五月のお茶会・研修会におすすめの上品な装い

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初夏のきもの選びに迷ったら―光沢感が美しい小紋と西陣織帯のご提案

5月に入り、爽やかな風が心地よい季節となりました。お茶会や研修会、
趣味の集まりなどで「どんな着物を選べばいいのかしら?」とお悩みの方
も多いのではないでしょうか。季節感を大切にしつつ、場にふさわしい品
のあるコーディネートを楽しみたい。そんな思いに寄り添う、小紋と帯の
おすすめコーディネートをご紹介いたします。

板場型友禅染の正絹小紋―変わり七宝柄で品よく華やかに

今回ご紹介するのは、板場型友禅染による正絹小紋【幾何学模様・変わり七宝柄】です。紋意匠の上質な生地に、やわらかく光を反射する上品な光沢感があり
見る角度によって表情を変える美しさが魅力です。

薄青、薄緑、薄色の3色展開は、初夏の光の中で爽やかに映え、気負わず着
こなせるのが嬉しいポイント。未仕立ての状態ですので、お好みの寸法でお
仕立ていただけます。お茶会や観劇、お食事会など、幅広い場面にふさわし
い一着です。

 

合わせたいのは、品格を添える西陣織の名古屋帯・袋帯

この小紋にぴったり合う帯として、きものむらたや厳選の西陣織帯をいくつか
ご紹介します。

この小紋にぜひ合わせていただきたいのが、山田織物謹製の九寸名古屋帯
「院蔵特殊織裂」
。やや淡いグレーを基調に、縦に濃淡のあるストライプを配し、
奥行きある表情を演出。柄は、正倉院の唐花文様七宝文様が美しく織り込まれ
た全通柄。贅沢な織りでありながら、主張しすぎず、むしろ小紋の繊細な模様を
引き立ててくれます。

落ち着いた色味と品格あるデザインで、お茶席やお稽古事、観劇などに安心して
着用できる帯です。

【コーディネートの魅力】控えめで洗練された美しさ

この小紋と帯を合わせることで、

  • 小紋のやさしい色味と柄の動きが生きる

  • 帯のストライプと院蔵裂の文様が奥行きを添える

  • 全体が軽やかで、春から初夏にかけての季節感を演出

という、上品で知的な着姿が完成します。色無地や江戸小紋とも合わせら
れる帯ですが、今回のように「柄のある小紋」との組み合わせでも調和が
取れ、柄on柄ながらも静かな華やぎを感じさせてくれます。

【こんな方におすすめです】

  • 5月のお茶席に何を着て行こうか悩んでいる方

  • 上質な小紋と帯をコーディネートしたい方

  • 習い事や観劇にも使いまわせる、万能な帯を探している方

  • 落ち着いた印象の中にセンスが光る着こなしをしたい方

小紋と帯、どちらも「主役級」でありながら、お互いの良さを引き立て合う
絶妙な組み合わせです。お茶席での印象を良くしたり、利いたおしゃれを楽
しみたいと言うそんな方にぴったりのコーディネートです。

 

【正絹 ろうけつ染め小紋】吹雪染のやさしい表情で魅せる、品よく華やぐ装い

お茶席・会食・忘年会・新年会・同窓会におすすめの着物

季節を問わず、さまざまな集いの場に着ていける、品よく華やかな小紋をお探し
の方へ。こちらは、正絹の紋意匠生地に「ろうけつ吹雪染」を施した小紋です。
柔らかさと気品を兼ね備えた一枚です。

 

【素材と技法】

生地には、上質な正絹の紋意匠織りを使用。ペーズリー柄の地紋がほんのりと浮
かび上がる、贅沢な生地感です。
全体には、蝋(ろう)を吹雪のように飛ばす独自の染め技法「ろうけつ吹雪染」
が施され、模様の硬さを和らげるように、しっとりとした風合いに仕上げられて
います。この技法により、控えめながら印象的な表情が生まれ、見る角度によっ
て異なる趣を楽しめます。

【色彩】温かみある4色の調和

配色は、京紫色・葡萄染(えびぞめ)・白菫色・山吹茶の4色系統。
いずれも日本の伝統色ならではの深みを感じさせる色合いで、配色のバランスや
着こなし方によって、しっとり落ち着いた雰囲気から華やかな印象まで
、表情に
幅を持たせられるのが魅力です。

お茶席では略礼装としてお召しいただけます

上質な染めの小紋に寄り添う“美しい静けさ

こちらの帯は、神秘的なパープル地に、忍冬(スイカズラ)唐草文が上品に織り
出された六通柄です。地色の紫は柔らかく、主張しすぎず、それでいて確かな
存在感を放ちます。
派手にならず、着物にそっと寄り添うような佇まいは、「ろうけつ吹雪染」の
正絹小紋の繊細で温かみのある雰囲気にぴったりです。

シーンを選ばない万能性と、代々受け継ぎたくなる格調

  • お茶席での礼節を大切にした装いに

  • 観劇・美術館・音楽会など、文化的な場にも

  • 会食や趣味の会、ちょっと特別な日常にも

年齢を問わず着用でき、上品で趣味性のあるデザインは、
まさに親子代々、長く愛用していただける名古屋帯です。

「コーディネートの提案」

ろうけつ吹雪染の小紋(京紫・葡萄染・山吹茶・白菫色系など)と合わせる
ことで、帯と着物が互いを引き立て合い、落ち着きの中に品格ある華やかさ
が生まれます。

帯締めや帯揚げを少し明るめのニュアンスカラーで合わせると、春らしい軽やかさもプラスされ、季節の移ろいを上品に表現できる着こなしになります。

【本場筑前博多織】特選博多織紋八寸名古屋帯(正絹)

《大倉織物 謹製・誠之輔ブランド》観劇・お茶席・お食事会におすすめの名門帯

雑誌『美しいキモノ』で「日本のきものブランド50」にも選出された
名門・大倉織物の「誠之輔」ブランドより洗練された印象八寸名古屋帯です

ろうけつ吹雪染の正絹小紋との相性は抜群

繊細なペーズリーの紋意匠地に、ろうを吹雪状に散らしたろうけつ染
小紋の、やわらかで上品な佇まいに対して、誠之輔ブランドの博多織
帯はハリのあるしなやかさと潔さのあるデザインで全体を引き締め、
コーディネートに現代的なメリハリを添えてくれます。

すっきりとした知的な印象と締めやすさが魅力

この帯は、菊菱文様を変化させた幾何学柄が特徴。
見る角度によっては七宝文様のようにも映る意匠は、モダンな印象を与えつつも、
和の伝統をしっかりと感じさせてくれます。

  • お太鼓柄の色糸を変えることで、結び方の自由度も高く、
    帯の扱いに慣れていない方でも安心してお使いいただけます。

  • 全通柄の一部が太鼓柄になっており、帯結びのたびに柄の出方を気にする必要が少なく、実用性にも優れた一本です。

「おすすめの着用シーン」

  • 観劇やコンサートなど文化的な外出着に

  • お茶席や趣味の会、ランチ会などの集まりに

  • 御召・江戸小紋・小紋・紬とのコーディネートに最適

コーディネート例:ろうけつ吹雪染小紋×誠之輔名古屋帯

ろうけつ染小紋(京紫・葡萄染・山吹茶・白菫色など)の
温かみのある配色と柔らかな光沢感に、誠之輔の帯のシャープな幾何学柄が
調和し、優美な中にも都会的で知的な装いになります。

帯揚げや帯締めにニュアンスカラーを効かせれば、
より一層洗練された季節感のある着姿が完成します

 

 

【着物の衣替え】単衣(ひとえ)はいつから?気温と季節感で選ぶ賢いタイミング

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4月も中旬を迎え、暖かい日が増えてきましたね。着物好きな皆さまの
中には「そろそろ単衣(ひとえ)に衣替えしてもいいのでは?」と感じ
ている方も多いのではないでしょうか。

今回は、「単衣を着始める時期」について、伝統的なルールと、今の気候
に合わせた現実的な着こなしのバランスをご紹介いたします。

単衣とは?本来の着用時期

単衣とは、裏地のついていない一枚仕立ての着物のこと。
本来、着物の季節ルールでは「単衣は6月と9月の2か月間だけ」とされて
きました。
これは、長年の季節感に基づいたしきたりですが、近年の気温上昇により、
特に5月には真夏のような日差しが感じられる日も少なくありません。
だから皆様工夫をされます。趣味でお着物を着られる方は単衣をまといま
すが、お茶をされる方はしきたりを重視される方が多く5月に単衣をとは
厳しいと考えられるので、せめてお襦袢だけでも縦絽か柄の絽を使って襟元
だけを普通にする。などなど

単衣を着始めるおすすめのタイミングは?

