5月の初風呂を彩る単衣の付下げ・小紋 野点で映える新緑コーデ

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季節の衣替え。5月は着物の選び方が最も難しい時期です

実は、この季節の変わり目で上手に着こなすことこそが、着物愛好家にとって
腕の見せ所と言えるのではないでしょうか。
五月ならではの行事、新茶の香り、初風呂の習わし、そして野点での新緑との
調和。こうした情景一つひとつに似合う着物と帯があります。
昨日もたまたま出かけた先でお茶席が催されていました。
待合、茶席とございました。建物の中ででしたので野点ではなく工夫されて花や
掛け軸、お茶碗と精一杯のおもてなしをされていました。着物はもちろん袷でした。

今回は、この五月という贅沢な季節を最も引き立てる、単衣の付下げと小紋につ
いてお話しします。新緑の庭園での野点、初夏の風情、そして古来より大切にさ
れてきた初風呂の儀式。これらのシーンに欠かせない着物選びの秘訣を、
「むらたや」の品揃えとともにご紹介いたします。


AIでイメージして作って貰いました。

木永 茂雄  《 雅号: 木永栄絹 》作小紋と西陣織都の名古屋帯[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心] 絞りの小紋
帯は西陣織「都織物」名古屋帯
西陣織 都織物 名古屋帯

単衣とは何か。六月が単衣の季節になる理由

着物に詳しくない方のために、まずは「単衣」についてご説明します。着物は
大きく二種類に分かれます。
袷(あわせ)は表地と裏地を合わせたもので、十月から五月まで着用します。
一方、
単衣(ひとえ)は表地のみで仕立てたもの。六月と九月に着用するのが慣例です。

ではなぜ、六月は袷から単衣へと衣替えするのでしょうか。それは気温と湿度の
変化にほかなりません。六月の京都は平均気温が二十度を超え、初夏の陽ざしが
心地よい季節。二重の布地である袷では、蒸し蒸しとした不快感が生まれます。
単衣の一枚仕立てこそが、この季節の最良の選択なのです。

また、古来の着物文化では、季節の風情を視覚と触覚で感じることを重視して
きました。五月という季節そのものが、冬の終わりと夏の準備という過渡期な
のです。その変化を着物の素材感や色彩で表現することが、日本人の美的感覚
の真髄なのです。

※近来四季があってないような時代となっています。だから苦労するのが
これからの時期なのです

付下げが五月に選ばれる理由

五月は本来袷です。しかしながら暑いので単衣で着られる方も多いようです。
特に注目すべき存在が「付下げ(つけさげ)」です。付下げとは、訪問着と小紋の
中間に位置する格式のある着物です。絵柄が一方付けに配置されているのが特徴
で帯合わせによってさまざまな表情が見られます。
付下げが選ばれる理由として
季節の変わり目における汎用性の高さと、祝賀行事や茶会などの公的行事の多い
時期の装いに適しているという点
にあるのではないかと思います。

その五月の付下げは、その洗練された格と、季節の変わり目にふさわしい軽やかさの両立にあります。訪問着のような正装としての品格を持ちながら、小紋のような着回しやすさも兼ね備えている。このバランスの良さが、初夏の集まりで活躍する秘密です。

お茶席向きの付下げに藤原織物の袋帯5月までにおすすめ

特に野点や茶事の場では、付下げは最適な選択肢となります。茶事は準正装の位置づけであり、小紋よりは格高く、訪問着ほどはかしこまらない。付下げはそのゴールデンゾーンに位置する着物として、おもてなしする側も、される側も心地よい距離感をもたらすのです。

むらたやでは、五月に活躍する付下げとして、青緑系の若々しい色使いのもの、薄紫に古典柄が映える上品なもの、そして深緑に麻の葉紋が涼しげなものなど、バリエーション豊かに揃えております。どれもが単衣仕立てで、初夏の装いにぴったりです。


着姿はイメージです。

帯はこちらを合わせています

西陣金華山唐織袋帯

優美な金茶系イエローの地に、色とりどりの花唐草文様が立体的に浮かび
上がる、西陣織の最高峰「金華山唐織」の袋帯です。

この帯は、西陣の名門「佐々木染織」による金華山唐織です。佐々木染織の
帯は、お茶の世界でも「間違いのない品」として広く認められており、格式
高いお茶会から慶事まで、安心してお召しいただける確かな品質を誇ります。

