コロナ禍の呉服屋

投稿日:

私どもの地域では、コロナ禍のためか、「新しく着物を買って仕立てて欲しい」
そんなお客様が減ってきています。

代わりにネット注文が増えてきています。

ネットですとお顔が拝見できないのでお勧めはこのブログで書いてお伝えする
その方法もしくは、他のSNSを利用してお勧めするくらいでした。

でも、私共のサイトを気に入って頂き、色々な相談をお受けしたり、サイトに
載っていない商品をお勧めして写真を撮り画像を送ったり、
facetime(お客様から教えて頂きました)を使って直にお話をしたり、ブログ
からご注文を頂いたりという事が増えていきますと、遠い方ですが、身近な方
に感じられ、大変うれしく思っております。

お客様にご覧いただき、気に入って頂ければ、それからはご連絡を取り合って
八掛のお色や寸法、帯の仕立てや加工など色々とお決め頂く際に身近に感じる
ことができます。

展示会、催事が執り行うことができない状況で、どうしたら良いのかを考えて
いました。そんな「不便な世の中だな。」と思っていましたが、逆に全国の方
にお勧めができるのは、人口が少ない私共の地域では大変ありがたいことと思
っております。

本日は、は気軽に結べる名古屋帯のご紹介です。

博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】

私が調度仕立て屋さんと柄合わせの相談をしていました時に、この商品を
問屋の出張員の方が社長に見せていました。横目で見ていた私は、心の中で
「あっこれいい。」「合わせやすそう。」そう思い購入することとなりました。

かくゆう「一目ぼれ。」でしょうか。

これから、この帯をどんな方に結んで頂けるのか楽しみです。
お稽古や気軽なお茶席には最適です。

八寸名古屋帯と合わせるお着物のお薦めはこちらはいかがですか?

正絹小紋 京染め[紋意匠に縦に唐華文様]

 

柄に格も有り、社中でのこじんまりとしたお茶席にこちらの名古屋帯は
いかがですか
九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」

柄は正倉院の御物にある唐花模様の間に七宝模様の柄が施されています。
全通であるためどこを出しても大丈夫なため重宝されています。

院蔵特殊織裂の名古屋帯にお薦めの着物はこちらです↓↓↓
正絹小紋 京染め[唐花文・パステルグレー色]

こちらの小紋は単衣にされても宜しいかと思います。

これからの季節にお薦めの帯は、こちらです。
西陣織袋帯【ふくい謹製】「雪輪の柄・六通」

お色は濃い目ですが、軽くて、単衣向きの袋帯です。
とび柄小紋や江戸小紋、無地、柄の少なめの付け下げにどうぞ。

しゃれた感じの小紋でお薦めはこちらです。
正絹小紋 秋月洋子監修 [格子柄・ライトピンク色]


単衣にされても、羽織にされても、道行にもお薦めです。

お茶会の着物と帯

投稿日:

「お茶会、何を着て行こうかしら?」「この帯でいいかしら」などと悩む方も
多いと思います。地域にもよると思いますが、基本的ルールは変わりないと思
います。

着物を着る上でのルールをあまり堅苦しくお考えになるとお稽古の度に
着物選びが大変で嫌気がさしてしまいます。
出来れば、着物と帯と小物は楽しんで選んでほしいものです。

取り敢えず、一枚持っておきたい着物は「色無地」でしょう。
華美を避ける茶道の精神に通じています。
ただ、地味というだけではございません。綸子や緞子の色無地は地紋が
織り出されていて、美しい光沢で地紋が浮き立って見えて華やかな印象に
なります。

そして、帯の合わせ方により格を上げたり華やかさを出されたりと色々と
お使いいただけます。
格の高い袋帯にされますと、お茶席はもちろんですが、
結婚式のお呼ばれ(若い時は振袖、若い既婚者は訪問着が華やかです)や式典など。
名古屋帯でも格のある柄行やつづれでしたら無地や付け下げに合わせてお茶会に
ご出席できます。

