ターコイズブルーの名古屋帯(古典柄)~今更聞けない着物の知識~

投稿日:

◇【今更聞けない着物の知識】 ~八掛編~

八掛と言うと大体の方がお分かりになられます。
最近はお客様の方が知識が豊富な場合がございます。ならば我々呉服屋は、
今以上に知識を増やし、それをお客様に提供していかなくてはなりません。

たまに、八掛はどれにされますか?とお聞きすると『八掛って何?』と
答えられます。きものでの生活環境になっていないのでそれも仕方のない
ことかもしれません。ならば、私共呉服屋が売るばかりでなく 必要な知識を
お教えする・・・それが大切なのではないでしょうか。

補足ですが、「何故八掛と言うのか。」それは、八掛の八は、衽(おくみ)、
前身ごろ、後ろ身ごろ、袖口にそれぞれ左右二枚ずつ、合計八枚に裁った所
から付けられた名称です。最近は、衿先にも同じ布を用いるようになったの
で現在は十枚裁ちです。並み幅で約4メートル10センチ裾回しという言い方
をされる方もいらっしゃいます。

ちょっとしたことですが、知識として知っておいて頂きたい。そう思います。
そんな事は常識よと お叱りを受けるかもしれませんが「知りたくても聞くの
が恥ずかしい。」「どう聞けばいいか分からない。」等々と思われている方も
いらっしゃいます。聞きたいことがあれば遠慮なく聞いていただける、そんな
雰囲気のお店にしたいと思っております。

◇お薦め名古屋帯と小紋

九寸名古屋帯(西陣織)【藤原織物謹製】「紹巴 ぶどう笹蔓文 六通」
お茶席・お稽古・観劇・お食事会にそうぞ

綺麗なターコイズブルー色の名古屋帯です。どんな着物に合せたら
いいのか分からないとおっしゃられる方が多いです。
光の加減で左が明るく映っていますがどちらかというと右に近い
発色となっております。


「紋意匠にとび柄華文」こちらの小紋に合わせると上品な感じにな
ります。


こちらは、東京染め小紋の「貞子好み」よりの見本帳から“むらたや”が
生地を指定して染めて頂いた小紋です。単衣にされても良い雰囲気のお色で
画像よりはるかにいい感じです。
こんな感じの小紋で合わせてターコイズブルーの名古屋帯をお締め頂くと
おしゃれに決まります。帯締めと帯揚げを工夫するともっといい感じになります。

これらの小紋ですとしゃれ袋をお締め頂いてもいいです。

例えば、

染匠 市川純一郎作【染匠いち川謹製】「網野織・裏地も純一郎オリジナル」

「ちょっと控えめだけど、目立たずして目立つ」を目指していらっしゃいます。又、「主人公は着る方。我々の仕事は脇役で、お客さまがどう素敵に見えるかが
大事なんです。」その思いで作られた帯がこちらになります。


西陣織袋帯【加納幸謹製】「華文平」

こげ茶色の生地に上品な華文を形・大きさを変えてバランスよく位置してあり、
派手ではなく、控えめな色彩が上の小紋とメリハリがつき良い感じになると
思います。

秋の小紋と袋帯と名古屋帯

投稿日:

本日より秋の感謝セールを致します。
気になっているお着物や帯がございましたら是非こちらよりお入りください。

きものの買い上手になる秘訣は『貴方自身のきものを見る目を肥やす』ことです。
日頃から『本当に良いきものを数多く見ておくことが大切』です。
呉服店のウィンドーやデパートの呉服売り場、きものの作家の展覧会等、少し気
にかけていれば案外あるものです。
今ではネット社会となっておりますので、インターネットで色々と検索すれば
てきます。しかし実際に手に触れるのと画面だけでは違いが分かりずらいと思い
ます。写真はいくらでも修正ができますが、生で見ると修正はききません。
でも今現在では、ネットで買い物をされる方が増えてきていますので、注意する
点だけは押さえておいて賢い買い物をされるようにお手伝いできたらと思ってお
ります。