四季を纏う 丹後ちりめん -市松に吉祥の調べ に西陣金華山唐織袋帯

 

高級付け下げ [正絹未仕立て・松波]に西陣の名門・京藝が贈る、至高の輝き。袋帯「美粧」

 

野点で新緑を引き立てる。小紋コーディネート

五月の京都では、新緑の庭園を舞台にした「野点(のだて)」が各地で催され
ます。露地に簡素な茶室を設え、新茶をふるまう。その光景は、日本の文化を
象徴するものです。こうした野点の場では、付下げと並んで「小紋(こもん)」
が活躍します。

小紋とは、全体に同じ紋様が繰り返される着物のこと。格としては訪問着より低いとされていますが、その魅力は何といってもその機動性にあります。野点のような屋外での活動を伴う場では、小紋のカジュアルさと着やすさが大きな利点となるのです。

色選びで季節を表現する

五月の野点で最も大切なのは、新緑と調和する色選びです。庭園の深緑、若々しい青葉、そして木漏れ日に照らされた薄紫の濃淡。こうした自然の色合いに呼応する着物を選ぶことで、初夏の庭園との一体感が生まれます。

京染め[紋意匠に葡萄唐草文様]お茶席・観劇・コンサート

 

きものむらたやがこの季節にご用意している小紋の色合いは、まさにこの理想を実現したものばかりです。アイボリーの小紋で気軽にお茶会的な感じ。

 

京染め[紋意匠に華文様/Japanblue] の小紋と九寸名古屋帯【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・六通」

Japanblueと呼ばれる綺麗な青色は、新緑と庭園の石のトーンを見事に引き出し
ます。黄緑や若菜色の小紋は、初々しい春の名残と初夏への移ろいを同時に表現し、帯の結び方一つで季節感がぐんと引き立つのです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様]にとなみの名古屋帯「九百佐賀錦」お茶席や観劇にどうぞ

正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様]

高級生地の丹後ちりめんを使用し、しっとりと柔らかく滑らかな大変心地の
良い生地です。紋意匠生地に淡いパープルグレー色の地色に縦長に唐華柄を
施したとび柄となっております。柄は主張しておりませんので、上品にお召
しいただけるお茶席向きの小紋です。

合わせている帯は
「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体とても
軽く締めやすいく大変重厚感があります。お色を考えると、淡いお着物に
合されるととても素敵になります。

また、紫系の小紋も見逃せません。藤色や菫色の小紋は、格式ある茶事の場でも違和感なく着用でき、照明の変化によって表情が変わる奥ゆかしさが魅力です。五月の初夏とは言えども、朝夕の気温は肌寒いことも。そうした温かみを色合いで表現することも、着物の醍醐味なのです。

北出与三郎監修 小紋 [紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】
正絹 日本製 お茶席 観劇

北出与三郎監修小紋

琉球紅型 九寸名古屋帯(お太鼓柄)|空色地 市松文に雪輪・牡丹・紅葉

琉球紅型 九寸名古屋帯(お太鼓柄)|空色地 市松文に雪輪・牡丹・紅葉

琉球王朝時代より受け継がれてきた染色技法「琉球紅型」による、
九寸名古屋帯(お太鼓柄)です。
経済産業大臣指定伝統的工芸品マークを有し、製作者は 屋宣元七
伝統を正しく継承しながら、現代の茶席や和装に取り入れやすい意匠に
仕上げられた一本です。

帯選び。

小紋に合わせる帯は、野点という場の性質を考えると、九寸名古屋帯が最適です。カジュアルながらも、お太鼓で品よく演出することができます。

五月の野点では、京都の西陣織も良いのですが、八寸博多帯も締りもよく素敵です。麻混の帯で初夏らしい透け感を表現するもの。こうした帯との組み合わせで、小紋はぐんと品格を増します。

お勧めの八寸名古屋帯

博多帯は芯もいらずしっかりした織でおすすめのお品です。
お茶の世界は西陣の九寸や袋帯という方も多いと思われますが
所によっては締めやすく良く締まるのでお茶の先生に好評とされている
逸品です。小紋に合わせて是非どうぞ。