こちらは、無地のお着物ですが、地紋に柄合わせがございます。
ですから、無地付け下げという感じです。こちらに紋を入れられると
格も上がり、お茶席、式典と正式な場所にお召いただけます。

こちらのお着物は、鎌倉友禅作家の坂井教人作
かたくりの地紋です。

帯は、服部織物の袋帯です

こちらは、上の無地の色違いです。

(かたくりの地紋の無地はネットにはまだアップできていません。)

お茶席で無地をお召しになられる場合、準礼装としてお召いただくには
染め抜き紋一つ入っていれば宜しいかと思います。
刺繍による縫い紋一つにされると着物の着用範囲が広がり、カジュアル
なお出かけにもお召いただけます。
三つ紋になると着物の格がグッと上がりますので、献茶式などの格の高い
お茶会となりお召しになる機会が限られてきます。又、紋の数が目上の
方よりも格が高くならないように心掛ける必要がございます。
よって、活用範囲を考えると三つ紋より一つ紋の方が宜しいかと思います。

 

茶道では、季節感を大事にされます。その時期あった植物、鳥などをモチーフ
にされた柄をお召しになるとおしゃれです。
一般的なルールとして、季節に遅れるのは避けられた方が宜しいかと思います。
よく帯は先取りと言います。(6月には絽の帯、9月は袷用の帯という感じ)
しかしながら9月にのしっかりした袷用の帯にされると暑いです。
だからここ最近は軽いスリーシーズン用の帯が出ています。

こちらは、西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」

抑えめのきれいなお色で軽い帯です。

しなやかに織り上げられたブルーグレーをベースにした帯地です。
透け感のある薄い織り地ですのでスリーシーズン用にとメーカーさんが
作られた帯です。できれば盛夏を外した3月終わりから4月~7月始め、
9月、10月、11月初めごろでしょうか。気候を考えて結んで頂きたい商品です。

お茶会でお茶道具の柄のお着物をお召しになる時は注意されてください。
使われるお道具とかぶると亭主に失礼にあたります。できれば着用を避けら
れた方が無難です。

こちらは、東京染め小紋
≪貞子好みより≫秋のお茶会や七五三の付き添いや忘年会、新年会や同窓会に

秋にも良いですが、単衣にされても上品になります。
生地の感じからいてどちらかといえば私は単衣でお召し頂きたいです。
6月の単衣にお薦めです。

画像が悪いので良さが伝わりにくいですが、光沢があり綺麗なんですよ。

単衣向きの襦袢(正絹)が入りましたので近々アップします。

 

 

春のお薦めきものと帯

投稿日:

桃は、木へんに兆しを添えられています。
これは、「きざし」であり先見性を表すものです。

春に筍を掘る名人は、地表のほんの少しの節目に「兆し」を感じ
上手に見つけ出します。

桃にも凹になった節目があり、昔は桃を予兆のシンボルとして、
この木でお祓いをして、疫病を早めにみつけ退散させようとしたものです。
桃太郎の由縁はここから来ているのではないでしょうか。

桃の花の明るさが冬の暗さを追い払ってくれる。また、桃の花の香りは、
邪気を追い払ってくれると考えられていました。

日本では、桃の節句といえば「ひな祭り」です。女の子が無事に育つように
願いを込めて家族で祝う行事です。
これは、さかのぼること平安時代、当時の貴族が身体を清め健康を願った
「上巳の節句」に起源を持つといわれています。

最近では、向かって左に男雛、右に女雛が多いようです。
しかしながら、昔の内裏雛はこの逆で向かって右が男雛でした。
日本では、ひな壇の方から見て左側(向かって右側)のお席が
上座とされていたからです。

明治になって、天皇皇后両陛下が写真を撮られる時、国際習慣にに従って
向かって左のに天皇が立たれました。それから、内裏様を飾る時も天皇皇后
両陛下と同じでなければおかしいのではないかということになり、昭和初め、
東京のひな人形卸組合が男雛を向かて左にすると決めたようです。

下の写真は、私の娘の京雛です。
今年もお雛様を出しました。
「お嫁にいけない。結婚ができない。のもかわいそうかな(T_T)」なんて

これからの時期にお薦めの訪問着のご紹介です。

高級訪問着 正絹[橘に絞り・美の花の世界]