きものの選び方の基本
実際にきものを選ぶ際に、基本的な心づもりとして色や柄ゆきを選ぶ。
① 決して無理をせず、予算に見合う範囲で出来るだけ良い品を選ぶ。
② 自分がきものを着る機会を考えてその場にふさわしい柄ゆきの 物を選ぶ。
③ 洋服にはないきもの特有の季節を大切にして、季節に合った 柄ゆきの物を
選ぶ。
④ 自分の髪や肌の色、背丈、体型などを考慮して、自分にあった柄ゆきや
色合いのものを選ぶ。私の経験上ですが、訪問着を選ぶ時絶対に選ばない
ような色合い、柄ゆきを選びました。ですから、自分が着たい好きな色と
似合う色と違う事もあると思います。身近な方の意見も参考にしてください。
⑤ 店内の蛍光燈の下だけで色を判断しない。必ず外光のもとで 正しい色調を
確認する。

小紋:変わり七宝とび柄小紋です。生地もしっかりしていますので単衣にも
お召し頂けます。袷にすると長い間お召し頂けます。
 :袋帯です。古典的な「青海波」の柄を、洋風なアラベスク模様に
ちょっとアレンジした、都会的な感覚の袋帯です。

こちらの小紋は、東京染め小紋[貞子好みより]です。

こちらの小紋に合う袋帯は、これからですと秋らしい色合いのこちらの袋帯は
いかがですか。

少し明るく合わせたいならばこちらの名古屋帯はいかがですか。

幾何学模様ですのでお締め頂く時期は問いません。
どちらかというと、気軽にお締め頂く名古屋帯と思います。
ご友人とのお食事会やお茶会のお手伝い、紅葉狩りなど着用場面は様々
です。楽しんで着物を着て頂ける手助けになると思います。

雰囲気を変えたいならば濃いお色のこちらの名古屋帯はいかがですか。


秋らしいお色で、柄も季節を問わないので締めやすく、ポイント柄ではない
ですので、お急ぎの時もどこを出してもOKですので締めやすくメリハリも付き
バランスも良いです。

秋のお茶席に良い江戸小紋と帯

投稿日:

むらたやは、東京染江戸小紋に力をいれております。出会いは、明治時代から続く老舗の東京の染色工芸の会社の社長さんが、快く弊社の話を聞いて頂いた事が始まりです。
社長さん自らが弊社にお越し頂き講義をして頂きました。
「目から鱗が落ちる」のは、こう言う事を言うのだと思いました。
東京染小紋とは江戸時代、諸大名が着用した裃の染めに由来する小紋です。
現在は、伝統柄で基本的には、単色染め絹しか使わないという特徴の『江戸小紋』と自由な創作が特徴の『東京染おしゃれ小紋』二種類に分けられてます。
前者は、大名家間で模様付けの豪華さを張り合うようになり江戸幕府から規制を加えられたため、遠くから見たら無地に見えるような細かな模様になり、よってかえって非常に高度な染色技を駆使した染物となりました。
後者は庶民がこの小紋を真似するようになり、生活用品等身近にある物を細かい模様にして洒落をたのしみました。宝尽くしなどのおめでたい柄や野菜や玩具、動物や気象などさまざまです。このような庶民の遊び心から発祥した柄を『いわれ小紋』といいます。江戸小紋は、型紙を使って染めるのが特徴です。この型紙は、江戸で作ることができずもっぱら伊勢に注文していました。(伊勢型紙)

柄【家内安全】

【品 質】

生地 浜ちりめん(高砂縮緬)
家内安全
薄紫
江戸小紋
登録商標
有り
染元 富田染工芸
染め師 雅号:佐藤勇山
生地幅 9寸8分
長さ 12.5m
量目 740g

江戸小紋にあう帯のご紹介です。

【浅山織物謹製】「蘭奢待」おしゃれな袋帯です。
色合いから上の江戸小紋に合わせて上品にお召いただけます。

クジャクの羽をイメージした柄と唐草文様を調和させ銀糸を折り込んで
施されて華やかさを表現しています。

【吉村織物謹製】備長炭染 全通
袷・単衣のスリーシーズンご使用いただけますので長い期間ご使用に
なれます。


地色の黒はどんなお色のお着物にも合わせやすく落ち着きます。
持っていて重宝するお品です。柄も雪輪ですので時期は問いません。
柔らかさと“こく”のある色彩がひと味違う『上質』を漂わせています。
羅織物に見られる独特の「よろけ模様」を二重だてにして織上げ、幻想
的な帯の表情を作り上げています。全通ですので、お太鼓の部分を気に
せず安心してお締め頂けます。軽くて、しなやかな締め心地です。
お茶席などにもぴったりなひと品です。