一度締めたらやみつきになること間違いなしです

初夏の風習を彩る。初風呂と新茶の季節

五月には、日本の伝統行事がいくつもあります。中でも「初風呂」と「新茶」は、この季節を最も象徴するもの。江戸時代から続く習わしとして、五月の初めに行われる初風呂は、その年の無病息災を祈る儀式です。そしてその直後に初摘みされる新茶もまた、初夏の最高の贈り物なのです。

先日煎茶を頂きました。久々に急須に入れて飲みましたが結構おいしくて。
新茶にはまだ早いのではと思っているのですが、その割に匂いもしっかりありまろやかで一煎目は甘くおいしくて二煎目はお菓子を頂きながら(ゆずの甘露煮)で
した

こうした行事に参加するとき、また友人を招くときの着物選びは、その場の雰囲気をどう演出するかが鍵になります。新茶の香りと初風呂の清浄さ。こうした五月ならではの風情を着物の色合いや素材感で表現することが、おもてなしの心につながるのです。

帯で季節感を演出する秘訣

初風呂や新茶の集まりで最も活躍するのが、帯です。付下げでも小紋でも、同じ着物でも帯を替えるだけで、着物の表情がぐんと変わります。この季節は、帯選びで「初夏らしさ」を表現するチャンスなのです。

新茶の席には、若紫や薄緑といった淡い色合いの帯が似合います。麻混の上質な帯なら、初夏の爽やかさが一層引き立ちます。一方、初風呂という清浄の儀式を意識するなら、白や淡紫の帯で清廉さを表現するのが効果的。こうした帯選びの工夫こそが、着物愛好家の喜びなのです。

小物で季節を映す

帯と同じくらい大切なのが、帯揚げや帯締めなどの小物類です。新茶の季節の
小物は、若い新芽をイメージした淡い色合いのものが似合います。初夏のすが
すがしさが倍増すると思います。

といった小物も、季節に応じて厳選して取り揃えております。付下げや小紋という主役をより引き立てるための脇役として、こうした小物類もまた、大切なパートナーなのです。

五月という季節を最高に美しく着こなすために

五月は着物の季節の変わり目であり、同時に日本の美しさをもっとも感じさせてくれる季節です。新緑の庭園での野点、新茶の香り、そして初風呂の清廉さ。こうした情景一つひとつに似合う着物と帯があり、その選択こそが着物文化の奥深さなのです。

付下げの格高さ、小紋の機動性、そして帯や小物の彩り。これらを組み合わせることで、初夏という過渡期の季節感を身一つで表現することができます。決して簡単ではない季節ですが、だからこそ、その時々の装いが心に残る美しさとなるのです。

きものむらたやでは、五月の着物選びについて、いつでもご相談をお受けしております。新緑が美しいこの季節、ぜひむらたやへお越しいただき、初夏にふさわしい一枚との出会いを体験していただきたいと思います。季節の移ろいを着物で感じること。それが、私たちのおすすめする日本文化の楽しみ方です。

「きものむらたや」では、お一人おひとりのライフスタイルやご予算に合わせて、着物選びのお手伝いをしております。

📍 店舗でのご相談:島根県益田市
📞 お電話でのお問い合わせ:0856-22-0098
💻 オンラインでのご相談も承っております

「このお茶会にはどんな着物がいい?」「手持ちの着物に合う帯を探している」
など、どんなご相談でもお気軽にお声がけください。

> お問い合わせはline公式アカウントをご覧ください
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春の着物選び完全ガイド|お茶会の訪問着・帯合わせ・単衣まで

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4月は着物でお出かけの楽しい季節です

桜前線が日本列島を北上し、新緑がまぶしい4月。この季節は茶道のお稽古場やお 茶会が最も華やぐ時期です。お花見茶会、春のお茶事、そして日々のお稽古と、着物を着る機会が増える方も多いのではないでしょうか。
「このお茶会にはどんな着物を着ていけばいいの?」「訪問着と付け下げ、どちらを選べば?」「帯の合わせ方が難しくて…」そんなお悩みをよくお聞きします。

春のお茶会向け訪問着と藤原織物の西陣織袋帯のコーディネート例
訪問着 西陣織袋帯 藤原織物謹製

呉服店「きものむらたや」の若女将として、今回は春のお茶会シーズンに向けた着物選びと帯合わせのポイントを、実践的にお伝えしていきます。5月の暑さ対策や梅雨に向けた準備まで、今知っておきたい情報をまとめました。

 

春のお茶会における着物の格を知る

訪問着と付け下げ、どう使い分ける?