「古事記」には、不老不死の理想郷である“常世(とこよ)の国”に自生する植物
と記されているので、橘は長寿を意味するので縁起の良い木とされているいます。
また、元気な子を授かると信じられていました。
文様化されたのは平安時代からで、「つぼみと花、果実」が同時になる植物と
されていますので文様にも花と果実が一緒に描かれています。
又、おめでたい柄である吉祥文様の多くは中国から伝わったものですが、『橘』は
日本で生まれた数少ない吉祥文様の一つです。

こちらの訪問着は、橘を文様化してございますので、通年お召いただけます。
だからこそ、この時期(桃の節句~)にいかがですか?
この時期からののお茶会などにさりげなく上品にお召しくださいませ。


お薦めの袋帯 
こちらはいかがですか

特選西陣織袋帯 奥田小由女の世界【となみ織物謹製】「綾羅織」

奥田小由女さんは、日本を代表する人形作家です。色数をおさえ
抽象的な造形や自然の共生母子の情愛をテーマに華やか且つ安ら
ぎのある作品を作り上げておられます。

正絹西陣織袋帯【織匠小平謹製】「変り七宝菊牡丹唐草」


あまりインパクトのないお色の帯ですが、柔らかく結びやすく、上品な柄で
施されていますので、きものとのバランスは良いのではないでしょうか
お茶席などに結ばれると宜しいかと思います。

特選西陣織袋帯【服部織物謹製】
「手織・こはく錦製造織元・立浪四季花丸文様」

≪名門正統派の品格≫ 精緻な織りの品格です。その中でも意匠・色彩の
素晴しい御品です。 [服部織物謹製]こはく錦の袋帯です。
オフホワイト地に朱や草色・紫などの多色と金箔で立浪四季花丸文様が
柄付けされています。豪華で華やかな袋帯です。

 

春にかけてのお薦め小紋はこちらです。
京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]

明るいお色の小紋です。「桐・橘・桜・菊などの文様化柄」ですので、
袷にも単衣にも仕立てられてご着用できます。

お薦めの名古屋帯

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」


梅や菊を文様化したおしゃれで格のある名古屋帯です。
お色の好き嫌いの出るタイプですが、結ぶとしっくりとくるおしゃれな
名古屋帯です。こちらの帯に帯締めは赤系統(着物の柄に使われている
ようなお色の帯締め)などを合わせたら宜しいのでは。
帯揚げは、淡いグリーン系統なんかいかがですか?

雰囲気はガラッと変わりますが
こちらの名古屋帯は貴重で価値がございます。
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「桧垣・織成なごや」


織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる「七条織成
樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。軽くてしなや
かで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席向きの装い」と言
って間違いないでしょう。芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいと
いう利点もございます。一般的な袋帯に劣らない格があります

京友禅染の小紋には少し雰囲気が違うわと感じられる方も多いかと思われ
ますが、お色と邪魔をしない柄ですので結ばれると統一感はございます。
また、こちらの帯は、紬などにも合わせるとしっくりくる帯ですので、普段に
お出かけの時にお召しになる紬などに合されると素敵です。

小物もSALEでお出ししております。
そちらもどうぞ、ご覧くださいませ。
例えば、こちらは浅草仕立ての印伝の鼻緒の草履です

絶えず小物もご紹介いたします。
これからも、何卒、宜しくお願い申し上げます

着物の選び方~基礎

投稿日:

久々に基本中の基本をブログに書こうと思います。
「これから着物を着たいわ。」「お稽古で着物を着るから知っておきたい」
という方に必見です。

【着物の種類】

〇白生地を染めた「染の着物」
〇先に染めた糸で織った「織の着物」
こちらの二通りに分けられます。

一般に、染の着物の方が格が高いです。織の着物はどちらかというと
カジュアルとされます。

模様の付け方によって「訪問着」・「付け下げ」・「小紋」などの種類が
あり着用の場やコーディネートも変わります。

何はともあれ、着物には約束事が多く、面倒だなぁ~と思われがちですが、
基本が分かれば決して難しくございません。

【季節と着物】

10月~5月 :裏(胴裏・八掛)の付いた袷の着物
6月・9月  :透けない単衣仕立ての着物
7月・8月   : 夏の着物

時季に合った着物を選び、装いで季節感を表現するのは、着物ならではの
醍醐味・喜びといえます。

昨今、季節感を失いつつある日本に、取り戻すべき感覚であって日本人としての
繊細な部分と思います。日本の季節は、自然現象として目に映るのですから、自ずと慣れ親しんでくるべきものです。

【シーンに合わせた着物選び】

訪問着 :胸と裾に柄合わせをした模様で染めた着物です。
格調高い古典柄や豪華なものは、一つ紋を付けて準礼装として装う
ことができます。婚礼・パーティー・茶会・会食など、最も幅広く
活用できます


合わせる帯はこちらはいかがですか
西陣織袋帯「加納幸謹製」

西陣織袋帯「藤原織物謹製」

西陣織袋帯「藤原織物謹製」

付下げ :同じ絵羽柄でも白生地を裁ってから染める訪問着に対して反物の
まま染める着物のことを付け下げといいます。基本的には縫い目
に柄が渡らない柄行でしたので、訪問着より軽い外出着とされて
いました。
しかし、現代では柄が多様化して、付け下げでも柄合わせがある
のに対し柄合わせのない訪問着もございますので、区別する意味
があまりなくなったのではないでしょうか。
どちらも模様の格と豪華さで着分けしたほうが宜しいかと思います。


合わせる帯はこちらはいかがですか?

特選西陣織袋帯【服部織物謹製】
「手織・こはく錦製造織元・立浪四季花丸文様」

特選西陣織袋帯 【帯清謹製】
「植物や自然の柄文様」正装、準礼装のお着物
こちらは、私が一押しの袋帯です。古典柄で黒留袖にも結べますので便利です。

特選九寸名古屋帯【高島織物謹製】
「九寸唐織 蜀江華文 白地 お太鼓柄」お茶会やお祝いの行事など
こちらは、格のある柄ゆきですので上の付け下げには合うと思います。
上品にお召いただけます。

色無地・江戸小紋
:柄のない無地の着物が色無地。五つ紋を付けて礼装都することもで
きますが、実際に着やすい、使用頻度が多いのは一つ紋です。こち
らですと格のある帯を合わせて準礼装としてお召いただけます。
江戸小紋も細かく格のある柄ならば一つ紋を付けて準礼装にされても
大丈夫です。紋なしの無地やしゃれ感覚の江戸小紋柄は紋ありの着物
より軽い外出着となります。

江戸小紋(正絹・未仕立て)【家内安全柄・薄緑色】

特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】 ≪優彩正倉院華文・金色≫

特選西陣織袋帯【となみ織物謹製】「織宝華柄」

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

特選西陣織九寸名古屋帯【川島織物謹製】「お太鼓柄・ペルーの民族文様風」

特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「桧垣・織成なごや」
綴織りの一つの織成(しょくせい)織といいます。無地や江戸小紋には最適です

小紋  :全体的に柄があり、一方向に柄を繰り返している着物です。
一般に軽い外出着とされ、お稽古や観劇、ご友人とのお食事会など
に向く着物です。小紋でも様々なタイプがありますので、模様の格
や華やかさによって着る場を考えます。
格式張らない場でも、カジュアルなパーティーや軽いお茶会には
格のある古典柄の着物を選びましょう。

グレーのお色で流れるように唐華が施してある小紋です。
お茶席に好まれるお色です。

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文] 金彩加工で縁取りされた柄

帯を合わせるならばこちらはいかがですか?