お薦めの名古屋帯です【藤原織物謹製】「紹巴 正倉院草花文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地がチョコレート色の濃さで、華やかなムードで
立湧きの唐草の中に華文を施しお締めの時期を考えずに重宝する一品となっ
ております。江戸小紋に合わせてお茶席に是非どうぞ。

【弥栄織物謹製】「忍冬に華文様・淡グレー系色」

柄の中に紫のお色がございますので、上の江戸小紋にもピタっとしくる
名古屋帯です。また、グリーンやサンドベージュなどのお色の小紋などに
合わせても素敵です。

【白綾苑大庭謹製】「色紙集・太白」付け下げや無地や江戸小紋
とび柄小紋にどうぞ

白綾苑大庭の九寸名古屋帯は、名古屋帯といえど重厚な感じを受けます。
柄も松竹梅や観世水や波、シダなど施した図柄を切り取って大胆であり華や
かに仕上げています。流行に左右されない古典柄ですので長くお締め頂けます。
帯あわせのむずかしい、加賀友禅のきものや、東京染江戸小紋などに合わせて
下さい。

秋のお茶会の着物

投稿日:

先日、お茶会のために着物を見に来られました。
男性の方で、その流派は男の方のお点前なのです。

である程度お持ちなのですが、お稽古程度のお着物
という事でしたので
(ご本人さんがおっしゃっているだけで本来は良いものではないかと思います)
素無地の着物を探すこととなりました。
紬や紋意匠の生地では、お茶席には無理という事でちりめんで探すことと
なりました。“ちりめん”???どうかしらと心配をしていましたら
それはそれは、しっかりとした生地でパリっと感があり染めてお仕立てを
するときっと良い感じになると思いました。
また、通し裏が良い感じです。生地から色から素敵です。
他にもいろいろなお色がございますのでどのような表のお色にしても大丈夫です。


白生地も通し胴裏も1尺1寸ございます。
ですから、ある程度の男性の方にお仕立てができます。

昨日は、色無地が良いのですが・・・・とご相談にお越しになられました。
ご予算は、お仕立て上げて10万円くらいとお聞きしましたので
ご予算の範囲になるようにその方にも白生地(4丈)をお薦めしました。

既に染め上がっている反物で言えばお仕立て上げて10万はきついのですが
“むらたや”のお薦め商品として
坂井教人作「かたくりの地紋無地付け下げ」
斉藤三才作「無地ぼかし」
こちらがお薦めです。


坂井教人作色違いとなっております。
地紋にかたくりが施されていて付け下げ調になっています。しかし肩には
地紋がなくすっきりとしていてお召しになられて上品に着こなせます。

帯を合わせてみました。
【服部の帯】

こんな感じになります。
具象的なデザインが多く糸目友禅が主体で希には蝋も併用する場合も有る。
今までに多制作してきたモチーフかたくりの花、水芭蕉の花です。
風景では、木場風景・オーロラ等となっております。

こちらは、斉藤三才の無地ぼかしです。

こちらの色無地ぼかしは、生地もしっかりしていて結構評判で好んで
お仕立てされる方が多かったお品です。ぼかし加減がそれぞれ違っていて
お仕立てすると同じ着物には思えないようになります。


地味目なお色ですが、無地ですので格のある袋帯を合わせてみました。
坂井教人作のかたくりの無地付け下げと同じ袋帯を合わせてみました。



北出与三郎さんの無地付け下げです。
お茶席に良いグレーのお色で、画像では分かりにくいですが地紋が付け
下げ調になっていています。肩はすっきりとしていて帯は色々と合わせ
られ重宝する一品です。

月も超しましたので透けない単衣の時期となりました。
むらたやでは、決算も無事に済み新しい年度となります。
今までのお客様、又これから“きものむらたや”を知って頂いた方に
感謝を込めてセールを致します。

楽しみにしていてください。

 

成人式の振袖とお母さまのお薦め着物と帯

投稿日:

振袖展いよいよスタートしました。
チラシも再来年の成人式の子らを中心に郵送しましたので
ピンとこない方もいらっしゃると思います。

しかし、レンタルは、一年以上前から受け付けている所が多いみたいです。
お買い上げされる方も、お仕立てを十分丁寧にして頂けるという点とこれから
結婚式などお呼ばれされた場合お召いただけるという利点の為早々にお選びに
なって作られる方が増えています。