お茶会に招かれたとき、まず悩むのが着物の格ではないでしょうか。

訪問着は、縫い目をまたいで絵羽模様が描かれた格の高い着物です。肩から裾にかけて流れるような柄行きが特徴で、お茶会はもちろん、結婚式やパーティーなど改まった場に適しています。

付け下げは、訪問着より少し控えめな装いです。縫い目で柄が途切れますが、すべての柄が上向きに配置されているため、訪問着に準じる格として扱われます。気軽なお茶会やお稽古、食事会などに向いています。

訪問着
お茶席向き訪問着に西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」の帯

帯は西陣織袋帯【京藝謹製】「珠宝 正倉院文様」

お茶席向き付け下げに特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」の帯

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

お茶会の種類と着物選び

お花見茶会は、春ならではの野点や庭園でのお茶会です。桜の下で楽しむお茶会には、桜や春の草花をあしらった訪問着や付け下げが映えます。ただし、屋外での開催が多いため、万が一汚れても安心な付け下げや色無地を選ぶ方も増えています。

春のお茶事は炉の季節の最後を飾る大切な会です。正式なお茶事に招かれた場合は、訪問着がふさわしいでしょう。ただし、あまりに華美すぎる柄は避け、季節感のある上品なものを選びます。

日々のお稽古には、小紋や紬、色無地など、動きやすく気負わない着物がおすすめです。特に4月後半から5月にかけては気温が上がりますので、後ほど詳しくご紹介する「単衣」という選択肢も視野に入れていただくとよいでしょう。

春の色柄選びのポイント

4月から5月初旬は、桜、藤、牡丹、新緑といった春の風物を取り入れた柄が季節に合います。ただし、桜は満開の時期を過ぎたら避けるのがマナー。お住まいの地域の開花状況に合わせて選びましょう。

色味は、若草色、藤色、桜色、淡いブルーなど、春らしい優しい色合いが人気です。ピンク系は華やかですが、年齢に応じて色の濃さを調整すると上品にまとまります。

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄 ときがら茶色の正絹着物

重要無形文化財彫型写 伊勢型小紋 雪輪柄 正絹反物 ときがら茶
伝統工芸の上品な着物

 

帯合わせの黄金ルール

「着物は決まったけれど、帯選びが難しい…」これは、着物を楽しむ多くの方が感じるお悩みです。帯合わせには基本のルールがありますので、順を追ってご説明します。

ルール1:格を合わせる

最も大切なのは、着物と帯の格を揃えることです。

  • 訪問着・付け下げ → 袋帯(金銀糸入りの吉祥文様や古典柄)
  • 色無地 → 袋帯または格の高い名古屋帯
  • 小紋・紬 → 名古屋帯または洒落袋帯

お茶会という改まった場では、訪問着や付け下げには必ず袋帯を合わせます。
カジュアルな名古屋帯を合わせてしまうと、全体の格が下がってしまいますのでご注意ください。
爽やかな訪問着とメリハリの利いた赤い袋帯|西陣織 芙蓉帯【森本織物謹製】蒔絵 鳳凰桐菊文
西陣織 芙蓉帯【森本織物謹製】蒔絵 鳳凰桐菊文
― 世界に誇る工芸美術・蒔絵が織りなす逸品袋帯 ―

無地に九寸名古屋帯 忍冬文様|青白磁色 六通柄九寸名古屋帯 忍冬文様|青白磁色 六通柄|
茶道・お茶会にふさわしい上品な帯

正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

ルール2:色の組み合わせを考える

帯と着物の色合わせには、大きく分けて2つの方法があります。

補色の組み合わせ:色相環で反対側にある色同士を合わせると、互いを引き立て合います。例えば、紫の着物にクリーム色や黄色系の帯、青系の着物にオレンジや赤系の帯など。メリハリのある華やかなコーディネートになります。

類似色の組み合わせ:同系色でまとめると、上品で落ち着いた印象になります。ピンク系の着物に薄紫の帯、緑系の着物にブルーの帯など。茶道の席では、派手すぎない装いが好まれることも多いため、類似色でまとめるのも一案です。