特選西陣織九寸名古屋帯【藤原織物謹製】「紹巴 ぶどう笹蔓文 六通」

特選西陣織九寸名古屋帯 【秦生織物 謹製】

西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「三色段に桜・全通」
これからの季節には重宝します。

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】
「市松地に唐草文様・ライトグリーン色・六通」

他にも色々とございます。是非ご覧くださいませ。

初ブログ 2021年お茶事にお薦めきもの

投稿日:

今年は丑年。ゆっくりでも良い兆しが見えることを願ってブログを始めたい
と思います。

松の内が明けて間もないのに「コロナ」という目に見えない恐怖を日本
いえ、世界中を襲っています。

その上、寒波が凄くて店内でも寒い。そんな毎日です。
毎年ちらちらと雪は降りますがここまで寒いと感じたことはございません。

「コロナ」と「寒さ」との戦いです。(T_T)

流石に今日はどなたもいらっしゃらないであろうと思っていたら、
初めての方で20代から30代の方がお越しになりました。

店頭にマスクを飾っていたらそれをご覧になられて入ってこられました。

 
市松柄と麻の葉柄色違いあり、和柄となております。

私どもの地域はお年寄りの方が多く若い子は大学で他県に出られる方が
多いので、今の時期は皆さん巣籠されていて窓越しに外を眺めてもだれ一人
歩いている方を見かけません。

それでも本日は「ハピコ」の日。いわゆる結婚相談のボランティアの日
でしたので“むらたや”から2分か3分の所にある施設へ出向いてまいりました。

帰る頃は吹雪いていましたので、部活帰りの学生を見かけたぐらいでした。
(まぁ、お昼になったということも関係しているかもですが)
大雪ではないですが厳寒です。

今は、お茶会も減ってきていますが、せめて社中だけのこじんまりとした
お茶会は催して頂きたいです。
というか十分に気をつけて催して頂きたいという願望です。

こちらは、身内だけの茶会、例えば初釜や暁の茶事などにこちらの
「江戸小紋(つづみと束ね熨斗)」はいかがですか?
控えめでありながら品よくお召いただけます。

こちらは、江戸小紋で小紋と名も付きますので本来なら名古屋帯をお薦めするべきでしょうが、今回はお薦めの袋帯をご紹介いたします。

【洛陽織物 謹製】 「輪(リン)・粋の極み」
柄は、松竹梅とおめでたい柄です。お色は光沢があるグレーがかった
オフホワイトです。ですから、どのようなお色を合わせても間違いがなく
合わせることができます。

名古屋帯ですとこちらはいかがですか?
九寸名古屋帯【川島織物謹製】「お太鼓柄・ペルーの民族文様風」

【高島織物謹製】「九寸唐織 蜀江華文 白地 お太鼓柄」
こちらを合わせると正統派な感じになります。

【桝屋高尾謹製】「針ねん金名古屋帯・彩の冒険」
こちらですと、しゃれ感を出し粋にお召いただけます。


こちらの針ねん金は、糸づかいが、従来のねん金綴錦より経糸にねん金糸を
多く使用することにより、経糸での文様表現が豊かに、そして深くなるよう
に工夫されています。又、とても軽いですので結んでいて苦にならない帯です

特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「桧垣・織成なごや」

こちらは、唯一ご高齢の方お一人が織れる技法です。
それは、織成(しょくせい)とといい綴織の一つです。古くは正倉院に伝
わる「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。

黒地もありましたが、今は黒地は見えにくいから織れないとの事で黒地は織って
いらっしゃらないようです。
もし何処かでみかけたらラッキーではないでようか。ご縁があったと思われる
なら是非購入をお勧めいたします。

今“きものむらたや”で置いてございますのは、こちらの(上)お品です。

以前は黒地もございましたが、売れてしまいまして今はないです。
どうしてもと思われる方は問屋さんに頼んで探して頂くこともできます。
その時の柄やお色は、多分こちらと思います。
ただ、可能性は低いと思います。大量生産ではなく限りがあるから価値も
あります。その時のご縁としてお求められるのが一番です。

 

お薦め名古屋帯

投稿日:

気軽に結ぶ名古屋帯

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「有職文様段・六通」

小紋にこちらの帯を合わせて普段使い、お稽古色々と使えます。
例えば、こちらのような綿紬に合されても宜しいかと思います。

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

これからの季節に良い名古屋帯です。光の加減で光沢のあるように
見えますが、落ち着いた良い帯です。

こちらのような、とび柄小紋に合わせてはいかがですか?