今回、レンタルご希望の方も、成人式が終わるまでは、他の方にお貸しする
ことなく、何回でもお召いただくことができるシステムとなっておりますので
早めにお決め頂いた方がお得になります。結婚式、パーティー色々と
お召し頂けます。(着付け、ヘアーセットは別途料金となります。)

今回は、特別に問屋さんにご協力願ってここまでの商品を揃えました
(半分はむらたやの商品)

今からお仕立てをして新品の状態で成人式をお迎えできます。
帯も“きものむらたや”にのっている商品も含めお出ししています。

色々と企画を考えて情報発信をしています。
お買い求めの方からレンタルの方までこの夏の特別価格となっております。

振袖用袋帯はこちらより

成人式にはお母様もお着物でご出席なんて素敵ですよね。
そんな時は、無地お召やとび柄小紋、江戸小紋におしゃれな袋帯で華やかに
されるのも宜しいかと思います。

東京染め小紋「貞子好みより」

京友禅染め [シダ唐草柄・ブラウン色]

お薦め袋帯
【西陣まいづる 謹製】 「柄名銀影・シルバー色」

古典的な「青海波」の柄を、洋風なアラベスク模様にちょっとアレンジした、
都会的感覚の袋帯です。

【大庄謹製】 灰紫色・モザイク文様

西陣老舗機屋【大庄】謹製の最高級袋帯です。 しなやかな帯地は灰紫色で
光沢感があります。金や銀、またブロンズ色などの落ち着いた華やかさの
ある色目の糸で、モザイク文様が織り上げられています。

もう少し明るいお色の小紋ですとこちらはいかがですか。

京都手描友禅 つけさげ小紋 [ライト・ピンク色]

さらりとしたシボのある、最高級浜ちりめんの生地を使用しています。
上品なピンク色の地にモダンで波をモチーフとした円文のなかに、さざれ桜が
美しく描き込まれています。

つけさげ小紋とは前からでも、後ろから見ても、柄の向きが必ず上向きに
なっている事が特徴で、付下げと小紋の中間に位置する、今ではめずらしい
セミフォーマルな小紋です。

合わせる袋帯として

【浅山織物謹製】「蘭奢待」

オフホワイトの地と淡いグレーの地色を交互に織り上げた上に
クジャクの羽をイメージした柄と唐草文様を調和させ銀糸を折り
込んで施されて華やかさを表現しています。

奥田小由女の世界【となみ織物謹製】「綾羅織」

奥田小由女さんは、日展や日本現代工芸美術展に数多くの作品を発表
している日本を代表する人形作家です。色数をおさえ抽象的な造形や
自然の共生母子の情愛をテーマに華やか且つ安らぎのある作品を作り
上げておられます。

こんな感じで合わせてみてはいかがですか。

きものむらたや 

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TEL 0856-22-0095 (代表)
TEL 0856-22-0098 (ネット専用)
商品に関するお問い合わせは 、こちらまで

お仕立て付き袋帯のお薦め品

投稿日:

お盆も過ぎ日差しも少し緩やかに感じます。
だからでしょうか?一見さんがお越しになられます。
有り難いことです。

先日は、若いご夫婦で「宮参りの着物はあるけどフードセットが
ないのでありますか?」と尋ねていらっしゃいました。

またある時は、「名古屋帯が見たいのですが」・・・・とご来店
されました。こちらも若いご夫婦でした。
実家に家族で帰られた時で、明日にはお帰りになられるという事で
仕立て屋さんに大急ぎで出して23日には必着という形をとらせて
頂くことになりました。

只今、着物(訪問着・付け下げ・江戸小紋)と名古屋帯と袋帯がお仕立て
付き価格となっておりますので喜んで頂きました。


小紋:京友禅染め [蔦草花模様・ライトグレー色]
小ぶりの柄が流れるように施されています。

袋帯: 西陣織袋帯 【高島織物 謹製】鎖美織全通銀白
鎖美織全通柄のおしゃれな袋帯です。裏地はグレーで表は鎖美の織と
流水ぼかしが施されています。袷のお着物はもちろんですが、単衣の
お着物にもお締め頂けます。


小紋:京染め[紋意匠生地に蛍ぼかし]
凹凸のある立体的な紋意匠の生地が、一色のはずなのに平面的でなく
霞やさざ波のように見える軽い濃淡があるように見えてしまう素敵な
生地に、どこからとも分からず現れたホタルが飛んでいるような配置。
全体が優しく柔らかい雰囲気に見えます。女性らしい大変品の良いお着物です。