迷ったときは、帯揚げや帯締めで差し色を入れると、全体が引き締まります。

ルール3:柄の大きさのバランス

着物の柄が大きく華やかな場合は、帯は控えめな柄または無地感覚のものを選ぶとバランスが取れます。逆に、着物が無地や小紋などシンプルな場合は、帯で華やかさを出すことができます。

茶道の席では「着物七分に帯三分」という言葉があるように、着物を主役にして帯は引き立て役に回る、という考え方もあります。

実例でご紹介:春のお茶会コーディネート

コーディネート例①:正式なお茶事向け

  • 着物:オフホワイト地に四季の花々の訪問着
  • 帯:金地と紫地に吉祥文様の袋帯
  • 帯揚げ:淡いパープル
  • 帯締め:ピンク系の平組


(AIに着物と帯を見せて雰囲気を作って貰いました。)
格の高い場には、金銀を効かせた古典的な組み合わせが安心です。

コーディネート例②:お花見茶会向け

野点など屋外のお茶会には、明るく爽やかな色合わせが映えます。

お花見茶会向け薄紫地小紋と西陣織九寸名古屋帯のコーディネート


コーディネート例③:お稽古向け

お稽古着に越後片貝 紺仁 綿紬 反物|利休茶色に細縞の粋な一枚

お稽古では動きやすさも大切。名古屋帯でスッキリと仕上げます。
これからの季節単衣で楽にお稽古を

 

春先のコート、いつまで着る?

4月に入ると日中は暖かくなりますが、朝晩はまだ冷え込む日もあります。お茶会の会場までの道中、コートをどうするか悩ましい季節です。

道中着と道行の使い分け

道中着は着物の上から羽織るように着るコートで、カジュアルな印象です。お稽古や気軽なお出かけに向いています。

道行は衿が四角い、よりフォーマルなコートです。訪問着や付け下げでお茶会に出かける際は、道行を選ぶと格が揃います。

脱ぎ着のタイミング

4月中旬以降は、日中の気温が20度を超える日も増えてきます。会場に着いたらコートは脱ぐのがマナーですが、道中で暑ければ腕に掛けて歩いても構いません。

ただし、お茶席に入る前には必ず脱いでおきます。コートを着たまま席入りすることは避けましょう。

趣味で着物を着られる方もお茶をさrちる方も、早々と薄手のレースや絽のコートをお召しになられます。しかしながら、本格的な暑さになる5月後半以降は、コート自体を着ない選択も増えてきます。
※お茶をされる方は帯付けだけというお考えは、殆どの方がないようです。

 

梅雨を見据えた雨対策

春の穏やかな気候もつかの間、5月後半から6月にかけては梅雨入りの季節です。せっかくのお茶のお稽古も、雨だと着物で出かけるのをためらってしまう…そんな方も多いのではないでしょうか。

雨の日には東レシルックが心強い味方

正絹の着物は、雨に濡れるとシミになったり、縮んだりする心配があります。そこでおすすめなのが、東レシルックなどのポリエステル着物です。

東レの小紋 (輪つなぎ文様) 雨の日、雨が降りそうな時のおでかけやお茶の水屋仕事

合わせている帯:九寸名古屋帯(正絹)【佐々木染織謹製】
「市松に陽と陰の唐華文様・グレーが入った青蘭色」

東レシルックの特徴

  • 雨に強い:多少濡れても、乾けば元通り。シミの心配がありません
  • 自宅で洗える:汗をかいても、ネットに入れて洗濯機で洗えます
  • シワになりにくい:旅行にも便利。畳んで持ち運んでもすぐ着られます
  • お手頃価格:正絹に比べて手に入れやすい価格帯です

正絹との使い分け

もちろん、正絹の風合いや高級感には及びませんが、雨の日や気軽なお稽古、水屋のお手伝い、旅行先での着物体験など、シーンに合わせて使い分けることで、着物ライフの幅が大きく広がります。