最近では、「体感温度」や「天気」を見ながら柔軟に衣替えをする方が増えています。

目安となる気温は

☆最高気温が25℃を超える日が続くようになったら単衣がおすすめ
☆5月の連休明け頃から、気候や行き先に応じて単衣に切り替える方も多いです

屋外のイベントや日中の移動が多い日は、袷ですと暑さを感じることが多いです。そんな時は、見た目が袷に近い落ち着いた色柄の単衣を選ぶと、違和感がありま
せん。

単衣を早めに着るときの注意点【TPOに合わせて】

伝統や格式を大切にするお茶席や公式な場では、「季節を先取りしすぎない」と
いう心配りも求められます。

4月下旬~5月上旬の単衣は、あくまでも「気候に応じた例外的な対応」として、
以下のような配慮をすると安心です。

  • 光沢のある薄手の絹素材など、見た目が袷に近い単衣を選ぶ

  • 帯や小物は春の名残を意識したコーディネートにする

  • 季節先取りになりすぎないよう、明るすぎる色や夏素材は


    【小紋 京染め|型染め・飛び柄】お茶会・入学式・観劇にも品よく映える一枚

    こちらは、京染めの伝統技法で染められた型染めの飛び柄小紋

    こちらは、京染めの伝統技法で染められた型染めの飛び柄小紋です。
    落ち着いたこげ茶系の地色に、ひし形の中に唐華(からはな)文様を配した、
    上品で洗練されたデザインが特徴です。

    菱の文様には、さらに細やかな柄が施されており、近くで見るとその緻密な美
    しさに思わず目を奪われます。
    同じ型紙で染めていても、飛び柄の配置や仕立て方によって雰囲気が少しずつ
    異なるのも、この着物の魅力のひとつです。
    唐華の向きもランダムに配置されており、全体に動きと表情を感じさせてくれます。

    【正絹小紋|紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用】
    お茶席や観劇にふさわしい上品な一枚

    落ち着きと格調を兼ね備えたこちらの正絹小紋は、
    紋意匠の地紋入り生地に、品よく配された飛び柄の松文(まつもん)が印象的
    な一着です。
    柄には繊細なプラチナ箔が用いられており、控えめな光沢が着物全体に上品な
    華やかさを添えています。松は「歳寒の友」とも呼ばれるおめでたい吉祥文様。
    本品ではその松文を大胆すぎない飛び柄で散らしており、茶道の席にふさわし
    い控えめで凛とした印象に仕上がっています。
    色柄のバランスがよく、派手になりすぎず、それでいて寂しさを感じさせない
    絶妙な設計です。

    飛び柄の間隔や柄の控えめな華やかさから、20代〜60代以上まで、年齢を問
    わず着ていただける汎用性の高いデザインです。
    フォーマルすぎず、カジュアルすぎないこのバランス感は、1枚持っておくと
    重宝します。

    これらのお着物に対してのお勧めの帯はTPOによります。

    気軽なお茶席・・・・しゃれ袋や格の高い名古屋帯がいいですね

    【西陣織 名古屋帯|秦生織物 謹製・市松石垣柄・白地・ラメ入り】

    お茶席や街のおしゃれ着に映える、粋でモダンな一本です。
    京都・西陣の老舗機屋【秦生織物(はたおりおりもの)】による、上質な
    しゃれ名古屋帯です。袋帯で定評のある同織元は、裏地も含めて同じ機で
    織り上げる独自の製法を持ち、そのため帯全体がしなやかで軽く、ほどよい
    ハリと高い締め心地を実現しています。
    【デザインの特徴として】
    白地を基調に、市松に石垣柄を織り出したすっきりとしたデザイン。
    部分的にラメ調の糸を織り込み、さりげなく輝きを添えることで、
    現代的でモダンな印象に仕上げられています。
    洗練された都会的なセンスが光る一本で、
    着物初心者から上級者まで、幅広い方におすすめできる帯です。

    【西陣織 袋帯|秦生織物 謹製・暈し横段にペルシャ小花紋】

    お茶席や華やかなパーティーシーンにふさわしい、気品ある一帯です。
    京都・西陣の老舗機屋【秦生織物】謹製による、しゃれ感漂う高級袋帯です。

    上の小紋とは同系にはなりますが帯締めや帯揚げで全体をまとめることが出来ます

    しなやかでありながらしっかりとしたハリがあり、非常に軽やかな帯地は、
    まるで能装束の「水衣(みずごろも)」のようなふんわりとした風合いを持ち、締
    め心地の良さと優雅さを兼ね備えています。
    地色は、深みのある枯茶色(かれちゃいろ)と、
    グレーを帯びた胡桃染め(くるみぞめ)が交互に織り出された横段の暈し織り。
    その上を、流れるように美しく配置されたペルシャ調の小花紋様が優雅に彩り
    ます。織りの立体感と繊細な配色が、控えめながらも華やかな印象を与え、
    格式と洒落感を絶妙に両立させた袋帯です。淡いお色の小紋にはとても
    合う帯かと思います。

    小紋はどちらも飛び柄となっております。

    飛び柄小紋の柄合わせについて ~掛け衿や仕立ての工夫~

    飛び柄小紋のお仕立てにあたっては、仕立て屋さんと綿密に相談し、柄の持っていき方にこだわっております。特に柄合わせは、仕立ての完成度や着姿の印象を左右する大切なポイントです。

    飛び柄小紋は、付け下げのような厳密な柄合わせは不要とされていますが、それでも柄の位置や配置によって全体の雰囲気が大きく変わります。だからこそ、私どもと仕立て屋さんでできる限り美しく仕上がるよう、柄合わせに細心の注意を払っております。

    なかでも「掛け衿(かけえり)」の柄合わせは難所です。掛け衿の中心部分で柄が不自然に途切れてしまうと、せっかくの飛び柄が不自然に見えてしまいます。そのため、柄がすっきりと見えるよう、柄を隠すか・つなげるかといった判断も慎重に行います。最終的には、柄が自然につながって見えるような配置にすることで、より美しく仕立て上がることを目指します。不自然に途切れるなら隠すように入れ込むとか色々と苦心致します。

    飛び柄小紋をお選びの際には、こうした「柄合わせによる印象の違い」にもぜひご注目ください。仕立て次第で、着姿が格段に洗練されます。

5月のお茶会におすすめ着物のコーディネート|新緑の季節に映える小紋×名古屋帯・洒落袋帯

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5月は、新緑が美しく、茶の湯の世界でも「風炉開き」や「初風炉のお茶事」
など、節目の行事が多い季節。そんな5月のお茶会には、軽やかで上品な単衣
の小紋に、名古屋帯や洒落袋帯を合わせた着物コーディネートがおすすめです

その前に今はまだ4月ですので寒くはないものの暑いわけではないです。

春風が心地よく吹き抜ける4月は、野に咲く花々が茶室を彩る、美しい季節
です。お茶席にふさわしい着物としておすすめしたいのが、「春の茶花をモ
チーフにした正絹小紋」です。
この時期の茶会では、「利休梅、山吹、花水木」といった春の名残を感じさ
せる花々がよく生けられます。そうした季節の花をあしらった小紋は、自然
な趣があり、さりげなく季節感を表現できます。特に総柄や飛び柄の小紋は、
格式を抑えつつもきちんとした印象があり、カジュアルな茶会や稽古の場、
気軽なお茶事に最適です。