名古屋帯:西陣織九寸名古屋帯【大光織物謹製】「伊勢型紙浪漫・全通」
しなやかに織り上げられたグレーをベースにした帯地です。透け感のある
薄い織り地ですので4月頃より秋頃までスリーシーズン締めていただけます。

これからの季節に良い袋帯のご紹介です

特選西陣織袋帯 【加納幸 謹製】「華文平」
こげ茶色の生地に上品な華文を形・大きさを変えてバランスよく位置
してあり、 派手ではなく、控えめな色彩が、より一層品格を表しています。
見る方に重たい印象を感じさせず、軽くて、しなやかな締め心地は、どの
ようなお方にもお薦めできます。


特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】「優彩正倉院華文・金色」
品のある薄金、銀で表現をした配色に、優雅に装飾 された
「華文唐草文様」のお柄です。

まさにこれからの袋帯です。お茶席や結婚式や同窓会など色々と活用
できるお品です。袋帯はお仕立て付きとなっております。

むらたやは、決算市ですのでお仕立て付きとさせて頂いています。

きものむらたや 

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着用頻度が多い小紋と名古屋帯

投稿日:

正絹京染小紋【江戸五嶋紐監修】
柄は、飛柄ですので帯も合わせやすく、季節を問う柄ではないので、安心
して着られるおきものです。色は、ライトグリーン色ですので年齢は幅広
いと思います。これこそ帯によって年齢、季節等を変えられて便利な一品
になると思います。柄域は、まるで 蛍が飛んでいるかのような配置です。
その中には、厄除けのウロコ模様が施され正統派といえる柄です。女性の
厄年の時に長いものを送る等の際に活用することもおすすめです。シンプル
ですが、生地もしっかりしていて着用シーンは結構多いと思います。
お茶会は勿論、お花見、美術鑑賞、ご友人とのお食事会や忘年会、新年会と
気軽に着用できます。
これからですと、単衣の着物としてお仕立てしてお召いただけます。


特選総柄九寸名古屋帯【山田織謹製】

淡いグレー色を基調として縦にやや濃い色のグレーストライプでおしゃれ感
を出しています。しかし柄は正倉院の御物にある唐花模様の間に七宝模様の
柄が施されています。全通ということで自分で締めるには大変締めやすく
尚且つ、品格のある柄ですので、お稽古事は勿論観劇、美術館等の格式の
ある場所へ気軽に着て行く余裕を持ちいつもと違う時間をお過ごしして
ください。色無地や江戸小紋等にも合わせてみてください。幅広いシーンで
御召いただける重宝する一本です。


むらたやの逸品もののご紹介です。

右から:松井清々(初代)の付け下げ
あだち雅一の付け下げ
坂井教人東京染め作家作無地付け下げ
東京染江戸小紋(宝尽くし柄)
江戸更紗
江戸小紋の貞子好みより

色々な場所で活用できるお着物だと思います。

きものむらたや 

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九月からの小紋と名古屋帯~付け下げの語源~

投稿日:

もう少しでお盆です。
早い人で帰省された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私の娘は、試験も終わり本日戻って参りました。
ひとり暮らしで少し痩せた気がします。(本人も喜んでいます)
まあ、高校生頃が一番ピークな体重でしたから・・・・・

お盆には、
きゅうりは足の速い馬に見立てられてあの世から早く家に戻ってくるように、また、ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるようにと供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうというように願いがそれぞれ込められています。

奥が深いですね~。

お盆が過ぎるとすぐ9月になり単衣時期のお茶会も増えてきます。
そんな時の袋帯や名古屋帯、着物をご紹介します。

単衣向きの着物です。
小紋:正絹小紋 京染め[江戸五嶋紐監修・ライトパープル色]
お茶席や観劇、コンサートや同窓会にどうぞ

名古屋帯です。色の取り合わせは上の小紋とバッチリです。気軽なお茶席向き。
幾何学文様で、直線どうしが交わっている所にブルー、黄色、紫とそれぞれ一つ
の色の点を施しおしゃれに、色の取り合わせを幅広く合わせられるように工夫
されています。六通ですので出るところを考えることなくお締め頂けます。