こちらのような名古屋帯で合わせても明るくなり雰囲気が変わります
九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

二つの帯で共通して言えるのは小森織物の名古屋帯ということです。
卓越した意匠力と織りの技術を持つ小森織物さんは、問屋間でも高い
定評がございます。

九寸名古屋帯(正絹) 【山田織物謹製】「創作アート柄・群青色・六通」

シンプルでいて、モダンでポップな感覚の名古屋帯です。
ジグソーパズルのような柄行です。
総柄の小紋や大きめの柄のとび柄小紋でおしゃれに結ぶと粋な感じになります。

こんな感じの小紋に合わせてみてはいかがですか?

またお薦めの着物と帯のご紹介をします。
こうご期待下さいませ。
お聞きになりたいことあれば、お問い合わせフォームをお使いくださいませ。

秋の装い着物と帯

投稿日:

本来ならば、秋は「お茶席」「大茶会」「大寄せ」と名は色々ですが
茶道をされている方には大変お忙しい日々のはずです。

しかし、今は自粛で、思うように活動ができない日が続いて大変残念なことです。

それでも、お稽古などはされていらっしゃいます。
これから、「炉開き」「初釜」「お初炉」などの行事の時期です。
きっと各社中でソーシャルディスタンスを保ちながら執り行われるのではない
でしょうか。

そんな時の為にお薦めの小紋や名古屋帯・袋帯のご紹介です

お茶席でのお手伝い、気軽なお茶会でのお客様向きとび柄小紋です。

高級生地の丹後ちりめんを使用し、しっとりと柔らかく滑らかな大変心地の
良い生地です。紋意匠生地に淡いパープルグレー色の地色に縦長に唐華柄を
施したとび柄となっています。柄自体は主張しないので、帯も合わせやすい
お品です。

 

こちらの小紋に「藤原織物・しょうは」の名古屋帯などを合わせたらまず
間違いございません。

こげ茶のようなチョコレート色にも近い地色という濃いめですので上の
小紋とよく合います。

特選西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「有栖川文様・紺に引き箔・六通」


有栖川文様とは
有栖川宮が所蔵していたといわれる「有栖川錦」にみられる文様のことで、
鹿や馬、飛龍を菱形や襷形、八角形などで囲んだものを言います。

引き箔を使っていますので格は高いですが、あくまで名古屋帯。小紋、無地
柄の少ない付け下げには合うでしょう。しかし訪問着のように柄全体が重みのある着物ですと難しいと思います。

とび柄小紋は、無地ではないですが、遠目から見たら無地感に感じます。
しゃれ袋で合わせるということもできます。格のある袋帯は無理ですが
しゃれ感のある袋帯でしたら合うのではないでしょうか。

【吉村織物謹製】備長炭染 全通 《袷・単衣のスリーシーズンにお薦め》

上質なお品を作る機屋さんとして有名な『吉村織物』さんの袋帯です。
軽くて結びやすいです。柄に重みが無い分小紋でも十分結んで頂けます。
又、9月のお単衣時期にも適した帯です。

こちらの帯が濃いと思われましたらこちらはいかがですか?

正絹全通袋帯【いちご文】

こちらの機屋さんは、元々西陣織物協同組合には入っておられませんでしたので
その分、質のいい結びやすい帯をお安く提供して頂けています。

こちらのしゃれ袋もお薦めです
西陣織袋帯【にんな織物謹製】「有職唐花・濃茶 ・六通」

濃いめのお色のしゃれ袋は、気軽に合わせられ重宝します。

次回は違う視点から商品をご紹介いたします。

お盆について

投稿日:

もうじきお盆ですね。今年は自粛でお墓参りに行けない方も多いと思います。
せっかくですので 年中行事の「盆」についてお話をしたいと思います。

【お盆はいつまで?】
お盆は、旧暦の7月15日を中心に行われる先祖の霊があの世から現世に戻って
きて再びあの世に帰っていくという日本古来の「信仰」と「仏教」が結びついて
できた行事です。多くの地方では8月13日が「迎え盆」8月16日が「送り盆」と
れていてその4日間をお盆としております。
(先祖の魂を迎え、送り出すまでのお盆の儀式を言います)
所によっては、7月一杯をお盆とする地域や旧暦どおり7月15日を中心に行う地域
がございます。
貴方の地域はいかがですか?

