた方が、身幅が合わなく
なる可能性が減ってくるのではないでしょうか。

~むらたやお薦め袋帯~


西陣織袋帯【山城機業店謹製】「寿宝尽くし段文」
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や色留袖、訪問着や付け下げや無地に合わせやすいお品となっております。