「今日は雨だから着物は諦めよう」ではなく、「雨だから東レシルックで出かけましょう。」と前向きに考えられるのが、ポリエステル着物の最大の魅力です。

特にお茶のお稽古は、お点前の練習で水を使うことも多いため、東レシルックを愛用される方が増えています。


一気に暑くなる5月!お稽古には単衣で快適に

お茶の世界では、5月はまだ「袷(あわせ)」の季節とされています。しかし、近年の気候変動で、5月でも真夏日に近い暑さになることも珍しくありません。

お稽古なら単衣という選択肢

正式なお茶会では季節のルールを守ることが大切ですが、お稽古の場では実用性も重視したいもの。5月でも気温が25度を超えるような日には、袷の着物では暑くて集中できないこともあります。

そんなときは、単衣(ひとえ)の着物を選ぶという選択肢があります。

お稽古に正絹小紋 京染め[紋意匠に捺染染め総柄小紋]
正絹小紋 京染め[紋意匠に捺染染め総柄小紋]
※お茶のお稽古にしては扇子が違って大きすぎますが、AIに頼んだので
多少の間違いはございます。

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」

 

正絹小紋 京染め[紋意匠に捺染染め総柄小紋] 立ち姿

 

単衣とは?

単衣は、裏地をつけずに仕立てた着物のことです。袷に比べて軽く、風通しがよいため、初夏から初秋にかけて着用します。

正式には6月と9月が単衣の季節ですが、5月後半の暑い日や、暖房の効いた室内でのお稽古では、単衣を選ぶ方が増えています。

単衣向きの着物と帯

お稽古に適した単衣の着物:

  • :丈夫で動きやすく、お稽古に最適
  • 小紋:カジュアルで普段使いしやすい
  • 江戸小紋:格が高めで、お茶席にも対応
  • 色無地:シンプルで上品、幅広く使える

単衣に合わせる帯:

  • 名古屋帯(夏物以外)
  • 八寸帯(カジュアルなお稽古向け)
  • 夏袋帯(5月後半から)

5月は季節の変わり目なので、袷用の帯でも、夏袋帯でも、どちらでも合わせられます。気温と相談しながら選びましょう。

早めの単衣準備のメリット

単衣の着物を1枚持っていると、5月の暑い日だけでなく、9月の残暑が厳しい時期にも活躍します。袷と単衣、そして夏物(7〜8月)の3種類を揃えることで、一年を通して快適に着物を楽しめるようになります。

「まだ5月なのに単衣を着ていいの?」と心配される方もいらっしゃいますが、お稽古の場では、むしろ季節の先取りとして評価されることもあります。何より、快適に過ごせることが、お点前に集中するためには大切です。


若女将のワンポイントアドバイス

小物使いで差をつける

着物と帯が決まったら、最後の仕上げは小物です。

帯揚げは、全体の印象を左右する重要なアイテム。着物や帯の色から1色拾って合わせると、統一感が出ます。春なら、桜色、藤色、若草色など、季節感のある色を選ぶと装いに深みが増します。

帯締めは、引き締め役。全体が淡い色でまとまっているときは、濃いめの色で締めるとメリハリがつきます。逆に、着物や帯が華やかな場合は、控えめな色を選ぶとバランスが取れます。


まとめ:春の着物ライフを楽しみましょう

4月から5月にかけての春は、着物でお出かけする機会が増える楽しい季節です。お茶会に招かれたとき、お稽古に向かうとき、それぞれのシーンに合わせた着物選びと帯合わせのコツをお伝えしてきました。

  • 訪問着と付け下げは格の違いを理解して使い分ける
  • 帯合わせは「格・色・柄のバランス」が基本
  • 春のコートは気温に合わせて柔軟に
  • 梅雨対策には東レシルックが心強い
  • 暑い日のお稽古には単衣という選択肢も

着物の世界には伝統的なルールがありますが、現代の気候や生活スタイルに合わせて、柔軟に楽しむことも大切です。

「きものむらたや」では、お一人おひとりのライフスタイルやご予算に合わせて、着物選びのお手伝いをしております。「このお茶会にはどんな着物がいい?」「手持ちの着物に合う帯を探している」など、どんなご相談でもお気軽にお声がけください。

春の装いで、素敵な着物時間をお過ごしください。

「きものむらたや」では、お一人おひとりのライフスタイルやご予算に合わせて、着物選びのお手伝いをしております。

📍 店舗でのご相談:島根県益田市
📞 お電話でのお問い合わせ:0856-22-0098
💻 オンラインでのご相談も承っております

「このお茶会にはどんな着物がいい?」「手持ちの着物に合う帯を探している」
など、どんなご相談でもお気軽にお声がけください。

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【春のおもてなしSALE】お茶席・趣味の装い「早めの単衣」準備フェア