地色はやさしい藤色や若草色、灰桜(はいざくら)などが春らしく、柄の色
使いも控えめなものを選ぶと、お席の雰囲気を損なわず品よくまとまります。
帯は、同じく季節の草花をあしらった名古屋帯や、織りの軽やかな洒落袋帯
などを合わせて、春らしい柔らかなコーディネートをどうぞ。

4月のお茶会は、「春の終わり」と「初夏の気配」が交差する特別な時間です。
季節の茶花を写し取ったような一枚の小紋で、お席の空気にやさしくとけこむ
装いを楽しんでください。

【北出与三郎監修 正絹小紋|紋意匠・花菱文様×変わり七宝柄】淡藤色の上品
な一枚|日本製・未仕立て|お茶席・観劇・気軽な茶会に

茶席に映える上品な着物をお探しの方におすすめしたい、北出与三郎監修による
正絹小紋です。
使用されているのは、繊細な紋意匠の正絹生地。地紋には伝統的な花菱文様を
あしらい、見る角度によっては変わり七宝柄のようにも映る、奥行きのある美
しさが魅力です。

色合いは、やわらかく落ち着いた淡藤色(あわふじいろ)。春の茶会や研修会、
観劇、カジュアルなお茶事など、幅広いTPOに対応できる一枚です。
柄の配置は控えめな飛び柄仕立てで、地紋と同じモチーフを用いているため、
統一感がありつつもオシャレな印象に。年代問わず着こなしやすく、コーディ
ネートする帯次第で表情が変わる楽しさも。

未仕立ての状態でご提供いたしますので、お好みに合わせて寸法をお仕立てく
ださい。
日本製の高品質な正絹小紋は、お稽古着からお出かけ着まで、さまざまな場面
で長くご愛用いただけます。

 

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]お茶席や観劇など
お席に洒落袋や格高い名古屋帯でどうぞ

 

「正絹小紋 秋月洋子監修【格子柄・ライトピンク】|お稽古・お食事会
羽織やコートにもおすすめ

 

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]お茶席や観劇や趣味の会に

小紋×名古屋帯

爽やかなグリーンやブルー、白茶、若竹色など、新緑を思わせる色合いの
小紋に、季節の花や植物をモチーフにした柄や唐華、幾何学模様などの
九寸名古屋帯を合わせてみてください。初夏らしい落ち着いた印象を感じ
させてくれます。帯の素材は塩瀬や博多、軽やかな織の帯などが5月に
ぴったりです。

九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】「忍冬唐草文・パープル地・六通」
お茶席・観劇など

1854年創業、150年以上にわたり妥協のないものづくりを貫いてきた
京都・帯屋捨松謹製の逸品です。
こちらの九寸名古屋帯は、伝統柄「忍冬唐草文(にんどうからくさもん)」を
気品高く織り上げた一枚です。
地色は、落ち着きと神秘性を感じさせる優美なパープル(紫系)です。派手す
ぎず、上品な存在感があり、お着物の地色を邪魔することなく、しっとりと引
き立ててくれます。お茶席や式典、観劇、お稽古事、親しい方とのお食事会な
ど、幅広い場面でお使いいただけるデザインで、年齢を問わず長く愛用できる
のも大きな魅力です。柄は六通柄となっていて、着姿に華やかさと洗練された
趣を添えます。帯としての格も高く、付け下げ・色無地・上品な小紋などに幅
広く合わせられる正絹帯です。親子代々引き継いでいただけるような、品質・
意匠ともに優れた一本です。

小紋×洒落袋帯

格式をほんの少し高めたいお茶事や、おもてなし側として出席する場合は、
洒落袋帯が最適の場合がございます。名古屋帯よりも格調があり、控えめ
ながらも華やかさを演出してくれます。落ち着いた金糸や銀糸の入った織り
帯なら、茶席にもなじみます。勿論名古屋帯も格の高い帯もございます。
(ただ、単重太鼓と二重太鼓と意味合いが変わってきます。)

西陣織袋帯【山田織物謹製・全通】お茶席や、観劇、趣味の時に

地色はオフホワイト色の地色にブルーグレー色の円状の柄の輪を施しています。
秋から冬、春先にかけてずっと結んでいられる帯です。特に春には素敵に合わ
せられる帯です。全通ですのでお急ぎの時に便利ですし、 着用年齢も幅広いで
す。また観劇やパーティーなどいろいろな場所に合わせて使っていただける最
適な帯です。小紋に合わせて気軽なお茶会にもどうぞ。

西陣織袋帯【大光織物謹製】「七宝文様に唐華・スリーシーズン」
お茶席・パーティーや趣味の会に

西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」
お茶席・パーティーや趣味の会に

春から初夏、そして秋にかけての装いにぴったりな、スリーシーズン対応の
正絹帯です。やわらかくしなやかに織り上げられた帯地は、上品なブルーグ
レーを基調にしており、控えめながらも洗練された印象を演出します。

透け感のある薄手の生地は、3月末〜7月初旬、そして9月〜11月頃の単衣や
薄物の季節におすすめ。盛夏を避けた涼やかな季節のコーディネートに、軽や
かさと季節感を添えてくれます。

柄は変わり市松文に、唐華(からはな)と菱文様を単彩で上品に配したデザ
イン。過度な華やかさを避けつつ、モダンさと古典の美しさを併せ持った意
匠は、茶席や観劇、気軽なお食事会、同窓会などにも最適です。

帯合わせ次第で、訪問着や付け下げ、小紋、色無地まで幅広い着物に対応。
季節の変わり目を快適に、美しく過ごすための一枚として、ぜひ取り入れて
みてください。

帯まわりの小物で季節感を

帯揚げ・帯締めには、薄緑、水色、白など、爽やかで柔らかい色を取り入れて。5月の茶室にふさわしい、涼やかで清らかな印象をつくりましょう。

 

4月のお茶会にふさわしい着物の選び方|小紋と名古屋帯

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春のお茶会では、淡い色合いや春の花柄をあしらった小紋が適しています。
仮に花の柄そのものではなくてでなくて唐華と言って花や植物をモチーフ
にして作られた美しいデザインです。優雅で繊細な印象を与えてくれます。
飛び柄の小紋や江戸小紋も、上品でお茶会にふさわしい選択です。

茶道の場では、季節や格式、そして場の雰囲気に合わせた着物選びが重要です。
一般的に言いますと
以下のように選択できます。

[お稽古やカジュアルなお茶会]
小紋や江戸小紋、色無地など、控えめで上品な柄の着物が適しています。
これらは名古屋帯と合わせることで、程よい格式感を演出できます。

【未仕立て】正絹 板場型友禅染 小紋|幾何学模様 七宝柄|
光沢感のある紋意匠生地|お茶会・観劇・お食事会に

華やかさと上品さを兼ね備えた板場型友禅染の正絹小紋です。
生地には繊細な紋意匠が織り込まれており、角度によって上品な
光沢を放ちます。柄は、モダンな印象を与える変わり七宝の
幾何学模様です。古典的でありながらも現代的なセンスを感じさ
せるこだわりのデザインです。

[こんなシーンにおすすめ]
気軽なお茶会や月釜
観劇やコンサートなどのお出かけ着に
お食事会や趣味の会などの集まりに
茶道初心者さんの練習用・お稽古用にもぴったり

特選博多織紋八寸名古屋帯
【本場筑前博多琥珀織 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

老舗・大倉織物による「誠之輔」ブランドの八寸名古屋帯。
博多織の名門として知られる大倉織物が誇る幾何学模様帯です。

織り出された柄は、細やかな菱の重なりと、その中に表現された十字
模様が特徴的。まるで立体的に見えるような精緻な織りで、本絹なら
ではの美しさと繊細さを併せ持った一本です。

しなやかなハリと、しっかりとした打ち込みによる絶妙な締め心地は、
茶道や観劇、お食事会などの装いに最適。上質な正絹の質感と、パール
のような上品な光沢が、装いを一層引き立ててくれます。

こちらを合わせるととてもシンプル且つ上品になります。趣味の会など
には粋になると思います。お茶ではお稽古にするには少し勿体ない気も
致します。研修会など大勢の集まる場にてご着用なさってはいかがで
しょうか?