こちらも名古屋帯です。幾何学文様でしゃれ感があります。
上の小紋と合わせるとメリハリがあり帯締めでグッと締めればバッチリです。
長方形がランダムに並んでいてその中に有職文様が施されていますのでおしゃれ
であり、古典調の小紋にも合わせられても良い感じになります。
単衣の着物だけでなく、袷の着物に合わせて、忘年会などにもご出席できます。
いろいろな場面に活用できますので重宝すること間違いございません。

こんな感じで名古屋帯を合わせても良いです。
こちらの名古屋帯は【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」です。

縦にやや濃いグレーストライプのオシャレ感を演出しています。 柄は正倉院の
御物にある唐花模様の間に七宝模様の柄が施されています。 しかも全て柄の
ある全通の帯という、贅沢な逸品ですので、締めやすく重宝します。

【付下げについて】

付下げと言われ訪問着とどう違うのと悩む方がいらっしゃいます。
実は私も嫁いだころは違いなど全く分かりませんでした。

訪問着より気軽に着れる・・・という事と付け下げは別八掛がつき、訪問着は
共八掛がついていると言うことと訪問着の方がボリュームがある。又、仕立て
る前は、訪問着は仮絵羽状態で、(着物の形にして仮に塗ってある状態)
付け下げは反物状態ですので違いは分かりやすいと思い、そんな感じで自分で
自分のものさしをつくり区別をしていました。

実は、まだまだ奥が深く、
『付け下げ』は、着た時に、前から見ても後ろから見ても柄が上を向いてい
ます。花も鳥も上を向くようにあらかじめ計算して柄付けされています。
肩山や衿山などを中心に柄をつき合わせて染めれば仕立てた時にすべて柄が
上を向きます。
このようにして一反の着物から作り上げてくるのです。
勿論、訪問着も同じで、一反の着物で縫い目を挟んで柄が続くようにと計算
されて作り上げていく熟練の技があってこそなのです。

付け下げが急速に広まったのは、昭和40年代の初めころではないかと思います。当時上前の身頃と衽を中心としてあっさりとした柄付けされた着物でした。そして、この付け下げの模様が、格(位)を高くして、訪問着の代わりに着られる迄
に至りました。
付下げとは、「肩山や袖山から柄を付けて下げる」とい所からきた語源ではない
でしょうか。

 

そんな付け下げをご紹介します。


※帯はイメージです。
こちらは上前と衽になります。↓

生地の感じはこちらからご覧ください。↓

こちらの付け下げに合わせる帯はやはり袋帯が宜しいかと思います。

袋帯のご紹介です。

【浅山織物謹製】「蘭奢待」
箔糸を贅沢に使った世界感の名門機屋【浅山織物】の特選西陣織袋帯です。
オフホワイトの地と淡いグレーの地色を交互に織り上げた上にクジャクの
羽をイメージした柄と唐草文様を調和させ銀糸を折り込んで施された袋帯です。

西陣織袋帯【織匠小平謹製】「変り七宝菊牡丹唐草」


きものむらたや 

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着物を次の世代の方へ~新企画~

投稿日:

最近、私共の地域では新しいものを買うより、昔のものを何とか利用できないか
とお考えになる方が増えてきています。古くても良いものは沢山ございます。
そこで弊社は、10年前からリフォームに力を入れはじめました。
実のところ、レンタルも考えたことはございますが、呉服屋としての本質から
かけ離れてしまう気がして、色々と葛藤した上で出した答えが、きものを売る
だけでなく、お客様のご希望
に副えるよう何か所かの悉皆専門業者さんと取引
してその方に合ったきもののお色の染め替えや選び方を一緒に考える・・・
というスタンスでやってまいりました。おかげさまで、嫁いでから20年になり
ますが、私自身勉強をさせて頂いたと思ってます。

きものは、奥が深く又、絶えず進歩していてシミ落としなど、落とせないもの
はないくらいのレベルまで行きついていると思います。しかし、まだまだ進歩
は続くと思います。だからこそ毎日が勉強だと思い、経験を大切にして知識を
増やしていくつもりです。「お客様からのお預かりの羽織です」