投稿日:

1. 季節の移ろいと、最近の「悩み」

皆様、こんにちは。島根県益田市の「きものむらたや」です。 桜の便りが届き、日差しに春の力強さを感じる季節になりましたね。

最近、お客様からこのようなご相談をよくいただきます。 「お茶のお稽古があるけれど、4月・5月でも袷(あわせ)だと汗ばんでしまって…」 「ルールは大切にしたいけれど、温暖化で昔よりずっと暑い気がするわ」とか

ちょっと遠出するけど帯付けだけじゃダメよね。道行は持ってるけど派手で、裏もついてるから暑いのよ。

帯はこの時期軽い方が良いわよね~。
帯の位置の汗が凄いんですもの。

雨が降って大変だったのよ。寒くはない代わりに雨ゴートで暑くて汗をかいたのよ。衿と裾が心配。

買ったときちょっと派手かしらと思ったんだけど、京都で着てたら地味に思えたのよ。もう少し派手目でも良かったかもと思ったわ

季節も良い時期だから箪笥の底を確認したらこんなにも絽の喪服にカビがショックだわ。でも綺麗にしておかないと・・・・・・・

着物を愛する皆様だからこそ、季節の「格」と「体感温度」「カビやシミや汚れ」の間で悩まれることが多いのではないでしょうか。

2. 「きものむらたや」からのご提案

そこで今回、私共は『春のおもてなしSALE』を企画いたしました。

本来、単衣(ひとえ)は6月からとされていますが、近年の気候の変化に合わせ、お出かけ着としては早めに取り入れる方が増えています。 「無理をして着物を敬遠するよりも、季節を先取りして涼やかに、軽やかに楽しんでいただきたい」 そんな想いを込めたラインナップです。

3. 今すぐ活躍する「単衣コーディネート」のご紹介


京染高級小紋[染着尺・総柄]
特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」


それぞれを合わせた感じです。小紋をきものの形にして帯を乗せてみました。
帯揚げ、帯締めも合わせてみました。

着姿はこちらです。イメージです。AIに作って貰いました。

【品 質】

100%使用
生地 丹後ちりめん
メーカー名 菱健
日本の絹
スタンプ
有り
扇に梅、紅葉
暁ネズ・淡いグレー
染色地 日本
製織地 日本
量目 740g
長さ 13.0m
生地幅 約37.5㎝

 

 

西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」
こちらの帯は、軽く、どちらかというと単衣向きです。帯地が薄くて軽いので
これからの季節にはちょうど良いです。お色はこげ茶系枯茶色ですので淡いお色
の着物と合わせるとメリハリが効いて素敵になります。

  • お茶席におすすめ: 落ち着いた色味の江戸小紋に、爽やかな名古屋帯を合わせて。小物は少しずつ夏を感じさせる淡い色を取り入れると、ぐっと洗練された印象になります。

    正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物
    「観劇や美術館巡りに」


    正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】 綾羅織 全通
    《袷・単衣のスリーシーズン袋帯特集》

  • 趣味の装いに: 軽やかな紬の単衣なら、観劇やお食事会でも気負わず楽しめます。

4. オンラインショップ&実店舗で同時開催

今回のセールは、オンラインショップはもちろん、益田市の店舗でも同時に開催しております。 「実際に生地の感触を確かめたい」「帯との合わせ方を相談したい」という方は、ぜひ店舗へもお運びください。創業130年の歴史の中で培った知恵で、お一人おひとりに最適な一枚をご提案いたします。

5. 詳細はこちら

まずは、オンラインショップの特設ページで対象の商品をご覧ください。 遠方の方も、コーディネートのご相談はLINEやメールで承っております。

[▶ 春のおもてなしSALE 会場はこちら]

~「この記事を読んだ方へのメッセージ」~として、

「どの着物にどの帯を合わせれば良いか迷われたら、お手持ちのお着物の写真を送ってください。私共と一緒に考えましょう」
画像については、スマホで撮影したものでも十分ですが、「明るい自然光」の下で撮ると、着物の色が綺麗に出て上品に仕上がりますよ。