薩摩草木染大島紬【本場縞大島】

こちらは、普段のお出かけや街着、お稽古などにも気軽に着られる
正絹紬の着物です。
今から十数年前、大河ドラマ「篤姫」が放映されていた頃に仕入れた
もので、時代としては少し前のものになりますが、しっかりとした生地
感と落ち着いた風合いが魅力の一枚です。

☆特別な場でなくても楽しめる普段着の紬
☆お茶席では無理でもお稽古では着用できるのでは?
☆元々は¥121,000で販売していたお品ですが、今回は「異例の特価価格商品
としてご提供させていただきます。

「本物の着物を気軽に楽しみたい」「手頃な価格で紬を探している」方に
おすすめです。

織の着物に染の帯と言いますが、最後はご自身の好みです。

特選板場友禅染帯九寸名古屋帯 【幾何学模様】気軽なお茶会、観劇・お食事会、趣味の会

幾何学模様を全体に板締めで染め上げた、美しい全通柄の名古屋帯です。
四角形の文様が規則正しく並び、ひとつひとつ丁寧に銀で縁取られており、
上品な華やかさを添えています。全通柄のため、どこを前に出しても美しく
見えお一人でも簡単にお締めいただける点も魅力です。

爽やかで落ち着いた色合いは、無地着物や飛び柄小紋、江戸小紋などとの
相性も抜群です。シンプルな装いのアクセントとしておすすめです。また、
「織の着物には染めの帯」と昔から言われるように、大島紬や結城紬などの
紬着物と合わせて、普段のおしゃれやカジュアルな茶席にも粋なコーディ
ネートが楽しめます。

博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】

こちらは、上品な風合いが魅力の博多織・八寸名古屋帯です。一般的な献上柄とは異なり、まるで西陣織のような優雅で落ち着いた雰囲気をまとっており、博多織の新たな魅力を感じていただけます。

芯を入れずにそのまま仕立てることができるため、軽くて締めやすく、長時間の着用でも快適です。帯結びが苦手な方や、初めて八寸帯を扱う方にもおすすめです。

お茶席やご友人との会食など、カジュアルな場面から少しかしこまったシーンまで、幅広い着用シーンに対応できます。シンプルな小紋や無地着物、紬にもよく合い、季節を問わず活躍する一本です。

「博多織」「八寸名古屋帯」「軽くて締めやすい帯」「お茶席に合う帯」「カジュアルからセミフォーマルまで使える帯」といえます。

特選西陣織九寸名古屋帯【川島織物謹製】「お太鼓柄・ペルーの民族文様風」

こちらは、西陣織の老舗「川島織物」謹製の名古屋帯です。ペルーの民族柄
を思わせる個性的で趣のあるデザインが他にはない華やかさを演出します。
帯地は、ベージュと生成りの中間のような優しい色合いで、無地着物や江戸
小紋、飛び柄小紋、総柄小紋など、さまざまな着物に合わせやすく、コーデ
ィネートの幅が広がります。さらに、モール織によるふっくらとした柔らか
い質感が所々に施されており、立体感と温もりを感じる表情豊かな一本に仕
上がっています。おしゃれ着としてはもちろん、お茶席や観劇、ランチ会な
どにもおすすめです。

「西陣織 名古屋帯」「川島織物 お太鼓柄」「民族柄 帯」「小紋に合う帯」「モール織 帯」「おしゃれ名古屋帯」などのキーワードで帯をお探しの方にぴったりの一品です。人とは違う帯姿を楽しみたい方に、ぜひお試しいただきたい逸品です。

大島に合わせても幾何学文様の小紋に合わせてもオシャレになる帯です。

[格式のあるお茶会や正式な場]
格式の高い場や正式なお席には、訪問着や色無地(紋付き)などと合わせる
ことでよりフォーマルな印象を与えます。お茶をされている方は訪問着にも
紋を入れられる方が多く、そうすることで「格」が上がるのでお茶席(特に
格式のあるお茶席)には必要なことのようです。

逆にパーティーのような場になると紋(訪問着)を付けることによって着用
を考えてしまう可能性がございます。

高級付け下げ [正絹未仕立て] お茶席や観劇、宮参り、祝賀会に

 

四季の美しさをまとう一枚|桜ネズ色・花筏文様の付け下げ着物

日本の四季は、人々の感性を豊かに育み、伝統文化にも深く根付いています。
その中で生まれ、受け継がれてきた「きもの」は、時代を超えても変わらぬ
形と美しさを持ち続け、今もなお多くの人々に愛されている日本の伝統衣装
です。今回ご紹介するのは、単衣にも袷にもおすすめできる、上品な桜ネズ色
の付け下げ着物。柄には、花筏に松・橘・菊・笹・梅など、季節の花々が流れ
るように配され、日本の自然の美しさと繊細な感性を表現しています。落ち着
きと華やかさをあわせ持つ一枚は、茶席、観劇、ご会食、お祝いの席など、
さまざまなシーンに対応可能です。長くご愛用いただける上質な付け下げをお
探しの方に、自信を持っておすすめいたします。

※帯はイメージです

高級付け下げ [正絹未仕立て・松波] お茶席、入学式、卒業式、パーティーに

吉澤織物謹製|女郎花色の浜ちりめん地・古典文様付け下げ着物

日本の四季は、人々の感性を育み、文化や芸術にも大きな影響を与えてき
ました。その中で育まれた「きもの」は、時代が移り変わっても形を変え
ず、柄行や品質にこだわり続け、長く愛されてきた日本の民族衣装です。

今回ご紹介するのは、老舗・吉澤織物謹製上質な浜ちりめん地に染め上
げられた付け下げ着物です。生地のしなやかな風合いと発色の美しさが、着
る人の所作をより一層美しく引き立ててくれます。

柄行は、桜・橘・笹・菊などの花々をあしらった花の丸柄の古典文様です
季節を問わずお召しいただける、格式と品格を兼ね備えたデザインです。
地色は、上品で優しい印象の「女郎花(おみなえし)色」。単衣にも袷にも
対応できる色合いで、茶席やお祝いの席、観劇、ご会食など幅広いシーン
で活躍します。

※帯はイメージです

 

【単衣の季節到来】春から初夏の茶会・趣味の会におすすめの着物と帯

投稿日:

桜の季節、そして新緑がまぶしく感じられるころになると
着物好きにとって気になるのが「衣替え」です。特に、茶道を
嗜む方や着物を楽しむ方にとって、単衣(ひとえ)の着物を
いつから着るか、どんなものを選べばよいかは大切なポイント
になります。

茶会や趣味の集まりが増えるこれからの季節にぴったりの単衣の
着物と帯の組み合わせをご紹介しながら、軽やかな装いで春から
初夏へと向かう心地よさを楽しむ方法をご提案します。

【単衣の着物とは?】
(5月・6月・9月に活躍する一枚仕立ての着物)

単衣(ひとえ)とは、裏地をつけずに一枚仕立てで仕立てられた
着物のことを指します。一般的には6月と9月に着るものとされて
いますが、最近では気温に応じて5月や10月にも単衣を着る方が
増えています。

春爛漫の4月にはまだ袷(あわせ)の着物を着ることが多いですが、
日中の気温が20度を超える日も出てくるため、動きやすさや快適さ
を考えると5月からの単衣デビューはとてもおすすめです。

特に、茶道をされる方は、お点前(てまえ)をする際の動きやすさ
や、着物の軽やかさを意識すると、単衣の魅力がより実感できます。

【お茶席や趣味の会におすすめ】単衣着物の選び方とコーディネート

★小紋の単衣で気軽なお茶会に

春の茶席や趣味の集まりには、小紋の単衣がぴったりです。例えば、
流水や草花の模様が入ったものを選ぶと、季節感を演出しながらも
気軽な雰囲気を楽しめます。

帯は名古屋帯を合わせると、きちんと感がありつつも堅苦しすぎません。
たとえば、博多織の名古屋帯なら、しっかりとした締め心地で動きやすく、
お点前の際にも安心です。