【お盆のいわれと由来】
お盆の正式名称は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)と言います。
先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼びます。

※精霊馬(しょうりょううま)→キュウリとナス
キュウリとなすびに割りばしを刺して馬と牛に見立てたもの
「なす牛キュウリ馬」

キュウリは馬のたとえです。お盆の時に少しでも早く現世に戻れるよう
にという願いを表現しています。
ナスは牛を表していて、お盆が終わって帰る時にのんびりと。
いわゆる、久々の我が家をかみしめながら帰っているのではないでしょうか。

一説には、精霊がキュウリの馬に乗り、牛は荷物を乗せて帰れるようにという
意味が込められているとも言われています。

簡単にまとめてみました。いかがでしたでしょうか?

お盆を過ぎれば「残暑」になりますが、まだまだ暑い日が続くのではない
でしょうか。

お家で過ごすのに着物で生活をしてみてはいかがですか?
いつもと違た印象を受けますよ。

夏の着物(着尺・羽尺) 普段使いにどうぞ

夏の結婚式にはこちらをどうぞ

袋帯:夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」
着物:正絹高級付け下げ 絽 五泉の生地


袋帯:夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「松と唐華互い違い菱型・六通」
着物:正絹高級付け下げ 変わり絽 丹後ちりめんの生地

LINE公式アカウントのQRコードです⇓

夏の着物と帯のコーディネート

投稿日:

八月入りジリジリと照り付ける日差しがまぶしいです。
ちょっと外に出ただけで汗ばみます。
洋服を着ていても着物を着ていても同じです。
ならば、日常から非日常生活をこれからの連休に実践してみてはいかが
ですか?

こちらは、綿麻生地の「小千谷織物 片貝綿紅梅」【紺仁工房謹製】です

こちらは↑アップで写真を撮っていますので少しお色があせた感じに映っています。

普段着には最適な着物です。綿麻ですので麻だけよりかは生地も厚い気がします。
しかし、夏だけでなく九月や六月の単衣時期にも着用頂けます。
合わせる帯は、九寸、八寸名古屋帯、半幅帯などが宜しいかと思います。
夏に着られるのでしたら、気軽に半幅帯が宜しいかと思います。

九月ごろに着られるのでしたら、帯は先取りというので、こちらはいかがですか
九寸名古屋帯(正絹)【大光織物謹製】「伊勢型紙浪漫・全通」
こちらの帯は透け感があり、生地が軽い帯です。柄的には軽い感じを受けません。

九寸名古屋帯(正絹)【弥栄織物謹製】
「異国唐草花文様・ライトベージュ色・六通」合わせやすい名古屋帯です。
少し異国風な雰囲気が素敵な帯です。ストライプとミスマッチに思える柄
ですが、合わせると「何となくしっくりする」そんな印象を受けます。
おしゃれに着て頂けるタイプです。

真夏だけにと言われるのでしたら、小千谷ちぢみではないでしょうか。
年齢を問わずにお召いただけると思います。
“きものむらたや”では、四色の小千谷ちぢみがございます。

お色的に言うと濃い色ですが涼しい感がするのは紺でしょうか?
これも好きずきですが・・・・・

白い襦袢が透けて見えるのが涼しさを感じます。
合わせる帯は、こちらはいかがですか?
こちらは、夏・西陣織九寸名古屋帯【京都イシハラ謹製】です。

こちらはお仕立て上がり名古屋帯です。
20代30代40代の方でしたら紺の小千谷ちぢみに合わせると良い帯ではない
でしょうか。

 

 

他のお色小千谷ちぢみ、個人的には、黄色が好きですね。


きれいなお色でお顔も明るくなります。勿論好きずきですが、私でしたら
こちらの小千谷ちぢみを選ぶと思います。
年齢を増すと少しきれいなお色でカバーをしたい気持ちになります。

先程のお仕立て上がりの名古屋帯も良いかと思いますが、メリハリをつける
といった意味ではこちらの名古屋帯はいかがですか?