こちらは、染め替えてお仕立て直しをして羽織にします。
こちらは、白場を残して欲しいとのご要望でしたので、巻きぼかしで
させて頂きました。↓

お嬢様にお譲りになられると言うことで、お色を地味目に致しました。

「こちらは、染帯です」

オレンジというお色が気になって締めれないと言うことですので
柄を伏せて、一色掛けました。↓

こちらなら永く締められるとおっしゃられお喜びになられました。


むらたやは、在庫を持ちいつお客様がいらしても対応出来るよう品揃えは
万全を期しているつもりです。よって、年数によっては難が出てくるき着物も
ございます。いつまでも寝かしておいても仕方がないですので、この様な企画を
考えました。(振袖)
欲しい方や安くレンタルされたい方にご提供させて頂く企画です。

この企画は、私の娘の同級生のお母さまからの持ち込み企画です。↓

そのお母様は、美容師で長女さんもお手伝いをして頑張っていらっしゃいます。
着付けはお母さま、ヘアーとメイクはお嬢様の担当で今風の髪型や個性のある
髪型にして下さいます。(何度か打ち合わせあり)

着物は、むらたやがこの際見切ってお出しします。

沢山の中から選ぶのも良いですが(200着や300着)、プロが選んだしっかり
とした商品の中から選ぶのは一番の早道で間違いございません。
かと言って10枚や20枚程度ではございませんのでご安心を・・・・・・

こちらは、定番中の定番赤の地色に熨斗の柄、柄が絞りを使っています。

こちらは、訪問着と袋帯です。

訪問着はこちらより
袋帯はこちらより

多くのファンを持つ、「白綾苑大庭」の六通の高級袋帯を合わせています。
軽くて締めやすく、丈夫で長く愛用して頂け尚且つ困った時に頼りになる帯です。
きものによって、なかなかピンとこない帯合わせの時にこちらを合わされると
どのようなお着物にでものせ易く合わせやすい重宝する帯です。
大胆で鮮やかな色使いですが、「彩美色紙文」の名のごとく色紙の中に四季折々
の草花の柄を配置し、流行にとらわれない古典柄ですので安心してお締め頂け
ます。

こちらは、私がお薦めの袋帯です。↓

晴れの場所:結婚式や披露宴のお呼ばれや結納と色々とお締め頂けます。

きものむらたや 

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60代のお着物事情~お茶席にお薦めの着物と帯~

投稿日:

譲り受けた着物と帯を使ってお茶のお稽古をされている方が多いです。
ただ、お母様と雰囲気や似合うお色が違うのにお母様のお着物を無理やり
着てお稽古される方も多いです。それも一つの手ですので、あるのならば
着た方が絶対に良いと思います。
しかし、時代もありますので「そのままで」友人とのお食事会などは
「センス」を問われますのでそんな時は、安くてもご自身に合ったきものと
帯を選ぶのが良いと思います。

今、お薦めの名古屋帯です。
九寸名古屋帯(西陣織)【藤原織物謹製】「紹巴 正倉院草花文 六通」

紹巴という、しなやかな帯地でチョコレート色の地色となっています。
華やかなムードで立湧きの唐草の中に華文を施しお締め頂く時期を考えずに
重宝する一品となっております。ワンランク上の帯姿を楽しみたいお方に
ぴったりです。 品格のある柄ですので、お茶席やお稽古事、観劇、など…
またパーティーなど様々なお席にお使い頂けます。

こちらの帯でしたら、淡いお色の小紋などに合わせやすいです。
例えば、こちらはいかがですか?


正絹小紋 高級京友禅染 [とび柄七宝・ライトブルーグレー色]
七宝の柄で上品に優しい雰囲気に仕上げてございますので、普段使いから
気軽なお茶席までお召しいただけます。


正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]お茶席にコンサート・観劇に洒落袋や
格高い名古屋帯でどうぞ
金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる
高級小紋です。

どちらも淡いお色ですので【藤原織物】の名古屋帯にはぴったりです。
どちらも年代を問わないお品となっておりますので長くご愛用して頂けると
思います。

とび柄小紋ですので、袋帯をお締め頂くこともできます。
その時は、こちらの帯はいかがですか?