 

こちらの紋意匠生地は、細やかな柄をあしらった優しい淡い色合いが特徴です。
袷はもちろん、6月や9月の単衣としてもお仕立ていただけます。柄の縁取りに
は控えめな金彩を施し、細やかなデザインながらも上品な印象に仕上げました。
無地感覚でお召しいただけるため、お茶席や研修会などのフォーマルな場にも
適しています。また、趣味の集まりなどカジュアルなシーンでも活躍する一着
です。控えめなデザインのため、流行に左右されず長くご愛用いただけます。

合わせる帯は5月でしたら
西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】「唐華・六通」

こちらの帯は、お求めやすい価格ながら確かな品質を誇ります。軽やかな
風合いで結びやすく、しゃれ感のある市松柄が特徴です。一つひとつのマス
目に織り込まれた文様が控えめな美しさを演出し、お茶席など落ち着いた場
にも上品にお使いいただけます。また、紬や小紋と合わせることで粋な雰囲
気を楽しめます。帯地のモノトーンの文様は、多少色味のある着物とも調和
し、帯締めや帯揚げでバランスを取ることが可能です。6月・7月・8月は絽
や紗の帯が適していますが、9月からはこの帯が活躍します。お稽古はもちろ
ん、ちょっとしたお茶会、秋の紅葉狩りや野点など、着物を楽しむ機会が増
える季節にぴったりです。

上の小紋と合わせると同系で地味になるかとも思いましたがおとなし目で行くなら
こんな合わせ方も良いのではと思います。

シックな黒を基調とした八寸名古屋帯

こちらの八寸名古屋帯は、シックな黒を基調とし、白茶系や鼠白の滝縞模様が織り込まれています。統一感のあるデザインが粋な雰囲気を演出。博多織伝統の平織を用い、甲冑をモチーフとした柄には「災難を除ける」という願いが込められています。着物のお色と真逆でメリハリがあります。
お着物は合わせやすいお色といえるでしょう。

春らしいお色です。
正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]

こちらのとび柄小紋は、高級織物で知られる寿光織の紋意匠生地を使用
しています。細やかな地紋が上品な光沢を生み出し、落ち着いた美しさを
引き立てます。

お茶席向きの柄でありながら、色使いを抑えた上品な仕上がりなので、普段
のおしゃれ着としても活躍。帯合わせ次第でフォーマルにもカジュアルにも
楽しめる一枚です。

暖色系の優しい色合いが、顔まわりを明るく見せ、着る方を若々しく魅せる
効果も。お茶席はもちろん、お稽古、観劇、食事会などのお出かけにもおす
すめです。

合わせる帯
九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

【紬の単衣で趣味の集まりに】

茶道のお稽古や、着物好きの集まりには、軽やかな紬の単衣もおすすめです。
結城紬や大島紬など、織りの風合いを楽しめる単衣なら、シンプルな帯と合
わせるだけで洗練された雰囲気になります。

帯は八寸の名古屋帯や、木綿の帯を合わせると、抜け感が出ておしゃれにな
ります。

正絹紬【板場友禅】|上品で華やかな社交着におすすめの着物

黒地に白抜きの四季花模様|後染めの粋な紬着物

紬は、着る人の個性を表現できるお洒落な普段着。蚕の繭から引き出した糸に
撚りをかけて織るのが特徴で、先染めと後染めの技法があります。こちらは、
後染めによって黒地に四季折々の花柄(唐華)を白抜きで型染めした、手間の
かかった逸品です。

【色無地の単衣でフォーマルな茶会に】

お茶会や茶事では、格を意識した装いが求められることも。そんなときは、
色無地の単衣が重宝します。

帯には、上品な袋帯を合わせることで、格調高い印象に仕上がります。白や
銀糸の入った袋帯を選べば、淡い色の単衣との相性も抜群です。

こちらは白生地です。お好きなお色に染めて紋付の色無地をお仕立ていたします。

[小葵文様]

[菱取桐竹鳳凰文様]

[花更紗文様]

 

お好きなお色に染めて格式の高い帯を締められたらどのようなお席でも
大丈夫です。

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

特選西陣織袋帯【西陣まいづる謹製】「裂取花樹獅子文」

特選西陣織袋帯【山城機業店謹製】「寿宝尽くし段文」

 

6月の単衣のお着物でしたら

 

夏・特選西陣織袋帯【大光織物謹製】「華唐草文様・六通」

西陣織袋帯【大光織物謹製】「唐華と幾何学文様・スリーシーズン」

こちらは、スリーシーズン用の帯ですので6月の単衣にも十分締められます。


【まとめ】単衣の着物で春夏の茶会やお稽古を楽しみましょう

「春爛漫 特別ご奉仕」として、これからの季節にぴったりの単衣の着物や帯を手に入れてみませんか?

茶会や趣味の会での装いを考えると、単衣の着物は実用的でありながら、季節感をしっかり楽しめる素敵な選択肢です。

ぜひ、お気に入りの単衣の着物と帯を見つけて、春から初夏へと続く着物ライフを楽しんでください。

 

 

6月の単衣何を選べばいいの?気軽なお茶席向きの着物と帯

投稿日:

6月の茶席にふさわしい着物選びに悩んでいませんか?
この時期は、暑さを感じつつもまだ夏物には早い季節。
特に、かしこまらない茶会やお稽古では、涼しげで軽やかな
単衣の着物に、程よくカジュアルな帯を合わせるのがポイントです。

6月の単衣の着物と帯を選ぶとしたら「初夏らしい軽やかさ」と
「少しフォーマルな雰囲気」を意識されますと素敵にまとまるか
と思います。

今回は、気軽な茶席におすすめの単衣のコーディネートをご紹介します

1. 単衣の紬 × 博多帯|お稽古や気軽な茶会向け

シンプルで粋な印象のコーディネートです。
・着物:単衣の結城紬や大島紬(淡いグレー・水色・藤色など涼しげな色)
・帯:博多織の名古屋帯(白地にブルーや薄紫の献上柄)
・帯揚げ・帯締め:絽の帯揚げ+細めの三分紐(明るい色合いで軽やかに)

 

薩摩草木染大島紬【本場縞大島】です
淡いベージュ系がベース、淡い紫やブルー系を使用のお色で洒落た柄行です

 

正絹小紋 京友禅[紋意匠に縦縞文様]
遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召いただけるお品です。

 

 

遊び心のある縦縞の小紋です。おとなしめですが、普段に気軽にお召いた
だけるお品です。また、生地の具合からコートにしても面白いと面白いと
思います。紋意匠生地に縦縞ですので光沢があるように感じられます

博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、お茶席にもお勧めですが普段使いの
お着物にもお使いいただけます

 

八寸名古屋帯【繧繝霞・博多織物・全通】

春夏秋冬オールシーズン使える八寸名古屋帯です。「繧繝霞」その名の通り
まるで霞がかかているようなお品です

博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお着物におすすめです。

☆着物の選び方

[素 材]
・絽や紗はまだ早いので、6月は基本的に「単衣の織りの着物」や「軽めの
染めの着物」を選びます。
・絹の縮(ちぢみ)夏大島単衣の紬など、さらっとした風合いのものが適しています。
・染めの着物なら、単衣仕立ての小紋や付け下げ、江戸小紋も大丈夫です。

[色・柄]
・初夏ならば、淡い色や涼しげな寒色系(薄水色・藤色・白練色など)が人気で
素敵になると思います。
・透け感のない単衣なので、柄は春と同じく控えめなものが上品かと思えます。
・流水、青楓、杜若(かきつばた)、紫陽花など、初夏の季節感がある柄も素敵
かと思います。

京染め[紋意匠に縦に唐華文様]

淡いパープルグレー色の地色に縦長に唐華柄を施したとび柄と
なっています。柄自体は主張しないので、帯も合わせやすいお品です。

京染め[紋意匠に細かいとび柄]

紋意匠生地に細かい柄をあしらった優しい淡いお色です。袷は勿論ですが、
6月や9月の単衣にも是非お召いただける着物としてお誂えできます。縁取り
に金を使って柄を細かいなりに上品に施してございます。目立ちにくいので
無地感としてお茶席や研修会などにお召いただけるのではないでしょうか?