柔らかい感じにされるなら
こちらの絽の名古屋帯はいかがですか。
夏・西陣織九寸名古屋帯【佐々木染織謹製】

お仕立て上がり名古屋帯
夏・西陣織名古屋お仕立て上がり【京都イシハラ謹製】

こちらの帯ですと、明るい黄色の小千谷ちぢみでも落ち着いた感じになります。

帯締めと帯揚げの小物で又、雰囲気が変わります。

着物と帯と小物のコーデ、結構楽しいですよ。お手持ちの着物と帯で
コーディネートの楽しさを是非とも実感して下さい。

 

付下げとは~お薦めのきものと帯

投稿日:

【付け下げの語源】

「付け下げ」は、着た時に前から見ても後ろから見ても柄が上を向いています。
小紋は、一方付けといって、板に張った白生地に端から型紙を送っていくので
染め上がった時に柄は、一方方向を向いています。それを裁って着物にするの
で、前は上向きにすれば後は下向きの柄となります。逆にすれば前が下向きで
後が上向きになります。又は、上前の身頃を中心に、互い違いに上下を向かせ
ようかと考えるのが柄合わせです。

しかし、付け下げは、柄の中に「花や鳥」があればそれぞれ上を向くように
あらかじめ計算して柄付をされています。鋏(ハサミ)を入れる場所は決まっ
ているんです。

この「付下げが」急速に広まったのは、昭和40年代の初めです。
小紋より改まって、訪問着より気軽に着られるというおしゃれ着は、あっさ
りとした柄付の着物でした。

この、付け下げの模様が次第に位を高くして、ついに訪問着代わりに着られ
るまでに至りました。

「肩山や袖山から柄を付け下げる」と言うところから「付け下げ」の用語
がきたとご理解して頂いて宜しいかと思います。

【付け下げ】
帯は参考です。
こちらの帯は加工会社が合わせた帯となります。
私的には今一つパッとしないです。

瓶覗色…いわゆる水色にグリーンやグレーが混ざった感じの綺麗なお色です。
全体的に目立った柄付とお色ではございません。どちらかというとおとなし
めの付け下げになります。

この付下げにお薦めの帯です。
【袋帯】
特選西陣織袋帯【藤原謹製】「彩王朝菱文」


落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱
などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯です。

【付け下げ】

帯は参考です。
こちらの帯は加工会社が合わせた帯となります。

主張しすぎず控えめ過ぎない柄行はお茶席向きです。又、何らかの式典
には重宝する一品です。
こちらの付け下げにお薦めの帯です。
【袋帯】
正絹西陣織袋帯 【秦生織物 謹製】全通


しなやかでありながらハリがあり軽い帯地は、能装束の上衣の水衣のよう
にふんわりとした風合いです。枯茶色(こげ茶に近い)と胡桃染め(こげ茶に
グレーを足した感)との横段に暈し織り上げられた帯地にペルシャ小花紋を
流れるように施してございます。
こんな感じで合わせるとメリハリがあって良いかと思います。

こちらの二つの付け下げでしたら、格のある名古屋帯で合わされても宜し
いかと思います。

【名古屋帯】

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」
こちらの帯ですと二つの付け下げには合います。

「九百佐賀錦」と名の通り絢爛豪華です。帯自体とても軽く締めやすく、
柄は金銀色和紙を使用してますので大変重厚感があります。

【名古屋帯】
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「市松に梅松柄・織成なごや」


織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる
「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。
八寸名古屋帯ですが、お茶会のきもの(無地、付け下げ、小紋)には
大変重宝します。

 

LINE公式アカウント:https://lin.ee/pqRjwDg
お友達追加して、情報を受け取ってください。

明日で最終日です。

次回も色々と考えています。