西陣織袋帯 【吉村織物謹製】備長炭染 全通
《袷・単衣のスリーシーズン特集》

こちらですと、おしゃれ感も出て楽しく着物がお召し頂けると思います。
単衣時期になかなか帯を探すのが大変とおっしゃられる方には重宝します。

帯は先取りという事で、6月の単衣は、絽を締めて、9月の帯に悩みます。
生地が暑すぎると涼しく感じませんし、単衣の着物に合わせにくいです。
そんな時の帯です。もちろん袷にお締め頂いても大丈夫ですので長く締め
られて便利です。
他にと言えば、

西陣織袋帯 【高島織物 謹製】鎖美織全通 普段におしゃれにと重宝します

 

裏地はグレーで表は鎖美の織と流水ぼかしが施されています。
袷のお着物はもちろんですが、単衣のお着物にもお締め頂けます。
5月ごろから6月にかけての単衣時期には軽くて締めやすく重宝します。
しかし、元々袷用ですので、できれば9月からの単衣時期から5月の袷時期に
お締めいただくほうが良いと思います。

西陣織袋帯【にんな織物謹製】「有職唐花・濃茶 ・おしゃれ袋帯・六通」

 

こちらもメリハリがあってこれからの季節には合う帯と思います。
洒落感のある付け下げや無地、江戸小紋やとび柄小紋、紬などおしゃれな
着物に合わせてほしいです。

◇お嫁入りの時に持参した着物と帯

今は、お持ちのお着物を何とかしたいと言うお声を最近よく耳にします。
それだけ思い入れのあるお着物ですし、ご両親が作ってくれたから・・・
とおっしゃいます。

今の60代~70代の方がお嫁入りの時には、沢山のお着物をお持ちに
なって嫁がれた時代とお聞きします。その方々が今やっと自由になって
『着付けでも習おうかしら。』というお気持ちになられたみたいです。
私共呉服屋としては、有り難い事と思います。

そこで、お客様はご自分のお着物を何とかしたいと思ってらっしゃいます。
勿論、私共からすれば新しいお着物を買って頂きたいと思いますが、呉服屋
の観点からしたら・・・やはり お客様の思いを尊重しお持ちのお着物を
染め替え・仕立て直しをして再生して思い出と一緒に着用して頂く。
とにかく着物を着て楽しんで頂くことが大切だと思っています。

それからお付き合いが始まり・・・何かの時にお役にたてれればと考えて
おります。

又、私共も勉強してお客様にきものとは・・・とお伝えできるようになら
なければ、本当の呉服屋にはなれないと思います。

少しずつですが、ブログにも書いて記憶に残していき、地元のお客様に喜んで
頂ける呉服屋を目指していきたいと思ってます。

京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]お茶席や新年会、初釜や弾き初めなど
おめでたい場にどうぞ

高級訪問着 正絹[絞りの世界] 結納やお茶席やご結婚の決まった際に持た
せてあげられる一品

【京都手描友禅 つけさげ小紋】


友禅・・・・
模様を筆で彩色する。防染して刷毛で引き染めする。江戸時代初期
宮崎友禅斎によって始められました。産地は、京都・加賀・東京・十日町など。

【東京染め小紋(江戸小紋)・家内安全柄】


江戸小紋・・・・
もともと小さいもよう言う意味。江戸時代に武士の裃の柄が変化したものです。
色は一色、遠くから見ると無地染めにみえます。

辻ケ花・・・・

桃山時代を中心に染められていました。その後絶えてしまった幻の染めです。
絞りを主体にした染めで箔や刺繍も加わり現代の染めとして復元しました。

紅型・・・・


沖縄で染められた型染。模様や色彩は南国にふさわしく鮮やかな独特な
タッチです。

更紗・・・・(古渡更紗)

更紗・・・・・(江戸更紗)

桃山時代にインドから渡来。ジャワ・ペルシャ・シャムなどはそれぞれ
違うムードがありま使用す。

絞り・・・・

鹿の子絞り・一目絞り・帽子絞りなど様々な技法があります。
大変手間がかかり、豪華でよく振袖にも使用されます。

草木染・・・・

合成化学染料に対して草木の天然の染料による染めで、化学染料
では出せない味があります。

【お薦めの袋帯】
今からですと、気軽に締められる袋帯などをご用意されて9月のお茶会に
供えてはいかがですか。

むらたやの本日のお薦めの袋帯です。

備長炭を細かく砕き混合液として先染めいたしました。柔らかさと“こく”の
ある色彩がひと味違う『上質』を漂わせています。羅織物に見られる独特の
「よろけ模様」を二重だてにして織上げ、幻想的な帯の表情を作り上げました。
総通しの全通ですので、お太鼓の部分を気にせずお締め頂けるのでお薦めです。


【高島織物 謹製】鎖美織全通金白 普段におしゃれにと重宝します。

 

きものむらたや 

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