2. 単衣の小紋 × 織りの名古屋帯|ほんのり華やかに
※茶席でも上品さを演出したい方におすすめ

・着物
:単衣の小紋(流水や青楓、紫陽花など初夏の柄)
・帯:ざっくりした織りの名古屋帯(ベージュ地に優しい花模様)
・帯揚げ・帯締め:絽縮緬の帯揚げ+夏の組紐(明るめの色合いで涼しげに)

※このコーディネートなら、茶席だけでなく、ちょっとしたお食事会や
お出かけにも重宝するかと思います。

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によっ
て、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。
単色使いですので上品に仕上がっております。又、軽くてしなやかな風合
いですので重宝する一本です。

西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

帯自体とても軽く締めやすいく大変重厚感があります。お色を考える
と、淡いお着物に合されるととても素敵になります。染びった柄を織
り込んだ枠の中に丸い輪があり、形は菊のようではありますが、様々
な形に施してあります。スリーシーズンお召いただける、大変重宝す
る逸品です。

夏・西陣織九寸名古屋帯【丸勇謹製】「唐織・吉祥文様」

流れるように銀糸で紋を施してある上から菊菱や紗綾型、菊や花菱
などといった唐織があしらわれていて爽やかで涼し気でこれからの
季節には大変重宝する一品です。お茶席にも、お稽古にも、ご友人
との会食にも重宝します。

※帯は先取りですので6月の単衣には良いと思います。

3. 単衣の江戸小紋 × 絽塩瀬の帯|すっきり大人の装い

・着物:単衣の江戸小紋(藍色・薄鼠色などの細かい柄)
:絽塩瀬の染め帯(シンプルな流水模様や抽象柄)
・帯揚げ・帯締め:涼しげな淡色(アイスブルーや藤色の小物)

※目上の方がいる場や、少し改まった茶会にも安心して着られる組み合わせです

6月の単衣は、春の名残と初夏の爽やかさを感じさせる装いが理想的です。
涼しげな色合いや素材選びを意識しながら、茶席にふさわしい上品な着こ
なしを楽しんでみてください。

★~茶席にぴったりな単衣の着物や帯をお探しの方へ~★
6月におすすめの着物やコーディネートのご相談も承ります。
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:「きものむらたや」↓↓↓
https://www.kimono-murataya.com/index.php?main_page=contact_us

春のお茶会やお稽古におすすめ|小紋と帯のコーディネート

投稿日:

春の訪れとともに、着物を楽しみたくなる季節ですね。
特に、お茶会やお稽古、研修会などで気軽に着られる
着物をお探しの方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなシーンにぴったりの 「小紋と帯の組み合わせ」
をご紹介します。お茶をされていない方でも、普段のお出かけ着
として楽しめるコーデもご提案します。


小紋
… カジュアルなお茶会や研修会に最適なおすすめ飛び柄小紋

正絹小紋 京染め[紋意匠に華文様/Japanblue]
ブルーの飛び柄小紋爽やかなお色が春らしくこれからの季節を物語って
います。
丹後ちりめんを使用し、三種類の唐華華文をとび柄であしらっています。
華のある上品で控えめ過ぎず主張しすぎずといった感じの柄となっております。

合わせている帯はメリハリを持った方が持つようにと写真を撮った時がまだ
寒かったので濃いめのお色の帯を合わせました
特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

しなやかなハリと締め心地の良さを持つ上質な博多織の帯です。小紋や紬の他、
御召や江戸小紋など、普段使いのお着物におすすめです。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体
とても軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗
な黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。

 

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」

やや淡いグレー色を基調として、縦にやや濃いグレーストライプの
オシャレ感を演出しています。 柄は正倉院の御物にある唐花模様の
間に七宝模様の柄が施されています。 しかも全て柄のある全通の帯
という贅沢な逸品。 品格のある柄ですので、お稽古事、観劇とくに
お茶席にお奨めの一品です。

こちらの二本とも上のブルーの飛び柄小紋とは相性も良く名古屋帯とは
いえ格が高いのでちょっとした気軽なお茶会にはお勧めです。

 

季節の柄を選ぶとさらに素敵です

京友禅染高級小紋[橘桐菊文様]

 

クリーム色の生地に橘・桐・菊の柄が華やかに描かれています。
橘は、長寿と幸福の理想国、常世国の象徴としています。高貴な
象徴である桐との組み合わせは吉祥文様です。パーティーや
おめでたい初釜など色々とお召いただけます。

 

正絹小紋[紋意匠に飛び柄桐竹鳳凰紋・寿光織]

寿光織の紋意匠生地にとび柄小紋をあしらっています。 柄の雰囲気は
お茶席向きと言えます。色目も使い過ぎず上品に仕上げている様は、
お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただてて帯合わせが楽しく
なる小紋です。
お色が春らしく素敵です。

 

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。
上品です。明るめのお色を合わせると明るくなりますが、同系色の小紋
京友禅染高級小紋の上に合わせると帯が負けるかもしれません。
(ピンクの飛び柄小紋寿光織でしたら良いと思います)

そんな時はこちらの袋帯を合わせられたら良いかもしれません。

特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】

バランスのよい品格の中にも、金彩はあくまでも 派手ではなく控えめな
色彩で品のある薄金、銀で表現をした配色に、優雅に装飾 された「華文唐草文様」のお柄です。

無地感のブルーの飛び柄小紋でしたら合う柄と思います。着物に比べて
帯に格が少し高いのかもですが、バランスは良いと思います。お色が軽く
春らしく爽やかなお色の着物に合っています。

しゃれ袋感覚として結ばれたら良いかと思います。

 

春らしい付け下げでお茶席にのお勧め

高級付け下げ [正絹未仕立て・松波]

さりげない古典柄で女郎花色を基本に裾は少しぐれーが入っていて
落ち着いた雰囲気です。地色が日本人の肌の色に大変合って顔映り
も綺麗に見えるお色です。古典調ですので、流行に惑わされること
なくお召いただけます。※帯はイメージ

 

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」

自ら「白眉」と帯に名付けています。お色は綺麗なクリーム色で柄は古典的
長くお締め頂けるお品です。鳳凰や華文や菊・松・桜などを施してバランス
よく仕上げています。各柄のパーツを組み合わせてできた洗練された柄行と
なっており、色々な色の糸を使っていますので無地でも色々なお色が選べます。

上の付け下げに合わせて華やかに正式なお茶席にどうぞ。

 

特選西陣織袋帯【藤原謹製】「彩王朝菱文」

落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱
などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯です。
藤原織物の帯といえばお茶の世界では好まれて締められています。

私のサイトの藤原織物の名古屋帯は殆ど完売です。特に「しょうは」のシリーズは
大変好評でした。

帯の選び方|春にふさわしい名古屋帯&袋帯

  • 名古屋帯 … 小紋や紬に合わせて、カジュアルなお茶会やお稽古に◎

    特選板場友禅 染帯 九寸名古屋帯 【世界最大級 野蚕繭 アタカス 与那国蚕】

    全体を板で張り段ごとに柄が違っています。鳳凰の段、唐華の段、唐草、忍冬
    などの柄と様々です。生地はさらっとした紬の生地です。全通ですのでどこを
    出されても良いですのでお一人でお召しになる時も便利です。遊び心のある
    染名古屋帯(紬)となっております。エスニック風でシャレ感がございます。

    西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「三色段に桜・全通」


    淡黄色と青磁鼠色と薄青色の三色段の続きに桜が施してございます。帯は、軽く
    何処を出されても良い全通となっておりますので締めやすいです。「さくら」は
    国の象徴の花ですので結ぶにはいつでも大丈夫です。しかし折角ですので「桜」
    の時期に着用されるのも粋な着方かもしれません。

  • 袋帯 … 格のある場にもOK。付け下げやシンプルな小紋と相性抜群特選西陣織袋帯【都 謹製】「松華飾文・六通」
    白地に豪華絢爛な吉祥文様で施してある格の高い袋帯です。七宝の部分を
    松で施しその中には色とりどりの華文をあしらっています。
  • フォーマル寄りの装い(付け下げ+袋帯)

お茶席にはとても落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

 

特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし」の帯を使って
訪問着と合わせてみました

 

こちらも正式なお茶会からパーティーに是非どうぞ

 

春のカジュアルお茶会コーデ(小紋+名古屋帯)

お色は黒地ですがだからこそ目立ちます。逆にお茶をされていない方ですと
オシャレにお召しになることが出来ます。
帯を替えたらもっと粋になるでしょう。

 

お稽古&研修会スタイル(お召しor紬+シンプルな帯)

このお品は黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように
型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。おしゃれに、粋に
とお召しになる方の雰囲気に合わせて帯も名古屋だったりしゃれ袋だったりと
色々と楽しめます。

初心者向けの着物と帯の選び方~お茶会やお稽古

投稿日:

お茶席では、格式やTPO(時間・場所・目的)に合った着物を選ばれる
それが大切です。

初心者の方にお勧めの注意点

☆ 季節に合った素材や柄を選ぶ
☆ 動きやすく着崩れしにくいものを選ぶ
格式に(その場に)合ったものを選ぶ(普段稽古用・茶会用で異なる)

簡単に述べますとこの三点です。

では、もっと深堀してしていきましょう。

普段のお稽古のお着物を選ぶなら

★お稽古では、汚れても気にならないお着物ですとお稽古にも
集中できるかと思います。
★お茶席では着用不可のお着物でお稽古をされるとお道具から
着物の所作も集中できて宜しいかもしれません。

【例えば】
おすすめの着物の種類
☆ 小紋(江戸小紋、飛び柄小紋、総柄小紋)
☆ 紬(大島紬、結城紬などの上質なものもお稽古に)
☆ 無地の着物(一つ紋なしなら普段のお稽古に)

素材:お手入れが楽で扱いやすい生地
洗えるポリエステル
木綿   等もお勧めです。

東レの小紋(洗濯機で洗えます)

単衣にも袷にもできる東レの着物です。

左の小紋は東レ幾何学文様

右の輪繋ぎ文様も東レです

東レの小紋 (市松文様)無地感に近い反物です

これから暖かくなると袷では暑いと感じられる時期にお稽古には
綿麻の生地で単衣でお仕立てされるこちらがお勧めです

ちょっとかしこまった感じでお稽古されるなら
小紋でも飛び柄小紋が良いかと思います。こちらはちょっとしたお茶会には
お召しになれます。そのための予行練習と思ってお召しになられても宜しい
かと思います。

今ですと
手描き 糸目 友禅 着尺 正絹 [紋意匠生地 松の柄]

柄が笹蔓文様の紋意匠に松の柄というおめでたい着物です。松は飛び柄
で施されています。上品に描かれていますので帯の邪魔も致しません。
逆に帯が着物を引き立てます。お色も今の時期、これからの時期には丁度
宜しいかと思います。気軽なお茶会にもお召しになることが出来ます。
春の大寄せ茶会には宜しいのでは?

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれ
る高級小紋です。

お色が優しいですので春のお茶会向きです。

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。 地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる高級小紋です。

東京染小紋(正絹)≪貞子好みより

光沢のある生地に季節を問わない柄付で帯によって表情が変わるので、華やか
な場所にも落ち着いた場所にもお召いただける小紋です。この生地にこの柄で
とこだわり『むらたや』のオリジナルの一品を染めて頂きました。江戸小紋染め
のおしゃれ美です。こちらですと単衣にされると爽やかに感じます。

☆ 
半幅帯、名古屋帯(九寸・八寸)が一般的です。楽に結べる半幅帯がお稽古に
は人気です。しかし名古屋帯を結ぶといざという時にはフォーマル感がでてお
役には立つかと思います。

八寸名古屋帯 【大光織物 謹製】「吉野間道・六通」

吉野間道は名物裂の一種で、江戸時代に茶人や大名たちに愛されていた
柄です。茶道において茶道具の袋や、掛け軸の表装などに使われています。
また、帯の柄などにも使われていてとても茶道と深いつながりのある柄です。

九寸名古屋帯(正絹)【佐々木染織謹製】
「市松に陽と陰の唐華文様・グレーが入った青蘭色」

唐華を施して華やかに織り上げています。帯地は黒。裏は黒地に御召御納戸色
で立湧柄に菊菱が施されています。おとなしめな小紋、総柄でも江戸小紋や
飛び柄小紋のシンプルな柄行ですと着物も帯も映えると思います。

西陣織九寸名古屋帯【木原織物 謹製】

確かな品質、軽やかな風合いで結びやすい帯となっております。柄は、どち
らかというと、しゃれ感があり市松柄が主でその一つ一つに柄が織り込まれ
ています。全体的に主張はしておりませんのでお茶席などの控えめなお席に
お締めいただけます。着物が濃いお色ですとメリハリが出て素敵でしょう。

博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】

小紋や紬の他、御召や江戸小紋など、普段使いのお着物にもおすすめです。

こちらの帯はとにかくよく締まります。お着物を着られても着物がたるんで
くることはないかと思います。(結ぶ腕も関係するかとは存じますが)

茶会・正式なお席向けの着物

茶会では、会の趣旨や場所によって着物の格が変わります。

格式の高い場所の着物について

☆ 色無地(一つ紋あり) 通常のお茶会や初釜向け
☆ 付下げ  格を少し上げたい場合
☆ 訪問着  正式なお席

一般的に紋付色無地は付け下げより格が上とされています。
お茶席などでは「紋」を重要とされます。

色無地(一つ紋)が重宝されるのが分かる気が致します。
どんな場でも対応できるということでしょう。

ただ、少し寂しい気も致します。無地さえ持っていれば「安心」も良いのですが
やはりTPOを考えて着物合わせも楽しんでいただきたいです。

【季節のポイント】

春夏秋冬で素材や柄を意識しましょう。

  • :桜や若草などの優しい柄、淡い色合い
  • :絽や紗などの透け感のある生地(6~9月)
  • :紅葉や菊などの落ち着いた柄
  • :椿や南天、寒色系の着物

※帯は先取りです。6月には絽の帯を結び、9月には普通の帯を結びます

【初心者におすすめのコーディネート例】

〇お稽古向け

  • 小紋 + 名古屋帯(木綿や正絹)
  • 紬の無地 + 半幅帯

〇茶会向け

  • 色無地(紋付き)+ 名古屋帯(格のある)または袋帯
  • 付下げ + 袋帯(正式な席向け)

※一番は社中の先生や先輩にお聞きして足並みを揃えることも
大切かもしれません。

 

春の大寄せ茶会~お勧め着物と帯のコーディネート

投稿日:

春になるとお茶会のイベントとして「大寄せ茶会」が催されます。
そんな時どのような着物と帯のコーディネートで行けばいいのか
迷われることがあるかと思います。

大寄せとはございますがお茶席です。
※大寄せ茶会の格式によるとは思いますが・・・・・・

「春の大寄せ茶会では、春らしい優しい色合いの訪問着に、軽やかな袋帯
を合わせると季節感もでてお勧めです。」

例えば、淡い桜色の付け下げに、金糸が控えめに織り込まれた西陣織の袋帯
を合わせる。など

さくらネズ色に花筏に松・橘・菊・笹・梅等々の柄
こちらの付け下げなどはお茶席向きです。

※帯は、イメージです

お勧めの帯
特選西陣織袋帯 【となみ織物 謹製】 ≪優彩正倉院華文

品のある薄金、銀で表現をした配色に、優雅に装飾 された「華文唐草文様」
のお柄。 見る人に重たい印象を感じさせない女性ならではの、 気品豊かな
一品です。

特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」

「雲取り」とは、古典的な模様の一つです。雲の形の曲線を図案化し
その雲取りの中に、草花などの柄が納められています。金には、シック
な泥金を使い、流行に左右されない、まさに高尚な古典フォーマルの
高級袋帯です。さすが「加納幸」の帯といえるでしょう。

格の高い飛び柄小紋(上品な柄・落ち着いた配色)
色無地感覚で着られる控えめな柄付け
帯や小物で格を調整できる場合

【きもの】
訪問着
(格式のある大寄せ茶会向き)
付け下げ(控えめながら品のある装い)
色無地(紋付き)
無難なチョイスです。


お色は春らしい柔らかな色(薄桜、若草色、藤色、水色など)が
宜しいかと思います。

柄は
3~4月なら「桜・菜の花・藤・蝶・流水」など春のモチーフ
4月下旬~5月なら「杜若・藤・青楓」など新緑の柄

格調を意識してあまり派手になりすぎないものを選ばれたら宜しいかと
思います。

【帯】
帯は格を合わせつつ、春らしく軽やかさを演出されることをお勧めします。
種類:
袋帯
(訪問着・付け下げには格式を揃えて)
名古屋帯(色無地や軽めの付け下げに)
色柄
淡い金銀やパステル系の帯(春らしく軽やか)
桜・流水・貝桶・菖蒲などの意匠があるもの
織りの帯(西陣織、唐織など)や軽やかな塩瀬の染め帯

小物のコーディネート
茶席では小物の色を控えめにまとめることで、全体が上品に仕上がります。

格の高い飛び柄小紋(上品な柄・落ち着いた配色)
色無地感覚で着られる控えめな柄付け
帯や小物で格を調整できる場合

飛び柄小紋のコーディネート

淡い桜色や、藤色、グリーン(淡い)、ブルーグレーなどの飛び柄小紋に
金糸がさりげなく織り込まれた袋帯を合わせると、上品で柔らかな印象
になります。飛び柄小紋は、無地感覚で着られるものを選ぶことで、お
茶席にもふさわしい装いになります。

飛び柄小紋は、選び方次第で略礼装として格を上げられます。帯と小物
で調整しながら茶会にふさわしいコーディネートにされたら宜しいかと
思います。

北出与三郎監修 小紋 [紋意匠生地 花菱文様に変わり七宝】

紋意匠は花菱柄です。時に変わり七宝とも思えるいう地柄。 柄の雰囲気は、
まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず仕上げている様は、お
茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただけます。

正絹小紋[紋意匠に飛び柄松文・プラチナ箔使用]

紋意匠生地にプラチナ箔使用で松文を品良く飛び柄にあしらっています。
柄の雰囲気は、まさにお茶席向きと言えます。色と柄を使い過ぎず上品に
仕上げている様は、お茶席だけでなく普段のおしゃれにお召いただける帯
合わせが楽しくなる小紋です。

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

金の縁取りに白色の古典文様の柄を飛び柄として品良く配置しています。
地色はまさに品格を感じさせる淡いクリーム色。都会的なセンスあふれる
高級小紋です。合わせる帯も幅広く、袋帯や九寸名古屋帯で着用のシーン
が広がる重宝な一品です。

 

【着物の選び方】

:春らしい淡色(桜色・藤色・若草色・水色・薄ベージュなど)
:遠目には無地に見えるくらいの控えめな飛び柄(小さな花、吉祥文様、枝ものなど)

【帯の選び方】
飛び柄小紋は基本的に「略礼装」として扱われるので、帯で格を調整します。

袋帯(金糸銀糸が控えめなもの)→ 訪問着風に格を上げられる
名古屋帯(上品な織り帯、格調高い染め帯)→ 控えめな茶席向き

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体とても
軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な黄色のお色
に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。

特選西陣織袋帯【小森織物謹製】「松・梅・紅葉に巻物柄・六通」

京の老舗[小森の帯]です。松・紅葉・梅などの植物を豪華に
施し合間に雲取りの中に、波・唐華唐草・鳳凰をあしらっています。
全体的に優しい色使いですので上品に付け下げ、色無地や江戸小紋、
飛び柄小紋に合わせてお締め頂けます。

 

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互
に段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々
によって、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も
変わります。

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体とても
軽く締めやすいく大変重厚感があります。お色を考えると、淡いお着物
に合されるととても素敵になります。格の高い帯です。

春のお勧めの小紋と名古屋帯

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「三寒四温」

今頃の時期を言いますが、今年は寒さが勝っているのでこの言葉は
どうかしら?と思ってしまいます。の
2月から3月に使う言葉なのでこれから少しずつ温かくなればこちらの言葉も
生きてくるのかと・・・・・・・・・・

今こちらの小紋ですと寒く感じます。でもほんわかと柔らかい感じが何とも言えず
春らしい感じがします。帯も結びやすい八寸です同系でまとめてみました。
帯締め帯揚げで楽しめます。

博多織紋八寸名古屋帯【協和織工場謹製・本場筑前博多織】

 

板場型友禅染 小紋 正絹【幾何学模様】紋意匠生地 変わり七宝柄

 

全体を板で張り幾何学模様で染めてございます。四角の柄で丁寧に
銀で縁取っております。型染めですので全体に同じ柄が続いています。
お色も明るくて洒落ています。ミント系の地色、生地は変わり七宝柄
です。それに四角をバランスよく並べ模様化して御座います。お色が
爽やかですので春には白っぽい帯で秋にはお色の濃いめの帯にと楽
しめます。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

 

こちらの帯ですとメリハリが利いて良い感じかと思います。

しなやかに織り上げられたチョコレート色をベースにした帯地。
その中に細やかに七宝や若松菱を施し、おめでたいお席に良いお柄と
なっております。

 

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職段文に菊づくし 六通」

しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。段々によっ
て、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も変わります。
単色使いですので上品に仕上がっております。

 

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦・唐華・六通」

「九百佐賀錦」と名をうつくらい華やかな感じの帯です。帯自体は
とても軽く締めやすいですが、柄は大変重厚感があります。綺麗な
黄色のお色に唐華を施してあり、格高い名古屋帯となっております。
小紋は勿論、無地、江戸小紋、柄の少なめの付け下げ等に合わせて
頂けます。

型染小紋(正絹)[油滴天目茶碗のイメージで作られた]

小紋は油滴天目茶碗をイメージして、茶碗の黒い釉中に油の点滴に似た
小さな丸い斑点を型染で縦ストライプの紋意匠白生地に色々なお色で施
してございます。ここで4色以上のお色を使っていますので、型紙も4枚
以上使っていることになります。全体にちりばめてから、上から一色お
色を重ねます。そうすると深みのある素敵なお色になります。正に油滴
天目茶碗の様に趣のあるお品となっています。

帯は川島織物の名古屋帯です

高級小紋[伝統工芸士雅号:木永栄絹作 遊心]

地色が青丹色で一反の生地に色々な江戸小紋柄を施してございます。その柄
を絞りの伝統工芸士の木永栄絹先生がより良く上品にしてくださいました。
まさに、お茶会にふさわしい小紋です。

八寸の帯にあわせてございます。

西陣の九寸名古屋帯で合わせるとしたら、

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「院蔵特殊織裂・グレー色・総柄」

やや淡いグレー色を基調として、縦にやや濃いグレーストライプの
オシャレ感を演出しています。 柄は正倉院の御物にある唐花模様の間に
七宝模様の柄が施されています。 しかも全て柄のある全通の帯という、
贅沢な逸品。 品格のある柄ですので気軽なお茶席にお奨めの一品です。
観劇、趣味の会にもどうぞ。

SALE価格の時はお稽古や研修会などにも気兼ねなくお締めください。
重宝するお品です。